共感覚

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共感覚 - (2025/07/22 (火) 15:16:50) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2012/07/21 Sat 06:10:08
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます

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ある一つの感覚が、それとは異なる領域の感覚を引き起こす現象のこと。

一つの刺激に対して、それに対応する感覚と、それ以外の感覚とが同時に発生することを指して、我々はこの現象を&font(#ff0000){共}&font(#ffdc00){感}&font(#0000ff){覚}と呼ぶ。

神経学者が用いる基準では
・&bold(){共感覚}者のイメージは空間的な広がりをもち、はっきりと限定された位置を特定できることが多い。
・&bold(){共感覚}は無意識的に起こる。 
・&bold(){共感覚}の知覚表象は一貫性がある。 
・&bold(){共感覚}はきわめて印象的である。
・&bold(){共感覚}は感情と関係がある。


まぁ小難しい定義を長々と述べるより、例を挙げた方が分かりやすいだろう。
例えば、
・文字が&font(#ff7800){色}付いて見える
・何か&font(#b8d200){色}を見ると、音が聞こえる
・&font(#800080){音}に&font(#008cff){形}が見える
・[[タマネギ>タマネギ(野菜)]]を見ると[[特定の>永沢君男]][[誰か>熱狂的なファン(OBLIVION)]]に見える
・[[ヤツ>ゴキブリ]]を見ると&bold(){身}&font(#808080){の}&font(#800080){毛}&font(#808080){&bold(){が}}よ&font(#ff0000){だ}&font(#808080){つ}

………ん? 最後の二つが違う? 些細なことさ


学術的には&font(#008cff){synesthesia}(シナスタジア・シネスセジア)といい、この日本語訳として、「共感覚」「感性間知覚」などと呼ばれている。
簡単に言ってしまえば、別々の感覚が繋がってることであり、この感覚を持っている人を“&bold(){共感覚者}”などと呼ぶ。


人類全体からすれば、数は決して多くはないが、かと言って然程珍しいわけでもない。
芸術家等に比較的多く見られ、基本的に二つ、又は三つの感覚が繋がっている。
それ以上繋がっているのは非常に珍しい。

また、繋がっているのは五感だけとは限らず、感性的なものも含まれるケースもある。

21世紀となっても全貌が見えない“ニンゲン”が持つ“人体の不思議”の一つであり、未だ研究が進められている。
まぁ、&font(#0000ff){ニンゲンだけが持ってるわけでもないかもしれんが}。
&font(#ff7800){胸が熱くなるだろう?}
 
研究中故に原因はよくわかっておらず、一説には“&font(#ff7800){赤ん坊の頃は種々の感覚が明確に分かれておらず繋がっていて}、&font(#994c00){成長に従って明確に分かれていく。}
&font(#ff0000){しかし、何らかのきっかけで繋がりが維持され}、&font(#ff7800){それが共感覚になる}”とも言われている。
真実は定かではないが、夢のある話である。


共感覚は、時には&font(#ff0000){精神疾患}として扱われる場合もある一方で、“神がヒトに与えたもうた特別な能力”と考えられる場合もある。
メディアで大々的に取り上げることだってある。


まぁ、共感覚を持った人達は&font(#0000ff){そんなこと関係無く}、何かを覚えるのに使ったり、暗算に使ったり、社会に適応して普通に暮らしている。
彼ら彼女らにとってはそれが“普通”であり、それを勝手に&font(#800080){病気}だの&font(#ffdc00){特別な力}だの言われても、挨拶に困るというものであろう。

誰だって見ず知らずの他人から自分のクセや習慣をとやかく言われたら、

#center(){&font(#ff0000){(# ゚д゚)ハァ?}}

ってなるだろう?
一緒だ。
 

ただ、共感覚者は精神に高い負荷がかかっているという報告もある。
一応は気をつけておこう。
本人としては割りと便利なため、手放したくないと感じているケースは多い。


勿論だが、&font(#ff0000){必ずしも便利というわけではない}。例えば“Aの文字が&font(#ff7800){オレンジ色}に見える”人がいたとして、その人にとっては

