イエロー・ブリック・ロードI/イエロー・ブリック・ロードⅡ

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イエロー・ブリック・ロードI/イエロー・ブリック・ロードⅡ - (2025/03/27 (木) 19:04:02) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2021/2/19(金曜日) 02:30:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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#center(){&font(32px,b){&color(green){ずっとずっと遠い昔。}}}

#center(){&font(32px,b){&color(green){記憶の奥底に眠っていた不思議なお話です。}}}


*概要

イエロー・ブリッグ・ロードI/イエロー・ブリッグ・ロードⅡは、それぞれ1993年と1996年にシナジー幾何学より発売された[[オズの魔法使い]]をテーマにしたアドベンチャーゲーム。
Yellow Brick RoadIは1996年8月30日にアクレイムジャパンから[[セガサターン]]、[[プレイステーション>PlayStation]]で移植発売された。
全編3Dで作られており、ちょくちょくムービーが入っている。登場人物たちはフルボイスで、スキットで会話することもできる。

戦闘はシンボルエンカウントを採用しており、画面の後ろまで押し返せばプレーヤー側の勝利で逆にプレーヤー側が最後尾まで追い詰められたら敗北ととなる。一作目では敗北するとムービーが挿入され、二作目では体力ゲージが表示されるようになった。

洋ゲーのように見えるがれっきとした国内産のゲームである。

なお、マイナーゲームながら移植されたコンシュマー版は一部では[[クソゲー]]としても有名である。((某カタログにも記載されていないが、サターンマガジン上で行われていた読者による人気投票で、一時的にデスクリムゾンを越えたとされ「黄色い悪魔」と名付けられたと言う))
パソコンからのべた移植の為テレビゲームなのにもかかわらずマウスカーソルでの操作に加え、
短い&ぶつ切りエンドに加え最後に二作目を告知され多くのユーザーは困惑したものと思われる。
悪評や二枚組形式なのが祟ってかⅡはPSやSSに移植されておらず知名度は低い。

メーカーの倒産に加え古いゲームの為プレイ環境を整えるのは大変だがもし機会があれば二作目もプレイしてもらいたい。
なお、ここより下は[[オズの魔法使い]]を原作と記載する。


*ストーリー

1
緑と黄色いレンガの道に囲まれた美しいエメラルドの国はノーム兵の侵略にさらされ危機に陥っていた。
そんな中エメラルドに迷い込んだ貴方は不思議な仲間たちと出会い、グリンダ姫に助けを求めるためエメラルド宮殿へ旅立つことになる。果たしてグリンダ姫と無事出会い、元の世界へ帰れるだろうか?

2
元の世界へ帰ったあなたは、水晶を通じグリンダ姫に助けを求められる。
家へ訪ねてきたオズの頼みで銀の靴を履き舞い戻ったあなたが目にしたのは邪悪な西の魔女に支配されノーム兵が暴れまわるエメラルドの国だった。
グリンダ姫を助け、西の魔女を倒すべく再び冒険が始まるのであった。


*登場人物
主人公

プレイヤーの分身。
銀の靴を履いたことで不思議なエメラルドの国に迷い込み冒険をすることになる。
台詞もないが、おそらく靴のデザインから女性と思われる((2作目の予告編の冒頭のみモノローグあり))。
原作のドロシーにあたる。

**冒険を共にする三人の仲間たち

・ティン・マン
CV:家弓家正

一行のまとめ役で物静かなブリキの木こり。主人公が初めて出会った人物で、[[斧]]を武器とする。
彼と一緒に[[ライオン>ライオン(動物)]]を助けに行くところから物語は始まる。
原作のブリキの木こりにあたる。

・カカシ男
CV:島田敏

おしゃべりかつ騒がしい一行のムードメイカー。
ノーム兵の侵略に対抗するためエメラルド宮殿に向かったまま行方不明になっていた。
ニ作目ではほぼすべての場面で行動し、主人公の役割を果たしている。
毎回捕まった状態で登場を果たすのはお約束。
原作のカカシにあたる。

・ライオン
ティン・マンとカカシ男の共通の友人であり、陶器人たちとも知り合いだったりと交友関係は深い。
ライオンなので鳴き声やうなり声でしか喋らないが言葉は通じているようだ。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){二作目後半、会話ができるようになった。また一行の中で最初にすべての記憶を取り戻した。}}}
原作のライオンにあたる。

・グリンダ姫

エメラルドの国を治める心優しく美しい女王である&s(){なおポリゴン丸出しで美しいかどうかはお察しください。} 
争い事を止めるためにノーム王と話し合いの場を持とうとするが……
原作の南の魔女グリンダに加えオズマの要素も交じっていると思われる。

・ジャック

まるで農夫のような恰好をしたグリンダ姫の若き親衛隊長。グリンダ姫に固い忠誠心を抱いており実力者なのだが部下ともども頭が固く融通が聞かない面もある。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){というか一作目はほぼすべてエメラルド宮殿の番兵との内輪もめである}}}
二作目では心強い味方として一行を助けてくれる。

