&font(#6495ED){登録日}:2023/10/17(火) 14:14:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『フェ~レンザイ -神さまの日常-』(原語:非人哉、直訳で「人ならざるかな」)は、中国発のWeb漫画、及びそれを原作にしたアニメ作品。 本項では主に漫画作品において記述する。 #contents 西遊記をはじめとする様々な中国の作品の神や妖怪が登場するコメディ作品。 制作は分子互动(fenzihudong)に所属する&font(b){一汪空气}氏が漫画を描いている。 [[4コマ漫画]]をアニメにするため、一話一話の時間がかなーり短い。 日本で例えるなら、カオスさを差し引いた[[ポプテピピック]]に近い。 作風はジャンルで言うと「神話×現代×ギャグ」という風になっていて、特に東洋神話からの登場人物(登場非人?)が多い。 姉妹作品に「万聖街」という作品があるが、こちらは西洋神話の登場人物(というか悪魔)が多く、どちらが好みか結構分かれる。 でも結局は好みの問題なので作品としては両方楽しめる。因みにコラボエピソードが存在するが、[[日本語]]吹替はされていない。 ほとんどの登場人物が「日本人にとっての[[桃太郎]]」のような中国人が誰もが知る御伽噺や伝説を原典としており、作中では各キャラの原典にまつわる説明は控えめ。 筆で描いたような枠と、可愛い画風、&font(l){ちょっと粗い}カラフルな色で描かれており、某百科事典の言の葉を借りるのであれば、&font(b){萌え水墨画}と言える作風に仕上がっている。 この点はアニメにもしっかり受け継がれている。 *アニメ 2018年に中国でショート[[アニメ化]]された。 2023年の7月からショートアニメをまとめた30分動画にしてテレビ東京系列で毎週火曜深夜に放送開始して、9月に終了してしまった… …と思いきや、公式が2023年10月の毎週日曜3時からyoutubeでプレミア公開されることとなり、ファンを歓喜させた。 ちなみに[[最終回]]は同年12/31日に公開、それとは別にtkvをはじめとした地上波でも10月、または11月から放送される。 *キャラクター ・キュウゲツ(CV:内田真礼) 主人公。200年の修行を積んだ九尾の狐。 人の姿で、現代社会で真っ当に働いている。毎月の水道代とガス代、電気代の支払いに苦戦中。 働いている会社は東洋の仙妖に焦点を当てられがちだが、れっきとした会社で、ふつーの人間もいる。 &font(l){かなーりどうでもいいが、伝承によっても違いはあれど狐って300歳経たないと人に変化できないんじゃなかったっけ…} 鶏肉や&font(b){鼠}、イケメンに目がない。事実&font(b){中学からの友達(鼠)が部屋に入ってくるタイミングが遅ければ、誰もいない部屋で生の鼠を丸かじりしている所だった事がある}。インスタントラーメンが大好物。 生年月日は1808年11月30日。キュウゲツ(九月)なのに。 [[血液型]]はB型。兄がいる。 #openclose(show=イメージ崩壊注意){ 実は10年前程はいわゆる[[中二病]]で、変な所でカッコつけたり、町中で意味が分からない行動に出たりするシーンが存在する。暖かい目で見てあげよう。 ちなみに時系列で言うと ある[[日本のアニメ>半妖の夜叉姫]]を見て髪を白に戻す(それまでは黒) ↓ フェーレン中学にて上記の行動を取る((後述するが、彼女の10倍程生きているキャラも同時期に在学していた。)) ↓ 現代(2018年以降) となっている。 ついでに言うと初恋の相手はとある青い犬(の妖怪)。 } ・たまちゃん/小玉(CV:高橋李依) 嫦娥(じょうが)の玉兎で、キュウゲツの仕事仲間。 てっきりキュウゲツと同い年ぐらいかと思いきや、一応嫦娥最初の玉兎という肩書きもあって、&font(b){玉兎が月餅(中国における月見団子)を作る会社((月の宮殿のことだが、原作の発言だともしかしたら月宮という会社名かも知れない))の社長で、年齢は二、三千歳、大量の部下を持つ凄い人物である。}特に月宮CCOという&font(l){イケメントリオ}忠実な部下が準レギュラーくらいで登場している。 