&font(#6495ED){登録日}:2011/07/24 Sun 06:11:57 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &sizex(5){&font(b,#f8b500){フライマンタ}}とはアニメ『[[機動戦士ガンダム]]』に登場する架空の戦闘爆撃機。 名前については「フライ・マンタ」と「・」がつくこともある。 [[マンタ]]とはサメの仲間のエイのことで、胴体と翼が一体化したような扁平な形状が由来だろうか。 **【諸元】 &sizex(5){&bold(){&font(b,#f8b500){◆フライマンタ}}} FRY MANTA 所属:[[地球連邦空軍>地球連邦(宇宙世紀)]] 全長:17m 全幅:13m 全高: 6m(着陸脚含む) 全備重量:11.7t 最高速度:マッハ3.6 装甲材質:ユニバーサル・ジュラルミン 乗員:1~2名 《兵装》 自動追尾型高速30mm砲 ×2門 3連装多目的[[ミサイル]]ランチャー ×2基 各種爆弾・ミサイル ×数発 25mm機関砲 ×4門 **【概要】 地球連邦軍が使用している単座式((ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオン独立戦争記』では複座式の描写もある))の&font(b,#f8b500){戦闘爆撃機}である。 &font(b,#f8b500){自動追尾型高速30mm砲、3連装多目的ミサイルランチャー2基、スマート爆弾、対地ミサイル}と豊富な武装を備え、後付け設定ではあるがエアインテーク脇に&font(b,#f8b500){25mm機関砲4門}も装備しており、対空、対地戦闘どちらにも対応できる優秀な機体となっている。 また、これだけの重武装でありながらも大型の主翼と大出力の双発エンジンによって軽快な機動力を発揮し、[[ジオン公国軍]]のMSや[[ドップ>ドップ(ガンダムシリーズ)]]にとっても大きな脅威であった。 しかし対空戦闘能力では[[TINコッド>地球連邦軍(宇宙世紀)の航空・航宙戦力]]や[[セイバーフィッシュ>セイバーフィッシュ(ガンダムシリーズ)]]、対地攻撃能力では重爆撃機デプ・ロッグなどの、より専門的かつ優秀な機体には及ばないため、もとから器用貧乏な面があった。 そのうえ、[[一年戦争]]を期に戦場での主力兵器はモビルスーツ(以下MS)へと移項してしまう。 一年戦争中はまだ[[満足に空を飛べるMSはなく>グフ飛行試験型]]、大ジャンプをすれば着地の際に脚部関節に多大な負荷がかかるので非推奨((「MSの稼働時間は燃料の残量ではなく脚部関節が壊れるまで」とは小説版ブルーディスティニーの記述。))、そもそも空中の戦闘機を迎撃できるようなパイロットもごくわずか((アムロやノリスなどやった人はいるが、一般兵士にはまずムリ。))ということもあり、 本機も高高度からの爆撃や空挺部隊の迎撃などでそれなり以上に戦果を挙げていたのだが、 [[サブフライト・ユニット>サブ・フライト・システム(ガンダムシリーズ)]]でMSが長距離移動を可能としたことや、[[ガンダムMk-Ⅱ]]や[[百式>百式(MS)]]などの短時間なら高高度で戦闘できる最新型MS、[[アッシマー]]や[[Ζ>Ζガンダム]][[系>Ζプラス]][[列>Ζガンダムのバリエーション]]などの可変型MSの登場など、 MSが爆発的な進化を遂げていくなか、[[中途半端]]な能力を持つフライマンタは完全に時代に取り残されたためか、 戦車と違い戦闘機の新規開発や需要がまだそれなりにあった0080~0090年代であってもその存在は完全に消えてしまっていた。 [[後継機]]としてより強力な[[ジェット・コア・ブースター>コア・ブースターのバリエーション]]も開発・配備されていたのでフライマンタはどのみち消えていく運命にあったが、 それは戦闘爆撃機という機種全体に広がっていた。 後継機だったはずのジェット・コア・ブースターも一年戦争の終結と共に生産が停止され、航空機は制空専門へとシフト。 セイバーフィッシュやTINコッドはU.C.0087年ごろや0096年頃にも拠点防空用に配備されていたが、フライマンタやその子孫達の居場所はもう何処にもなかったのである。 **【派生作品やゲームにおける活躍】 ◆『[[機動戦士ガンダム]]』 オデッサ攻略作戦で多数が登場。ジオン基地に対する絨毯爆撃や、他の爆撃機の護衛などに当たった。集中攻撃で[[ガウ>ガウ攻撃空母]]を撃墜したらしい描写もある。 ジオン軍による[[ジャブロー>ジャブロー(機動戦士ガンダム)]]降下作戦時には偽装カタパルトから次々とスクランブルし、ドップと空戦を繰り広げている。 