リゾット・ネエロ(ジョジョの奇妙な冒険)

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リゾット・ネエロ(ジョジョの奇妙な冒険) - (2025/07/03 (木) 16:52:53) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2012/09/12 Wed 10:50:55
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます

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#center(){&bold(){&color(whitesmoke,black){オレはおまえに………}}

&bold(){&color(whitesmoke,black){近づかない}}}



リゾット・ネエロは[[ジョジョの奇妙な冒険]]第5部[[『黄金の風』>ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風]]の登場人物。
[[CV>声優(職業)]]:根岸朗(黄金の旋風)/[[黒田崇矢]](EoH)/藤真秀(アニメ版)


名前の由来は[[イタリア料理]]の『Risotto Nero(イカ墨の[[おじや]]/雑炊)』から。
また、単にネエロと言う場合イタリア語で『&bold(){黒(Nero)}』を意味する。
ジョジョファンなら、[[第二部>ジョジョの奇妙な冒険 Part2 戦闘潮流]]で[[ジョセフ・ジョースター]]がおいピーィそうに食べてたスパゲッティ・ネエロ(イカスミスパゲッティ)がおなじみだろう。
第五部の敵では[[ズッケェロ>マリオ・ズッケェロ]]、ドッピオに続く3人目の本名が発覚しているキャラクター。

#openclose(show=●目次){
#contents
}

*【概要】
組織に反逆した&ruby(ヒットマン){[[暗殺]]}チームのリーダー。1974年生まれの28歳。シシリー(シチリア島)出身。
整った顔立ちにすらりとした長身で白髪。頭には自身のイニシャルの刻印された玉飾りが付いた黒いフードを被り、
サスペンダー付きの黒いロングコートを素肌の上から直接着ている。
物体を実際より太く短く見せる効果のある横縞模様の入ったパンツを履いているが、それでも脚が非常に長く見える。…[[脚がグンバツ>マライア(ジョジョの奇妙な冒険)]]の男ッ!?
ちなみに原作でビジュアルが初めて判明したのはドッピオが持っていた写真だが、この写真ではフードを被っていない長髪であり、
時期は不明だが、昔は現在のようなファッションではなかったのがわかる。


最大の特徴は&bold(){&color(whitesmoke,black){ネガポジが反転したかのような漆黒の瞳}}だが、これにはある秘密が(後述)…
コミックのカラー版やアニメでは瞳にあたる部分が&bold(){&color(#c9171e,black){暗い赤}}であり、非人間的な雰囲気がより増している。

[[アニメ化]]に際してタワーレコードとのコラボ企画で大体の身長が185cmと判明しているのに加え、
他者と一緒に映っている映像だとかなり筋肉質でガタイの良い人物であることがうかがえる。

*【人物】
性格は冷静沈着で極めて頭の回転が速く、観察力・推理力に長ける((これは暗殺チーム全員に言えることかもしれないが))。
あまり教育的に恵まれた環境にあったとは思えない経歴なのだが、自身のスタンド能力の性質を分析する過程で詳しくなったのか理科・生物・医学関連には深い知識を保持。
さらにはドッピオの正体を推理する際に「16世紀のドイツの医学書」などというマニアックな書籍をさらっと例に出しているあたり、ひょっとしたら結構な勉強家&読書家なのかもしれない。

アニメ版では更に、クセの強いチームのメンバーを一丸に纏める威厳と、[[ブローノ・ブチャラティ]]にも劣らぬカリスマ性を持っている。
これに関しては原作では展開の都合上、あまり語られなかった『リーダー』としての側面を見せようというスタッフの考えから、キャラクター造詣が成されており、CVを担当した藤氏もそうした基準で選出されたという背景がある。

基本的に無表情で感情を表に出さない冷徹な暗殺者でありながら、身内には情の深い一面があり、それは彼が組織に入るきっかけにもなっている。
その優しさを死者に手向ける&font(#ff0000,b){『復讐』}という形でしか表せなかったのが、彼の人生の不幸だったのかもしれない……。


*【スタンド:&bold(){&color(#0b5394){メタリカ}}】

#center(){
&bold(){&color(whitesmoke,black){我が「メタリカ」の正体を知ったところで…もう遅いんだぞ}}
&bold(){&color(whitesmoke,black){すでにおまえはな…出来あがっているのだからな!}}

