&font(#6495ED){登録日}:2010/02/02(火) 18:58:38 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 戦場のヴァルキュリアは、SEGAのアクティブ・シミュレーションRPG。 #region(目次) #contents() #endregion *概要 ---- 2008年に[[PS3>PlayStation3]]で発売。 2016年に[[PS4>PlayStation4]]でリマスター版が発売され、2018年に[[Nintendo Switch]]にも移植されている。 『&ruby(キャンバス){&bold(){CANVAS}}』という水彩画風のグラフィック表現や、『&ruby(ブリッツ){&bold(){BLiTZ}}』というSRPGとTPSを組み合わせた独自の戦闘システムが特徴。(詳細は後述) また、本庄雷太(RAITA)氏によるキャラクターデザインも魅力のひとつ。((本庄雷太氏は、Fate/GrandOrderの[[源頼光]]や[[酒呑童子]]などの人気キャラクターをデザインしたことで有名なイラストレーター。18禁同人誌では『RAITA』名義で活動しており、『[[魔法少女]]』シリーズは同人ながらキャラクターが頻繁にフィギュア化されるなどそっち方面でも人気。))((本庄雷太氏が本作でデザインを担当したのはメインキャラクターや各軍の衣装関係であり、ストーリーに絡まない味方ユニット等のサブキャラクターはSEGAスタッフによるデザイン。)) その優れたゲームシステムや高い戦略性、魅力的なキャラクターで人気を博し、2009年には[[アニメ化]]した他、ハードを[[PSP>PlayStation Portable]]に移して続編が製作され、以降シリーズ展開された。 海外人気も高く、一作目となる本作はギネス・ワールド・レコーズより&bold(){“PS3史上最高のシミュレーションRPG”}賞を受賞している。 また、『[[GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊>攻殻機動隊]]』などの作品で知られるアニメ映画監督の押井守が本作を高く評価したことでも有名。 **世界観・作風 物語は架空のヨーロッパを舞台とし、国力に乏しい小国で義勇兵となった主人公たちが強大な帝国による侵略に立ち向かっていく様を描く。 ヨーロッパという固有名詞は出ているものの、実際には&bold(){『ヨーロッパをモデルにした近代西洋ファンタジー』}に近く、“ラグナイト”と呼ばれる特殊なエネルギー資源の存在や、“征歴”という年号、“ヴァルキュリア人”や“ダルクス人”などの架空の人種や“ハネブタ”という架空生物の存在などなど、現実と異なる世界であることはたびたび強調されている。 また、作中世界でラグナイトを動力とする&bold(){[[戦車]]}が非常に重要な戦力となっている一方、現実世界と比べて航空戦力の発達が遅れており、戦闘は基本的にライフルなどを持った歩兵+戦車の混成部隊で行われる。 銃撃戦を扱ってはいるが&bold(){激しい流血などの過激な描写はなく}、戦車の駆動音やライフルの発射音などの擬音(オノマトペ)が文字で表示されるなど&bold(){マンガ風の演出}を取り入れており、グロテスク表現が苦手なプレイヤーでも取っつきやすい作風になっている。 ただし、戦争を扱っている関係上、敵味方問わずストーリー進行に伴ってキャラクターの死亡は描写されるため、その点は覚悟すべし。 **難易度について SRPGとしての難易度は少々高く、[[ファイアーエムブレム>ファイアーエムブレムシリーズ]]よろしく&bold(){戦場で死亡したキャラクターは&color(#F54738){ロスト(永久離脱)}する。}(ストーリーに関わるメインキャラを除く) 特にユニットが育っていない序盤は、一手一手慎重に進めなければならない。 戦闘中にHPが尽きても即死亡とはならず、瀕死状態でその場に倒れる。その際、3ターン以内に他の味方ユニットで瀕死の味方に触れれば衛生兵を呼んで救助することができる。