贈り物として大量に送られた月餅にいい加減嫌気がさして、月餅を見つけると破壊を試みる、中秋月になると常に[[ヤンデレ]]状態になる、[[もんのすごい顔>顔芸]]になる、挙げ句の果てに&font(b){月餅をガトリングガンを模した発射装置である種の兵器として転用する}という、&font(b){筆者の思考が少し違えば作品そのものが変わるんじゃないか}というレベルの権限とキャラの濃さを有している。彼女の部下も同様。月宮では今日も月餅、昨日も月餅、明日も月餅状態で&font(b){気を失う者すらいるが}年に一度(新年)だけ餅が食べれる。この時は月宮中が歓喜する。 余談だがに月餅は手作業で作るが、彼女は月宮の自室で[[パソコン]]を所有していたり地球への製品の配送はロケットで行っている。 二次創作や一次創作時点でも[[ネタキャラ]]として扱われている風潮があり、以上を除いた例を挙げても -腹黒い一面が結構チラ見できる。 -吹き替えでも声優が本気を出している(狂気を見せている時が多い) -キュウゲツがゴウレツの喉奥を覗く時に顔を突っ込んでいるのを見て「丸のみplay?(意訳)」と発言させる((流石にアニメ化に伴い台詞は削除された)) とまあこんな具合。 コウテンに熱烈にプロポーズされているが、それをかなり嫌っている。 ・ゴウレツ(CV:[[杉田智和]]) キュウゲツの同僚で、東洋竜。白色。 西海竜王の三男で、二千歳ぐらい。 かつて白龍と呼ばれ、あの[[三蔵法師>西遊記(中国古典)]]を天竺まで連れていった。 いわゆる皇子といった立場の人物で、実はかなりの金持ち。中国だということを加味しても、独り暮らしでそれなりの広い家に住んでる。 胃袋の中は海になっていて、くしゃみをしたり吐くと中の魚を排出する。自分の手で出すこともできる。 天然気質。周りからはれっちー(烈ちー)と呼ばれる。 ・ナタ 観音さんが預かってる老人ショタ(?)。 人間社会の[[小学校]]に通っている。 体はレンコンで出来ているので、腕を千切って食べることも出来るし、割とすぐに修復する。それと蓮の葉を出して水中でも呼吸できる。 (同姓から)モテる見た目をしていて、本人はかなり嫌っている。キュウゲツからも[[某魔法少女>魔法少女まどか☆マギカ]]のコスプレをさせられたりしている((アニメでは流石にただの悪魔のコスプレになっている。)) あどけない少年に見えなくもないが、三千年ほど生きており、竜殺しの伝説の持ち主。故に竜からは物凄く苦手意識を持たれている…というか&font(b){ある種の生存本能から常に逃げれるよう少しでも距離を取る}という苦手意識を越えた何かを持たれている。本人は竜が好きなのに。 勉強は結構できない。例として「計算を間違える(まだ分かる)」「宿題(模擬裁判)を真面目にしない」&font(b){「1月を英語で "one moon"、6月は何故か"s○x moon"と間違える」}、アルファベットの、大文字と小文字について理解していない((日本と中国の違いはあれど、彼は当時四年生程度であった))等、あのハクタクが手を焼く学習能力。 因みに2020年の目標は長高((日本語で「背が高くなる(意訳)」))。&font(b){2019年の目標は長高。…1950年の目標も長高。}…うん。頑張れ。 ・観音大士/カンノン(CV:[[神谷浩史]]) キュウゲツの働く会社のリーダー格の一人。ナタの保護者。 本人は超がつく程に自由気ままに生活している…ように見える。 しかし、実のところ&font(b){ナタ達3人の子供の保護者で、一人で4人分(同居している人数自体は5~6人)の家事と問題児3名の世話をしており、会社に出ると今度は一般常識からやや外れた問題ばかり起こすキュウゲツらに手を焼く}という&font(b){かなりの苦労人}。 いつでもどこでもスタバコーヒー(に見える玉浄瓶)を飲んでいる。だが、キュウゲツやたまちゃんが飲んだ時は&font(b){明らかに妖怪というより神に近しい姿}となっている。これを常飲しているカンノンって一体… この液をふりかけることで他者を馬化しているシーンがちらほらあるが、真のその能力は&font(b){「願いを叶える能力」}。RPGで例えるならばMP無限バフ役&アイテム製造キャラ。 