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※推奨[[BGM]]:「TOP GUN Anthem」
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&sizex(4){&italic(){&color(whitesmoke,black){1969年3月3日。&br()合衆国海軍は上位1%のトップパイロットを対象にした上級訓練校を開設した。}}}
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}
※推奨BGM:「DANGER ZONE」
#center(){&font(32px,b){&color(whitesmoke,blue){誇りをかけて、飛ぶ。}}}
『トップガン マーヴェリック(TOP GUN:MAVERICK)』とは、2022年に公開された米映画(北米配給:パラマウント映画/日本配給:東和ピクチャーズ)。
1986年に公開された、米海軍の戦闘機のパイロットの活躍を描いた映画『[[トップガン>トップガン(映画)]]』の、実に36年ぶりの続編である。
主演は前作を機に一躍有名となり、『[[ミッション:インポッシブル]]』シリーズなど多数の人気作に出演したトム・クルーズが続役。
*概要
『トップガン』の続編の企画自体は何年も考え続けられてきたが、その機会は何度も見送られてきた。
というのもトムはこの映画を非常に気に入り、『トップガン』の価値が下がらないよう権利をすべて買い取ってしまった。
そして『トップガン』の続編を作る時には自身の信念である本物のアクション((例えば『ミッション・インポッシブル』シリーズでもスタントマンを立てずに自らアクションを行い、時には足の骨折という重症を負っている。))にこだわり。「本物の[[F/A-18>F/A-18]]に乗り、カメラリグを開発し、飛行に耐えられるだけの訓練をしなければならない」と豪語し、周囲の「CGIで良くないか」という言葉にも絶対に耳を貸さなかった。
「本物の戦闘機による飛行体験」―――それがトムの『トップガン』続編に課した絶対条件だった。
また、当時のプロデューサーであるジェリー・ブラッカイマーの参加も条件の一つだった。
その強いこだわりにより、『トップガン』の続編の製作には大きな時間が費やされることとなる。
だが、その期間中に前作監督のトニー・スコットが[[自ら命を断ち>自殺]]、制作陣が深い悲しみに包まれた。
そして新たな監督が選ばれる。それは、『トロン レガシー』『オンリー・ザ・ブレイブ』などを監督し、『オブリビオン』でトムとタッグを組んだジョセフ・コシンスキーだった。
亡きスコットの遺志を継ぎ、彼の『トップガン』に並ぶ作品を作る気概を持ちながら、制作は続けられた。
そして数々の条件が整った2018年、いよいよ製作が軌道に乗る。
本物の戦闘機を使った訓練。それは自家用機で飛びなれているトムですら必要で、訓練生を演じる若手俳優達ならなおさらである。
前作で「実際の飛行機に乗せたらほとんどの俳優((平気だったのはもちろん肉体派俳優トムともう1名のみ。))がKOされたため、機内シーンは全部モデルを使用」という失態を防ぐため、撮影の半年前からブートキャンプを実施。
トムが考案したメニューを米海軍がブラッシュアップ、一丸となって厳しい訓練を続け、「本物」の映像を撮影する。そのこだわりたるや並外れたものだった。
ちなみにこの「3ヶ月で飛行士学校を卒業させられるような物」とまで言われた厳しいブートキャンプをもってしても、撮影中嘔吐に見舞われた俳優もいたとか。
勿論本作にもCGIが使われたシーンは沢山ある。
前半1/5(ダークスター関連)はフルCGIだし、飛行シーンも実は1機だけ飛ばして残りは合成というパターンが多い。
しかしながら、コクピット内でGに苦しむアビエイター(を演じる俳優)達は本物であり、CGIのシーンすら本物と錯覚させる説得力をもたらしている。
そうした苦難の数々を超えて、『トップガン マーヴェリック』は完成した。
当初、本作の公開日は2019年12月の予定だったが、作品のクオリティアップのために2020年6月まで延期されることとなる。
しかし、予想外の事態が起こる。新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより欧米の映画館のほとんどが閉鎖されてしまったのだ。
それを境にハリウッドの主要映画スタジオの多くは配信ビジネスに力を入れ始め、当初は劇場公開を予定していた作品が配信でのリリースとなる事も増えていく。
この事態になっても、トムを始めとした制作陣は本作をストリーミング配信映画として売り出すことをしなかった。
「映画館による体験」。これを絶対とし、映画館が万全の状態で開かれるタイミングを待つことにしたのだ。
アメリカやヨーロッパで感染拡大が続く中、公開時期は2020年11月→2021年6月→同年11月と延期を重ね、「本当に公開されるのか?」と心配するファンも多かったが、2021年11月に発表された新たな公開日である2022年5月27日に無事公開された。
コロナ禍以前から予告などの宣伝が始まりながらも、当初の予定から約2年遅れでの公開となったのは本作及び『ミニオンズ フィーバー』ぐらいである。
そうして公開された本作は予想を遥かに上回る反響が寄せられた。
本物の戦闘機を使ったドッグファイトシーンは映画館の大スクリーンならではの迫力を秘め、まさしく「映画体験」と呼ぶに相応しい。
加えて、演技派の俳優陣による熱いドラマ。恋愛、友情、確執、様々な要素が詰まった131分。
批評家、観客からも絶賛の声が寄せられ、映画館で公開したことの意味が大いに証明された。
興行収入もパンデミック下の悪条件を覆す過去最高クラスとなった。
例えば「トム主演映画の北米市場興行収入」としては、前作がずっと所持していた4億4千万ドルを更新しトップに。
他の映画と比較しても、『ブラックパンサー』を抜き北米市場5位にランクイン。この記録が樹立された15週目にはなんと北米市場週間売上No.1まで記録している。
北米市場だけでなく、全世界でも「パラマウント配給映画」の括りにて『[[トランスフォーマー ロストエイジ]]』を抜いて、史上1位に躍り出た。
全世界では10億ドルを突破し、まさに桁違いの成績を叩き出す(冒頭のシークエンスに合わせて、「7億、8億、9億…10億!」とカウントするファンが続出したとか)。
[[日本>日本国]]でも幅広い世代の支持を獲得してリピーターが続出。
週末売上No.1を5週記録した他、公開13週目にもかかわらず、封切り直後の『夏の思い出、ゲットだぜ!25周年ポケモン映画祭』を抑えて3位にランクイン((1位は3週目の『ONE PIECE FILM RED』、2位は4週目の『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』。4位が『ミニオンズ フィーバー』でポケモンは5位。))という結果を残した。
流石に夏休みで打ち止めか…と思われていたが、9月に入っても相変わらず5位近辺をキープ。UHD・BD・DVD発売記念で、初代トップガンとの連続上映というイベントも開催されている。
通常の字幕版は勿論の事、吹き替え版やIMAX・4D・ドルビーシネマ・ScreenXといった各フォーマットでの上映もロングランとなり、
日本最大サイズのスクリーン((2022年8月時点。))を持つIMAXレーザー/GTテクノロジーを擁するグランドシネマサンシャイン池袋([[東京>東京都]])では学生が夏休みに入ったタイミングで「他の新作を差し置いて、1日1回だったIMAXレーザー/GTテクノロジーを2回上映に」という展開をしていたほど。その後レイトショーを経て9月末までIMAXGT上映を行っていた。
日本に2ヶ所しかないIMAXレーザー/GTテクノロジーのもう一方、109シネマズ 大阪エキスポシティでも1日1回上映を9月末まで行っていた。
他の映画館でも「『[[キングダム2 遥かなる大地へ>キングダム(漫画)]]』や『[[ONE PIECE>ONE PIECE FILM RED]]』に使っていたIMAXシアター・4DXスクリーンを1日1~2回本作に戻す」という映画館がちらほら見られたレベル。
トム主演作としては2003年に公開された『ラスト・サムライ』以来の興行収入&bold(){100億越え}((最終成績は136億。))を達成し、2022年10月末時点で133億にまで到達している。
この数字「2010年以降に日本で公開された実写映画」だと2018年公開のボヘミアン・ラプソディを抜いてトップ。
「2000年以降、非アニメ、原作なし」のジャンルだと『[[アバター>アバター(2009年の映画)]]』(2009年)、『ラスト・サムライ』(2003年)に続く3位に入っている((『アバター』の上に2003年の『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』が入っているが、これはテレビドラマ版が原作と見なせるので割愛。))。
そしてちょうど公開一周年となった2023年5月27日、本作の興行収入が137.1億円に到達。これにより『ラスト サムライ』の興行収入137億円を超え、&b(){トム・クルーズ主演作で日本歴代一位}の興行収入となった。
トムの執念が、凄まじい結果を呼んだ瞬間だった。
本作には前作への多大な[[オマージュ]]が込められている事が見て取れる。
「冒頭のトップガンの説明&トップガンアンセム→空母での訓練風景&Danger Zone」「マーヴェリックの&s(){ノーヘルで}バイク高速走行」」「バーで楽しく合唱」「バーで出会っ&s(){て馴れ馴れしい態度を取っ}た相手が上官だった→後ろから歩いて出て来るその上官」「設定高度の違反」「危険飛行」「背面飛行で相手のキャノピーの真上に回ってご挨拶」「浜辺で水着でスポーツ」「訓練中に&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){事故が発生し緊急脱出}}」「激しい空戦」「ラブロマンス」「管制塔をフライバイ」「対立と和解」……と、
&b(){前作にあった事は本作にも大体ある}。
強いて挙げるなら、前作の挿入歌の中でも人気が高かったCheap Trickの「Mighty Wings」が使われなかったのが惜しまれる。
&s(){前作に無くて本作で増えた事…トム走り?}
2024年に続編となるシリーズ第3弾が開発中と報道。タイトルは「トップガン ルースター」の可能性が示唆されている。
*ストーリー
ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル大佐―――彼は米海軍のエリートパイロット養成学校「トップガン」史上最高と謳われた戦闘機パイロットである。
戦闘でも数々の戦績を残した彼だったが、そのあまりの型破りな性格で、軍の在り方とは馴染めず、昇進も悉く辞退し、現役を続けるうちに新戦闘機のテストパイロットとして燻り続けていた。
だが、ある日彼は上層部からテスト飛行の失敗を理由にパイロットを辞めるよう言い渡される。
そして、マーヴェリックが任命されたのは、トップガンの新人パイロットの養成だった。
数週間後に控えた某国の核兵器製造プラントへの攻撃作戦のチーム候補であるパイロット達を、作戦を完璧に遂行出来るよう育成する。それが彼の新しい任務。
候補生の中には、かつてのマーヴェリックの相棒のグースの息子であるルースターの姿もあったが、グースの死やルースターの進路を巡る複雑すぎる因縁が原因で、二人の関係は険悪なものとなっていた。
こうして、マーヴェリックの教官としての日々が始まる。
実現不可能と言える作戦。過酷な訓練。仲間同士の諍い。友人の息子との衝突。上層部からの圧力。
数々の苦難に挫けそうになるマーヴェリックは、かつての戦友と再会し、ある啓明を得る。
やがて、マーヴェリック自身に課せられた任務と共に来る作戦当日。
果たして、作戦は誰一人欠けることなく成功するのか?マーヴェリックとルースターの関係は?
*登場人物
**トップガン教官
・ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル
演:トム・クルーズ/吹き替え:[[森川智之]]
本作の主人公。トップガンで伝説的な成果を記録し、様々な戦績も得た伝説の海軍戦闘機パイロット。
かつての大尉は今や&bold(){海軍大佐}((何故かパンフレットでは役職が「海軍大佐」ではなく「キャプテン」となっている。海軍以外では大佐は「カーネル」なので約せなかった可能性も否定できないが、劇中に於ける呼称の「キャプテン」呼びに習った可能性の方が高い。))。
しかし、偏屈で型破りすぎる性格なため規範に縛られた軍に馴染めず、昇進にも無縁で現役パイロットを続けていた((ただし将官になると必然的にアイスマン同様司令官などの官職に固定されてしまいパイロットを辞めざるを得ないため、マクロスプラスの某アレのように意図的に問題を起こして将官になるのを拒んだ節がある。事実ダークスターの実験ではチームのために自ら泥を被る選択をしている他、前作の後も何度も戦勲章が授与されており、本来なら将官になっていているはずと上官も口にしていた。))。
前作ラストではトップガンでの教官職を希望していたが、結局2ヵ月で辞してしまったらしい。
前作の出来事や父の死の真相を知った事で落ち着きを身に付けたかといえばそうでもなく、無鉄砲さは相変わらず。
新型実験機のテストパイロットを続けていたものの、アイスマンの命令で教官として再びトップガンへと舞い戻ることとなる。
だが、教官としての生活はあまりにも苦難で満ちており、おまけにトラウマである戦友の息子との確執により、どのようにして訓練生に接していいのか分からなくなってしまう。
やがて、アイスマンの助言やペニーとの交流を経て、「誰も死なせず、任務をクリアする」最大の方法を思いつく。
・ボー・“サイクロン”・シンプソン
演:ジョン・ハム/吹き替え:加瀬康之
トップガンの実質トップである海軍中将。
上官のアイスマンを敬愛しているものの、マーヴェリックの選出には疑問を抱いており、彼の教育指針を快く思っていない。
・ソロモン・“ウォーロック”・ベイツ
演:チャールズ・パーネル/吹き替え:楠大典
サイクロンの補佐を務める海軍少将。
マーヴェリックの型破りな教育や作戦立案には呆れつつも感心している。
**トップガン訓練生
・ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショー
演:マイルズ・テラー/吹き替え:[[宮野真守]]
単座型戦闘機・F/A-18Eのパイロットである海軍大尉。
ファミリーネームから分かる通り、前作でマーヴェリックとバディを組んでいたが、訓練中の事故で不慮の死を遂げたニック・“グース”・ブラッドショーの息子。
前作では少年だったが今や立派な大人。&b(){完全初見・前作未視聴でもグースの息子が成長した姿と分かる}程にグースとそっくり。
というか&b(){劇中でもグースの写真からの逆算}でその息子である事が推測されていた。
かつてはマーヴェリックを尊敬していたが、彼の無茶な行動が父の死の一因となった事に複雑な感情を抱き続け、海軍学校の入学願書をマーヴェリックに潰された(母のキャロルが死に際にマーヴェリックに託した、息子をパイロットにしないでほしいという遺言からの行動だった事を彼は知らない)ことで4年遅れの入隊を余儀なくされ、マーヴェリックを恨むようになった。
自分達の教官にマーヴェリックが就いた後も、「彼を信じたら死ぬ」という思いが心を頑なにし続け、訓練でも思い通りの力を発揮出来ない日々が続く。
戦闘機を遅く慎重に飛ばす癖があり、そのことをマーヴェリックからは「考えるより直感を信じろ」と助言されている。
そして任務の日、思わぬ人物と組むことになるのだが……?
