東京俳優生活協同組合

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&font(#6495ED){登録日}:2021/09/02 Thu 14:09:56 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『東京俳優生活協同組合』は日本の芸能事務所。 「俳協」の略称で呼ばれる。 ●目次 #contents *■概要 1960年5月設立。 「共同互助の精神に基づき、組合員の文化的経済的改善向上を図る(定款より)」として、芸能界の革新を通じ芸能界文化の向上に寄与することを目的として設立。 所属する俳優とマネジメントスタッフの組合員が1人1票で選挙で選出した理事会によって運営されている。 現在は所属者の大半が声優の声優事務所ではあるが、名前の通り実写・舞台で活躍する俳優もそれなりに所属している。 この「俳協」、生協としても芸能事務所としても、かなり異色の存在である。 名称にもある通り、会社法に基づく「会社」ではなく、消費生活協同組合法を根拠法とする「生活協同組合」なのである。 一般に生協というと「大学や会社の購買部(共同購買)、もしくは共済(保険に相当)」のイメージが強い。 そんな中、芸能事務所という事業内容を持つ生活協同組合は、後にも先にも日本で唯一といえる。 ちなみに、そんな俳協も購買事業として「はちみつのどスプレー」の販売も行っている。 このはちみつのどスプレーは、俳協の所属タレントに限らず、声にかかわる業界では広く愛用されている。 そして、設立のきっかけもまた異色である。 母体となっているのは『&bold(){太平洋テレビジョン}』という会社の俳優マネジメント部門。 太平洋テレビは1950年代後半にアメリカのNBCや[[イギリス]]のBBCなどと提携し、外国の映画やテレビドラマの輸入と日本語版制作・配給を行っていた。 その過程で、久松保夫を代表として俳優マネジメント部門として芸能局を設置、いくつかの芸能プロダクションをタレントごと買収し、 最盛期には所属タレント約600人、マネージャー約30人を抱える大所帯となっていた。 言ってみれば、映画などの[[日本語]]吹替版の制作のために組織されたもの。俳協の現行の所属者に声優が多いのもこのためである。 しかし1960年1月、労働問題のこじれから所属タレントとマネージャーは会社の上層部と対立し無期限のストライキを敢行。 5月にはこの争議で退社したタレントとマネージャーが「タレント&マネージャークラブTMC」を設立し、これが同月に生活協同組合の認可を受けて今の組織名となる。 この争議は1962年に法人税法違反の脱税の容疑で社長の清水昭が逮捕され、強制捜査が入ったことで事実上終息する((後の1964年に清水昭と会社は起訴されるが、10年後無罪が確定。その間会社は休業状態になり、国家賠償訴訟の敗訴を経て、ズルズルと追い込まれて廃業した))が、闘争組織だった俳協は解散することなく、そのまま芸能事務所として自立した。 直轄の養成所として「俳協演劇研究所」、「俳協ボイスアクターズスタジオ」がある。 また、俳協独自の劇団や劇場の運営なども行っている。 *■声優事務所の原点 俳協は声優プロダクションとしての草分け的存在であり、現存する多くの声優事務所の源流としても知られる。 俳協から独立した声優プロダクションで代表的なものは以下の通り。 -同人舎プロダクション(1965年) -青二プロダクション(1969年) -江崎プロダクション(現・マウスプロモーション、1974年) -ムーブマン(1977年) -アーツビジョン(1984年) -大沢事務所]](1984年) -アクセント(1987年) -シグマ・セブン(1988年) -ゆーりんプロ(1988年) -アトミックモンキー(2000年) -アクロスエンタテインメント(2008年) この他、ぷろだくしょんバオバブ、81プロデュース、アイムエンタープライズ、ステイラックなど、ここで挙げた事務所からさらに枝分かれした事務所も数多く存在するため、 現在活躍する声優の大半は俳協か、そこから独立した事務所のいずれかに所属している(またはしていた)、といっても過言ではないだろう。 *■現在の主な所属者 **男性 -[[永井一郎]] -[[池田秀一]] -いずみ尚 -内田夕夜 -江越彬紀 -岡部政明 -笠間淳 -梶原岳人 -熊谷健太郎 -喜山茂雄 -汐谷文康 -篠原まさのり -[[諏訪部順一]] -内匠靖明 -武虎 -[[チョー>チョー(声優)]] -遠近孝一 -西田雅一 -バッキー木場 -二又一成 -[[古島清孝]] -松本健太 -松本大 -村山明 -山岸功 **女性 -荒川美穂 -五十嵐由佳 -池田昌子 -石川綾乃 -石川静 -梅澤めぐ -[[大原さやか]] -桂玲子 -木村珠莉 -慶長佑香 -高坂真琴 -咲々木瞳 -貴家堂子 -[[佐藤利奈>佐藤利奈(声優)]] -沢田敏子 -紫月杏朱彩 -城咲名津 -杉本ゆう -鈴木絵理 -清和祐子 -[[髙橋ミナミ]] -田口宏子 -田澤茉純 -[[種﨑敦美]] -田野めぐみ -田村奈央 -[[冨永みーな]] -中里望 -中澤ミナ -中島沙樹 -中村啓子 -夏樹リオ -原嶋あかり -星谷美緒 -皆川純子 -深雪さなえ -村井かずさ -村中知 -森下来奈 -茂呂田かおる -[[山川琴美]] -[[山村響]] -[[和氣あず未]] -[[脇坂京子]] 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 所属声優の中にタラちゃんと3代目カツオ、元所属にサザエと初代波平とフネと2代目マスオさんがいる -- 名無しさん (2021-09-02 20:43:12) - 業界全体の組合が事務所化した組織じゃなくて特定の1社の労働組合が出自だったのね -- 名無しさん (2021-09-03 16:38:53) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2021/09/02 Thu 14:09:56 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『東京俳優生活協同組合』は日本の芸能事務所。 