グジョ グジョ グジョリ グジョリ グジョリ }
&sizex(2){&bold(){&color(#0b5394){「ロオオオオオオオ」 「オオド」 「ロオオォード」}}}

#center(){グジ グジグジ グジョリ グジョグジョリ グジョリグジョリ}
#right(){&sizex(2){&bold(){&color(#0b5394){「ロオオオ」 「ロオオオオド」 「ロオオオーード」}}}}


#center(){&bold(){&color(#0b5394){&bold(){ロ オ ~ ~ ~ ~ ~ ド}}}}


破壊力-C
スピード-C
射程距離-5~10m(アニメ版ではC評価)
持続力-A
精密動作性-C
成長性-C 

&bold(){本体の体内に夥しい数の微小な群体型スタンドが棲みついている}という珍しいタイプのスタンド。
&bold(){&color(#0b5394){「ロオオオオド」}}と変わった呻き声を上げるが、会話するような複雑な知性は持たない。
発現するのが体内であるため、普通のスタンドのように能力を発現してもビジョンが肉眼で見えるように現れることはなく、
本体が負傷するなどして傷口を拡大すると、まるで肉にたかった蛆虫のように無数の『メタリカ』が蠢いているという形で認識できる。
完全に[[トラウマ]]ものだが、よく見るとつぎはぎの幽霊のような姿をしており一部ではキモかわいいとの声も。一応体内から外に排出されても宙を飛び回るようにして移動できる。
以上の性質から戦う相手にスタンド能力が発動していることを悟られにくいメリットがある。

名前の由来は言わずと知れた史上最高のロックバンドと名高いアメリカの同名[[ヘヴィメタル]]・バンド。
作中でスタンドが発している「ロォォード」という呻き声は、同バンドのアルバム「Load」から。

**◆能力
&bold(){&color(#0b5394){この地上で最も遍在する金属『鉄』をメタリカが発する磁力で操作する}}こと。
射程内の空間にある鉄分を操作し、
・砂鉄を収束させることで身に纏い、周囲の風景に溶け込み疑似的な透明化を果たす迷彩能力
・縫い針やカミソリ、釘、メス、ナイフ、鋏といった金属製の凶器を作り出す
・射程内にある作り出した鉄の凶器を『磁力』によって自在に動かしての遠距離攻撃
・体内で構築させた凶器を触れることなく遠隔操作し、喉などの急所を切り裂いて飛び出させる
といった技が可能。スタンド能力で形成したメスなどの器具は能力を解除すると崩壊する。
操作対象となる鉄分は周囲から得られる砂鉄などはもちろん&bold(){生物の血中に含まれる成分}も例外でない。
この特徴が最大のキモで、他人の体内の鉄分にこの能力を行使した場合標的の血中の鉄分が上記の金属製の凶器群に変容。
喉の奥や鼻の穴、或いは&bold(){&color(red,black){皮膚を内から引き裂いて}}ジャラジャラと大量のカミソリや針、或いはデカい鋏が飛び出し&bold(){&color(red){無防備な身体の内側からズタズタに切り刻まれて肉体が破壊される。}}((本来人体に含まれた鉄分は2~4g程度だが(縫い針一本がサイズにもよるが0.25~2g程度)、スタンドが取り付いたことで質量が変化する前例は多数ある。))
そこそこ精密動作性を有しているため、アニメではピンポイントで凶器を体内で生成し、&bold(){人体の特定の部位のみを破壊する拷問技}も披露している。作中描写から範囲内の生物なら近距離であるほど発現は早い。
また、体内に酸素を運ぶ役割を果たす鉄分だけが体外へ吐き出されてしまうことによって血中の酸素濃度も急激に低下するため、&bold(){たちまち急性かつ重度の酸素欠乏症に陥ってしまう}副次的な効果も擁する。
こうなると最期には息をしているのに酸素が取り込めなくなり血が&bold(){&color(#C9AB53){おぞましい濁った黄色}}に変色した挙句苦しんで死ぬ。
術中に嵌れば最後、&bold(){体内から無数の凶器を出現させられてズタズタに破壊されながら死ぬ}か、&bold(){血中の鉄分が奪われて失血死或いは酸欠死する}かの2択を強制されることになる。このため中長期戦でも優位に立つことが可能。

