ユーグラム・ハッシュヴァルト

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ユーグラム・ハッシュヴァルト - (2025/07/15 (火) 15:57:20) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2016/07/18 Mon 15:34:19
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:&bold(){&color(#80c7bc){約 10 分で読むがいい}}

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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
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#center(){&bold(){&color(#80c7bc){&ruby(ヴァンデンライヒ){見えざる帝国}皇帝補佐&br()&ruby(シュルテンリッター・グランドマスター){星十字騎士団最高位}}}

&bold(){&color(#80c7bc){ユーグラム・ハッシュヴァルト}}}







&underdot(#c0c0c0,2px){&sizex(6){&color(#80c7bc){“ B ” ユーグラム・ハッシュヴァルト}        }}
&sizex(3){&color(#80c7bc){Jugram Haschwalth}}

&font(#7fbfff){[職業]滅却師}
&font(#7fbfff){[所属]見えざる帝国「星十字騎士団」}
 &font(#99ddff){[誕生日]11月5日(さそり座)}
 &font(#99ddff){[身長]189cm}
 &font(#99ddff){[聖文字]“ B ”}
 &font(#99ddff){[能 力]The Balance ― &ruby(ザ・バランス){世界調和} ―}
  &font(#99ddff){― 世界に起こる不運を幸運な者に分け与えることで、世界の調和を保つ }
 &font(#99ddff){[完聖体]??????}
 &font(#99ddff){[CV]梅原裕一郎 / [[&font(#99ddff){井上麻里奈}>井上麻里奈]](幼少期((エンドクレジットや字幕上などでは「ユーゴー」と表記。)))}



[[漫画]]『[[BLEACH]]』の登場人物。

目次
#contents

*&font(#4169e1){†} 概要
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「&ruby(ヴァンデンライヒ){見えざる帝国}」皇帝・[[ユーハバッハ]]の側近で、&bold(){「&ruby(シュルテンリッター・グランドマスター){星十字騎士団最高位}」}という肩書を持つ、[[星十字騎士団>星十字騎士団(BLEACH)]]の事実上のリーダー格。
西洋の[[騎士]]のような風貌を持ち、長い金髪と異様に長い睫毛が特徴。

愛称は&bold(){&color(#80c7bc){「ユーゴー((非常に間違いやすいがユーゴではない。バズビーも叔父もユーゴーと呼んでいる。))」}}、もしくは(読者からは)&bold(){&color(#80c7bc){「ポテト((「ハッシュヴァルト」が「ハッシュドポテト」と語感が似ているため。))」}}。


*&font(#4169e1){†} 人物
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基本的に感情を表に出さず、ただユーハバッハの忠誠心に従って行動する。
相手がたとえ同じ&ruby(クインシー){[[滅却師>滅却師(BLEACH)]]}であろうが星十字騎士団であろうが、かつての親友であろうが斬り捨てる冷徹な性格。
実際は彼はユーハバッハの半身も同然であり、夜になると眠りについたユーハバッハに代わり、彼の能力を使用することができるようになる。
また、この状態では性格もユーハバッハと似たような威圧感がある傲慢なものとなる。

同じく星十字騎士団の[[バズビー>バズビー(BLEACH)]]はかつての親友。



*&font(#4169e1){†} 戦闘能力
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#center(){&color(#80c7bc){痛みは無い}

&color(#80c7bc){その天秤から}

&color(#80c7bc){眼を逸らせぬ事以外に}

&color(#80c7bc){(BLEACH 70 FRIEND)}}


長年の鍛錬により、剣技に関しては作中屈指の域に至っていると思われる。
そのためか、基本的には剣技を使用する。
この剣技にしても別次元で聖文字も使わずに、先のユーハバッハとの交戦で疲弊して冷静さを欠いていたとはいえ、[[黒崎一護]]の[[天鎖斬月>斬月(BLEACH)]]をたった一撃で両断したり、バズビーが聖文字の力を全て駆使しても太刀打ちできなかった圧倒的な技量がある。
[[京楽春水]]との闘いの時に白断結壁から霊子を徐々に奪い取っていた事から、ユーハバッハから力を授かったことで滅却師としての能力も行使可能になっている。
やや慎重すぎるきらいもあるが、とにかく冷静に動くので、敵を侮ったりもしない。

