沙慈・クロスロード

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&font(#6495ED){登録日}:2010/12/09(木) 16:51:16 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&b(){&color(dodgerblue){戦いで勝ち取る未来なんて…本当の未来じゃないよ!}} &b(){&color(dodgerblue){僕達は分かり合う事で……未来を築くんだ!!}} } 『[[機動戦士ガンダム00]]』の登場人物。 CV:[[入野自由]] 性別:男 誕生日:3月10日 年齢:17歳(1st)→22歳(2nd)→24歳(劇場版) 身長:168㎝(1st)→178㎝(2nd以降) 体重:50㎏(1st)→60㎏(2nd以降) 血液型:A型 所属:[[ユニオン領・経済特区 日本>ユニオン(機動戦士ガンダム00)]](1st)→[[私設武装組織 ソレスタルビーイング]](2nd) 搭乗機 ・GNR-010 [[オーライザー]] ・GN-0000+GNR-010 [[ダブルオーライザー>ダブルオーライザー/トランザムライザー]] 本作のもう一人の主人公であり、同作に於ける「&u(){[[&font(#1e90ff,b){一般人}>普通(属性)]]}」代表。 その立ち位置から我々の思いを代弁するキャラクターでもある。 高校在籍時に知り合った留学生の[[ルイス・ハレヴィ]]とは恋人同士の間柄。 【1stシーズン】 [[ユニオン領・経済特区 日本>ユニオン(機動戦士ガンダム00)]]在住で、宇宙工学の専門学校に通う一般人。 姉の絹江・クロスロードと二人暮らしであり、父親は有名なジャーナリストであったが既に他界。 基本的にルイスと行動しており、彼女に振り回される平和な毎日を過ごしていた。 [[私設武装組織 ソレスタルビーイング]]による武力介入が始まると同時にソレスタルビーイングに対して少なからず関心を抱いてはいたが、天柱での事故で[[ガンダムキュリオス]]に助けられて以降、本格的に関心を持つようになる。 しかし特別彼等と関わる事はなく、姉やルイスの他、「&font(#0000ff){変わった名前}」の隣人、[[刹那・F・セイエイ]]を花見に誘ったり家に招き入れたりとご近所付き合いもそこそこにやりつつ、 ルイスにせがまれて高級指輪を買う為に必死でピザ配達のバイトに励む等、健気な青年だった。 #center(){そう、&font(#ff0000,b){この時点までは……。}}   第18話にて[[従兄弟>いとこ]]の結婚披露宴に出席する為、スペインに一時的に帰郷していたルイスが[[ガンダムスローネ]]の襲撃によって負傷してしまったのだ。 ルイスの欲しがっていた指輪を持って病院に駆け付けるも、彼女が左手を失い、指輪を嵌める事が出来ないと知って愕然とする。 結局、ルイスに「&font(#ffdc00){夢を叶えて}」と望みを託された後に一時の別れを告げられ、失意の内に帰国した。 ガンダムエースに掲載された漫画では、ルイスへの愛情や後ろ髪を惹かれる想いは強かったものの、 無力な自分がルイスの現状をどう受け止めて良いか全く見当がつかず、ルイスの前から一時的に離れる事が出来た事に心の何処かで安堵を感じていたのを自覚し、罪悪感を抱いてもいたという。 この罪悪感は、4年後になってより残酷な形で彼を強く苦しめることとなる。 ところが日本に帰ると、今度は姉・絹江の訃報を聞かされる羽目に。 絹江がソレスタルビーイングの取材をしていた事を知っていた沙慈は、姉がソレスタルビーイングに消されたとを確信。 恋人を傷付け、唯一の肉親の命を奪ったソレスタルビーイングを憎悪した彼はその象徴たるガンダムに憎悪を向け、その撃墜を強く望むようになった。 4年後には無事宇宙技術者としてコロニーで働いていたが、ルイスとは音信不通になっており、働きながら宇宙で彼女を待つ日々を送っていた。 そんなある日の作業途中、見覚えのある&font(#00a497){緑の光}を目撃。 沙慈は嘗て憎悪し、しかし完全に消え去った筈のその光を放っていた存在の名を呟いた。 #center(){ &font(#1e90ff){あの光…。そう、あの光は……} &font(#1e90ff,b){ガンダム……?} }   【2ndシーズン】 宇宙技術者として働いていたものの、職場で同僚として働いていた反政府組織 カタロンの構成員、エディ・ミヤサカの強制連行に居合わせ、 そのあまりにも暴力的な連行を見てはいられず思わず庇ってしまい、自身も[[アロウズ>地球連邦平和維持軍]]に囚われてしまう。 資源衛星にて懲罰の為の強制労働を強いられた上、カタロン構成員を誘き寄せる罠の一環としてのオートマトンによる虐殺にまで居合わせてしまうも、 間一髪の所を嘗ての隣人であった刹那に救出された。 しかし、刹那がソレスタルビーイングのガンダムマイスターであった事、アロウズの水面下での悪行、スローネの真実を知る事に。 刹那がルイスの怪我の直接の原因でない事や、アロウズが決して良い軍隊ではない事を頭では理解しても、 ソレスタルビーイングによって大切な人を傷付けられ、唯一の肉親を殺された憎悪は消せず、刹那に怒りをぶつけてしまう。 #center(){ &font(#1e90ff){分かってるのか!?君達がやった事で、多くの人が死んだんだ!君達がそうしたんだ!} &font(#1e90ff){……君達の所為で、僕の…好きだった人は…傷ついて…。家族や親戚を殺されて……!} &font(#1e90ff){僕の…唯一の肉親だった姉さんも……ソレスタルビーイングに関わったばかりに…殺されてしまった……!} &font(#1e90ff){ルイスも……。姉さんも……!いなくなったんだ!!何とか言えよ!!―――言えよッ!!} &font(#1e90ff,b){……返せ…!返してくれ…!!二人をッ!!!返してくれよぉおおおおおッッッッッ!!!!!} } [[プトレマイオス2>プトレマイオス(機動戦士ガンダム00)]]が地球に降りた後、カタロン基地にて脱走を図ったものの、途中で[[連邦正規軍>地球連邦平和維持軍]]に捕まってしまう。 カタロンとは一切関係の無いただの一般人と見抜いた[[セルゲイ・スミルノフ]]によって解放されるも、彼の話を盗み聞きしていた連邦軍人にカタロン基地を発見されてしまい、 自分が直接手を下した訳ではないとはいえ、結果的には世話になったカタロンの人々を殺めるという事態に発展してしまう。 今迄&font(#0000ff,b){被害者}だった彼は一転して&font(#ff0000,b){加害者}になってしまったのだ。 カタロン残党の避難の為、ソレスタルビーイングがアロウズの囮になって戦闘した際には自分が仕出かした事を少しでも償うべく、 [[イアン・ヴァスティ]]の砲撃を手伝うが、その引き金を引こうとする度にこれまで自分が加害者に投げ付けてきた言葉が自らに突き刺さり、引き金を引けなかった。 覚悟していた筈なのに結局引けなかった事を後悔し涙するも、イアンに「&font(#393f4c){良いさ、それで……}」と優しく声をかけられ、これ以降は自身の在り方について改めて考えるようになる。 そして宇宙に上がるまで彼は贖罪の思いからイアンの手伝いをしていたが、アロウズの襲撃に遭い、急遽完成したばかりの[[オーライザー]]に搭乗。 以後、正式にオーライザーのパイロット…もとい、調整役として戦場に赴く事になる。この辺りから刹那とは戦友兼相棒のような関係になった。 幾度か[[トランザムライザー>ダブルオーライザー/トランザムライザー]]の力でルイスと邂逅を果たすが、彼女の思い違いや、彼女に想いを寄せる[[アンドレイ・スミルノフ]]の横槍によって有耶無耶に。 ルイスとの溝が深まってしまうも、これで彼女が戦いを望んでいないとを確信。改めて彼女を救う決意を固めた。   [[リボンズ・アルマーク]]率いる[[イノベイター勢力>イノベイター(機動戦士ガンダム00)]]との最終決戦ではルイスの乗る[[レグナント>エンプラス/レグナント]]を退け、気絶していたルイスを救出するも突然覚醒した彼女に絞殺されかけてしまう。 が、思い出の指輪を見て彼女は錯乱し、意識不明の危険な状態に陥ってしまった。 しかし、刹那の行った[[トランザムバースト>トランザムシステム(機動戦士ガンダム00)]]の力と沙慈の呼びかけによってルイスは意識を取り戻し、遂に彼女との和解を果たしたのだった。 エピローグでは入院中の彼女の元を訪れ、平和と世界の行く末について語り合っていた。 【[[劇場版>劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-]]】 2ndシーズンでは何か坊ちゃんヘアーだったが、この時期になると垢抜けたイケメンと化している。 宇宙技術者に復職して仕事を続け、ルイスの退院も間近と一先ずは順風満帆と呼べる生活を送っていた彼であったが、 [[ELS>ELS(機動戦士ガンダム00)]]の襲来を機に謎の発作を起こすようになったルイスを心配しており、とうとう直接ELSが襲ってきた窮地を刹那に救出される。 ELSが地球を目指してくる事を知った彼はルイスを脳量子波遮断施設に移して彼女に寄り添うつもりだったが、 「&font(#1e90ff,b){自分なりの“戦い”で地球とルイスを守りたい}」という彼の本心を見抜いていた彼女に見送られ、[[軌道エレベーター>軌道エレベータ]]で連邦軍の支援を行った。 彼が働いていたこの軌道エレベーターは、嘗て1stシーズン第5話でルイスと一緒に見学に赴いた場所である。 「&font(#1e90ff,b){学生の修学旅行気分で恋人と燥いでいた場所で自分なりに戦う為に奮闘する}」というのは何とも感慨深いものがある。 因みに、劇場版初期の設定では[[イノベイター>イノベイター(機動戦士ガンダム00)]]に変革する予定だった模様(「ルイスが沙慈へ語りかけたのに対して遠く離れた宇宙空間でそれを聞き、返事をする」というもの)。 しかし本編中、刹那と同じぐらい[[ダブルオーライザー>ダブルオーライザー/トランザムライザー]]に搭乗していたにも拘らず、イノベイターに覚醒する事も無く、 ELSの脳量子波の影響も全く受けていない点を鑑みるに、彼自身はイノベイターの素質を持っていなかった可能性が高い。 尤も、水島精二監督が言及したイノベイターの大元の定義は「&font(#00a497,b){過去の柵から自ら抜け出し、平和実現及び維持の為に踏み出せる意識の革新を遂げた人間}」であり、 肉体の変革は[[GN粒子>GN粒子(機動戦士ガンダム00)]]が齎す必然的変化に過ぎず、云わば本質的な意味でのイノベイターになり易いアドバンテージといったもの。 劇場版を見る限りでは、何れは彼も本質的な意味でイノベイターへと変革し、ルイスと共に生き続ける事が出来るだろう。 【台詞集1】 #openclose(show=クリックにて展開){ 「&font(#ffdc00){なになに?どうしたの?}」 「コイツがテロをやっつけたんだと」 「&font(#ffdc00){モビルスーツ?}」 「&color(dodgerblue){何処の軍隊?}」 「それが分かんないんだって」 「&color(dodgerblue){どういう事…?}」 「&font(#ffdc00){武装組織…?}」 「&color(dodgerblue){ソレスタルビーイング?}」 「&color(dodgerblue){ルイス、ソレスタルビーイングなんているのかな?}」 「&font(#ffdc00){え?}」 「&color(dodgerblue){自分の利益にならないのに、行動する人達なんているのかな…?}」 「&font(#ffdc00){きっと凄いボランティアなんじゃない?}」 「&color(dodgerblue){っ…。うーん……}」 「&font(#ffdc00){あっ…。ちょっと待ってよ、沙慈!}」 「&color(dodgerblue){あ〜あ、またレポートかぁ…。工学部なのに、どうして歴史の単位が必要なんだろう…?}」 「&font(#ffdc00){“これからの技術革新は、軌道エレベーターの保持と、スペースコロニーの開発が中心となる。