&bold(){&ruby(グース){雁}}の通称で呼ばれる父と同様に彼のコールサインも鳥類に因んでおり、「Rooster」とは「雄鶏」の意味。
ハングマンから「その名の通りノロ過ぎて好機を逃す」とからかわれていたのはこの為。
・ジェイク・“ハングマン”・セレシン
演:グレン・パウエル/吹き替え:[[中村悠一]]
ルースターと同じくF/A-18Eパイロットの海軍大尉。
候補生の中で唯一実戦で敵機を撃墜した経験があり、圧倒的な操縦の腕前を誇る。%%なお相手は朝鮮戦争時代の…ではなく冷戦時代のオンボロだったが%%
だが、高飛車で鼻持ちならない性格であり、大の自信家にして傍若無人な問題児。周囲の仲間を「足手まとい」と見下し、仲間を見捨てる作戦も平気で行う((ハングマン(絞首刑執行人)のコールサインはこれに由来する))。ヘルメットに書かれたコールサインは&ruby(ハングマン){単語当て}ゲームに因んでAの部分が空欄になっている(H_NGM_N)。
マーヴェリックの実力は当初から認めているが、特に成果に伸び悩むルースターが癪に障るらしく、マーヴェリックが特別目をかけている彼を小馬鹿にしているが……。
演じるグレン・パウエルは前作の大ファンであり、当初はルースター役を熱望していたが、ハングマン役をオファーされ当初は断ったものの、トムの熱心な説得によって快諾したのだという。
なおグレンは後に『ディヴォーション: マイ・ベスト・ウィングマン』に朝鮮戦争で名誉勲章を受章したトム・ハドナー役で出演し、&b(){本当に朝鮮戦争時代の機体と一戦を交えている。}&s(){ただし相手は[[当時の最新鋭機>Mig-15]]でこちらは[[WW2時代のオンボロ>F4U コルセア]]だったが}
更にドキュメンタリー映画『ブルー・エンジェルス』の制作にも携わるなど、海軍とは良い縁が出来ているようだ。
・ナターシャ・“フェニックス”・トレース
演:モニカ・バルバロ/吹き替え:[[内田真礼]]
複座型戦闘機・F/A-18Fのパイロットである海軍大尉。
物怖じしない性格の女性パイロットであり、((作中世界でも現実でも、前作の時点では米軍の戦闘機パイロットは女性に門戸を閉ざしていた。))候補生の中の潤滑油的存在。
サバサバした物言いで周囲に活気を出し、冷静な判断を常に下すことが出来る。
劇中では"フェニックス"の名が試される場面も…
なおコールサインは&bold(){演者が夜中まで遊んでいても撮影には遅刻しなかった}ことから名づけられた。
・ロバート・“ボブ”・フロイド
演:ルイス・プルマン/吹き替え:武内駿輔
フェニックスのパートナーを務める海軍大尉。兵装システム士官であり、火器管制を担当する。
コールサインの「ボブ」は本名「ロバート」の愛称として使われており、「そのまんまかよ」と周囲からからかわれていた。
慌てがちなため訓練では失敗も多かったが、苦難を越えて成長していく。
ジョークのセンスはないが皮肉の切れ味は抜群である。
・ルーベン・“ペイバック”・フィッチ
演:ジェイ・エリス/吹き替え:[[木村昴]]
・ミッキー・“ファンボーイ”・ガルシア
演:ダニー・ラミレス/吹き替え:内田雄馬
ハングマンとチームを組んでいる複座型戦闘機・F/A-18Fパイロットの二人。
良くも悪くも単独行動の多いハングマンに振り回されている。
・ジャヴィ・“コヨーテ”・マチャド
演:グレッグ・ターザン・デイヴィス/吹き替え:杉村憲司
候補生の一人。
自信家なハングマンも認めるほどの腕を誇っていたようだが、訓練中にG-LOCしたことで危うく事故を起こしかけた。
**その他の海軍関係者
・トム・“アイスマン”・カザンスキー
演:ヴァル・キルマー/吹き替え:[[東地宏樹]]
マーヴェリックのかつての戦友である海軍大将にして太平洋艦隊司令官。
度々無茶をしでかし、上官との衝突を起こしているマーヴェリックがクビにならずに済んでいるのは彼が庇っているためだそうな。
現在はトップガンの総責任者を務めているが、喉の癌を患って現役を引退した。
教官としての道に悩むマーヴェリックを激励し、彼に進むべき道を教えたが、その数日後に死去してしまう。
彼の死には流石のマーヴェリックもひどく落ち込み、退役することも口にしたが…?
・バーニー・“ホンドー”・コールマン
演:バシール・シャラフディン/吹き替え:[[三宅健太]]
テストパイロット時代からマーヴェリックを支えた准尉。
数々の無茶をやらかすマーヴェリックを心配している。
・チェスター・“ハマー”・ケイン
演:エド・ハリス/吹き替え:菅生隆之
テストパイロット時代のマーヴェリックの上官。
テスト飛行の失敗を理由(建前)に、トップガンへの教官任命をした。
軍上層部の人間として実験機の飛行テストの中止命令や、将来はパイロットに代わってドローンが主役になるとマーヴェリックに告げるなど厳しい態度を見せるが、それでも彼の度胸は認めていた。
**周囲の人々
・ペニー・ベンジャミン
演:ジェニファー・コネリー/吹き替え:本田貴子
トップガン時代、マーヴェリックと仲が良かった女性。現在は基地近くの海辺のバーの店長。
マーヴェリックと久々の再会を喜び、かつての愛を燃え上がらせる一方で、娘との仲に悩む自分とマーヴェリックを重ね合わせる。
別の男性と結婚していた時期もあったようだが再会した時には離婚しており、再婚しハワイにいることが娘の口から語られている。
実は前作にも名前だけ登場していた((序盤司令官に呼び出された時にグースの口から名前が出たり、マーヴェリックが管制塔に向けて「挨拶」をした司令官の令嬢が彼女である))が、日本語字幕では「&b(){ベニー}」と誤訳されていた。
・アメリア・ベンジャミン
演:リリアナ・レイ/吹き替え:[[水瀬いのり]]
ペニーの娘。思春期真っ盛りなお年頃。
母と関係を進めたいマーヴェリックを陰ながら応援している。
なお、父親については離婚しハワイに住んでいる父ではなくマーヴェリックの可能性が示唆されている((その可能性を示唆するベッドでのやり取りは日本語字幕と吹き替えでは大きく翻訳が異なっているため、あくまで可能性に留まっている。))。
*登場メカニック
**アメリカ合衆国海軍
・[[F/A-18E/F>F/A-18]] スーパーホーネット
今回の作戦で使用する米海軍の主力戦闘機。劇中ではもっぱらF-18と呼称される。
現在ではより高性能な最新鋭機であるF-35Cがあるものの、此度の作戦では敵のGPS妨害の中でレーザー誘導爆弾を使う精密対地攻撃ができる必要性から本機が選ばれる事となった。
実はF-35もレーザー誘導爆撃できるのだが、((劇中で使われたATFLIRポッドは装備出来ないのだが、「AN/AAQ-40 EOTS」という更に発展したシステムが標準搭載されている。))後述の理由で当時はどの道参戦不可能だったのかもしれない。
マーベリック機は「00」のナンバーがあり、また機体背面に黒と水色のラインが入っているため分かりやすい。
任務では単座型のE型と複座型のF型が2機ずつ使用された。
ちなみにコクピット内撮影に使われたのは全部F型。
というのも流石に俳優は操縦できないため、フロントシートに海軍のアビエーターが座り操縦、リアシートに俳優を乗せて演技を行っていたため。
トムはP-51や曲芸飛行の免許を取得している((実際にアメリカの某番組にて、ジェームズ・コーデンがトムが操縦するL39アルバトロスというジェット機のリアシートに押し込まれて背面飛行等のアクロバットを体験する餌食になっている。他にも2017年にHonda Jetも自分が操縦するために購入したとか。))ため、F/A-18Eを使わせてくれと交渉したのだが、軍事機密の前に敗れ去った…。
劇中登場機のうち、作戦前の時点で1機は事故で墜落、1機はマーヴェリックが&b(){またしてもやらかした}せいで飛行不能になった。
#openclose(show=マーヴェリックが何をやらかしたのかについて){
結論から言うと「オーバーG」と呼ばれるもの。F/A-18の荷重制限を大きく超えて飛び、機体が歪んでしまったことが飛行不能の原因となる。
Gとは物体にかかる加速度のこと…なのだが、より実務的にはどれくらい物体に負荷がかかったか、という意味合いとなる。
地球の重力を基準である「1G」として、絶対値が増えれば負荷が大きくなり減れば負荷が小さくなる。
なお、こと航空機の分野に関してはパイロットから見て上からかかるGを「プラスG」、下からかかるGを「マイナスG」と表現することが多いので本項でもその定義で記載する。
例えばある人が「2G」の環境にいるとすると、地球の重力の2倍の負荷になるので体重が2倍になったかのように重く感じ、「0G」であれば負荷が0になるのでいわゆる無重力状態となってふわふわ宙に浮く、と言った具合。「-1G」だと逆に空に落ちていく格好となる。
航空機のプラスG機動なら操縦桿を引いて機種を上げる方向の旋回、マイナスG機動は操縦桿を押して機首を下げる方向の旋回となる。
そしてこういう負荷は高速で急激に動くと増える。空戦機動する戦闘機はその代表例である。
で、負荷が増えていけば当然人も機械も壊れるので「G制限」がかけられる。F/A-18の場合は映画で触れられた通り「7.5G」となる。ついでにマイナスGの制限は「-3G」である。((F/A-18E/Fフライトマニュアル Ⅰ-2-69ページ 「2.10.7.1 Design Limit-g.」の項より引用。なお、これら制限Gは総重量42097ポンド以下の場合のみ適用され、兵装の搭載などで重量が増せばより制限がキツくなる。なお同マニュアルのI-2-69ページ「2.10.7.3 G-Limiter.」には、急激な機動をした際に瞬間的に制限Gを超過することがあるが、「+0.5G」「-0.2G」までは許容されるという記述もある。))((対空ミサイル4発搭載・燃料40%消費の条件でF/A-18C量産型(≒33200ポンド)とF/A-18E試作型(≒42000ポンド)の旋回性能を比較試験した結果が公開されているが、F/A-18Cは「8.45Gの向心力に耐えて480ノット19.2°/sで持続旋回可能」、F/A-18Eは「8.0Gの向心力に耐えて480ノット18.0°/sで持続旋回可能」となっているので、F/A-18EのG制限は「8.0G」と表記されることも有る。ただし、量産・実戦配備される際の制限値は前記のマニュアルやパイロット経験者からの証言で「7.5G」に設定されているので、映画の描写も正しい。「性能としては8.0Gに耐えられるように作られているが、機体寿命や操作性を考えて0.5Gの余裕を持った7.5Gが制限値として採用された」と言うのが正確か。))
この制限は機体が安全に飛ぶための限界のラインに設定されており、これを超えて飛ぶと機体は歪み、ヒビが入り、とても安全に飛行させることは困難となる。
流石にいきなり空中分解することはまずないが((機体が完全に破壊されるような負荷に達することの無いよう、真の限界からは余裕をもって設定されるため))((ただし、構造上の問題や経年劣化によって空中分解事故が発生する可能性はある。2007年にアメリカで訓練中のF-15Cが、構造材の金属疲労が原因で空中分解する事故が発生している。この時、調査の結果A~D初期型の40%で同様の欠陥が見つかり、このあおりを受けて自衛隊のF-15Jも飛行停止になっている。ちなみに自衛隊では同じ2007年に定期整備最終チェックでF-2が離陸失敗事故を起こし、F-2も飛行停止したことから、スクランブルで飛べるのがF-4だけという時期があった))、通常はしないような重点検整備が必要となり、場合によっては廃棄処分ともなりえる。
ところで我らがマーヴェリックが達したGは「10G」だったが……これではサイクロンが頭を抱えるのも当然だろう。
ちなみに現代の戦闘機はG制限を超えて飛ばないようリミッターが付けられている。
F/A-18の場合はコンピュータ制御で管理し、どんなにマーヴェリックが無茶な機動を取ろうとしても7.5Gは超えられない、通常は。
しかし、F/A-18には緊急時用にG制限を取っ払う&bold(){「[[G-Limiter override>リミッター解除]]」}という機能があり、これを使えば10G機動も出来る。出来るのだ。
当たり前だが必要ない時に使ってオーバーGすると普通に飛行停止処分モノなので良い子の皆は使わないように。あと使う前提の作戦を立案しないように。
人間の耐G性能は個体差があるものの大体+9G、-3Gが限界とされる((耐Gスーツの着用等でプラスGについては多少改善される。マイナスGは根本的に対応策がないのでそのままだが。))。
初代の方で「-4G旋回」、本作でも上に書いたように「+10G旋回」というセリフがあったが、実は人間の限界を超越していて危険な行動である。
一応+Gの方は「瞬間的であれば11~12Gでも耐えられる((以前行われていた「レッドブル・エアレース」では11G到達でタイムペナルティ、12G到達で失格だった。))」模様だが、映画内のようにかなり長時間10Gを掛けるのは流石にNG。
プラスGが高まった場合、血が足元に集中してしまい、頭に向かう血液が減って視界がどんどん暗くなっていく「ブラックアウト」が起こる、このブラックアウト状態を長時間続けると頭の血流不足で失神してしまう。通称G-LOC。劇中コヨーテが陥ったのがこれ。
逆にマイナスGが高まった場合、今度は頭や目に血が集中し、どんどん視界が血の色に染まってしまう「レッドアウト」が起こる。この状態が続くと脳や目の毛細血管が破裂し、重篤な状態となる危機がある。
補足として、F/A-18を始めとした戦闘機はこういう人間側の事情を汲んで基本的にマイナスG耐性はプラスGほど考慮されず設計される。耐えられるように設計しても意味がないからだ。
F/A-18のマイナス側の制限G(設計限界G)が「-3G」とプラスGに比べてやけに低いのはこの為である。
マーヴェリックたちが谷底に向かう際、急上昇から即反転しての急降下を行うのは、人間も機体もマイナスGターンに耐えられないからなのである。
}
ちなみに訓練中にやったコブラ機動は現実でも条件が揃えばできるとされている。アメリカ軍的には使い道が無いとして大っぴらに宣伝はしてないが。
なお劇中マーヴェリック機として登場した単座機・ビューロナンバー((アメリカ海軍・海兵隊・沿岸警備隊で用いられる番号6桁の番号でF/A-18は機体後部に明記されている、空・陸軍機は発注された会計年度ごとに通し番号が振られているのに対し、こちらは海軍航空局に納入された順番に数字が割り振られている))『165667』号機は、撮影後塗装を剥がされて現存していないがブルーエンジェルスに栄転している。((アメリカ海軍の曲芸飛行部隊で空軍のサンダーバーズとはライバル、世界でも屈指の曲芸部隊としても知られている、また伝統的にパイロットは激しい飛行をするにもかかわらずGスーツや酸素マスクを着用しない伝統がある、なお日本にはアジアツアーの一環で稀に飛来することがあるサンダーバーズと異なり、ブルーエンジェルスは1971年にブルーインパルスですらも長年曲芸が出来なかったほど近隣住民が過敏な小牧基地、しかも当時F-4で曲芸をやったことでクレームが殺到、以後日本でのお披露目は皆無となっている))
トム搭乗撮影用同塗装の複座機・ビューロナンバー『165796』も存在するが、こちらは撮影後どうなっていたか特に情報もなく長らく所在不明だったが
2024年のリノ・エアレース((1964年から開催されていたレシプロ機のエアレース、レースの合間に民間やアメリカ軍機による展示飛行をしていたが、2023年でエアレースを終了し24年からは航空ショーのみになった))で塗装そのままで展示されていたことが現地ファンの投稿で明らかになっている。
・F-35C ライトニングⅡ
アメリカ海軍の最新鋭艦上ステルス戦闘機。
前述の理由でメインの作戦機にはF/A-18E/Fが選ばれたため出番は極めて少ないが、オープニングの空母上でカメオ出演レベルではあるが登場している。
なお、出番が少ないのはメインの機体にF/A-18E/Fが選ばれたこともあるが、それ以前に&bold(){本作の撮影時期はまだ試験運用中であり、映画への撮影協力などできる状態ではなかったから}。((本作の撮影が始まったのが2018年なのに対し、C型が初期作戦能力を獲得・承認されたのは2019年。))