アニメ版『千年血戦篇』#25では、[[王属特務・零番隊>王属特務・零番隊(BLEACH)]]の[[麒麟寺天示郎>麒麟寺天示郎(BLEACH)]]と対決するも、彼の[[槍]]さばきで「身代わりの盾」を弾かれて撃破されている。
その後は聖別によって復活するが、その時親衛隊と違って[[石田雨竜]]共々&ruby(フォルシュテンディッヒ){完聖体}とはならなかった。
与える力を持つ特殊な滅却師のため、もしかすると完聖体にはなれないのかもしれない。


**&font(#b369d3){◇─ &ruby(ザ・バランス){世界調和}}

#center(){&bold(){&color(#80c7bc){幸運によって救われた命は}}

&bold(){&color(#80c7bc){同量の不運によって取り払われる}}}

&ruby(シュリフト){聖文字}“B”の能力。
ハッシュヴァルトを中心に一定の範囲内で起こる「不運」な事象を、「幸運」な者に分け与えることで世界の調和を保つ。

例えばハッシュヴァルトと戦っている人物Aがいるとした場合、そのAがハッシュヴァルトにダメージを与えたことを「幸運」とすれば、
その「&ruby(与えたダメージ){幸運}」とバランスをとるために同量の「不運」がAに対し降りかかる。
この場合、Aがハッシュヴァルトに与えたダメージがそのままAに対して返ってくる。

逆にAがハッシュヴァルトの攻撃を防御した場合、その「幸運」とバランスをとるために同量の「不運」に見舞われる。
この場合、ハッシュヴァルトの次の攻撃は物理的な強度や防御・回避行動などを無視して必ずダメージを与えることができる。
ちなみに[[伊勢七緒]]の白断結壁に対しては力押しで破壊すると罠があるだろうと想定していたことと、能力バレを警戒してか恐らく発動していない。

また、補助兵装として&bold(){「&ruby(フロイントシルト){身代わりの盾}」}を持ち、後述の通り盾と聖文字のシナジーが厄介極まりない。
ちなみにユーハバッハには通用しないと思われる。どこまで通じるかは不明だが、事前に予知していれば死ぬ未来を書き換えられる上にそもそも聖別もあるため。


***&ruby(フロイントシルト){身代わりの盾}
逆五芒星の意匠がある専用武装の[[盾]]。
ハッシュヴァルト自身が受ける「不運」の身代わりにすることができ、自身に降りかかった不運を移し取ることができる。
どんなダメージを負ったとしても、その傷は自動的に「身代わりの盾」に移し取られハッシュヴァルトは即座に回復する。
さらに攻撃した時点で降りかかった不運と合わせて、「身代わりの盾」に刻まれた分の「不運」が追加で降りかかる。
ハッシュヴァルトにとっての「不運」は全て他者へ「分け与えられる」ことになり、本人は常に「幸運」に守られた状態でいられる、というわけである。

要約すると、この盾を持っている状態のハッシュヴァルトに攻撃をした場合、&bold(){&color(red){与えたダメージが無効化される上に2倍の威力の防御不能・回避不可の攻撃になって返ってくる。そして、ハッシュヴァルトの攻撃は如何なる方法をもってしても防御も回避も不可能となる。}}
能力を奪われなければ完全に他者を圧倒する能力であり、実にチート極まりない。
この能力を力技で攻略しようとしたら、攻撃者は範囲世界の外側に逃れたうえで、ハッシュヴァルトを範囲世界ごと消滅させるしかないと予想される。
また、ハッシュヴァルトを即死させれば、勝てる可能性もあるが、ハッシュヴァルトが死亡しても世界調和の効果が残っている場合、攻撃者も確実に相打ちになる事を前提で攻撃を仕掛ける必要が出てくる((アスキンと同じような状況となる。))。
その為、世界調和の能力の全貌が明らかになっていない状況で、この方法を取ることは攻撃者にとって一か八かの危険な賭けになる。
その他、範囲世界にいる者に不運を分け与えるという事は、京楽や[[平子真子]]の卍解と同様に、能力の効果範囲内にいる者を敵味方問わず能力の対象となると考えられる。
能力の詳細が明らかではないためにはっきりとしないが、1対1か1対多の状況でしか使用できない、及び味方がいる状況では能力を使用できないと考えられる。