(瀕死の味方ユニットは、敵ユニットに触れられるか3ターン経過で死亡する) また、ストーリーを進めれば味方キャラ(ユニット)はどんどん補充されるので、「ユニットが死亡しすぎて詰む」という事態にはそうそう陥らないだろう。中には、特定のキャラが瀕死またはロストするのが自軍への加入条件になっているキャラクターも…。 さらに、『遊撃戦闘』と呼ばれるフリーマップでお金や[[経験値]]を稼ぐことができるため、SRPGが苦手な人でも稼ぎを頑張ればある程度はユニットのパワーでゴリ押しすることもできる。 無策の正面突破などの強引な進軍を避け、ターン数をかけてでも確実に倒せる敵から倒しゆっくり進軍すれば、どのステージも比較的安全にクリアは可能。 しかし各ステージごとに評価ランクがあるため、Sランククリアを目指すとなると難易度は極端に上がる。 最終的にはどのステージも再挑戦できるようになるため、初見は評価ランクを気にせずに進めてもよいだろう。 **味方ユニットについて 味方ユニットとなる義勇軍兵士はそれぞれ固有の名前もあり、外見や性能の違いも当然あるものの、大半のキャラはいわゆる[[モブキャラ]]的な扱いであり、メインストーリーに一切絡まない。 しかし、ユニットとして操作する際にはボイス付きでセリフもあり、戦争に参加するまでの背景や部隊内での人間関係などの細かな設定もあるため、一人ひとりキャラが立っており愛着がわきやすいのも本作の特徴。 このため、メインキャラを差し置いてプレイヤー人気の高いキャラクターも存在しており、[[イーディ・ネルソン>イーディ分隊(戦場のヴァルキュリア)]]など一部のキャラは[[DLC>ダウンロードコンテンツ]]において主役を張っている。 この辺りの要素は続編以降で大幅に強化された。 ユニット数は非常に豊富なので、自部隊を強いユニットで固めるのはもちろん、性能度外視で好きなキャラだけ編成するもよし、ハーレム小隊や漢の園を作るもよしで、楽しみ方は色々。 *システム ---- 一応SRPGと称しているがRPG的な要素は薄く、実際は戦術シミュレーション+TPS風アクションといった体裁。 コマンドモードとアクションモードを繰り返し、敵拠点の占拠等の勝利条件を満たすとステージクリア。 **コマンドモード 敵味方の兵士がアイコン化された戦場の見取り図で、操作したい自軍ユニットをひとつ選択するとアクションモードへ移行する。 操作ユニットを選択するたびにCP(コマンドポイント)というコストを消費する。消費CPは歩兵なら1、戦車なら2。 CPは自軍ターン開始時に、各ステージごとに決められた値が補充される。また、アリシア・ロージー・ラルゴなどのメインキャラは出撃しているだけでターン開始時に付与されるCPが1増加する。 &color(#aaaaaa){そのため対戦車兵のラルゴは、たとえ敵陣に戦車がいなくてもCP補充要員の置物として自軍後方に配置されがち。} CPさえ支払えば1ターン内に同じユニットを何度も動かすことも可能な他、ターン終了時に余っているCPは次ターンに持ち越されるため、例えば「1ターン目はあまりユニットを動かさずCPを温存し、2ターン目に溜まったCPを一気に使ってCP消費の激しい戦車を何度も動かす」などの戦術も取れる。 CPが尽きるとそのターンではもう何も行動できないため、敵軍のターンになる。敵軍もこちらと同じようにコマンドモードでCPを消費しながらユニットを動かす。 なお、コマンドモードで確認できる敵ユニットのアイコンは&bold(){自軍ユニットが発見したユニットに限られる}ため、実際の戦場では建物の死角や草むらなどに潜伏している敵ユニットがいることがほとんど。 そのため、まずは偵察兵などを動かしてアクションモード中に敵陣の配置を把握することが重要となる。 他にも、待機中のユニットを自軍拠点に召喚する『増援要請』や、自軍ユニットにステータスアップなどのバフ効果を付与したりできる特殊コマンド『オーダー』の発令などが可能。いずれもCPを消費する。 **アクションモード コマンドモードで選択したユニットをTPS風の画面で実際に操作する。 ***◆移動と迎撃 操作中のユニットが移動している間、常にAP(アクションポイント)という行動力を示すゲージを消費しており、APが無くなるとそれ以上移動できなくなる。 最大APはユニットごとに決められており、おおむね偵察兵や支援兵といった軽装の歩兵はAPが多く(=1回の行動で長距離を移動可能)、対戦車兵や狙撃兵、戦車などはAPが少ない。 コマンドモードで説明したとおり、CPがあれば1ターンで何度も同じユニットを動かせるが、2回目以降の操作ではそのユニットの最大APにペナルティが掛かるため、1ターン内に同じユニットを動かすほど移動できる距離は短くなっていく。次のターンになればAPの制限は解除される。 アクションモード中に移動するのはプレイヤーが操作しているユニットのみであり、その他の敵・味方ユニットはその場から一切移動しない。 ただし、敵ユニットの射程内に入った場合、敵がこちらに気づいているならその場で迎撃してくる。(狙撃兵や対戦車兵を除く) ライフルによる迎撃なら多少被弾しても軽微なダメージで済むが、マシンガンなど弾数の多い武器による迎撃は非常に強力。 ***◆攻撃と反撃 操作中のユニットは、攻撃や回復を1度だけ行うことができる。 APが残っているなら、攻撃や回復後にさらに移動可能。 こちらが銃を構え照準を合わせている間は敵の迎撃も止まるため、どこを狙うかはゆっくり考えることができる。したがって、通常のTPSゲームをプレイする際に求められる正確な照準操作(エイム)は、本作では不要となる。 狙いを定め攻撃すると、ライフルやマシンガンから弾が発射される。一度の攻撃で発射する弾の数は、そのユニットが装備している武器によって異なる。 撃たれた敵はこちらを向き、その敵の射程内に入っている場合は反撃してくる。(狙撃兵や対戦車兵を除く) 相手の頭部に弾を当てることでクリティカルが発生し、狙撃兵のスナイパーライフルならほぼ一撃、偵察兵のライフルでも数発当たれば敵ユニットを即座に倒すことができる。 また、ユニットや武器ごとに命中精度が異なっているため、プレイヤーが照準をしっかり敵の頭部に合わせても、いざ攻撃したら弾道がバラけて頭部にほとんど当たらないこともザラにある。 ***◆戦車と歩兵の違い 歩兵は戦車が侵入できない狭い通路に入ったり、はしごの昇降などが可能。 また、歩兵は土嚢や溝にしゃがんだり、草むらで匍匐前進するなど地形を活かして隠れることで、防御力が大きく向上し、さらにヘッドショットされてもクリティカルが発生しなくなる。 敵兵もしゃがみ状態で待ち構えていることがある。その場合、[[手榴弾]]を用いて敵を吹き飛ばしたり土嚢を破壊することでしゃがみ状態を解除するのが望ましい。 戦車は歩兵ほど自由に移動できない上、その場で旋回するにもAPを消費するが、進路上の邪魔なオブジェクト(簡易的な防壁や横たわる木など)や土嚢をキャタピラで粉砕しながら突き進むことが可能。 また、堅牢な装甲を持つため、銃弾による迎撃では一切ダメージを受けず、敵陣に突っ込んでいくこともできる。 *兵科 ---- ユニットはそれぞれ兵科が設定されており、兵科によって装備可能な武器やAP(行動力)などが決まっている。 &bold(){《戦車》} 圧倒的な火力と装甲で戦場を駆ける絶対的存在。 敵防衛線の突破はもちろん、銃弾では傷付かないので歩兵の壁にもなる。 行動にCPを2消費する。また背面のラジエーターが弱点。 &bold(){《偵察兵》} 他の兵科を圧倒する移動力(AP)が特長で、索敵能力も高く潜伏している敵や遠方の敵も逃さず発見する。 ライフルを携帯しており、命中精度が高く迎撃範囲も広い。ただし防御力はやや低め。 [[手榴弾]]やヘッドショットを駆使すれば十分な攻撃力を持つため、本作を極めた人が早解きする場合、ほぼ偵察兵の独壇場になる。 &bold(){《突撃兵》} 小型のマシンガンを携帯し、防弾性の高い服を身につけた兵士。 圧倒的な対人攻撃力と高い防御力を持つが、射程はやや短い。移動力は並み。 上手く動かせば切り込みにも迎撃にも活躍してくれる。火炎放射器を装備可能になると拠点制圧が格段に楽になる。 &bold(){《対戦車兵》} “対戦車槍”というロケットランチャーのような武器を使う兵科で、戦車とまともに戦える唯一の歩兵。 