僅かな出番でも出演できたのは、撮影の為に乗り込んだ空母上で&b(){たまたま試験運用中だったのを撮らせてもらった}ということらしい。
&s(){まあ仮に撮影協力できたとしても複座型が無いのが痛い…}
一応、作中では(上記の作戦は)F-35なら朝飯前という言葉も出るので実戦配備されている設定だったと思われる。
・EA-18G グラウラー
F/A-18Fを基にして開発された電子戦機。
性能的に今回の任務では大活躍必至な機体と思われるが、残念ながら端役に甘んじている。
しかしいざ画面に写っても機体形状がF/A-18Fとそっくりな上に、明瞭な差異である電子戦装備が映るシーンが少ないので、どこにいるのか非常にわかりづらい。
が、モデックスナンバー((米海軍や海兵隊の航空機に記載される、2~3桁の数字で構成される識別コード。例えばマーヴェリックが訓練で使っていたF/A-18Eのナンバーは「00」))を理解していると見分けやすい。500番台の機体を探してみよう。&s(){なんとF-35Cより出番が多い}
オープニングの空母上の他、「LT REUBEN FITCH ”PAYBACK"」と書かれた機体が劇中ちょくちょく登場している。
どうやらペイバックとファンボーイが搭乗するF/A-18Fを"演じて"いたようだ。
・ダークスター
本作オリジナルの架空機。アメリカ海軍、マーヴェリックのチームが開発中の極超音速実験機。
超音速偵察機SR-71ブラックバードと開発中の極超音速無人偵察機SR-72を足してステルス化させたようなスタイルで、コックピット正面に窓が無く構造材で塞がっている独自のデザインをもつ。
通常のジェットエンジンとスクラムジェットエンジンという2種類のエンジンを2機ずつ、計4発搭載し、ジェットエンジンで加速した後にスクラムジェットに切り替える事で極超音速飛行が可能となる。
パイロットは飛行前に長い時間をかけて純酸素を吸引して体を慣らす必要があり、飛行時には宇宙服のようなデカくてゴツい与圧服を着用する。((ここらへんの描写はSR-71やU-2といった実在する高高度航空機のパイロットが行うプロセスに準ずるものとなっており、短いながらも非常にリアリティのあるシーンとなっている))
劇中ではカリフォルニア州チャイナレイク海軍基地で、マーヴェリックを筆頭としたVX-31((第31航空試験評価飛行隊。チャイナレイク基地に所在する実在の部隊で、名前の通り海軍が運用する航空機のテストを担っている。))の手により試験が行われていた。
完成すればマッハ10で飛行可能となる予定だが、開発中である現在は3ヶ月後の達成を目標に一先ずマッハ9を目指している段階。
しかし、新たな無人機開発に予算を回したい軍の思惑により開発打ち切りが決定されてしまったため、決定を覆すために急遽その場でマッハ10を出す必要に迫られてしまうが……。
劇中では開発にロッキード・マーティンのスカンクワークス((現実に存在する企業とその部署で、最先端航空機の開発を行っており、現在は実際に極超音速機の実験も行っている。SR-71やSR-72もここが開発主体となっている。))が関わっているようで、垂直尾翼や操縦桿にスカンクワークスのシンボルが確認できる。
なお、機体は&b(){実際にスカンクワークスのスタッフがデザインしている。}コックピット正面に窓が無いのはマッハ10の空力加熱に耐えられる透明な素材が当時なかったからだとか。
実物大モックアップも存在し、中国が新型ステルス機と誤認したという噂まであるほどリアルかつ精巧に作られている。
・MH-60S ナイトホーク
アメリカ海軍の多用途ヘリコプター。VX-31所属の機体が登場。
VX-31の機体は主に救難任務に用いられる為、赤と白の目立つ塗装が施されている。
無事地球に降り立ったマーヴェリックを回収し、怒れるケイン少将の元に届けた。
・E-2C ホークアイ2000
アメリカ海軍の早期警戒機。コールサイン"コマンチ"の機体が登場。
終盤で描かれた作戦に参加。状況のモニタリングや報告を行っていた。
[[ACE COMBATシリーズ]]のプレイヤーなら「スカイアイ枠」という認識で大体合っている。
劇中ではステルス機の筈の第五世代戦闘機の姿をレーダーで捉えるシーンがあるが、E-2はステルス機対策に有効とされる波長の長いレーダー((レーダーに対するステルス性は危険度の高い帯域に対して特化しているとされており、一般的には分解能が高く火器管制に使える波長の短い帯域(Xバンド・センチメートル波など)に対しては高いステルス性を発揮するが、E-2に搭載されている波長の長いLバンド・デシメートル波(UHF)にはそこまで高いステルス性は発揮できないと言われている。))を搭載しているほか、
第五世代戦闘機側もレーダー反射器((レーダー反射を増やす機器。ステルス機を平時に運用する際はステルス性能を隠すためにあえて取り付けられることがある。RCSエンハンサーやレーダーリフレクターなどとも呼ばれる。))を装備していた可能性も考えられ、いずれにしても不自然な描写ではない。
・USS セオドア・ルーズベルト
アメリカ海軍の航空母艦。[[ニミッツ級空母]]の4番艦。
終盤の作戦に攻撃部隊の母艦として参加した。
・USS レイテ・ガルフ
アメリカ海軍のミサイル巡洋艦。世界初の実用型イージス艦・タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦の9番艦である。
終盤の作戦にてトマホーク巡航ミサイルを連続発射し、ならずもの国家の空軍基地を攻撃した。
**ならずもの国家
・第五世代戦闘機
&b(){半ば本作オリジナルの架空機}。
&b(){正式な機種名は不明}で、劇中では一貫して「第五世代戦闘機(5th generation fighter)」と称される。
ならず者国家が運用する高性能戦闘機で、現行の最新鋭世代に当たる第五世代に分類される機体。
圧倒的な機動力とステルス性を誇り、F/A-18では敵わないとされている。
「演じて」いるのはロシアの最新鋭第五世代戦闘機[[Su-57]]であるが&b(){関連性は不明。&color(red){不明ったら不明}。}
なお実際のSu-57の機関砲は右翼側だが本機は左翼側に設置されている。&s(){よってSu-57ではないと思われる}
また前作のMiG-28とよく似た、「黄色の円と翼を広げた赤い鳥」のマークが書き込まれている
これまた前作のMiG-28と同様、パイロットは黒いゴーグルとヘルメットにマスクという姿で台詞も無いが、
コクピット内で「コイツやりやがった!」「なんだこりゃ?」とでも言いたげな表情豊かな挙動を見せてくれる。
流石にロシアが現最新鋭機を貸し出してくれる訳が無いので本機の登場シーンは全編CGIで制作。
途中バク転を行うシーンがあるが、これは「クルビット」と呼ばれる機動。Su-57もエアショーで実際に披露している。
&s(){実はクルビットする前にオーバーG防止のため大幅に減速する必要があり、そこを撃ち抜かれるのがオチというのが現実だが。}
・[[F-14]] トムキャット
[[一体どこから手に入れたのか、>エリア88(漫画)]]ならず者国家が何故か保有する戦闘機の一つ。登場しているのは初期型となるA型。
作戦前の敵基地の様子として登場した写真に写り込んでいるが、かつての主役機にして米海軍の最新鋭機も今や初飛行50年以上前の旧式機であり、
無情にもサイクロンらからも「オンボロ」呼ばわりされている辺り、「第五世代戦闘機」のオマケといった認識。
なぜアメリカの敵がアメリカ製のF-14を?と思う人がいるかもしれないが、現実でも反米国家であるイランがF-14を使っている例がある為((イランは冷戦中盤までは親米の帝国であり、アメリカからF-14を導入していた。その後民衆が反米感情を爆発させてイラン革命を起こし、皇帝を追放して反米イスラム主義国家となったが、その後も現在までF-14等アメリカ製兵器を使い続けている。))、全くありえないわけではない。
ちなみに予告編にはかつてマーヴェリックが使用した機体が基地で地上展示物になっている場面があったが本編ではカットされた。
#openclose(show=なんで翼が広がるんです?){
&bold(){以下、重大なネタバレ}:
敵基地間近でベイルアウトしたマーヴェリックとルースターが敵地から脱出するために奪取して使用した。
&b(){まさかの前作主人公機の再活躍枠。}
米国内では現役の機体が存在しないため、この機体の戦闘シーンは俳優以外全部CGI。ただし飛行しないシーンでは博物館から引っ張り出した本物を使っているとか。((一部のシーンの撮影は本土に入港した[[ニミッツ級空母]]の艦上で行われており、「2006年に引退したトムキャットが、10年越しにスーパーキャリアーの飛行甲板に帰ってくる」という事態となった。https://twitter.com/Aviation_Intel/status/1096156850267971584 https://www.thedrive.com/the-war-zone/26505/an-f-14-tomcat-has-returned-to-the-deck-of-an-operational-carrier-for-top-gun-2-production))((ちなみに軍用機の墓場として有名なデイヴィスモンサン空軍基地には何時ごろまであったかは不明だが、ここでモスポール保管されているF-14が数機確認できるhttps://www.google.com/maps/@32.1468939,-110.8349377,120m/data=!3m1!1e3))
}
・[[Mi-24>Mi-24(ヘリコプター)]]
ならず者国家が使用しているソ連製軍用ヘリコプター。機首部に[[ガトリング砲]]を2機搭載している架空のタイプ。
マーヴェリックを絶体絶命のピンチに追い込むが…?
・地対空ミサイル(Surface-to-Air Missile:SAM)
ならずもの国家が運用している防空システム。
探知した対空目標を&s(){なぜかフレアに欺瞞される}レーダー誘導の対空ミサイルで迎撃する。((フレアは赤外線誘導ミサイルのロックを外す為に使われ、レーダー誘導ミサイルには効果がない))
ただ通常はフレアと一緒にレーダー誘導ミサイルを欺瞞するチャフも散布するので、セリフ上では視覚的に地味なチャフには触れずにフレアだけ言及している…という事にしておこう。
ウラン濃縮プラントの周囲に大量に配備されており、第五世代戦闘機と並ぶ脅威と見なされている。
名前は言及されないが、形状から「С-125」((NATOコードネームだと「SA-3 ゴア」))系統と思われる。
//敢えてキリル文字のСを使っています。アルファベットのCだと誤記になってしまうので、何らかの理由でアルファベット表記に変える際は「S-125」にして下さい。
**その他
・[[P-51D>ノースアメリカンP51マスタング]]
マーヴェリック、そしてトムの私物の第2次世界大戦期の戦闘機((実は純正のP-51Dではなく、同系の偵察機バージョンをP-51D仕様に手直しした挙げ句、複座式に改造した物というのは密に密に。))。
自宅のガレージに格納されておりエンディングではトム自らが操縦している。
・Ninja GPZ 900R
・Ninja H2 CARBON
&s(){カワサキか…}
前者は前作にも登場したがそれとは別の個体とのことで、わざわざ再現+αしたもの。
後者は製作当時のカワサキ最強のノンジャンルスポーツバイク((エンジンにスーパーチャージャーが搭載されているため、出場出来るレースが無い。ちなみにお値段は300万強だったが、2024年時点ではプレミアが付きまくって600万辺りが相場。))。
しかし劇場公開がずれ込んだ影響で、既に絶版車となっていた。もうちょっとマイルドにしたNinja H2 SXなら公開時点でも購入可能。
今作ではちゃんとカワサキから提供されたため、マーヴェリックが最初にGPZ900Rに乗り込む際、Kawasakiのロゴが確認出来る。
相変わらずマーヴェリックさんはヘルメットをせずにこれらを乗りこなす。
*コラボ企画
-[[ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN]]
DLCとして通常仕様と劇中仕様((それぞれ機体カラー、性能、特殊兵装が異なる))のF/A-18E、F-14A、&b(){架空機枠として}5th Gen Fighter(機関砲の取付け位置が右翼側に戻っているので&b(){言い逃れできないレベルでSu-57だが})、ダークスターが登場した他、
エンブレム、通り名、小林啓樹氏の手によるマルチプレイ用のアレンジ曲などが提供されている。
またゲーム外でもPC・スマートフォン用壁紙が配布された。
-[[ウマ娘 プリティーダービー]]
2021年8月、本作の宣伝担当役((公式側は宣伝パイロットと称している))に前作が名前の由来となっている[[マヤノトップガン>マヤノトップガン(ウマ娘 プリティーダービー)]]が着任。
2022年4月には、ゲーム中でも本作のポスターが掲示されて、話題になった。
さらに映画公開後、入場者特典としてマーヴェリックとマヤノが表裏になったカードが30万枚限定で配布された。
・航空自衛隊
公式コラボとして、小松基地所属の第306飛行隊のF-15Jにマーヴェリックカラーが施された。
完全に同一の塗装というわけではなく、こっそりF-15やダークスターが描かれたりといった小ネタ要素も搭載していた。
同機体は2022年9月19日の小松基地航空祭で一般公開もされている。
空自曰く、「トップガンは米海軍だけど日本の“トップガン”は航空自衛隊」とのこと。&s(){ベストガイは?}
*余談
・『ゆるキャン△』との相補性
本作公開から1ヶ月後、『[[ゆるキャン△]]』の[[劇場版>映画 ゆるキャン△]]が公開されたのだが、「これ、ゆるいトップガンなのでは…?(意訳)」という感想が多数確認されている。
時間と財布の余裕があれば、両作を見比べてみるのも面白い……かもしれない。
・F列14番が取れない
多くの映画館で、「座席番号F-14の席から予約が埋まっていく」という事象が報告されている。
前作で主役を飾ったF-14に肖って(?)F列の14番の座席を真っ先に抑えにいくファンが続出した結果である。
他にも、今作主人公機「F-18」「E-2」「F-8」「F-15」&s(){それ空軍の機体}などが狙われた。
「さすがにA-88なんて席番はなかった…」と嘆く[[アスランの傭兵ファン>エリア88(漫画)]]も。
・実は…
エンドクレジット中、海軍関係者の中にしれっとトムが混ざっている。
これは2020年に前作での影響、そして本作が与えるであろう影響によって「名誉海軍飛行士」として表彰されたため。
ちゃんと階級もマーヴェリック同様に「大佐」になっている。トムだけでなく、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーも同じく名誉海軍飛行士に表彰されている。
・組織としての「トップガン」は…
マーヴェリックが任地として指示されたカリフォルニア州ノースアイランド海軍航空基地は実は空母の母港。
飛行場もあるが主に空母に艦載されるヘリ部隊の基地であり&bold(){トップガンとは無関係。}
ドッグファイトや対地訓練を実施していたのも撮影はワシントン州ウィッビーアイランド海軍航空基地で&bold(){ここもトップガンの基地ではない。}
では本当のトップガンはどこにあるかというと、前作の頃はカリフォルニア州ミラマー海軍航空基地だったが現在はネバダ州ファロン海軍航空基地になっている。
つまり本作はあくまで登場人物に元トップガンの教官・生徒が多いだけであり&bold(){トップガン要素は人だけ}だったりする。
では実在のトップガンが何をしているのかというと、正式名アメリカ海軍戦闘機兵器学校(NFWS)では主に各航空隊から代表として選ばれたものに最新の訓練を伝授するのが任務。
勿論前作のようなドッグファイト訓練も行われるがその本質は&bold(){「代表に最新の訓練を伝授しそれを艦隊に広め質を向上させる」}ことにあり個々の技術力向上が目的ではない。