劇中では能力で金具を作って切断された足を繋ぐ場面があるが、これは一種の応急処置にすぎず、せいぜい傷口を強引に塞ぐ程度で回復は期待できない。
また、飛び散った自身の血肉を媒体に、『エアロスミス』にメタリカを取り憑かせて攻撃し、ナランチャの反撃を誘ったりもしているが、こちらは「なんか血出てない?」程度の軽い異物感を与えるにとどまっており直接的な打撃力はほとんど無いに等しい。
少なくともチクチクした感覚はあるようだ。

隠密性と殺傷力に優れる反面、スタンドそのものを駆使した攻防ができないため、攻めには有利だが守勢に回ると苦戦は免れない。
主な攻撃手段が人間には致命的でもスタンド相手には効かないものばかりなので、近づきすぎず・離れすぎずという中距離を保ったまま相手を観察しながら、攻撃を仕掛ける必要がある。
その間に発見されないよう上記の迷彩能力で身を隠すなど、リゾットの暗殺者としての経験と応用力を組み合わせることで初めて凶悪な武器として機能するスタンド能力である。

遠距離からの攻撃が出来ず、身を隠す手段が迷彩しかないので探知系のスタンドが最大の弱点。
本編通りエアロ・スミスの他、炎の探知機を作り出せる[[マジシャンズ・レッド>モハメド・アヴドゥル]]や熱探知の[[シアーハートアタック>キラークイーン(ジョジョの奇妙な冒険)]]などが該当するか。
また嗅覚の優れる[[イギー>イギー(ジョジョの奇妙な冒険)]]や[[噴上裕也>噴上裕也(ジョジョの奇妙な冒険)]]、驚異的な聴覚を持つ[[ンドゥール]]などにもすぐに居場所がばれて攻撃されてしまうだろう((特にイギーは[[姿を隠した敵>ケニーG(ジョジョの奇妙な冒険)]]を瞬殺した前例があるので尚更))。


*【来歴】
暗殺チームの中では唯一過去の来歴が明かされている人物である。((アニメでは尺の都合なのか、過去の来歴の解説がカットされている。扉絵(ストーリー外)で語られたのもあるか))

**◆ギャング加入、そして暗殺チームリーダーとなるまで
14歳の時いとこの子供が飲酒運転による交通事故で死んでしまう。((実際、当時のイタリアでも飲酒運転は深刻な社会問題となっていた。))
だがこの事件は、一人の子供を死なせておきながら、社会は犯人のドライバーをたった数年の刑で済ませてしまう。
それを許せなかった彼は、4年後、18歳の時に、出所したドライバーを暗殺。
以後、彼は裏の世界で生きることとなった。((連載当時は日本・イタリア共に飲酒運転の罰則が緩かったが、現在では厳罰化されており、状況次第では刑事罰よりも重い社会的制裁を受ける場合もある。))

スタンド使いとなったのは21歳の頃((そうなった理由についての説明はなく、組織内の他のスタンド使いのようにポルポの「矢」に貫かれた結果なのか、暗殺者として過ごした事で自然とスタンド能力に覚醒したのかは不明。))、
それ以降、能力を用いた暗殺任務を遂行するようになり、組織の障害となる者は政治家やアメリカのマフィアであろうと抹殺してきた。
&bold(){仕損じたことは一度も無い。} 
また、ドッピオとの交戦時にその行動パターンから相手が「近距離パワー型」のスタンド能力者であることを看破しそれを見越した上で始末する方法をセレクトしているところから、少なくとも確実に同タイプのスタンド使いとの交戦経験がありそれに勝利していることがうかがえる。

同時に彼の能力はその実態を知られることがなかった。
敵対する勢力はもちろん味方も、&bold(){&color(whitesmoke,black){ボスでさえリゾットの能力を把握出来ていない。}}
最終的にリゾットはスタンド能力を駆使した暗殺を担当するチームのリーダーとなるが、その過程や各メンバーとの出会いについては原作では一切語られておらず想像の余地を残す物となっている。

**◆組織内での不遇、ボスとの確執
リゾットをリーダーとした暗殺チームはそれ以降も成果を上げ続けたが、
命の危険を伴う汚れ仕事の割には誰からも信頼されず、収入も[[ボス>ディアボロ(ジョジョの奇妙な冒険)]]からの報酬のみで、&color(whitesmoke,black){「自分達はもっと実力があり、もっと収入を貰ってもいい筈だ」}とボスに反感を持っていた。