各国の技術者との交流の為にも、歴史観を養う必要がある”}  &font(#ffdc00){…って最初に言ってなかった?}」 「&color(dodgerblue){理解は出来るけど…}」 「&font(#ffdc00){あら、そのおかげで私は留学出来てるんだけどぉ?}」 「&color(dodgerblue){それについては感謝してる}」 「&font(#ffdc00){ホントに?}」 「&color(dodgerblue){ん……?}」 「&font(#ffdc00){……2年後には、留学もお終いなのよね…}」 「&color(dodgerblue){どうしたの、急に?}」 「&font(#ffdc00){…ねえ、沙慈は将来の事考えてる?}」 「&color(dodgerblue){…漠然とね}」 「&font(#ffdc00){…その中に私の事は入ってる?}」 「&color(dodgerblue){…漠然とね。―――何!?あぁ、ちょっと…!ルイス!女の子って…}」 「&font(#ffdc00){こういう時、追いかけるの!}」 「&color(dodgerblue){……あっ…はい!}」 「&color(dodgerblue){あの…お隣さんですか?僕、沙慈・クロスロードっていいます。この部屋で姉と2人で暮らしています}」 「&color(blue){……刹那・F・セイエイ}」 「&color(dodgerblue){ッ…。“セイエイ”……?変わった名前ですね。これからも宜し―――愛想無いな…}」 「世界が……。世界が、変わってる……」 「&color(dodgerblue){あ…。君…!}」 「&color(blue){…沙慈・クロスロード}」 「&color(dodgerblue){うん、そう。名前憶えてくれたんだ}」 「&font(#ffdc00){誰さん?}」 「&color(dodgerblue){ああ、隣に住んでる―――えっと…}」 「&color(blue){刹那・F・セイエイ}」 「&color(dodgerblue){こんなのおかしいよ…。ソレスタルビーイングが武力介入を続けたって、世界は変わらない。彼等は世界を混乱させてるだけだ…}」 「&font(#ffdc00){何か企んでるんじゃないの?人って自分に得が無い様な事、普通しないし…}」 「&color(dodgerblue){うん…}」 「&color(blue){…それが普通の考えか?}」 「&font(#ffdc00){え…?}」 「&color(dodgerblue){何か言った?}」 「&color(blue){いや、何でもない}」 「&color(dodgerblue){ねえ、どういう事なの、姉さん?ソレスタルビーイングがタリビアを攻撃って…。あの国は戦争も何もしてないじゃないか?}」 「&font(#32ccb6){そうね}」 「&color(dodgerblue){戦いを止めさせるとか言ってたくせに、戦いを引き起こしてる。そんなのおかしいよ……!}」 「&font(#32ccb6){ふぅ……。そんなに簡単じゃないのよ、世界は}」 「&font(#32ccb6){沙慈、旅行気分になって羽目を外し過ぎないようにね。ルイスに変な事しちゃ駄目よ}」 「&color(dodgerblue){な…何言うんだよ?姉さん!}」 「&color(dodgerblue){ルイス、見てるのに…!}」 「&font(#ffdc00){いいから遊びに行く行く!}」 「&font(#ffdc00){ようやく着いた!}」 「&color(dodgerblue){ハァ…}」 「&font(#ffdc00){どったの?}」 「&color(dodgerblue){疲れたの。君が時間いっぱい連れ回すから…}」 「&font(#ffdc00){だらしないなあ}」 「&color(dodgerblue){ルイスがタフなんだよ}」 「&font(#ffdc00){ねえ沙慈!見て見て!}」 「ん?」 「&color(dodgerblue){駄目だって、ルイス!勝手にそんなとこ行っちゃ…!}」 「&font(#ffdc00){綺麗ね…}」 「&color(dodgerblue){うん、ホントに……}」 「&font(#ffdc00){映像で見たのと…全然違う}」 「&color(dodgerblue){うん…}」 「&color(dodgerblue){痛った!}」 「&font(#ffdc00){余所見すんな!}」 「&color(dodgerblue){あ…すみません……!}」 「&font(#ffdc00){私達…あとちょっとで死んじゃってたんだね…}」 「&color(dodgerblue){ルイス…}」 「&font(#ffdc00){実感ないよ…。でも、良かった……}」 「&color(dodgerblue){ねえルイス、最後に言おうとしてた言葉って…何?}」 「&font(#ffdc00){えっ?}」 「&color(dodgerblue){……教えて}」 「&font(#ffdc00){……教えない}」 「&color(dodgerblue){あっ…。丁度良かった。筑前炊き。姉さんが作り過ぎちゃって…。良かったらいかがかな…なんて}」 「&color(blue){今から出掛ける}」 「&color(dodgerblue){あぁ、そう…?}」 「&color(blue){……災難だったな}」 「&color(dodgerblue){えっ?…ああ、ステーションでの…。ホントにね。まさか…ソレスタルビーイングに助けられるなんて、思ってもみなかったよ}」 「&color(blue){…俺もだ}」 「&color(dodgerblue){えっ……?}」 「&color(dodgerblue){どうしてだよ…?}」 「&font(#ffdc00){え?}」 「&color(dodgerblue){おかしいよ、ルイス。ソレスタルビーイングは僕達を救ってくれたのに、戦争なんかしちゃって…!}  &color(dodgerblue){そんな事しても世界は変わらない。憎しみを生むだけだよ……!彼等は、世界を混乱させるだけだ……!}」 「&font(#ffdc00){沙慈、私達ソレスタルビーイングに助けられたのよね?}」 「&color(dodgerblue){ああ、そうだよ。そうだけど……}」 「&color(dodgerblue){ルイス、何もこんな時に出掛けなくたって…}」 「&font(#ffdc00){まだモラリアの事気にしてるのぉ?}」 「&color(dodgerblue){ルイスこそAEU側じゃないか。気にしないわけ?}」 「&font(#ffdc00){モラリアなんて行った事無いし、分かんないって}」 「&color(dodgerblue){ハァ…。で、何処に行こうとしてるの?}」 「&font(#ffdc00){へへーん、まずは…洋服を見て、洋服を見て、洋服を見て、洋服を見る!}」 「&color(dodgerblue){みんな自分のでしょ}」 「&font(#ffdc00){フフッ…}」 「&color(dodgerblue){正直…今迄他人事のように考えてたよ…}」 「&font(#32ccb6){何が?}」 「&color(dodgerblue){何ていうか…。世界の状況みたいな事}」 「&color(dodgerblue){ソレスタルビーイングが現れても、此処は戦争なんかしてないし、自分には関係ない事だって。でも……。}  &color(dodgerblue){バスが爆破されて、大勢の人が巻き込まれて…。それを見た時、関係なくないんだって。分かってなかっただけで…。}  &color(dodgerblue){何も知らなかっただけで…}」 「&font(#32ccb6){あたしもよ}」 「&color(dodgerblue){えっ…?}」 「&font(#32ccb6){さっき被害者の遺族を取材してきたけど、正直きつかったわ…。}  &font(#32ccb6){何もしてないのに、ただその場所に居合わせたというだけで、その人の一生が消えたのよ…。}  &font(#32ccb6){遺族達がソレスタルビーイングを恨む気持ち、分かるわ…}」 「&color(dodgerblue){どだい無理なんだよ。世界から戦争を無くすだなんて……!}」 「&font(#32ccb6){…彼等もそう思ってるんじゃないかしら?}」 「&color(dodgerblue){ッ…。どういう意味?}」 「&font(#32ccb6){戦争根絶なんていう無茶な目的の裏には何かがある。ソレスタルビーイングが成し遂げたいと思う本当の目的が……。ただの憶測だけどね}」 「&color(dodgerblue){でも人は死んだよ。大勢死んだ…!悲しんでる人達も一杯いる…}」 「&font(#32ccb6){そうね。ホントそう思うわ……}」 「&color(dodgerblue){……父さん達生きてたら、どう思うだろう?}」 「&font(#32ccb6){きっと悲しむわ、沙慈の様に……}」 「&font(#e9bc00){会いたかったわ、ルイス!}」 「&font(#ffdc00){今は渡航規制が掛かってるのに…どうして?}」 「&font(#e9bc00){代議士の先生にお願いしてね。ルイス、こちらの方は?}」 「&font(#ffdc00){ああ…。前に言ったでしょ?私のボーイフレンド}」 「&color(dodgerblue){沙慈です。沙慈・クロスロードです}」 「&font(#e9bc00){そう?娘がお世話になっております}」 「&color(dodgerblue){ああ、いえ…}」 「&font(#e9bc00){でも、もう結構ですので。さ、帰るわよ?ルイス}」 「&font(#ffdc00){っ…何言ってるの、ママ?}」 「&font(#e9bc00){世界がこんな状況なのに、一人娘を留学させておけないでしょ?さ…}」 「&font(#ffdc00){嫌だ、帰らない!何とか言ってよ、沙慈!}」 「&color(dodgerblue){と言われても…}」 「&font(#ffdc00){恋人が連れてかれちゃうのよ!?}」 「&font(#e9bc00){“恋人”!?}」 「&color(dodgerblue){い、何時の間に!?}」 「&font(#e9bc00){あ…あなた!}」 「&color(dodgerblue){ご…誤解です、お母さん!}」 「&font(#e9bc00){“お母さん”!?}」 「&color(dodgerblue){あ、いや…。そういう意味では…なくて…。その…}」 「&font(#ffdc00){男の子ならハッキリして!!}」 「&color(dodgerblue){えぇッ!?}」 「&font(#ffdc00){沙慈ぃ!!}」 「&color(dodgerblue){ハァ……}」 「&font(#e9bc00){やっぱりママの見立ては正しかったようね。―――あら?}」 「&color(dodgerblue){ど、ど……。どうも…}」 「&font(#e9bc00){あなたを招待した覚えはありませんけど?}」 「&font(#ffdc00){私がしたの!ねぇ、沙慈?}」 「&color(dodgerblue){僕は…断ったんですけど…}」 「&font(#e9bc00){意志が弱いのね}」 「&color(dodgerblue){よく言われます…}」 「&font(#e9bc00){なら…ハッキリと言って差し上げましょう。お帰りなさい!}」 「&color(dodgerblue){は…はい!}」 「&font(#ffdc00){駄目!!}」 「&color(dodgerblue){でも…}」 「&font(#e9bc00){お帰りなさい!!}」 「&font(#ffdc00){駄目ったら駄目ェ〜ッ!!!}」 「&font(#e9bc00){んまぁ〜!凄いじゃない、ルイス!こんなに日本料理が上手だなんてママ感激だわ!}」 「&font(#ffdc00){食べてみて。とっても美味しいんだから!}」 「&font(#e9bc00){……ハッ!}」 「&font(#ffdc00){美味しい?