&font(#6495ED){登録日}:2012/10/12(金) 19:25:27 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 「自分のことすら知らない男を、町の誰もが“希望”と呼んだ。」 #center(){■マジェスティック■} 『マジェスティック(The Majestic)』は01年の[[米>アメリカ合衆国]]映画。 ジム・キャリー主演、フランク・ダラボン監督によるヒューマンドラマ。 ダラボン監督作品としては94年の『[[ショーシャンクの空に>ショーシャンクの空に(映画)]]』99年の『[[グリーン・マイル>グリーン・マイル(映画)]]』に続く、感動三部作の最後の作品と紹介されている。 尚、これらの作品の中では本作のみスティーヴン・キングの…と云うより、原作その物が存在しない映画オリジナルの脚本となっている。 そうした事情もあってか、ダラボン監督作品の中ではやや知名度が劣る印象を受けるが、赤狩りの時代にも決して失われない人の尊厳と希望をテーマにした内容は決して見劣りする物では無い。 また、ダラボン監督作品に共通した特徴として、お気に入りの俳優を起用している事が挙げられるので、ファンにはお馴染みの顔を探す楽しみもある。 【物語】 1950年代のアメリカ……。 それは、赤狩りの横行する狂乱の時代。 その嵐は“夢の王国”ハリウッドも例外では無く“ハリウッド・テン”の事件以降、そこで働く人々も身に覚えのない罪で告発される恐怖にビクビクしながら暮らしていた。 ……ある日の事、漸く自分の夢への足掛かりを掴んだばかりの駆け出しの脚本家ピーター・アプルトンは、処女作が公開され、次作の制作も実施の段階に……と云う最中に、身に覚えのない罪でFBIの追及を受ける事になる。 映画の制作は中止され、議会で有りもしない発言でもしなければ、疑いは晴れない…しても疑いは晴れないかもしれない…と云う状況の中で自暴自棄になったピーターは泥酔状態で運転途中に自動車を海に落とす事故を起こしてしまい、挙げ句に突然の雷雨による大荒れの中で頭をぶつけ、意識を失ってしまうのだった……。 明くる日、記憶を失った状態で何処かの海岸に打ち上げられたピーターは近くの町の老人に助けられるが、その町、ローソンの住人達は皆一様にピーターの顔に見覚えがあると言うのだった。 ……そして、今は荒れ果てた映画館「マジェスティック(威風堂々)」に住む老人、ハリーはピーターを戦死した筈の息子ルークと呼ぶ。 “ルークが帰って来た!!” 多くの若者を戦争に出したまま失ったローソンの町の住人たちはルーク(ピーター)の帰還を喜び狂乱に陥る。 ルークの年老いた父ハリーも、ルークの幼なじみで恋人のアデルも……。 自分の存在に疑念を抱きながらも、ローソンの人々の為に映画館を再建する事を決意したピーター。 ピーターの主導により俄かに活気づくローソンの町と、復活した「マジェスティック」に集う人々……。 しかし、ピーターがルークとしてローソンの希望となる陰で、消えたピーターを追うFBIの追跡の手は確実に迫って来ていた……。 【登場人物】 ※吹替はソフト版。 ■ピーター・アプルトン/ルーク・トリンブル 演:ジム・キャリー 声:森田順平 ある日、ローソンの町の近くの海岸に打ち上げられた[[記憶の無い>記憶喪失]]男。 9年半前に生死不明となった町の英雄ルークに瓜二つで、記憶の無いままにルークとして町の人々に迎え入れられる事になる。 本職はハリウッドの駆け出し脚本家で、ノンポリ。 ■ハリー・トリンブル 演:マーティン・ランドー 声:納谷悟朗 今や荒れ果ててしまった映画館「マジェスティック」の主。 妻に先立たれ、[[戦争]]に取られた自慢の一人息子ルークは生死不明と、町と共に寂しい余生を過ごすばかりであった。 ダイナーで見掛けたピーターにルークの面影を見出し、町の為に映画館の再建をする夢をルーク(ピーター)に語る。 ■アデル・スタントン 演:ローリー・ホールデン 声:込山順子 弁護士志望の美女。 