[[アニメオリジナルシーン>アニメオリジナルエピソード]]で描かれた、[[ホルマジオ>ホルマジオ(ジョジョの奇妙な冒険)]]が担当したある政治家暗殺でのボスからのギャラは&font(#ff0000){チーム全体に対して2000万リラ。}
当時のレートで日本円に換算する((約100イタリアリラで7円))とおよそ130~140万円前後。
これをチーム9人で分けなければならない為、分け前は&font(#ff0000,b){一人15万円あるかどうか}という計算になる。
もっとも、この時はチームメンバーと談笑しながら達成できるほどの楽な仕事で危険度もゼロ、と妥当な報酬ではある。

やがて[[ソルベとジェラート>ソルベとジェラート(ジョジョの奇妙な冒険)]]の二人がボスの秘密を探り始めてしまうが、直後二人はボスに凄惨な形で殺害され((アニメ版ではこの処刑の下手人が[[他の>チョコラータ(ジョジョの奇妙な冒険)]][[二人組>セッコ(ジョジョの奇妙な冒険)]]であるという描写にされている。))、残されたリゾット達は一度はその&font(#dc143c,b){『自分に逆らう者は容赦なく殺す』}という無言のメッセージに屈し、それから2年間も首輪を付けられたまま飼い殺しにされていた。

だが、アニメではソルベとジェラートの葬儀の際、チームのメンバーには&bold(){&color(whitesmoke,black){「皆、これっきりソルベとジェラートの事は忘れろ…」}}と言いながらも、&font(#ff0000,b){一人だけ最後まで葬儀場に残っていた。}((余談だが、この時葬儀場からは二人ずつ出ていったのだが、プロシュートとペッシ、メローネとギアッチョ、ホルマジオとイルーゾォ、と言う風に原作・アニオリどちらでも関わりの深いメンバー同士で出ていた。))
具体的に彼がその時何を想ったかはわからないが、様々な想像の余地を含んだ味わい深い場面として原作ファンからも評価が高い。


**◆組織への反逆、護衛(ブチャラティ)チームとの対決
そして2年後、ボスに1人の娘がいる事を知ったリゾット達はそこに希望を見出す。
その娘を捕らえて調べれば、ボスのスタンドの秘密に迫れるのではないか? たとえそうでなくとも人質には使えるはずだ。((トリッシュ自身は父親であるボスの事など何も知らなかったのだが…))
こうして、復讐心が再燃したリゾット達は、ボスの娘[[トリッシュ・ウナ]]を捕らえるため、そしてボスを倒して麻薬ルートを奪うために行動を起こした。

しかし、それはタッチの差で娘を確保して護衛するよう命令を請けたブチャラティチームとの熾烈な闘争を意味していた。
死闘に次ぐ死闘の末に暗殺チームは次々に倒れて行き、&bold(){ついにはリーダーであるリゾット一人だけとなってしまう。}
それでも彼は一人で追跡を続け、ついにボスの重要な手がかりがある地へと辿り着いた…

原作では、ギアッチョの台詞から古参幹部のペリーコロを追っており、自殺していた彼から写真の燃えカスを手に入れ復元していたと思われるが、アニメでは拳銃自殺した直後のペリーコロの遺体から燃えカスを拾うシーンが挿入された(燃えカスに気を取られたのか、近くにいた[[「亀」>ココ・ジャンボ(ジョジョの奇妙な冒険)]]には気付かなかった模様)。
その後は闇技術者に拷問を混じえたやり方で強引に燃えカスから写真を復元させたが、復元には半日近く掛かってしまい、その為[[メローネ>メローネ(ジョジョの奇妙な冒険)]]、[[ギアッチョ>ギアッチョ(ジョジョの奇妙な冒険)]]達との合流が遅れ、図らずもあの時点の暗殺チームで唯一生き残ってしまった事が明かされた。
ちなみに小説「恥知らずのパープル・ヘイズ」ではまた別の経緯が後日談の形で説明されている。


**◆血闘 リゾットVSドッピオ
最後の暗殺者として残されたリゾットは、ボスの過去を求めてトリッシュの母とボスとが出会った地であるサルディニア島を目指すブチャラティチームを追跡する形で別ルートで上陸。((単独でブチャラティチームの離反や以降の目的地の割り出しを行っていることになるが、これに関しては原作で細かい説明はされていない。))

