宝石の国

「宝石の国」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

宝石の国 - (2025/07/30 (水) 03:08:27) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2017/12/11 Mon 22:40:07 
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 16 分で読めます

----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----

#center(){&font(#f00,b,90%){――WARNING!――}
&font(#f00,b,90%){この項目には原作の重大なネタバレが含まれます。}
&font(#f00,b,90%){格納部内の記述の閲覧にはご注意ください。}












&font(#3f9,225%){――今から遠い未来、      }

&font(#3f9,225%){     僕らは宝石になった――}}








『宝石の国』とは、市川春子による日本の漫画。
講談社『[[月刊アフタヌーン]]』2012年12月号から2024年4月まで連載されていた漫画。
後述のように作品全体のモチーフが仏教のためか、話数は全部で&bold(){108話}(煩悩の数)、単行本は全部で&bold(){13巻}(吉数)となっている。

#openclose(show=●目次){
#contents()
}

*概要
2010年に『[[虫と歌]]』で手塚治虫文化賞・新生賞を受賞した作者による初の連載作品。
ジャンルとしては、人類絶滅から数万年が経過した世界を舞台とするいわゆる[[ポストアポカリプス]]もの。

2013年には第1巻の刊行を記念したフルアニメーションPVが制作されると共に、
同年末発表の「このマンガがすごい!」2014年オトコ編第10位に選出されている。
また、2017年10月から12月までオレンジ制作によるテレビアニメが放送された(原作5巻のはじめまで)。

意思を持ち自在に動き回る&font(b){人型の宝石}、という特異なアイデアに説得力を持たせる秀逸な設定と、
それらを活かして紡がれる奇想天外ながらも情感にあふれた切ない物語展開が特徴。
独特の画風によりしなやかに描かれる宝石たちの体が時に傷つき、時にバラバラに砕け散るその様は
ショッキングでありながら美しく、どこか背徳的な魅力を感じさせる。

ただ作品の殆どは&bold(){不滅の肉体を持つ「宝石」たちの王国(&主人公のメンタル)が徐々に壊れていく様を神の視点で眺めるような後ろ向きの作風}なので、
鬱展開気味の話運びも多い。
読者からは「甘い毒」「星屑と蜂蜜で出来た地獄」&s(){「←はちみつ入りの瓶の中に閉じ込められた働き蜂が喜びながら溺れ死ぬのを眺めるような話」}ともっぱらの評判。

また、上記の通り[[仏教]]思想を強く意識したようなデザインや世界観設定も特徴。
金剛先生や月人のデザインに顕著に現れている他、本作のラストは仏教徒にとっての最高到達点「解脱」であるとも取れるような描写がなされている。
なお7巻・9巻にはイラスト、10巻・12巻・13巻には本編で語られなかった部分を記す冊子付属の特装版があり、世界の背景設定を記す10巻付属冊子は2022年に『図説 宝石の国』として単品発売された。

上記の「このマンガがすごい!」選出もあってかねてから根強い人気があり、
田崎真珠とのコラボレーションにより発売された登場宝石たちのジュエリーのうち
最も高額な&font(b){300万円強}のものが&font(b){発売当日に即ご約定済}になったことも話題を呼んだ((ちなみに、当該のフォスフォフィライトのアクセサリーは石の希少性に加えて漫画で描写されるように脆く加工が難しいとされる代物であり、宝石マニアにしてみれば「むしろ安い」ものであったらしい。))。
2017年10月からのアニメ放送開始後はさらにその人気が加速しており、
原作単行本8巻と同時に発売された市川春子の初画集「愛の仮晶」が多くの書店で完売するなど大きな話題となっている。
また、本作に影響されて宝石鑑賞や収集に熱を上げるファンもおり、&font(b){リアル月人}と呼ばれているとかいないとか……

*物語
6度の隕石落下により、陸地が極端に減少したとある惑星。
海に逃げ延びた生物たちはやがて海底で死に絶え、堆積した亡骸は長い時を経て結晶化し、自我を宿す&font(b){宝石}となった。
地上に住まう宝石たちの数、28体。彼らはその美しい体を装飾品にしようと迫る謎の敵&font(b){月人}と、いつ果てるともない戦いを繰り返していた。

その不器用さ故、300年にもわたり職を与えられずにいた最年少の宝石&font(b){フォスフォフィライト}(フォス)は、
宝石たちのまとめ役&font(b){金剛先生}から初めての仕事として『博物誌の編纂』をするよう命じられる。
地味な仕事に落胆しながらも島の植生や生態について調べる中、フォスは夜の見回りをする宝石&font(b){シンシャ}と接触。
毒液を撒き散らす特異体質のため、仲間たちから離れ孤独に過ごすシンシャに、
フォスは「夜の見回りよりずっと楽しくて、君にしかできない仕事」を探すと約束する。

その日から、フォスフォフィライトの運命は大きく動き始める。
シンシャとの約束の行方、月人の謎、そして彼を待ち受ける大きな『変化』――&font(b){これは、成長の物語。}

*登場キャラクター
※CV.はテレビアニメ版における担当声優

**宝石たち
古代生物の死骸が海底に堆積し、気の遠くなるような長い時を経て結晶化したもの。
体内に内包物(インクルージョン)として封入された微小生物の作用により自我を持ち、自在に動き回ることができる。
それぞれ現実の宝石と同じような特徴(硬度、靭性など)を持ち、中には独自の特徴を活かして職に就く者もいる。
光をエネルギーとしているようで、光のない夜は灯りを照らさなければ活動できない。また、晴れ間の少ない冬には冬眠に入る。&footnote(ただし、金剛先生は冬眠しない。また、アンタークチサイトは他の宝石たちとは逆に冬の間しか活動できない。)
ちなみに本来は宝石そのもののガラス状肌なのだが、いつもは白粉を塗っているため白い肌をしている。また素手・素肌で触れ合った場合身体が割れてしまい、低硬度の方がより酷く破損するため、密接な触れ合いには慎重になっている。

インクルージョンの働きにより、たとえ体が砕けても欠片を集めれば元に戻るため、基本的には不老不死である。また、性別も存在しない。&footnote(作者によると「上半身は男性、下半身は女性をイメージして描いている」とのこと。実際、宝石たちには胸の膨らみも股間の膨らみも描写されていない。)
彼らの記憶は全身のインクルージョンに分散しているため、体の一部を失うとその部位に含まれていた記憶をも失ってしまう。
万一体の一部を紛失した際にはインクルージョンのない「なり損ない」の宝石を義手/義足として装着することもある。


・&font(#33FF99){フォスフォフィライト}
&font(b){&font(#33FF99){「夜の見回りよりずっと楽しくて 君にしかできない仕事を 僕が必ず見つけてみせるから」}}
&font(b){&font(#33FF99){「月に行くなんて言うなよ! なあ!」}}
硬度:3.5
CV.[[黒沢ともよ]]