・オズ
CV:田の中 勇

グリンダ姫の家臣魔法使いの老人。
気球(とあるがどう見ても飛行船)を作るなど発明家としても優秀なのだが気弱でそそっかしいところがあり問題を起こすことも多い。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){実は一作目のラスボス……というか彼の勘違いで引きこ起こされたトラブルで有り、元凶である。}}}
二作目では要所要所で活躍する。
もちろん原作の「オズの魔法使い」その人である。

・カブ族

この作品のマスコットに当たる喋るカブたち。エメラルドの国のあちこちにおり、エメラルド宮殿にも隠れている。
ぶっちゃけ一作目ではただいるだけの存在だったが二作目では橋代わりになったりとちょこちょこ活躍する。
音楽ときのこが好き。

・ノーム兵

ノーム王の手下でエメラルドの国を侵略すべく怪物を引き連れて暴れまわっている。
……のだが、本格的な登場は二作目から。
いずれも鎧に身を包み尖った耳や頭を持ち、蟻のような尾をもった姿をしている。

**二作目から登場

・カブ王
エメラルドの国に昔から住み着いているカブ族の王。普段はカブ村と呼ばれる集落で暮らしているが、ノーム王にさらわれた3人の息子を捜し出すために、イエロー・ブリック・ロードを歩き続けている。自他ともに認める老齢だが声はとても可愛らしい。
爺さんと呼ばれると「王様」と言い直すのがお決まり。

・ヒキノバシ
学者のような恰好をした旅人のキリギリス。
非力だが、理知的でいつも冷静沈着、音楽を愛する心は誰にも負けないと信じている。
原作の続編「オズの虹の国」で登場したムシノスケに当たるのだが知らない人からはオリジナルキャラクターと思われた……かもしれない。 

・時計のロボット
ノームの地下宮殿を徘徊している[[ロボット]]。
記憶を失い放浪している。
『オズのオズマ姫』に出て来るロボットチクタクと思われる。

・ノーム王
巨大な地下宮殿に住むノーム族の王で兵隊や怪物を使ってエメラルドの国に攻め込んできた。
他のノーム兵と違い長髪の人間の姿をしている。
西の魔女の邪悪な力に操られているが、グリンダ曰く邪悪な存在ではない。
『オズのオズマ姫』から登場する敵役ノーム王にあたる。


・西の魔女

グリンダ姫に瓜二つの姿をしたこの物語の元凶。
二作目で姿を現し、ノーム王を操りエメラルドの国を襲わせグリンダ姫を水晶に閉じ込めてしまった。
なお序盤で会話することができるがなぜかプレイヤーのことを「下界の卑しい生き物」と呼ぶ。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){その正体はグリンダがエメラルドの国に降り立つために天界に置いてきた魔法の力と醜い心が融合した存在。グリンダと瓜二つなのはそのため。}}}


・陶器人/半漁族

エメラルドの国に住む種族で、いずれも西の魔女の手先に苦しめられている。
助けるとお礼に踊りを踊ってくれる。

&font(#ff0000){※ここから最重要ネタバレを含む}

#openclose(show=この世界の真実){
実はエメラルドの国は天上界と下界(主人公がいる世界)の中間にある世界で、天使たちの休憩スポットのような場所であった。
天使たちは休んだ後に地上に降りたった後、記憶を失い人間として暮らし、一生涯を終えて天界へ戻ることになっていた。
つまり後述の種族を除けば登場人物たちも実は天使に当たると思われる。

ところがいつしか、この世界に木々が育ち、魚が浮かれ、小さな虫が蠢くようになった。
やがてそう言った生き物の中から、カブ族、半漁族、ノーム族、陶器族が生まれそれぞれの暮らしを営むようになっていったという。
そこで、天界に司るものは、こう考えたのである。

三つの種族をまとめる、国王が必要だと。

こうして、グリンダが天上界から舞い降り、エメラルドの宮殿を建て、この国をエメラルドの国と名付けて治めるようになった。

しかし天界には一つ決まり事があった。
天界から離れるときは、自分が一番大切にしているものを一つだけ、預けていかねばならないのである。
例えば、知恵。例えば、心。例えば、勇気。
そういったものを置いていかねばならない。
グリンダとて例外ではななく、自分が一番大事にしていた「魔法の力」を天界に預け、この国に降り立った。

そして、その魔法の力が……西の魔女なのだ。

}






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#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 1作目は納期に間に合わなくて2作目と分作にしたんじゃないか、っていう内容だったな。 セット販売された絵本では2作目の設定が盛り込まれているのに2作目がほとんど話題にもならなかったのはもったいない。  -- 名無しさん  (2021-02-19 19:40:58)
- 実際2作目はそこそこ評判がいいんですよね  -- 名無しさん  (2021-02-23 00:04:48)
#comment
#areaedit(end)
}