蓮華座(仏像等の台座の蓮の花をイメージしてもらいたい)は車のように使えるもので、&font(b){お金さえ出せば(神であれば)買えないことはない、本当に車のようなアイテム}となっている。因みにカンノンさんが使っているものは地球に優しい充電式。 後光は四次元ポケットのような収納アイテムとなっているが、それ以外にも ・入った物を別の場所に送り込む((もしかしたら収納機能もただ別の場所にある現実の収納スペースと繋がっているだけかもしれない。)) ・光源として使える ・on、offを切り替えられる(ときたま故障) ・&font(b){充電器として、無尽蔵の電池替わりに使える((参考程度に、充電しながらヒーターを使える十分な電力量が出せる。))} ・&font(b){洗濯機で布と洗うと色が移る(というか布が光源になる)} …何かデメリットもあった気もするが、前述の玉浄瓶と合わさって&font(b){その気になればとんでもないことをしでかすんじゃないか}というキャラに仕上がっている。 狂に近い馬好き。 ・コウテン(CV:高橋優斗) キュウゲツの仕事仲間。青い毛色をした犬の妖怪。 物凄い[[イケメン]]。…でも中身は子供。悪く言えば「愛すべき馬鹿」。 無邪気で呑気。よく笑って良く泣く。そして寝る。 たまちゃんに好意&font(l){というより狩猟本能}を持っている。熱烈なプロポーズ()に興味を示されないことを嘆いているが、中学校に在籍していた頃から他の人にはモテる。あのイケメンに目がないキュウゲツも惚れ込ませるイケメンである。 高い建築中のビルに住んでいる。でも高所恐怖症で、ジェットコースターや飛行機等が物凄い苦手。なので旅行は遠いところだと&font(b){海を泳いでいく}。…え? 二郎神(後述するヨウゼン)の元をよく訪れており、頭を撫でてもらうと喜ぶ。 因みにとある狐と兎のコンビには高所恐怖症であることを知られている。その上でジェットコースターに乗せられた。&font(b){鬼か。} キュウゲツが二百歳位なのでこいつもそのくらいかと思いきや、実はヨウゼンとの出会いは&font(b){ヨウゼンが子供の頃、怪我をしているのをヨウゼンに助けられたのが始まり}。つまるところ彼も二千歳ぐらい。&font(l){キュウゲツ以外の同僚、年取りすぎでは。}因みに怪我の原因はヨウゼン。 ・セイエイ(CV:[[鬼頭明里]]) [[おばさん]]じゃなくてお姉さん。女蛙(じょあ)という鳥の妖怪。 かつて海で溺死し、溺れ死んだことを恨み海を埋め立てようとする女蛙の伝承が元ネタ。 温厚な人物だが、水辺をみるとそれが金魚鉢であろうが海であろうが、&font(b){ゴウレツの口であろうが病身の夫に作ったスープであろうが}何がなんでも石を入れまくる。&font(l){そこ、海に石を投げ入れても水位が上がるだけとか言わない。}石をとにかく使うので工事現場から石を&font(b){一つのカゴごと}盗んだり(犯罪です)。 さっき言ったが&font(b){夫がいる。}いつも頭の上に乗っている白い鳥がそう。それに育児経験もある。それと[[画伯]]。 ・ヨウゼン(CV:[[三木眞一郎]]) [[三つ目]]の二郎神。愛称は[[三つ目]]兄さん。 常に作業服の人だが、その性格から好かれやすい。あのたまちゃんやキュウゲツでさえ頭を撫でる彼と友好的に接している。 第三の目は消毒、変化を見破る、レントゲン、プロジェクター、ミラーボール(?)など無駄に多機能。一部は神力を使うので使うとけっこう疲れるらしい。 カンノンとは趣味等の面で仲が悪く、しょっちゅう火花を散らせている。 猫カフェを開いているが、最近は動物[[アレルギー]]になってしまっている。 ・ハクタク(CV:梶裕貴) 万物の知識に精通するとされる聖獣「白鐸」。 現代では観音大士の家に居候しながら作家や家庭教師をやっている、半引きこもりの青年。本が多い。 彼だけは自分が「非人哉という作品のキャラである」ことを自覚している他、他のキャラの行動を予測できたり(青い犬を除く)する等、チートもいいところの能力を持っている。&font(l){自分がただの数字って知りながら良く平穏に暮らしてるな…} とは言え、あくまでも「[[予知能力]]を持っている」だけなので未来を変化させたりすることはできない。 ・リュウメ(CV:[[上坂すみれ]]) ナタの同級生。 観音菩薩の侍女をしていたという伝説上の人物「龍女(りゅうにょ)」で、敖烈の[[いとこ]]。