スプリガン(デュエル・マスターズ)

登録日:2025/07/27 Sun 20:34:45
更新日:2025/07/27 Sun 21:16:57NEW!
所要時間:約 8 分で読めます




「真実を見極めよ、ジョニー。」

ついに現れた5人目のスプリガン、ホワイト・スワンは、ジョニーに衝撃的な真実を告げたのだが……それはまた、別のお話。

スプリガンとは、デュエルマスターズに登場する種族である。

概要

ジョリー・ザ・ジョニーと酷似した外見を持つクリーチャー達。
漫画版で明かされた情報によると「各文明に1人ずつ存在する、文明を守る伝説の存在である5人のガンマンチーム」との事。
ガイアハザードから様付けで呼ばれた描写があるため、かなり位の高い存在のようである。

かつてジョニーを殺害し、彼が機械の肉体となって復活した元凶となる人物が所属しているとの事。
……ジョニーはジョーが生み出したクリーチャーなんだから、そんな設定は時系列上あり得ないだろって?それはまた後述……。

デザインの共通点は以下の通り。
  • クロスボウやレーザー銃等、何らかの銃器を装備している。
  • ジョニーと同様に無機質な外見をしている。
  • 名前は航空機、ないしそれに関連する物から引用されている。
そして、この種族を語る上で欠かせない重要な事、それは「出番の少なさ」。
2018年の双極篇に一人目が登場してから二人目が登場したのが2022年の王来MAX、実に4年もの月日が経過している。
しかもその二人目は背景ストーリーで語られた所によると「(ジョニーが旅の中で出会ったスプリガンの中では)五人目」とされており、
非常にややこしい事態となっている。
公式の背景ストーリーについての質問に寄せられた回答によると、「何らかの出てくる機会はあると思います」「他の質問と異なり、原作者の松本氏の許可や漫画の内容にも触れかねないネタバレ質問になってしまう可能性がある(意訳)」との事。
三人目はそれから1年半後のアビス・レボリューションに出て来た為、気長に待とう。

メンバー

メッサー・シュミット P 自然文明 (8)
クリーチャー:スプリガン/グランセクト 8000+
マッハファイター
W・ブレイカー
バトル中、このクリーチャーのパワーを+4000する。
このクリーチャーがバトルに勝った時、カードを1枚引く。それがこのクリーチャーがこのターンはじめて勝ったバトルなら、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このクリーチャーとその選んだクリーチャーをバトルさせる。
DMEX-03にて登場した一番手。
ジョニーよりもガッシリした体格に、ケーブルのようなドレッドヘアが特徴。
自身のパンプアップとMFによって、クリーチャーを残滅しつつドローする事が可能。
手堅く纏まったスペックだが、如何せん重い上自己軽減も無いのでイマイチ扱いづらい。

アニメ・漫画にもスプリガンの初出として登場。CVは櫻井トオル氏。
自らを切り札としたデッキを組み、闇文明の用心棒としてジョーと戦う。
自らの関連カードである《シュトルム・シェキナー》によって、ジョーのクリーチャーとシールドを同時に残滅する戦法から、ジョーにはジョニーの事を連想されていた。
自然のスプリガンであるはずの彼が闇文明に味方していた事には驚かれたが、アニメでは仲間を人質に捕られ、漫画では闇文明に洗脳されていた事が明らかとなり、後にジョニーと和解し、彼に自然文明の力を与えた。
また、当初は彼がジョニーの仇だと思われていたが、和解時にメッサー以外の人物が犯人だと判明した。

名前の由来はドイツに本社を置く航空機メーカーである「メッサーシュミット*1」。
尚、初出故命名規則が安定していなかったのか、判明しているスプリガンの中では彼だけ名前に色が入っていない。
また、基本的に再録カードが抜擢されるUGCにおいて唯一の新規カードであり、他に新規カードがこの枠で出なかった事からもその特異さが目立つ。

ホワイト・スワン SR 光文明 (5)
クリーチャー:メタリカ/スプリガン/レクスターズ 5000+
このクリーチャーが出た時、各プレイヤーは自身の山札の上から2枚をシールド化する。
自分のシールドが5つ以上あれば、このクリーチャーのパワーを+5000し、「W・ブレイカー」を与える。
自分のシールドがブレイクされた時、相手のクリーチャーを1体選び、タップする。
ジョー編の通常弾の中では最後の拡張パックであるDMRP-22にて収録。
FTでは彼女が最後に判明したスプリガンとされているが、上記の通り実際の登場順は二人目である。

登場時にお互いに2枚シールド追加し、自身のシールドを条件としたパンプアップと自分のシールドのブレイク時に相手のクリーチャーをタップする能力を持つ。
遅延が得意なスペックであり、同時期に登場した《MAX・ザ・ジョニー》との相性は最高の一言。

アニメでは切札勝太がジョニーを経由してジョーに託したカードとして登場。CVは中井美琴氏。
自らの能力によってジョニーのEXウィンを支援しようとしたが、《CRYMAX ジャオウガ》の能力で失敗した。
漫画版でもジョーが使用、こちらはジョニーが旅の中で出会ったガンマンという設定。