そのため訓練期間終了後は艦隊で教官として訓練するのが任務になるので&bold(){マーヴェリックには根本的に不向きだったりする。}
&s(){だから2ヶ月で教官を降りたんだろう。}
・RQ-3 "ダークスター"
ロッキード・マーティンは現実でもダークスターの名を冠した機体を製造したことがある。
それが「RQ-3 ダークスター」である。
名前は同じでも機体の性質は真逆であり、RQ-3は滞空性能を重視した(≒スピードは求められていない)完全自律型無人機で、
映画のダークスターが全長が長く全幅が短い形状をしているのに対して、RQ-3は全長が非常に短いかわりに全幅がとても長くなっている。
ただ、開発の経緯はよく似ており、RQ-3も費用対効果の面&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){と、墜落して飛行安定性に懸念が生じた点}}から開発中止が言い渡されている。
・在米軍用機メーカー勢ぞろい
2023年現在、アメリカに存在する戦闘機メーカーというと
ボーイング(F-15,&bold(){F/A-18}、C-17など)、ロッキード・マーティン(F-16,F-35、そして架空機である&bold(){ダークスター}など)、ノースロップ・グラマン(E-2,&bold(){F-14}など)が挙げられるが、マーヴェリックは各社の機体を一通り乗りこなしていることになる。
・無法の世界
マーヴェリックが赴任早々にドッグファイトでヤングガンズをまとめて返り討ちにする時にかかっていた曲は、ザ・フーの『無法の世界(Won't Get Fooled Again)』。『[[CSI:マイアミ]]』でも主題歌として使われている。なお、同作もジェリー・ブラッカイマーが製作陣に加わっている。
また、原語版におけるこのシーンのマーヴェリックのセリフは『無法の世界』を収録したアルバムのタイトルそのもの。
・ジョン・グレン
アメリカ初の宇宙飛行士の一員であり、同国初めての地球周回飛行や史上最高齢での宇宙飛行を達成した人物、それがジョン・ハーシェル・グレン・ジュニアである。
多くの映画で様々な俳優が彼を演じており、エド・ハリスとグレン・パウエルもその中に含まれる。本作でケイン少将とハングマンを演じた二人であり、映画ファンや宇宙開発史マニアからは「グレンが二人いる」という指摘が上がった。
・『ライトスタッフ』へのオマージュ
1983年に公開された『ライトスタッフ』は、史上初の水平超音速飛行を達成した伝説的パイロット、チャック・イェーガーやアメリカ初の宇宙飛行士として選ばれた「マーキュリー・セブン」の奮闘を描いた映画である。
ダークスターの試験飛行の一幕をはじめ、本作には『ライトスタッフ』の冒頭を思わせる描写が満ちている。
オペレーターによる飛行速度の読み上げ、人類最速の男(原語では『The fastest man alive』)、ミッシングマン・フォーメーションなど…
・エド・ハリスとドン・シンプソン
本作のプロデューサーであるジェリー・ブラッカイマーには、ドン・シンプソンという盟友がいた。ドンは前作「トップガン」のほか複数の作品でジェリーと協力し、ヒットメーカーとして活躍したが、私生活の乱れが激しいことから絶縁に至る。ジェリー&ドンのコンビが共同制作した最後の作品が[[ザ・ロック(映画)]]であり、その直後にドンは死亡。同作で反乱を起こす海兵隊准将を演じたのがエド・ハリス。
また、上述の「ライトスタッフ」においてジョン・グレンを演じたのもエド・ハリスであった。
冒頭のジェリー・ブラッカイマー・フィルムズのロゴは、ドン・シンプソンとタッグを組んでいた当時のバージョンが採用されている。
本作の日本語版公式ツイッターも、エドやドン、そして「ライトスタッフ」について触れている。
・トムとヴァル・キルマー
前作でアイスマン演じたヴァル・キルマーにもトムは出演を打診したが、彼は咽頭ガンを患って上手く声を発することが出来なくなったため当初は出演を断っていた。
だがトムは&bold(){「アイスマンはヴァル以外には考えられない」}という必死の説得により出演が決定。
声が出せないため基本タイピングでトムとやり取りしたが発声するシーンはAIを用いた最新技術によって再現していた。
後にトムはトーク番組で再共演に涙したことを語っている。
だが公開から3年後の2025年4月1日、肺炎によって65歳でこの世を去り今作がヴァルにとって遺作となってしまった。
亡くなった4月1日にはビバリーヒルズ映画祭のレッドカーペットに女優の娘と登場する予定で、表舞台には2019年以来姿を見せる筈だった。
3日ラスベガスで開催されたシネマコンでは[[ミッション:インポッシブル]]シリーズの最新作の紹介でトムが登壇、作品紹介をする前にヴァルについて心境を語り
&bold(){「親愛なる友人ヴァル・キルマーに敬意を表したいと思います。」}
&bold(){「私がどれほど彼の仕事をすばらしいと思っているか。彼が『トップガン』に出演し、『トップガン マーヴェリック』に戻ってきてくれたことに、どれだけ感謝し、光栄に感じていたか。言葉で言い表すことはできません。」}
&bold(){「皆さんとともに黙とうを捧げたい。なぜなら彼は映画を愛し、私たちに多くのものをもたらしてくれたからです。」}
&bold(){「ありがとう、ヴァル。次の旅でも幸運でありますように」}
と亡き盟友に感謝と冥福を祈る言葉を送った。
そして最後に……
#center(){&sizex(6){&bold(){&color(whitesmoke,#ff751a){In a memory of}}}
&sizex(7){&bold(){&color(whitesmoke,#ff751a){TONY SCOTT}}}}
考えるより直感を信じて、追記・修正お願いします。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,19)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- これエースコンバットじゃない→やっぱりこれエースコンバットだよね→エースコンバットじゃないか!→ん?→バトルフィールドでした····· -- 名無しさん (2022-07-06 21:55:27)
- 上映中の音だけで体が揺れた -- 名無しさん (2022-07-06 22:25:32)
- 4DXであんなに消耗するとは思わなんだ。トムはお客さんに空の怖さを知ってもらいたいらしい。 -- 名無しさん (2022-07-06 22:38:12)
- 開幕直後にトム・クルーズがバイクで疾走したの見て「またトム・クルーズがノーヘルで爆走しておられるぞ!」とか思ってしまった。あとF-14のシーンは大変興奮した。終わったらエスコンやりたくなったなぁ -- 名無しさん (2022-07-06 23:35:24)
- 吹き替え声優がこの手のものには珍しくアニメ畑の若手から中堅ベテランまで手堅く揃えたな -- 名無しさん (2022-07-07 00:13:10)
- ウマ娘のマヤノトップガンとコラボ? -- 名無しさん (2022-07-07 02:20:43)
- IMAXで見たけど最高だった -- 名無しさん (2022-07-07 06:12:05)
- 一人だけマクロスの世界から来たみたいな動きしてるマーヴェリック -- 名無しさん (2022-07-07 07:50:50)
- 第五世代戦闘機、対空ミサイル網、核を持てるならず者国家・・・ってかなり限定されるな -- 名無しさん (2022-07-07 09:57:01)
- ↑そこはまあ前作でもどこかはボカしてますし -- 名無しさん (2022-07-07 11:40:59)
- トムは未だに青春真っ只中なんだなと思ってしまった -- 名無しさん (2022-07-07 15:34:48)
- オペレーション・タイトロープ -- 名無しさん (2022-07-07 22:35:41)
- 劇中でF-14が向こうの基地にあるって言われたとき、「マーヴェリックへのとどめを刺しに来るF-14」でもさせるのかと思ってたら……そう来たかって。ところで、仲間のフリは最初からする気なかったやろ君。 -- 名無しさん (2022-07-08 01:22:20)
- 基本的にはエースコンバットだけど、ルースターだけはスターウォーズEP4感 -- 名無しさん (2022-07-08 04:03:31)
- ヴァル・キルマーの現状は映画見る前に聞いてたから劇中でのマーヴェリックとのやり取りは納得いったけど、そこから声に出して檄を飛ばすとこで泣けてしまった -- 名無しさん (2022-07-08 08:47:32)
- ラスト30分からあふれ出すミッションインポッシブル感がたまらない。 それはそれとして、映画館で見るべき映画に久々に出会った感覚が凄かった…こういうのでいいんだよこういうので -- 名無しさん (2022-07-08 09:50:22)
- 4dxで見たんだけど、まさかビリヤードのキューでどつかれるシーンで一番衝撃が来るとは思わなかった。 -- 名無しさん (2022-07-09 02:44:02)
- 実行可能な作戦だと身をもって証明するシーン好き。いい歳こいてペニーとイチャついて娘に気使わせるの嫌い -- 名無しさん (2022-07-10 18:34:54)
- 対空戦闘時と対地作戦時でなぜか前後が入れ替わるペイバックとファンボーイ -- 名無しさん (2022-07-11 05:00:05)
- ペニーとイチャイチャしてるのがバレそうになって窓から下に降りたらガッツリアメリアにガッツリ見つかったシーンはみんな笑ってたなぁw -- 名無しさん (2022-07-15 19:58:31)
- エースコンバットとかトップガンにインスパイアされた作品へのトップガンなりの返礼 -- 名無しさん (2022-07-20 13:16:55)
- 久々に「極上の映画体験」と呼べる作品に出会えた。 -- 名無しさん (2022-07-20 15:38:18)
- アメリアがマーヴェリックの娘かもしれないってどう言及されてたっけ? -- 名無しさん (2022-07-21 19:01:33)
- ハングマンがイヤな奴だったけど実力に裏付けされたゆえの賜物であったのか、マーヴェリックが製造プラント突入のシミュレート飛行をフルスロットルでやってのけた際に「敵わねえ…」ってビビったのが印象的だったわ。終盤のルースターとのやりとりとか熱すぎる -- 名無しさん (2022-07-21 20:31:05)
- IMAMとか4DXスクリーンとかで見る価値のある作品だわこれ… -- 名無しさん (2022-07-30 12:29:44)
- 人口の多い中国、ロシアでまだ未公開にも関わらずこの興行成績は驚嘆に値する。問題はいまのロシアでこれを公開できるかということなんだが… -- 名無しさん (2022-08-03 00:08:06)
- 開幕のトップガンアンセムからのDanger Zoneだけで泣ける -- 名無しさん (2022-08-06 15:15:48)
- いつの間にかエスコンが実写化したんだろうて思っちゃった -- 名無しさん (2022-08-06 23:23:15)
- 吹替だとマクロス(ボソッ マーヴェリックとルースターとハングドマンとファンボーイはキャスティング的にも… -- 名無しさん (2022-08-14 16:49:25)
- エド・ハリス関連の余談を追記した者なのですが。今日見たら余談がさらに増えてて笑ってしまった。この映画、漏れ聞こえる余談を集めるだけで項目が埋まりそう -- 名無しさん (2022-08-25 22:22:19)
- ロボットアニメとかだとよくある「性能の差を技量でカバー」ってバケモンにしか出来んことなんやな -- 名無しさん (2022-08-29 10:56:45)
- 吹替声優は大体アニメでもよく見る人たちばかりだけど、全然違和感ない演技でそっちの面でも感心させられた。 -- 名無しさん (2022-09-03 20:29:23)
- こんなの滑走路じゃないわ!メチャ短い誘導路よ! -- 名無しさん (2022-09-18 01:04:35)
- 一人だけ慣性緩和してるのを疑うマーヴェリック -- 名無しさん (2022-09-18 21:18:08)
- 初見殺しがひどいペニー経営するバーのヤバさ。逆に考えればタダ酒にありつけやすいというメリットはあるが -- 名無しさん (2022-09-29 23:40:59)
- F/A-18Eを自分で操縦したかったトムの気持ちは分かるが、機密以外にも万が一民間操縦士の手で墜落したら大惨事だからな…。でもお試し低空飛行くらいならやらせても…ダメかな。 -- 名無しさん (2022-10-05 10:36:05)
- ↑あと年齢のことも考慮したのかも。いくらトムが鍛え上げているとは言え、60近い人間を並の飛行機とは比較にならないGがかかる戦闘機に乗せるのは命に関わる危険性があるし -- 名無しさん (2022-10-07 17:10:04)
- スホーイとドンパチ始める際にサイレンが鳴り響く様な演出がとても好き。ゴングを鳴らせ!戦闘開始だ!! -- 名無しさん (2022-10-29 00:31:09)
- 最近みたけどこれぞ映画って感じの映画作品で最高だった。昨今の世に蔓延るリメイク、リブート映画はこれくらいのクオリティでやって欲しいと思う。 -- 名無しさん (2022-12-16 21:36:25)
- 前作知らずに見てもこれでええんだよって王道なのに満点超えて120点を与えたくなる映画。前作も特別上映で見ちゃったらもうたまらんわ。 -- 名無しさん (2022-12-20 03:15:06)
- cgiってなに? -- 名無しさん (2023-01-08 11:10:05)
- 報告にあった違反コメントを削除しました。 -- 名無しさん (2023-01-12 19:51:23)
- 人生最高の傑作といえる映画でした、映画館で3回見ました -- 名無しさん (2024-07-05 21:37:49)
- 本作はシネマスコープサイズだけど、空中戦のシーンだけ何故か上下の黒帯無しのビスタサイズになるとの事。 -- 名無しさん (2024-11-09 16:04:46)
- 今日の金ローが楽しみ、先週はEDカットなんてふざけた真似してたけど ボブ役のルイス氏のお父さん、28年前に宇宙からの侵略者に今回と同じホーネットで戦った大統領なのか、親子二代で同じ戦闘機に乗るって何かの縁かな -- 名無しさん (2024-11-15 10:40:57)
- 「F-14と5th Gen Fighterのシーンは全部CG」は若干語弊が……。実際には『F/A-18Fで俳優がGにぶん回されながら撮影して、機体やらシートやら景色やらはCGで描き直してる』が実情とのこと。5th Gen Fighterも似たような挙動でF/A-18を飛ばせてそれを消した上で上書きしてる -- 名無しさん (2024-11-16 16:48:27)
- ウマ娘とのコラボ、マヤノトップガンの中の人がジャパンプレミアイベントでトムとジェリー・ブラッカイマーにインタビュー敢行するわ、danger zone歌唱→ケニー・ロギンスにコメント貰うわ、気合の入れ方が尋常じゃなかったんでその辺も記述して欲しさがある -- 名無しさん (2024-11-30 23:52:33)
- 「何考えてるんだ!」「考えるなと言ったろ!」「………」のやり取り、めっちゃ好き。 -- 名無しさん (2025-03-02 07:51:24)
- ヴァル・キルマー逝去。 本当にヴァルと彼の出演実現に尽力してくれたトムに感謝。 -- 名無しさん (2025-04-02 13:25:36)
- アイスマン、安らかに。再びF-14でに大空に飛び立ったと思いたい。 -- 名無しさん (2025-04-02 20:19:11)
- トムとの共演=アイスマンの再演、を熱望してたと聞いた。トップガンマーヴェリックが遺作となってしまったか…今はただご冥福を。 -- 名無しさん (2025-04-02 20:45:05)