この物語の主人公。通称&font(b){フォス}。宝石たちの中では最年少の300歳。
何をやらせてもうまくいかないほど不器用だが、口だけはやたらと回る明るい性格をしている。
月人との戦闘に出ることを熱望しているが、低硬度ゆえに金剛先生から許可が下りず、代わりに博物誌編纂の仕事を与えられた。
他の宝石たちに聞き込みを進める中でシンシャと出会い、彼に相応しい仕事を探すために奮闘するが……
また話が進む中で「&bold(){普通なら接合出来なさそうな素材でも時間を掛ければインクルージョンが馴染んでしまい、「最低限の自分」はそれでも保持できる}」傾向が見えており、
作中ではそれによって&font(#ff0000){記憶と本来のフォスフォフィライト素材が削れるのと引き換えるように別な素材を継ぎ接いでいき}、&bold(){1巻のフォスと同一存在は思えない程に}物理的に成長(変容)していく事になる((なので雑誌連載時には、フォスのキャラ紹介として「フォスのこれまでの変化一覧」が記載されていた。))。
だが、[[彼を主役にしてひとつ作品を書くとすれば……&bold(){それは間違いなく"悲劇"である……}>金木研(東京喰種)]]

&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){11巻と『図説 宝石の国』では、その本質は「本来強度と精神性が釣り合う宝石としては珍しい、『脆弱な身体と不器用さには不釣り合いな程の多大な承認欲求』」と考察されている。}}

#region(成長と変容の軌跡(ネタバレ注意!))
・2巻:アドミラビリスの殻にされる
生きたまま謎の巨大カタツムリ(ウェントリコスス)に喰われ生きたまま殻に取り込まれ、&s(){最初それに気づかなかったが}フォスの復元が可能と気づいた仲間達によって無事元の形に復元。&br()その後殻にされた影響から&bold(){アドミラビリスとの意志疎通が可能になった}。

・2巻:脚が新しい素材に代わる
ウェントリコススに海中に導かれるも、彼女が月人との取引で仲間を取り戻す事を選んだせいで&bold(){月人に両脚を奪われ}、朦朧とした状態で仲間に発見された後、彼女からのお詫びのように抱えていた「内側にアゲートがある縞模様の長い貝殻」を代わりの義足として接続された。&br()これにより以前より&bold(){俊敏な脚力と身軽さ}を入手しているが、そのせいかは不明だが冬に眠気を覚えなくなった。&br()またかなりの範囲を喪失したせいで、「ウェントリコススとの交流記憶の殆ど」「緒の浜」と言った記憶も一緒に失われている。

・3巻:腕が新しい素材に代わる
冬にアンタークチサイトと「冬の海に現れる謎の『流氷』」割りをしていた際、氷の海で「腕を変えればもっと活躍出来るのでは?(意訳)」という幻聴を聞きそれで隙が出来てつい両腕を喪失。&br()その後緒の浜で見つかった「宝石になれなかった金と白金(プラチナ)の合金」にどこか同情したのを見たアンタークによって試しにその合金を接着されるも、あまりの重さにやっぱり外そうとしたら&bold(){両腕が暴走しフォスを包み込むように体積を広げ拘束}。月人とアンタークの戦闘の中フォスの意志に応え&bold(){液体のように自在変化する両腕}として何とか安定するも、アンタークは結局月に攫われてしまった…。&br()その後合金の重さでアゲートの脚で得た俊敏性が損なわれたのを補うように腕の変化の習熟に励むも、腕を支えるため&bold(){合金が全身に根を張った事}で体格が大きくなるも「&bold(){動く度少しづつ元の身体が削れる}」「極限の感情の高まりで頭が割れる」と言った不具合も発生。結果冬が明けた後のフォスはアンタークを喪った記憶も合わさって徐々に陰鬱な面立ちと不安定な精神状況になっていき、シンシャとの記憶にも薄れが生じる(「約束」の詳細が思い出せない等)様に…。&br()ちなみに合金が涙のように漏れる事があり、金剛先生曰く「原生生物(人間)の名残」だそうな。

・7巻:頭が別の宝石のものになる
6巻ラストでフォスフォフィライトは月人によって&bold(){頭部を切断され}昏倒。その後カンゴームの提案によって、&bold(){フォスの胴体に首だけが残る宝石ラピスラズリの頭を接続する}前代未聞の救命方法が(宝石達内での懊悩がありながらも)実現。&br()接続前時点で&bold(){元から5割程に減少した}フォス素材・アゲートと貝殻・合金というかなり複雑なミックス状況になっていた所にラピスの首が付いたせいか&bold(){102年間昏睡する}も、何とか&s(){前のように軽いノリでラピス要素が見えない}フォスフォフィライトとして復活。&br()目覚めた日の夜、首に残る(本人が事前に仕込んでいたらしき)ラピスのインクルージョンの欠片と対話し、起きた後から&bold(){ラピスラズリの持っていた賢い思考や言動}をも有するように。&br()なお最初は長髪だったが、途中からラピスの面影を断つように短髪にしている。

・8巻:左眼が義眼に換装される
捨て身で月に乗り込み、月人との対話を経験したフォスが仲間達の場所に帰りそっちとの交渉を望んだ際、彼の監視のため月人の指導者格エクメアから左眼に夜に光る人工真珠が埋め込まれた。&br()特に目の換装による明確な変化はないものの、眼と前後して月人から新しい衣装を提供されており、10巻冒頭では徐々にうまくいかなくなっていく自分の行動や立ち位置を悩んで自損する等、微妙に優柔不断な行動が目立つ事に。&br()(ちなみにこの時点で月側はフォス(ラピス)の眼の他フォスの元の両脚と頭を所有しているはずだが、それが月側でどう扱われたのかは語られなかった)

・11巻:外見全体が歪なものになる
10巻で「金剛に祈らせる」と強引に乗り込むも元の仲間達の疑心を買い全身をバラバラにされ&bold(){220年間バラバラのまま放置され}、10巻最後で金剛に&bold(){右目以外を}仮復元されるも金剛に祈らせようと激高した所を発見され、最終的に再び月に回収されたフォス。
&br()激高したままエクメアに地上への再びの挑戦を訴えるも、あまりの状態に月の番犬の手で一旦破壊。エクメアが&bold(){220年間の記憶を残すような復元}を他の月人に依頼したせいで&bold(){他の宝石達から全否定される悪夢}を見てしまい、&bold(){口が牙の様に歪になり、首と背骨部分から合金がはみ出し続ける程異形の状態}で覚醒。&br()「宝石達を全て破壊する」狂気に憑かれ、エクメアから勧められた「&bold(){対水銀用コーティング}」と最低限の外装整えだけで地上への侵攻を開始。&br()戦闘時には合金を多彩に変動させながら剣を振るい、胴体を真っ二つにされても合金で身体を繋げ戦闘を続ける猛攻を見せた。&br()…ちなみに金剛にブチ切れた時点で、フォスは身体の変容と精神構造の追い詰まりによりエクメアの望む「&bold(){金剛を祈らせる事の出来る『疑似人間』}」へと知らぬ間に変化していたのだが、金剛がどうしても「祈り」を発動する事が出来ないと悟ったエクメアはさらに先を望み…。