作中では明らかにならなかったが、雨竜との対戦で突然現れたり、ユーハバッハの聖別で能力を奪われた時、普段使っている剣は残っていたにもかかわらず、それ以上に目立つ盾がいつの間にか消えていたことから、ハッシュヴァルト自身の能力で作り出した武器だったと推測される。
盾に逆五芒星の意匠があったことから、ひょっとするとハッシュヴァルトが作れる唯一の霊子兵装だった可能性もある。
その場合、盾が破損したところで瞬時に修復できるので、盾を取り上げる、あるいは破壊してハッシュヴァルトを倒そうとしても全く意味がなくなる。
それ以外にも、完現術の類だった可能性もあるが、それは作中では判明しなかった。完現術の場合、媒体となった道具があるはずだが、それらしき描写も無いため不明。

ちなみにフロイント(Freund)とは[[ドイツ語]]で&bold(){『友達』}を意味する。そのことから、彼の剣に仕込まれたとあるモノが媒体という説もある。



**&font(#b369d3){◇─ &ruby(ジ・オールマイティ){全知全能}}

#center(){&bold(){&color(#80c7bc){…酷な力ですね 陛下}}

&bold(){&color(#80c7bc){…未来が視えるというのは}}}

本来はユーハバッハが持つ聖文字“A”の能力。
ユーハバッハが眠りにつくと能力の入れ替わりが起こり、この能力が使えるようになる。
ただし、ハッシュヴァルトが使えるのは「未来が視える」までに止まっており、その後の「未来を改変する」能力までは使えない。
未来視自体も雨竜とのやり取りから断片的な様子だが見える未来は十分長い上に、未来視の精度も極めて高いのでやはり強力(これが原作終了後の展開に繋がっている。)。

ちなみにハッシュヴァルトは能力を扱えないが故に自分が死にユーハバッハも敗れる未来が確定して視えてしまっていた。
一方のユーハバッハは「無数に分岐する未来を見通せる」「未来を改変できる」という極めて強力だが扱いが非常に難しそうな能力であることに加えて((ハッシュヴァルトが限定的にしか使えない理由も言及はされていないが強大な能力過ぎて使いこなせなかったからだろう。))、起床と能力入れ替わりによる未来視のタイミングが合わさった結果、本編の展開については悪夢だと勘違いして見逃してしまっていた(斬月の形状が昔のものだったことも余計に誤解しやすかった要因)。
この様な関係性のためハッシュヴァルトの未来視は絶対的なものだったのか、たまたまユーハバッハが把握していなかっただけなのかは不明瞭である。

なお、ユーハバッハの発言や行動から本編とは別の形の危うかったり敗北していた未来も見ていてそちらは改変(回避)していたはずである。


*&font(#4169e1){†} 性格
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作中では陛下の命に忠実で上記に記した通り冷徹な滅却師に見えるが、その実&bold(){かなり複雑な内面}を抱えていた模様。
かつて袂を別ったバズビーに関しても非情に成り切れずバズビーが知らないところでヒューベルトの敵意から守ったり、バズビーがユーハバッハに進言しようとするのを止めていたり、最後のバズビーとの決戦に於いてもとにかく戦いの静止を求めていた。
その姿は尸魂界侵攻時に可城丸秀朝に&bold(){&color(#80c7bc){「無意識に殺し合いから論点をずらして静止にすり替えている」}}と語った彼とは思えない様子であった。

