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SCP-209-J - (2025/07/07 (月) 13:26:05) の1つ前との変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2024/12/11 Wed 23:57:10
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 12 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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#center(){&size(23){&font(b,#191970){監督評議会命令}}}
#center(){&size(23){&font(b,#191970){このファイルはレベル4/209-Jに分類されています。}}}
#center(){&size(23){&font(b,#191970){権利の無い者が閲覧を試みた場合は}}}
#center(){&size(23){&font(b,#191970){クラスA記憶処理の後にDクラスへと降格させます。}}}
#center(){&size(23){&font(b,#dc143c){マジだぞ。俺はお前を探し出して膝の皿を砕いてやる。((アメリカ英語でbreak your kneecapsは「厳しく罰する」を意味するので文字通りの意味で膝を割るとは限らない。が、財団のO5がマジギレしていることを考えると…。))}}}
*概要
SCP-209-Jとは怪奇創作サイト[[SCP Foundation]]に登場する&color(lightgray){ジョーク}[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]である。
記事タイトルは &size(18){&font(b){SCP-209-J 不死身の昆虫類(The Hard-To-Destroy Insect)}}
オブジェクトクラスは[[アノマリー分類システム>アノマリー分類システム(SCP Foundation)]]でEsoteric/&font(b){Uncontainable}、つまり&font(b){収容する目途すら立っていない。}
しかし攪乱クラスは&font(b,#4169e1){VLAM}、リスククラスは&font(b,#008b8b){NOTICE}である。
つまりSCP-209-Jは人が死ぬとか大きな損害をもたらす可能性は低く、一般社会から隠すことも容易だが収容することができていない。
というか&font(b){O5が終了許可を出しているが殺せていない。}
収容プロトコルの一番最初のテキストが↓これである。
>SCP-209-Jが出現してもそれを&font(b){収容や終了させる方法はありません。}
Uncontainableの名前は伊達ではないな。
*収容プロトコル
>SCP-209-Jが出現してもそれを収容や終了させる方法はありません。
//
>SCP-209-Jの標的になった財団職員は%%即座に終了されます。%%他の場所にテレポートすることを期待して無視をし続けてください。
>&color(gray){ ↑ダメだよジェイコブ博士、この機会を利用して気に入らない職員を終了させようとしてもね。}
//
>SCP-209-Jを籠や檻で収容を試みてもテレポートで脱出するため無意味です。
//
>一般職員がSCP-209-Jの終了を試みることは非推奨です。なぜならSCP-209-Jが&font(b){より大きな速度と羽音で飛び回る可能性があるためです。}
なんか妙なテキストが途中で入ったが、とにかく「捕まえられない。だから無視しろ」ということらしい。
*SCP-209-Jの性質
SCP-209-JはどういうSCPかを一言で説明すると&font(b){ハエ}である。一般家庭によく見るイエバエ(housefly)だ。
ただし通常のイエバエより少し大きい。そして&font(b){あらゆる手段を用いても害することができない。}
そして財団職員の誰かの元にテレポートして1時間以上近くをぶんぶん飛び回る。
さらに飛び回る間は8デシベルから80デシベルの音量でぶーんぶーんと羽音を立て続ける。
ちなみに80デシベルとは&font(b){パチンコ屋の店内とか自動車のクラクションや救急車のサイレン}を隣で鳴らされたレベルの音である。