・12巻:水銀の作用で身体が変容する
激闘の末シンシャを破壊するも、皮肉な事に(&bold(){「約束」の事は頭から消えていたが})それで宝石達への敵意が消え、それでも金剛に祈らせるため下半身が金属スライムと化した状態で進む中、シンシャとの戦いで浴びた水銀のせいで身体が変化。&br()下半身が元の人型に戻り色は合金の金色と化し、歪だった顔も水銀と合金が巧みに覆った事で右目を髪状の液状金属で隠した&bold(){成人男性の様な顔}に変化。&br()金剛との最期の対峙は、金剛が&bold(){「壊れろ!」というフォスの叫びで終わりを受け入れ穏やかに自壊していってしまう}も、最期に彼から「&bold(){金剛の右目}」と「ある言葉」を託され、直後現れ意味深な態度を取ったエクメアへの反発と「&bold(){幸福が欲しい}」という想いから右目を顔にはめ込むも、そのせいで&bold(){金剛の機能と記憶を強制的にインストールされてしまい}、&br()月で普通の存在として復元された金剛の見立てを聞いたエクメアによって、&bold(){金剛の機能を継承するため一万年間、知的生命体全てが見つかりしだい月に回収され誰もいない地上で放置される}事に…(孤独な方がインストール終了が早まるそうな)。&br()…なおフォスの放置の間に宝石達を月人化する措置が展開されたのだが、ラピスラズリのみ頭部のインクルージョンがフォスに渡り再現する量に至らなかったため復元出来なかったという。

・12巻:金剛の記憶と機能を継承する
一万年間金剛の記憶を見続けた末に金剛の生みの親な女性「アユム博士」と金剛の会話記憶の中で、会話前の夢で見た「無機体の世界」に希望を感じた博士が、「&bold(){渡ったら橋は燃やして}」と夢の中でフォスに告げ彼と融合。&br()そんな夢から覚めた一万年後のフォスは、全身が白い薄絹を纏ったように変容し、頭部も額部分がへこみ流動する模様が時に顔に見えるようなものに変化していた&s(){もはや宝石ではなくETでは…}。喋り方もかつての「僕」から一人称「私」のですます調に代わっている。&br()そして永い孤独と摩耗しながらも僅かに残っていた「ある記憶」から、彼の前に集った元宝石・元アドミラビリスも含む月人達の前で&s(){少し恨み事は言いつつも}一種の「悟り」へと達し、ついに「祈り」を発動。&br()結果&bold(){誰もいない、宝石達の住む島も一万年の時を経て殆ど海に沈んだ(11巻のある一文からすると温暖化による海面上昇)世界で独りだけとなった}。

&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){その後13巻である出会いから、単純だがスケールの大きい「自分の心からの望み」に気づき、自分のこれまでを後悔しながらも新しい知り合い達との交流に救われるも、「祈り」実行者として選ばれた意味と「渡ったら橋は燃やして」という言葉の解釈からそれを素直に喜ぶ事が出来ず懊悩。そして…}}


#endregion

【モチーフ】燐葉石(フォスフォフィライト)
薄荷色の淡い輝きを放つ宝石。現在は地球上に存在するものがすべて掘り尽くされているとされており、このために採掘が終了している。当然、希少価値はかなり高い。
非常に脆く加工が難しいこともあって、通常は標本や資料の形で収まってるほうが多く、ジュエリーとしてはあまり出回っていない。

・&font(#DD0000){シンシャ}
&font(b){&font(#DD0000){「そうだ 俺はここで 攫われるのを待っている」}}
&font(b){&font(#DD0000){「月でなら俺に価値をつけてくれるかもしれない ずっと待っているがこない」}}
硬度:2
CV.[[小松未可子]]

優れた才能と戦闘力を持ちながら、宿舎の外で一人孤独に過ごす宝石。
フォスに触れても割れる程脆い身体ながら、全身からあらゆるものを冒す毒液(水銀)を撒き散らす特異体質であり、その毒液による光の反射を利用して夜でも活動できる。
その能力を活かして他の宝石にはできない夜間の見回りをしている――と言えば聞こえはいいが、
実際のところ夜間に月人が襲来したことは一度もないため、閑職に押し込められていると言ったほうが正しい。&footnote(ルチルは「彼を夜に閉じ込めている」と形容。)
そこにいるだけですべてを毒する自身に絶望しきっており、月人に攫われることさえ望んでいたが、
自分を夜から救い出そうとするフォスのひたむきさに触れたことで、彼を信じたいという気持ちが芽生える。
だが物語が進むにつれ、「先生が隠す謎を解きたい」と感じ同時に「約束」の記憶が損傷で薄れていくフォスと、「先生を信じるからこそ隠し事を察してもそれに触れず、彼を独りにはしたくない」シンシャの間にはズレが出来ていき…。

【モチーフ】辰砂
硫化水銀の結晶(英語名は「シナバー」)。深紅の輝きを放ち、水銀の精製に用いられるほか顔料や漢方薬の原料ともなる。

・金剛先生
&font(b){「生きているだけで良いと 何度も諭したが」}
&font(b){「ただ息をしてやり過ごすには あの子は優しく聡明すぎる」}
硬度:?
CV.[[中田譲治]]

皆から「先生」と慕われる、宝石たちのまとめ役。
中性的な容姿の者が多い宝石たちとは異なり、僧侶のような装束をまとった男性的な姿をしている。
低硬度の宝石なら怒声の一喝で砕いてしまうほどの途方もない戦闘力を誇り、月人をも容易く蹴散らすが、
時折不意に&font(l){お昼寝}瞑想に入ってしまうという弱点がある。
また生まれたばかりの宝石達の研磨や眼の造形も行っており、作中の宝石達が皆似た様な顔なのは「多少でも違いを感じないように(意訳)」なんて配慮だそうな。

【モチーフ】不明
ダイヤモンドの和名が「金剛石」であること、またその戦闘力の高さからダイヤモンド属のいずれかの宝石がモチーフであると推測される。
#openclose(show=金剛先生の真のモチーフ・原作8巻重大ネタバレ注意){
【モチーフ】六方晶ダイヤモンド
隕石の衝突による巨大な熱と圧力によって生成される、『ダイヤモンドよりも硬いダイヤモンド』。ロンズデーライトとも呼ばれる。
人工的な合成も試みられているが、理論上発揮し得る真の硬度を再現するまでには至っていない。
}

・&font(#64F9C1){ダ}&font(#D6FF58){イ}&font(#60EEFF){ヤ}&font(#5D99FF){モ}&font(#A16EFF){ン}&font(#FF69A3){ド}
&font(b){「&font(#64F9C1){そう}&font(#D6FF58){ だから}&font(#60EEFF){ でも}&font(#5D99FF){ たまに}&font(#A16EFF){ ほんの一瞬}」}
&font(b){「ボルツさえいなければ &font(#FF69A3){なんてね}」}
硬度:10
CV.[[茅野愛衣]]

宝石たちの中で最も優れた硬度10を誇るダイヤモンド属のうちの一人。
常に虹色の輝きを放つ美しい宝石であり、他の宝石たちと比べてやや女性的な仕草や思考が特徴。
普段はおっとりとした言動をしており、空回りするフォスにも優しく接するが、
その一方で弟・ボルツに対して劣等感を抱いており、彼に守られるばかりの現状に葛藤している。
&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){そして9巻~11巻の間に新しい生きがいを見つけ明るくなるが、フォスにボルツの件を問われたため、11巻では改めて劣等感に決着をつけるべく初めての兄弟喧嘩へ。そんな兄貴と戦った弟の感慨は…。}}

