&font(#6495ED){登録日}:2012/09/01(土) 17:39:19 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &bold(){陸戦用ジム}及び&bold(){デザート・ジム}とは、ガンダムシリーズに登場するモビルスーツ(以下MS)である。共に初出は『M-MSV((発表当初のタイトルは「モビルスーツコレクション 大河原邦男MS最新設定集」だった。))』。 &bold(){装甲強化型ジム}はデザートジムの派生機で、『ジオニックフロント』にてデビュー。 #openclose(show=▷目次){ #contents(fromhere=true,level=2) } ---- *陸戦用ジム GM Land Combat Type 型式番号:RGM-79F 所属:[[地球連邦軍>地球連邦(宇宙世紀)]] 開発:地球連邦軍ベルファスト工廠 生産形態:[[量産機]] 全高:18.0m 本体重量:48,2t 全備重量:61,5t 出力:1,250kw 推力:53,800kg センサー有効半径:6,100m 装甲材質:チタン合金セラミック複合材 武装:[[ビームサーベル>ビームサーベル(ガンダムシリーズ)]] [[60mmバルカン>バルカン(ガンダムシリーズ)]]×2 ビームスプレーガン 100mmマシンガン [[レールキャノン>レールガン]] [[小型シールド>盾]] 《主なパイロット》 デービット・タッカー中尉 地球連邦軍一般兵士 **【機体解説】 [[一年戦争]]後期に開発されたRGM-79[[ジム>ジム(MS)]]の後期型バリエーション。 連邦軍が最初期に開発したMSである[[陸戦型ジム>陸戦型ジム/ジム・スナイパー]]の[[後継機]]に当たる。 ベルファスト工廠の技術陣がヨーロッパ戦線での陸軍MSの運用データを分析した結果、 市街地戦や森林戦が多いヨーロッパでは、下半身が地形にカバーされても上半身を遮る物が少なく、被弾箇所が上半身に偏っている事を突き止めた。 陸戦用ジムは、そんなヨーロッパ戦線からの要望に応えて開発されたMSである。 日に日に火力を増強してくる[[ジオン>ジオン公国軍]]のMSに対抗し、被弾率の高い上半身の装甲が強化されているのが特徴。具体的には胸部前面、肩関節周り、及び頭部の装甲を重点的に増強している。 この装甲により、[[ザク・マシンガン]]程度なら全く受け付けない程の防御力と高い生存率を獲得した。 装甲の増強に伴っての重量化を見据え、大型バックパックや膝部・前腕・胸部等への補助推進器の増設により機動力も強化されている。 本機の配備以降はパイロットの生還率が目に見えて上昇、ベルファストの技術陣には前線からの感謝状が連日届けられたという逸話がある。 ジオンの地球方面軍がオデッサ作戦後で衰退していたとはいえ、それだけ前線の環境にマッチしたMSだったのだ。 オデッサの戦いの後にロールアウトしたファーストロットの機体は全てヨーロッパ方面軍に配備され、撤退を続けるジオン軍の追撃戦に参加した。 特にロシア方面に進軍した部隊での活躍は目覚ましく、多くの[[エースパイロット]]を輩出したという。 本機の「装甲と推力の同時強化」という方針は、その後の重装甲MSの開発に活かされた。 『[[機動戦士ガンダムMS BOYS -ボクたちのジオン独立戦争-]]』にてデービッド・タッカー中尉の乗機として登場。 “モンゴルの銀狼(ガンロン)”の異名を持つナランソロンゴ・ボルドバヤル大尉&font(#ffffff){の振りをしたクルト・ブラッド伍長}の[[ザクⅡ]]との戦いで撃破された。 この他『GUNDAM LEGACY』や『機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy』にもチラッと登場した。 **【武装】 ・&bold(){60mm頭部バルカン砲} ・&bold(){ビームサーベル} 基本的には通常型のジムと同様。サーベル装備箇所も一緒。 ・&bold(){専用ビームスプレーガン}&br()型式番号:BR-M-79F-1 地上用に改修されたビームスプレーガン。 通常のC-1型ビームスプレーガンは地上だとビームが減衰してしまう為、バレル構造の見直しとビーム加速器を兼ねたボトル型バッテリーパックの追加によってシングルショットモードでのビーム収束率を高めている。 寒冷地での動作不良こそ認められたものの一定の効果が認められた事から、後に[[ジム・コマンド>ジム・コマンド/ジム寒冷地仕様]]のF-3A型ビームガンにもこの構造が取り入れられている。 ・&bold(){180mmレールキャノン}&br()型式番号:YF-RC180 ヤシマ重工が実験的に開発したMS用[[レールガン]]。 ビームの減衰に悩まされがちな地上戦でビーム兵器の代替品として用意された火器で、ビーム兵器には及ばないものの高い火力を持つ。 旧世紀に開発された水上艦の艦砲をMS用の携帯火器として転用した物で、これは所謂「枯れた技術」の産物であった為に開発期間が短く済んだ割には信頼性が高く、厳しい冬季の環境でも高い稼働率を示して現場からは好評であったという。 しかしあくまで代替品であったため、ビーム兵器の普及と技術の進歩に伴い姿を消していった。 ・&bold(){小型シールド} 右前腕部に固定装備された、バックラー型の[[盾]]。一般的な連邦系のシールドと違い左腕装備ではない。 防御面積は小さいが、市街地や森林地帯での取り回しに優れる。 裏面にはビームサーベルを1本懸架可能。 ・&bold(){他} 他にも100mmマシンガンなど連邦軍規格の火器は大体使用可能。 ---- *デザート・ジム Desdrt GM 型式番号:RGM-79F(RGM-79SP、RGM-79FD) 所属:地球連邦軍 開発:地球連邦軍 生産形態:量産機 全高:18.0m 本体重量:44,7t 全備重量:59,5t 出力:1,250kw 推力:57,800kg センサー有効半径:6,100m 装甲材質:チタン合金セラミック複合材 武装:ビームサーベル 専用ビームスプレーガン 100mmマシンガン 4連装[[ミサイル]]ポッド付きレールキャノン ハイパーバズーカ 《主なパイロット》 地球連邦軍一般兵士 ハンス **【機体解説】 陸戦用ジムの砂漠戦仕様。 こちらは主に北アフリカ・中近東の戦線に配備された。 ヨーロッパ経由でアフリカ入りしたMS部隊の多くが、急激な稼働率の低下に悩まされていた。原因は乾燥地帯特有の砂塵によるもので、現地改修による防砂処理にも限界があった。 そこで開発されたのがこのデザート・ジムである。 同時に在来機向けの増設用改修キットもアフリカ戦線に届けられ、順次デザート・ジムに改修された。 ちなみに改修キットには2種類あり、[[ジャブロー>ジャブロー(機動戦士ガンダム)]]製のものがF型、オーガスタ製のものは一部に[[D型>ジム・コマンド/ジム寒冷地仕様]]のパーツが入ったFD型と呼ばれる。 アフリカ戦線の兵士達から喜ばれたデザート・ジムであるが、現場の声とは裏腹に配備数は伸び悩んだ。 これは配備数が少なかったからではなく、ジオン軍の砂漠戦のスペシャリスト、「砂漠の狐」ことデザート・ロンメル中佐の工作によって保管していた倉庫が爆破されてしまった為。 この影響で配備計画には大きなズレが生じ、部隊毎ではなく各部隊に分散配備という形にならざるを得なかった。 アフリカ戦線は[[ドム>ドム(MS)]]系などジャイアントバズなどの大火力の実弾兵器を持ったMSが多かった為、各部の防砂処理に加えて装甲強化も施されており、耐弾性は更に強化された。単に重装甲化すると機動力を損なう事から、本機では既存の装甲に爆発反応装甲「リアクティブ・アーマー」を装着する形となっている。また市街地戦向けの陸戦用ジムとは違い、増加装甲は下半身にも施されている。 このリアクティブ・アーマーは、後に[[ジム・ストライカー]]のウェブラル・アーマーの参考になった。 通常のF型同様、バックパックも大出力の物に換装された。 パイロットの多くは当初こそ如何にも重鈍そうな本機に懐疑的な目を向けていたが、その高い耐弾性によるアドバンテージに気付くと好んで搭乗するようになり、前衛を務めたという。 その高い生存性から、他の戦線からも配備要請が殺到したらしく、U.C.0079年11末からは下記の「装甲強化型ジム」としてジャブローで新規生産され、アフリカ方面軍以外にも配備された。 『GUNDAM LEGACY』にも闇夜のフェンリル隊とロンメル隊を包囲した部隊とスランプ時代のリド・ウォルフ中尉の僚機として登場した。 前者はそれなりに見せ場があったが、後者は何と&color(red){[[ドップ>ドップ(ガンダムシリーズ)]]に撃破されてしまった}。 お前のリアクティブ・アーマーは飾りか。 **【武装】 ・&bold(){ビームサーベル} 基本的には通常型のジムと同様。サーベル装備箇所も一緒。 ・&bold(){専用ビームスプレーガン} 型式番号:BR-M-79C-2D 本機専用のビームスプレーガン。 C-1型をブラッシュアップする方向性で開発が進められたC-2型と呼ばれるタイプの砂漠戦用カスタムで、防塵カバーで覆われている他にもセンサーの増設で命中精度が高められている。 ・&bold(){155mmレールキャノン} 型式番号:YF-RC155 ・&bold(){4連装ミサイルポッド} 口径を155mmに減じて2回り程コンパクト化したレールキャノン。 [[61式戦車>61式戦車(ガンダムシリーズ)]]の主砲弾を流用可能になった事で運用上の利便性が増した。 火力は落ちているので、それを補うべく銃身下部に4連装ミサイルポッドを追加装着可能になっている。 このポッドはスーパーナパームランチャーや8連装小型ミサイルランチャーへの換装も可能であり、汎用性が高い。 ・&bold(){他} 他にも100mmマシンガンやハイパーバズーカなど連邦軍規格の火器は大体使用可能。 ちなみに本機には、&bold(){おなじみ60mm頭部バルカン砲の装備記述が見られない}模様。 防砂防塵のために塞いだのだろうか。 ---- *装甲強化型ジム Armored GM 型式番号:RGM-79F、RGM-79FD、RGM-79(GRS) 所属:地球連邦軍 開発:地球連邦軍オーガスタ工廠 生産形態:量産機 全高:18.0m 本体重量:41,2t 全備重量:59,5t 出力:1,250kw 推力:57,800kg センサー有効半径:6,100m 装甲材質:チタン合金セラミック複合材 《武装》 ビームサーベル ビームガン 90mmマシンガン 100mmマシンガン ハイパーバズーカ ラージシールド ミドルシールド スモールシールド 《主なパイロット》 デービット・タッカー中尉 トクシマ少尉 バリー・アボット大尉 地球連邦軍一般兵士 **【機体解説】 [[寒冷地仕様>ジム・コマンド/ジム寒冷地仕様]]と同時期にロールアウトしたという[[後期生産型ジム>初期型ジム/ジム後期生産型]]のバリエーションの一種。 デザート・ジムのうち、アフリカ戦線以外向けに新規生産されたタイプが''「装甲強化型ジム」''とされる。 こちらはFD型が多かった様子。 基本的に改修点はデザート・ジムと同じだが、このタイプは新たに[[ガンダム6号機>マドロック(ガンダム6号機)]]の物を参考にした新型推進システムによるホバー移動が可能となり、高い防御力と機動力を併せ持つことに成功した。 これによって対ドム用として大いに期待されたという。 この点はリアクティブ・アーマーを発展させたウェラブル・アーマーや増設した脚部スラスターが特徴の[[ジム・ストライカー]]と類似している。 『ジオニックフロント』、『MS BOYS』、『GUNDAM LEGCY』、『バトルオペレーション Code Fairy』に登場する。 ---- *立体化 3種とも[[ガンプラ]]化どころか食玩などでも立体化される気配がない。 しかし陸戦用ジムのレールキャノンはHGUC陸戦型ガンダム 地上戦セットとHGUCブラックライダー、ランナー流用の都合で[[ジム・スナイパーⅡ]](WD)に付属しており、また[[ROBOT魂]]の連邦軍武器セット ver. A.N.I.M.E. にて陸戦用ジムとデザートジムの装備一式(だけ)が発売されるなど、何故か装備だけが立体化される傾向にある。 地味な部分だと[[ジム・スパルタン]]がマスターアーカイブ準拠のデザインでHGUC化したことで陸戦用ジムのソール部分のみが立体化している。 本体の立体化は何時になるやら…… *余談 -陸戦用ジムと陸戦型ジムでは思いっきり名前が被っているが、実は陸戦用の方が先に発表されている。 --陸戦「用」初出の『M-MSV』は1990年発表 --陸戦「型」初出の『第08MS小隊』は1996年発表 ノエルとミユの諍いに巻き込まれたパイロットは追記・修正をお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - アフタージャブローでまさかの主人公機に -- 名無しさん (2014-04-30 01:53:58) - デザートジムはガンダムオンラインだと重撃と強襲の2タイプあるが、どちらもなかなか良い機体。特に8連装ミサイルポッド付きレールキャノンが優秀。ただし重撃はミサイルポッドを、強襲型はレールキャノンを撃てない・・・. -- 名無しさん (2016-10-09 00:22:02) - 代わりに重撃仕様のデザートジムはバズーカをチャージするという謎仕様の武装を所持 -- 名無しさん (2016-10-09 07:21:47) - メタ的な意味でも連邦版ドムな装甲強化型 -- 名無しさん (2021-09-09 20:45:08) - 陸戦型だと思って読んでたからこんな優秀だったけ?なっていたら陸戦「用」か。こんな機体いたんだな -- 名無しさん (2023-09-16 16:20:48) #comment #areaedit(end) }