爆風には非常に強いが移動力は低く、迎撃・反撃や手榴弾の使用は不可。 特殊な兵科な分、役割を発揮できるような立ち回りが必要。 &bold(){《支援兵》} 基礎能力は偵察兵の下位互換だが、代わりに様々な特殊能力を備えている兵科。 他の歩兵の弾薬補充や戦車の修理、壊れた土嚢の修復に[[地雷]]処理と、戦闘以外の仕事をこなす縁の下の力持ち。 戦車を盾にして隠れつつ、たまに戦車を修理しながら進軍するだけでもわりと強力。 &bold(){《狙撃兵》} [[スナイパーライフル>狙撃銃]]による長距離攻撃を行う。 射程と攻撃力に優れ、安全圏からのヘッドショットで邪魔な歩兵を処理できる便利な兵科。弾切れには要注意。 移動力は最低で耐久力も低く、迎撃・反撃も不可で手榴弾も無しと狙撃以外の能力は最低クラス。 敵側にいる場合は最も警戒すべき兵科で、狙撃される位置に味方の歩兵を放置していると確実に狙われる。 *ストーリー ---- 征暦1935年、ヨーロッパを二分する&bold(){東ヨーロッパ帝国連合}と&bold(){大西洋連邦機構}が開戦、第二次ヨーロッパ大戦が勃発する。 そんな中、中立を掲げる小国・&bold(){ガリア公国}へ帝国が侵攻を開始。 瞬く間に国土の半分を制圧されたガリアは義勇軍を編成、帝国への反撃を開始する。 主人公・ウェルキンはガリアの田舎町ブルールに帰郷した際、自警団の少女アリシアと出会う。 二人はブルールを襲った帝国軍の部隊を撃退し、その後ガリアの義勇軍に参加することとなり、帝国との熾烈な戦いに身を投じていく。 *用語 ---- &bold(){《ガリア公国》} 物語の舞台となる立憲君主制国家。首都はランドグリーズ。 帝国と連邦の間にある小国。ラグナイト資源が豊富。 武装中立を国是とし、国民皆兵制度を敷く。学校で軍事教練が必修単位になっており、常備軍とは別に有事の際は民兵を徴用し義勇軍を編成する。 しかし正規軍と義勇軍の仲は決して良好ではなく、正規軍が義勇軍に無茶な作戦を押し付けるなど、正規軍の横暴な振る舞いがしばしば見られる。 &bold(){《東ヨーロッパ帝国連合》} ヨーロッパ東半分を支配する帝政の連合国家。イメージはドイツ? 貴族の身分階級が残っているなど中世的な風習が強く、ダルクス人への偏見も強い。 圧倒的な国力を背景に、ヨーロッパ各地で戦火を拡大中。 &bold(){《大西洋連邦機構》} ヨーロッパ西半分を支配する共和制の連邦国家。 共に帝国を相手にしているという面では一応ガリア公国にとって味方側の勢力なのだが、信頼できる仲間とは言い切れない側面も。 特に連邦所属の部隊を描いた『4』での所業は、&bold(){ド外道}としか言いようがない。 &bold(){《ラグナイト》} 兵器の素材から燃料や爆薬、更には傷の手当てにまで使われるスーパー万能鉱石。 故に戦争の火種にもなる。 &bold(){《ダルクス人》} ヨーロッパ中で差別や迫害を受ける民族。紺色の髪が特徴。 勤勉で器用な者が多い。工業の労働力として使われることが多く、優れた技術者を数多く輩出する。 かつてダルクス人はラグナイト加工技術を駆使して古代ヨーロッパを支配していたが、ヴァルキュリア人によって征伐されたと伝えられている。 #region(……) 実際は昔からヨーロッパに住んでいた&bold(){だけの}先住民。 ヴァルキュリア人の侵略を受けて住処を焼き払われた挙句、その罪を着せられ現代まで差別されている。ヴァルキュリア人に従って優遇を受けた家系もいるらしいが……。 #endregion &bold(){《ヴァルキュリア人》} かつてヨーロッパに存在したとされる古代民族。 長らくおとぎ話の存在とされていたが、近年になってヨーロッパ各国で研究が進められ、実在したことが明らかとなっている。 特に帝国では研究が盛んで、実際に古代ヴァルキュリア人の超常的な力を戦力として投入してくる。 ちなみにシリーズに登場したヴァルキュリア人は今のところ全員が女性。 #region(……) 太古の時代に北方からやってきてヨーロッパに攻め込んだ&bold(){侵略者の一族}。 