#center(){&bold(){&font(#0000ff){A}}}

という表記は非常に混乱する。



「&font(#ff0000){は?なんで}&font(#ff7800){A}&font(#ff0000){が}&font(#0000ff){青い}&font(#ff0000){わけ?}&font(#ff7800){A}&font(#ff0000){って}&font(#ff7800){オレンジ}&font(#ff0000){じゃん、}&font(#0000ff){青い}&font(#ff0000){わけないじゃん、イミフなんですけど!?}
 &font(#ff7800){直せよ、}&font(#ff0000){マジ直せよ、この}[[Aはオレンジ色に塗らねぇのか?>装甲騎兵ボトムズ]]&font(#008000){貴様…塗りたいのか!?}&font(#ff7800){ハイ、塗りたいです。}
 [[全力で見逃せぃ!!>ジェレミア・ゴットバルト]]&font(#ff0000){イヤ、ホントに直}&font(#800080){してくださ}&font(#0000ff){いお}&font(#ff7800){ねがいします}」
 


……と、なる。
&font(#ff0000){※一部、誇張しています}

算数の場合でも、「&font(#f0f000){2(黄色)}足す&font(#0000ff){3(青)}は…&font(#008000){7(緑)}だ!…え?&font(#ff0000){5(赤)}?んなバカな」となってしまうことがある模様。

また、創作活動の妨げになる場合もあるようだ。



*&bold(){主な共感覚の種類}
報告されている&bold(){共感覚}を簡単に紹介する。
これら以外にも様々なケースがあるので注意して欲しい。

・&bold(){文字}に&font(#008cff){色}が見える
&bold(){共感覚}としては最も多数派のケース。
厳密には異なるかもしれないが、早い話が[[こんな感じ>虹]]に見えている。
どの文字にどの色が見えるかは人によって違うようだ。
漢字が色付いて見える人は少ないらしく、「共感覚は年齢的に早い段階に形成される」という考えの証左とされる。
片仮名と平仮名でも同じ音なら同じ色に見えることが多い。

・&font(#b8d200){音}に&font(#008cff){色}が見える
「色聴」と呼ばれるタイプ。
高い音ほど明るい色に感じる傾向があるらしいが、“明るい色”というだけでどの色が見えるかは人によるらしい。
彼らの視界では、この世界は&font(#ff7800){鮮}&font(#ffdc00){や}&font(#b8d200){か}&font(#008cff){に}&font(#0000ff){色}&font(#800080){付}&font(#ffdc00){い}&font(#ff0000){て}&font(#994c00){い}&font(#ffb74c){る}のかもしれない。
目に痛いとか夢の無いこと言わない。

・&font(#800080){数}に&font(#afdfe4){色}や&font(#ff0000){形}が見える
文字通り。
&font(#0000ff){この感覚を用いて凄まじい速度で計算を行う人がいる}らしい。

・&font(#ffb74c){時間単位}に&font(#008000){色}が見える
ちょっと想像しにくいが、実は文字に色が見えるケースに次いで多数派。
洋の東西で差があるらしい。

・人の&font(#ff0000){性格}や&font(#0000ff){姿}に&font(#ff7800){色}や&font(#008cff){形}が見える
オーラが見えることと同一視されるケースもあるが、検証はされていない。
&font(#ff0000){&bold(){貴方はどんな風に見えているのでしょうか?}}興味は尽きない。


【保持者がかなり少ないタイプ】
・&font(#008cff){ミラータッチ}共感覚
&font(#0000ff){誰かが何かに触っているのを見ると、自分も同じ辺りを触られているように感じるケース。}
&font(#800080){日常生活は大丈夫なのかなぁ…と要らぬ心配をしてしまう。}
誰彼構わず感じる人もいれば、&font(#F09199){異性が触っているのを見たときだけ感じる}人もいる。
二次元の&font(#F09199){おにゃのこ}とスキンシップしたつもりになって(;´Д`)ハァハァするのとは&font(#ff0000){断じて違う}。

