&font(#6495ED){登録日}:2025/07/20 Sun 04:31:10 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- ※日本語未翻訳の作品に登場する神格のため、解説に意訳を含みます &bold(){Treader of Stars}は[[クトゥルフ神話]]大系に登場する神。 日本語に意訳するならば「星々を踏み歩くもの」といったところだろうか。 グリン・オーウェン・バラス(Glynn Owen Barrass) とブライアン・М・サモンズ(Brian M. Sammons)の共著の短編小説『&bold(){Fall of an Empire}』(帝国の滅亡)に登場する。 (2014年にアメリカで出版されたスチームパンク×クトゥルフ神話小説アンソロジー『Steampunk Cthulhu』に収録) *■概要 星々の狭間の暗闇を故郷とする不滅の神であり、[[ヴィクトリア女王]]との婚姻を目前に控えた[[ブリタニア帝国>イギリス]]の次期国王。 人間の言葉は喋れないがテレパシーで直接、意思を伝えて会話を行うことができる。 地球外の存在であるため、地球で活動するには地球の物質で構成された体を用意する必要がある。 **■この神の姿・特徴など 地球には物心付く前の赤ん坊を依り代に召喚されることで姿を顕す。 召喚された直後は、頭部が肉の花びらとなった赤子の姿だが短期間で成長して、黒い触手と無数の目玉に覆われた灰色の肉の塊のような姿となる。身体の中心に白い牙が並ぶ縦に裂けた口が存在する。 時間と空間の狭間を這いずって通り抜ける力を持ち遠く離れた場所にも短時間で移動することができる。この力で過去の光景を見ることもできる。 周囲の現実を歪めており銃弾などの小規模な物理的な攻撃は逸らし、爆発などの広範囲を巻き込む攻撃も衝撃を軽減させる。 この非現実的なバリアには一定の法則があり、観察して専用のレンズなどを開発することで対応が可能。範囲攻撃もあくまでも軽減でしかないためダメージは受ける。 防御が強力な反面肉体は脆いが、地球活動のために創られた肉体に過ぎないため、仮に破壊されても宇宙に存在する本体は無傷で召喚さえ行われれば何度でも出現できる。 有機物を素材に眷属となる神々を創り出す力も持つ。眷属の生成は2週間に1体程度の間隔で行われる。 眷属は、主のような特殊な力は持たないが人間にとっては十分な脅威となりうる。 *■『帝国の滅亡』での活躍 貴族のへーヴェンディッシュ卿によって地球に呼び出され、彼の手引きでヴィクトリア女王に引き合わされ婚姻を約束にブリタニア帝国の領土拡大に協力する。 契約による婚約ではあるがヴィクトリア女王は、この神のことを心から愛しており恋愛関係にある。 ブリタニアから捧げられた、罪人や浮浪者・病人・女子供など、不要な人間を素材に眷属を創り出し、それを各国に送り込むことでブリタニアの植民地を増やし貢献する。 植民地だけでなくブリタニア本土でも神に反意を抱くものは多く存在したが、時空の狭間を這いずる力で各地に建てられた収容施設を無作為に移動することで、居場所を特定させず本体への攻撃を抑止し、 眷属や施設への攻撃は過去を覗く力で犯人を突き止めて対処させることで身の安全を固めて支配体制を盤石に固めた。 しかし、ヴィクトリア女王との結婚式には確実に姿を見せると能力への対策を練った反乱者たちの襲撃を受け、女王諸共に肉体は死亡。 後ろ盾となるTreader of Starsが失われたことで反乱の火種は各地にも燃え移り、太陽の沈まない国ブリタニアは完全に滅びることになった。 式場での混乱で多数の参列者が負傷し犠牲となった者も少なからず存在したがへーヴェンディッシュ卿だけは神に守られたかのように不自然に無傷で……。 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment() #areaedit(end) }