雨竜との決戦は陛下や帝国のためという言葉を表面では用いながらも実際はそんなことを&bold(){全く考えておらず}、徹頭徹尾私怨だけで雨竜を付け狙っていた。

そして最後に雨竜に問答するも帰ってきた言葉は&bold(){&color(#5f99af){「僕らは友達だからだ」}}((言うまでもないが、雨竜はハッシュヴァルトの過去は欠片も知らないので、挑発目的で言ったわけではない。))という自身の選択を全て否定するかのような言葉。
この言葉を聞いた時のユーゴーの顔は普段の彼どころか&bold(){『BLEACH』の中でもトップクラスに入る程あらゆる感情が綯交ぜになった鬼気迫る形相}である。
そして陛下の存在も目的も完全に忘れてしまい、自身の全てを(意図せずに)全否定する雨竜を殺そうとしたのである((後日談の小説ではこの時のハッシュヴァルトはユーハバッハから与えられた天秤の役割を完全に放棄したと書かれている。))。

その後の死に際に於いても自身を否定した雨竜に対して戦闘中の敵意が嘘のような雰囲気、文字通り憑き物が落ちたような顔で「ある提案」をした後に雨竜を送り出し絶命。
これにより雨竜は最終決戦に間に合い、ユーハバッハに致命的な一撃を与えられた。
つまり、ハッシュヴァルトの&bold(){最後の選択}がユーハバッハ打倒に大きく貢献したのである。
そして後述だが、ハッシュヴァルトは&bold(){ユーハバッハが死ぬ未来が視えていた。}

こういった複雑な動向と内面がありながらもそれを文字通り誰一人、それこそ陛下やかつての友にも何一つ悟らせずに世を去ったのが彼という人間だった((一番彼を知りえたのは雨竜だけだったが、彼はハッシュヴァルトの過去を知る由も無かったので、死にゆくハッシュヴァルトに複雑な表情を見せるのみだった。))とハッシュヴァルトの側近だった女性が語っている。
読者に分かるのはハッシュヴァルトもまた自身の在り方と選択に悩みながらも歩みを止めずに進み続けた&bold(){一人の人間だった}ということだけである。


*&font(#4169e1){†} 活躍
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**&font(#b369d3){◇─ 過去}
幼い頃は他の滅却師と違って霊子兵装も作り出せず、自分には才能がないとコンプレックスを抱えていた。
さらに当時養われていた叔父オイカル(CV:川津泰彦)((アニメ版で本名が判明))に&bold(){「かわいいユーゴー」}と言われており、彼の身体の所々に痣があったことから虐待を受けていた節もある。
そんな頃に出会ったのがバズビーであり、[[天才]]を自称する傲慢な子供だったが、孤独で周囲に壁を作っていたハッシュヴァルトを子分にして&bold(){&color(#d65d72){「最強の滅却師になろうぜ」}}と呼びかけて&bold(){『B』}のバッジを渡した。
バズビーと出会って半年後、ユーハバッハにより自分たちの住処を焼き払われて叔父を喪ったハッシュヴァルトは、共にユーハバッハを殺すための鍛錬を行うようになる。
アニメではこの時焼け落ちたバズビーの城から後々まて愛用する長剣を手に入れている。

バズビーと共に5年修行しても相変わらず弓を作り出すことは出来なかったが、彼は剣術で補ってとも腕を上げ、星十字騎士団への募集がかかった時に共に入団して側近になり、ユーハバッハに[[復讐]]するチャンスを得ようとする。

しかし、そこでハッシュヴァルトを側近にすると宣言したユーハバッハから知らされたのは、ハッシュヴァルトは&bold(){「霊子を吸収して自らの力とする」}のではなく、
ユーハバッハと同じく&bold(){「他者に力を分け与える」}ことのできる滅却師であり、ユーハバッハが探していた&bold(){後継者候補}だった。
与えた力ごと奪うことが出来るユーハバッハと違い&bold(){与えるだけ}の能力しかないため、これまで自分の力に気づけず、また無意識にバズビーもその恩恵に預かっていたことが判明する。