- ヴァル・キルマーさん亡くなったのか・・・トップガンマーヴェリックでお姿を見られてよかった。ご冥福をお祈りいたします。 -- 名無しさん (2025-04-02 21:09:26)
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※推奨[[BGM]]:「TOP GUN Anthem」
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&sizex(4){&italic(){&color(whitesmoke,black){失われた空中戦闘技術を習得・研鑽させ、&br()世界に通用する最高の戦闘機パイロットを育成するためである。}}}
&sizex(4){&italic(){&color(whitesmoke,black){その試みは成功を収めた。&br()今日では、パイロット達は海軍戦闘機兵器学校をこう呼んでいる。}}}
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}
※推奨BGM:「DANGER ZONE」
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『トップガン マーヴェリック(TOP GUN:MAVERICK)』とは、2022年に公開された米映画(北米配給:パラマウント映画/日本配給:東和ピクチャーズ)。
1986年に公開された、米海軍の戦闘機のパイロットの活躍を描いた映画『[[トップガン>トップガン(映画)]]』の、実に36年ぶりの続編である。
主演は前作を機に一躍有名となり、『[[ミッション:インポッシブル]]』シリーズなど多数の人気作に出演したトム・クルーズが続役。
*概要
『トップガン』の続編の企画自体は何年も考え続けられてきたが、その機会は何度も見送られてきた。
というのもトムはこの映画を非常に気に入り、『トップガン』の価値が下がらないよう権利をすべて買い取ってしまった。
そして『トップガン』の続編を作る時には自身の信念である本物のアクション((例えば『ミッション・インポッシブル』シリーズでもスタントマンを立てずに自らアクションを行い、時には足の骨折という重症を負っている。))にこだわり。「本物の[[F/A-18>F/A-18]]に乗り、カメラリグを開発し、飛行に耐えられるだけの訓練をしなければならない」と豪語し、周囲の「CGIで良くないか」という言葉にも絶対に耳を貸さなかった。
「本物の戦闘機による飛行体験」―――それがトムの『トップガン』続編に課した絶対条件だった。
また、当時のプロデューサーであるジェリー・ブラッカイマーの参加も条件の一つだった。
その強いこだわりにより、『トップガン』の続編の製作には大きな時間が費やされることとなる。
だが、その期間中に前作監督のトニー・スコットが[[自ら命を断ち>自殺]]、制作陣が深い悲しみに包まれた。
そして新たな監督が選ばれる。それは、『トロン レガシー』『オンリー・ザ・ブレイブ』などを監督し、『オブリビオン』でトムとタッグを組んだジョセフ・コシンスキーだった。
亡きスコットの遺志を継ぎ、彼の『トップガン』に並ぶ作品を作る気概を持ちながら、制作は続けられた。
そして数々の条件が整った2018年、いよいよ製作が軌道に乗る。
本物の戦闘機を使った訓練。それは自家用機で飛びなれているトムですら必要で、訓練生を演じる若手俳優達ならなおさらである。
前作で「実際の飛行機に乗せたらほとんどの俳優((平気だったのはもちろん肉体派俳優トムともう1名のみ。))がKOされたため、機内シーンは全部モデルを使用」という失態を防ぐため、撮影の半年前からブートキャンプを実施。
トムが考案したメニューを米海軍がブラッシュアップ、一丸となって厳しい訓練を続け、「本物」の映像を撮影する。そのこだわりたるや並外れたものだった。
ちなみにこの「3ヶ月で飛行士学校を卒業させられるような物」とまで言われた厳しいブートキャンプをもってしても、撮影中嘔吐に見舞われた俳優もいたとか。
勿論本作にもCGIが使われたシーンは沢山ある。
前半1/5(ダークスター関連)はフルCGIだし、飛行シーンも実は1機だけ飛ばして残りは合成というパターンが多い。
しかしながら、コクピット内でGに苦しむアビエイター(を演じる俳優)達は本物であり、CGIのシーンすら本物と錯覚させる説得力をもたらしている。
そうした苦難の数々を超えて、『トップガン マーヴェリック』は完成した。
当初、本作の公開日は2019年12月の予定だったが、作品のクオリティアップのために2020年6月まで延期されることとなる。
しかし、予想外の事態が起こる。新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより欧米の映画館のほとんどが閉鎖されてしまったのだ。
それを境にハリウッドの主要映画スタジオの多くは配信ビジネスに力を入れ始め、当初は劇場公開を予定していた作品が配信でのリリースとなる事も増えていく。
この事態になっても、トムを始めとした制作陣は本作をストリーミング配信映画として売り出すことをしなかった。
「映画館による体験」。これを絶対とし、映画館が万全の状態で開かれるタイミングを待つことにしたのだ。
アメリカやヨーロッパで感染拡大が続く中、公開時期は2020年11月→2021年6月→同年11月と延期を重ね、「本当に公開されるのか?」と心配するファンも多かったが、2021年11月に発表された新たな公開日である2022年5月27日に無事公開された。
コロナ禍以前から予告などの宣伝が始まりながらも、当初の予定から約2年遅れでの公開となったのは本作及び『ミニオンズ フィーバー』ぐらいである。
そうして公開された本作は予想を遥かに上回る反響が寄せられた。
本物の戦闘機を使ったドッグファイトシーンは映画館の大スクリーンならではの迫力を秘め、まさしく「映画体験」と呼ぶに相応しい。
加えて、演技派の俳優陣による熱いドラマ。恋愛、友情、確執、様々な要素が詰まった131分。
批評家、観客からも絶賛の声が寄せられ、映画館で公開したことの意味が大いに証明された。
興行収入もパンデミック下の悪条件を覆す過去最高クラスとなった。
例えば「トム主演映画の北米市場興行収入」としては、前作がずっと所持していた4億4千万ドルを更新しトップに。
他の映画と比較しても、『ブラックパンサー』を抜き北米市場5位にランクイン。この記録が樹立された15週目にはなんと北米市場週間売上No.1まで記録している。
北米市場だけでなく、全世界でも「パラマウント配給映画」の括りにて『[[トランスフォーマー ロストエイジ]]』を抜いて、史上1位に躍り出た。
全世界では10億ドルを突破し、まさに桁違いの成績を叩き出す(冒頭のシークエンスに合わせて、「7億、8億、9億…10億!」とカウントするファンが続出したとか)。
[[日本>日本国]]でも幅広い世代の支持を獲得してリピーターが続出。
週末売上No.1を5週記録した他、公開13週目にもかかわらず、封切り直後の『夏の思い出、ゲットだぜ!25周年ポケモン映画祭』を抑えて3位にランクイン((1位は3週目の『ONE PIECE FILM RED』、2位は4週目の『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』。4位が『ミニオンズ フィーバー』でポケモンは5位。))という結果を残した。
流石に夏休みで打ち止めか…と思われていたが、9月に入っても相変わらず5位近辺をキープ。UHD・BD・DVD発売記念で、初代トップガンとの連続上映というイベントも開催されている。
通常の字幕版は勿論の事、吹き替え版やIMAX・4D・ドルビーシネマ・ScreenXといった各フォーマットでの上映もロングランとなり、
日本最大サイズのスクリーン((2022年8月時点。))を持つIMAXレーザー/GTテクノロジーを擁するグランドシネマサンシャイン池袋([[東京>東京都]])では学生が夏休みに入ったタイミングで「他の新作を差し置いて、1日1回だったIMAXレーザー/GTテクノロジーを2回上映に」という展開をしていたほど。その後レイトショーを経て9月末までIMAXGT上映を行っていた。
日本に2ヶ所しかないIMAXレーザー/GTテクノロジーのもう一方、109シネマズ 大阪エキスポシティでも1日1回上映を9月末まで行っていた。
他の映画館でも「『[[キングダム2 遥かなる大地へ>キングダム(漫画)]]』や『[[ONE PIECE>ONE PIECE FILM RED]]』に使っていたIMAXシアター・4DXスクリーンを1日1~2回本作に戻す」という映画館がちらほら見られたレベル。
トム主演作としては2003年に公開された『ラスト・サムライ』以来の興行収入&bold(){100億越え}((最終成績は136億。))を達成し、2022年10月末時点で133億にまで到達している。
この数字「2010年以降に日本で公開された実写映画」だと2018年公開のボヘミアン・ラプソディを抜いてトップ。
「2000年以降、非アニメ、原作なし」のジャンルだと『[[アバター>アバター(2009年の映画)]]』(2009年)、『ラスト・サムライ』(2003年)に続く3位に入っている((『アバター』の上に2003年の『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』が入っているが、これはテレビドラマ版が原作と見なせるので割愛。))。
そしてちょうど公開一周年となった2023年5月27日、本作の興行収入が137.1億円に到達。これにより『ラスト サムライ』の興行収入137億円を超え、&b(){トム・クルーズ主演作で日本歴代一位}の興行収入となった。
トムの執念が、凄まじい結果を呼んだ瞬間だった。
本作には前作への多大な[[オマージュ]]が込められている事が見て取れる。
「冒頭のトップガンの説明&トップガンアンセム→空母での訓練風景&Danger Zone」「マーヴェリックの&s(){ノーヘルで}バイク高速走行」」「バーで楽しく合唱」「バーで出会っ&s(){て馴れ馴れしい態度を取っ}た相手が上官だった→後ろから歩いて出て来るその上官」「設定高度の違反」「危険飛行」「背面飛行で相手のキャノピーの真上に回ってご挨拶」「浜辺で水着でスポーツ」「訓練中に&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){事故が発生し緊急脱出}}」「激しい空戦」「ラブロマンス」「管制塔をフライバイ」「対立と和解」……と、
&b(){前作にあった事は本作にも大体ある}。
強いて挙げるなら、前作の挿入歌の中でも人気が高かったCheap Trickの「Mighty Wings」が使われなかったのが惜しまれる。
&s(){前作に無くて本作で増えた事…トム走り?}
2024年に続編となるシリーズ第3弾が開発中と報道。タイトルは「トップガン ルースター」の可能性が示唆されている。
*ストーリー
ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル大佐―――彼は米海軍のエリートパイロット養成学校「トップガン」史上最高と謳われた戦闘機パイロットである。
戦闘でも数々の戦績を残した彼だったが、そのあまりの型破りな性格で、軍の在り方とは馴染めず、昇進も悉く辞退し、現役を続けるうちに新戦闘機のテストパイロットとして燻り続けていた。
だが、ある日彼は上層部からテスト飛行の失敗を理由にパイロットを辞めるよう言い渡される。
そして、マーヴェリックが任命されたのは、トップガンの新人パイロットの養成だった。
数週間後に控えた某国の核兵器製造プラントへの攻撃作戦のチーム候補であるパイロット達を、作戦を完璧に遂行出来るよう育成する。それが彼の新しい任務。
候補生の中には、かつてのマーヴェリックの相棒のグースの息子であるルースターの姿もあったが、グースの死やルースターの進路を巡る複雑すぎる因縁が原因で、二人の関係は険悪なものとなっていた。
こうして、マーヴェリックの教官としての日々が始まる。
実現不可能と言える作戦。過酷な訓練。仲間同士の諍い。友人の息子との衝突。上層部からの圧力。
数々の苦難に挫けそうになるマーヴェリックは、かつての戦友と再会し、ある啓明を得る。
やがて、マーヴェリック自身に課せられた任務と共に来る作戦当日。
果たして、作戦は誰一人欠けることなく成功するのか?マーヴェリックとルースターの関係は?
*登場人物
**トップガン教官
・ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル
演:トム・クルーズ/吹き替え:[[森川智之]]
本作の主人公。トップガンで伝説的な成果を記録し、様々な戦績も得た伝説の海軍戦闘機パイロット。
かつての大尉は今や&bold(){海軍大佐}((何故かパンフレットでは役職が「海軍大佐」ではなく「キャプテン」となっている。海軍以外では大佐は「カーネル」なので約せなかった可能性も否定できないが、劇中に於ける呼称の「キャプテン」呼びに習った可能性の方が高い。))。
しかし、偏屈で型破りすぎる性格なため規範に縛られた軍に馴染めず、昇進にも無縁で現役パイロットを続けていた((ただし将官になると必然的にアイスマン同様司令官などの官職に固定されてしまいパイロットを辞めざるを得ないため、マクロスプラスの某アレのように意図的に問題を起こして将官になるのを拒んだ節がある。事実ダークスターの実験ではチームのために自ら泥を被る選択をしている他、前作の後も何度も戦勲章が授与されており、本来なら将官になっていているはずと上官も口にしていた。))。
前作ラストではトップガンでの教官職を希望していたが、結局2ヵ月で辞してしまったらしい。
前作の出来事や父の死の真相を知った事で落ち着きを身に付けたかといえばそうでもなく、無鉄砲さは相変わらず。
新型実験機のテストパイロットを続けていたものの、アイスマンの命令で教官として再びトップガンへと舞い戻ることとなる。
だが、教官としての生活はあまりにも苦難で満ちており、おまけにトラウマである戦友の息子との確執により、どのようにして訓練生に接していいのか分からなくなってしまう。
やがて、アイスマンの助言やペニーとの交流を経て、「誰も死なせず、任務をクリアする」最大の方法を思いつく。
・ボー・“サイクロン”・シンプソン
演:ジョン・ハム/吹き替え:加瀬康之
トップガンの実質トップである海軍中将。
上官のアイスマンを敬愛しているものの、マーヴェリックの選出には疑問を抱いており、彼の教育指針を快く思っていない。
・ソロモン・“ウォーロック”・ベイツ
演:チャールズ・パーネル/吹き替え:楠大典
サイクロンの補佐を務める海軍少将。
マーヴェリックの型破りな教育や作戦立案には呆れつつも感心している。
**トップガン訓練生
・ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショー
演:マイルズ・テラー/吹き替え:[[宮野真守]]
単座型戦闘機・F/A-18Eのパイロットである海軍大尉。
ファミリーネームから分かる通り、前作でマーヴェリックとバディを組んでいたが、訓練中の事故で不慮の死を遂げたニック・“グース”・ブラッドショーの息子。
前作では少年だったが今や立派な大人。&b(){完全初見・前作未視聴でもグースの息子が成長した姿と分かる}程にグースとそっくり。
というか&b(){劇中でもグースの写真からの逆算}でその息子である事が推測されていた。
かつてはマーヴェリックを尊敬していたが、彼の無茶な行動が父の死の一因となった事に複雑な感情を抱き続け、海軍学校の入学願書をマーヴェリックに潰された(母のキャロルが死に際にマーヴェリックに託した、息子をパイロットにしないでほしいという遺言からの行動だった事を彼は知らない)ことで4年遅れの入隊を余儀なくされ、マーヴェリックを恨むようになった。
自分達の教官にマーヴェリックが就いた後も、「彼を信じたら死ぬ」という思いが心を頑なにし続け、訓練でも思い通りの力を発揮出来ない日々が続く。
戦闘機を遅く慎重に飛ばす癖があり、そのことをマーヴェリックからは「考えるより直感を信じろ」と助言されている。
そして任務の日、思わぬ人物と組むことになるのだが……?