【モチーフ】[[ダイヤモンド]]
言わずと知れた宝石の王様、永遠の輝き。
硬度10の傷つきにくさは伊達ではないが、靭性は案外低いのでハンマーで叩けば容易に粉々になる。
&font(b){ダイヤモンドは砕ける}。

・ボルツ
&font(b){「気まぐれで一度ぐらい助けても きりがない」}
&font(b){「悩みごと粉にしてやる」}
硬度:10
CV.[[佐倉綾音]]

ダイヤモンド属ゆえの高い硬度に加え、靭性(割れにくさ)の高さをも併せ持つ最強の宝石。
長い髪をなびかせて鮮烈に現れ、圧倒的な強さで月人を斬り裂くさまは仲間たちにすら「戦闘狂」と恐れられる。
度々無理をしては危機に陥るダイヤを激しく叱責する一方、兄である彼を心密かに案じているフシがある。
学校で灯代わりに飼っている発光するクラゲを髪に何匹包めるか試すのが趣味。
 
【モチーフ】カーボナード
ブラックダイヤモンド、あるいはボルツとも呼ばれるダイヤモンドの一種。
微細なダイヤモンドの結晶が集積した多結晶であり、劈開(へきかい)&footnote(鉱石が持つ、ある方向に割れやすい性質のこと。)がないため非常に割れにくい。

・&font(#FF82B2){モルガナイト}
&font(b){&font(#FF82B2){「たまには先生に楽させてあげなきゃ ああみえて歳だから」}}
硬度:7.5
CV.田村睦心

やんちゃでやる気に満ち溢れた宝石。口が悪く、フォスにしばしばキツイ言葉を浴びせる。
同じ緑柱石であるゴーシェとコンビを組み、勇猛果敢に戦線に立つ。

【モチーフ】モルガナイト
ベリリウムを含む六角柱状の鉱物・緑柱石(ベリル)のうちピンク~淡赤紫色のものを指す名称。
モルガン財閥の創始者で宝石コレクターのジョン・モルガンに由来する。

・&font(#EAD9FF,#000000){ゴーシェナイト}
&font(b){&font(#EAD9FF,#000000){「始まる前から僕らを助けた すっごい仕事じゃない?」}}
硬度:7.5
CV.[[早見沙織]]

常に困り眉のやさしい宝石で、相棒のモルガとは対照的にフォスにも柔らかな接し方をする。
先走りがちなモルガに振り回されつつも、彼のフォローを的確にこなすしっかり者。

【モチーフ】ゴシェナイト
ベリリウムを含む六角柱状の鉱物・緑柱石(ベリル)のうち純度の高い透明なものを指す名称。
最初の発見地であるアメリカ・マサチューセッツ州ハンプシャー郡ゴーシェンに由来する。

・&font(#800000){ルチル}
&font(b){&font(#800000){「おや根深いですね ざっくりいっちゃいますか」}}
硬度:6
CV.内山夕実

丁寧な物腰が特徴の、白衣を纏った宝石。隠れナンバーワン美脚。
原形をとどめないほどバラバラに砕けた宝石であっても元に戻すことができる名医だが、
興味を抱いた対象をすぐさま解剖しようとするマッドな一面も持ち合わせている。

【モチーフ】金紅石(ルチル)
二酸化チタンの結晶。チタンの製造に用いられるほか、古くはダイヤモンドの代用品としても扱われた。

・&font(#228B22){ジェード}(ジュード)
&font(b){&font(#228B22){「ああ…ユークレース お前だから言うが 先生を起こすのは 月人と戦うより大変だ」}}
硬度:7
CV.[[高垣彩陽]]

朝会をはじめとする様々な話し合いで議長を務める生真面目な宝石。
フォスをはじめマイペースなものが多い宝石たちをまとめるのにいつも苦労している。
また金剛先生への報告も彼の役目であり、眠りについた先生を起こそうとして拳が砕けるなどこちらでも苦労が絶えない。
&font(b){&font(#228B22){ジョーキョーセツメイ!!}}

第1巻までは「ジュード」と呼ばれていたが、後に「ジェード」に改められた。アニメ版では最初からジェードと呼ばれている。

【モチーフ】[[翡翠]](ジェイド)
中国をはじめ各国の古代文明で重宝されてきた宝石。深緑のイメージが強いが、実際には15色ほどのバリエーションがあり日本で採れる中で最高品質とされる糸魚川の翡翠は白色が主である。
翡翠と呼ばれる鉱物には硬玉(ヒスイ輝石)・軟玉(ネフライト)の2種類があるが、宝石としての翡翠は主に前者を指す。

・&font(#4169E1){ユーク}&font(#EAD9FF,#000000){レース}
&font(b){&font(#4169E1){「僕ら 存外にぶいからなあ} &font(#EAD9FF,#000000){夏が暑いとか冬が寒いとか 植物ほど敏感でもないし」}}
硬度:7.5
CV.[[能登麻美子]]

書記を担当するのんびりした雰囲気の宝石。洞察力に優れている。
ジェードと共に行動することが多く、苦労の多い彼をたびたびねぎらっている。
また9巻で金剛先生が「自分に言える範囲での隠していた事と、自分の真の出自」を告白した際、(シンシャが進みかねている横で)真っ先に彼を「金剛」と呼び、彼とこれから皆で「対等の仲間」として付き合っていく事を宣言した。
体の右半分が青、左半分が乳白色だが、不意に色が移動して左右逆になることもあるらしい。本人にもイマイチ理由は分かっていない。

【モチーフ】ユークレース
ベリリウム珪酸塩鉱物の一種であり、薄い色から濃い色までグラデーションのある青色の宝石。
劈開が完全であるため大変割れやすい。また、不純物が混ざることで部分的に白、無色、緑色になる場合もある。

・&font(#FF0000){レッドベリル}
&font(b){&font(#FF0000){「肩口を従来の百分の一つめて より美しいフォルムにしてみました! 手袋の出し入れもラクラク!」}}
硬度:7.5
CV.[[内田真礼]]

服飾担当の真っ赤な宝石。宝石たちの制服やパジャマの製作を一手に担う。
服に関しては独自の美意識に由来する強いこだわりがあり、自分のイメージに合わないものは許せない。

【モチーフ】レッドベリル
ベリリウムを含む六角柱状の鉱物・緑柱石(ベリル)のうち赤いものを指す名称。
なかなか産出されず、大きな結晶も採れにくい希少な鉱物。

・&font(#9400D3){アメシスト エイティ・フォー/サーティ・スリー}
&font(b){&font(#9400D3){「「二人でもひとりの 僕ら双晶アメシストで テストってわけだね」」}}
硬度:7
CV.[[伊藤かな恵]]

二人で一人の特殊な宝石。右目が隠れているのがエイティ・フォー、左目が隠れているのがサーティ・スリー。
その特殊な性質のために互いに触れ合っても割れることがなく、他の宝石たち以上に息の合ったコンビネーションを組むことができる。

【モチーフ】アメシスト
紫色の水晶。
単結晶がそれぞれ84°、33°の角度で接合した「日本式双晶」と呼ばれる形態のものが産出することがあり、
本作におけるアメシストの個体名および特徴はこの日本式双晶に由来すると思われる。

・&font(#0000CD){ベニトアイト}
&font(b){&font(#0000CD){「夜みんなでトランプしよ? ね?」}}
硬度:6.5
CV.[[小澤亜李]]

