&font(#6495ED){登録日}:2011/08/20 Sat 12:21:12 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- [[遊戯王OCG>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]初期に猛威を振るった[[ハンデスカード>ハンデス/手札破壊(遊戯王OCG)]](手札破壊カード)3枚の総称。 *【概要】 3枚とも[[第2期>第2期パック(遊戯王)]]最初のパック&font(#008000){Magic Ruler}で登場した魔法カードである。 このパックは[[禁止>禁止カード(遊戯王OCG)]]・[[制限>制限カード(遊戯王OCG)]]になるような強力な魔法カードを多数輩出したことで知られており、これらハンデス[[三種の神器]]はその代表格である。 これらの他にも《[[苦渋の選択>苦渋の選択(遊戯王OCG)]]》《[[強奪>強奪(遊戯王OCG)]]》《[[成金ゴブリン>成金ゴブリン(遊戯王)]]》《[[サイクロン>サイクロン(遊戯王OCG)]]》《[[ハリケーン>大嵐/ハリケーン(遊戯王OCG)]]》《デーモンの斧》など、環境に大きく影響を与えたものが多い。 &font(l){魔法の支配者の名に偽りなし} **&font(#008000){《いたずら好きな双子悪魔》} >通常魔法 >1000ライフポイントを払って発動する。 >相手は手札をランダムに1枚捨て、さらにもう1枚選択して捨てる。 ただ発動するだけで1:2交換ができるという&bold(){&font(#008000){もはや悪戯というレベルでは済まされない}}恐るべきカード。 対象は不確定だが2枚一気に落とせるのは脅威の一言。 [[第5期>第5期パック(遊戯王)]]終盤までの[[遊戯王OCG>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]は[[ハンドアドバンテージ>アドバンテージ(TCG)]]が重視されており、カード1枚の価値がかなり重く見られていた。そのため、ただ使うだけでカード1枚分の[[アドバンテージ>アドバンテージ(TCG)]]差をつけられるこのカードは《[[強欲な壺>強欲な壺(遊戯王)]]》と同等に凶悪だったといえる。 《押収》にもいえるが、LP1000のコストは申し訳程度のものであり、強力すぎる効果に対してまったくつり合いが取れていなかった。 ……さすがに&font(#ff0000){自分らはやりすぎた}と思ったのか、《ヂェミナイ・デビル》に成長した彼らは、 &bold(){&font(#008000){まるで悪戯を諫める}}かのようにむしろハンデスメタな効果を持っている。 **&font(#008000){《強引な番兵》} >通常魔法 >相手の手札を確認し、その中からカードを1枚デッキに戻す。 ピーピングによる情報アドバンテージに加え、デッキに戻すことで墓地利用を封じる。 《いたずら好きな双子悪魔》が枚数を重視するならば、こちらは質を重視する。 1:1交換ではあるが、相手にとって最も重要なカードをデッキに埋めることができるので、被害は大きい。 3種の神器で唯一&bold(){ライフコストがない}が、当時は墓地利用がまだ本格的ではなかったので、デッキに戻して再利用されてしまうこちらは弱いと認識されたのかもしれない。 だが、当時メジャーだったサーチカードの[[《クリッター》と《黒き森のウィッチ》>クリッター/黒き森のウィッチ(遊戯王OCG)]]は次第に規制され、《[[早すぎた埋葬]]》や《[[リビングデッドの呼び声>リビングデッドの呼び声(遊戯王OCG)]]》など、[[第2期>第2期パック(遊戯王)]]だけでも有力な蘇生カードが立て続けに登場していったため、結果的にデッキバウンスの方が凶悪な効果となってしまった。 さらに、副次的とみなされがちだが&bold(){相手の手札をすべて見られる}ことで得られる一方的な情報アドバンテージも見逃せない。 この時期ピーピング系にも《正々堂々》《真実の眼》といった相互互換に近いカードが現れていたが、採用率では全く相手にならなかった。 先攻で使えば相手のセットカードはほぼ筒抜けとなり、相手の次の行動も読みやすくなる。この点も《強引な番兵》が強力とされるゆえんであった。 **&font(#008000){《押収》} >通常魔法 >1000ライフポイントを払って発動する。 >相手の手札を確認し、その中からカードを1枚捨てる。 《強引な番兵》の捨てさせるバージョン。 こちらは回収や再利用の方法が限られる魔法・罠を落としてやるとよい。「《[[死者蘇生>死者蘇生(遊戯王)]]》を墓地に送ルーノです!」 