そこで偶然、臆病な旅行者の少年[[ヴィネガー・ドッピオ]]と遭遇する。
最初は無害な一般人だと思いリゾットも関心が薄かったのだが、
ドッピオが周辺を飛んでいる『エアロスミス』の飛行音に感づいた事(スタンド使いの証拠)でドッピオをスタンド使いと認識。
この状況で外部から島を訪れたスタンド使い=組織の人間と見做し、&bold(){「何のためにこの島へ来たのか」}という真相を暴くためにドッピオを攻撃対象に定めた。

ドッピオの正体は組織のボスの隠れ蓑を務める「同一の肉体を持つもう一人の人格」であり、正体を隠したまま意識の深淵から語りかけてくるボスとの連携で行動できるという強みを持っていた。
今回もボスは姿を消したリゾットを見つけ出し、能力の射程圏に入って叩けと攻撃指示を出したが、一方でボス自身もこの時点でリゾットのスタンド能力がどういったものなのかが把握できておらず、防御面においては具体的な対策を指示できずにファーストアタックの被弾を許してしまう。



#center(){
&font(#800080,I){う… なん… だ?!&br()の… のどが&br()&br()の… のどの中が…}



&color(red){ゴボ ゴボ ガボ &bold(){ガボ}}



&font(#800080,b,I){お え え え え え え え え ぇ}}


#center(){
&font(black,red,b){ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ}
}



突然胃の中から無数のカミソリの刃があふれだし吐き出された。
&bold(){何の前触れも無く。}
かくなる上はと自分から駆け寄っていくドッピオだったが…


#center(){&bold(){&color(whitesmoke,black){射程2~3メートル それさえわかれば…………………『殺り方』は!!}}

&bold(){&ruby(・・・・・){&color(whitesmoke,black){できている}}}&bold(){&color(whitesmoke,black){……}}

}


#center(){
&color(red){ブクブク ブク&br()ブク ブクブク ブクブク&br()&br()&bold(){バ ッ}}



&font(#800080,b,I){おええええ  ええッ あう…&br()&br()お え あ あ ぁ}}


#center(){
&font(black,red,b){ ゾ ロ ゾ ロ ゾ ロ ゾ ロ ゾ ロ ォ }
}


今度は無数の針が口内からあふれ出す。また何のスタンドも能力も見せないまま。

更にリゾットは姿を消し、ドッピオの肉体を体内から凶器で突き破り切り刻む。
&bold(){スタンドどころか本体すら見つけることが出来ず}、なすすべなく血まみれになり急激に消耗するドッピオ。
しかしボスのスタンドである[[キング・クリムゾン]]のもう一つの能力である、数秒先の未来を見るエピタフで攻撃の瞬間を見切り、自らの体内から出てきたハサミを投げつけリゾットの右足を切り飛ばす。するとその切断面には不気味なメタリカの群れが蠢いていた。


**◆死闘!キング・クリムゾンVSメタリカ!
血塗れの死闘を繰り広げる二人のそばに護衛(ブチャラティ)チームも接近しつつあった。
リゾットはすぐにその場を離れるためドッピオにとどめを刺さんと迫る。
ドッピオがリゾットの能力を見抜いたように、リゾットもまたドッピオの正体に感づきつつあったのだ。

決着をつけんとエピタフを発動したドッピオが見たものは、&bold(){自分の頭の一部が吹き飛ぶ映像。}
磁界の中心にリゾットがいる事を突き止めたドッピオは、刺されたメスを拾ってキング・クリムゾンのパワーで投げつけた。

#center(){
&bold(){&font(#800080){そこだ リゾットオオオオオオオオオオ}}







&bold(){&color(whitesmoke,black){それをやると思ったよ}}
}


リゾットには読まれていた。
磁界の中心にしていたのは結合したと思わせた右足であり、メスは見当違いの方向へ飛んで行ってしまう。


#center(){&bold(){&color(whitesmoke,black){オレはおまえがボスから最も信頼されている&br()側近の部下だとばかり思っていたッ!}}

&bold(){&color(whitesmoke,black){だが おまえが……!!}}&bold(){&color(whitesmoke,black){まさか おまえがッ!}}