ありとあらゆる財団職員の元へテレポートするが、&font(b){特にストレスの溜まっている職員を狙うことが多い。}
このためSCP-209-Jに意思があるのか、何か命令やプログラミングをされているのかは不明だが
このハエは財団職員に迷惑をかけることを狙って動いているとみなされている。
さあお分かりいただけただろうか。
何をやっても殺せない止められないハエ、そして財団職員が秘匿サイトの重要防護区画内にいたとしてもその真横へテレポートができる。
そしてひたすらブンブンと音を立ててイラつかせた後に、他の財団職員の居場所へ転移するハエである。
確かに実害は少ない。そして財団職員のところにしか行かない以上は一般社会に対しての隠蔽も容易。
だが…なんというか&font(b){とんでもないクソバエだな!?}
*インシデント/209-J-1A-CLASSIFIED
O5評議会がサイト-███で極秘の会議を行っていた。
本当に機密レベルの高い会議だったようで防護をガチガチに固めた上で
部外者の侵入にたいしてはミーム殺害エージェントやその他もろもろを配備していた。
の、だが…。
>&font(b,#000080){O5-1}:&font(i){さて、倫理委員会の例の裁定を覆すという話だが、む?なにか聞こえないか?}
//
>&font(b,#dc143c){O5-4}:&font(i){ええ。ブーンという大きな音が…。}
//
>&font(b,#000080){O5-1}:&font(i){ハッハ-ッ!見つけたぞクソバエめ!}
//
>※O5-1がSCP-209-Jを叩き続けたが全く死ぬ気配はなかった。そのままSCP-209-JはO5-1の目に飛び込んだ。
//
>&font(b,#000080){O5-1}:&font(i){ぎゃああ!クソッタレめ!誰かこいつをハエたたきで潰してくれ。}
//
>&font(b,#800000){O5-7}:&font(i){お言葉ですがO5-1、ハエ1匹のために会合を一時中断するには議長のあなたの権限が必要ですが…}
//
>&font(b,#000080){O5-1}:&font(i){O5評議会のO5-1ではなく、俺個人のために!俺の目をやったこのクソバエを殺せ!}
//
>&font(b,#ff8c00){O5-8}:&font(i){了解いたしました。ほーらハエくん、捕まえたぞ。}
//
>※SCP-209-JはO5-1の顔に飛び込み、O5-8がハエ叩きを振り回した後に誤ってO5-1の顔面にフルスイングした。
>しかしSCP-209-Jはまったく無傷だった。
//
>&font(b,#000080){O5-1}:&font(i){ファ〇ク!クソクソクソッ!あのクソバエを俺の手で地獄に叩き込んでやる!}
//
>※O5-1はO5-8の手からハエたたきを奪い取ってSCP-209-Jに振り下ろしたがもちろん効果はなく、
>SCP-209-Jは80デシベルの轟音を立て続けた。O5全員が一時的な聴覚障害に悩まされるのに充分な音だった。
これ以降何が起こったかはレベル6の閲覧制限がかけられている。
少なくともSCP-209-Jは何事もなく他の職員のところへテレポートした模様。
それまではSCP-209-Jについては終了させるほどではないと考えられていたが、
これ以降はO5-1が直々に承認を下した。
&font(b){可能な限りあらゆる手段を用いてSCP-209-Jを終了させよ、}と。
*SCP-209-Jに対する終了試験ログ
言うまでもないがこれら全てが無効だった。
>火炎放射器
//
>軍用爆薬
//
>O5-8があらためてハエ叩きでぶん殴る
//
>[[SCP-049]]に「除染」させる
>SCP-049にとってもSCP-209-Jはどうにもならなかったようで「&font(i){とても不快だった}」との感想を述べた。
//
>%%20キロトンの戦術核弾頭%%
>&font(i){そんなん使うわけないだろ。核爆発を見たって?ちょっとサイト司令部行ってこい。}
>&font(i){&color(gray){「おい、クラスA記憶処理薬まだあったよな?」}}
>&font(b,#d3d3d3){「ああ。それよりハエ一匹のために核爆弾を起爆した責任者が誰かわかったのか?はっきりいってそいつはハエより頭悪いぞ。」}
//
>ガンマ放射線
//
>ジェイコブ・ギルフォード博士がオフィスの棚にしまっていたアンティークの"ブラウンベス"マスケット銃で正確にハエに当てる。