「俳協」の略称で呼ばれる。 ●目次 #contents *■概要 1960年5月設立。 「共同互助の精神に基づき、組合員の文化的経済的改善向上を図る(定款より)」として、芸能界の革新を通じ芸能界文化の向上に寄与することを目的として設立。 所属する俳優とマネジメントスタッフの組合員が1人1票で選挙で選出した理事会によって運営されている。 現在は所属者の大半が声優の声優事務所ではあるが、名前の通り実写・舞台で活躍する俳優もそれなりに所属している。 この「俳協」、生協としても芸能事務所としても、かなり異色の存在である。 名称にもある通り、会社法に基づく「会社」ではなく、消費生活協同組合法を根拠法とする「生活協同組合」なのである。 一般に生協というと「大学や会社の購買部(共同購買)、もしくは共済(保険に相当)」のイメージが強い。 そんな中、芸能事務所という事業内容を持つ生活協同組合は、後にも先にも日本で唯一といえる。 ちなみに、そんな俳協も購買事業として「はちみつのどスプレー」の販売も行っている。 このはちみつのどスプレーは、俳協の所属タレントに限らず、声にかかわる業界では広く愛用されている。 そして、設立のきっかけもまた異色である。 母体となっているのは『&bold(){太平洋テレビジョン}』という会社の俳優マネジメント部門。 太平洋テレビは1950年代後半にアメリカのNBCや[[イギリス]]のBBCなどと提携し、外国の映画やテレビドラマの輸入と日本語版制作・配給を行っていた。 その過程で、久松保夫を代表として俳優マネジメント部門として芸能局を設置、いくつかの芸能プロダクションをタレントごと買収し、 最盛期には所属タレント約600人、マネージャー約30人を抱える大所帯となっていた。 言ってみれば、映画などの[[日本語]]吹替版の制作のために組織されたもの。俳協の現行の所属者に声優が多いのもこのためである。 しかし1960年1月、労働問題のこじれから所属タレントとマネージャーは会社の上層部と対立し無期限のストライキを敢行。 5月にはこの争議で退社したタレントとマネージャーが「タレント&マネージャークラブTMC」を設立し、これが同月に生活協同組合の認可を受けて今の組織名となる。 この争議は1962年に法人税法違反の脱税の容疑で社長の清水昭が逮捕され、強制捜査が入ったことで事実上終息する((後の1964年に清水昭と会社は起訴されるが、10年後無罪が確定。その間会社は休業状態になり、国家賠償訴訟の敗訴を経て、ズルズルと追い込まれて廃業した))が、闘争組織だった俳協は解散することなく、そのまま芸能事務所として自立した。 直轄の養成所として「俳協演劇研究所」、「俳協ボイスアクターズスタジオ」がある。 また、俳協独自の劇団や劇場の運営なども行っている。 *■声優事務所の原点 俳協は声優プロダクションとしての草分け的存在であり、現存する多くの声優事務所の源流としても知られる。 俳協から独立した声優プロダクションで代表的なものは以下の通り。 -同人舎プロダクション(1965年) -青二プロダクション(1969年) -江崎プロダクション(現・マウスプロモーション、1974年) -ムーブマン(1977年) -アーツビジョン(1984年) -大沢事務所(1984年) -アクセント(1987年) -シグマ・セブン(1988年) -ゆーりんプロ(1988年) -アトミックモンキー(2000年) -アクロスエンタテインメント(2008年) この他、ぷろだくしょんバオバブ、81プロデュース、アイムエンタープライズ、ステイラックなど、ここで挙げた事務所からさらに枝分かれした事務所も数多く存在するため、 現在活躍する声優の大半は俳協か、そこから独立した事務所のいずれかに所属している(またはしていた)、といっても過言ではないだろう。 *■現在の主な所属者 **男性 -[[永井一郎]] -[[池田秀一]] -いずみ尚 -内田夕夜 -江越彬紀 -岡部政明 -笠間淳 -梶原岳人 -熊谷健太郎 -喜山茂雄 -汐谷文康 -篠原まさのり -[[諏訪部順一]] -内匠靖明 -武虎 -[[チョー>チョー(声優)]] -遠近孝一 -西田雅一 -バッキー木場 -二又一成 -[[古島清孝]] -松本健太 -松本大 -村山明 -山岸功 **女性 -荒川美穂 -五十嵐由佳 -池田昌子 -石川綾乃 -石川静 -梅澤めぐ -[[大原さやか]] -桂玲子 -木村珠莉 -慶長佑香 -高坂真琴 -咲々木瞳 -貴家堂子 -[[佐藤利奈>佐藤利奈(声優)]] -沢田敏子 -紫月杏朱彩 -城咲名津 -杉本ゆう -鈴木絵理 -清和祐子 -[[髙橋ミナミ]] -田口宏子 -田澤茉純 -[[種﨑敦美]] -田野めぐみ -田村奈央 -[[冨永みーな]] -中里望 -中澤ミナ -中島沙樹 -中村啓子 -夏樹リオ -原嶋あかり -星谷美緒 -皆川純子 -深雪さなえ -村井かずさ -村中知 -森下来奈 -茂呂田かおる -[[山川琴美]] -[[山村響]] -[[和氣あず未]] -[[脇坂京子]] 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 所属声優の中にタラちゃんと3代目カツオ、元所属にサザエと初代波平とフネと2代目マスオさんがいる -- 名無しさん (2021-09-02 20:43:12) - 業界全体の組合が事務所化した組織じゃなくて特定の1社の労働組合が出自だったのね -- 名無しさん (2021-09-03 16:38:53) #comment #areaedit(end) }

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