&font(#800080,b,I){ う お お お お お お お }

}



#center(){&bold(){&color(whitesmoke,black){楽しみだぞッ! お前がこのまま死んだ後!&br()どんな顔になって死ぬかが楽しみだッ!&br()&br()勝った!! 頭を切り飛ばすッ!}}}



#center(){
&font(red,b){ギリ ギリ ギリ ギリ}
}




#center(){&bold(){&color(whitesmoke,black){とどめだ くらえ}}}

#center(){&size(26){&bold(){&color(whitesmoke,black){『メタリカ』ッ!}}}}((アニメ版ではこの場面で終始冷徹な無表情だったリゾットがひきつったような笑みを浮かべており、仲間の死に報いることが出来るという確信で彼が非常にハイになっていることを読み取れるものとなっている。同時にオリジナルの回想場面で「冷静さを忘れて浮かれた奴から死ぬ」という暗殺者の鉄則を語り仲間を戒めた自身が、皮肉にも情に駆られてそれを破ってしまうという構成にもなっていた。))


#center(){
&bold(){&color(red){ドガガガガガガガ}}










&bold(){&color(whitesmoke,black){……………………え…?}}
}


体に穴が開き、血が噴き出るリゾット。

振り向けば、ボスと交戦する要因を作った『エアロスミス』が、彼に機銃を向けていた。



#center(){
&font(#dc143c,b){リゾット}


&font(#dc143c,b){わたしはドッピオに言ったんだ}

&font(#dc143c,b){『おまえにもう手に負える相手ではない』ってな…}
}


何が起こったのか理解出来ないリゾットへ、人格を交代したボスは、先程のメスはリゾットではなく崖下のブチャラティたちへ投げたものだと語る((あわよくばとアバッキオを標的にしている))。


#center(){
&font(#dc143c,b){鉄分を抜かれたわたしの血液が酸素を体中に運ばないというのなら わたしの肉体は「呼吸」していないという事と同じじゃあないか?}

&font(#dc143c,b){もしくは昆虫やカエルのように弱々しい呼吸なのだろう……}

&font(#dc143c,b){今「エアロスミス」が探知しているのは!}



&font(#dc143c,b){おまえの「呼吸」だけだリゾット!!}
}


&bold(){メスで攻撃してきた敵}として再度『エアロスミス』の機銃を浴びるリゾット。
血肉が飛び散り、その一片がボスの頭にへばりつくとメタリカの保護色効果によって、まるで頭の一部が吹き飛んでいるように見えた。


#center(){&bold(){&color(whitesmoke,black){勝っていた………オレは勝っていたのに……}}}


その歴然たる事実を述べながら、リゾットは倒れ伏すしかなかった…


#center(){&bold(){&color(whitesmoke,black){ヤツらに「メス」を投げたのか…………ボス}}}



今際の際、ディアボロに&font(#dc143c,b){「奪った鉄分を返せば、お前のトドメはブチャラティ達が来る前に自分が刺してやる」}と交渉を持ちかけられるも((そうしたことが可能かは不明))…

#center(){
&bold(){&color(whitesmoke,black){ひとりでは…}}
&bold(){&color(whitesmoke,black){死なねぇっ……}}
}

リゾットはそれを拒否。
自身の誇りのためか、仲間の意地のためか、最後の力を振り絞ってディアボロを掴み、ジャックした『エアロスミス』の機銃掃射で自分諸共葬ろうとする。
しかし、ディアボロは『キング・クリムゾン』により時間を消し飛ばし、&font(#ff0000,b){リゾットに弾丸が命中する}という結果だけが残り、リゾットは絶命。

かくして暗殺チーム最後の男は誰にも知られることなく非業の最期を遂げたのであった。

そして、&font(#dc143c,b){「暗殺チームの誇りは失わずに命を断った」}と、ディアボロも彼の壮絶な戦いぶりには敬意を表すのだった…。

#center(){

&font(#dc143c,b){見事だ…}

&font(#dc143c,b){リゾット・ネエロ…}
}
//((基本的に傲岸不遜で他者を敵か道具かという形でしか判別しないボスにしてはかなり異質なレスポンスである。))
//ブチャラティや占い師にも敬意を表している

このディアボロとの決闘は、組織のボス兼[[ラスボス]]VS組織の暗殺部隊リーダーの一騎打ちを主人公達抜きで行う異色の組み合わせで、
互いの能力が解らないまま手探りで闘う高度な掛け合い、一進一退の攻防、衝撃的なラストからジョジョ最高の名バトルとの声が高く、
&bold(){『もうひとつの最終決戦』}と推す向きもある。