&bold(){&ruby(グース){雁}}の通称で呼ばれる父と同様に彼のコールサインも鳥類に因んでおり、「Rooster」とは「雄鶏」の意味。
ハングマンから「その名の通りノロ過ぎて好機を逃す」とからかわれていたのはこの為。
・ジェイク・“ハングマン”・セレシン
演:グレン・パウエル/吹き替え:[[中村悠一]]
ルースターと同じくF/A-18Eパイロットの海軍大尉。
候補生の中で唯一実戦で敵機を撃墜した経験があり、圧倒的な操縦の腕前を誇る。%%なお相手は朝鮮戦争時代の…ではなく冷戦時代のオンボロだったが%%
だが、高飛車で鼻持ちならない性格であり、大の自信家にして傍若無人な問題児。周囲の仲間を「足手まとい」と見下し、仲間を見捨てる作戦も平気で行う((ハングマン(絞首刑執行人)のコールサインはこれに由来する))。ヘルメットに書かれたコールサインは&ruby(ハングマン){単語当て}ゲームに因んでAの部分が空欄になっている(H_NGM_N)。
マーヴェリックの実力は当初から認めているが、特に成果に伸び悩むルースターが癪に障るらしく、マーヴェリックが特別目をかけている彼を小馬鹿にしているが……。
演じるグレン・パウエルは前作の大ファンであり、当初はルースター役を熱望していたが、ハングマン役をオファーされ当初は断ったものの、トムの熱心な説得によって快諾したのだという。
なおグレンは後に『ディヴォーション: マイ・ベスト・ウィングマン』に朝鮮戦争で名誉勲章を受章したトム・ハドナー役で出演し、&b(){本当に朝鮮戦争時代の機体と一戦を交えている。}&s(){ただし相手は[[当時の最新鋭機>Mig-15]]でこちらは[[WW2時代のオンボロ>F4U コルセア]]だったが}
更にドキュメンタリー映画『ブルー・エンジェルス』の制作にも携わるなど、海軍とは良い縁が出来ているようだ。
・ナターシャ・“フェニックス”・トレース
演:モニカ・バルバロ/吹き替え:[[内田真礼]]
複座型戦闘機・F/A-18Fのパイロットである海軍大尉。
物怖じしない性格の女性パイロットであり、((作中世界でも現実でも、前作の時点では米軍の戦闘機パイロットは女性に門戸を閉ざしていた。))候補生の中の潤滑油的存在。
サバサバした物言いで周囲に活気を出し、冷静な判断を常に下すことが出来る。
劇中では"フェニックス"の名が試される場面も…
なおコールサインは&bold(){演者が夜中まで遊んでいても撮影には遅刻しなかった}ことから名づけられた。
・ロバート・“ボブ”・フロイド
演:ルイス・プルマン/吹き替え:武内駿輔
フェニックスのパートナーを務める海軍大尉。兵装システム士官であり、火器管制を担当する。
コールサインの「ボブ」は本名「ロバート」の愛称として使われており、「そのまんまかよ」と周囲からからかわれていた。
慌てがちなため訓練では失敗も多かったが、苦難を越えて成長していく。
ジョークのセンスはないが皮肉の切れ味は抜群である。
・ルーベン・“ペイバック”・フィッチ
演:ジェイ・エリス/吹き替え:[[木村昴]]
・ミッキー・“ファンボーイ”・ガルシア
演:ダニー・ラミレス/吹き替え:内田雄馬
ハングマンとチームを組んでいる複座型戦闘機・F/A-18Fパイロットの二人。
良くも悪くも単独行動の多いハングマンに振り回されている。
・ジャヴィ・“コヨーテ”・マチャド
演:グレッグ・ターザン・デイヴィス/吹き替え:杉村憲司
候補生の一人。
自信家なハングマンも認めるほどの腕を誇っていたようだが、訓練中にG-LOCしたことで危うく事故を起こしかけた。
**その他の海軍関係者
・トム・“アイスマン”・カザンスキー
演:ヴァル・キルマー/吹き替え:[[東地宏樹]]
マーヴェリックのかつての戦友である海軍大将にして太平洋艦隊司令官。
度々無茶をしでかし、上官との衝突を起こしているマーヴェリックがクビにならずに済んでいるのは彼が庇っているためだそうな。
現在はトップガンの総責任者を務めているが、喉の癌を患って現役を引退した。
教官としての道に悩むマーヴェリックを激励し、彼に進むべき道を教えたが、その数日後に死去してしまう。
彼の死には流石のマーヴェリックもひどく落ち込み、退役することも口にしたが…?
・バーニー・“ホンドー”・コールマン
演:バシール・シャラフディン/吹き替え:[[三宅健太]]
テストパイロット時代からマーヴェリックを支えた准尉。
数々の無茶をやらかすマーヴェリックを心配している。
・チェスター・“ハマー”・ケイン
演:エド・ハリス/吹き替え:菅生隆之
テストパイロット時代のマーヴェリックの上官。
テスト飛行の失敗を理由(建前)に、トップガンへの教官任命をした。
軍上層部の人間として実験機の飛行テストの中止命令や、将来はパイロットに代わってドローンが主役になるとマーヴェリックに告げるなど厳しい態度を見せるが、それでも彼の度胸は認めていた。
**周囲の人々
・ペニー・ベンジャミン
演:ジェニファー・コネリー/吹き替え:本田貴子
トップガン時代、マーヴェリックと仲が良かった女性。現在は基地近くの海辺のバーの店長。
マーヴェリックと久々の再会を喜び、かつての愛を燃え上がらせる一方で、娘との仲に悩む自分とマーヴェリックを重ね合わせる。
別の男性と結婚していた時期もあったようだが再会した時には離婚しており、再婚しハワイにいることが娘の口から語られている。
実は前作にも名前だけ登場していた((序盤司令官に呼び出された時にグースの口から名前が出たり、マーヴェリックが管制塔に向けて「挨拶」をした司令官の令嬢が彼女である))が、日本語字幕では「&b(){ベニー}」と誤訳されていた。
・アメリア・ベンジャミン
演:リリアナ・レイ/吹き替え:[[水瀬いのり]]
ペニーの娘。思春期真っ盛りなお年頃。
母と関係を進めたいマーヴェリックを陰ながら応援している。
なお、父親については離婚しハワイに住んでいる父ではなくマーヴェリックの可能性が示唆されている((その可能性を示唆するベッドでのやり取りは日本語字幕と吹き替えでは大きく翻訳が異なっているため、あくまで可能性に留まっている。))。
*登場メカニック
**アメリカ合衆国海軍
・[[F/A-18E/F>F/A-18]] スーパーホーネット
今回の作戦で使用する米海軍の主力戦闘機。劇中ではもっぱらF-18と呼称される。
現在ではより高性能な最新鋭機であるF-35Cがあるものの、此度の作戦では敵のGPS妨害の中でレーザー誘導爆弾を使う精密対地攻撃ができる必要性から本機が選ばれる事となった。
実はF-35もレーザー誘導爆撃できるのだが、((劇中で使われたATFLIRポッドは装備出来ないのだが、「AN/AAQ-40 EOTS」という更に発展したシステムが標準搭載されている。))後述の理由で当時はどの道参戦不可能だったのかもしれない。
マーベリック機は「00」のナンバーがあり、また機体背面に黒と水色のラインが入っているため分かりやすい。
任務では単座型のE型と複座型のF型が2機ずつ使用された。
ちなみにコクピット内撮影に使われたのは全部F型。
というのも流石に俳優は操縦できないため、フロントシートに海軍のアビエーターが座り操縦、リアシートに俳優を乗せて演技を行っていたため。
トムはP-51や曲芸飛行の免許を取得している((実際にアメリカの某番組にて、ジェームズ・コーデンがトムが操縦するL39アルバトロスというジェット機のリアシートに押し込まれて背面飛行等のアクロバットを体験する餌食になっている。他にも2017年にHonda Jetも自分が操縦するために購入したとか。))ため、F/A-18Eを使わせてくれと交渉したのだが、軍事機密の前に敗れ去った…。
劇中登場機のうち、作戦前の時点で1機は事故で墜落、1機はマーヴェリックが&b(){またしてもやらかした}せいで飛行不能になった。
#openclose(show=マーヴェリックが何をやらかしたのかについて){
結論から言うと「オーバーG」と呼ばれるもの。F/A-18の荷重制限を大きく超えて飛び、機体が歪んでしまったことが飛行不能の原因となる。
Gとは物体にかかる加速度のこと…なのだが、より実務的にはどれくらい物体に負荷がかかったか、という意味合いとなる。
地球の重力を基準である「1G」として、絶対値が増えれば負荷が大きくなり減れば負荷が小さくなる。
なお、こと航空機の分野に関してはパイロットから見て上からかかるGを「プラスG」、下からかかるGを「マイナスG」と表現することが多いので本項でもその定義で記載する。
例えばある人が「2G」の環境にいるとすると、地球の重力の2倍の負荷になるので体重が2倍になったかのように重く感じ、「0G」であれば負荷が0になるのでいわゆる無重力状態となってふわふわ宙に浮く、と言った具合。「-1G」だと逆に空に落ちていく格好となる。
航空機のプラスG機動なら操縦桿を引いて機種を上げる方向の旋回、マイナスG機動は操縦桿を押して機首を下げる方向の旋回となる。
そしてこういう負荷は高速で急激に動くと増える。空戦機動する戦闘機はその代表例である。
で、負荷が増えていけば当然人も機械も壊れるので「G制限」がかけられる。F/A-18の場合は映画で触れられた通り「7.5G」となる。ついでにマイナスGの制限は「-3G」である。((F/A-18E/Fフライトマニュアル Ⅰ-2-69ページ 「2.10.7.1 Design Limit-g.」の項より引用。なお、これら制限Gは総重量42097ポンド以下の場合のみ適用され、兵装の搭載などで重量が増せばより制限がキツくなる。なお同マニュアルのI-2-69ページ「2.10.7.3 G-Limiter.」には、急激な機動をした際に瞬間的に制限Gを超過することがあるが、「+0.5G」「-0.2G」までは許容されるという記述もある。))((対空ミサイル4発搭載・燃料40%消費の条件でF/A-18C量産型(≒33200ポンド)とF/A-18E試作型(≒42000ポンド)の旋回性能を比較試験した結果が公開されているが、F/A-18Cは「8.45Gの向心力に耐えて480ノット19.2°/sで持続旋回可能」、F/A-18Eは「8.0Gの向心力に耐えて480ノット18.0°/sで持続旋回可能」となっているので、F/A-18EのG制限は「8.0G」と表記されることも有る。ただし、量産・実戦配備される際の制限値は前記のマニュアルやパイロット経験者からの証言で「7.5G」に設定されているので、映画の描写も正しい。「性能としては8.0Gに耐えられるように作られているが、機体寿命や操作性を考えて0.5Gの余裕を持った7.5Gが制限値として採用された」と言うのが正確か。))
この制限は機体が安全に飛ぶための限界のラインに設定されており、これを超えて飛ぶと機体は歪み、ヒビが入り、とても安全に飛行させることは困難となる。
流石にいきなり空中分解することはまずないが((機体が完全に破壊されるような負荷に達することの無いよう、真の限界からは余裕をもって設定されるため))((ただし、構造上の問題や経年劣化によって空中分解事故が発生する可能性はある。2007年にアメリカで訓練中のF-15Cが、構造材の金属疲労が原因で空中分解する事故が発生している。この時、調査の結果A~D初期型の40%で同様の欠陥が見つかり、このあおりを受けて自衛隊のF-15Jも飛行停止になっている。ちなみに自衛隊では同じ2007年に定期整備最終チェックでF-2が離陸失敗事故を起こし、F-2も飛行停止したことから、スクランブルで飛べるのがF-4だけという時期があった))、通常はしないような重点検整備が必要となり、場合によっては廃棄処分ともなりえる。
ところで我らがマーヴェリックが達したGは「10G」だったが……これではサイクロンが頭を抱えるのも当然だろう。
ちなみに現代の戦闘機はG制限を超えて飛ばないようリミッターが付けられている。
F/A-18の場合はコンピュータ制御で管理し、どんなにマーヴェリックが無茶な機動を取ろうとしても7.5Gは超えられない、通常は。
しかし、F/A-18には緊急時用にG制限を取っ払う&bold(){「[[G-Limiter override>リミッター解除]]」}という機能があり、これを使えば10G機動も出来る。出来るのだ。
当たり前だが必要ない時に使ってオーバーGすると普通に飛行停止処分モノなので良い子の皆は使わないように。あと使う前提の作戦を立案しないように。
人間の耐G性能は個体差があるものの大体+9G、-3Gが限界とされる((耐Gスーツの着用等でプラスGについては多少改善される。マイナスGは根本的に対応策がないのでそのままだが。))。
初代の方で「-4G旋回」、本作でも上に書いたように「+10G旋回」というセリフがあったが、実は人間の限界を超越していて危険な行動である。
一応+Gの方は「瞬間的であれば11~12Gでも耐えられる((以前行われていた「レッドブル・エアレース」では11G到達でタイムペナルティ、12G到達で失格だった。))」模様だが、映画内のようにかなり長時間10Gを掛けるのは流石にNG。
プラスGが高まった場合、血が足元に集中してしまい、頭に向かう血液が減って視界がどんどん暗くなっていく「ブラックアウト」が起こる、このブラックアウト状態を長時間続けると頭の血流不足で失神してしまう。通称G-LOC。劇中コヨーテが陥ったのがこれ。
逆にマイナスGが高まった場合、今度は頭や目に血が集中し、どんどん視界が血の色に染まってしまう「レッドアウト」が起こる。この状態が続くと脳や目の毛細血管が破裂し、重篤な状態となる危機がある。
補足として、F/A-18を始めとした戦闘機はこういう人間側の事情を汲んで基本的にマイナスG耐性はプラスGほど考慮されず設計される。耐えられるように設計しても意味がないからだ。
F/A-18のマイナス側の制限G(設計限界G)が「-3G」とプラスGに比べてやけに低いのはこの為である。
マーヴェリックたちが谷底に向かう際、急上昇から即反転しての急降下を行うのは、人間も機体もマイナスGターンに耐えられないからなのである。
}
ちなみに訓練中にやったコブラ機動は現実でも条件が揃えばできるとされている。アメリカ軍的には使い道が無いとして大っぴらに宣伝はしてないが。
なお劇中マーヴェリック機として登場した単座機・ビューロナンバー((アメリカ海軍・海兵隊・沿岸警備隊で用いられる番号6桁の番号でF/A-18は機体後部に明記されている、空・陸軍機は発注された会計年度ごとに通し番号が振られているのに対し、こちらは海軍航空局に納入された順番に数字が割り振られている))『165667』号機は、撮影後塗装を剥がされて現存していないがブルーエンジェルスに栄転している。((アメリカ海軍の曲芸飛行部隊で空軍のサンダーバーズとはライバル、世界でも屈指の曲芸部隊としても知られている、また伝統的にパイロットは激しい飛行をするにもかかわらずGスーツや酸素マスクを着用しない伝統がある、なお日本にはアジアツアーの一環で稀に飛来することがあるサンダーバーズと異なり、ブルーエンジェルスは1971年にブルーインパルスですらも長年曲芸が出来なかったほど近隣住民が過敏な小牧基地、しかも当時F-4で曲芸をやったことでクレームが殺到、以後日本でのお披露目は皆無となっている))
トム搭乗撮影用同塗装の複座機・ビューロナンバー『165796』も存在するが、こちらは撮影後どうなっていたか特に情報もなく長らく所在不明だったが
2024年のリノ・エアレース((1964年から開催されていたレシプロ機のエアレース、レースの合間に民間やアメリカ軍機による展示飛行をしていたが、2023年でエアレースを終了し24年からは航空ショーのみになった))で塗装そのままで展示されていたことが現地ファンの投稿で明らかになっている。
・F-35C ライトニングⅡ
アメリカ海軍の最新鋭艦上ステルス戦闘機。
前述の理由でメインの作戦機にはF/A-18E/Fが選ばれたため出番は極めて少ないが、オープニングの空母上でカメオ出演レベルではあるが登場している。
なお、出番が少ないのはメインの機体にF/A-18E/Fが選ばれたこともあるが、それ以前に&bold(){本作の撮影時期はまだ試験運用中であり、映画への撮影協力などできる状態ではなかったから}。((本作の撮影が始まったのが2018年なのに対し、C型が初期作戦能力を獲得・承認されたのは2019年。))
