SCP-2513-JP

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&font(#6495ED){登録日}:2021/10/28 Thu 02:36:21 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#E1A100){それが叶わないのなら。}} SCP-2513-JPは、シェアード・ワールド「[[SCP Foundation]]」に登場するSCPオブジェクトの一つ。[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は&font(b,#FF0000){Keter}。ただし、現在は&font(b,#888888){Neutralized}と考えられている。理由は後述。 *特別収容プロトコル このオブジェクトそのものの収容は、その特性上無理と言っていい。さらに、こいつによって起きた現象も特定が出来ない。なので、かなり無理やりだが、財団の[[現実改変>現実改変(SCP Foundation)]]対策で間接的に対処しているとみなし、これを収容状態と定義している。 要は不確実な対症療法しかできないということ。財団的にはほぼ詰みであるが、概要を見ればその理由が分かる。 *概要 [[SCP-2513]]-JPは人が死ぬ際に、超低確率で発生する現象である。どれくらい低確率かというと、有史以来、紀元後に起きた現象を全部足し合わせても一千件台である。余りにも少ない…。 対象者が死ぬとまず、その意識が現実世界に囚われ、一種の地縛霊状態になる。そこに、対象者だけが認識できる実体が出現する。これを[[SCP-2513]]-JP-aとする。 SCP-2513-JP-aは対象者に「[[願いを一つ叶える>どんな願いでも叶えてやろう(テンプレ)]]」と伝える。そして対象が願いを提示すると、&bold(){規模の小さい現実改変・確率変動でそれを叶える。}規模が大きすぎる願い、直近に提示された願いで言うと、死者蘇生だとか、人類を救うだとか、そういった願いは叶えることができない。 願いを叶えることができない場合、[[SCP-2513]]-JP-aは代わりの願いを提示するように促してくる。また、ざっくりとした願い、例えば「誰かに恩返しがしたい」だとかいう願いの場合、こいつが勝手に解釈してそれを叶える。つまり[[猿の手>猿の手(小説)]]のような話になる可能性もある。 …不特定の人間に、しかも死後に発現する異常性、さらにその規模が小規模とくれば、確かに財団にはお手上げ状態である。では、財団はどうやってこいつを発見したのか? 報告書によれば、[[SCP-2513]]-JPはある日、死亡した直後のとある研究員によって発見され、彼によって元の報告書が作成された。 &font(b,#FF0000){…どうやって?} また、この報告書の追記には、&font(b){ヒトが絶滅したため、今後SCP-2513-JPが発生することはないだろう}と記述されている。 #center(){ &font(b,#CC0000){SCiPNETより通告} 本報告書は以下の問題点を有しています。 ‣作成報告が行われていません。 ‣ヒューム異常が観測されました。 問題が解決されない場合自動的に削除されます。     指定された時間が経過しました。 自動削除を実行 … 失敗     緊急通達プロトコルを適用 … 応答状況 RAISA: 未応答 財団管理部門: 未応答 O5評議会: 未応答 } *考察 結論から言えば、財団はこの現象を発見していないし、報告書も正式なプロセスをもって作成されたものではない。 大方の予想通り、この報告書は&font(b){[[財団が敗北した後の世界>K-クラスシナリオ(SCP Foundation)]]で発生したもの}である。 XK-クラス:世界終焉シナリオあたりが完遂したおかげで、財団上層部を含めた全人類が滅んだ。その中には、このオブジェクトの報告書を作成した件の職員ももちろん含まれていた。 その職員の前に、今まで誰にも観測されることがなかった[[SCP-2513]]-JP-aが出現した。 [[SCP-2513]]-JP-a「1つだけ願いをかなえてやる」 職員「…人類を救ってはくれないか」 直近に提示された願いの一つには、この願いが挙げられている。しかし、先述の通り、このオブジェクトには大規模な願いを叶える力はない。 [[SCP-2513]]-JP-a「それはできない。他の願いを言え」 職員「…それが叶わないのなら」 目の前にいるのは、明らかに異常存在である。財団に勤務する職員としては、例え収容できなくても、オブジェクトの報告書を書かなければならない。ならば最後は、 #center(){&bold(){&sizex(7){SCP-2513-JP}}} #center(){&bold(){&color(#AACC00){&sizex(7){せめて、財団らしく}}}} このオブジェクトの報告書を残したい、そう願ったのだろう。 [[SCP-2513]]-JP-aはこれを了承し、現実改変によって叶えた。システムチェックに引っ掛かり、自動削除されないようにロックするという気の利いたおまけ付きで。 &font(b){この職員はきっと、とても財団らしい最期を迎えられたのだろう。} 追記・修正は、財団職員らしく、かつアニヲタらしくお願いします。 ---- #right(){ #openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){ SCP-2513-JP - せめて、財団らしく by poly_propylene http://ja.scp-wiki.net/scp-2513-jp } この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,23) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - CC表示のリンク先が3936になっていたのを修正しました -- 名無しさん (2021-10-28 09:10:49) - 恵まれた記事内容からダジャレみたいなメタタイトルの落差で草 -- 名無しさん (2021-10-28 09:41:13) - ↑ダジャレというよりパロディじゃない? -- 名無しさん (2021-10-28 10:51:06) - 報告書自体がSCP-2513-JP-Xじゃん…収容しなきゃ -- 名無しさん (2021-10-29 00:52:49) - もう収容できないんだよなぁ…… -- 名無しさん (2021-10-29 02:38:57) - 死んだ時に現れて願いを一つ叶える、で某僕と契約した魔法少女になってよかと思ったけど、割と誠実に仕事してたわ -- 名無しさん (2021-10-29 21:49:41) - keterというかThaumielになりえるよね。存在認識してたんだし、ダメ元でKクラス時の手順としてこいつ出現したらThaumiel各種起動をお願いするって組んでおけばよかったのに。 -- 名無しさん (2021-10-29 22:23:29) - ↑存在認識してたんじゃなくて、人類全滅後に初めて財団職員が認識→人類を救うことを願うが無理と言われる→せめて異常存在として報告書に記載をすることを希望する、って流れでしょ -- 名無しさん (2021-10-29 22:29:56) - あー現実改変で人類を絶滅させちゃったのねとか思ってすみませんでした -- 名無しさん (2021-11-09 10:33:42) - 人類救ってくれじゃなくてSCP-2000を起動してくれって願えば…この職員の情報クラスが低いとThaumielは存在自体知らんか… -- 名無しさん (2022-03-06 07:47:21) - こういうの本当好き 泣ける メタタイトルがいいんだよなぁ -- 名無しさん (2022-05-18 19:46:42) - やたらと世界終わる系のクリーチャーや現象が多いけど、これはすでに何かで終わったあとのSCPか 珍しいし、凄い良いと思う -- 名無しさん (2023-11-04 16:30:36) #comment(striction) #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2021/10/28 Thu 02:36:21 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#E1A100){それが叶わないのなら。}} SCP-2513-JPは、シェアード・ワールド「[[SCP Foundation]]」に登場するSCPオブジェクトの一つ。[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は&font(b,#FF0000){Keter}。ただし、現在は&font(b,#888888){Neutralized}と考えられている。理由は後述。 *特別収容プロトコル このオブジェクトそのものの収容は、その特性上無理と言っていい。さらに、こいつによって起きた現象も特定が出来ない。なので、かなり無理やりだが、財団の[[現実改変>現実改変(SCP Foundation)]]対策で間接的に対処しているとみなし、これを収容状態と定義している。 要は不確実な対症療法しかできないということ。財団的にはほぼ詰みであるが、概要を見ればその理由が分かる。 *概要 [[SCP-2513]]-JPは人が死ぬ際に、超低確率で発生する現象である。どれくらい低確率かというと、有史以来、紀元後に起きた現象を全部足し合わせても一千件台である。余りにも少ない…。 対象者が死ぬとまず、その意識が現実世界に囚われ、一種の地縛霊状態になる。そこに、対象者だけが認識できる実体が出現する。これを[[SCP-2513]]-JP-aとする。 SCP-2513-JP-aは対象者に「[[願いを一つ叶える>どんな願いでも叶えてやろう(テンプレ)]]」と伝える。そして対象が願いを提示すると、&bold(){規模の小さい現実改変・確率変動でそれを叶える。}規模が大きすぎる願い、直近に提示された願いで言うと、死者蘇生だとか、人類を救うだとか、そういった願いは叶えることができない。 願いを叶えることができない場合、[[SCP-2513]]-JP-aは代わりの願いを提示するように促してくる。また、ざっくりとした願い、例えば「誰かに恩返しがしたい」だとかいう願いの場合、こいつが勝手に解釈してそれを叶える。つまり[[猿の手>猿の手(小説)]]のような話になる可能性もある。 …不特定の人間に、しかも死後に発現する異常性、さらにその規模が小規模とくれば、確かに財団にはお手上げ状態である。では、財団はどうやってこいつを発見したのか? 報告書によれば、[[SCP-2513]]-JPはある日、死亡した直後のとある研究員によって発見され、彼によって元の報告書が作成された。 &font(b,#FF0000){…どうやって?