*【外部作品】
**☆ゲーム[[『黄金の旋風』>ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風]]
ジョルノらと接触しない登場人物であったためか、原作での活躍をオミットされ、
現れたときには既に死んでいる((ボスとの戦闘直後))という不遇な扱いだった。一応データ自体は存在しており、CVは根岸朗氏になる予定だったようだ。((イルーゾォとポルナレフも担当。))

**☆ゲーム『[[ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー]]』
アクションゲームではハブられまくっていた彼だが、2021年9月8日から開催されるシーズン8からの新キャラとしてまさかの参戦。&bold(){暗殺チームのプレイアブル化は本ゲームが初。}
隠密性能に特化した攪乱タイプで、足音が小さくしゃがみ歩きが早い特徴を持つ。
通常攻撃:刃の生成
メスを投擲する射撃攻撃で、チャージが必要なものの瞬間火力が非常に高い。体力満タンでも最少2射で倒すことができる。
この超火力を活かすため序盤は積極的にメスを乱射し近距離型をわからせる立ち回りが強い。&s(){暗殺者とは}
通常スキル:砂鉄の迷彩
透明化し姿を隠すことができる。しゃがみ歩きをすると擬音が消えるため完全なステルス移動が可能。「敵から認知されなくなる」ということなのか、曲がる弾丸や空間けずりの対象にもならなくなる。砂鉄を身にまとうと体温が誤魔化されるという解釈らしく、[[吉良吉影]]のシアーハートアタックからも逃れることができる。
ただし当たり判定はそのままなので、攻撃を受けると透明化は解除されてしまうし罠にもかかる。
パッシブスキル:磁力の縫合
ホチキス縫合。ダメージを負った後、体力が最大8割まで自動で回復する。
アルティメットスキル:メタリカの侵入
カミソリ酸欠攻撃。敵1体に防御無視継続ダメージを与え続け、移動速度を遅くするデバフを与える。最大2回使用可能。
これ一発では死なないため、足が遅くなっている内に距離を取りメスでとどめを刺す必要がある。

時には姿を現して積極的に攻撃を仕掛け、時には身を隠して隙をうかがう、暗殺者らしい性能となっている。総合すると非常に使用難易度の高いキャラであり、エイム・立ち回り・盤面整理すべてが伴っていないと勝ち残るのは難しい。
だができることは多く、プレイヤーの腕前に依拠した性能と言ってよい。2023年の女性大会では猛者プレイヤーがリゾットで2連勝し&bold(){&color(#F54738){優勝}}している。

[[ナランチャ・ギルガ]]相手ではCO2レーダーに原作通り探知される上、撃ち合いになると厳しくまさに天敵。
逆にディアボロはガードの隙間に高火力のメスを差し込むことで簡単に体力を削れる上、メタリカの侵入にはガードも時飛ばしも無力、とかなり有利。

**☆ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR』
上述のラストサバイバーに続き2022年秋配信予定のオールスターバトルRのDLC追加キャラ第1弾の最初のキャラとしてリゾットが発表された。
リゾットは前作アイズオブヘブンには登場しておらず、一からモデルを製作されているようだ。
なお、暗殺チームからは既にギアッチョ、プロシュート(とペッシ)が参戦しており、4人目(3キャラ目)の追加メンバーとなった。

連射しやすい多段飛び道具、発動まで遅いが無敵技でもダメージを受けるガー不&bold(){(通常技でのキャンセル可)}、成功すれば相手にデバフを与える当身、回復……と、豊富な技を持っている。
通常技は体術とナイフを用いており、特に途轍もないリーチを誇るスライディングが強力。
また、メタリカの迷彩を再現したアクション「暗殺者」は
・動きを見切られづらい。
・発動中は&bold(){相手の投げと飛び道具を無効化。}
・&bold(){通常技からキャンセル}しつつ出せて、コマンドを入れれば&bold(){ステップやジャンプと同時に透明化もできる。}
という割ととんでもない性能。それでいて体力は全キャラ中2位タイ。

