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テイエムプリキュア(競走馬) - (2025/07/05 (土) 13:45:52) の1つ前との変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2012/07/10 Tue 07:00:38
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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#center(){&sizex(5){&font(red,b,i){「しかしながらテイエムプリキュアだ!&br()3年間の苦労が報われるぞ!」}}}
#right(){──2009年日経新春杯実況(岡安譲)}
&bold(){テイエムプリキュア(T M Precure)}とは、JRAの元[[競走馬>サラブレッド]]・繁殖牝馬であり、日アサの[[プリキュアの新シリーズ>プリキュアシリーズ一覧]]というわけではない。
そして、こんな名前だが、れっきとした&b(){GⅠ馬}である。
#openclose(show=●目次){
#contents
}
*データ
生誕:2003年4月8日
父:パラダイスクリーク
母:フェリアード
母父:ステートリードン
生産国:[[日本>日本国]]
生産者:タニグチ牧場
[[馬主]]:竹園正繼
セリ取引価格:262万円(03'[[北海道]]オータムセール)
調教師:五十嵐忠男 (栗東)
通算成績:37戦4勝[4-1-1-31]
獲得賞金:2億474万1000円
主な勝ち鞍:05'阪神JF(GⅠ)、09'日経新春杯(GⅡ)
受賞歴:JRA賞最優秀2歳牝馬(2005年)
*誕生
新冠のタニグチ牧場で生を受けた&s(){[[キュアブラック>美墨なぎさ/キュアブラック]]}黒鹿毛の牝馬。
父パラダイスクリークはアメリカのGⅠを4勝し、西山牧場の西山正行オーナーによって日本で種牡馬入りした馬。初年度に帝王賞、川崎記念の勝ち馬カネツフルーヴを輩出した。
母フェアリードは芦毛の2勝馬。後に障害重賞馬のテイエムハリアーやマイネルフィエスタを輩出している。
そんなテイエムプリキュアは凡そ250万円という超安価で、[[テイエムオペラオー>テイエムオペラオー(競走馬)]]をはじめとしたテイエム冠の竹園オーナーに購入される。
しかし、この[[馬]]が走る馬になると予想できなかったため、調教師選びは難航の果てに縁のあった五十嵐忠男調教師にゆだねられた。
**その馬名について
馬名の由来は冠名の「テイエム」に「[[ふたりはプリキュアシリーズ>プリキュアシリーズ一覧]]」から付けられた。
公式の馬名由来でも&bold(){「冠名+キャラクター名」}とはっきり明記されている。
しかし、馬主は決してプリキュアの関係者ではない。
では何故そこから取ったか?命名したのが馬主の娘さん&bold(){(当時5歳)}だったから。じゃあ仕方ない。
*現役時代
**ぶっちゃけありえない?2歳女王
このように前評判の低かったテイエムプリキュアだったが、新馬戦では後に皐月賞、日本ダービーで2着になるドリームパスポートなどを退けて勝利。
続くかえで賞も勝利し、2戦2勝で阪神ジュベナイルフィリーズを迎えるが、成績以外に人気になる要素がなかった為、当日は8番人気にとどまる。
レースはアサヒライジングが逃げ粘る中、中団外目からテイエムプリキュアが伸びて1着でゴールする。
日アサのヒロインが日曜夕方でもヒロインになった瞬間だった。
&s(){なお、翌日のスポーツ新聞は見出しがかなりカオスになった。}
**3歳以降…過酷な試練
その後、チューリップ賞4着を皮切りに牝馬三冠路線を進むが、桜花賞8着、フローラステークス7着、オークス11着といい成績は残せなかった。
そして、オークスの後、故障が発生し半年の休養を余儀無くされる。
ここからテイエムプリキュアは長いトンネルに入ることとなる。
翌年の復帰後は試行錯誤の連続だった。
マイル、ダート、中距離、スプリント、長距離、ローカル、地方と2年間で20戦にわたり色々試すも、好走出来たのは日経新春杯の3着とアルゼンチン共和国杯4着くらいのものだった。