色は白がかかった青色。 クールなしっかり者…に見えて白澤ですら匙を投げるほど勉強できない子。 敖烈同様異性の好みが人とズレている。とはいえコウガイに好意を抱いているシーンはある。 ・コウガイ(CV:[[蒼井翔太]]) ナタの同級生。赤髪。 モデルは三蔵法師と敵対し父親ともども調伏され、後に観音の下で修行を積む事となる牛魔王の息子「紅孩児」。要は「西遊記」の敵キャラ。 仕事も勉強もできる熱血漢で、いつもナタを[[ライバル]]視している。 牛魔王の息子だけあってかなりの実力を有するが、心は子供。 ・ジュウイチゲツ(CV:[[岡本信彦]]) キュウゲツの兄。妹を応援しているが、シスコンまでは行っていない。 作中では&font(b){旅行に行くために豪邸を売りはらうが、財産共々丸々盗まれ路上生活をしていた}ところをキュウゲツに拾われ、居候している。&font(l){踏んだり蹴ったりの次元じゃないぞ…} キュウゲツを応援して色んな事をするが、大体失敗し、キュウゲツを怒らせて路上生活に戻っている。次の登場時にはちゃんと戻っている。 仙妖の友達が大勢おり、作者のネタ切れを防ぐキーパーとなっている。 中学時代は狐であることや恐らくキュウゲツと兄妹であること等を隠して陰キャ生活をしていた。成績は優秀であったとのこと。 ・ダッキ(CV:[[三森すずこ]]) かの有名な狐の[[妲己]]。詳細は本wikiの該当項目、及び[[白面金毛九尾の狐]]の項目に譲るが、基本的に無視してもらっても差し支えない。 ざっと説明すると、いわゆるサイコパスとその美貌で数々の国を地獄にしようと企んだ&font(l){が、大体の創作では結構な確率で失敗している}狐だが、その性格を落ち着かせようと山奥でのんびり暮らしている。 表面は落ち着いたが内面はまだ狂暴(?)な頃の性格が残っている。 キュウゲツや前述のジュウイチゲツにおばあちゃんと呼ばれているが血縁関係はないらしい。 ***・タイジョウ 鶏。変な声をしている。 準レギュラー並みの登場回数。 アニメ版ではまだしも、原作漫画ではある時期から斧を振り回し始める[[(物理)]]ケイテンに置き換わったのかかなりの回数登場している。 イケメンだが、&font(b){体臭は獣臭いし、声も変だし、虫を食べようとする}ので基本嫌われている((体臭に関しては親友のジュウイチゲツ等例外もいるが、キュウゲツらが体臭をうまく消せていることが二郎神より語られているので改善点はある))。 漫画版では何と初登場で&font(b){読者&font(l){と肉として捌こうと襲いかかったキュウゲツ}に全裸を見せる((局部は流石にアングルと自分の尾で隠している))}という誰得シーンを見せた。アニメ版では勿論服を着ている。 尚、中国語版では&bold(){星君}という名称で登場している。&s(){勿論関係はないですが、その他一切のことは分かりません!} その他、様々な神々が登場する。無料で読めるので是非原作を読んでほしい。 ***余談 日本上陸時、その中国製という面や内容のつかまりにくさから余り流行らないのではないかと言われたが、&font(l){ケモナーという文化が発展している日本人と}ゆるーい独特のテンポ、そして主要キャラはちゃんとオリジナルのキャラクターという要素が合わさり、それがちょうど良い年齢層に刺さり、爆発的とまでは行かずともコラボ企画も何度も計画されており、十分に成功したと言える。 ちなみに東京アニメアワードフェスティバル2024にて、何と&font(b){ワンピースや進撃の巨人、推しの子といった強豪を押し退けて何と7位に輝いている}。 追記、修正は神々の皆様方にお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 神話系の前知識ゼロで見たのもあるんだろうが、項目内で比較されてるポプテとは別ベクトルでカオスだった -- 名無しさん (2023-10-17 17:00:37) - 簡単に言うと「鬼灯の冷徹」とか「聖おにいさん」とかの中国神話版。西遊記とか封神演義とかちょっと齧ったことがある程度だけど面白い。 -- 名無しさん (2023-10-17 21:37:07) #comment #areaedit(end) }