>&font(#808080){「&font(i){ちょっと待ってジェイコブ博士、あなたはなぜそんなのを火薬と一緒にオフィスに置いてるの?自衛用なら最新型の財団制式拳銃あるでしょ?}」}
>&font(#808080){「&font(i){それは機密情報だよ}」}
//
>ビリー・アイリッシュの音楽を聞かせる
>&font(#808080){「&font(i){それでどうやって殺すのよ?}」}
>&font(#808080){「&font(i){でも結構いいところまで行ったぞ}」}
//
>[[SCP-682]]に殴らせる
//
>食べようとする
//
>塩酸に漬けこむ
//
>[[デーズ氏>SCP-662]]に終了を依頼する
>デーズ氏は「&font(i){それは不可能でございます}」と述べて謝罪した。
//
>フルオロアンチモン酸((硫酸よりも1000倍以上の酸性度を持ち「超酸」と呼ばれる混合物。))に漬ける
//
>下位研究員に侮蔑的な言葉で罵倒をさせる
//
>SCP-217((SCP-217「時計仕掛けのウイルス」:有機生命体すべてに感染して体組織を歯車や金属のようなパーツに変質させて死に至らしめるウイルス。))に感染させる。
>死ぬことはなかったがウイルスに露出させると体表面が揺らいでいるように見えた。
//
>[[ブライト博士>ブライト博士(SCP Foundation)]]がSCP-963「不死の首飾り」をハエに接触させる
>当初SCP-209-Jはしばらく停止していたが、勢いよくブライト博士の目に突っ込んだ。
//
>友情パワー
>&font(#808080){「&font(i){どういう意味だ?}」「&font(i){さあ?}」}
//
>酸素のない完全な真空状態にする
//
>掃除機で吸い込む
//
>ロシアに送る
//
>PG-7VR 105mmロケット弾を付けたRPG-7で撃つ
//
>靴で叩く
//
>泣く
//
>悪魔祓いをする
//
>████████ ███ ██ ███ ███████ ███████.
//
>死んでいただくように丁重にお願いする
//
>叫ぶ
//
>ホットコーヒーを投げつける
>&font(i,#808080){「&font(i){グッジョブ!コーヒーは██████博士にかかったぞ}」}
>&font(b,#d3d3d3){██████博士はコーヒーをこぼした研究者を[データ削除済]したいと要望を提出した。ひとまず彼に休暇を与えて様子をみる。}
//
>マスタードガスにさらす
//
>サリンにさらす
//
>エチルサリンにさらす
//
>SCP-209-Jが入った部屋にガソリンを満たして火をつける(サイト798が全焼した)
>&font(i,#808080){これを承認したジャサニエル・エドワード・ジェイムソン・ハワードソン博士は解雇した。}
>&font(i,#808080){いいか、馬鹿なのは名前だけにしとけ。神に誓ってほかのみんなもだ!}
>&font(i,#808080){君たちは研究者(Resercher)だぞ!科学者だぞ!}
>&font(i,#808080){そういえばお前ら[[SCP-106]]の収容サイトに「職場見学だよー♪」って職員の子供を連れてきて収容違反と子供を含めた大量の死者を出したよな?}
>&size(18){&font(b,#808080){ここはバカとクソサディストの集団か!?}}
//
>意図的な実験ではないがSCP-953((SCP-953「妖狐変化」:美女の姿に化けることもできるキツネ。つまり人間並みの知性を持ち幻術や現実改変も可能で物理的な暴力も得意な危険生物。))の収容ブースにSCP-209-Jが侵入、SCP-953が排除しようとしてもできず怒ったSCP-953が収容違反を行い多数の死者を出した。
//
>特異点に触れさせる
*SCP-209-Jの正体
ここまでの内容でわかったと思うが、SCP-209-Jはどうあっても殺せず財団職員をイラつかせるクソバエであり、
収容も終了させようにもその手立てが見つからず「現れたら我慢して他に行くまで待て」としかできていない。
だが調査の末になぜこんなクソバエが生まれたのかは判明した。
なんと財団職員のジェイコブ・ギルフォード博士が&font(b){人為的に生み出したのである。}
ある日のジェイコブ博士が業務中、1匹のハエが目に飛び込んできた。
激怒した彼はハエに復讐することにしたのだが、ただ殺すのでは物足りない。