ルークとは幼なじみで恋人……戦争から帰ったら結婚の約束をしていた婚約者でもあった。 正義感が強く、活発な性格。 突然帰って来たルーク(ピーター)を本物かどうかと疑いながらも、空白の時間を埋める様に激しい恋に落ちる。 完璧な美女に見えるが、実は緊張するとしゃっくりの出る癖があり、ルークだけが止められた。 ■スタントン医師 演:ディヴィッド・オグデン・スティアーズ 声:岩田安生 アデルの父親で、ローソンの有力者でもある町医者。 非常な人格者で、度量の広い人物。 一人娘の恋人ルーク(ピーター)の帰還に驚きつつも、彼に空白の期間に別の生活があったのではと疑う。 ■スタン・ケラー 演:ジェイムズ・ホイットモア 声:大木民夫 町の老人で、古物商を営む。 最初にピーターを発見した人物。 ■エメット 映画館の受付や修理全般を担当している。 ルークにジャズを仕込んでいた…? ■アイリーン 映画館の売店係にしてピアノ講師。 ルークは一番の教え子だった…のだが。 ■アーニー・コール町長 演:ジェフリー・デマン 声:佐々木敏 薬剤師で町長。 息子を二人共に戦争で失っている。 帰還したルーク(ピーター)に希望を見出す。 ■セシル・コールマン保安官 演:ブレント・ブリスコー 声:後藤哲夫 ■レオ・クーベルスキー 演:アレン・ガーフィールド ■園江治 ■メイベル ダイナーの女主人。 [[沖縄>沖縄県]]で夫を失っている。 ■ボブ ルークと共に出兵したが、腕を失い帰国した。 ダイナーで働いており、メイベルから想いをよせられているが……。 人から好かれるルークを嫌っていた。 ■スペンサー 金物屋の息子。 ルークの幼なじみで、ルークに憧れていつも後を追い回していた。 高校時代にルークが断念したクラリネットを預かり有頂天で練習……ルークは追い払いたいだけだったのだが、今や楽団を率いる腕前に。 ■サンドラ・シンクレア 演:アマンダ・デトマー 声:斎藤恵理 ■エルヴィン・クライド院内顧問 演:ボブ・バラバン 声:廣田行生 赤狩りの指揮を執るFBIのお偉いさん。 あらゆる出来事を共産党に結びつける思考回路の持ち主。 ■ドイル議員 演:ハル・ホルブルック 声:小山武宏 ■ケヴィン・バナマン 演:ロン・リフキン 声:宮田光 ■エメット・スミス 演:ジェリー・ブラック 声:小関一 ■探検家ローランド 演:ブルース・キャンベル ■スタジオの重役 演:カール・ライナー ■ルーク・トリンブルの声 演:マット・デイモン 【余談】 ※本作のシナリオは、ハリウッドの10人の映画監督と脚本家が、事実無根の共産党員の疑いをかけられた末に投獄された事件(ハリウッド・テン=ハリウッド・ブラックリスト)から着想を得ている。 ※劇中では名作『アフリカの女王』のポスターが登場する他、オリジナル版の『地球の静止する日』の一場面が見られる。 追記修正は、真実に守るべき正義を人々の心に取り戻させてからお願いします。 ---- &link_up(△)&aname(メニュー,option=nolink){メニュー} &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー)&link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - エンディング近くだったか、マジェスティックで上映される映画に -- 名無しさん (2015-11-02 22:59:32) - いい映画だけど、赤狩りの描き方が安直過ぎるのが問題。 デマが原因の炎上事件みたいに善悪でくくれる事件じゃないのに。 -- 名無しさん (2016-05-19 16:51:11) - ↑その頃の話は他の映画(クリスタルスカルとか)でも安直な描かれ方されてた気がする。始まりはどうあれ、実際に薄っぺらい捜査してた局員も多かったのかもね。 -- 名無しさん (2016-05-19 18:10:14) #comment #areaedit(end) }