気付けば彼女ももう5歳。同期達も繁殖入りを迎える年齢である。
以上のことから、2009年の日経新春杯をもって引退すると発表がなされた。
**復活のヒロイン
日経新春杯当日、GⅠ馬ながら斤量49kgと最軽量ハンデに恵まれた鞍上荻野騎手は、これが最後とばかりに思い切った大逃げを打った。
ピークの過ぎた馬でその内失速するだろうと思われたが、4コーナー過ぎても勢いは衰えない。
慌てて追い掛けるも時すでに遅し。
2着ナムラマースに3馬身以上の差をつけて、&bold(){3年ぶりの勝利}を果たした。
#center(){&sizex(5){&font(red,b,i){「テイエムプリキュアようやく勝った!&br()テイエムプリキュア、苦しかった3年間報われました!&br()ハッピーエンドです!」}}}
#right(){──関西テレビ実況(岡安譲)}
ヒロインは雨の降る中、不屈の闘志で復活したのだった。
テイエムプリキュアを応援し続けた[[大きなお友達>大きいお友達/大きなお友達]]は、この勝利に涙したとかしなかったとか。
この勝利で引退は撤回され、6歳でも現役を続けることになる。
……だが、続く阪神大賞典、天皇賞(春)、京都大賞典では逃げからの失速で大敗を繰り返し、いい成績を残すことは出来ず。
日経新春杯の勝利は散り際の最後の意地の花火だったかに思われた。
**伝説のエリ女~ふたりはプリキュア~
そして迎えた[[エリザベス女王杯>2009年第34回エリザベス女王杯]]。
前評判では、二冠牝馬ブエナビスタが単勝1倍台で支持されるという一強ムードであった。
レースは人気薄のクィーンスプマンテの大逃げで始まった。
テイエムプリキュアはそれを2番手で追い掛けた。
1番人気のブエナビスタは中団に位置していた。
逃げ馬2頭はいつか失速すると思われたが、その差は広がっていく一方だった。
慌てて追い掛けた時にはまたしても時すでに遅し。クィーンスプマンテが華麗に1着でゴール。
テイエムプリキュアはブエナビスタを僅かに退けて2着に粘った。
ヒロインはまたしても輝いたのだった。
**ついに引退…さらばプリキュア
その後は有馬記念にも出走するが、強豪たちに揉まれ特に見せ場もなく14着に敗れる。
年を跨いだ後も、日経新春杯、函館記念でシンガリ負け、新潟記念でブービー負け。いずれも前方を走っていたところから最終コーナーで沈んでいくパターンだった。
あのエリザベス女王杯で燃え尽きてしまったのだろうか。
そして、2度目のエリザベス女王杯では、前年と同じく果敢に逃げるも最終直線で逆噴射し、そのままシンガリ負け。
これをラストランとし、今度こそ本当に引退となった。
テイエムプリキュアは、7歳まで走りきった。
他の輝かしいGⅠ馬達と比べると、3歳以降の低迷のせいでどうしても見劣りするかもしれない。
それでも果敢に走り続け、一度は不屈の闘志で復活し、その後も勝てなかったとはいえ歴史に残る番狂わせを演じた彼女もまた、&font(red,b){“&ruby(ヒロイン){名馬}”}だったということに違いはないだろう。
*引退後
**繁殖牝馬として
生まれ育ったタニグチ牧場で繁殖牝馬となった。
2012年にはディープスカイとの間に初仔「テイエムキュアオウ」が産まれた。
果たしてママキュアとしても輝けるのか期待…であったが、2021年現在はとりあえず勝ちを記録したのが佐賀移籍したテイエムキュアオウとテイエムプリジャンだけ、牝の仔3頭(全馬未勝利)も繁殖入りした形跡が見受けられない等、かなり苦戦している。
そして2023年、前年に生まれた娘(父:イスラボニータ)を最後に繁殖を引退。
NPO「引退馬協会」の「[[ナイスネイチャ>ナイスネイチャ(競走馬)]]33歳のバースデードネーション」19頭目の受け入れ馬にして同協会のフォスターホースとして保護される事になった。
なお、最後の仔の名前は&bold(){キボウノチカラ}。[[実によく分かった>キボウノチカラ〜オトナプリキュア‘23〜]]名前である。
*余談
**鶴瓶の家族に乾杯
2018年6月4日放送のNHK『鶴瓶の家族に乾杯』にて、笑福亭鶴瓶と吉岡里帆が[[北海道]]新冠町を訪れ、たまたまタニグチ牧場に立ち寄り、子育て中のテイエムプリキュアが親子でテレビに映った。
