&font(#6495ED){登録日}:2012/05/04(金) 09:23:33 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){運命の輪&font(#ff0000){『ジャッジメントリング』}が回る時、 闇に葬られたもうひとつの歴史が動き出す。} 【概要】 シャドウハーツとは、2001年にアルゼから[[PS2>PlayStation2]]で発売されたRPG。 同時期に発売された『[[FINAL FANTASYⅩ]]』の影に隠れたり、製作がパチスロメーカーだったりと知名度は低い。 しかしグラフィックは粗いものの、近代を舞台にした独特のダークな世界観や魅力的なキャラや完成度の高いストーリー、独自の戦闘システムなどから今現在でも神ゲーといえばシャドウハーツ、という人が多いほどの作品である。 世界観を共有する前作に『クーデルカ』 続編に『[[シャドウハーツ2]]』、『[[シャドウハーツ・フロム・ザ・ニューワールド]]』がある。 【ストーリー】 1913年、満州の鉄道にてある少女が日本兵によって護送されていた。その少女には不思議な力があり、それを狙った一人の英国紳士が現れ、少女を拐う。しかしそれを阻止すべく、一人のガラの悪い青年が紳士の前に立ちはだかる。 これを発端に青年と少女は大陸に渦巻く邪悪な野望に巻き込まれていく… 【システム】 ▽ジャッジメントリング シャドウハーツシリーズの代名詞といえるシステム。運命を司る輪とされる。 一部のイベントや戦闘中に何かしらの行動をする度に現れるルーレット。 円上には&font(#ffb74c){ヒットエリア}と&font(#ff0000){ストライクエリア}があり、バーが時計回りで回るのでエリア上でタイミングよく○ボタンを押せば行動が成功する。 初心者には難しいかもしれないが慣れれば誰でもできる。 慣れない内は広いヒットエリアを、上級者は狭いが効果の大きいストライクを狙おう、死にかけだから無理せず確実にヒットエリアで…などなど奥深く緊張感ある戦闘が楽しめるため、好評価を得ている。 ▽SP(サニティポイント) キャラクターの正気度。所謂[[SAN値]]。行動する度に減っていき、0になると暴走して勝手な行動をしてしまう。アイテムで回復できる。 荒事に慣れたウルは高く、か弱いアリスは低い。 HPやMPだけでなく、この値も注意しなければならないので、これも緊張感ある戦闘を演出している。 ▽マリス 倒した化け物たちの負のエネルギー。敵を倒す度に溜まっていき、限界を越えると強すぎワロエナイ『死神』が現れて戦闘になり、ほぼ確実に消される。 グレイヴヤードにて、特殊な雑魚敵を倒すことで浄化することが出来る。 第2部で死神の性質が変化し、さらにあるアイテムを入手することで攻略が可能となる。 ▽福引 そこら中で手に入る福引券を持っていると、道行く人が福引会員の正体を現し、福引を持ち掛けてくる。 もちろんこれにもジャッジメントリングを用いる。 世界各地に会員は隠れており、モブどころかネームドキャラクター(パーティメンバーや&bold(){次回作ラスボス}すら含む)もそのうちというから恐ろしい。 ある意味シリアスブレイカー。 ▽ライブラリ 入手したアイテムや遭遇した敵キャラのデータを閲覧できる。 特筆すべきはその解説文で、回復アイテムの製法や武器の特徴、敵キャラのバックストーリーなど、本編に関係有ること無いことを独特の文体で詳細に書いており、シリーズの恒例となっている。 【登場人物】 **パーティメンバー ☆[[ウルムナフ・ボルテ・ヒュウガ>ウルムナフ・ボルテ・ヒュウガ(シャドウハーツシリーズ)]] CV:高橋広樹 属性:&font(#800080){闇} 固有能力:[[フュージョン>フュージョン(シャドウハーツシリーズ)]] 武器:グローブ、爪 我らが主人公にして愛すべき馬鹿。人呼んでガラの悪い主人公(公式) 日本人の父とロシア人の母のハーフ。 軍人であった父は殉職、母は父の敵の刺客からウルを守り死亡。当時10歳だったウルはこの時のショックで父の能力である『フュージョン』の能力(項目参照)に覚醒。 