ラグナイトによって超常的な能力を発揮する体質を持ち、その力でダルクス人が住んでいた集落を滅ぼしていった。 その後ヨーロッパを平定したとされるが、現在は純粋なヴァルキュリア人はほとんど途絶え、現ヨーロッパ人の中にわずかに血を引く混血が紛れているのみ。 さらにその混血達は帝国や連邦のような国や科学者の非人道的な実験を受け戦争に投入される等、&bold(){古代とは逆に他人種の支配下に置かれている。} #endregion *登場人物 ---- **ガリア公国 &bold(){《ウェルキン・ギュンター》} CV:千葉進歩 本作の主人公。教師を目指す大学生。ガリア公国の田舎町ブルール出身。 ガリアと帝国の開戦に伴い徴兵され、大学にて士官資格を取得していたため義勇軍第3中隊第7小隊の隊長に任命される。 戦場での役割は戦車長で、階級は少尉。 自然や生き物が好きで、大学でも生物社会学専攻。普通とはややズレた感性の持ち主。 『2』ではランシール王立士官学校の教員となり『3』『4』でも所属部隊の共闘が描かれるなど、結果的にシリーズ皆勤かつ歴代主人公と交流を持つ事となった。 &bold(){《アリシア・メルキオット》} CV:[[井上麻里奈]] 本作のヒロイン。しっかり者で世話焼きの少女。 ウェルキンと同じブルール出身で、見習いパン職人。 ブルールでは自警団の分隊長も務めていたため、義勇軍に徴兵されウェルキンの部下となる。 兵科は偵察兵で、階級は軍曹。 当初は平凡な一般兵だが、次第にヤバすぎるポテンシャルが覚醒する。ウェルキンのオーダーと併せれば一人で無双できる。 ちなみにアニメ版では、性格がかなり変わって[[ゲーム]]より幼い印象に。 &bold(){《イサラ・ギュンター》} CV:[[桑島法子]] ウェルキンの義妹。ダルクス人の血を引く。 機械いじりが好きで、自宅で一人戦車を整備する恐るべき才女。 部隊では戦車操縦士 兼 整備士で階級は伍長。 常に冷静で、わりと頑固な性格。義兄のウェルキンを尊敬している。 密かに航空機を開発しており、いつかウェルキンを乗せて空を飛ぶのが夢。 #region(『1』および『3』のネタバレを含む余談) 戦争ものの作品に出てくるCV:桑島法子の少女、ということで不安視されていたが、案の定…。 その死は第7小隊の面々と多くのプレイヤーに悲しまれた。 『1』と時間軸を同じくする『3』にもわずかに登場し、ヒロインの一人であるダルクス人の少女[[イムカ]]と知り合う。 普段は他人に心を開かないイムカだが、イサラの助言を得て自身の専用武器ヴァールの改良に成功。 ストーリーが進み、ウェルキンら第7小隊と再会した際にイサラの死を知ったイムカは、彼女への感謝と哀悼の意を込めて、イサラが想いを馳せた空へと空砲を放つというシーンがある。 #endregion &bold(){《ロージー》} CV:[[豊口めぐみ]](アニメ:皆川純子) 本名ブリジット・シュターク。元酒場の歌い手で、ロージーはそのときの芸名。 兵科は突撃兵で、階級は伍長。 勝ち気で姐御肌。ダルクス人嫌いでイサラとよくぶつかる。 &bold(){《ラルゴ・ポッテル》} CV:江川央生(アニメ:松山鷹志) 一次大戦からの古参兵。 兵科は対戦車兵で、階級は軍曹。 豪快で情に厚いオッチャン。野菜万歳! &bold(){《ザカ》} CV:[[中井和哉]] ダルクス人の青年。 中盤で仲間になる戦車長で、階級は軍曹。 飄々とした性格。測量の癖でいつも片目をつむっているが、視力はどちらも2.0。 &bold(){《エレノア・バーロット》} CV:[[田中敦子]] ガリア公国の凛々しい女性軍人。義勇軍第3中隊長で、階級は大尉。 ウェルキンの上官にあたる。ラルゴとは第一次ヨーロッパ大戦の頃に義勇軍で共に戦った仲。 &bold(){《ファルディオ・ランツァート》} CV:[[櫻井孝宏]] ウェルキンの友人で、義勇軍第3中隊第1小隊の隊長。階級は少尉。 大学では民族考古学を専攻しており、ヴァルキュリア人に関する造詣も深い。 愛国心が強く、混迷極めるヨーロッパで小国ガリアが生き残る術を模索している。 &bold(){《ゲオルグ・ダモン》} CV:[[塩屋浩三]] ガリア正規軍の軍人で、中部方面の総司令官。