いたって常識人の宝石。ネプチュナイトとコンビを組む。&footnote(ベニト石と海王石がたびたび結合した状態で産出することに由来すると思われる。)
やや不憫な目に遭いやすい。

【モチーフ】ベニト石
深い青色を湛えたケイ酸塩鉱物の結晶。劈開がないため加工しやすいが、希少。
名称はアメリカ合衆国カリフォルニア州サンベニト郡で初めて発見されたことに由来する。

・&font(#333333){ネプチュナイト}
&font(b){&font(#333333){「ノイローゼの対処は早めがいい」}}
硬度:5.5
CV.[[種﨑敦美]]

ちょっと変わり者の宝石。無表情で辛辣な一言を放つことに定評がある。
ベニトと組んでおり、「ネプちー」というあだ名で呼ばれている。

【モチーフ】海王石(ネプチュナイト)
光沢のある黒い結晶。ほとんど黒に見えるが実際は暗赤色をしており、小さな水晶に強い光を当てると判別できる。
名称はローマの海神・ネプチューンに由来する。

・&font(#FF6928){ジルコン}
&font(b){&font(#FF6928){「存在感としては大して変わらない気もしますが……」}}
硬度:7.5
CV.[[茜屋日海夏]]

フォスに次いで若い宝石。
優秀で礼儀正しく、コンビ相手のイエローダイヤモンドに深い敬意を抱いている。

【モチーフ】ジルコン(ヒヤシンス鉱)
ケイ酸塩鉱物の一種。純粋なものは無色だが、不純物によって褐色、橙色、緑色などに着色される場合がある。
無色透明のものはダイヤモンドに近い見た目のため、装飾品としても用いられる。ちなみによく[[ジルコニア]]と混合されがちだがジルコニアは人工の宝石でれっきとした別物である。

・オブシディアン
&font(b){「どうせなら~~ その手に直接 剣つけたらクレイジーでいいよねぇ」}
硬度:5
CV.[[広橋涼]]

武器制作担当の宝石。宝石たちが振るう剣を製作している。なお『図説 宝石の国』によると、材料は&bold(){自分の身体から産出される液体}だそうな((ちなみに『図説』の方によると、オブシディアンがいなかった時代は壊れた宝石の破片から武器を作っていたという。))。
業務の割にはノリが軽く、どこかふにゃっとしている。

【モチーフ】黒曜石
火山岩の一種で、ガラス質の流紋岩。
割ると鋭い断面を示し、古くからナイフや鏃、斧刃の材料として用いられてきた。

・&font(#FFFF33,#DDDDDD){イエローダイヤモンド}
&font(b){&font(#FFFF33,#DDDDDD){「もう なんで戦ってるのかも思い出せないな……」}}
硬度:10
CV.皆川純子

宝石たちの中では最年長の3597歳の宝石。皆から「(イエロー)おにいさま」と呼ばれ慕われている。
かつて組んだ四人の宝石が全員月に連れ去られたという過去を持つ。
細かいことは気にしないおおらかな性格だが、それには戦いと喪失の繰り返しにより感情が摩耗しているという一面も含まれる。

【モチーフ】イエローダイヤモンド
カラーダイヤモンドのうち、窒素由来の黄褐色を示すものを指す名称。
色が濃く鮮やかなものは同サイズの無色ダイヤモンドを上回る高値で取引されることもある。

・&font(#33FFCC){アレキサンドライト}
&font(b){&font(#33FFCC){「さっきの月人の形! あれでは細部が全くわからない! 他の型も監修する! やってみ!」}}
硬度:8.5
CV.[[釘宮理恵]]

図画などを通して月人を研究している「月人マニア」の宝石。愛称は「&font(l){アレキちゃん}アレキさん(アレキ)」。
月人と聞くと黙っていられないアグレッシブな性格だが、実は月人をまともに直視できない体質。
月人を直視すると髪が深紅に染まり暴走(変身)する、もしくはその場に気絶してしまう。&footnote(イエロー曰く「ハズレの方のアレキ」。)

【モチーフ】アレキサンドライト
金緑石(クリソベリル)の変種であり、ロシアのエメラルド鉱山で発見された宝石。
当たる光の性質によって青緑にも赤にも見える変色効果を持ち、ジュエリーとして重宝される。

・&font(#00FF33){ペリドット}
&font(b){&font(#00FF33){「今年は麻が少ないんだから 紙ムダにするなよ!」}}
硬度:6.5
CV.[[桑島法子]]

紙の製作を担当する古参の宝石。スフェンとコンビを組む。

【モチーフ】ペリドット
カンラン石のうち宝石として扱われるものを指す名称。
少量の灯りでも鮮やかな緑色に輝くため「イブニング・エメラルド」との異名を持つ。

・&font(#FF8C00){スフェン}
&font(b){&font(#FF8C00){「え? 新しいもの? 使ってる物しか知らないよぉ」}}
硬度:5
CV.[[生天目仁美]]

家具などの工芸品の製作を担当する古参の宝石。ペリドットとコンビを組む。

【モチーフ】チタン石(スフェーン)
組成にチタンを含むケイ酸塩鉱物の一種。
光の方向によって異なる色に輝く「多色性」を持つが、硬度が低いうえ劈開もあり、取り扱いには注意が必要。

・&font(#00FF7F){ウォーター&font(#FF1493){メロン}トルマリン}
&font(b){&font(#00FF7F){「うー&font(#FF1493){ん そ}っか~」}}
硬度:7.5
CV.[[原田彩楓]]

驚くと帯電する特異体質の宝石。髪は黄緑色だが、頭頂部のみピンク色。
性格は非常にのんびり屋でマイペース、ちょっと適当すぎるきらいがある。

【モチーフ】ウォーターメロントルマリン
トルマリン(電気石)のうち、「[[ウォーターメロン>スイカ(果実)]]」の名の通り外側が緑色で内側がピンク色のものを指す。
トルマリン共通の特徴として、結晶を熱すると電気を帯びることが知られている。

・&font(#33CCFF){ヘミモルファイト}
&font(b){&font(#33CCFF){「っていうかむしろ これなら月人にさらわれないんじゃない?」}}
硬度:5
CV.[[上田麗奈]]

ウォーターメロントルマリンとコンビを組む宝石。目標とする先輩を決めあぐねている若手のホープ。

【モチーフ】異極鉱(ヘミモルファイト)
ケイ酸塩鉱物の一種。
片方の結晶は尖っており、もう片方は平らになっているという特殊な形状をしている。

・&font(#FFFFFF,#000000){アンタークチサイト}
&font(b){&font(#FFFFFF,#000000){「低硬度から勇気をとったらなにもない」}}
硬度:3
CV.[[伊瀬茉莉也]]

常温では液体だが、気温が下がると固体になる特殊な宝石。皆が冬眠する冬の間の見回りをたった一人で担当している。
勇敢な性格だが、基本的に一人で行動するため集団行動には不慣れ。
冬の間は先生と二人きりになるため、他の宝石たち以上に先生に深い敬愛の念を抱いている。