}」 「&font(#e9bc00){ええ、とっても…}」 「&font(#ffdc00){ママがとっても美味しいって言ってるよ、沙慈!}」 「&font(#e9bc00){え?}」 「&color(dodgerblue){どうも…}」 「&font(#e9bc00){い…いくら料理が出来ても、ルイスとの交際を認める訳ではありませんから。でも、料理が美味しい事は認めてあげるわ}」 「&color(dodgerblue){お口に合って良かったです}」 「&font(#e9bc00){まぁ、美味しそう!わざわざ差し入れなんてしなくても良いのに…}」 「&color(dodgerblue){あ…。アハハ……}」 「&font(#ffdc00){言ったでしょ?ママは物に弱いの}」 「&color(dodgerblue){ピザ1枚だけど…}」 「&font(#e9bc00){あなた}」 「&color(dodgerblue){はい?}」 「&font(#e9bc00){その恰好は?}」 「&color(dodgerblue){あ…。僕、この店でアルバイトしてるんです}」 「&font(#ffdc00){ママ。沙慈はね、御両親が早くに亡くなられて、今はお姉様と2人で暮らしているの…!}」 「&font(#e9bc00){まぁ、御両親を…。それでわざわざアルバイトして……。偉いのね……!}」 「&color(dodgerblue){い、いえ…。そんな…}」 「&font(#ffdc00){ママは涙脆いの}」 「&color(dodgerblue){脆過ぎだよ……!}」 「ガ、ガンダムです!ガンダムが上空から降下してきました!」 「&font(#ffdc00){凄い…!ホントに来た!}」 「&color(dodgerblue){……ガンダム……}」 「&color(dodgerblue){あっ…。ねえ、突然なんだけど、今日時間あるかな?}」 「&color(blue){何故だ?}」 「&color(dodgerblue){…ちょっとお願いしたい事があって……}」 「&font(#ffdc00){うわぁ〜ん!ママぁ……!!}」 「&color(dodgerblue){こうなると思った…。来てくれてありがとう。人数が多い方がルイスの気も紛れると思って…}」 「&color(blue){そうでもないようだ…}」 「&font(#ffdc00){うわぁ〜ん!!!}」 「&color(blue){母親が帰ったぐらいで、何故泣く?}」 「&font(#ffdc00){寂しいからよ!!}」 「&color(blue){会おうと思えば何時でも会える。死んだ訳じゃない}」 「&font(#ffdc00){うわぁ〜ん!!沙慈、コイツ嫌い!叩くか殴るかしてぇ!!}」 「&color(dodgerblue){いや、出来ないって…。ていうか、同じ意味だよ―――}」 「&font(#ffdc00){うわぁ〜ん…!}」 「&color(dodgerblue){ご免ね……}」 「&color(dodgerblue){ルイス…。何時までそうしてるのかな?}」 「&font(#ffdc00){ママが帰って落ち込んでます}」 「&color(dodgerblue){ッ…よく分かってるよ?}」 「&font(#ffdc00){…励まして下さい}」 「&color(dodgerblue){元気出してよ、ルイ―――}」 「&font(#ffdc00){物理的に!お願いします}」 「&color(dodgerblue){ッ……?(ルイスの指差す方を見て)ええッ!?無理だよ、ルイス!こんなブランド物、買える訳ないよ……!}」 「&font(#ffdc00){……アタシの為に買って!}」 「&color(dodgerblue){えっ…!そんな……}」 「&font(#ffdc00){買って買って、アタシの為に!アタシの為にぃ〜ッ!!}」 「&font(#ffdc00){どうしたの?さっきから…。大欠伸なんかしちゃって}」 「&color(dodgerblue){夜中にさ、“合同演習部隊にソレスタルビーイングが武力介入した”ってテロップが流れてたから、ずっとニュースを見てたんだよ。}  &color(dodgerblue){で、気が付いたら朝になっちゃって…}」 「&font(#ffdc00){へぇー、そうなんだ}」 「&color(dodgerblue){大事だと思わないの?}」 「&font(#ffdc00){明日からのテストの方が心配です}」 「&color(dodgerblue){だよねぇ……}」 「&font(#ffdc00){ようやく終わったね、定期試験}」 「&color(dodgerblue){しんどかったぁ…!バイトと掛け持ちだったし…}」 「&font(#ffdc00){試験前くらい休めばいいのに}」 「&color(dodgerblue){ルイスがそれ言う?}」 「&font(#ffdc00){え?何?}」 「&color(dodgerblue){いいよ、もう…}」 「&font(#ffdc00){何?何?}」 「&color(dodgerblue){それよりさ、試験休みどうする?見たい映画とかあるんだったら―――}」 「&font(#ffdc00){ああ…。ごめん。私、ちょっとスペインに戻ってくる。従兄弟の結婚式があるの}」 「&color(dodgerblue){……そうなんだ。ゆっくりしてくると良いよ、うん}」 「&font(#ffdc00){浮気すんなよ}」 「&color(dodgerblue){何を?}」 「&font(#ffdc00){浮気すんなよ!}」 「&color(dodgerblue){ッ…しないってば!}」 「&color(dodgerblue){気を付けてね、ルイス。お父さんやお母さんに宜しく。えっと…それから―――}」 「&font(#ffdc00){そんな事は良いから}」 「&color(dodgerblue){えっ?}」 「&font(#ffdc00){ん…}」 「&color(dodgerblue){な…何?}」 「&font(#ffdc00){お別れのチュウしれ}」 「&color(dodgerblue){えぇっえッ!!?}」 「&font(#ffdc00){チュウしれ!}」 「&color(dodgerblue){ッ…!あぁ……。出来ないよぉ!!}」 「&font(#ffdc00){もう…!沙慈ったら、気にし過ぎ!でも…そういう沙慈が良いよ}」 「&color(dodgerblue){ルイス…}」 「&font(#ffdc00){じゃあ、行ってくるね}」 「&color(dodgerblue){うん!}」 「&font(#ffdc00){ハァ〜イ、沙慈!元気してる?}」 「&color(dodgerblue){バイトの途中。シフト入れ過ぎてもうクタクタだよ…。そっちは?}」 「&font(#ffdc00){結構盛り上がってる。花嫁さんがすっごく美人でね!料理も良い感じだし、それから―――}」 「&color(dodgerblue){あれ?切れちゃった…。まいっか、目標金額まであと少し…!(伸びをして)もう一頑張り!}」 「&color(dodgerblue){ルイス…?}」 「&font(#ffdc00){沙慈…。どうして?}」 「&color(dodgerblue){……ふぅ…。事故に遭ったって聞いて…。ご免、来るのが遅くなって}」 「&font(#ffdc00){学校サボって…}」 「&color(dodgerblue){そんなのいいよ。でも良かった、元気そうで。ホント良かった…!あっ、そうだ!お見舞いって訳じゃないけど…これ}」 「&font(#ffdc00){何?}」 「&color(dodgerblue){(ペアリングを見せ)}」 「&font(#ffdc00){ッ…!これ…?}」 「&color(dodgerblue){フフッ…!ほら、前にルイスが欲しがってたやつ!試験休みの間にバイトしまくってさぁ…!ようやく買ったんだ!受け取って、ルイス!}」 「&font(#ffdc00){……綺麗……}」 「&color(dodgerblue){……ル、ルイス…。僕…ルイスの事……。ルイスの事が―――}」 「&font(#ffdc00){ごめんね、沙慈}」 「&color(dodgerblue){え…?}」 「&font(#ffdc00){折角買って貰ったのに…。凄く綺麗なのに……。……もう…嵌められないの}」 「&color(dodgerblue){……えッ?}」 「&font(#ffdc00){……嵌められないよ……}」 「&color(dodgerblue){……ルイス…。そんな……}」 「&font(#ffdc00){ッ……!ごめんね、沙慈……}」 「ガンダム……!」 「&color(dodgerblue){ルイス、お花……。こっちに置くね}」 「&font(#ffdc00){……沙慈、日本に帰って}」 「&color(dodgerblue){えっ…?}」 「&font(#ffdc00){学校休んじゃ駄目だよ。一緒にいてくれるのは嬉しいけど…でも、何時までもいたらいけないよ}」 「&color(dodgerblue){そんな事…出来ないよ…!ルイスを一人にして帰るなんて…!!}」 「&font(#ffdc00){…沙慈の夢は、宇宙で働く事でしょ?私の所為で、沙慈の夢が叶わないのは…嫌}」 「&color(dodgerblue){でも…!}」 「&font(#ffdc00){今一緒にいても、後で辛くなるよ。―――私は、ずっと引け目を感じて…沙慈は、後悔し続ける……}」 「&color(dodgerblue){そんな事…!!}」 「&font(#ffdc00){……ねえ、私の夢を沙慈に託しても良い?}」 「&color(dodgerblue){えっ……?}」 「&font(#ffdc00){夢を叶えて。それが…私の夢なの。だから…私の夢を叶えて、沙慈……}」 「&color(dodgerblue){ルイス……}」 「&font(#ffdc00){約束よ}」 「&font(#ffdc00){こんな所で寝てると、風邪引いちゃうよ?}」 「&color(dodgerblue){えッ…?あっ……。き、君は?}」 「&font(#ffdc00){自己紹介は男の子からでしょ?}」 「&color(dodgerblue){えッ?あぁ、えぇっと…。沙慈・クロスロード…です…}」 「&font(#ffdc00){ルイス・ハレヴィ!宜しくね、沙慈!}」 「&color(dodgerblue){いきなり呼び捨て?}」 「&font(#ffdc00){ダメ?}」 「&color(dodgerblue){いや、そういう訳じゃ…ないけど……}」 「&font(#ffdc00){……良かった!}」 「&color(dodgerblue){どういう事ですか?左手の再生治療が出来ないだなんて…!}」 「患部の幹細胞に異常が見つかったの。先生によると、『ガンダムのビーム兵器には、細胞障害を起こすものが含まれてるんじゃないか』って…」 「&color(dodgerblue){そ…。そんな……!}」 「&font(#ffdc00){ダメだよ、沙慈。ちゃんと帰らないと。&ruby(そら){宇宙}で待ってて。すぐに追いつくから……。&ruby(そら){宇宙}で……}」 「&color(dodgerblue){ッ……。クッ…!ルイス……!}」 「姉さん、また出張かな……」 「姉さん……。どうして……?どうして!?姉さん!姉さん!!姉さん!!姉さん……!!姉さん……!」 「&color(dodgerblue){僕の父は、フリーのジャーナリストでした}」 「報道屋で、クロスロード氏の名前を知らない奴はいないよ…。お姉さんが我が社に入ったのは、やはり親父さんの影響が…」 「&color(dodgerblue){父が取材相手の企業に濡れ衣を着せられ、投獄された事は…}」 「知っている」 「&color(dodgerblue){面会に行った時、父は…姉さんによくこう言っていたそうです。“事実を求め、繋ぎあわせれば、其処に真実がある”と…}」 「そっか…。だから絹江はあんなに…」 「&color(dodgerblue){教えて下さい…!