階級は大将。 縁故で昇進・出世した男であり、軍事に関する才能は皆無。 義勇軍を使い捨ての駒として見ており、無謀な作戦を立案してはエレノアらに押し付ける。 &bold(){《コーデリア・ギ・ランドグリーズ》} CV:[[能登麻美子]] 弱冠16歳にして、ガリア公国の元首たるランドグリーズ家の現当主を務める少女。 しかし国政は宰相ボルグに一任しており、本人は非常に無気力。 ランドグリーズ家はヴァルキュリア人の血を受け継いでいると言われている。 **東ヨーロッパ帝国連合 &bold(){《マクシミリアン》} CV:[[福山潤]] 帝国軍ガリア方面侵攻部隊の総司令官で、階級は大将。 皇帝の実子だが、母親の身分が低いため嫡子として認められず“準皇太子”と称される。 身分階級制度が根強い帝国では珍しく能力至上主義であり、実力さえあれば身分を問わず部下として取り立てる。 マクシミリアン直属の3将軍は『ドライ・シュテルン』と呼ばれ、いずれも実力者が揃っている。 #region(中の人に関する余談) マクシミリアンの出自や彼を演じた福山潤の演技から、同時期に大ヒットしていた[[某有名ロボットアニメの主人公>ルルーシュ・ランペルージ]]と重ねて見られがち。 マクシミリアンは元々黒っぽいキャラデザインだったのだが、あまりにもあちらの有名主人公と似すぎていたため、金髪や白い衣装に変更されたらしい。 部下であるセルベリアのキャスティングも、マクシミリアンの中の人を意識したスタッフの遊び心だろう。((福山潤と大原さやかは共演が多いことで知られる。マクシミリアンの項でも触れた某有名ロボットアニメことコードギアスシリーズでも両者は共演しており、学園パートで頻繁に絡む。))((スザクと同じボイスのキャラに殺されるという最後も共通している。さすがにそれは偶然だと思うが……。)) また、コードギアス側も本作を意識してか、あるいは単なる偶然か、続編である『R2』にて&bold(){“ハコダテ租界よりお越しのマクシミリアン様”}なるフレーズがさりげなく登場する。 #endregion &bold(){《セルベリア・ブレス》} CV:[[大原さやか]] 帝国軍の女性軍人で、階級は大佐。ヴァルキュリア人。 ドライ・シュテルンの一角であり、3将軍の中でも特にマクシミリアンへの忠義が厚い。 長く美しい銀髪と、重力に逆らうロケット[[おっぱい]]が特徴。 ヴァルキュリアの力を駆使し、圧倒的な戦闘力を誇るため、彼女が出てきた際のミッションは別ゲーと化す。 敵キャラながら非常に人気が高く、ウェルキンやアリシアを差し置いて&bold(){彼女こそがシリーズの顔}となっている。フィギュア化などグッズが製作・販売される機会も多い。 &color(#E0E0E0){アリシアの娘やフェルスターの新たな研究などガリア戦役以降の伏線を撒いてるにもかかわらず、『3』や『4』などの続編が『1』と同じ時代ばかり舞台にしてるのは、彼女の人気がありすぎる故に他の時代を描きづらいかららしい。} &bold(){《ラディ・イェーガー》} CV:[[大塚明夫]] マクシミリアン直属の3将軍『ドライ・シュテルン』の一角であり、階級は少将。 かつて帝国に併合された小国フィラルド出身で、祖国の復興と独立のため、マクシミリアンに協力する。 専用の高性能戦車『ヴォルフ』を駆り、ウェルキンらと対峙する。 &bold(){《ベルホルト・グレゴール》} CV:[[大塚周夫]] ドライ・シュテルン最年長の初老の将軍で、階級は少将。 伯爵家の出身で身分階級を重んじており、ダルクス人への差別意識が強いなど典型的な帝国人らしい価値観を持つ。 皇帝に忠誠を誓っており、マクシミリアンを監視する目的で彼の配下に入った。 装甲列車『エーゼル』に搭乗し、第7小隊と激突する。 *シリーズ展開 ---- **[[戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校]] 2009年に発売された続編。機種は[[PSP>PlayStation Portable]]。 物語は前作から2年後の世界を舞台に、内戦下の士官学校に通う士官候補生たちの戦いを描く。 