僅かな出番でも出演できたのは、撮影の為に乗り込んだ空母上で&b(){たまたま試験運用中だったのを撮らせてもらった}ということらしい。
&s(){まあ仮に撮影協力できたとしても複座型が無いのが痛い…}
一応、作中では(上記の作戦は)F-35なら朝飯前という言葉も出るので実戦配備されている設定だったと思われる。
・EA-18G グラウラー
F/A-18Fを基にして開発された電子戦機。
性能的に今回の任務では大活躍必至な機体と思われるが、残念ながら端役に甘んじている。
しかしいざ画面に写っても機体形状がF/A-18Fとそっくりな上に、明瞭な差異である電子戦装備が映るシーンが少ないので、どこにいるのか非常にわかりづらい。
が、モデックスナンバー((米海軍や海兵隊の航空機に記載される、2~3桁の数字で構成される識別コード。例えばマーヴェリックが訓練で使っていたF/A-18Eのナンバーは「00」))を理解していると見分けやすい。500番台の機体を探してみよう。&s(){なんとF-35Cより出番が多い}
オープニングの空母上の他、「LT REUBEN FITCH ”PAYBACK"」と書かれた機体が劇中ちょくちょく登場している。
どうやらペイバックとファンボーイが搭乗するF/A-18Fを"演じて"いたようだ。
・ダークスター
本作オリジナルの架空機。アメリカ海軍、マーヴェリックのチームが開発中の極超音速実験機。
超音速偵察機SR-71ブラックバードと開発中の極超音速無人偵察機SR-72を足してステルス化させたようなスタイルで、コックピット正面に窓が無く構造材で塞がっている独自のデザインをもつ。
通常のジェットエンジンとスクラムジェットエンジンという2種類のエンジンを2機ずつ、計4発搭載し、ジェットエンジンで加速した後にスクラムジェットに切り替える事で極超音速飛行が可能となる。
パイロットは飛行前に長い時間をかけて純酸素を吸引して体を慣らす必要があり、飛行時には宇宙服のようなデカくてゴツい与圧服を着用する。((ここらへんの描写はSR-71やU-2といった実在する高高度航空機のパイロットが行うプロセスに準ずるものとなっており、短いながらも非常にリアリティのあるシーンとなっている))
劇中ではカリフォルニア州チャイナレイク海軍基地で、マーヴェリックを筆頭としたVX-31((第31航空試験評価飛行隊。チャイナレイク基地に所在する実在の部隊で、名前の通り海軍が運用する航空機のテストを担っている。))の手により試験が行われていた。
完成すればマッハ10で飛行可能となる予定だが、開発中である現在は3ヶ月後の達成を目標に一先ずマッハ9を目指している段階。
しかし、新たな無人機開発に予算を回したい軍の思惑により開発打ち切りが決定されてしまったため、決定を覆すために急遽その場でマッハ10を出す必要に迫られてしまうが……。
劇中では開発にロッキード・マーティンのスカンクワークス((現実に存在する企業とその部署で、最先端航空機の開発を行っており、現在は実際に極超音速機の実験も行っている。SR-71やSR-72もここが開発主体となっている。))が関わっているようで、垂直尾翼や操縦桿にスカンクワークスのシンボルが確認できる。
なお、機体は&b(){実際にスカンクワークスのスタッフがデザインしている。}コックピット正面に窓が無いのはマッハ10の空力加熱に耐えられる透明な素材が当時なかったからだとか。
実物大モックアップも存在し、中国が新型ステルス機と誤認したという噂まであるほどリアルかつ精巧に作られている。
・MH-60S ナイトホーク
アメリカ海軍の多用途ヘリコプター。VX-31所属の機体が登場。
VX-31の機体は主に救難任務に用いられる為、赤と白の目立つ塗装が施されている。
無事地球に降り立ったマーヴェリックを回収し、怒れるケイン少将の元に届けた。
・E-2C ホークアイ2000
アメリカ海軍の早期警戒機。コールサイン"コマンチ"の機体が登場。
終盤で描かれた作戦に参加。状況のモニタリングや報告を行っていた。
[[ACE COMBATシリーズ]]のプレイヤーなら「スカイアイ枠」という認識で大体合っている。
劇中ではステルス機の筈の第五世代戦闘機の姿をレーダーで捉えるシーンがあるが、E-2はステルス機対策に有効とされる波長の長いレーダー((レーダーに対するステルス性は危険度の高い帯域に対して特化しているとされており、一般的には分解能が高く火器管制に使える波長の短い帯域(Xバンド・センチメートル波など)に対しては高いステルス性を発揮するが、E-2に搭載されている波長の長いLバンド・デシメートル波(UHF)にはそこまで高いステルス性は発揮できないと言われている。))を搭載しているほか、
第五世代戦闘機側もレーダー反射器((レーダー反射を増やす機器。ステルス機を平時に運用する際はステルス性能を隠すためにあえて取り付けられることがある。RCSエンハンサーやレーダーリフレクターなどとも呼ばれる。))を装備していた可能性も考えられ、いずれにしても不自然な描写ではない。
・USS セオドア・ルーズベルト
アメリカ海軍の航空母艦。[[ニミッツ級空母]]の4番艦。
終盤の作戦に攻撃部隊の母艦として参加した。
・USS レイテ・ガルフ
アメリカ海軍のミサイル巡洋艦。世界初の実用型イージス艦・タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦の9番艦である。
終盤の作戦にてトマホーク巡航ミサイルを連続発射し、ならずもの国家の空軍基地を攻撃した。
**ならずもの国家
・第五世代戦闘機
&b(){半ば本作オリジナルの架空機}。
&b(){正式な機種名は不明}で、劇中では一貫して「第五世代戦闘機(5th generation fighter)」と称される。
ならず者国家が運用する高性能戦闘機で、現行の最新鋭世代に当たる第五世代に分類される機体。
圧倒的な機動力とステルス性を誇り、F/A-18では敵わないとされている。
「演じて」いるのはロシアの最新鋭第五世代戦闘機[[Su-57]]であるが&b(){関連性は不明。&color(red){不明ったら不明}。}
なお実際のSu-57の機関砲は右翼側だが本機は左翼側に設置されている。&s(){よってSu-57ではないと思われる}
また前作のMiG-28とよく似た、「黄色の円と翼を広げた赤い鳥」のマークが書き込まれている
これまた前作のMiG-28と同様、パイロットは黒いゴーグルとヘルメットにマスクという姿で台詞も無いが、
コクピット内で「コイツやりやがった!」「なんだこりゃ?」とでも言いたげな表情豊かな挙動を見せてくれる。
流石にロシアが現最新鋭機を貸し出してくれる訳が無いので本機の登場シーンは全編CGIで制作。
途中バク転を行うシーンがあるが、これは「クルビット」と呼ばれる機動。Su-57もエアショーで実際に披露している。
&s(){実はクルビットする前にオーバーG防止のため大幅に減速する必要があり、そこを撃ち抜かれるのがオチというのが現実だが。}
・[[F-14]] トムキャット
[[一体どこから手に入れたのか、>エリア88(漫画)]]ならず者国家が何故か保有する戦闘機の一つ。登場しているのは初期型となるA型。
作戦前の敵基地の様子として登場した写真に写り込んでいるが、かつての主役機にして米海軍の最新鋭機も今や初飛行50年以上前の旧式機であり、
無情にもサイクロンらからも「オンボロ」呼ばわりされている辺り、「第五世代戦闘機」のオマケといった認識。
なぜアメリカの敵がアメリカ製のF-14を?と思う人がいるかもしれないが、現実でも反米国家であるイランがF-14を使っている例がある為((イランは冷戦中盤までは親米の帝国であり、アメリカからF-14を導入していた。その後民衆が反米感情を爆発させてイラン革命を起こし、皇帝を追放して反米イスラム主義国家となったが、その後も現在までF-14等アメリカ製兵器を使い続けている。))、全くありえないわけではない。
ちなみに予告編にはかつてマーヴェリックが使用した機体が基地で地上展示物になっている場面があったが本編ではカットされた。
#openclose(show=なんで翼が広がるんです?){
&bold(){以下、重大なネタバレ}:
敵基地間近でベイルアウトしたマーヴェリックとルースターが敵地から脱出するために奪取して使用した。
&b(){まさかの前作主人公機の再活躍枠。}
米国内では現役の機体が存在しないため、この機体の戦闘シーンは俳優以外全部CGI。ただし飛行しないシーンでは博物館から引っ張り出した本物を使っているとか。((一部のシーンの撮影は本土に入港した[[ニミッツ級空母]]の艦上で行われており、「2006年に引退したトムキャットが、10年越しにスーパーキャリアーの飛行甲板に帰ってくる」という事態となった。https://twitter.com/Aviation_Intel/status/1096156850267971584 https://www.thedrive.com/the-war-zone/26505/an-f-14-tomcat-has-returned-to-the-deck-of-an-operational-carrier-for-top-gun-2-production))((ちなみに軍用機の墓場として有名なデイヴィスモンサン空軍基地には何時ごろまであったかは不明だが、ここでモスポール保管されているF-14が数機確認できるhttps://www.google.com/maps/@32.1468939,-110.8349377,120m/data=!3m1!1e3))
}
・[[Mi-24>Mi-24(ヘリコプター)]]
ならず者国家が使用しているソ連製軍用ヘリコプター。機首部に[[ガトリング砲]]を2機搭載している架空のタイプ。
マーヴェリックを絶体絶命のピンチに追い込むが…?
・地対空ミサイル(Surface-to-Air Missile:SAM)
ならずもの国家が運用している防空システム。
探知した対空目標を&s(){なぜかフレアに欺瞞される}レーダー誘導の対空ミサイルで迎撃する。((フレアは赤外線誘導ミサイルのロックを外す為に使われ、レーダー誘導ミサイルには効果がない))
ただ通常はフレアと一緒にレーダー誘導ミサイルを欺瞞するチャフも散布するので、セリフ上では視覚的に地味なチャフには触れずにフレアだけ言及している…という事にしておこう。
ウラン濃縮プラントの周囲に大量に配備されており、第五世代戦闘機と並ぶ脅威と見なされている。
名前は言及されないが、形状から「С-125」((NATOコードネームだと「SA-3 ゴア」))系統と思われる。
//敢えてキリル文字のСを使っています。アルファベットのCだと誤記になってしまうので、何らかの理由でアルファベット表記に変える際は「S-125」にして下さい。
**その他
・[[P-51D>ノースアメリカンP51マスタング]]
マーヴェリック、そしてトムの私物の第2次世界大戦期の戦闘機((実は純正のP-51Dではなく、同系の偵察機バージョンをP-51D仕様に手直しした挙げ句、複座式に改造した物というのは密に密に。))。
自宅のガレージに格納されておりエンディングではトム自らが操縦している。
・Ninja GPZ 900R
・Ninja H2 CARBON
&s(){カワサキか…}
前者は前作にも登場したがそれとは別の個体とのことで、わざわざ再現+αしたもの。
後者は製作当時のカワサキ最強のノンジャンルスポーツバイク((エンジンにスーパーチャージャーが搭載されているため、出場出来るレースが無い。ちなみにお値段は300万強だったが、2024年時点ではプレミアが付きまくって600万辺りが相場。))。
しかし劇場公開がずれ込んだ影響で、既に絶版車となっていた。もうちょっとマイルドにしたNinja H2 SXなら公開時点でも購入可能。
今作ではちゃんとカワサキから提供されたため、マーヴェリックが最初にGPZ900Rに乗り込む際、Kawasakiのロゴが確認出来る。
相変わらずマーヴェリックさんはヘルメットをせずにこれらを乗りこなす。
*コラボ企画
-[[ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN]]
DLCとして通常仕様と劇中仕様((それぞれ機体カラー、性能、特殊兵装が異なる))のF/A-18E、F-14A、&b(){架空機枠として}5th Gen Fighter(機関砲の取付け位置が右翼側に戻っているので&b(){言い逃れできないレベルでSu-57だが})、ダークスターが登場した他、
エンブレム、通り名、小林啓樹氏の手によるマルチプレイ用のアレンジ曲などが提供されている。
またゲーム外でもPC・スマートフォン用壁紙が配布された。
-[[ウマ娘 プリティーダービー]]
2021年8月、本作の宣伝担当役((公式側は宣伝パイロットと称している))に前作が名前の由来となっている[[マヤノトップガン>マヤノトップガン(ウマ娘 プリティーダービー)]]が着任。
2022年4月には、ゲーム中でも本作のポスターが掲示されて、話題になった。
さらに映画公開後、入場者特典としてマーヴェリックとマヤノが表裏になったカードが30万枚限定で配布された。
・航空自衛隊
公式コラボとして、小松基地所属の第306飛行隊のF-15Jにマーヴェリックカラーが施された。
完全に同一の塗装というわけではなく、こっそりF-15やダークスターが描かれたりといった小ネタ要素も搭載していた。
同機体は2022年9月19日の小松基地航空祭で一般公開もされている。
空自曰く、「トップガンは米海軍だけど日本の“トップガン”は航空自衛隊」とのこと。&s(){ベストガイは?}
*余談
・『ゆるキャン△』との相補性
本作公開から1ヶ月後、『[[ゆるキャン△]]』の[[劇場版>映画 ゆるキャン△]]が公開されたのだが、「これ、ゆるいトップガンなのでは…?(意訳)」という感想が多数確認されている。
時間と財布の余裕があれば、両作を見比べてみるのも面白い……かもしれない。
・F列14番が取れない
多くの映画館で、「座席番号F-14の席から予約が埋まっていく」という事象が報告されている。
前作で主役を飾ったF-14に肖って(?)F列の14番の座席を真っ先に抑えにいくファンが続出した結果である。
他にも、今作主人公機「F-18」「E-2」「F-8」「F-15」&s(){それ空軍の機体}などが狙われた。
「さすがにA-88なんて席番はなかった…」と嘆く[[アスランの傭兵ファン>エリア88(漫画)]]も。
・実は…
エンドクレジット中、海軍関係者の中にしれっとトムが混ざっている。
これは2020年に前作での影響、そして本作が与えるであろう影響によって「名誉海軍飛行士」として表彰されたため。
ちゃんと階級もマーヴェリック同様に「大佐」になっている。トムだけでなく、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーも同じく名誉海軍飛行士に表彰されている。
・組織としての「トップガン」は…
マーヴェリックが任地として指示されたカリフォルニア州ノースアイランド海軍航空基地は実は空母の母港。
飛行場もあるが主に空母に艦載されるヘリ部隊の基地であり&bold(){トップガンとは無関係。}
ドッグファイトや対地訓練を実施していたのも撮影はワシントン州ウィッビーアイランド海軍航空基地で&bold(){ここもトップガンの基地ではない。}
では本当のトップガンはどこにあるかというと、前作の頃はカリフォルニア州ミラマー海軍航空基地だったが現在はネバダ州ファロン海軍航空基地になっている。
つまり本作はあくまで登場人物に元トップガンの教官・生徒が多いだけであり&bold(){トップガン要素は人だけ}だったりする。
では実在のトップガンが何をしているのかというと、正式名アメリカ海軍戦闘機兵器学校(NFWS)では主に各航空隊から代表として選ばれたものに最新の訓練を伝授するのが任務。
勿論前作のようなドッグファイト訓練も行われるがその本質は&bold(){「代表に最新の訓練を伝授しそれを艦隊に広め質を向上させる」}ことにあり個々の技術力向上が目的ではない。
そのため訓練期間終了後は艦隊で教官として訓練するのが任務になるので&bold(){マーヴェリックには根本的に不向きだったりする。}
&s(){だから2ヶ月で教官を降りたんだろう。}