今まで劣等感に苛まれていた自らの価値や才能を知った彼は復讐を捨て、そのままユーハバッハに同行。
事実を知ったことに憤ってユーハバッハに向けて矢を放つもハッシュヴァルトはそれを受け止めて彼とは決別して星十字騎士団に加入し忠誠を誓うことになる。

その後は入隊後たった3年で&bold(){騎士団長}になっていた((ただハッシュヴァルトの能力を踏まえるとユーハバッハの側近になって入隊した時点で団長になっていた可能性が高い。))。
そして遅れて入って来たバズビーがとにかく噛みついて来たのだが、それを冷たくあしらっていた。
しかし当時の副団長であるヒューベルトがそんなバズビーの態度(とハッシュヴァルトの存在)が気に食わずバズビーを害そうとすると、冷たいどころか殺気染みた目つきで釘を刺していた((騎士団同士の私闘は当時ユーハバッハに知られれば厳罰が下る。))。

ここで星十字騎士団は次なる目標であった尸魂界への侵攻を行い、初代護廷十三隊に大敗したがハッシュヴァルトは生き延びた模様。

**&font(#b369d3){◇─ 第一次尸魂界侵攻}
迎撃にあたった六席の可城丸秀朝を真っ二つに斬り伏せて始末。
ユーハバッハに同行し、[[山本元柳斎重國]]の戦死を見届けた後、撤退しようとしたがキルゲ・オピーの能力を打破した一護が尸魂界へ乗り込んできた。
ユーハバッハが交戦して一護を圧倒していたが活動時間に限界が来たことを伝える。
引き際に一護が再び斬りかかろうとした所を、彼に切れ目を入れられていた天鎖斬月を破壊した。


**&font(#b369d3){◇─ 第二次尸魂界侵攻}
他の騎士団員と共に尸魂界へ侵攻し、着任したばかりの一番隊隊長・春水と対峙する。
しかし副隊長の伊勢七緒が張っていた結界を警戒していたため手を出せず((能力を使えば突破は可能であったようだが、結界の性質や何重に結界を張ったかなどが分からなかったため、安易に能力を使わず冷静に状況を分析していた。))、ユーハバッハからの帰還命令により撤退した。
その後、敗北した[[蒼都>蒼都(BLEACH)]]と[[BG9>BG9(BLEACH)]]を処刑している。


**&font(#b369d3){◇─ 真世界城}
ユーハバッハが[[霊王>霊王(BLEACH)]]の力を吸収した後は、親衛隊のまとめ役として滅却師たちを指揮する。
その過程で、かつての友であるバズビーと遭遇し、「聖別で俺らの命を奪おうとしたユーハバッハへの復讐」の反逆者として交戦することになる。

自分たちが戦っても陛下には何も得がないとして戦いを止めるように何度も呼びかけるが、
満身創痍ながらもユーハバッハの敵として襲いかかり続ける彼を聖文字の能力すら使わず剣術のみで圧倒し続ける。


#center(){&bold(){&color(#80c7bc){やめろと言ってるんだ…………}}

&bold(){&color(#80c7bc){バザード・ブラック!!!}}}


最期は彼の渾身の「バーニング・フル・フィンガーズ」すら一蹴、右腕を斬り飛ばすと同時に斬り伏せる。
自身の負けを認め、自分より強くなった友に負けたことに受け入れて穏やかに死んだ彼に複雑そうな表情を見せたが、最後に彼にかけた言葉は何もなかった。

その後はユーハバッハの「全知全能」を得た状態で、裏切った雨竜と交戦。
一護をユーハバッハのもとへ向かわせるための時間稼ぎであることを承知しながらも、雨竜を嬲り者にして圧倒する。
途中雨竜の能力で傷を入れ替えられるものの、自身の能力で雨竜に再び同等のダメージを与えた後、自分のダメージを更に彼に受け負わせて虫の息にさせる。