【モチーフ】南極石
約25℃で融点に達し、液体化するハロゲン化鉱物。
名前については南極大陸のドンファン池から発見されたことから「ドンファン石」、
発見者・小坂丈予の恩師・南英一に由来する「南石」などが考案されたが、1965年に「南極石」として申請された。
&font(l){つまりアンターク、一歩間違えば南ちゃんだったのでは}

・&font(#EE0000){パパラチア}
&font(b){&font(#EE0000){「おやおや 今回はずいぶん派手だなあ」}}
硬度:9
CV.[[朴璐美]]

生まれつき体に無数の穴が開いた特異体質の宝石。ルチルのコンビ相手。
さっぱりとした性格の兄貴分だが、体質のせいで長らく眠りに就いている。
ルチルの優れた医術は、彼の治療を試みるうちに身についたもの。

【モチーフ】パパラチアサファイア
シンハラ語で「蓮の花」「蓮の花の蕾」を指す「パパラチア」を名に冠したサファイアの一種。
桃色から橙色の中間色を示すサファイアをこう呼ぶ。


#openclose(show=そのほかの宝石たち・未アニメ化以降ネタバレ注意){
・&font(#FFFFFF,#000000){ゴースト・クォーツ}
&font(b)&font(#FFFFFF,#000000){「それに僕の中のコも ラピスの言うことなら聞くんだけど……」}
硬度:7

月から帰ってきた宝石たちの欠片が収められた長期療養所を担当している宝石。図書館の管理も彼の仕事である。
突然後ろから話しかけてくるなど神出鬼没で不思議な雰囲気を漂わせているが、気は優しく面倒見がよい。
多層構造をしており、かねてから自分の中にいる「もう一人」の存在に気付いていた。

【モチーフ】ファントム・クォーツ
ゴースト・クリスタルとも呼ばれる水晶の一種。
一旦成長を止めた結晶が再び成長する際に別の物質が混ざることで、内側に幻影のような淡い模様が刻まれているのが特徴。

・&font(#FFFFFF,#000000){カン}ゴーム
&font(b){「&font(#FFFFFF,#000000){お前がいかれたところで}二人は帰ってこない」}
硬度:7

ゴースト・クォーツの内部にいた「もう一人」の宝石。アンタークチサイトによく似た姿をしている。
荒々しく暴力的な面が目立つが、ゴースト同様他人を放っておけない世話焼きでもある。

本編ではゴーストの最後の願いからフォスを何かと助けるも、9巻でフォスに他の宝石達と共に月へ連れてこられてきた際、エクメアとの会話で一変。
「皆」への感情から「アンタークの似姿」になりたいと願った彼とその中の「フォスへの献身」を、エクメアは「瞳に残るゴーストの欠片の影響」「誰からも『ゴーストの代わりとしか見られていない』」と断じ、
それを取り去るためゴーストの欠片の除去を勧められ、迷い物理的に傷つきながらその実行を選択。以降はフォスへの献身をゴーストの影響だと取りやめ、ゴーストどころか&bold(){ラピスの事すらどうでもよくなる程}過去への感傷を切り捨ててしまった。
またエクメアに「ある事情」からあれこれと可愛がられた事で何と&bold(){「月人になりたい」と願う程彼にべた惚れ}。身体の白粉も辞めたガラス状の姿と&bold(){前とは違う乙女な瞳}で&bold(){エクメアの伴侶となり}、月人や月の宝石達から「&bold(){姫}」と呼ばれるように。%%信じて送り出した兄貴っぽいキャラがガングロギャル堕ちして月人とイチャつき始めた%%
とはいえ恋に落ちた後もフォスに最後の忠告をし、11巻でエクメアがこれまでの策謀を説明した後「もし自分達の間に子供がいたら、今の三族の行き詰まりの未来とは違うものをあげたい(意訳)」と生殖が出来ない月人や宝石では叶わぬ夢を呟いた際、彼の&bold(){プレゼント選びセンスの無さ}にツッコミを入れたりした。

【モチーフ】黒水晶(カンゴーム)
読んで字の如く、黒い水晶のこと。天然のものは産出量が少なく貴重。
黒水晶の中でも、若干光を通す褐色のものをカンゴームと呼ぶ。

・&font(#0000AA){ラピス・ラズリ}
&font(b){&font(#0000AA){「君はそうやって 散らかしっぱなしだね」}}
硬度:5

かつてゴーストと組んでいた宝石。
ゴーストの前の図書館担当でもあり、分析力に長け知的好奇心豊かな頭脳派であった。
現在は首だけが長期療養所に保管されている。

【モチーフ】ラピスラズリ
瑠璃という和名でも知られる、青金石(ラズライト)に複数の同種鉱物が加わったもの。
古くは四大文明の時代から装飾品や顔料の材料として用いられてきた、歴史ある宝石。

・ゴーシェナイト
・モルガナイト
フォスが102年の眠りについていた間に、月人に攫われた2名の穴を埋めるように生まれた若い宝石たち。
当代のゴーシェはコミュ強な明るい性格でフォスの事を「先輩」と呼んでおり、モルガは先代と比べて髪の長さが短めで人見知り気味な素直後輩。

}

**アドミラビリス族

貝のような殻を被った軟体生物。無機物を溶かして体内に取り込み、殻の補強に利用する性質がある。
月で「甘い水と砂」によって知性を奪われ、肥大化した姿で養殖されている。
海水に浸かると宝石たちの両手に収まるほど小さな元の姿に戻り、更に故郷の地に近づくことで人型の真の姿を取り戻すことができる。

・ウェントリコスス
&font(b){&font(#FF6666){「ヘイ!マイダイヤモンド!」}}
&font(b){&font(#FF6666){「おまえがシンシャを大事に思うように 私にも大事なものがある 許せ」}}
CV.[[斎藤千和]]

アドミラビリス族の王。カタツムリのような殻を持つナメクジ状の姿をしており、その真の姿は淡く透けた桃色の女性体。
当初は月人の兵器として肥大化させられた姿で地上に投下されフォスを喰らったが、海水に浸かったことで縮小し、自我を取り戻す。
殻から復元されたフォスとは意思疎通が可能で、シンシャの仕事探しに行き詰まる彼を海に誘う。

・アクレアツス
&font(b){「ご は んの におい?」}
&font(b){「思えば月で正気なのはあなただけでした よくここまで おひとりで」}
CV.[[三瓶由布子]]

月に捕らわれたウェントリコススの弟で、姉曰く「食うと戦うしか能のないバカ弟」。
ホネガイのような殻を持つメンダコ状の姿をしており、真の姿は異形の脚部が目を引く漆黒の男性体。


#openclose(show=そのほかのアドミラビリス族・原作7巻ネタバレ注意){
・ウァリエガツス
&font(b){「わたくしの言葉がわかる宝石ということは! 我が祖先を月から解き放った伝説の! ポスポピペロペロ様!」}
&font(#33FF99){&font(l){フォス「うーん多発する伝達ミス」}}

地上に戻ったアドミラビリス族の五代目の王で、ウミウシ状の姿をしている。真の姿はウェントリコススに似た少女体。
歴代王の中でもとびぬけて貧弱で頼りないとの評を気にしており、ある決心の元宝石たちの島へ近づく。