・RQ-3 "ダークスター"
ロッキード・マーティンは現実でもダークスターの名を冠した機体を製造したことがある。
それが「RQ-3 ダークスター」である。
名前は同じでも機体の性質は真逆であり、RQ-3は滞空性能を重視した(≒スピードは求められていない)完全自律型無人機で、
映画のダークスターが全長が長く全幅が短い形状をしているのに対して、RQ-3は全長が非常に短いかわりに全幅がとても長くなっている。
ただ、開発の経緯はよく似ており、RQ-3も費用対効果の面&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){と、墜落して飛行安定性に懸念が生じた点}}から開発中止が言い渡されている。
・在米軍用機メーカー勢ぞろい
2023年現在、アメリカに存在する戦闘機メーカーというと
ボーイング(F-15,&bold(){F/A-18}、C-17など)、ロッキード・マーティン(F-16,F-35、そして架空機である&bold(){ダークスター}など)、ノースロップ・グラマン(E-2,&bold(){F-14}など)が挙げられるが、マーヴェリックは各社の機体を一通り乗りこなしていることになる。
・無法の世界
マーヴェリックが赴任早々にドッグファイトでヤングガンズをまとめて返り討ちにする時にかかっていた曲は、ザ・フーの『無法の世界(Won't Get Fooled Again)』。『[[CSI:マイアミ]]』でも主題歌として使われている。なお、同作もジェリー・ブラッカイマーが製作陣に加わっている。
また、原語版におけるこのシーンのマーヴェリックのセリフは『無法の世界』を収録したアルバムのタイトルそのもの。
・ジョン・グレン
アメリカ初の宇宙飛行士の一員であり、同国初めての地球周回飛行や史上最高齢での宇宙飛行を達成した人物、それがジョン・ハーシェル・グレン・ジュニアである。
多くの映画で様々な俳優が彼を演じており、エド・ハリスとグレン・パウエルもその中に含まれる。本作でケイン少将とハングマンを演じた二人であり、映画ファンや宇宙開発史マニアからは「グレンが二人いる」という指摘が上がった。
・『ライトスタッフ』へのオマージュ
1983年に公開された『ライトスタッフ』は、史上初の水平超音速飛行を達成した伝説的パイロット、チャック・イェーガーやアメリカ初の宇宙飛行士として選ばれた「マーキュリー・セブン」の奮闘を描いた映画である。
ダークスターの試験飛行の一幕をはじめ、本作には『ライトスタッフ』の冒頭を思わせる描写が満ちている。
オペレーターによる飛行速度の読み上げ、人類最速の男(原語では『The fastest man alive』)、ミッシングマン・フォーメーションなど…
・エド・ハリスとドン・シンプソン
本作のプロデューサーであるジェリー・ブラッカイマーには、ドン・シンプソンという盟友がいた。ドンは前作「トップガン」のほか複数の作品でジェリーと協力し、ヒットメーカーとして活躍したが、私生活の乱れが激しいことから絶縁に至る。ジェリー&ドンのコンビが共同制作した最後の作品が[[ザ・ロック(映画)]]であり、その直後にドンは死亡。同作で反乱を起こす海兵隊准将を演じたのがエド・ハリス。
また、上述の「ライトスタッフ」においてジョン・グレンを演じたのもエド・ハリスであった。
冒頭のジェリー・ブラッカイマー・フィルムズのロゴは、ドン・シンプソンとタッグを組んでいた当時のバージョンが採用されている。
本作の日本語版公式ツイッターも、エドやドン、そして「ライトスタッフ」について触れている。
・トムとヴァル・キルマー
前作でアイスマン演じたヴァル・キルマーにもトムは出演を打診したが、彼は咽頭ガンを患って上手く声を発することが出来なくなったため当初は出演を断っていた。
だがトムは&bold(){「アイスマンはヴァル以外には考えられない」}という必死の説得により出演が決定。
声が出せないため基本タイピングでトムとやり取りしたが発声するシーンはAIを用いた最新技術によって再現していた。
後にトムはトーク番組で再共演に涙したことを語っている。
だが公開から3年後の2025年4月1日、肺炎によって65歳でこの世を去り今作がヴァルにとって遺作となってしまった。
亡くなった4月1日にはビバリーヒルズ映画祭のレッドカーペットに女優の娘と登場する予定で、表舞台には2019年以来姿を見せる筈だった。
3日ラスベガスで開催されたシネマコンでは[[ミッション:インポッシブル]]シリーズの最新作の紹介でトムが登壇、作品紹介をする前にヴァルについて心境を語り
&bold(){「親愛なる友人ヴァル・キルマーに敬意を表したいと思います。」}
&bold(){「私がどれほど彼の仕事をすばらしいと思っているか。彼が『トップガン』に出演し、『トップガン マーヴェリック』に戻ってきてくれたことに、どれだけ感謝し、光栄に感じていたか。言葉で言い表すことはできません。」}
&bold(){「皆さんとともに黙とうを捧げたい。なぜなら彼は映画を愛し、私たちに多くのものをもたらしてくれたからです。」}
&bold(){「ありがとう、ヴァル。次の旅でも幸運でありますように」}
と亡き盟友に感謝と冥福を祈る言葉を送った。
そして最後に……
#center(){&sizex(6){&bold(){&color(whitesmoke,#ff751a){In a memory of}}}
&sizex(7){&bold(){&color(whitesmoke,#ff751a){TONY SCOTT}}}}
考えるより直感を信じて、追記・修正お願いします。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,19)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- これエースコンバットじゃない→やっぱりこれエースコンバットだよね→エースコンバットじゃないか!→ん?→バトルフィールドでした····· -- 名無しさん (2022-07-06 21:55:27)
- 上映中の音だけで体が揺れた -- 名無しさん (2022-07-06 22:25:32)
- 4DXであんなに消耗するとは思わなんだ。トムはお客さんに空の怖さを知ってもらいたいらしい。 -- 名無しさん (2022-07-06 22:38:12)
- 開幕直後にトム・クルーズがバイクで疾走したの見て「またトム・クルーズがノーヘルで爆走しておられるぞ!」とか思ってしまった。あとF-14のシーンは大変興奮した。終わったらエスコンやりたくなったなぁ -- 名無しさん (2022-07-06 23:35:24)
- 吹き替え声優がこの手のものには珍しくアニメ畑の若手から中堅ベテランまで手堅く揃えたな -- 名無しさん (2022-07-07 00:13:10)
- ウマ娘のマヤノトップガンとコラボ? -- 名無しさん (2022-07-07 02:20:43)
- IMAXで見たけど最高だった -- 名無しさん (2022-07-07 06:12:05)
- 一人だけマクロスの世界から来たみたいな動きしてるマーヴェリック -- 名無しさん (2022-07-07 07:50:50)
- 第五世代戦闘機、対空ミサイル網、核を持てるならず者国家・・・ってかなり限定されるな -- 名無しさん (2022-07-07 09:57:01)
- ↑そこはまあ前作でもどこかはボカしてますし -- 名無しさん (2022-07-07 11:40:59)
- トムは未だに青春真っ只中なんだなと思ってしまった -- 名無しさん (2022-07-07 15:34:48)
- オペレーション・タイトロープ -- 名無しさん (2022-07-07 22:35:41)
- 劇中でF-14が向こうの基地にあるって言われたとき、「マーヴェリックへのとどめを刺しに来るF-14」でもさせるのかと思ってたら……そう来たかって。ところで、仲間のフリは最初からする気なかったやろ君。 -- 名無しさん (2022-07-08 01:22:20)
- 基本的にはエースコンバットだけど、ルースターだけはスターウォーズEP4感 -- 名無しさん (2022-07-08 04:03:31)
- ヴァル・キルマーの現状は映画見る前に聞いてたから劇中でのマーヴェリックとのやり取りは納得いったけど、そこから声に出して檄を飛ばすとこで泣けてしまった -- 名無しさん (2022-07-08 08:47:32)
- ラスト30分からあふれ出すミッションインポッシブル感がたまらない。 それはそれとして、映画館で見るべき映画に久々に出会った感覚が凄かった…こういうのでいいんだよこういうので -- 名無しさん (2022-07-08 09:50:22)
- 4dxで見たんだけど、まさかビリヤードのキューでどつかれるシーンで一番衝撃が来るとは思わなかった。 -- 名無しさん (2022-07-09 02:44:02)
- 実行可能な作戦だと身をもって証明するシーン好き。いい歳こいてペニーとイチャついて娘に気使わせるの嫌い -- 名無しさん (2022-07-10 18:34:54)
- 対空戦闘時と対地作戦時でなぜか前後が入れ替わるペイバックとファンボーイ -- 名無しさん (2022-07-11 05:00:05)
- ペニーとイチャイチャしてるのがバレそうになって窓から下に降りたらガッツリアメリアにガッツリ見つかったシーンはみんな笑ってたなぁw -- 名無しさん (2022-07-15 19:58:31)
- エースコンバットとかトップガンにインスパイアされた作品へのトップガンなりの返礼 -- 名無しさん (2022-07-20 13:16:55)
- 久々に「極上の映画体験」と呼べる作品に出会えた。 -- 名無しさん (2022-07-20 15:38:18)
- アメリアがマーヴェリックの娘かもしれないってどう言及されてたっけ? -- 名無しさん (2022-07-21 19:01:33)
- ハングマンがイヤな奴だったけど実力に裏付けされたゆえの賜物であったのか、マーヴェリックが製造プラント突入のシミュレート飛行をフルスロットルでやってのけた際に「敵わねえ…」ってビビったのが印象的だったわ。終盤のルースターとのやりとりとか熱すぎる -- 名無しさん (2022-07-21 20:31:05)
- IMAMとか4DXスクリーンとかで見る価値のある作品だわこれ… -- 名無しさん (2022-07-30 12:29:44)
- 人口の多い中国、ロシアでまだ未公開にも関わらずこの興行成績は驚嘆に値する。問題はいまのロシアでこれを公開できるかということなんだが… -- 名無しさん (2022-08-03 00:08:06)
- 開幕のトップガンアンセムからのDanger Zoneだけで泣ける -- 名無しさん (2022-08-06 15:15:48)
- いつの間にかエスコンが実写化したんだろうて思っちゃった -- 名無しさん (2022-08-06 23:23:15)
- 吹替だとマクロス(ボソッ マーヴェリックとルースターとハングドマンとファンボーイはキャスティング的にも… -- 名無しさん (2022-08-14 16:49:25)
- エド・ハリス関連の余談を追記した者なのですが。今日見たら余談がさらに増えてて笑ってしまった。この映画、漏れ聞こえる余談を集めるだけで項目が埋まりそう -- 名無しさん (2022-08-25 22:22:19)
- ロボットアニメとかだとよくある「性能の差を技量でカバー」ってバケモンにしか出来んことなんやな -- 名無しさん (2022-08-29 10:56:45)
- 吹替声優は大体アニメでもよく見る人たちばかりだけど、全然違和感ない演技でそっちの面でも感心させられた。 -- 名無しさん (2022-09-03 20:29:23)
- こんなの滑走路じゃないわ!メチャ短い誘導路よ! -- 名無しさん (2022-09-18 01:04:35)
- 一人だけ慣性緩和してるのを疑うマーヴェリック -- 名無しさん (2022-09-18 21:18:08)
- 初見殺しがひどいペニー経営するバーのヤバさ。逆に考えればタダ酒にありつけやすいというメリットはあるが -- 名無しさん (2022-09-29 23:40:59)
- F/A-18Eを自分で操縦したかったトムの気持ちは分かるが、機密以外にも万が一民間操縦士の手で墜落したら大惨事だからな…。でもお試し低空飛行くらいならやらせても…ダメかな。 -- 名無しさん (2022-10-05 10:36:05)
- ↑あと年齢のことも考慮したのかも。いくらトムが鍛え上げているとは言え、60近い人間を並の飛行機とは比較にならないGがかかる戦闘機に乗せるのは命に関わる危険性があるし -- 名無しさん (2022-10-07 17:10:04)
- スホーイとドンパチ始める際にサイレンが鳴り響く様な演出がとても好き。ゴングを鳴らせ!戦闘開始だ!! -- 名無しさん (2022-10-29 00:31:09)
- 最近みたけどこれぞ映画って感じの映画作品で最高だった。昨今の世に蔓延るリメイク、リブート映画はこれくらいのクオリティでやって欲しいと思う。 -- 名無しさん (2022-12-16 21:36:25)
- 前作知らずに見てもこれでええんだよって王道なのに満点超えて120点を与えたくなる映画。前作も特別上映で見ちゃったらもうたまらんわ。 -- 名無しさん (2022-12-20 03:15:06)
- cgiってなに? -- 名無しさん (2023-01-08 11:10:05)
- 報告にあった違反コメントを削除しました。 -- 名無しさん (2023-01-12 19:51:23)
- 人生最高の傑作といえる映画でした、映画館で3回見ました -- 名無しさん (2024-07-05 21:37:49)
- 本作はシネマスコープサイズだけど、空中戦のシーンだけ何故か上下の黒帯無しのビスタサイズになるとの事。 -- 名無しさん (2024-11-09 16:04:46)
- 今日の金ローが楽しみ、先週はEDカットなんてふざけた真似してたけど ボブ役のルイス氏のお父さん、28年前に宇宙からの侵略者に今回と同じホーネットで戦った大統領なのか、親子二代で同じ戦闘機に乗るって何かの縁かな -- 名無しさん (2024-11-15 10:40:57)
- 「F-14と5th Gen Fighterのシーンは全部CG」は若干語弊が……。実際には『F/A-18Fで俳優がGにぶん回されながら撮影して、機体やらシートやら景色やらはCGで描き直してる』が実情とのこと。5th Gen Fighterも似たような挙動でF/A-18を飛ばせてそれを消した上で上書きしてる -- 名無しさん (2024-11-16 16:48:27)
- ウマ娘とのコラボ、マヤノトップガンの中の人がジャパンプレミアイベントでトムとジェリー・ブラッカイマーにインタビュー敢行するわ、danger zone歌唱→ケニー・ロギンスにコメント貰うわ、気合の入れ方が尋常じゃなかったんでその辺も記述して欲しさがある -- 名無しさん (2024-11-30 23:52:33)
- 「何考えてるんだ!」「考えるなと言ったろ!」「………」のやり取り、めっちゃ好き。 -- 名無しさん (2025-03-02 07:51:24)
- ヴァル・キルマー逝去。 本当にヴァルと彼の出演実現に尽力してくれたトムに感謝。 -- 名無しさん (2025-04-02 13:25:36)
- アイスマン、安らかに。再びF-14でに大空に飛び立ったと思いたい。 -- 名無しさん (2025-04-02 20:19:11)
- トムとの共演=アイスマンの再演、を熱望してたと聞いた。トップガンマーヴェリックが遺作となってしまったか…今はただご冥福を。 -- 名無しさん (2025-04-02 20:45:05)
- ヴァル・キルマーさん亡くなったのか・・・トップガンマーヴェリックでお姿を見られてよかった。ご冥福をお祈りいたします。 -- 名無しさん (2025-04-02 21:09:26)
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