} また、この報告書の追記には、&font(b){ヒトが絶滅したため、今後SCP-2513-JPが発生することはないだろう}と記述されている。 #center(){ &font(b,#CC0000){SCiPNETより通告} 本報告書は以下の問題点を有しています。 ‣作成報告が行われていません。 ‣ヒューム異常が観測されました。 問題が解決されない場合自動的に削除されます。     指定された時間が経過しました。 自動削除を実行 … 失敗     緊急通達プロトコルを適用 … 応答状況 RAISA: 未応答 財団管理部門: 未応答 O5評議会: 未応答 } *考察 結論から言えば、財団はこの現象を発見していないし、報告書も正式なプロセスをもって作成されたものではない。 大方の予想通り、この報告書は&font(b){[[財団が敗北した後の世界>K-クラスシナリオ(SCP Foundation)]]で発生したもの}である。 XK-クラス:世界終焉シナリオあたりが完遂したおかげで、財団上層部を含めた全人類が滅んだ。その中には、このオブジェクトの報告書を作成した件の職員ももちろん含まれていた。 その職員の前に、今まで誰にも観測されることがなかった[[SCP-2513]]-JP-aが出現した。 [[SCP-2513]]-JP-a「1つだけ願いをかなえてやる」 職員「…人類を救ってはくれないか」 直近に提示された願いの一つには、この願いが挙げられている。しかし、先述の通り、このオブジェクトには大規模な願いを叶える力はない。 [[SCP-2513]]-JP-a「それはできない。他の願いを言え」 職員「…それが叶わないのなら」 目の前にいるのは、明らかに異常存在である。財団に勤務する職員としては、例え収容できなくても、オブジェクトの報告書を書かなければならない。ならば最後は、 #center(){&bold(){&sizex(7){SCP-2513-JP}}} #center(){&bold(){&color(#AACC00){&sizex(7){せめて、財団らしく}}}} このオブジェクトの報告書を残したい、そう願ったのだろう。 [[SCP-2513]]-JP-aはこれを了承し、現実改変によって叶えた。システムチェックに引っ掛かり、自動削除されないようにロックするという気の利いたおまけ付きで。 &font(b){この職員はきっと、とても財団らしい最期を迎えられたのだろう。} 追記・修正は、財団職員らしく、かつアニヲタらしくお願いします。 ---- #right(){ #openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){ SCP-2513-JP - せめて、財団らしく by poly_propylene http://ja.scp-wiki.net/scp-2513-jp } この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,24) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - CC表示のリンク先が3936になっていたのを修正しました -- 名無しさん (2021-10-28 09:10:49) - 恵まれた記事内容からダジャレみたいなメタタイトルの落差で草 -- 名無しさん (2021-10-28 09:41:13) - ↑ダジャレというよりパロディじゃない? -- 名無しさん (2021-10-28 10:51:06) - 報告書自体がSCP-2513-JP-Xじゃん…収容しなきゃ -- 名無しさん (2021-10-29 00:52:49) - もう収容できないんだよなぁ…… -- 名無しさん (2021-10-29 02:38:57) - 死んだ時に現れて願いを一つ叶える、で某僕と契約した魔法少女になってよかと思ったけど、割と誠実に仕事してたわ -- 名無しさん (2021-10-29 21:49:41) - keterというかThaumielになりえるよね。存在認識してたんだし、ダメ元でKクラス時の手順としてこいつ出現したらThaumiel各種起動をお願いするって組んでおけばよかったのに。 -- 名無しさん (2021-10-29 22:23:29) - ↑存在認識してたんじゃなくて、人類全滅後に初めて財団職員が認識→人類を救うことを願うが無理と言われる→せめて異常存在として報告書に記載をすることを希望する、って流れでしょ -- 名無しさん (2021-10-29 22:29:56) - あー現実改変で人類を絶滅させちゃったのねとか思ってすみませんでした -- 名無しさん (2021-11-09 10:33:42) - 人類救ってくれじゃなくてSCP-2000を起動してくれって願えば…この職員の情報クラスが低いとThaumielは存在自体知らんか… -- 名無しさん (2022-03-06 07:47:21) - こういうの本当好き 泣ける メタタイトルがいいんだよなぁ -- 名無しさん (2022-05-18 19:46:42) - やたらと世界終わる系のクリーチャーや現象が多いけど、これはすでに何かで終わったあとのSCPか 珍しいし、凄い良いと思う -- 名無しさん (2023-11-04 16:30:36) #comment(striction) #areaedit(end) }

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