暗殺チームをはじめとする5部の面々やまさかの若ジョセフとの掛け合い((相手は汎用台詞だが、リゾットのみ専用台詞。))、カッコいい[[BGM]]、そして原作では不発に終わってしまった「とどめ」の技が遂に成功するなど、演出面も魅力的。
「とどめ」は生成したメスの弾幕で相手を吹き飛ばし、メタリカを発動させて相手の内側から破壊して肉微塵にさせるなかなかショッキングな技((演出は白黒のシルエットで誤魔化してる))。


*【余談】
//***☆最強スタンド使い候補
//スタンドは「意識することで発動する」能力である以上意識外からの攻撃、つまり「不意打ち」はあらゆるスタンド使いに有効な攻略法のひとつ。その不意打ち…暗殺に特化した能力を持つ『メタリカ』は各章のボスクラスにさえ金星をあげうるスタンドである。((DIOやカーズなどの手練れの者たちでも、劇中不意打ちを喰らったことで一時ピンチに陥っていた。カーズは予期せぬ不意打ちが直接の敗因となった。))不利であるはずの真正面からの戦闘でも相手をギリギリまで追いつめており、リゾットは各章のボスを倒しうる最凶格のスタンド使いの一人として最強議論の常連となっている。
//ボスはキンクリ使わずに勝ってるし、エアロ・スミス含む相性の悪いスタンドは多いので最強かは微妙な所
**☆誤植
何故か何かと誤植に縁があり、
『[[自動車]]』→『[[自転車]]』((エアロスミスに気付いたドッピオに対し、「あのエンジン音は自動車なんかではない」というシーン)) [[『ひとりではしなない(死なない)』→『ひとりではレなない』>Spamton(DELTARUNE)]]((リゾットのつぶやきをドッピオがうまく聞き取れず『ひ と…はレ なな 』だったのを聞き返すと『ひとりでは…死なねえっ…』だったことから「レ」のみならず二文字目の「な」も誤植の可能性がある))などはコミックス・文庫版でも未修正。((自転車はともかくレなないに関しては字体のおかげで一瞬「し」に見えるのだが))
また、彼とボスの戦闘回に冒頭で挟まれた人物相関図のトリッシュのフルネームがトリッシュ・ウノとなっている。

**☆元ネタ
ドッピオの体からハサミが出現するシーンは楳図かずお氏の傑作『神の左手悪魔の右手』の「錆びたハサミ」が元ネタである。
本作でハサミが出現したのは喉だが、元ネタでは&color(#F54738){※自主規制} 
ちなみにジョジョには本シーン以外にも神の左手~の影響を受けたシーンはチラホラあるのでグロ耐性のある方は見比べてみることをオススメする。

**☆類似するスタンド使い
付かず離れずの距離を保ちながら磁力で相手を苦しめるスタンド使いは他にも3部のマライアや7部の[[ブンブーン一家>ブンブーン一家(ジョジョの奇妙な冒険)]]の父ベンジャミンがいる。
全員フードを被っているのが面白い。

**☆運命の悲しさ
半公式外伝小説『[[恥知らずのパープルヘイズ>恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-]]』に於いて、「群体型スタンドは本体の『精神的欠落』がトリガーになる」という説が唱えられていたが、リゾットの場合はその優しさと冷徹さの両極端な精神が発動のきっかけになったのかもしれない。
その精神のもとに家族の為に自らの手を血に染め、『組織』によって救われた故に『組織』に忠節を誓っていた…という点に関しては、ある意味では&font(#ff0000,b){ブチャラティのifの姿}とも言える。

麻薬の利権を手に入れることを目的としていた暗殺チームだが、『恥パ』では
パッショーネの麻薬は『あるスタンド使い』の能力によって精製されたイレギュラーなものであり、
&font(#ff0000){そもそも諸外国からの麻薬密輸ルートなど最初から存在しなかった}という衝撃の設定がなされた。
この時点で彼らのプランは半ば破綻してしまうわけだが、もし事実を知っていたとしても、
ボスを討つチャンスがあったなら行動を起こしていたかもしれず、それこそが『運命の悲しさ』なのかもしれない。

**☆荒木氏のインタビュー
東北大における講演会で荒木先生の口から次々と驚愕の新事実が発覚。曰く、
・パンツの横縞柄は荒木先生の奥さんがニガテな『蜂』をイメージしている
・黒目と白目が逆転しているように見えるが、実はあれは黒目+瞳のハイライトで、&font(#ff0000,b){彼(ポルポも)はものすごく黒目がデカイ人なだけ}
…らしい。



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