・[[&font(#F09199){オーガズム}>オーガズム]]に&font(#b8d200){色}を感じる
言葉を飾るつもりは無い。
異性と&font(#F09199){イチャイチャ}して&font(#F09199){にゃんにゃん}して&font(#F09199){ちゅっちゅ}して&font(#F09199){(;´Д`)ハァハァ}して&font(#F09199){愛と悦楽の頂点}にたどり着いた瞬間&font(#ff7800){鮮}&font(#ffdc00){や}&font(#b8d200){か}&font(#008cff){に}&font(#0000ff){色}&font(#800080){付}&font(#ffdc00){く}わけである。
まぁたとえ科学の発展のためでも、まさかその最中に&font(#ff0000){お邪魔させていただきます}ってわけにゃいかないわけで、当然ながら検証はできていない。
しかし保持しているという人はいる。


*保持者、又は関連する品(リアル及び二次元)
実際に[[テスト]]されたわけではない人も含みます

・田中裕二([[爆笑問題]])
お笑いコンビ爆笑問題の小さい方。
「数字が立体イメージとなる」タイプの共感覚保持者。
 
・水口哲也(ゲームクリエイター)
聴覚と視覚の共感覚保持者と言われている。
音と映像を繋げる独特な作風を得意とし、PS2・ドリキャスの[[ゲーム]]「Rez」を作り上げた。

・[[高垣彩陽]]
我らがあやひー。
「味覚に形を感じる」と述べており、更に「色聴」保持者特有の行動が見られるが、詳しくは不明。

・カナン
型月作品[[CANAAN]]の主人公たる少女、身体のラインがエロい。
&font(#ff0000){全感覚が繋がっている}上に、あるウイルスに感染したことで超能力級の感覚に進化している。
その為、「障害物越しの敵識別」「攻撃の完全察知」など、とんでもないことを平然とやってしまう。
愛銃はベレッタ。

・幻想御手([[とある科学の超電磁砲]])
共感覚の理論を利用して、聴覚から作用し能力を強化するとされる技術品。
作品内では共感知覚と表記される。

・出雲咲姫([[D4DJ]])
同作の音楽ユニット「Photon Maiden」のDJを務める少女。
音を色彩として感じ取ることができる共感覚の持ち主。






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- 文字や数字に色が見えるのは幼少期に読んだ絵本とかの影響もあるのかもしんないな。  -- 名無しさん  (2014-03-19 23:58:28)
- こういうのって周囲に理解者いないと電波や頭のおかしい子呼ばわりされるんだよな  -- 名無しさん  (2014-03-20 02:38:55)
- ソウルキャッチャーズはこんなやつらばかりだからな  -- 名無しさん  (2014-06-17 19:02:36)
- ソルキチの共感覚はもはや超能力じみていると思う  -- 名無しさん  (2015-01-01 11:12:56)
- ひらがなに性別があるように思えて仕方ないのだけど、これは共感覚ではないよね……  -- 名無しさん  (2016-05-02 20:39:22)
- 彩姉(高垣さん)、味覚に形を感じるのに、どうしてあんな料理作るんですか……  -- 名無しさん  (2016-05-02 20:53:12)
- ドランクドラゴンの塚っちゃんも「LIFE!」で検証した結果そうだったな(文字に色が見える)。バカリズムも「文字が立体に見える(のであまり本が読めない)」って言ってたけど、これもそういうのだろうか。バカリズムの場合はネタに活かしてるけど。  -- 名無しさん  (2017-07-11 01:33:43)
- レインボーライブのメインキャラも全員共感覚者だったよな。死に設定だけど。  -- 名無しさん  (2017-07-11 01:51:28)
- 大脳が欠損してるとかの例外を除いてほぼすべての人類が持ってる普遍的な能力なんだけど、ネットではなぜか数万人に一人とか、周囲の無理解で苦しんだとかの話になってて不思議。  -- 名無しさん  (2020-02-04 20:57:37)
- 国数社理英でどの色のノート使うかってなった時にその教科のイメージ色(数学なら青みたいに)で決めてたけどこれも近いものがあったりするのかな  -- 名無しさん  (2023-07-11 21:25:27)
- 『レミーのおいしいレストラン』で、レミーがエミールに料理の味わい方を熱弁してた時に背景に出てた絵具の混ざり合いみたいな演出がまさにレミーが料理に対して発揮する共感覚の視覚化ってことなのかなって思った  -- 名無しさん  (2024-01-25 11:07:21)
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