《強引な番兵》の調整版のような性能となっているが、相手の手札を見た上で最も重要な1枚を捨てさせるという点は変わらず。 いくら墓地を利用する手段が多いとはいっても威力は充分であった。 ……ぶっちゃけ[[宝箱]]を押収している&font(#ff0000){兵士の足にすがりついて泣く}女性のキモチがわかる、&bold(){&font(#008000){ものすごく}} [[遊戯王ラッシュデュエル]]にも登場した。ハンデス三種の神器では唯一の選出である。 ただし根幹のルールの違いによりOCGほどの凶悪な評価は得られていない。 それぞれ[[制限>制限カード(遊戯王OCG)]]や[[禁止>禁止カード(遊戯王OCG)]]をうろうろしていたが2007年9月の制限改定で唯一の生き残りの押収がついに禁止になり、 現在はそのまま3枚とも[[&font(#ff0000){禁止}カード>禁止カード(遊戯王OCG)]]になっている。 *【環境での活躍】 ハンデス[[三種の神器]]に共通して言えるのは以下の4点。 1、単純にハンデスカードとしての性能が高い。 2、LPを払う以外の条件がない通常魔法であり、どんなデッキでも採用できる。 3、先攻で使った側が圧倒的に有利になる。 4、後手に回った場合に対策するのが難しい。 対策カードはあったが、《イビー》《エレクトリック・スネーク》[[《闇より出でし絶望》>闇より出でし絶望(遊戯王OCG)]]などの手札から捨てられた時に何らかの効果を発揮できるというもの。 選んで捨てられる《強引な番兵》と《押収》にはほぼ意味がなく、何よりハンデスメタ以外の役割が皆無であり、それらを積むことはデッキパワーを落とすことに繋がっていた。 この時期の[[遊戯王OCG>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]は【スタンダード】という名の【[[グッドスタッフ>グッドスタッフ/Good Stuff(TCG)]]】が主流なので、デッキパワーを落とすことは嫌われていたのである。 よって、[[&bold(){ハンデスされる前にハンデスする}という考え>制圧(遊戯王OCG)]]が深く浸透。いずれもデッキを選ばずに使える通常魔法ということも重なり、環境はハンデスだらけとなっていった。 ピーピングハンデスである《強引な番兵》と《押収》は先攻1ターン目に使った場合の強さが尋常ではなく、後攻側のプレイヤーは対策のしようがないため、&bold(){先攻ゲー}を強烈に加速させていた。 先攻制圧がはびこる[[第9期>第9期パック(遊戯王)]]の遥か昔、【[[エクゾディア>エクゾディア(遊戯王OCG)]]】やハンデスが流行り出した時期から、すでに先攻絶対有利の風潮は確固たるものであった。 [[第2期>第2期パック(遊戯王)]]登場した頃は先攻で《[[強欲な壺>強欲な壺(遊戯王)]]》や《[[天使の施し>天使の施し(遊戯王OCG)]]》で手札を増強しつつ3種の神器でハンデス。 相手のドローカードやハンデスは《[[王宮の勅命>王宮シリーズ(遊戯王OCG)]]》や《マジック・ジャマー》で[[無効化]]するというなんともやる気のなくなる展開があった。 当時の[[エクゾディア>エクゾディア(遊戯王OCG)]]デッキ同士のミラーマッチはこれを早撃ちしてエクゾディアパーツを叩き落とすという勝負に等しかった。 まぁその時期はドロー強化が多かった事で、若干の存在が認められていたが、 ドロー強化が大体禁止となった今、[[復活]]はほぼ無いと考えていいだろう…… [[第5期>第5期パック(遊戯王)]]に入ると《押収》《ダスト・シュート》《[[マインドクラッシュ>マインドクラッシュ(遊戯王OCG)]]》をハンデス[[三種の神器]]と呼ぶことがあった。 これはサーチ効果を持つ[[ガジェット>ガジェット(遊戯王OCG)]]や《[[エアーマン>E・HERO エアーマン]]》、手札から出てくる《[[冥府の使者ゴーズ]]》の対策という面が大きかった。 その後《押収》が禁止、《ダスト・シュート》が制限、《マインドクラッシュ》が制限になりこの言葉も使われることがなくなった。 現在では《ダスト・シュート》ですら禁止カードである。 《マインドクラッシュ》は&s(){例によって曖昧なルールと裁定変更のせいでデュエルマナー上グレーな扱いを受けながら}無制限に緩和されたが。 「俺のターン! 《強欲な壺》を三枚発動!! 《天使の施し》を三枚発動!! 《[[強欲で謙虚な壺>強欲で謙虚な壺(遊戯王OCG)]]》発動!! さらに!! 強引な番p… …あれ、 エクゾディア揃ってました^^」 強引なアニヲタ 項目を確認し、追記・修正する。