その後、雨竜に能力を与えたユーハバッハへの忠誠より、友情を選択した雨竜に自身の思考や経験とが相まって激昂しとどめを刺そうとするが、
その瞬間にユーハバッハの「聖別」を食らい、即死こそ免れたものの致命的なダメージを負う。
最期までユーハバッハへの忠誠心は捨てなかったが、雨竜に対しては&bold(){「友を助けに行く」}という選択を後押しして「お前の傷を私に移していけ」と聖別で自身は死ぬと言い、雨竜の受けていたダメージを能力で自身に付与してから行けと語る。

#center(){&bold(){&color(#80c7bc){何を…迷う… 全てを…秤にかけろと言った筈だ…}}}

#center(){&bold(){&color(#80c7bc){秤にかける事もできず…迷いに追われて決めた事は…全て後悔になるからだ…}}}

#center(){&bold(){&color(#80c7bc){ならばそれも…秤にかけろ…石田雨竜…}}}

#center(){&bold(){&color(#80c7bc){お前は…友を助けに行くべきだ…}}}

バズビーを殺した事は葛藤と後悔があったこと、自分らの末路を知ったことに思いつつ息を引き取る。
そんな彼の握っていた剣の柄には&bold(){バズビーと出会った時に渡されたバッジ}が仕込まれていた……


**&font(#b369d3){◇─ アニメ版の補完}
第1シーズンでは、ほとんど変化はなかったが、雨竜を見えざる帝国に連れて行ったのはハッシュヴァルトだということが示唆されていた。

第2シーズンでは出番が増える。
星十字騎士団を集めて次の侵攻を進めていく中でメンバー達からは「わざわざ奪った卍解で元所有者の隊長たちを殺すのか」と問いかけに「卍解なしでも我々と戦える戦術や力を身につけ、奪われた卍解を取り戻そうと躍起になっている。それを心身共にへし折る(要約)」とユーハバッハからの勅令だと語る。

また、蒼都とBG9の処刑がユーハバッハの睡眠後となっている。
この時にユーハバッハが如何なる存在かを石田に語っているので、原作でハッシュヴァルトが石田のことを裏切り者だと問い詰める流れがカットされている。

霊王宮侵攻時には親衛隊が王悦に倒された後に、麒麟寺と対決。
しかし、麒麟寺の驚異的なスピードによる攻撃に防戦一方を強いられ、盾で止めるもすぐに盾を奪われて抜刀に入るが斬り伏せられて敗北。
その後は陛下の聖別で蘇生され、今度は卍解を発動させた千手丸によって燃え盛る業火の世界に閉じ込められて抗うも炎に覆い尽くされてしまう。

続く第3シーズンの相剋譚では、炎から脱したものの、それ以降は雨竜と千手丸の一騎打ちになったので、それを見届けた。因みに、炎から脱出できた理由は聖文字によるものだと予想されている。
その後も一切前線には出ず、&bold(){ひたすら石田の動向を監視していた。}
バズビーとの戦闘後にはほぼ無傷にもかかわらず足取りがふらつくなど、明らかにメンタルにダメージを負っており
石田への発言も梅原氏の名演で石田に八つ当たりしているのが良く分かるようになっている。

**&font(#b369d3){◇─ 原作終了後}
明確に死亡しており、後日談でも直接活動する場面はない。
しかし未来視で自身やユーハバッハの敗北を事前に知っていたため、原作でちらちらっと登場していた側近の女性聖兵に事後処理を命じていた。
そのため、ユーハバッハに逆らい瀕死だった[[リルトット・ランパード]]と[[ジゼル・ジュエル]](とゾンビ化した[[バンビエッタ・バスターバイン]]も)は&ruby(ジルバーン){銀架城}にいたこともあって死神に捕らえられることもなく、速やかに救助されて現世に逃れて助かっている。