また、TV版ではガウ攻撃空母から次々と降下してくる[[ザクⅡ]]の頭部や[[ドム>ドム(MS)]]の胴体を、機銃掃射やミサイルで破壊して撃墜する描写もある。 このように一年戦争時点ではまだ成果を上げていたものの、性能面の限界はすでに連邦軍上層部にも認識されていたようで、 前大戦から七年が経過した[[機動戦士Ζガンダム]]では「いらない旧式の寄せ集め」がジャブローの防衛隊に回されていたが、セイバーフィッシュはいてもフライマンタはいなかった…。 ◆『[[小説版機動戦士ガンダム>機動戦士ガンダム(小説版)]]』 宇宙戦闘機として登場しているが、モビルスーツに対して十分に対抗することは出来なかったという旨の文面と「連邦軍のフライマンタなんて目じゃない」というジオン兵の台詞から察するに、正史におけるトリアーエズやセイバーフィッシュのように屑鉄にされてしまったのだろう。合掌。 戦中の主力も、フライマンタではなくトマホークに移っている。 ただ、フライマンタではなくトマホークの記述だが、宇宙戦闘機の加速力はMSにも引けを取るものではなく、特に対艦攻撃能力に掛けてはMSよりも優れているとのこと。 &font(l){カイの「今さら宇宙戦闘機かよ」という発言はMS乗りの傲慢と地の文で切り捨てられた} ◆『[[機動戦士ガンダム THE ORIGIN]]』 オデッサ攻略戦で締めの絨毯爆撃に使われたが、ギャンのニードルミサイルで撃墜されている機体もあった。 ◆『[[MS戦記 機動戦士ガンダム0079外伝]]』 出番はわずかだが、発射したミサイルによってドダイ+[[グフ]]を撃墜している。 同作で重装甲と評価されたグフを破壊するほどの威力と考えれば、こんなものが物量で押し寄せたらひとたまりもない。 ジオン側視点の物語という事もあって無視できない脅威として描かれている。 (実際TV版でもドムの胸部装甲を破壊する場面もあった) ◆『[[ギレンの野望シリーズ>ギレンの野望(シリーズ)]]』 初代([[SS>セガサターン]]版)では連邦連邦編序盤の主力兵器である。序盤の地上戦は制圧担当の61式戦車と戦闘要員のフライマンタ((一部を除いてMSは対空攻撃が苦手&格闘戦を回避できるのでこちらの損害が少なくなる))と輸送&補給要員のミデアを作っているだけでなんとかなると言っても過言ではない。 但し、対航空・対MS戦力としては中途半端な事とシリーズが最新の物になればなるほど弱体化&システムや[[ゲーム]]ルールの微妙な変更の逆風をモロに受けており、脅威Vや新で初代や系譜の頃のようにマンタでごり押し等しようとすると無駄に撃墜されるのがオチとなっている。 これらの作品ではセイバーフィッシュやデプロックを安定して作れるようになるまでの間、むやみに生産せずに現存機体を上手く用いて頑張ってもらおう。 「君も連邦でプレイして怪獣にやられる軍隊の気持ちを楽しもう!」 ◆『[[SDガンダムGジェネレーションシリーズ]]』 [[PS>PlayStation]]の初期のシリーズの一年戦争編で、[[マチルダ>マチルダ・アジャン]]隊が引き連れている物を使うのが大体の人のファーストコンタクトになるだろう。最初から生産リストに入っているが生産するのは趣味の趣味である。 脅威のマップ間爆撃で[[ザク>ザクⅡ]]だろうが[[グフ]]だろうが一方的に蹂躙することが出来る、史実とはなんだったのか。 最近は参戦すらしていない(仮に参戦したところで[[縛りプレイ]]くらいしか使い道はないのだろうが)。 ただ「ジェネシス」ではジェット・コア・ブースターのスマート爆弾に「地上の敵にはダメージ30%up」という効果がついているので、ザクぐらいなら互角に渡り合えたりする。 対地爆弾と一緒に採用されれば意外とそこそこいけるかも。 **【[[ガンプラ]]】 そんなものは無い。 かつて森永ミルクキャラメルのおまけ(いわゆる食玩)として販売されたのがマス・プロダクト品としては唯一。 またB-CLUBからポリストーン完成品が販売されていたが、現在は入手困難。 旧MSV[[ザクキャノン]]のパッケージアートでは対空戦闘を行う主役のザクキャノンの見上げる先に多数のフライマンタが飛んでいる。 構図が似たMGザクキャノンのパッケージアートではフライマンタに代わり[[ガンペリー]]が飛んでおりジムやジムキャノンが降下しているが、これはフライマンタの立場が乗っ取られたのではなく「ドップとTINコッド/セイバーフィッシュの航空戦」→「制空権を確保した連邦がフライマンタで爆撃」→「本命のジム部隊を投入」という戦闘の流れを描いているものと思われる。 **【余談】 実は[[第08MS小隊>機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]で登場が検討されたらしく、山根公利氏デザインのものを氏の画集で確認出来る。 が、ジェット・コア・ブースターにその座を奪われる形で没になった様子。 追記・修正をお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 非MSメカも結構好きだけど少数派なのかなぁ -- 名無しさん (2014-03-01 23:54:21) - 画面に映らなかったところでは活躍していたと信じたい。降下中のHLVを撃墜してジオン兵を大量死させたりとか。 -- 名無しさん (2014-03-01 23:57:13) - ↑2 それ分かる。ロボットアニメだから仕方ないとはいえガンダムシリーズMSとMA以外を軽んじ過ぎなんだよなぁ… -- 名無しさん (2014-10-03 11:59:51) - ↑特に一年戦争の頃はMSが飛べないんだから、航空機をもっと脅威的に描いてもいいよなと思う。 -- 名無しさん (2014-10-03 12:56:28) - 別にリアル戦争物として作られたわけじゃないんだしいいやん -- 名無しさん (2014-10-03 13:05:56) - 飛行性能の有無なんて誤差の範囲内ってレベルで性能差あったんだろうししゃーない -- 名無しさん (2014-10-05 22:56:14) - ギレンの野望で使ったけど、まさしく器用貧乏といった具合の機体だったな。 -- 名無しさん (2014-10-05 23:17:18) - ↑x3「空を飛べないロボが空飛ぶ敵機に追い詰められる」というのはマジンガーZの時代からの伝統だ。戦闘車両ならともかく、航空機が強い分はロボアニメ的にはOKだろう。また、フライマンタを強力に描けば、「だからジオン軍は戦闘機が欲しかったのか」と、ドップの存在意義に説得力が出る。 -- 名無しさん (2014-10-07 19:42:24) - 航空機より強いからMSができたのに航空機強く描いたら意味ないじゃん -- 名無しさん (2014-10-07 20:07:52) - 初期Gジェネの地上戦マップでの61式とこいつの攻撃能力は異常、補給と位置取りさえちゃんと出来れば1年戦争時のMSなんて目じゃなかった -- 名無しさん (2014-10-07 20:39:12) - ↑x2それは「宇宙では」の話だ。地上では宇宙と異なり、MSは縦横無尽に動き回ることはできない。車両同様に地面を這い回るしかなくなる。そんなとき、手の届かないところから爆弾やAGMを降らしてくる戦闘爆撃機は脅威となる。 -- 名無しさん (2014-10-07 20:45:59) - でも土台に乗れば飛べるし -- 名無しさん (2014-10-07 20:54:04) - ジムの量産が軌道に乗るまではこいつの物量で何とかしてたんだしそれで充分じゃね?そもそもカメラや間接みたいな強度が低いところに精密に当てなきゃダメージにもならないんだし航空優位もクソもないし -- 名無しさん (2014-10-07 21:40:26) - ↑2それでも戦闘機の追従性に及ぶかどうか -- 名無しさん (2014-10-07 21:46:22) - ジオンの系譜だと水中にも攻撃できるし地形無視して移動できる上、安くて1ターンで生産できるからクソ強かった -- 名無しさん (2015-04-09 21:57:18) - フライマンタだとMSと頑張って良い勝負にしかならない、だからこその後の専門機体よ -- 名無しさん (2015-09-04 01:40:24) - ↑4 実際連邦軍内部はその空気だった。そこに「大艦巨砲主義が航空戦力に敗れ去った歴史を繰り返す気か!」とV作戦を押し通したのがレビル将軍 -- 名無しさん (2020-02-05 10:32:39) - あの機種ミサイルランチャーでどうやって爆撃するかと思ったけど、元々外付けで爆弾とか積めたのねw てっきりあのミサイルランチャーで爆撃するのかと思ってた。 -- 名無しさん (2021-09-11 18:23:36) - 外伝小説とかだと連邦MSのパイロットは航空機パイロット上がりって設定もちょこちょこ見かけるしマンタでザク落とした実績とか買われて選出された例もあったろうな -- 名無しさん (2021-11-09 07:47:56) - マンタで頭を抑えてデブロックなんかで絨毯爆撃すればまあ一年戦争の機体ならどうにかできそう -- 名無しさん (2023-03-18 16:49:45) - 「そんなものはない」の無慈悲感好き -- 名無しさん (2024-10-01 09:36:54) #comment #areaedit(end) }