GⅠ馬がいると聞いて馬を見に行った鶴瓶が
&bold(){「(寄ってきた馬に)テイエムプリキュアか?」「これやろテイエムプリキュア」}
と口にする、という誰もが予想しえない形で数年ぶりの(競馬もアニメも関係ない番組で)テイエムプリキュアの連呼が放送された。
また、牧場の人から
「人がいっぱい来ると自分を見に来た事が分かっていて、手に何か持っているか見ている(許可を得た客は大好物の人参を持ってくるから)」
「人参に執着しすぎてお客さんの&color(orange){オレンジ色のバッグ}に齧りついた事がある」
など可愛らしいエピソードが語られた。
&color(red){&bold(){※本来は事前に許可が必要なので、会いたい人は事前に連絡をするようにと注意があった}。}
**テイエム+キャラクター名
同馬主の後輩として「テイエムキュウベエ」という馬がおり、これまた馬主の娘さんが命名したものである。
由来は時期的に[[あいつ>キュゥべえ]]ではなく[[彼女>柳生九兵衛]]だと思われる。
&s(){残念ながら(?)[[芦毛ではない>ジャスタウェイ(競走馬)]]。}
**フィクション作品への登場
漫画『[[馬なり1ハロン劇場]]』では、様々なキャラの衣装を纏う&bold(){コスプレイヤー}として活躍。
阪神JF回では&s(){馬主はスーツ姿のムード歌謡歌手なのに}演歌歌手風なコイウタ(後の2007年ヴィクトリアマイル馬。本レースは6着)と遭遇し、路上[[コスプレ>美墨なぎさ/キュアブラック]]ライブでファンを沸かせた。
1度は父から引退を勧められ、テイエムオペラオーとお見合いをすることになるが、そこで披露した[[コスプレ>Yes!プリキュア5/〃Go!Go!]]を彼に肯定されたことから現役復帰を決意。
件のエリ女回は、&bold(){[[フランスから来たオタク女子も交えたコスプレイベント>フレッシュプリキュア!]]}という屈指のカオス回となっている。
最後は[[当時の最新プリキュア>ハートキャッチプリキュア!]]のコスプレ難易度の高さや後輩達の微妙なコスプレ姿を目の当たりにしたことでコスプレへの未練が失せ、コスプレイヤーと現役引退を決めた。
競走馬擬人化アプリ『[[ウマ娘 プリティーダービー]]』では&bold(){名前が名前なので}((元となった「プリキュアシリーズ」自体がギャンブルや性的な連想をさせるようなコラボを一律で断っている。じゃあ何で馬名は許可したか? だってコラボじゃなくて名称だしそもそもファンの子が「好きだから」と言う理由で付けただけだし…。))現在のところ実装予定はないものの、[[カワカミプリンセス>カワカミプリンセス(ウマ娘 プリティーダービー)]]のシナリオに彼女が元ネタと思われる&bold(){女児向けアニメをイメージした髪飾りのウマ娘}が登場している。
不屈の闘志で復活したヒロインの方、追記・修正お願いします。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,10)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 阪神JF勝利後のインタビューにて、熊沢騎手の銀髪が印象に残りました(笑) -- 名無しさん (2020-09-22 00:24:24)
- ウマ娘に登場したらスゲー面白そうだと思うんだけど、権利的に問題がありすぎて登場できないんだろうな…。 -- 名無しさん (2021-12-23 17:19:32)
- ↑プリキュアじゃなくてプリンセスって名乗ればギリ? -- 名無しさん (2022-05-22 13:40:14)
- サイゲはグラブルでプリキュア(東映)とコラボした実績あるから、やろうと思えばできそうなものだが -- 名無しさん (2022-12-02 22:33:22)
- 商品展開はバンナムも噛んでるしひょっとしたら行けなくもなさそう -- 名無しさん (2023-07-09 03:10:05)
- テイエムキュウベエは馬名登録の時に馬主がキュゥべぇの方が元ネタと発言していた記事があるよ -- 名無しさん (2023-11-24 09:25:01)