姉さんは何を取材してたんですか!?}」 「ハッ…!」 「&color(dodgerblue){事故で死んだんじゃない事ぐらい、僕だって分かります!姉さんは…何を?}」 「……絹江は…イオリア・シュヘンベルグの追跡取材を…選任でしていた」 「&color(dodgerblue){えっ…?イオリアって、あの…?}」 「ソレスタルビーイングの…創設者と目される人物だ。すまない沙慈君…。私が止めておけば……!」 「姉さん……!」 「やられちゃえよ、ガンダム……」 「ルイス、久しぶりにメールを出します。  君から返事が来なくなって、もう…2年が経ちました。でも…どうしても伝えたい事があったから……。  僕、今年から宇宙で働く事になったんだ。悲しい事が沢山あったけど…でも、小さな夢を…1つだけ叶えたよ。  だから…もう1つの夢を叶えさせて欲しい。待ってるよ、ルイス。&ruby(そら){宇宙}で待ってるから」 「&color(dodgerblue){あっ…。あれは……}」 「あれは…GN粒子の光か?何処の機体だ?」 「&color(dodgerblue){あれは…連邦のものじゃない}」 「えっ?」 「&color(dodgerblue){粒子の色が違うよ}」 「あっ…。ああ…。確かに……」 「あの光…。そう、あの光は……。ガンダム……?」 } 【台詞集2】 #openclose(show=クリックにて展開){ 「中々やるようになったじゃないか、新入り!」 「&color(dodgerblue){来てもう半年ですよ。いい加減“新入り”じゃなくて、“沙慈・クロスロード”って…}」 「&color(dodgerblue){ミヤサカさん!いきなり何を!?}」 「貴様を連行する!」 「&color(dodgerblue){ッ…!何で僕が!?}」 「放して下さい!僕が何をしたっていうんですか!?止めて下さい!!」 「こんな事で…凹んでられない…!宇宙にいれば、何時かはルイスに…!」 「&color(blue){大丈夫か?}」 「&color(dodgerblue){……ありがとう。あっ…。もしかして…刹那・F・セイエイ?}」 「&color(blue){沙慈・クロスロード……}」 「&color(dodgerblue){刹那、どうして君が?}」 「&color(blue){黙っていろ}」 「刹那…。どうして…君が……!?」 「&color(dodgerblue){刹那・F・セイエイ…!君はガンダムに乗っていたのか?}」 「&color(blue){沙慈・クロスロード}」 「&color(dodgerblue){答えてくれ!}」 「&color(blue){……ああ}」 「&color(dodgerblue){それじゃ…5年前から武力介入を?}」 「&color(blue){ああ、していた}」 「&color(dodgerblue){分かってるのか!?君達がやった事で、多くの人が死んだんだ!君達がそうしたんだ!}  &color(dodgerblue){……君達の所為で、僕の…好きだった人は…傷ついて…。家族や親戚を殺されて……!}  &color(dodgerblue){僕の…唯一の肉親だった姉さんも……ソレスタルビーイングに関わったばかりに…殺されてしまった……!}  &color(dodgerblue){ルイスも……。姉さんも……!いなくなったんだ!!何とか言えよ!!―――言えよッ!!}  &color(dodgerblue){……返せ…!返してくれ…!!二人をッ!!!返してくれよぉおおおおおッッッッッ!!!!!}」 「&color(indigo){何故刹那を撃たなかった?}」 「&color(dodgerblue){人を殺せば、君達と同じになる。そんなのは御免だ……}」 「&color(indigo){刹那に感謝するといい}」 「&color(dodgerblue){ッ!}」 「&color(indigo){彼が君を此処に連れて来なければ、君は…反連邦勢力カタロンとして、処刑されていた…}」 「&color(dodgerblue){そんな事!!}」 「&color(indigo){君は現実を知らな過ぎる。自分のいる世界ぐらい、自分の目で見たらどうだ?!}」 「&font(#1e90ff){……何時まで僕をこうしておくつもりですか?}」 「&font(#f8b500){えっ?}」 「&font(#302833){お前は、アロウズに目を付けられた}」 「&font(#1e90ff){僕はカタロンなんかじゃない!!}」 「&font(#302833){向こうもそう思ってくれれば良いがな……}」 「&font(#1e90ff){あなた達は…また武力介入を行うつもりですか?}」 「&font(#302833){いいや。アロウズを叩く}」 「&font(#1e90ff){連邦軍を…!?}」 「&font(#302833){その政府直轄の、独立部隊だ。奴らは既に、14件もの“鎮圧”という名の…“虐殺”を行っている。}  &font(#302833){被害は数万人規模、その情報はすぐに揉み消されている。お前も…奴らのやり方を味わった筈だ……}」 「&font(#1e90ff){……だから何です!?連邦政府は、あなた達の武力介入で出来たんじゃないですか!}」 「&font(#302833){だから…ケジメをつけるのさ}」 「&font(#1e90ff){戦えば…また罪の無い人が傷付く!}」 「&font(#302833){戦わなくても…人は死ぬ}」 「&color(dodgerblue){……。クッ……!}」 「『スペインでの民間人への攻撃は、ガンダムスローネによる攻撃と断定。攻撃理由…不明』ガンダムスローネ…?  『スローネの機体は本計画に入っていない。また、スローネは擬似GNドライヴを搭載。放出される攻撃用粒子には、人体に影響を及ぼす可能性あり』…!  人体に影響…!?」 「&color(dodgerblue){ガンダムスローネ…。この機体がルイスを…!}」 「&font(#d7003a){アイツラテキ! アイツラテキ! アイツラテキ! アイツラテキ!}」 「&color(dodgerblue){えっ…?それってどういう…?}」 「&font(#d7003a){テキブタイセッキン! テキブタイセッキン! セントウジュンビ! セントウジュンビ!}」 「&color(dodgerblue){そんな…。戦うのか……?}」 「……ガンダム……!」 「&color(blue){確かに記録にある通り、スローネと俺達は、別の立場で武力介入を行っていた}」 「&color(dodgerblue){仲間じゃないと…!?}」 「&color(blue){ああ}」 「&color(dodgerblue){……それでも、君達も同じ様にガンダムで人を殺し、僕と同じ境遇の人を作ったんだ…。君達は憎まれて当たり前の事をしたんだ…!}」 「&color(blue){分かっている}」 「&color(dodgerblue){世界は平和だったのに…。当たり前の日々が続く筈だったのに…!そんな僕の平和を壊したのは君達だ!!}」 「&color(blue){……自分だけ平和なら、それで良いのか?}」 「&color(dodgerblue){ハッ…!そうじゃない…。でも、誰だって不幸になりたくないさ……!}」 「&color(dodgerblue){艦内が騒がしいようだけど、何をしようとしているの?}」 「&font(#d7003a){ナカマキュウシュツ! ナカマキュウシュツ!}」 「&color(dodgerblue){“仲間”…?}」 「&font(#d7003a){サクセンカイシ! サクセンカイシ!}」 「&color(dodgerblue){また戦いを……}」 「……イアンさん。あなたは…どうして此処にいるんですか?」 「&color(dodgerblue){あの子供達も君達の犠牲者だ!君達が変えた世界の…!}」 「&color(blue){ああ、そうだな}」 「&color(dodgerblue){何も感じないのか!?}」 「&color(blue){感じてはいるさ…。俺は二度と…あの中に入る事は出来ない}」 「&color(dodgerblue){それが分かっていて、何故戦うんだ!?}」 「&color(blue){…理由があるからだ。分かって貰おうとは思わない。恨んでくれて構わない……}」 「&color(dodgerblue){……刹那……}」 「ソレスタルビーイングもカタロンも、戦いを引き起こす奴等じゃないか…。そんな所にいられるか…!」 「……僕は……カタロンでもソレスタルビーイングでもありません……!」 「僕の存在を知られたって…。もしかして…!?」 「ぼ、僕が……。僕が話した所為で……!そんな……!そんな……!!嘘だぁあああああああッッッッッ!!!!!」 「&color(indigo){何をした?}」 「&color(dodgerblue){ッ…!ぼ、僕は…}」 「&color(indigo){したんだな?誰だ君は?アロウズのスパイか?}」 「&color(dodgerblue){ち、違う!僕は……!!}」 「&color(indigo){……訳を話して貰うぞ、沙慈・クロスロード}」 「&color(indigo){何という…。何という愚かな事を…!}」 「&color(dodgerblue){こんな事になるなんて、思ってなかった…。僕は、戦いから離れたかっただけで…!こんな事に…!!そんなの、僕…}」 「&color(indigo){彼等の命を奪ったのは君だ!}」 「&color(dodgerblue){ハッ……!}」 「&color(indigo){君の愚かな振舞いだ!“自分は違う。自分には関係無い。違う世界の出来事だ”}  &color(indigo){そういう現実から目を背ける行為が、無自覚な悪意となり、この様な結果を招く!}」 「&color(dodgerblue){ッ…!ぼ、僕は……!そんなつもりじゃ……!}」 「僕のした事でここまで……。僕は…どうしたら……?姉さん、ルイス……」 「カタロンの人達を守るんですよね?僕にも、何か手伝わせて下さい!」 「何かしなきゃ……!」 「&font(#1e90ff){イアンさん!僕にも手伝わせて下さい!}」 「&font(#393f4c){…覚悟はあるんだな?}」 「&font(#1e90ff){あの人達を守りたいんです!}」 「&font(#393f4c){…ッ!分かった、ついてこい!}」 「&font(#1e90ff){はい!}」 「&font(#393f4c){何してる!?撃て!}」 「&color(dodgerblue){(人を殺せば、君達と同じになる……)}」 「&font(#393f4c){どうした!?早く!!}」 「&color(dodgerblue){(戦えば、また罪の無い人が傷付く!)}」 「&color(dodgerblue){く、来るな…!}」 「&color(dodgerblue){(君達は憎まれて当たり前の事をしたんだ…!)}」 「&color(dodgerblue){来ないでくれ!}」 「&color(dodgerblue){(あの子供達も君達の犠牲者だ!)}」 「&color(dodgerblue){僕は…!!}」 「僕はあぁあああああああッッッッッ!!!!!」 「&color(blue){沙慈・クロスロード…。良いのか?お前はガンダムを…}」 「&color(dodgerblue){カタロンの人達が無事に逃げられる迄は、何でもやるよ…}」 「君でも…笑うんだ……」 「&color(dodgerblue){彼女…}」 「&font(#d7003a){サビシイノ?サジ! サビシイノ?サジ!}」 「&color(dodgerblue){あ…。そうだね、少しね……}」 「&color(dodgerblue){ルイスと…会った?}」 「&color(blue){ああ、偶然にな}」 「&color(dodgerblue){……元気だった?}」 「&color(blue){ああ…。お前の事について聞かれた。&ruby(そら){宇宙}で働いていると答えた}」 「&color(dodgerblue){そう…。そうなんだ……}」 「&color(blue){連絡取ってないのか?