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,8) } #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - MTG的に言うと呆然や思考囲いがどんなデッキでも1ターン目から使えるということか。おそろしや… -- 名無しさん (2013-08-14 20:54:04) - 当時は墓地送りより捨てるカードの方が多いから暗黒界歓喜だけど強引な番兵だけはアカン -- 名無しさん (2014-09-03 23:46:53) - 暗黒界とかシャドールとかいること考えても双子悪魔なんかもやっぱヤバいと思うわ -- 名無しさん (2015-03-12 11:16:40) - 当時は墓地送りじゃなくて捨てる表記の方が多いからな -- 名無しさん (2015-05-19 02:33:06) - あれから15年以上も経ってる旧品だし、そろそろ表舞台に戻ってきてもいいよね・・・? -- 名無しさん (2016-05-04 17:55:13) - ↑(よく)ないです。 -- 名無しさん (2016-05-04 17:59:12) - 先行で深海のディーヴァを引いたら、2枚ハンデスにもれなくオマケでタイタニックギャラクシーが付いてくるんだぜ! -- 名無しさん (2016-05-04 18:04:41) - 押収は復帰しても大丈夫かと一瞬思ったが、先行1ターン目からピーピングは駄目か -- 名無しさん (2020-08-07 08:20:13) - ↑ランダムに捨てるだったら行けるか? -- 名無しさん (2020-08-07 08:21:50) - この3枚の完全下位互換と言ってもいいダストシュートですら禁止食らってるしなぁ。遊戯王は手札破壊に関することは本当に厳しい -- 名無しさん (2021-03-28 18:54:37) - 聖邪のステンドグラスという双子悪魔+天使の施しの調整版とも言えるカードが出ていたな。 -- 名無しさん (2021-08-16 16:01:17) - 今見ると強引な番兵が飛び抜けて強く見える -- 名無しさん (2021-08-26 16:42:33) - 手札誘発メタるついでに手札全部覗けるのは明らかに打ち得なんだよなぁ。手札覗けない墓穴の指名者ですら準制限食らってんだからこいつらを解除とか無理無理 -- 名無しさん (2021-08-26 19:25:46) - 初期のハンデス三種の神器なんかも、 解禁しても勝敗は変わらないとか書いてあるブログあったけどバカじゃないかと。デッキの回転が悪くなるって理由なら誰も妨害系なんか入れん -- 名無しさん (2021-09-04 14:33:33) - 先攻で打ち込むだけで殆ど勝確って時点で殆どジャンケンゲー化して明らかにゲーム性を崩壊させるから、条件は五分とかそういうので済ませていいカードではない。先攻で引かないなら役立たず…ってならまだしも後攻で打っても十分強い素のカードパワーの高さもあってまず制御できんだろう -- 名無しさん (2021-09-07 16:18:45) - ↑4 暗黒界やシャドールでも対処できないしな。 -- 名無しさん (2021-09-07 16:35:44) - 先攻と後攻のハンデスは等価じゃないし、他のカードゲームより展開の起点が重要なのに問答無用で潰されたらどうしようもねぇわね -- 名無しさん (2021-09-07 16:56:13) - これ以上ない手札誘発キラーだな。特に番兵と押収 -- 名無しさん (2021-11-21 10:28:20) - 墓地送りだから押収ぐらい返しても……とか言ってるやつをたまに見るが、そういうやつは確実にピーピングハンデスのヤバさを理解してない -- 名無しさん (2022-03-18 04:41:46) - インフレし過ぎた現環境なら戻ってきてもええやろ -- 名無しさん (2022-03-18 06:21:37) - むしろインフレして1枚当たりの価値が増加した今の方がよりカードパワー上がってるから尚の事許されないんだよ。壺や施しが解除されないどころか下位互換さえ規制を食らってる事がその証左と言える -- 名無しさん (2022-03-18 09:30:44) - ↑それな。先行と後攻でまずもって等価ですらない先行絶対有利にするわ何ひとつ対抗策がないのが本当に遊戯王のゲームシステム上だめだわ -- 名無しさん (2022-03-22 18:06:16) - こんなの(特に下2つ)が解放されるのは墓穴の指名者以上に使いやすい手札誘発メタが増えるってことだろ。