- ↑知らなかった、このページには時期的にって書いてあるけど11年デビューだから間に合うな。牡馬に女の名前つけるか?(男の名前だけど)という疑問もあるしやっぱりまどマギなのかね -- 名無しさん (2024-05-28 21:19:30)
- ブエナが悪の女幹部なんだが?(中の人繋がり) -- 名無しさん (2024-12-03 14:12:27)
- ある意味ウマ娘のプリファイはこれの代替と言える。 -- 名無しさん (2025-04-11 01:19:32)
#comment
#areaedit(end)
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#right(){──2009年日経新春杯実況(岡安譲)}
&bold(){テイエムプリキュア(T M Precure)}とは、JRAの元[[競走馬>サラブレッド]]・繁殖牝馬であり、日アサの[[プリキュアの新シリーズ>プリキュアシリーズ一覧]]というわけではない。
そして、こんな名前だが、れっきとした&b(){GⅠ馬}である。
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*データ
生誕:2003年4月8日
父:パラダイスクリーク
母:フェリアード
母父:ステートリードン
生産国:[[日本>日本国]]
生産者:タニグチ牧場
[[馬主]]:竹園正繼
セリ取引価格:262万円(03'[[北海道]]オータムセール)
調教師:五十嵐忠男 (栗東)
通算成績:37戦4勝[4-1-1-31]
獲得賞金:2億474万1000円
主な勝ち鞍:05'阪神JF(GⅠ)、09'日経新春杯(GⅡ)
受賞歴:JRA賞最優秀2歳牝馬(2005年)
*誕生
新冠のタニグチ牧場で生を受けた&s(){[[キュアブラック>美墨なぎさ/キュアブラック]]}黒鹿毛の牝馬。
父パラダイスクリークはアメリカのGⅠを4勝し、西山牧場の西山正行オーナーによって日本で種牡馬入りした馬。初年度に帝王賞、川崎記念の勝ち馬カネツフルーヴを輩出した。
母フェアリードは芦毛の2勝馬。後に障害重賞馬のテイエムハリアーやマイネルフィエスタを輩出している。
そんなテイエムプリキュアは凡そ250万円という超安価で、[[テイエムオペラオー>テイエムオペラオー(競走馬)]]をはじめとしたテイエム冠の竹園オーナーに購入される。
しかし、この[[馬]]が走る馬になると予想できなかったため、調教師選びは難航の果てに縁のあった五十嵐忠男調教師にゆだねられた。
**その馬名について
馬名の由来は冠名の「テイエム」に「[[ふたりはプリキュアシリーズ>プリキュアシリーズ一覧]]」から付けられた。
公式の馬名由来でも&bold(){「冠名+キャラクター名」}とはっきり明記されている。
しかし、馬主は決してプリキュアの関係者ではない。
では何故そこから取ったか?命名したのが馬主の娘さん&bold(){(当時5歳)}だったから。じゃあ仕方ない。
*現役時代
**ぶっちゃけありえない?2歳女王
このように前評判の低かったテイエムプリキュアだったが、新馬戦では後に皐月賞、日本ダービーで2着になるドリームパスポートなどを退けて勝利。
続くかえで賞も勝利し、2戦2勝で阪神ジュベナイルフィリーズを迎えるが、成績以外に人気になる要素がなかった為、当日は8番人気にとどまる。
レースはアサヒライジングが逃げ粘る中、中団外目からテイエムプリキュアが伸びて1着でゴールする。
日アサのヒロインが日曜夕方でもヒロインになった瞬間だった。
&s(){なお、翌日のスポーツ新聞は見出しがかなりカオスになった。}
**3歳以降…過酷な試練
その後、チューリップ賞4着を皮切りに牝馬三冠路線を進むが、桜花賞8着、フローラステークス7着、オークス11着といい成績は残せなかった。
そして、オークスの後、故障が発生し半年の休養を余儀無くされる。
ここからテイエムプリキュアは長いトンネルに入ることとなる。
翌年の復帰後は試行錯誤の連続だった。
マイル、ダート、中距離、スプリント、長距離、ローカル、地方と2年間で20戦にわたり色々試すも、好走出来たのは日経新春杯の3着とアルゼンチン共和国杯4着くらいのものだった。