}」 「&color(dodgerblue){あっ…。……それは……}」 「&color(darkorange){今、“ママ”って言わなかった?}」 「&color(blue){ああ、言った}」 「&color(dodgerblue){という事は…}」 「&font(#393f4c){そうか、会うのが初めての奴もいたなぁ。わしの嫁だ!}」 「&font(#ff3333){リンダ・ヴァスティです}」 「&font(#1e90ff){わ、若い……!}」 「&color(orangered){どうかしました?}」 「&color(dodgerblue){ッ…。どうして良いか分からないんです。僕の所為で、多くの人が命を落とした…!その償いはしなきゃいけない…。}  &color(dodgerblue){でも、戦う事なんて…人を殺す事なんて……!僕にはとても……}」 「&color(orangered){出来ないのが当たり前です}」 「&color(dodgerblue){でも……!何かしないと……。自分に出来る事を、何か……。あの、聞いていいですか?}」 「&color(orangered){何をです?}」 「&color(dodgerblue){あなたは、これからも彼らと一緒にいるつもりですか?}」 「&color(orangered){ええ。アレルヤがここにいる限りは}」 「&color(dodgerblue){戦いに巻き込まれても?}」 「&color(orangered){……私は軍人でしたし、そういう覚悟も出来ているつもりです。それに…もう決めたから。}  &color(orangered){私は何があっても、アレルヤから離れないと……}」 「&color(dodgerblue){羨ましいな…。僕にもそう思える人がいて……。もし再会する事があったら、二度と離れないって思ってて…。}  &color(dodgerblue){でも、何だか不安で…。無性に不安で……}」 「&color(blue){トレミーに残る?}」 「&color(dodgerblue){ああ。僕にも、何かやれる事があると思うんだ。戦わなくても、やれる事が……!}」 「&font(#1e90ff){イアンさん!しっかりして下さい!イアンさん!}」 「&font(#393f4c){あっ…。オーライザーの…調整は終わった……}」 「&font(#1e90ff){オーライザー?}」 「&font(#393f4c){コイツを…ダブルオーに……}」 「&font(#1e90ff){そんな事より、早く医務室へ…!}」 「&font(#393f4c){わしの事はいい……。オーライザーを…届けるんだ……。そうでないと、わしらは全員やられる……!}」 「&font(#1e90ff){イアンさん……!}」 「&font(#393f4c){守るんだ…。皆を…仲間を……!}」 「&color(dodgerblue){オーライザー、出します!}」 「&font(#302833){お前が!?}」 「&color(darkmagenta){クロスロード君!}」 「&color(dodgerblue){イアンさんに言われたんです。ハロも手伝ってくれますから!}」 「&color(dodgerblue){刹那!}」 「&color(blue){沙慈・クロスロード?!}」 「&color(dodgerblue){イアンさんに言われて、この機体を刹那に!}」 「えっ…!?ドッキングした!?」 「声が…聞こえる…?」 「&font(#ffdc00){ガンダム……ッ!}」 「&color(dodgerblue){ッ…!その声…。まさか……ルイス…!ルイス!!}」 「&font(#ffdc00){何?どうして沙慈の声が…?}」 「&color(dodgerblue){ルイス、まさかモビルスーツに…?}」 「&font(#ffdc00){何処にいるの!?沙慈、何処に?まさか…ガンダムに……?}」 「&color(dodgerblue){ルイス…。まさかアロウズに……?}」 「&font(#ffdc00){……沙慈、どうして?}」 「&color(dodgerblue){……どうして君は……?どうして……?}」 「&font(#ffdc00){……どうして…あなたが……?}」 「&color(dodgerblue){どうして此処にいるんだ!?}」「&font(#ffdc00){どうして此処にいるの!?}」 「&font(#ffdc00){沙慈ぃいいいいいッッッ!!!!!}」 「&color(dodgerblue){ルイスゥウウウウウッッッ!!!!!}」 「行かなきゃ…。行かなくちゃ……。ルイスの…所に…。ルイスの……!」 「動け!動いてくれ!頼むから…!!動けってんだよぉッ!!!―――ルイスの所に行くんだ…。ルイスの所に……!」 「&color(blue){沙慈・クロスロード……}」 「&color(dodgerblue){……ルイスの声が聞こえたんだ……。モビルスーツに乗っていたんだ……。僕の名を…呼んでたんだ……}」 「&color(blue){……何故…彼女はアロウズに?}」 「&color(dodgerblue){ハッ……!決まってるだろ?ガンダムが憎いんだよ…!ルイスの両親はガンダムに殺されたんだ!!}  &color(dodgerblue){……君等の所為だ…。君等の所為でルイスはアロウズに入って、そして……。何故…。何故なんだ…?どうしてこんな事に……!?}」 「&color(blue){戦え}」 「&color(dodgerblue){ッ…。えっ…?}」 「&color(blue){ルイス・ハレヴィをアロウズから取り戻すには、戦うしかない}」 「&color(dodgerblue){僕が…戦う…?}」 「&color(blue){彼女の事が大切なら、出来る筈だ}」 「&color(dodgerblue){ッ…!人殺しをしろって言うのか!?}」 「&color(blue){違う!彼女を取り戻す戦いをするんだ}」 「&color(dodgerblue){そんなの詭弁だ!戦えば人は傷付く!ルイスだって!}」 「&color(blue){お前の為の…戦いをしろ…!}」 「&color(dodgerblue){クッ…!(刹那を殴り飛ばし)冗談じゃない…!僕はお前等とは違うんだ!一緒にすんな!!}」 「この宙域を離れたら、ルイスには…!」 「会いに行かなきゃ、ルイスに…!アロウズなんかにいちゃいけないんだ!  僕達は関係無いのに、こんな所にいるのがおかしいんだ!戦争なんて、やりたい奴等だけで勝手にやってろよ!」 「&color(dodgerblue){僕達は取り戻すんだ…。あの頃を…。あの日々を……!}」 「&color(indigo){(そういう現実から目を背ける行為が、無自覚な悪意となり、この様な結果を招く!)}」 「&color(dodgerblue){ハッ…!}」 「&color(indigo){(彼等の命を奪ったのは君だ!君の愚かな振舞いだ!)}」 「&color(dodgerblue){……また僕は…同じ事を……。どうすれば…!どうすればいいんだ…!?ルイス……!}」 「ル…ルイス……!」 「&color(dodgerblue){ルイスを知ってるんですか!?}」 「&color(orangered){はい…。といっても彼女が着任した直後、私は此処に…}」 「&color(dodgerblue){ルイスはモビルスーツの…}」 「&color(orangered){ええ、パイロットでした}」 「&color(dodgerblue){やっぱり…!やっぱりあの時、ルイスは近くにいたんだ…!}」 「これが…ソレスタルビーイングの戦い……」 「&font(#f8b500){兎に角、直せる所だけでも直すです!}」 「リョウカイ! リョウカイ!」 「&color(dodgerblue){僕達も手伝うよ}」 「&font(#f8b500){協力…感謝です!}」 「&color(dodgerblue){あのモビルスーツは…!}」 「&color(orangered){あっ…!私の…機体……?}」 「&color(dodgerblue){ルイス!}」 「ルイス…!止めてくれ、ルイス!!」 「&font(#393f4c){オーライザーにパイロットが必要だ。ラッセに頼みたい所だが……}」 「&color(blue){オーライザーに乗れ}」 「&color(dodgerblue){えっ…!僕が…!?}」 「&color(blue){6万もの人命が懸かっている。これは…守る為の戦いだ}」 「&color(dodgerblue){…守る為の……}」 「&color(blue){成功の確率は低いだろう…。だが、始める前から諦めたくない!}」 「&color(dodgerblue){守る為の…戦い…}」 「&font(#393f4c){コイツを着ていけ}」 「&font(#1e90ff){んっ?}」 「&font(#393f4c){頼むぞ、命を守れ……}」 「&font(#1e90ff){……ッ!はい!}」 「相手は機械だ…。人じゃないんだ……!」 「…沙慈・クロスロード、発進します!」 「協力するのは今回だけだ。衛星兵器を破壊する為なら…」 「ルイスも同じなんだろうか……。家族を失った悲しみを、憎しみに変えて…。僕はルイスに何を言えば……?」 「&color(dodgerblue){僕は…}」 「&color(blue){(ルイス・ハレヴィを取り戻すには、戦うしかない。彼女を取り戻す戦いをするんだ)}」 「&color(dodgerblue){……それが……。僕の…戦い……!}」 「&color(blue){沙慈・クロスロード…}」 「&color(dodgerblue){アロウズの部隊の中に、ルイスの乗った機体があったよ。―――この4ヶ月は戦力を整える為に、敵から逃げ続けてきた…。でも、もう戦うんだろ?}」 「&color(blue){ああ…}」 「&color(dodgerblue){ルイスを討つつもり?}」 「&color(blue){それは…お前次第だ}」 「&color(dodgerblue){ッ……?}」 「&color(blue){戦いは…破壊する事だけじゃない。作り出す事だって出来る。俺は信じている。俺達のガンダムならそれが出来ると。―――あとは…お前次第だ}」 「&color(dodgerblue){……僕は…引き鉄を引けない…}」 「&color(blue){分かっている}」 「&color(dodgerblue){…ルイスに叫び続ける事しか出来ない…}」 「&color(blue){分かっている}」 「&color(dodgerblue){……それでも、僕は…。僕は……}」 「&color(blue){逢いに行こう、ルイス・ハレヴィに……!}」 「&color(dodgerblue){……ああ……。ああ!}」 「&color(blue){逢いに行くぞ、沙慈!}」 「&color(dodgerblue){ああ。行こう、刹那!}」 「オーライザー、沙慈・クロスロード…発進します!」 「ルイス……」 「&color(blue){沙慈、ルイス・ハレヴィに逢いに行くぞ!}」 「&color(dodgerblue){ああ!ルイス…!}」 「ルイスは……?ルイスの機体は……!」 「&color(blue){沙慈、彼女の機体は?}」 「&color(dodgerblue){何処にもいない…!}」 「&color(blue){よく探せ!}」 「&color(dodgerblue){やってるよ!}」 「&font(#302833){ミサイル…一斉発射!}」 「&color(blue){止めろぉおおお}&color(dodgerblue){おおッッッッ!!!!!}」 「ずっと待ってた…!会いたかった!!」 「&color(dodgerblue){ルイス……!ルイス!}」 「&font(#ffdc00){あっ…。さ…沙慈…?}」 「&color(dodgerblue){そうだよ、僕だ!沙慈・クロスロードだ!!}」 「&font(#ffdc00){…沙慈……}」 「&color(dodgerblue){ルイス!ルイス!!}」 「&font(#ffdc00){……クッ……!