&font(b,#ff0000){決して死なず、永遠に苦痛を受け続ける}ような処置をほどこしたのである。
だが処置を行う[[機械がうまく機能せず>ザ・フライ(映画)]]、現在のSCP-209-Jができてしまったのである。
そう。行方不明になっては困るので財団職員の近くから離れず、何をしても死なず永遠に苦しみ続けるハエを作ったのだが
それがそのまま決して死なず財団職員に嫌がらせをし続けて隙あらば目に飛び込むハエになってしまったのだ。
ちなみに&font(b,#ff0000){永遠に苦しむ機能もちゃんと働いている。}
>&font(b,#ff0000){ジェイコブ博士}:&font(i){ああ、今みんなは俺のことを嫌っているだろ。わかるよ。俺も君たちみんなが嫌いだ。}
ジェイコブ博士はこの件の責任を問われて&font(b){一週間の懲罰休暇の取得を命ぜられた。}%%そんな罰で足りるのか?%%
*余談
この記事は執筆者のJacobGilford氏が「記事作成中に目にハエが飛び込んできてイラっときた」という実話を元に1時間くらいで書いた記事である。
それが何日、何週間もかけて執筆した他の本命の記事よりも大量の+1をすぐにもらえてしまったというオチまでついたそうな。
追記・修正はハエを目に入れてからお願いします。
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#right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){
SCP-209-J - The Hard-To-Destroy Insect
by JacobGilford
https://scp-wiki.wikidot.com/scp-209-j
この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}}
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
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}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- テレポート能力はどっから持ってきたんだこのハエ -- 名無しさん (2024-12-12 09:04:25)
- ↑職員の近くに常にいるって特性のオマケ感覚でついてきたとか -- 名無しさん (2024-12-12 19:42:00)
- O5-1ってつまり「財団で一番偉い人」だよね。軽々しくクソッタレとか言って良い立場の人じゃない -- 名無しさん (2024-12-13 15:08:14)
- SCP-106の所に子供連れて職場見学させたアホで耐えられなかった -- 名無しさん (2024-12-13 22:17:46)
- 懐かしのハエVS棒人間か??アホらしくて好き -- 名無しさん (2024-12-14 17:35:02)
- ↑3 個人として(it’s personal)ってのは組織の長ではなく俺個人としての怒りだ、って意味よ -- 名無しさん (2024-12-16 15:21:04)
#comment
#areaedit(end)
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*概要
SCP-209-Jとは怪奇創作サイト[[SCP Foundation]]に登場する&color(lightgray){ジョーク}[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]である。
記事タイトルは &size(18){&font(b){SCP-209-J 不死身の昆虫類(The Hard-To-Destroy Insect)}}
オブジェクトクラスは[[アノマリー分類システム>アノマリー分類システム(SCP Foundation)]]でEsoteric/&font(b){Uncontainable}、つまり&font(b){収容する目途すら立っていない。}
しかし攪乱クラスは&font(b,#4169e1){VLAM}、リスククラスは&font(b,#008b8b){NOTICE}である。
つまりSCP-209-Jは人が死ぬとか大きな損害をもたらす可能性は低く、一般社会から隠すことも容易だが収容することができていない。