気付けば彼女ももう5歳。同期達も繁殖入りを迎える年齢である。
以上のことから、2009年の日経新春杯をもって引退すると発表がなされた。
**復活のヒロイン
日経新春杯当日、GⅠ馬ながら斤量49kgと最軽量ハンデに恵まれた鞍上荻野騎手は、これが最後とばかりに思い切った大逃げを打った。
ピークの過ぎた馬でその内失速するだろうと思われたが、4コーナー過ぎても勢いは衰えない。
慌てて追い掛けるも時すでに遅し。
2着ナムラマースに3馬身以上の差をつけて、&bold(){3年ぶりの勝利}を果たした。
#center(){&sizex(5){&font(red,b,i){「テイエムプリキュアようやく勝った!&br()テイエムプリキュア、苦しかった3年間報われました!&br()ハッピーエンドです!」}}}
#right(){──関西テレビ実況(岡安譲)}
ヒロインは雨の降る中、不屈の闘志で復活したのだった。
テイエムプリキュアを応援し続けた[[大きなお友達>大きいお友達/大きなお友達]]は、この勝利に涙したとかしなかったとか。
この勝利で引退は撤回され、6歳でも現役を続けることになる。
……だが、続く阪神大賞典、天皇賞(春)、京都大賞典では逃げからの失速で大敗を繰り返し、いい成績を残すことは出来ず。
日経新春杯の勝利は散り際の最後の意地の花火だったかに思われた。
**伝説のエリ女~ふたりはプリキュア~
そして迎えた[[エリザベス女王杯>2009年第34回エリザベス女王杯]]。
前評判では、二冠牝馬ブエナビスタが単勝1倍台で支持されるという一強ムードであった。
レースは人気薄のクィーンスプマンテの大逃げで始まった。
テイエムプリキュアはそれを2番手で追い掛けた。
1番人気のブエナビスタは中団に位置していた。
逃げ馬2頭はいつか失速すると思われたが、その差は広がっていく一方だった。
慌てて追い掛けた時にはまたしても時すでに遅し。クィーンスプマンテが華麗に1着でゴール。
テイエムプリキュアはブエナビスタを僅かに退けて2着に粘った。
ヒロインはまたしても輝いたのだった。
**ついに引退…さらばプリキュア
その後は有馬記念にも出走するが、強豪たちに揉まれ特に見せ場もなく14着に敗れる。
年を跨いだ後も、日経新春杯、函館記念でシンガリ負け、新潟記念でブービー負け。いずれも前方を走っていたところから最終コーナーで沈んでいくパターンだった。
あのエリザベス女王杯で燃え尽きてしまったのだろうか。
そして、2度目のエリザベス女王杯では、前年と同じく果敢に逃げるも最終直線で逆噴射し、そのままシンガリ負け。
これをラストランとし、今度こそ本当に引退となった。
テイエムプリキュアは、7歳まで走りきった。
他の輝かしいGⅠ馬達と比べると、3歳以降の低迷のせいでどうしても見劣りするかもしれない。
それでも果敢に走り続け、一度は不屈の闘志で復活し、その後も勝てなかったとはいえ歴史に残る番狂わせを演じた彼女もまた、&font(red,b){“&ruby(ヒロイン){名馬}”}だったということに違いはないだろう。
*引退後
**繁殖牝馬として
生まれ育ったタニグチ牧場で繁殖牝馬となった。
2012年にはディープスカイとの間に初仔「テイエムキュアオウ」が産まれた。
果たしてママキュアとしても輝けるのか期待…であったが、2021年現在はとりあえず勝ちを記録したのが佐賀移籍したテイエムキュアオウとテイエムプリジャンだけ、牝の仔3頭(全馬未勝利)も繁殖入りした形跡が見受けられない等、かなり苦戦している。
そして2023年、前年に生まれた娘(父:イスラボニータ)を最後に繁殖を引退。
NPO「引退馬協会」の「[[ナイスネイチャ>ナイスネイチャ(競走馬)]]33歳のバースデードネーション」19頭目の受け入れ馬にして同協会のフォスターホースとして保護される事になった。
なお、最後の仔の名前は&bold(){キボウノチカラ}。[[実によく分かった>キボウノチカラ〜オトナプリキュア‘23〜]]名前である。
*余談
**鶴瓶の家族に乾杯
2018年6月4日放送のNHK『鶴瓶の家族に乾杯』にて、笑福亭鶴瓶と吉岡里帆が[[北海道]]新冠町を訪れ、たまたまタニグチ牧場に立ち寄り、子育て中のテイエムプリキュアが親子でテレビに映った。
