&font(#6495ED){登録日}:2012/10/15(月) 00:05:09 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 西部方面普通科連隊とは、かつて長崎県佐世保市の相浦駐屯地に駐屯していた陸上自衛隊の普通科(いわゆる歩兵)連隊である。 通称は&bold(){西普連}。もしくは英語表記(&font(#0000ff){W}estern &font(#0000ff){A}rmy &font(#0000ff){I}nfantry &font(#0000ff){R}egiment)の頭文字から&font(#0000ff){WAiR}(ワイアー)と呼ばれている。(連隊隊舎入口にはWAiRと表記されている)。 部隊マークのバラモン凧(五島の民芸品で、"バラモン"とは五島の方言で「活発な、元気の良い」の意)からバラモン部隊とも。 ………とまぁこう書くとなんも変哲も無いのだが、&bold(){そんなわけない。} そもそもこのアニヲタwikiにおける自衛隊の部隊の項目なんて[[これ>特殊作戦群(陸上自衛隊)]]とか[[これ>第一空挺団(陸上自衛隊)]]とか[[これ>特別警備隊(海上自衛隊)]]とか&bold(){まず普通の部隊じゃない。} つまりこの西普連も&bold(){普通な部隊ではない}のである。 *【概要】 西部方面普通科連隊は1999年3月に起きた能登半島沖不審船事件を受け、&bold(){島嶼防衛}を主な任務として2002年3月に創設された部隊である。 この島嶼の防衛とは、&bold(){&font(#ff0000){外国勢力によって不法に占拠された離島の奪還}}という、 専守防衛を掲げる従来の[[自衛隊]]からは考えられない攻撃的な目的を持つ部隊である。 島嶼防衛を目的とする西普連では、上陸戦や、隠密裏の潜入、遊撃による陣地構築の妨害、通信の遮断、 情報収集および逆上陸部隊の誘導等といった水際の水陸両用戦を主体とした訓練を行っている。 その任務の性質と[[アメリカ海兵隊]]とも頻繁に合同訓練を行っていることから日本版海兵隊と紹介されることもある(後述)。 *【特徴】 西部方面普通科連隊の特徴は一介の普通科連隊にも拘わらず、&bold(){西部方面隊直轄の部隊}であることと、 &bold(){陸上自衛隊として初めて常設のレンジャー小隊を有する部隊}であることである。 というか西普連の隊員は後方支援職である本部管理中隊の事務担当員を除く、&bold(){&font(#ff0000){戦闘員のほぼ全員がレンジャー有資格者である。}} 他にも[[海上自衛隊]]のスクーバ課程の教育も受けている。 *【編成】 西部方面普通科連隊の部隊編成は以下の通りである。 連隊本部及び本部管理中隊 第1中隊 第2中隊 第3中隊 部隊の定員660名。実際は600名程度で構成されていると推定されている。 また第1から第3の各中隊はレンジャー小隊を擁している。 中隊の編成は、小銃小隊(レンジャー小隊1個を含む)3個、対戦車小隊、81mm迫撃砲小隊および120mm迫撃砲小隊各1個からなる。 *【西部方面普通科連隊は海兵隊?それとも特殊部隊?】 先ほども述べたが、この西部方面普通科連隊は日本版海兵隊と度々紹介されることがある。 確かに西普連は上陸戦を主目的とした部隊だが、強襲揚陸艦等を用いた大規模な上陸作戦よりも少人数による隠密偵察、後方撹乱、上陸部隊の誘導等であるため、 [[アメリカ海兵隊]]というより[[アメリカ海兵隊武装偵察部隊]]に類似した性格を持つ。 とすると今度は西普連はただの海兵隊ではなく特殊部隊なのか?と言われる。 正直な話、西普連が特殊部隊かどうかと問われると微妙と言わざるを得ない。 確かに西普連隊員の戦闘力は高く、一部の隊員に対しては、特殊部隊向けの給与制度である「特殊作戦隊員手当」が適用されている。 しかし陸自の特殊作戦群や海自の特別警備隊がほとんど情報開示を行わず、普段何をしているのか一切分からないのに対し、 西普連は(一部の訓練や人数等の機密に関わること以外には)取材に応じることがあり、特殊部隊というには秘匿性では若干劣る。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){というか特殊作戦群や特別警備隊の機密保持が異常という意見もある。}}} *【装備品】 西部方面普通科連隊では創設当初から隊員達にある程度&bold(){装備品を改造すること}が許されていた。 どーゆーことかって? つまり我らが[[バディたん>豊和工業89式5.56mm小銃]]に[[ピカティニーレール]]を着けて&bold(){&font(#ff0000){ドレスアップ}}させたりすることが出来たのである。 いまでこそ一般の隊員でもダットサイトや[[ピカティニーレール]]の取り付けは見られるようになったが、西普連が創設された当時の[[自衛隊]]では考えられないことであった。 ([[自衛隊]]は基本的に支給された装備品に改造を施してはいけないらしい) ただし現在の陸上自衛隊では[[フォアグリップ]]の装着は許可されていないらしい。 というのもこのフォアグリップを用いて&font(#ff0000){トンファーのようにバディたんを振り回して被筒(ハンドガード)を破壊した馬鹿がいた}らしい。&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){あくまで都市伝説のようなものだが。}}} *【余談】 機動力を活かした精鋭部隊ということから西の空挺団、第二空挺団とも呼ばれるらしい。 そして[[第一空挺団>第一空挺団(陸上自衛隊)]]との合同演習では空挺団は落下傘降下による空中潜入を。 西普連は特別機動船(RHIB)を用い海上からの上陸潜入を披露。 空挺団とは異なる性質を持つ部隊であることをアピールしている。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){[[特警隊>特別警備隊(海上自衛隊)]]「あれ?俺達の立場なくねぇ?」}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){西普連・空挺団「気のせいだろ。気にすんなって(キリッ」}}} 第一空挺団では36歳までに空挺レンジャー課程を終了出来なかった者(本人の希望にもよるが)を優先的に配備している 創設当初&font(#ff0000){中国の駐在武官}らが同部隊の公開訓練を強く希望していた。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){あいつらガチで日本と戦争する気か?}}} *【水陸機動団へ】 近年の中国の軍事膨張に対応するため、平成二十六年防衛大綱に基づき正に日本版海兵隊となる水陸機動団が平成三十年三月二十七日発足。 西武方面普通科連隊は水陸機動団隷下の&bold(){第一水陸機動連隊}に改編され、その歴史に幕を閉じた。 追記・修正は襟にレンジャー徽章を着けた人お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,6) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 来年この部隊を組み込んで水陸両用団(仮)とか言う部隊作るみたいね -- 名無しさん (2013-10-21 22:58:15) - ↑それこそ海兵隊じゃないのか?うれしいが、部隊の有能さに相応しい指揮官が選抜されることを願う、ついでに政治家も -- 名無しさん (2014-01-16 22:01:11) - 間違いなく最強の普通科。項目にあるようにレンジャー資格は取って当たり前だし格闘指導官の資格持ってる人も多い、というか徽章が4つ以上付いてるなんてザラ。 -- 名無しさん (2014-02-18 20:27:16) - ついに来年には陸上総隊のもと水陸機動団として -- 名無しさん (2017-08-17 18:15:48) #comment #areaedit(end) }