}」 「&color(dodgerblue){ルイスゥウウウウウッッッッ!!!!!}」 「&color(dodgerblue){綺麗だ……。5年前も、こうやって2人で…地球を見たよね?あの時僕は…この青い地球を見て、宇宙で働こうって決めたんだ……。}  &color(dodgerblue){そして何時か…この景色を、もう一度君と見ようと…そう思ったんだ……}」 「&font(#ffdc00){……もう…会わないと決めていたのに……}」 「&color(dodgerblue){ッ……!―――でも…僕達はこうして出逢えた。ずっと待っていたんだ!君を…この&ruby(そら){宇宙}で!}」 「&font(#ffdc00){……}」 「&color(dodgerblue){戻ろう、ルイス…!あの頃へ!何もかも穏やかだった…あの日常へ!}」 「&font(#ffdc00){……出来ない}」 「&color(dodgerblue){えっ…。どうして…?僕の声を聞いただろ?僕はソレスタルビーイングじゃない。ただ巻き込まれてあそこに―――}」 「&font(#ffdc00){そういう…事じゃない…}」 「&color(dodgerblue){だったら…!?}」 「&font(#ffdc00){(拳銃を構え)}」 「&color(dodgerblue){あっ……!}」 「&font(#ffdc00){……統一世界、恒久和平を実現する為…私はこの身を捧げたの。世界を乱す…ソレスタルビーイングを倒す為……。そして…ママとパパの仇を!}」 「&color(dodgerblue){…ルイス……}」 「&font(#ffdc00){邪魔をしないで!もし邪魔をするなら…あなたを撃つ……!}」 「&color(dodgerblue){……おかしいよ…。おかしいよ!君はそんな女の子じゃなかった!}」 「&font(#ffdc00){……}」 「&color(dodgerblue){何が君を変えたんだ?}」 「&font(#ffdc00){……自分で変わったのよ。自分の意思で}」 「&color(dodgerblue){それは嘘だよ!僕は知ってる、ルイスの事…!優しい女の子だって事!}」 「&font(#ffdc00){……}」 「&color(dodgerblue){宇宙に行く為に、一生懸命勉強した事も!}」 「&font(#ffdc00){……}」 「&color(dodgerblue){我儘を言って、相手の気を引こうとする不器用な所も!!}」 「&font(#ffdc00){……}」 「&color(dodgerblue){本当は…寂しがり屋だって事も……}」 「&font(#ffdc00){……}」 「&color(dodgerblue){……僕は…知ってるんだ……。ルイス……}」 「&font(#ffdc00){……沙慈……}」 「&color(dodgerblue){ルイス……}」 「&font(#ffdc00){……わ…私は……}」 「&color(dodgerblue){(優しく抱き締め)ルイス……}」 「&font(#ffdc00){ッ……。私は……。私は……!}」 「&color(darkorange){もう止すんだ、マリー!}」 「&color(orangered){邪魔をするな!私は、大佐の仇を―――!}」 「&color(dodgerblue){止めろぉおおおおおッッッッ!!!!!}」 「……もう止めてくれ!―――何も変わらない……。仇を討っても、誰も生き返ったりしない…!悲しみが増えるだけだ……!  こんな事してたら、皆どんどんおかしくなって…。何処にも…行けなくなる……!前にすら進めずに……!」 「……戦うよ……!ルイスを取り戻す為に、僕は…僕の戦いをする!」 「分かり合ってるのに…。なのに……。何時か僕も、ルイスと……」 「&color(dodgerblue){他に方法は無かったの…?}」 「&color(blue){無かった。あの時、彼女は……アニュー・リターナーではなかった…}」 「&color(dodgerblue){どうしてそう言い切れるんだ?}」 「&color(blue){何故だろうな…。だが俺には確信があった…。ああしなければ、ライル・ディランディは死んでいた}」 「&color(dodgerblue){そんな……}」 「&color(blue){ルイス・ハレヴィもそうだ}」 「&color(dodgerblue){えっ……!}」 「&color(blue){彼女も何かに取り込まれている…。そう感じる……}」 「&color(dodgerblue){……最近の君はどこかおかしいよ。今迄とは何か……}」 「&color(darkmagenta){トレミーは迂回して、敵の目を引き付けるわ。その間に、通信者との接触をお願い}」 「&color(blue){分かった。いけるな?}」 「&color(dodgerblue){人助けでしょ?そういう事なら協力するよ}」 「&color(dodgerblue){ありがとう}」 「&color(blue){あっ…。何を…?}」 「&color(dodgerblue){そう言いたい気分なんだ……}」 「&color(dodgerblue){行くよ。僕の戦いをする為に…!}」 「&color(darkmagenta){クロスロード君…?}」 「&color(dodgerblue){決めたんです。もう迷いません…!}」 「&color(blue){本当に良いんだな?沙慈}」 「&color(dodgerblue){心配しないでくれ。僕だって…未来を見つけたいんだ…!}」 「&font(#ffdc00){お前達は……世界を乱す悪だ!!!お前達さえいなくなれば!!!}」 「&color(dodgerblue){幸せになれるの!?}」 「&font(#ffdc00){沙慈…!?}」 「&color(dodgerblue){戦いで勝ち取る未来なんて…本当の未来じゃないよ!僕達は分かり合う事で……未来を築くんだ!!そうだろう!?ルイス!!!}」 「&font(#ffdc00){その未来を奪ったのは……ソレスタルビーイングだ!!戦争を仕掛けたのも…世界を歪めたのも!!!}」 「&font(#ffdc00){もう逃げられないぞ、ガンダム!!}」 「&color(dodgerblue){止めるんだ!このままじゃルイスも…!!}」 「&font(#ffdc00){それがどうした?!貴様達を…倒す為なら!!}」 「&color(dodgerblue){ッ…!駄目だぁあああああああッッッッッ!!!!!}」 「ルイス!どうしたんだよ!?ルイス!!!」 「ル…。ルイス……?……あぁ…ッ……。ああぁ……ッ!ルイスゥウウウウウウウッッッッッ!!!!!」 「&color(dodgerblue){ルイス……!}」 「&font(#ffdc00){沙慈……。沙慈……}」 「&color(dodgerblue){ハッ……!ルイス……!}」 「&font(#ffdc00){沙慈…。私…もう……}」 「&color(dodgerblue){……何も言わなくていいさ…。分かってる……!}」 「&font(#ffdc00){……ねえ、この暖かな光は…何?心が…溶けていきそうな……}」 「&color(dodgerblue){…刹那だよ}」 「&font(#ffdc00){…刹那…?}」 「&color(dodgerblue){そうだよ。彼の心の光…未来を照らす光だ……!}」 「ルイスの体を蝕んでいた細胞異常は、その進行を完全に止めた。それも…刹那の放ったあの光のおかげなんだろうか?  真実が…その理由は分からなくても…。でも、彼女は…此処にいる」 「&font(#ffdc00){ねえ、沙慈。世界はこれから…どうなるのかな?}」 「&color(dodgerblue){……正直…僕にも分からない。でも…僕達は、無自覚ではいられないと思う。平和の中にいた僕等は……現実を知り、戦いを知り……その大切さを知った。}  &color(dodgerblue){考える必要があるんだ。本当に…平和を求めるなら……。世界について考える事が……}」 「&font(#ffdc00){うん……}」 「&color(dodgerblue){世界がどうなるか…それは誰にも分からない……。でも…どうにでもなれると思うんだ。過去は変えられなくても、未来は変えられる…。僕達が望む世界へ……}」 「&font(#ffdc00){もし…間違ってしまったら?}」 「&color(dodgerblue){……悲しい擦れ違いが起きて、戦いになってしまったら……。きっと…彼等が立ち上がる。全ての矛盾を抱え込んでも、きっと……!}」 } 【台詞集3】 #openclose(show=クリックにて展開){ 「中々面白かったなぁ!」 「&color(dodgerblue){美化し過ぎだよ…}」 「映画ってそういうもんだろ?」 「&color(dodgerblue){現実はあんな綺麗事なんかじゃないよ…。戦いは…もっと怖いものなんだ……}」 「僕、出てなかったな……」 「あれから…2年の月日が流れた。  私設武装組織 ソレスタルビーイング。彼等の行った武力介入は世界に変化を齎し、緩やかだけど、戦争の無い世界へ向かっている。  だけどそれは、多くの紛争に対して武力介入を行ったソレスタルビーイングと、様々な弾圧行為を行った独立治安維持部隊アロウズが、  人々に武力による恐怖を植え付けた所為だ。  今ある平和は、忘れられない恐怖による仮初の平和…。だから僕達は…考える必要があるんだ。変わっていく世界を見つめ、本当の平和を手に入れる為に……」 「&font(#ffdc00){あ…。沙慈……}」 「&color(dodgerblue){このところ安定してるようだね}」 「&font(#ffdc00){発作も起きないし、そろそろ退院でも良いのに……}」 「&color(dodgerblue){慌てないで、ルイス。時間は…幾らでもあるから}」 「&font(#ffdc00){うん……}」 「この2年間、ソレスタルビーイングは姿を現していない。刹那…。君は今…どうしてる……?」 「&color(dodgerblue){もしもし…。ルイスが…!?あの…すみません、急用が…}」 「またかよ?」 「&color(dodgerblue){本当にすみません!}」 「&color(dodgerblue){ルイス?}」 「&font(#ffdc00){嫌…。来ないで…!}」 「&color(dodgerblue){ルイス!しっかり……!}」 「&font(#ffdc00){嫌……!}」 「&color(dodgerblue){ハッ…!そんな……!}」 「&color(blue){大丈夫か!?}」 「&color(dodgerblue){どういう事だよ、刹那!?}」 「&color(blue){俺にも分からない…。だが……!}」 「&font(#ffdc00){来る…!沙慈、私怖い……!}」 「&color(dodgerblue){大丈夫だよ、ルイス…。大丈夫さ……}」 「&font(#ffdc00){沙慈……?―――行くのね?}」 「&color(dodgerblue){うん…。この世界を…そして、君を守りたいから……}」 「&font(#ffdc00){……気を付けて}」 「&color(dodgerblue){ああ……}」 } 【ゲームでの活躍】 ・vs.シリーズ(『[[NEXT PLUS>機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダムNEXT]]』、『[[Extreme vs.>機動戦士ガンダム Extreme vs.]]』) ダブルオーライザーに搭乗し、声のみ出演。 出撃開始時に原作と同じように刹那との掛け合いや一部攻撃、勝利時等で台詞が存在する。 レグナント戦ではルイスと掛け合いがあるが、結構長い為、最後まで聞けない事も。 ・[[スーパーロボット大戦シリーズ]] 『[[第2次スーパーロボット大戦Z]]』にて初登場。 『破界篇』ではエリア11にある私立アッシュフォード学園に通っている男子学生。 