というか&font(b){O5が終了許可を出しているが殺せていない。}
収容プロトコルの一番最初のテキストが↓これである。
>SCP-209-Jが出現してもそれを&font(b){収容や終了させる方法はありません。}
Uncontainableの名前は伊達ではないな。
*収容プロトコル
>SCP-209-Jが出現してもそれを収容や終了させる方法はありません。
//
>SCP-209-Jの標的になった財団職員は%%即座に終了されます。%%他の場所にテレポートすることを期待して無視をし続けてください。
>&color(gray){ ↑ダメだよジェイコブ博士、この機会を利用して気に入らない職員を終了させようとしてもね。}
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>SCP-209-Jを籠や檻で収容を試みてもテレポートで脱出するため無意味です。
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>一般職員がSCP-209-Jの終了を試みることは非推奨です。なぜならSCP-209-Jが&font(b){より大きな速度と羽音で飛び回る可能性があるためです。}
なんか妙なテキストが途中で入ったが、とにかく「捕まえられない。だから無視しろ」ということらしい。
*SCP-209-Jの性質
SCP-209-JはどういうSCPかを一言で説明すると&font(b){ハエ}である。一般家庭によく見るイエバエ(housefly)だ。
ただし通常のイエバエより少し大きい。そして&font(b){あらゆる手段を用いても害することができない。}
そして財団職員の誰かの元にテレポートして1時間以上近くをぶんぶん飛び回る。
さらに飛び回る間は8デシベルから80デシベルの音量でぶーんぶーんと羽音を立て続ける。
ちなみに80デシベルとは&font(b){パチンコ屋の店内とか自動車のクラクションや救急車のサイレン}を隣で鳴らされたレベルの音である。
ありとあらゆる財団職員の元へテレポートするが、&font(b){特にストレスの溜まっている職員を狙うことが多い。}
このためSCP-209-Jに意思があるのか、何か命令やプログラミングをされているのかは不明だが
このハエは財団職員に迷惑をかけることを狙って動いているとみなされている。
さあお分かりいただけただろうか。
何をやっても殺せない止められないハエ、そして財団職員が秘匿サイトの重要防護区画内にいたとしてもその真横へテレポートができる。
そしてひたすらブンブンと音を立ててイラつかせた後に、他の財団職員の居場所へ転移するハエである。
確かに実害は少ない。そして財団職員のところにしか行かない以上は一般社会に対しての隠蔽も容易。
だが…なんというか&font(b){とんでもないクソバエだな!?}
*インシデント/209-J-1A-CLASSIFIED
O5評議会がサイト-███で極秘の会議を行っていた。
本当に機密レベルの高い会議だったようで防護をガチガチに固めた上で
部外者の侵入にたいしてはミーム殺害エージェントやその他もろもろを配備していた。
の、だが…。
>&font(b,#000080){O5-1}:&font(i){さて、倫理委員会の例の裁定を覆すという話だが、む?なにか聞こえないか?}
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>&font(b,#dc143c){O5-4}:&font(i){ええ。ブーンという大きな音が…。}
//
>&font(b,#000080){O5-1}:&font(i){ハッハ-ッ!見つけたぞクソバエめ!}
//
>※O5-1がSCP-209-Jを叩き続けたが全く死ぬ気配はなかった。そのままSCP-209-JはO5-1の目に飛び込んだ。
//
>&font(b,#000080){O5-1}:&font(i){ぎゃああ!クソッタレめ!誰かこいつをハエたたきで潰してくれ。}
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>&font(b,#800000){O5-7}:&font(i){お言葉ですがO5-1、ハエ1匹のために会合を一時中断するには議長のあなたの権限が必要ですが…}
//
>&font(b,#000080){O5-1}:&font(i){O5評議会のO5-1ではなく、俺個人のために!俺の目をやったこのクソバエを殺せ!}
//