据置機から携帯機に変わったことでクオリティが劣化した部分もあるが、システム面では改善された要素もあり、全体としては[[賛否両論]]。 **[[戦場のヴァルキュリア3]] 2011年に発売されたシリーズ3作目。機種はPSP。 物語は『1』と同じ征暦1935年を舞台に、ウェルキンたちの華々しい活躍の裏で活動していたガリアの懲罰部隊“ネームレス”の知られざる戦いを描く。 『2』をベースに改良した作品で、やや高難度でストーリーも長くプレイするには根気がいるが、シナリオ面やキャラクター面で高い評価を得た。 ただしマップの使い回しなどが非常に多い点は不評。また、ストーリー終盤の展開も賛否が分かれる。 **[[戦場のヴァルキュリア4]] 2018年に発売されたシリーズ4作目。機種は[[PS4>PlayStation4]]、[[Switch>Nintendo Switch]]、[[Steam]]。 『3』以来7年ぶりとなる新作で、シリーズ10周年記念作品。 時系列は『1』と同じ征暦1935年であるが、ガリア公国が中心であった『1』~『3』と異なり、帝国と戦うもうひとつの勢力である連邦軍の視点で描かれる。 携帯機から据置機に戻ってきたことで、全体的に『1』への回帰・正統進化を目指した作風になっている。 **蒼き革命のヴァルキュリア 2017年に発売された派生作品。機種はPS4、[[PSVita>PlayStation Vita]]。 戦場のヴァルキュリアシリーズの流れをくむ“ヴァルキュリア・プロジェクト”の一環で開発されたタイトルだが、世界観やゲーム性は戦場のヴァルキュリアとは異なっており、ほぼ別タイトル。 *余談 ---- -無名のゲームであったが発売されるとゲーム雑誌や口コミで話題となり、[[漫画]]や[[アニメ化]]等、メディアミックスもされた。 -アニメ版はゲームとややテイストが異なるため、[[原作レイプ]]と言う人もいるが評価は上々。&br()戦闘描写よりも人間関係に焦点を当てている。 -一部の味方ユニットに、SEGAが2000年に発売したゲーム『[[エターナルアルカディア>エターナルアルカディア(ゲーム)]]』からのゲスト参戦キャラがいる。 --該当するのは、突撃兵のヴァイス・イングルバード、偵察兵のアイカ・トンプソン、そして衛生兵の女性(ファイナ・セラーズ)。&br()3名とも、エターナルアルカディア本編では不明だったファミリーネームも設定されている。 --ヴァイス、アイカはゲーム内の人物総覧にて「遠い異国の地から来た冒険家」との記載がある。 --衛生兵は人物総覧にてファイナ/マイナ/シャイナという三つ子との説明あり。ゲーム内では“衛生兵”としか呼ばれない。 「オーダー発令!全軍追記・修正を行え!」 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - マンガ版の方が駄作だよな。 -- 名無しさん (2014-01-15 15:26:36) - ↑例の中世マンガを書いてる人の -- 名無しさん (2014-02-25 07:24:54) - 敵のセルベリア大佐があまりにも人気出すぎたせいで以降の作品にも出ずっぱりになった印象。好きだけど -- 名無しさん (2014-12-16 08:36:58) - みんなのGOLF、pop'n対戦ぱずるだまONLINE、戦場のヴァルキュリア -- 名無しさん (2017-04-23 10:53:03) - アニメ、前半はウェルキンの策など見所もあって面白かったけど後半がヴァルキュリーゲーになっていって……惜しい。 -- 名無しさん (2018-06-28 09:32:47) - セルベリアの個別記事がたってない事に驚き。もはやシリーズの顔なのに -- 名無しさん (2019-01-23 01:41:53) - だいぶ刷新したね。編集者さんに感謝。 -- 名無しさん (2023-04-26 22:21:50) - 4以外もSteamに来てほしいものだ -- 名無しさん (2023-07-09 21:30:57) #comment #areaedit(end) }