名前の由来はソ連の開発した超音速爆撃機「Tu-160」の通称である「Белый лебедь(ベールイ・レーベチ、日本語で「白鳥」の意)」から。

ブルー・インパルス SR 水文明 (10)
クリーチャー:スプリガン/ムートピア 12000
相手のターンの終わりに、その相手のクリーチャーが自分より4体以上多く、自分の《ブルー・インパルス》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
T・ブレイカー
スマッシュ・バースト
「真実を見極めよ、ジョニー!」 SR 水文明 (7)
呪文
S・トリガー
クリーチャーを3体まで選び、持ち主の手札に戻す。
エキサイティング・デュエパ・デッキの最初の一つであるDM23-BD7に収録。
多人数戦であるデュエパーティーの構築済みが初出という事もあり、相手依存の一癖ある効果を持つ。

相手のクリーチャーの数が自分のより4体以上多い事を条件とした自己踏み倒しを持っており、
スマッシュ・バーストでそのまま相手のクリーチャーを手札に戻すという運用が可能。
踏み倒すタイミングが相手ターン終了時の為、基本的に即座に攻撃が可能であり、呪文側はSTを持っている為防御札としても利用可能。

環境でも相手の大量展開へのメタとしてこのカードを入れる構築が目立ち、初出であるDM23-BD7がデュエパのルール上ハイランダー構築と言うのも相まって、1箱買えばほぼキャッシュバックされる程に中古価格も高騰している。
その後も特殊な形式での再録が続いた為、需要と供給が噛み合わず高騰が続いていた。
最終的に2年程経過したDM25-EX1にて再録された事で、1枚2000円程度には落ち着いた。それでも充分高いだろって?感覚が狂ってる…

背景ストーリーでは四人目にジョニーと出会ったスプリガンとして登場。
彼との出会いからジョニーはホワイト・スワンと引き合い、そしてその口から衝撃的な事実を聞く事になるのだが……それはまた別のお話。

由来は航空自衛隊の曲技部隊「ブルーインパルス*2」から。

裏斬隠 メッサー・シュミット C 自然文明 (5)
クリーチャー:グランセクト/メカ・スプリガン/シノビ 13000
ウラ・ニンジャ・ストライク3(自然)(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、自分のマナゾーンにカードが3枚以上で自然文明があり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなかった場合、このシノビをコストを支払わずに召喚してもよい。そのターンの終わりに、このシノビを自分の山札の一番下に置く)
T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3つブレイクする)
このクリーチャーが出た時、クリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを+4000し、そのクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない。
5文明の5人が出揃わないうちに派生クリーチャーが登場してしまった。「ヒロインの操る種族」としてもものグランセクトとカレンのシノビが取り上げられたDM25-EX1で、その2種族を繋ぐ自然のシノビとして抜擢され収録。

古くは《タイマンやろうぜ!》から続く自然の伝統的な防御能力として、クリーチャー1体に+4000のパンプを行う代わりにクリーチャー以外へのアタックを禁止する。自然単のニンジャストライクとしては初の単体で防御札として成立するカードで、元カードと違って元々パワーが12000以上なためそのサポートを受けられる。特に《ジャンボ・ラパダイス》は大量ドローで手札に抱えられるため高相性だろう。

元々出番の少なさによってよくわからない存在であるスプリガンが、何をしているのかよくわからない裏斬隠に所属した上、元々機械の体のはずなのに新たに「メカ・スプリガン」なる謎種族*3を引っ提げて登場した謎が謎を生むクリーチャー。彼を取り巻く背景がすべて説明される日は来るのだろうか…

秘密

上記の通り、「ジョニーはかつてライバルに撃たれ機械の体になった」と言う設定は矛盾しているが、これはジョーがジョニーの絵を描いている時に、ライバルの設定までは考えておらず、ライバルが実在しないまま設定だけを保持した状態で生まれてしまったのがアニメ「キングMAX」で判明した。

背景ストーリーにおいても、後にデュエチューブの質問回でスプリガンの設定に関する衝撃の事実が判明した。
それはスプリガンは元々存在しない種族だった事。
ジョー編背景ストーリーの物語は零龍討伐を機にアニメや漫画と分岐しているが、そちらでもジョニーは生み出される前に「仇がいる」という設定を与えられて生み出された。
その際にジョニーとスプリガン(に当たる存在)との因縁までもが世界に顕現し、最初から各文明にスプリガンが存在していたかのように扱われていたのだった。
尚、アニメ・漫画においてのジョーに当たる「ジョーカーズのマスター」が、背景ストーリーにおいてのジョニーを生み出す際にスプリガンの設定までもが考えられていたかは断言されていないが、そちらにおいてもジョニーのモデルである「ガンマンの物語」は存在しており、そのガンマンと因縁ある存在が超獣世界に極力調和する形で顕現したのがスプリガンとされている。
DM23-BD7の新規カードの殆どが「存在しない生物を存在していると誤認させた生物」であるトゥルースなのを考えると非常に意味深である

また、種族名の由来は財宝を守る妖精「スプリガン」から。
このことや漫画版での解説から「彼らには何か重要な秘密がある」と考察していた人もかなりの数が居た模様。
近い時期に展開していた会社が同じホビーのライバル機は勿論、サンデーで連載されていた漫画お隣のテーマとは関係ない筈

追記・修正はスプリガンが全員揃ってからお願いします。

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最終更新:2025年07月27日 21:16

*1 クリーチャー名と違い、中黒(・)は入らない

*2 こちらも中黒(・)は入らない

*3 メタ的な話をするとこの弾で登場したウラニンジャストライク3サイクルすべてに「メカ」種族を与えるための処置であろう