日本人(イレヴン)の血を引いているという事で遠巻きにされていたが、 それを気にせずに自分を好いてくれた留学生のルイスやその環境を憂いて自分を生徒会に入れてくれたミレイ、 自分を受け入れてくれた生徒会メンバーの存在もあり、自分の血は特に気にしておらず、屈折もしていない。   中盤では原作同様、ルイスが大怪我を負い、やはりガンダムを憎む事になる。 『再世篇』ではアッシュフォード学園を退学して宇宙技師として働いていたが、スザク&アロウズに黒の騎士団の関係者ないしはカタロンの構成員と疑われ、 オートマトンで基地諸共消されそうだった所を刹那達に救われ、ZEXISに身を寄せる事になる。 ZEXISがアロウズ以外にもインベーダーや暗黒信者などの侵略者から人類を守る為に戦っている事や、 非戦闘員でも「自分に出来る事」を見つけて自分達なりの戦いをしている事を目の当たりにした為、原作より比較的早く刹那達を受け入れている。 その為、原作に会ったカタロンの基地から脱走の場面が無く、結果としてカタロンが虐殺される事が無くなり、 そう言った意味ではスパロボに参戦して救われたキャラの一人だろう。 刹那も刹那で「&font(#0000ff,b){戦いは俺がやるから、お前は戦ってはならない}」と対応が間逆なのもポイント。 余談だが、会話の表情パターンが少ない為、ちょっとびっくりする程度の事でも有り得ないレベルの驚愕顔を見せる。 #center(){&font(#1e90ff){今…ママって…}} その為、この不意討ちに多くのプレイヤーの腹筋が[[トランザム>トランザムシステム(機動戦士ガンダム00)]]した。 劇場版設定の『[[第3次Z>第3次スーパーロボット大戦Z]]』にも引き続き登場。 アッシュフォード学園に復学した後、『時獄篇』ではより専門的な事を学ぶべくアナハイム工業専門学校に転校した事が明かされる。 どこか浮いている[[バナージ>バナージ・リンクス]]を何かと気に掛けていた。 『天獄篇』では大勢の民間人共々サイデリアルに拉致されかけたが、Z-BLUEの活躍により救出された。過去の経験から何とか平常心は保てていたらしい。 『[[UX>スーパーロボット大戦UX]]』では劇場版設定の為、出番は少なめ。ルイスと共に刹那の無事を祈る。 まぁ[[別の入野キャラ>春日井甲洋]]の見せ場が多いから仕方ないとも言えるが。 しかし、『[[BX>スーパーロボット大戦BX]]』では出番が増加。主人公・ヨウタの実家である骨董品店のバイトとして働いており、1話から当然のような顔をして登場する。 ヨウタや悠宇とは知り合いで、様々な経験をしてきた事もあって時には人生の先輩としてヨウタを導いていく。 そのおかげで原作未見のプレイヤーは、沙慈を&font(#ff0000,b){バンプレストオリジナルキャラだと勘違いしたとか…。} #center(){ &font(#1e90ff){……編集するよ……!} &font(#1e90ff){……良項目を取り戻す為に、僕は…僕の追記・修正をする!} } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,19) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 『戦争に巻き込まれた一般人』を最も良く体現したキャラだと思う -- 名無しさん (2013-08-23 15:28:16) - イノベイターを受け入れる普通の人間っていう役割もありそうだ。刹那やルイスを見ていると。そういう意味では沙慈もまた『選ばれし者』なのかもね -- 名無しさん (2013-08-24 13:55:29) - ちなみに女性声優陣からはダントツの人気を誇る。 -- 名無しさん (2013-08-24 17:47:10) - 1stの沙慈とルイスとルイスのおかんとのやり取りが好きだった…なんか日常って感じで…それがあんな風にぶっ壊された時に愕然としたわ -- 名無しさん (2013-08-24 17:55:36) - ガンダム・クロスロード -- 名無しさん (2013-08-24 18:40:00) - ルイスも劇場版では完全に回復してないし、容態が急変した時は上司に迷惑がられる… &br()もう少し劇場版では活躍してくれてもよかったのに -- 名無しさん (2013-08-24 20:49:27) - 迷惑がられてたか? -- 名無しさん (2013-08-24 20:55:50) - 刹那と結構友情が深まっていたからファーストで刹那は沙慈君がくれたお姉さんの煮物食べてくれても良かったのに。 -- 名無しさん (2013-08-25 13:34:31) - タグに友人は刹那のみとあるけど赤ハロもいるよ。 -- 名無しさん (2013-08-26 21:40:50) - 劇場版で一緒に映画見に行ってた奴も友人じゃないの? -- 名無しさん (2013-08-27 02:27:54) - 主人公の刹那は基本戦うことに葛藤は抱かないので、逆に戦うことに疑問を葛藤を抱く彼がいないと話が単調になっちゃうんだろうな。沙慈の態度がウザいと言うのもそれはそれで正しいし、もう一人の主人公っていうのはそういう葛藤を抱えたキャラだから、ってことだと思える。 -- 名無しさん (2013-09-13 20:10:13) - 刹那とは対極の主人公だったのかな? -- 名無しさん (2013-09-17 22:02:06) - どういうことだよ刹那ァ! -- 名無しさん (2013-11-27 20:56:09) - サジもいつかガンダムになる……そんな風に考えていた時期が僕にもありました -- 名無しさん (2013-11-27 22:34:09) - 未来は手にしたようですね。 -- 名無しさん (2013-12-17 22:27:55) - 当時引き金引けなかったことを責める人もいたけど、それこそが沙慈の強さだったんだと思うがなあ。戦場でドンパチするだけが戦いじゃない。 -- 名無しさん (2014-04-16 17:03:50) - 時獄篇ではバナージ達の先輩ポジション -- 名無しさん (2014-05-15 21:49:19) - ↑2その辺含めて、スタッフも視聴者層を少し見誤ってた部分があると思う。思ったよりガキが多かったんだろ -- 名無しさん (2014-05-15 21:55:40) - ただオーライザーで脱走を踏みとどまったのはまあ良かったかな -- 名無しさん (2014-05-15 22:05:20) - いわゆる「お前ら」に近いポジだからだろうな批判されるのって。自分も多分彼と同じ状況になったら同じことしそうって思っちゃうし -- 名無しさん (2014-05-15 22:19:12) - ルイズ死ぬ展開も構想にあったらしいが、もしそうなってたら幸せになれた気がせんなぁ -- 名無しさん (2014-07-02 06:19:52) - 劇場版でELSリボンズが病院で襲いかかって刹那が助けて来た時もなかなかの名場面だと思う。リボンズが影になってるのに刹那が何か投げた途端ルイス庇って物影隠れて、その後の「どういう事だよ刹那!」に万感の思いがこもってると言うw -- 名無しさん (2014-08-27 00:14:36) - 白いパイロットスーツというスター性の高い物を着てたけどガンダムには、乗らなかった。でもそれで良かった。 -- 名無しさん (2015-02-09 16:47:47) - スパロボとかのオリジナル展開でガンダムに乗る機会とか無いかな?刹那がダブルオーライザーを一人で操縦して沙慈はエクシアリペア2で戦うとか -- 名無しさん (2015-11-20 13:59:29) - 映画館で劇場版見たが沙慈の「僕全然出てなかったな…」に笑いが起こってたな。まああの戦いで沙慈の存在は多分公表されてないだろうし -- 名無しさん (2016-05-18 14:45:19) - どうせ今度はマイトガインのサリーちゃんとバイト先が同じなんだろう沙慈・スケコマシロード -- 名無しさん (2016-06-09 23:48:55) - 何回か話題に出てるかもしれないが、実は映画は最初ら辺の脚本だとイノベイターに覚醒する兆候があったと思われる描写が。でも思い直して一般人でいこうってなって大正解だと思う -- 名無しさん (2016-10-16 22:27:23) - もしネーナと出会ったらどんな事になるだろうか…? -- 名無しさん (2016-11-09 22:24:00) - そろそろスパロボでまたダブルオーに相乗りして欲しい・・・・二人分の精神コマンドあると凄く楽なんだよ -- 名無しさん (2016-12-15 21:27:30) - や関し -- 名無しさん (2017-04-16 11:31:13) - ↑違ル聞 -- 名無しさん (2017-05-07 14:12:07) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2010/12/09(木) 16:51:16 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&b(){&color(dodgerblue){戦いで勝ち取る未来なんて…本当の未来じゃないよ!}} &b(){&color(dodgerblue){僕達は分かり合う事で……未来を築くんだ!!}} } 『[[機動戦士ガンダム00]]』の登場人物。 CV:[[入野自由]] 性別:男 誕生日:3月10日 年齢:17歳(1st)→22歳(2nd)→24歳(劇場版) 身長:168㎝(1st)→178㎝(2nd以降) 体重:50㎏(1st)→60㎏(2nd以降) 血液型:A型 所属:[[ユニオン領・経済特区 日本>ユニオン(機動戦士ガンダム00)]](1st)→[[私設武装組織 ソレスタルビーイング]](2nd) 搭乗機 ・GNR-010 [[オーライザー]] ・GN-0000+GNR-010 [[ダブルオーライザー>ダブルオーライザー/トランザムライザー]] 本作のもう一人の主人公であり、同作に於ける「&u(){[[&font(#1e90ff,b){一般人}>普通(属性)]]}」代表。 その立ち位置から我々の思いを代弁するキャラクターでもある。 高校在籍時に知り合った留学生の[[ルイス・ハレヴィ]]とは恋人同士の間柄。 【1stシーズン】 [[ユニオン領・経済特区 日本>ユニオン(機動戦士ガンダム00)]]在住で、宇宙工学の専門学校に通う一般人。 姉の絹江・クロスロードと二人暮らしであり、父親は有名なジャーナリストであったが既に他界。 基本的にルイスと行動しており、彼女に振り回される平和な毎日を過ごしていた。 [[私設武装組織 ソレスタルビーイング]]による武力介入が始まると同時にソレスタルビーイングに対して少なからず関心を抱いてはいたが、天柱での事故で[[ガンダムキュリオス]]に助けられて以降、本格的に関心を持つようになる。 しかし特別彼等と関わる事はなく、姉やルイスの他、「&font(#0000ff){変わった名前}」の隣人、[[刹那・F・セイエイ]]を花見に誘ったり家に招き入れたりとご近所付き合いもそこそこにやりつつ、 ルイスにせがまれて高級指輪を買う為に必死でピザ配達のバイトに励む等、健気な青年だった。 #center(){そう、&font(#ff0000,b){この時点までは……。}}   第18話にて[[従兄弟>いとこ]]の結婚披露宴に出席する為、スペインに一時的に帰郷していたルイスが[[ガンダムスローネ]]の襲撃によって負傷してしまったのだ。 ルイスの欲しがっていた指輪を持って病院に駆け付けるも、彼女が左手を失い、指輪を嵌める事が出来ないと知って愕然とする。 結局、ルイスに「&font(#ffdc00){夢を叶えて}」と望みを託された後に一時の別れを告げられ、失意の内に帰国した。 ガンダムエースに掲載された漫画では、ルイスへの愛情や後ろ髪を惹かれる想いは強かったものの、 無力な自分がルイスの現状をどう受け止めて良いか全く見当がつかず、ルイスの前から一時的に離れる事が出来た事に心の何処かで安堵を感じていたのを自覚し、罪悪感を抱いてもいたという。 この罪悪感は、4年後になってより残酷な形で彼を強く苦しめることとなる。 ところが日本に帰ると、今度は姉・絹江の訃報を聞かされる羽目に。 