}


**月人
虚空に突如出現する「黒点」と呼ばれる兆しの中から現れる謎の存在。
宝石を回収するための器を持っている仏像のような「器」を、弓矢や槍・刺又で攻撃してくる天女のような「雑(ぞう)」が多数取り囲んでいる。
基本的には言葉を一切発さず、意思疎通可能な存在であるかどうかも不明。
個々の体は剣の一振りで霧散するほど脆いが、一度に数十体が出現するため人数の少ない宝石たちは常に多勢に無勢を強いられる。
その目的は美しい体を持つ宝石たちを月に攫い装飾品などに加工することであるとされており、既に数人の宝石たちが月に攫われている。
時折、攫った宝石たちを原材料とした新兵器を投入してくることがある。

#openclose(show=月人の正体・原作8巻重大ネタバレ注意){          












#center(){&font(#B8860B,225%){「君たちで飾り付けた この星は美しいよ」}

&font(#B8860B,225%){「いつか恒星にならんばかりの輝きだ」}}












かつて地上に存在した「人間」という生物は、絶滅する直前に自らを「肉」・「骨」・「魂」の三要素に分けたという。
このうち「肉」が前述したアドミラビリス族、「骨」がフォスを含む宝石達であり、そして「魂」にあたるのが月人と呼ばれているモノの正体である。
人間が死ぬ際、生きている誰かの祈りを受けた魂は純粋な魂の元素に分解され、永遠の無に満たされた安寧の地=別の宇宙へと辿り着く。
誰の祈りも受けられなかったために別の宇宙へ向かうことができず、月に座礁した人間の魂こそが月人と呼ばれる存在である。
地上に降りた月人たちの不気味な姿はいわゆる「戦闘形態」であり、月ではかつての人間と変わりない姿に戻って生活している。
月表面の都市に住まう彼らの生活は一見賑やかで幸福そうだが、その実分解されないまま永遠に生前同様の生態を繰り返すことに疲れ果てている。

彼らの真の目的は、かつて人間によって作られた「祈りのための機械」である金剛先生による自分たちの分解。
人間の魂をも瞬時に分解する強力な破壊装置である金剛先生はある時から「仕事をしなくなり」、地上で宝石の世話をするばかりになった。
月人が宝石たちを狙うのは、金剛先生が慈しむ宝石たちを取り上げることで彼に刺激を与え、元の機能を取り戻させるためである。
これまで月人が武器の材料として地上に「返して」きた宝石の破片はすべて精巧な合成品であり、
攫われた宝石たちは皆粉々に砕かれて月表面に撒かれ、金剛先生を刺激する「長期計画」として月を煌々と白く輝かせ続けている。
また、月人の戦闘形態が仏や天女のような姿をしているのも、祈りを誘発するための作戦の一環である。
ちなみに10巻での説明によると、アドミラビリスの飼育も元々はある理由で彼らを欲しがった月人の誘いに、故郷の海で&bold(){食糧難}に困っていた彼らが応じた事が由来だったという。
(月側のみの発言なので真偽には一考の余地があるが、12巻では地球に帰還して数百年経過したアドミラビリス達には、実際に栄養不足から小型化・知能低下の傾向が確認されていた)

&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){12巻後半では月に来た宝石との共同研究で「宝石を月人にする機械」が誕生。インクルージョンだけ何とか回収できた(月人に壊された)宝石達も復活させられるため、地球に放置させられたフォス以外の全宝石と金剛は、後から回収されたアドミラビリス達(と彼らの他界者達の記憶)と共に月人と化す事に…。}}

・エクメア
&font(#B8860B){&font(b){「おや ようこそ 月世界へ」}}
&font(#B8860B){&font(b){「永くを彷徨う我々にもう人間の野生は合わない 苦痛だ だが何故かずっとこびり付き逆らえない ひどい呪いだ」}}

月人たちの指導者。他の月人たちから「王子」と慕われている。
表面上は淡々と振る舞うが、その一方で永遠に人間の営みを繰り返し続ける現状に対する焦燥感を抱いており、フォスの存在を知り&bold(){フォスを或る方向へ変化させ事態を打破しようと決意}。
…ただ、そのためならフォスとの取引に応じる裏で、&bold(){フォスの精神を彼には見えない形で追い詰める事も厭わず}(負の記憶を重点的に保存修理する様に依頼等)、12巻ではその果てに&bold(){フォスへ冷酷な決定}を下す事になる。
ぶっちゃけ&bold(){本作の黒幕}なのだが、一方で知らぬ間にフォスに(自分が望む様な)影響を与えていたカンゴームを「ゴーストの影響だけでフォスの子守をしていた(意訳)」と同情し可愛がった結果&bold(){夫婦}にもなり、&bold(){10巻表紙で結婚式の様子が描かれた}。
また自分達のために利用したフォスへの「救い」(報酬)も一応考えてはいるようだが…。
なお今の名は通称で、12巻で判明したかつての名前は「&bold(){[[エンマ>閻魔]]}」(「クメラ」地域を担当するエンマ→エマ・クメラ→エクメア)。
&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){この名や金剛の真名などから、「エクメアが12巻でフォスに望んだあり方は、リアルで言う『弥勒菩薩』に近いのでは?」なんて仮説が読者内で考察されている。}}
&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){また11巻では金剛が祈れなくなった理由は「壊れた自分が祈れば「人間の要素」が入った宝石をも消し飛ばしてしまう」事にあったと語り、自分も宝石達との触れ合いからその気持ちを理解するようになっていた。}}

・セミ
&font(#B8860B){&font(b){「本日から監視…………じゃなくてお世話係になります セミと申します よろしくお願いしまあーす!」}}
&font(#B8860B){&font(b){「フォフィフ…ふぉ…ふぃ…ふ…あれ? フォシホジ… ん? ポジポジファイトさま!」}}

月でフォスの&font(l){監視役}お世話係に任命された月人の巨漢。「アペ」というそっくりな兄弟がいる。
大きな体に似合わずつぶらな目をしており、性格は素朴で単純。フォスにもすぐ懐き、彼のよき協力者となる。
地上では仁王のような戦闘形態になり、ボルツとも互角以上に渡り合う戦闘力を発揮する。

}

#region(そして…(13巻のネタバレに付き注意!))



・岩石生命体
月人が全て消えて長い月日が経った星で、新しく心を得た石ころ達。
生まれたばかりなせいか純真無垢で、特に「&bold(){余計なものを欲しがらない}」無欲さは、&bold(){何もかもを欲しがった結果、何でもできるようになって「月人の願いを叶える」仕事をやっても一人ぼっちになった}フォスの心に大きな衝撃を与える事に。
それからフォスは星に散らばる他の石たちを回りに集め、意識はあっても基本独立した生物?ゆえにそれぞれ「自分だけの言葉」を使う彼らが交流出来るようにする通訳兼「人間と三族の歴史」を伝える語り部として過ごすようになったが、
彼らの進化状況は、フォスに嫌な可能性をも感じさせてしまい…。



・ぷーぷ
かつて人間の時代、金剛先生の「兄機」として作られ、しかし&bold(){あえて隕石の襲来予告を遅らせ}人類滅亡の道を促進させた結果海にバラバラにされて投棄され、
その後宝石の時代に謎の「流氷」として冬の海に姿を現していた機械(なお月人側はその素性を理解しており、金剛先生も「罪深きもの」と存在を認知していた)。
12巻でその存在が語られた後、13巻でついに本人?が登場。製造された頃は「目が付いた平たい箱」型だったが、本編では恐らく僅かに無事だった部分であろう「目玉からコードのような触手が生えた姿」となっている(『図説 宝石の国』にてこの姿のみ先行公開されていた)。
ちなみに自分と金剛を作ったアユム博士を「お母さん」と呼んでいる。


