SCP-2513-JP

登録日:2021/10/28 Thu 02:36:21
更新日:2021/11/09 Tue 10:33:42
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それが叶わないのなら。

SCP-2513-JPは、シェアード・ワールド「SCP Foundation」に登場するSCPオブジェクトの一つ。オブジェクトクラスKeter。ただし、現在はNeutralizedと考えられている。理由は後述。

特別収容プロトコル

このオブジェクトそのものの収容は、その特性上無理と言っていい。さらに、こいつによって起きた現象も特定が出来ない。なので、かなり無理やりだが、財団の現実改変対策で間接的に対処しているとみなし、これを収容状態と定義している。

要は不確実な対症療法しかできないということ。財団的にはほぼ詰みであるが、概要を見ればその理由が分かる。

概要

SCP-2513-JPは人が死ぬ際に、超低確率で発生する現象である。どれくらい低確率かというと、有史以来、紀元後に起きた現象を全部足し合わせても一千件台である。余りにも少ない…。

対象者が死ぬとまず、その意識が現実世界に囚われ、一種の地縛霊状態になる。そこに、対象者だけが認識できる実体が出現する。これをSCP-2513-JP-aとする。

SCP-2513-JP-aは対象者に「願いを一つ叶える」と伝える。そして対象が願いを提示すると、規模の小さい現実改変・確率変動でそれを叶える。規模が大きすぎる願い、直近に提示された願いで言うと、死者蘇生だとか、人類を救うだとか、そういった願いは叶えることができない。

願いを叶えることができない場合、SCP-2513-JP-aは代わりの願いを提示するように促してくる。また、ざっくりとした願い、例えば「誰かに恩返しがしたい」だとかいう願いの場合、こいつが勝手に解釈してそれを叶える。つまり猿の手のような話になる可能性もある。

…不特定の人間に、しかも死後に発現する異常性、さらにその規模が小規模とくれば、確かに財団にはお手上げ状態である。では、財団はどうやってこいつを発見したのか?

報告書によれば、SCP-2513-JPはある日、死亡した直後のとある研究員によって発見され、彼によって元の報告書が作成された。

…どうやって?

また、この報告書の追記には、ヒトが絶滅したため、今後SCP-2513-JPが発生することはないだろうと記述されている。





SCiPNETより通告


本報告書は以下の問題点を有しています。
‣作成報告が行われていません。
‣ヒューム異常が観測されました。

問題が解決されない場合自動的に削除されます。




指定された時間が経過しました。

自動削除を実行


失敗




緊急通達プロトコルを適用


応答状況
RAISA: 未応答
財団管理部門: 未応答
O5評議会: 未応答


考察

結論から言えば、財団はこの現象を発見していないし、報告書も正式なプロセスをもって作成されたものではない。

大方の予想通り、この報告書は財団が敗北した後の世界で発生したものである。

XK-クラス:世界終焉シナリオあたりが完遂したおかげで、財団上層部を含めた全人類が滅んだ。その中には、このオブジェクトの報告書を作成した件の職員ももちろん含まれていた。
その職員の前に、今まで誰にも観測されることがなかったSCP-2513-JP-aが出現した。

SCP-2513-JP-a「1つだけ願いをかなえてやる」

職員「…人類を救ってはくれないか」

直近に提示された願いの一つには、この願いが挙げられている。しかし、先述の通り、このオブジェクトには大規模な願いを叶える力はない。

SCP-2513-JP-a「それはできない。他の願いを言え」

職員「…それが叶わないのなら」

目の前にいるのは、明らかに異常存在である。財団に勤務する職員としては、例え収容できなくても、オブジェクトの報告書を書かなければならない。ならば最後は、



SCP-2513-JP


せめて、財団らしく



このオブジェクトの報告書を残したい、そう願ったのだろう。

SCP-2513-JP-aはこれを了承し、現実改変によって叶えた。システムチェックに引っ掛かり、自動削除されないようにロックするという気の利いたおまけ付きで。

この職員はきっと、とても財団らしい最期を迎えられたのだろう。


追記・修正は、財団職員らしく、かつアニヲタらしくお願いします。



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最終更新:2021年11月09日 10:33