増Gはチェーン発動出来るとはいえだし -- 名無しさん (2022-03-23 08:53:18) - 多分こいつらが解禁されたら撃たれるの前提で墓地送りされてもアド稼げるカードを中心にする&チェーンで抵抗できる増Gを主力にって方向になりそうだが、解禁しただけでそこまで環境変えてしまう事がもうパワーカードである証としか言えない -- 名無しさん (2022-04-15 09:48:56) - ダストシュートは今じゃ許されるんじゃ…って言いたいけど、アレは見せしめ兼アレを禁止に置いておくことで元祖三種の神器を禁止に沈める名目ってのも大きいよね汚そらく -- 名無しさん (2022-06-25 11:36:31) - 単独で見ても十分禁止相当の力は保ってると思うよ?後攻でも腐らない&誘発打ち抜ける元祖よりは確実にマシとは言え、先行でアレ引くだけであらゆるデッキで雑に制圧札に化けるって時点で十分に強い。後攻で腐る点もデッキによってはリカバリできるから結局の所トップデッキとそれ以外の格差を広げるだけの存在になりかねない。 -- 名無しさん (2022-06-25 15:01:34) - ↑まあせやろね。半分分かってるけど下位互換だけど置いとかれてるやつだからなんとなーくそんな面もあるよなって思ってね -- 名無しさん (2022-06-25 15:23:50) - アニメ版ラッシュで押収が登場したらしい。まぁラッシュのハンデスは弱い(ドローの仕様上手札枯らしても即補充されて終了、一応デッキデスにはなる)んで三種の神器をそのまま輸入しても大した問題にならんのだけど -- 名無しさん (2022-09-18 09:16:28) - 海外環境の話とは言え2020/12/15に盗人の煙玉が禁止になっていたと今知った。装備魔法のサポートに対応したが故ではあるんだが、押収の効果の凶悪性を改めて証明したといえる、やはり解除の日は来ないだろう -- 名無しさん (2023-01-07 17:22:55) - ティアラメンツの様なハンデスキラーのテーマが今後のデュエルシーンの主流になれば番兵以外はワンチャンあるかもな。 -- 名無しさん (2023-02-07 01:35:49) - 今度は「紅蓮の指名者」が海外で禁止になった模様、もうこれ解除無理だろどう見ても -- 名無しさん (2023-05-28 14:58:32) - 「いたずら好き」とか「強引」で済ませて良い所業じゃない -- 名無しさん (2023-11-18 12:59:44) - ↑3君みたいなティアラメンツガーっていう奴増えたよな。そんな程度で許されるようなカードなわけないが -- 名無しさん (2023-12-09 13:55:48) - 自分で墓地に送るのと、相手に送らさせられるのとの違いが分からないんだから、しょうがない。 -- 名無しさん (2023-12-09 14:41:53) - 押収と強引な番兵は誘発全盛の現代が一番強いまである。ピーピングされた上に初動や誘発まくり札を一枚減らされるのがあまりにきつすぎる。末期的なレベルでインフレが進まない限りエラッタなしでは戻ってこれない。 -- 名無しさん (2024-03-05 00:22:28) - 戻ってくるとしたら一番目があるのは双子悪魔だと思うわ。他2枚は無いどころかそのうち封神鏡すらピーピング目的で使われ始めてもおかしくないと思ってる -- 名無しさん (2024-04-12 02:11:13) - 双子悪魔をエラッタするとしたらターン1制限と何だろう -- 名無しさん (2024-06-27 20:41:20) - 3枚とも共通だがエラッタにしろ調整版にしろ「先攻では発動できない」の制約しかない。結局ハンデスの一番の問題は先攻有利の助長だから。 -- 名無しさん (2025-02-14 15:00:30) - 条件付きでハンデスできる三戦とかが存在する以上これらのカードの復活の目処は…いやそもそもこれらが帰ってきたデュエルなんて想像するのも怖い -- 名無しさん (2025-02-15 16:47:51) - ハンデスって先攻で使ってこそ意味があるんだから先攻発動禁止の制約つけちゃうと使い道自体がなくなるんだよな -- 名無しさん (2025-02-15 17:28:25) - 結局のところむやみにエラッタせず禁止のままでいてもらって、ゲーム作品等でたまにプレイヤーのお遊びで楽しんでもらうのが一番なんだよね。えげつないエラッタされたら、当時の強さを思う存分、すら出来なくなってしまうのはつらい。 -- 名無しさん (2025-02-15 19:08:04) - ↑2 かといって先攻側が発動できる時点でどうあがいても強すぎになるからな。TCGやMDじゃ紅蓮の指名者すら禁止になってる現状。 -- 名無しさん (2025-02-15 19:59:16) - はなしやまさしの上位互換という時点で終わってるカード -- 名無しさん (2025-05-18 09:36:20) #comment #areaedit(end) }