#endregion


*テレビアニメ

2017年10月から12月までTOKYO MX、BS11ほかにて放送。監督は『[[ラブライブ!]]』の京極尚彦。
「[[銀河機攻隊 マジェスティックプリンス]]」「[[蒼穹のファフナー EXODUS]]」などの
ハイクオリティなCG作画で知られる制作会社・オレンジの初めての元請け作品。
3DCGをメインに、一部シーンでは2D作画を併用することで、宝石たちの硬質な美しさと情感あふれる表情を巧みに描き出している。

**主題歌

OP(第1話ED)「&font(b){鏡面の波}」
作詞・作曲・編曲:照井順政
歌:YURiKA

ED「&font(b){煌めく浜辺}」
作詞・作曲・編曲:[[鈴木慶一>ムーンライダーズ(バンド)]]
歌:大原ゆい子

第8話特殊ED「&font(b){liquescimus}」
作詞・作曲・編曲:志娥慶香
歌:フォスフォフィライト(CV.黒沢ともよ)

第12話特殊ED「&font(b){鏡面の波[Orchestra Ver.]}」
作詞・作曲:照井順政、藤澤慶昌  編曲:藤澤慶昌
歌:YURiKA






300万円のフォスフォフィライトアクセサリーを所有している人、追記・修正お願いします。

#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,17)
}
#include(テンプレ3)

#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 11月の第4週は衝撃の8巻試し読み⇒地獄の8巻⇒倍増しの8話というとんでもない1週間だった…  -- 名無しさん  (2017-12-12 02:07:05)
- オブシディアンが武器担当だけど身体使って製作してるって設定とかちゃんと明言されてたっけ?  -- 名無しさん  (2017-12-12 04:14:00)
- ↑イベントでの発言が初出らしいが、漫画本編や関連書籍で語られた情報ではないので一応削っておいた。  -- 名無しさん  (2017-12-12 06:29:16)
- フォスの顔が途中からあんまりかわいくなくなったのは・・・そういうことか!しかし首のすげ返って・・・すげぇ。後、何かPS版「聖剣伝説」の珠魅みたいだよなぁ。  -- 名無しさん  (2017-12-12 09:56:31)
- 宝石たちが余りにマニアックなのでダイヤなどわかりやすいの以外は「こういう宝石がモデル」と項目に付け加えてほしい。  -- 名無しさん  (2017-12-12 09:59:34)
- ↑↑↑イベントで言ってたのかサンクス  -- 名無しさん  (2017-12-12 14:31:27)
- コラボジュエリーで三百万円超えのフォスフォフィライト販売当日に売れたのは、本作の人気というより宝石の希少性のせいだと思われる。買ったのは宝石収集家で、購入後に作品も読んだという情報を見かけた。そもそも本当はアクセサリーにできる硬度じゃないらしいしね。  -- 名無しさん  (2017-12-13 20:44:42)
- てか百合タグ付けたの誰w  -- 名無しさん  (2017-12-13 20:47:02)
- 宝石たちに性別ってないよね?ダイヤがボルツを弟扱いしてたくらいだっけ?性別の普及って  -- 名無しさん  (2017-12-13 21:55:02)
- つうかカッティングしてルースにするだけでも困難なフォスフォフィライトを更に爪で固定するとかある意味狂気の沙汰だからなぁw  -- 名無しさん  (2017-12-13 21:59:36)
- 花は性別ないからある意味百合で合ってる?w  -- 名無しさん  (2017-12-14 00:29:25)
- タンザナイトやパライバトルマリンを出してほしい。  -- 名無しさん  (2017-12-15 10:18:21)
- 元の宝石をググルと素敵な世界が広がる。そりゃ月人が襲いに来るわけだ。(特にフォスは綺麗だ)  -- 名無しさん  (2017-12-19 10:15:43)
- この作者さんの各作品は人間のような何か、コンセプトなことが多い、特に宝石の国はその集大成とも言える。短編集だとハッピーもバッドもベターエンドもあったけど  -- 名無しさん  (2017-12-28 08:47:49)
- 単行本10巻まで読んだけど、これは…。フォスに救いってあるんだろうか。  -- 名無しさん  (2020-02-05 07:51:02)
- ↑最新刊まで読んでるとしみじみと思うよ。やり直してぇ…百年前のあの時からやり直してぇと…  -- 名無しさん  (2020-02-05 11:10:01)
- 「強くて脆くて美しい」とあるが、現在の主人公はもはや美しさの欠片も無くなってしまったのですがそれは…  -- 名無しさん  (2020-06-13 16:24:33)
- そこに至る経緯等がまったく違うのに、そこはかとなくフォスから同じ出版社のエレンと似た感じがするんだが…(知り過ぎたせいで堕ちていく面が)。  -- 名無しさん  (2020-08-10 20:34:50)
- 成長しない方が幸せだった成長の物語  -- 名無しさん  (2020-11-15 17:55:28)
- やったねフォス、みんな幸せになったよ!.....ごめん、やっぱ辛ぇわ。  -- 名無しさん  (2020-12-25 23:44:29)
- これが人間のやることかよ、春子ぉぉぉぉぉ!  -- 名無しさん  (2020-12-26 13:56:20)
- 少数派とは思うがエクメアの努力(?)も分からなくもない…それがフォスに全てを押しつける事になるのが非道だが。でもフォス以外の宝石達が対フォス以上の事をしてこなかったのもなあ…。  -- 名無しさん  (2021-01-01 08:14:48)
- ↑16親の知り合いに知名度マイナーだけど知る人ぞ知るジュエリーデザイナー兼鉱物取り扱いその他やってる人がいるんだけど、そのコラボの話をしたところ「あんまり褒められたもんじゃない」っていうくらいアクセサリー向けじゃないらしいよ(ちなみにアニメやってた頃その手の問い合わせもかなり来たっぽい  -- 名無しさん  (2021-06-14 11:55:31)
- パパラチアはアニメにも出てたのに折り畳みに入れなくてもよくね?  -- 名無しさん  (2022-11-30 21:35:30)
- フォスが口にしてた願いはすべて叶ったけど……これは余りにもつらすぎる。てかだいたい金剛先生のせい。先生好きだけど。  -- 名無しさん  (2022-12-09 22:37:55)
- 兄機が暗躍するかと思われたが、そんな事はなくて新しい無機質生命にはいい奴だった  -- 名無しさん  (2023-10-20 12:22:15)
- ついに完結する  -- 名無しさん  (2024-03-25 02:16:55)
- 後輩の方のゴーシェとモルガ、説明が逆です  -- 名無しさん  (2024-05-16 23:20:42)
- 無料公開中だから一気読みしてみたけどしんどかった。リアルタイムで追っていた人はもっと辛いんだろうな  -- 名無しさん  (2024-11-20 08:47:42)
- 最終巻読了。最期のフォスの台詞・・・  -- 名無しさん  (2024-11-21 16:21:48)
#comment
#areaedit(end)}