その後は頭に響く謎の『声』の主を探すため旅をしている途中でアリスと出逢う。 始めこそただのチンピラ同然だったが、様々な出逢いや経験を重ねる中で漢へと昇華する。 凄惨な生い立ちの割に軽いノリの性格で、ボケもツッコミももちろんシリアスもこなす万能キャラ。 万能のフュージョンの能力に加え、鍛えぬいた格闘能力による高い物理攻撃を持つため最後まで主力を務める。流石主人公。 #s(){猫パンチのような}独特な構えは父から受け継いだもの。 ☆&font(#808080){アリス・エリオット} CV:石橋千恵 属性:&font(#ffdc00){光} 固有能力:白魔法 武器:魔導書 この作品のヒロインでありパンツその1。かわいい。 物語開始早々日本兵やベーコンに拐われそうになるが、ウルに助けられる。当初は心を閉ざし気味だが、すぐに打ち解けて元々の明るい性格となる。下唇がエロい。美巨乳。 生まれつきの特殊な魔力故に様々な人間からつけ狙われる。 終盤の彼女の選択は涙腺崩壊必至である。 白魔法は主に回復能力。序盤から終盤まで主力で活躍できる。しかし打たれ弱くSPも低いので守ってあげよう。 攻撃魔法の習得は遅く、ザコ戦で暇を持て余した時には物理攻撃をすることになるのだが、攻撃方法は&bold(){魔導書で何度も必死に殴りつける}というもの。かわいい。 最強技を覚えれば誰もが待ち焦がれていたものを拝むことができる。 ☆&font(#ff0000){劉 朱震(りゅうしゅしん)} CV:真田健一郎 属性:&font(#ff0000){火} 固有能力:陰陽道 武器:杖 ウルたちの知恵袋。 名高い中国の仙人だがフランクな性格で、ウルからの愛称は『[[コンビニ]]仙人』。魔術の知識は豊富。 ウルの父親とは旧知の仲であり、徳壊は同門の兄弟子であったりと色んな人と因縁を持っている。 道中で出会ったウルたちに縁を感じ、仲間となる。 特殊攻撃が高く、陰陽道は優秀な全体攻撃が多く、状態異常付きなので強い。 しかし燃費が高く打たれ弱い。 ☆&font(#afdfe4){マルガリータ・G・ツェル} CV:園崎未恵 属性:&font(#afdfe4){水} 固有能力:秘密兵器 武器:拳銃 妖艶な女スパイのお姉さんでありパンツその2。モデルは実在の女スパイ&bold(){マタ・ハリ}。 日本兵に対する妨害工作中にウルたちと出会い、成り行きで仲間になる。 基本テキトーだが面倒見はよく、頼りになる。また、[[スパイ]]なので情報収集には一役買っている。 時代を無視した[[携帯電話]]で様々なトンデモアイテムを取り寄せて戦う。 能力のバランスがよく多くの敵に対抗できる。 ☆&font(#008000){キース・ヴァレンティーナ} CV:野島健児 属性:地 固有能力:儀式 武器:剣 とある城に住む[[吸血鬼]]の一族の領主。 見た目は普通の紳士だが、&font(#ff0000){400年生きてたり}、コウモリに変身したり透明になったりする。&s(){兄妹と違い}なんともわかりやすい吸血鬼。 舞台がヨーロッパに移ったあと、ある事件で一行に手を貸すこととなり、それ以降ウルたちを気に入って半ば無理矢理仲間となる。 HPとSPと物理攻撃が高く優秀だが、リングの配置に癖があることと、儀式の能力が使い辛いのが弱点。 兄と妹がおり、それぞれ次回作以降に登場(兄は隠しイベントでこっそり初登場) 本人もシリーズに皆勤している。 ☆&font(#ffb74c){ハリー・プランケット} CV:日野聡 属性:&font(#ffb74c){風} 固有能力:[[超能力]] 武器:[[パチンコ]] 孤児の集団、ロンドンラッツを率いる少年。 母クーデルカと共に特異な魔力を持っていたために迫害を受け、母とも生き別れになってしまった。 孤児の仲間や母を助けてくれたウルたちに恩を返すため仲間となる。 なお、父は前作に登場したエドワード。今はアメリカに住んでいるらしい。 ヒットエリアが広く、回復から攻撃まで揃う超能力も強力なため主力で活躍できる。 彼の超能力の幾つかは前作でクーデルカ達が使用していたものを引き継いでおり、また次回作の連携魔法としても登場する。逆に言うと一人で連携魔法を使いこなせるほどの能力者ということに……。 **NPC ★ロジャー・ベーコン CV:[[郷里大輔]] 属性:&font(#800080){闇} 固有能力:古代魔法、フュージョン ウルの宿敵となる男。英国紳士で人の良さそうな姿とは裏腹に残虐で冷酷な性格をしている。 伝説の黒魔術士であり、その力は人智を超えており、まさに魔人といえる。 終盤ソロモン72柱の一人「破壊神アモン」と魂の契約を結んでいたことが明らかとなり、これが次作のウルの重要な力となる。 その力や過去に秘められた闇とは……? クーデルカをプレイしている人はその名前に覚えがある&彼の素性に違和感を覚えるかもしれない。 ★徳壊 CV:川久保潔 属性:&font(#ff0000){火} 固有能力:陰陽道 上海を根城にする仙人。第1部亜細亜篇の[[ラスボス]]であり、朱震の兄弟子であり、ウルの両親の命を奪った仇敵であるなど、実力は本物…なのだがどうにも噛ませ臭が凄い。 自らの理想郷を作らんと危険な儀式を行うがウルの父によって命懸けで阻止され、その際に半身を失う。 再び野望を達成すべくアリスを利用しようとし、ウルや日本軍と敵対することに。 アリスに執着する様子をみたマルガリータに『ロリコン変態ジジィ』と言われてしまう、ウルに押入れにエロ本を閉まっているなどと因縁をつけられる(エロ本は&bold(){本当にあった})など、パーティメンバーからの評価は最悪。 裏・鬼門御霊会をもって上海を壊滅させるも、良いところがろくに無いままほぼベーコンに利用される形で物語の前半で退場する。 彼の手の者がウルの母アンヌを殺害したことが、次回作で……。 ★四仮面 ウルの心の世界『グレイヴヤード』に巣食う死神達。 ウルをおちょくりながら、彼の魂やアリスの命を狙い続ける。 序盤から終盤までとにかくウザいが、隠しイベントをクリアすることでウルに盛大にリベンジされる。ざまぁ。 ☆クーデルカ・イアサント CV:笠原弘子 属性:&font(#ffb74c){風} 前作「クーデルカ」の主人公でありハリーの母親。 生まれ持った強大な霊力で傷を負った人々を癒していたが、その力に目をつけたベーコンにより異端審問会を利用して連れ去られてしまう。 精神病院で度重なる拷問を受けていたが自身の力と心を自ら封じることによってそれら全てを受け流しつつ、テレパシーでウル達を導いてきた。 跳ねっ返りだった前作と比べて物腰の柔らかい落ち着いた性格となっている。母親になって落ち着いたのだろうか? 残念ながらパーティには加わらないが、エンディングは彼女(の中の人)が歌っている。 ☆[[へんないきもの]] CV:我修院達也 属性:無 かつてとある悲劇が起こった地で出会う[[宇宙人]]めいた変な老人。クーデルカとは旧知の仲。 物語のキーを握る人物なことに間違いはないのだが、ノリはとにかく軽い。 シリーズ皆勤賞の一人。 ☆川島よし子 日本軍の中佐。大物フィクサー川島浪速の実娘。 徳壊の排除とアリスの力を狙って暗躍するが、ウル達とは敵というよりも[[腐れ縁]]という感じ。 モデルは東洋のマタ・ハリと呼ばれた川島芳子だが、時代設定は異なる。何より彼女とは別の「川島芳子」も終盤及び次回作に登場する。 第2部欧州篇では登場しないが、サブイベントでその後の顛末が明らかになり、彼女の悲劇が次回作へと繋がっていく。 ☆[[加藤政二]] 日本軍の軍曹。川島の部下で凸凹コンビ。 今作の段階では真面目で間が抜けていたり実は福引会員だったりと愛嬌のあるキャラクターだが、川島を愛してしまったことと魔術師同士の戦いに巻き込まれたことが、彼の人生を大きく変えることとなる。 ☆おばば 序盤のある村で出会う老婆。 麗々なる少女に起きた悲劇を教えてくれる。 ただそれだけのキャラクターなのだが、何故かそのイベントは&bold(){おどろおどろしいフルボイスムービー}で語られるため、プレイヤーの印象にドギツイトラウマを刻んでしまった。次回作以降に比べてダークな本作の語りぐさの一つ。 最期は麗々を成仏させるために力を使い果たし命を落とす。 ☆梅元(ばいげん) 朱震の知り合いの鍼灸師。 彼に頼むと、ツボを突くことで武器の性能を上げてくれる。 ……のだが、どうにも彼は&bold(){ソッチの趣味}の方のようで、男性陣のツボを突くとそのキャラクターの悲鳴が木霊する(特にウル)。