*&font(#4169e1){†} 余談
----
**&font(#b369d3){◇─ 対となる存在}
劇中の活躍を見ると分かるが、雨竜のライバルキャラというかは、一護と雨竜、ハッシュヴァルトとバズビーの組み合わせにより、&bold(){対になっているキャラ}である
もっと言うと一護と雨竜の性格がなにか違えば&bold(){ハッシュヴァルトとバズビーのように}なっていたかもしれないし、&bold(){その逆もしかり。}
ただ、天秤に掛けるまでもなく友達を選んだ雨竜と、迷いに迷って天秤にも掛けられず、その場の勢いで友を裏切ったのがユーゴーである。
天秤に掛けてなかったのは同じなのに&bold(){選択も結果も得られたものも正反対}というのは皮肉としか言いようがない。
戦闘能力でも解説した世界調和と身代わりの盾はまさにチートの極みであり、かつてバズビーと共に夢見た&bold(){「最強の滅却師」}に相応しい力である。
そしてこれを手に入れることが出来たのは、他ならぬたった一人の友と訣別した故。
果たしてこの得られた力と失った者を&bold(){天秤にのせて釣り合っていたか}は、他ならぬユーゴーしか分からないだろう。
ちなみにユーゴーとバズビーにも誕生日があるが、この2人の誕生日はなんと&bold(){一護と雨竜と1日違い}である。&s(){どこまでも容赦の無い設定を作る師匠である}


**&font(#b369d3){◇─ お時間です陛下}
第一次侵攻の一護を完敗させ、彼を連れて行こうとしたユーハバッハだったが持っていた剣の影が崩れ落ち、「これは」と少しばかり動揺していた。
戦いを傍観していたハッシュヴァルトは彼のもとに歩み寄り


#center(){&bold(){&color(#80c7bc){お時間です 陛下}}}


活動時間に限界が来たので本拠地の帰還を促す。

ユーハバッハは&bold(){&color(#402020){「馬鹿な…まだ時間は…」}}と言いかけるが、少し前に収監されていた藍染惣右介の所に訪れていた時に彼の能力で感覚を狂わされていたことに気づく。

と普通のセリフだが、千年血戦篇が[[アニメ化]]して放送されると予想以上のクオリティに好評価を得るも、あっという間にEDに迎えていく体感時間の短さを感じる視聴者が多い中でこのセリフが再評価。
色んなシチュエーションに使える程の汎用性の高さでネットで使われるようになった。
原作やアニメでは前述したセリフだがネットでは&bold(){&color(#80c7bc){「陛下お時間です」}}と順が逆になったものが使われたり、第2クール最終回にあたる零番隊戦での和尚の技で名を半分奪われたり、名を変えられた状態の陛下を&bold(){&color(#80c7bc){「陛、お時間です」}}、&bold(){&color(#80c7bc){「黒蟻お時間です」}}と改変セリフが用いられている。


**&font(#b369d3){◇─ OP映像}
アニメ版第2クール『決別譚』のOP映像では&bold(){「雨竜を迎えようとするユーハバッハのためにヘリコプターを操縦する」}という&font(l){シュールな}形で登場しており、視聴者の腹筋を破壊した((なお、このOP映像では敵も味方もオサレな私服を着ており、ハッシュヴァルトも例に漏れず黒いスーツ姿である。))。
ちなみにシュールな絵面ではあるが、この状況を考察してみると操縦桿を握っているのはハッシュヴァルトなので、彼の気分次第で飛行機はどんな風にも動くということ……つまり&bold(){同乗しているユーハバッハの命運はハッシュヴァルトが握っているとも考えられる。}
&s(){仮に雨竜が飛行機に乗っていたら、それこそ速攻で飛行機を墜落させてたかもしれない……}

**&font(#b369d3){◇─ 愛称}
幼少期の彼とバズビーはそれぞれ&bold(){&color(#80c7bc){「バズ」}}&bold(){&color(#d65d72){「ユーゴー」}}と呼び合っていたが、上記の通りクレジットや字幕などにおいても「役名(幼少期)」という陳腐な手法ではなく愛称で表記されている。製作陣も二人の仲を尊重しているのが窺えよう。



#center(){&bold(){&italic(){&color(#80c7bc){例え結果は変わらずとも 思うままに選択し 思うままに進む事に意味がある}}}

&bold(){&italic(){&color(#80c7bc){後悔は無い 何一つ}}}}

#right(){&color(#80c7bc){BLEACH 第681話「THE END TWO WORLD」}}


追記・修正はバランス良くお願いします。

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