>&font(b,#ff8c00){O5-8}:&font(i){了解いたしました。ほーらハエくん、捕まえたぞ。}
//
>※SCP-209-JはO5-1の顔に飛び込み、O5-8がハエ叩きを振り回した後に誤ってO5-1の顔面にフルスイングした。
>しかしSCP-209-Jはまったく無傷だった。
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>&font(b,#000080){O5-1}:&font(i){ファ〇ク!クソクソクソッ!あのクソバエを俺の手で地獄に叩き込んでやる!}
//
>※O5-1はO5-8の手からハエたたきを奪い取ってSCP-209-Jに振り下ろしたがもちろん効果はなく、
>SCP-209-Jは80デシベルの轟音を立て続けた。O5全員が一時的な聴覚障害に悩まされるのに充分な音だった。
これ以降何が起こったかはレベル6の閲覧制限がかけられている。
少なくともSCP-209-Jは何事もなく他の職員のところへテレポートした模様。
それまではSCP-209-Jについては終了させるほどではないと考えられていたが、
これ以降はO5-1が直々に承認を下した。
&font(b){可能な限りあらゆる手段を用いてSCP-209-Jを終了させよ、}と。
*SCP-209-Jに対する終了試験ログ
言うまでもないがこれら全てが無効だった。
>火炎放射器
//
>軍用爆薬
//
>O5-8があらためてハエ叩きでぶん殴る
//
>[[SCP-049]]に「除染」させる
>SCP-049にとってもSCP-209-Jはどうにもならなかったようで「&font(i){とても不快だった}」との感想を述べた。
//
>%%20キロトンの戦術核弾頭%%
>&font(i){そんなん使うわけないだろ。核爆発を見たって?ちょっとサイト司令部行ってこい。}
>&font(i){&color(gray){「おい、クラスA記憶処理薬まだあったよな?」}}
>&font(b,#d3d3d3){「ああ。それよりハエ一匹のために核爆弾を起爆した責任者が誰かわかったのか?はっきりいってそいつはハエより頭悪いぞ。」}
//
>ガンマ放射線
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>ジェイコブ・ギルフォード博士がオフィスの棚にしまっていたアンティークの"ブラウンベス"マスケット銃で正確にハエに当てる。
>&font(#808080){「&font(i){ちょっと待ってジェイコブ博士、あなたはなぜそんなのを火薬と一緒にオフィスに置いてるの?自衛用なら最新型の財団制式拳銃あるでしょ?}」}
>&font(#808080){「&font(i){それは機密情報だよ}」}
//
>ビリー・アイリッシュの音楽を聞かせる
>&font(#808080){「&font(i){それでどうやって殺すのよ?}」}
>&font(#808080){「&font(i){でも結構いいところまで行ったぞ}」}
//
>[[SCP-682]]に殴らせる
//
>食べようとする
//
>塩酸に漬けこむ
//
>[[デーズ氏>SCP-662]]に終了を依頼する
>デーズ氏は「&font(i){それは不可能でございます}」と述べて謝罪した。
//
>フルオロアンチモン酸((硫酸よりも1000倍以上の酸性度を持ち「超酸」と呼ばれる混合物。))に漬ける
//
>下位研究員に侮蔑的な言葉で罵倒をさせる
//
>SCP-217((SCP-217「時計仕掛けのウイルス」:有機生命体すべてに感染して体組織を歯車や金属のようなパーツに変質させて死に至らしめるウイルス。))に感染させる。
>死ぬことはなかったがウイルスに露出させると体表面が揺らいでいるように見えた。
//
>[[ブライト博士>ブライト博士(SCP Foundation)]]がSCP-963「不死の首飾り」をハエに接触させる
>当初SCP-209-Jはしばらく停止していたが、勢いよくブライト博士の目に突っ込んだ。
//
>友情パワー
>&font(#808080){「&font(i){どういう意味だ?}」「&font(i){さあ?}」}
//
>酸素のない完全な真空状態にする
//
>掃除機で吸い込む
//
>ロシアに送る
//
>PG-7VR 105mmロケット弾を付けたRPG-7で撃つ
//
>靴で叩く
//
>泣く
//
>悪魔祓いをする
//
>████████ ███ ██ ███ ███████ ███████.