何故かキースは平気。 なお女性キャラ(アリスとマルガリータ)に対しては極普通に応対して極普通にツボを突いてくれる。 たかが武器強化にこんな濃いキャラクターを配置するあたりも、本作の語りぐさの一つ。おばばとは別の意味で。 ☆日向甚八郎 CV:田中秀幸 属性:&font(#800080){闇} 固有能力:降魔化身術 大日本帝国軍の大佐であり、ウルの実父。 鋼のような信念と魂を持つ男。 息子同様の融合術を使い、その実力は作中最強クラスであり多くの機関から恐れられている。 ウルは父親によく似ているらしいのだが、グラを見る限りでは似ても似つかない。だが次作ではウルそっくりに描かれている。 本編の14年前に徳壊の野望を阻止する際に死亡する。 しかし死してなおウルの心に宿り続けており、ある時はウルを護り、またある時はウルの越えるべき最大の壁として立ちはだかる。 作中では1度だけ操作出来るのだが…&font(#ff0000){強すぎるなんてレベルじゃねーぞ!!} ・SPは暴走などまず起きないぶっ飛んだ数値 ・全ステータス最強クラス ・闇属性最強フュージョンのツェルノボーグ &font(#ff0000){・第七の鍵所持} ……なんで徳壊戦で死んだの…? ☆アンヌ ウルの母親でロシア人。 徳壊の放った刺客に殺害され、以降ウルは天涯孤独の身となってしまった。 本作での出番は殆ど無いが、次回作では、彼女の正体がストーリーの根幹の一つとなる。 【EDについて】 シャドウハーツシリーズでは慣例的にグッドとバッドのマルチエンディングを採用している。 今作のバッドエンディングは相当後味が悪い終わり方をするのだが、2はなんとその[[バッドエンド]]から物語が始まる(シリーズの全てがバッドエンドが次作につながるようにできている)。 最初はバッドエンディングを見て、2のグッドエンディングをクリアした後に1のグッドエンディングを見るのをオススメする。 また違った気持ちで物語を深く味わえるはず。 追記・修正は守るべきものがある人がお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,11) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - シナリオ・音楽は個性的だし、ジャッジメントリングのお陰でマンネリ化しない戦闘も良かったな。ただRPGとしてはグロ&ホラー要素が度を越してるから苦手な人はきついかもしれん -- 名無しさん (2014-06-10 12:15:32) - ホラーもお約束要素全開だと理解すれば楽しいものに変わるんだが(有りがちなシチュエーションをコンプリートしてる)、二作目の舵取りを間違えたことが残念なシリーズだよな -- 名無しさん (2014-06-10 12:20:44) - このシリーズには必ず吸血鬼の兄弟が仲間にいるのだがこれでは次男だったな。ニューワールドの末っ子は強烈だった。 -- 名無しさん (2014-06-10 13:34:48) - 記事読まなきゃ良かった、またやりたくなった…ps2引っ張りださなきゃ… -- 名無しさん (2015-04-26 00:34:45) - 確かにキャラのモデリングはPS2最初期である事を差し引いてもかなり酷かったけど、背景とマップのグラフィックは本当に凄いと思う。単純な綺麗さとかだけじゃなくてあの独特の空気感というか…。 -- 名無しさん (2016-01-12 19:09:50) - ニューワーはやってないけど、2のバッドエンドの続きだったん? -- 名無しさん (2021-06-22 12:31:13) - 新作RPGペニーブラッドに出てくるアタムなる邪神 なんか数年前に依代だった男に返り討ちにされてボロッボロになっちゃった… 一体どこの神殺しがやったんだ… -- 名無しさん (2022-09-01 17:19:46) - ↑2 全く別のストーリーだから関係ないと思う。HDリマスターまだかな… -- 名無しさん (2022-10-01 19:11:36) #comment #areaedit(end) }