GⅠ馬がいると聞いて馬を見に行った鶴瓶が
&bold(){「(寄ってきた馬に)テイエムプリキュアか?」「これやろテイエムプリキュア」}
と口にする、という誰もが予想しえない形で数年ぶりの(競馬もアニメも関係ない番組で)テイエムプリキュアの連呼が放送された。
また、牧場の人から
「人がいっぱい来ると自分を見に来た事が分かっていて、手に何か持っているか見ている(許可を得た客は大好物の人参を持ってくるから)」
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**テイエム+キャラクター名
同馬主の後輩として「テイエムキュウベエ」という馬がおり、これまた馬主の娘さんが命名したものである。
由来は時期的に[[あいつ>キュゥべえ]]ではなく[[彼女>柳生九兵衛]]だと思われる。
&s(){残念ながら(?)[[芦毛ではない>ジャスタウェイ(競走馬)]]。}
**フィクション作品への登場
漫画『[[馬なり1ハロン劇場]]』では、様々なキャラの衣装を纏う&bold(){コスプレイヤー}として活躍。
阪神JF回では&s(){馬主はスーツ姿のムード歌謡歌手なのに}演歌歌手風なコイウタ(後の2007年ヴィクトリアマイル馬。本レースは6着)と遭遇し、路上[[コスプレ>美墨なぎさ/キュアブラック]]ライブでファンを沸かせた。
1度は父から引退を勧められ、テイエムオペラオーとお見合いをすることになるが、そこで披露した[[コスプレ>Yes!プリキュア5/〃Go!Go!]]を彼に肯定されたことから現役復帰を決意。
件のエリ女回は、&bold(){[[フランスから来たオタク女子も交えたコスプレイベント>フレッシュプリキュア!]]}という屈指のカオス回となっている。
最後は[[当時の最新プリキュア>ハートキャッチプリキュア!]]のコスプレ難易度の高さや後輩達の微妙なコスプレ姿を目の当たりにしたことでコスプレへの未練が失せ、コスプレイヤーと現役引退を決めた。
競走馬擬人化アプリ『[[ウマ娘 プリティーダービー]]』では&bold(){名前が名前なので}((元となった「プリキュアシリーズ」自体がギャンブルや性的な連想をさせるようなコラボを一律で断っている。じゃあ何で馬名は許可したか? だってコラボじゃなくて名称だしそもそもファンの子が「好きだから」と言う理由で付けただけだし…。))現在のところ実装予定はないものの、[[カワカミプリンセス>カワカミプリンセス(ウマ娘 プリティーダービー)]]のシナリオに彼女が元ネタと思われる&bold(){女児向けアニメをイメージした髪飾りのウマ娘}が登場している。
不屈の闘志で復活したヒロインの方、追記・修正お願いします。
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- 阪神JF勝利後のインタビューにて、熊沢騎手の銀髪が印象に残りました(笑) -- 名無しさん (2020-09-22 00:24:24)
- ウマ娘に登場したらスゲー面白そうだと思うんだけど、権利的に問題がありすぎて登場できないんだろうな…。 -- 名無しさん (2021-12-23 17:19:32)
- ↑プリキュアじゃなくてプリンセスって名乗ればギリ? -- 名無しさん (2022-05-22 13:40:14)
- サイゲはグラブルでプリキュア(東映)とコラボした実績あるから、やろうと思えばできそうなものだが -- 名無しさん (2022-12-02 22:33:22)
- 商品展開はバンナムも噛んでるしひょっとしたら行けなくもなさそう -- 名無しさん (2023-07-09 03:10:05)
- テイエムキュウベエは馬名登録の時に馬主がキュゥべぇの方が元ネタと発言していた記事があるよ -- 名無しさん (2023-11-24 09:25:01)
- ↑知らなかった、このページには時期的にって書いてあるけど11年デビューだから間に合うな。牡馬に女の名前つけるか?(男の名前だけど)という疑問もあるしやっぱりまどマギなのかね -- 名無しさん (2024-05-28 21:19:30)
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