//
>死んでいただくように丁重にお願いする
//
>叫ぶ
//
>ホットコーヒーを投げつける
>&font(i,#808080){「&font(i){グッジョブ!コーヒーは██████博士にかかったぞ}」}
>&font(b,#d3d3d3){██████博士はコーヒーをこぼした研究者を[データ削除済]したいと要望を提出した。ひとまず彼に休暇を与えて様子をみる。}
//
>マスタードガスにさらす
//
>サリンにさらす
//
>エチルサリンにさらす
//
>SCP-209-Jが入った部屋にガソリンを満たして火をつける(サイト798が全焼した)
>&font(i,#808080){これを承認したジャサニエル・エドワード・ジェイムソン・ハワードソン博士は解雇した。}
>&font(i,#808080){いいか、馬鹿なのは名前だけにしとけ。神に誓ってほかのみんなもだ!}
>&font(i,#808080){君たちは研究者(Resercher)だぞ!科学者だぞ!}
>&font(i,#808080){そういえばお前ら[[SCP-106]]の収容サイトに「職場見学だよー♪」って職員の子供を連れてきて収容違反と子供を含めた大量の死者を出したよな?}
>&size(18){&font(b,#808080){ここはバカとクソサディストの集団か!?}}
//
>意図的な実験ではないがSCP-953((SCP-953「妖狐変化」:美女の姿に化けることもできるキツネ。つまり人間並みの知性を持ち幻術や現実改変も可能で物理的な暴力も得意な危険生物。))の収容ブースにSCP-209-Jが侵入、SCP-953が排除しようとしてもできず怒ったSCP-953が収容違反を行い多数の死者を出した。
//
>特異点に触れさせる
*SCP-209-Jの正体
ここまでの内容でわかったと思うが、SCP-209-Jはどうあっても殺せず財団職員をイラつかせるクソバエであり、
収容も終了させようにもその手立てが見つからず「現れたら我慢して他に行くまで待て」としかできていない。
だが調査の末になぜこんなクソバエが生まれたのかは判明した。
なんと財団職員のジェイコブ・ギルフォード博士が&font(b){人為的に生み出したのである。}
ある日のジェイコブ博士が業務中、1匹のハエが目に飛び込んできた。
激怒した彼はハエに復讐することにしたのだが、ただ殺すのでは物足りない。
&font(b,#ff0000){決して死なず、永遠に苦痛を受け続ける}ような処置をほどこしたのである。
だが処置を行う[[機械がうまく機能せず>ザ・フライ(映画)]]、現在のSCP-209-Jができてしまったのである。
そう。行方不明になっては困るので財団職員の近くから離れず、何をしても死なず永遠に苦しみ続けるハエを作ったのだが
それがそのまま決して死なず財団職員に嫌がらせをし続けて隙あらば目に飛び込むハエになってしまったのだ。
ちなみに&font(b,#ff0000){永遠に苦しむ機能もちゃんと働いている。}
>&font(b,#ff0000){ジェイコブ博士}:&font(i){ああ、今みんなは俺のことを嫌っているだろ。わかるよ。俺も君たちみんなが嫌いだ。}
ジェイコブ博士はこの件の責任を問われて&font(b){一週間の懲罰休暇の取得を命ぜられた。}%%そんな罰で足りるのか?%%
*余談
この記事は執筆者のJacobGilford氏が「記事作成中に目にハエが飛び込んできてイラっときた」という実話を元に1時間くらいで書いた記事である。
それが何日、何週間もかけて執筆した他の本命の記事よりも大量の+1をすぐにもらえてしまったというオチまでついたそうな。
追記・修正はハエを目に入れてからお願いします。
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#right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){
SCP-209-J - The Hard-To-Destroy Insect
by JacobGilford
https://scp-wiki.wikidot.com/scp-209-j
この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}}
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- テレポート能力はどっから持ってきたんだこのハエ -- 名無しさん (2024-12-12 09:04:25)
- ↑職員の近くに常にいるって特性のオマケ感覚でついてきたとか -- 名無しさん (2024-12-12 19:42:00)
- O5-1ってつまり「財団で一番偉い人」だよね。軽々しくクソッタレとか言って良い立場の人じゃない -- 名無しさん (2024-12-13 15:08:14)
- SCP-106の所に子供連れて職場見学させたアホで耐えられなかった -- 名無しさん (2024-12-13 22:17:46)
- 懐かしのハエVS棒人間か??アホらしくて好き -- 名無しさん (2024-12-14 17:35:02)
- ↑3 個人として(it’s personal)ってのは組織の長ではなく俺個人としての怒りだ、って意味よ -- 名無しさん (2024-12-16 15:21:04)
- 火事起こしたやつと核起爆したやつDクラス降格でもおかしくないだろ -- 名無しさん (2025-07-07 13:26:05)
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