絹江がソレスタルビーイングの取材をしていた事を知っていた沙慈は、姉がソレスタルビーイングに消されたとを確信。 恋人を傷付け、唯一の肉親の命を奪ったソレスタルビーイングを憎悪した彼はその象徴たるガンダムに憎悪を向け、その撃墜を強く望むようになった。 4年後には無事宇宙技術者としてコロニーで働いていたが、ルイスとは音信不通になっており、働きながら宇宙で彼女を待つ日々を送っていた。 そんなある日の作業途中、見覚えのある&font(#00a497){緑の光}を目撃。 沙慈は嘗て憎悪し、しかし完全に消え去った筈のその光を放っていた存在の名を呟いた。 #center(){ &font(#1e90ff){あの光…。そう、あの光は……} &font(#1e90ff,b){ガンダム……?} }   【2ndシーズン】 宇宙技術者として働いていたものの、職場で同僚として働いていた反政府組織 カタロンの構成員、エディ・ミヤサカの強制連行に居合わせ、 そのあまりにも暴力的な連行を見てはいられず思わず庇ってしまい、自身も[[アロウズ>地球連邦平和維持軍]]に囚われてしまう。 資源衛星にて懲罰の為の強制労働を強いられた上、カタロン構成員を誘き寄せる罠の一環としてのオートマトンによる虐殺にまで居合わせてしまうも、 間一髪の所を嘗ての隣人であった刹那に救出された。 しかし、刹那がソレスタルビーイングのガンダムマイスターであった事、アロウズの水面下での悪行、スローネの真実を知る事に。 刹那がルイスの怪我の直接の原因でない事や、アロウズが決して良い軍隊ではない事を頭では理解しても、 ソレスタルビーイングによって大切な人を傷付けられ、唯一の肉親を殺された憎悪は消せず、刹那に怒りをぶつけてしまう。 #center(){ &font(#1e90ff){分かってるのか!?君達がやった事で、多くの人が死んだんだ!君達がそうしたんだ!} &font(#1e90ff){……君達の所為で、僕の…好きだった人は…傷ついて…。家族や親戚を殺されて……!} &font(#1e90ff){僕の…唯一の肉親だった姉さんも……ソレスタルビーイングに関わったばかりに…殺されてしまった……!} &font(#1e90ff){ルイスも……。姉さんも……!いなくなったんだ!!何とか言えよ!!―――言えよッ!!} &font(#1e90ff,b){……返せ…!返してくれ…!!二人をッ!!!返してくれよぉおおおおおッッッッッ!!!!!} } [[プトレマイオス2>プトレマイオス(機動戦士ガンダム00)]]が地球に降りた後、カタロン基地にて脱走を図ったものの、途中で[[連邦正規軍>地球連邦平和維持軍]]に捕まってしまう。 カタロンとは一切関係の無いただの一般人と見抜いた[[セルゲイ・スミルノフ]]によって解放されるも、彼の話を盗み聞きしていた連邦軍人にカタロン基地を発見されてしまい、 自分が直接手を下した訳ではないとはいえ、結果的には世話になったカタロンの人々を殺めるという事態に発展してしまう。 今迄&font(#0000ff,b){被害者}だった彼は一転して&font(#ff0000,b){加害者}になってしまったのだ。 カタロン残党の避難の為、ソレスタルビーイングがアロウズの囮になって戦闘した際には自分が仕出かした事を少しでも償うべく、 [[イアン・ヴァスティ]]の砲撃を手伝うが、その引き金を引こうとする度にこれまで自分が加害者に投げ付けてきた言葉が自らに突き刺さり、引き金を引けなかった。 覚悟していた筈なのに結局引けなかった事を後悔し涙するも、イアンに「&font(#393f4c){良いさ、それで……}」と優しく声をかけられ、これ以降は自身の在り方について改めて考えるようになる。 そして宇宙に上がるまで彼は贖罪の思いからイアンの手伝いをしていたが、アロウズの襲撃に遭い、急遽完成したばかりの[[オーライザー]]に搭乗。 以後、正式にオーライザーのパイロット…もとい、調整役として戦場に赴く事になる。この辺りから刹那とは戦友兼相棒のような関係になった。 幾度か[[トランザムライザー>ダブルオーライザー/トランザムライザー]]の力でルイスと邂逅を果たすが、彼女の思い違いや、彼女に想いを寄せる[[アンドレイ・スミルノフ]]の横槍によって有耶無耶に。 ルイスとの溝が深まってしまうも、これで彼女が戦いを望んでいないとを確信。改めて彼女を救う決意を固めた。   [[リボンズ・アルマーク]]率いる[[イノベイター勢力>イノベイター(機動戦士ガンダム00)]]との最終決戦ではルイスの乗る[[レグナント>エンプラス/レグナント]]を退け、気絶していたルイスを救出するも突然覚醒した彼女に絞殺されかけてしまう。 が、思い出の指輪を見て彼女は錯乱し、意識不明の危険な状態に陥ってしまった。 しかし、刹那の行った[[トランザムバースト>トランザムシステム(機動戦士ガンダム00)]]の力と沙慈の呼びかけによってルイスは意識を取り戻し、遂に彼女との和解を果たしたのだった。 エピローグでは入院中の彼女の元を訪れ、平和と世界の行く末について語り合っていた。 【[[劇場版>劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-]]】 2ndシーズンでは何か坊ちゃんヘアーだったが、この時期になると垢抜けたイケメンと化している。 宇宙技術者に復職して仕事を続け、ルイスの退院も間近と一先ずは順風満帆と呼べる生活を送っていた彼であったが、 [[ELS>ELS(機動戦士ガンダム00)]]の襲来を機に謎の発作を起こすようになったルイスを心配しており、とうとう直接ELSが襲ってきた窮地を刹那に救出される。 ELSが地球を目指してくる事を知った彼はルイスを脳量子波遮断施設に移して彼女に寄り添うつもりだったが、 「&font(#1e90ff,b){自分なりの“戦い”で地球とルイスを守りたい}」という彼の本心を見抜いていた彼女に見送られ、[[軌道エレベーター>軌道エレベータ]]で連邦軍の支援を行った。 彼が働いていたこの軌道エレベーターは、嘗て1stシーズン第5話でルイスと一緒に見学に赴いた場所である。 「&font(#1e90ff,b){学生の修学旅行気分で恋人と燥いでいた場所で自分なりに戦う為に奮闘する}」というのは何とも感慨深いものがある。 因みに、劇場版初期の設定では[[イノベイター>イノベイター(機動戦士ガンダム00)]]に変革する予定だった模様(「ルイスが沙慈へ語りかけたのに対して遠く離れた宇宙空間でそれを聞き、返事をする」というもの)。 しかし本編中、刹那と同じぐらい[[ダブルオーライザー>ダブルオーライザー/トランザムライザー]]に搭乗していたにも拘らず、イノベイターに覚醒する事も無く、 ELSの脳量子波の影響も全く受けていない点を鑑みるに、彼自身はイノベイターの素質を持っていなかった可能性が高い。 尤も、水島精二監督が言及したイノベイターの大元の定義は「&font(#00a497,b){過去の柵から自ら抜け出し、平和実現及び維持の為に踏み出せる意識の革新を遂げた人間}」であり、 肉体の変革は[[GN粒子>GN粒子(機動戦士ガンダム00)]]が齎す必然的変化に過ぎず、云わば本質的な意味でのイノベイターになり易いアドバンテージといったもの。 劇場版を見る限りでは、何れは彼も本質的な意味でイノベイターへと変革し、ルイスと共に生き続ける事が出来るだろう。 【台詞集1】 #openclose(show=クリックにて展開){ 「&font(#ffdc00){なになに?どうしたの?}」 「コイツがテロをやっつけたんだと」 「&font(#ffdc00){モビルスーツ?}」 「&color(dodgerblue){何処の軍隊?}」 「それが分かんないんだって」 「&color(dodgerblue){どういう事…?}」 「&font(#ffdc00){武装組織…?}」 「&color(dodgerblue){ソレスタルビーイング?}」 「&color(dodgerblue){ルイス、ソレスタルビーイングなんているのかな?}」 「&font(#ffdc00){え?}」 「&color(dodgerblue){自分の利益にならないのに、行動する人達なんているのかな…?}」 「&font(#ffdc00){きっと凄いボランティアなんじゃない?}」 「&color(dodgerblue){っ…。うーん……}」 「&font(#ffdc00){あっ…。ちょっと待ってよ、沙慈!}」 「&color(dodgerblue){あ〜あ、またレポートかぁ…。工学部なのに、どうして歴史の単位が必要なんだろう…?}」 「&font(#ffdc00){“これからの技術革新は、軌道エレベーターの保持と、スペースコロニーの開発が中心となる。各国の技術者との交流の為にも、歴史観を養う必要がある”}  &font(#ffdc00){…って最初に言ってなかった?}」 「&color(dodgerblue){理解は出来るけど…}」 「&font(#ffdc00){あら、そのおかげで私は留学出来てるんだけどぉ?}」 「&color(dodgerblue){それについては感謝してる}」 「&font(#ffdc00){ホントに?}」 「&color(dodgerblue){ん……?}」 「&font(#ffdc00){……2年後には、留学もお終いなのよね…}」 「&color(dodgerblue){どうしたの、急に?}」 「&font(#ffdc00){…ねえ、沙慈は将来の事考えてる?}」 「&color(dodgerblue){…漠然とね}」 「&font(#ffdc00){…その中に私の事は入ってる?}」 「&color(dodgerblue){…漠然とね。―――何!?あぁ、ちょっと…!ルイス!女の子って…}」 「&font(#ffdc00){こういう時、追いかけるの!}」 「&color(dodgerblue){……あっ…はい!}」 「&color(dodgerblue){あの…お隣さんですか?僕、沙慈・クロスロードっていいます。この部屋で姉と2人で暮らしています}」 「&color(blue){……刹那・F・セイエイ}」 「&color(dodgerblue){ッ…。“セイエイ”……?変わった名前ですね。これからも宜し―――愛想無いな…}」 「世界が……。世界が、変わってる……」 「&color(dodgerblue){あ…。君…!}」 「&color(blue){…沙慈・クロスロード}」 「&color(dodgerblue){うん、そう。名前憶えてくれたんだ}」 「&font(#ffdc00){誰さん?}」 「&color(dodgerblue){ああ、隣に住んでる―――えっと…}」 「&color(blue){刹那・F・セイエイ}」 「&color(dodgerblue){こんなのおかしいよ…。ソレスタルビーイングが武力介入を続けたって、世界は変わらない。彼等は世界を混乱させてるだけだ…}」 「&font(#ffdc00){何か企んでるんじゃないの?人って自分に得が無い様な事、普通しないし…}」 「&color(dodgerblue){うん…}」 「&color(blue){…それが普通の考えか?}」 「&font(#ffdc00){え…?}」 「&color(dodgerblue){何か言った?}」 「&color(blue){いや、何でもない}」 「&color(dodgerblue){ねえ、どういう事なの、姉さん?ソレスタルビーイングがタリビアを攻撃って…。あの国は戦争も何もしてないじゃないか?}」 「&font(#32ccb6){そうね}」 「&color(dodgerblue){戦いを止めさせるとか言ってたくせに、戦いを引き起こしてる。そんなのおかしいよ……!}」 「&font(#32ccb6){ふぅ……。そんなに簡単じゃないのよ、世界は}」 「&font(#32ccb6){沙慈、旅行気分になって羽目を外し過ぎないようにね。ルイスに変な事しちゃ駄目よ}」 「&color(dodgerblue){な…何言うんだよ?姉さん!}」 「&color(dodgerblue){ルイス、見てるのに…!}」 「&font(#ffdc00){いいから遊びに行く行く!}」 「&font(#ffdc00){ようやく着いた!}」 「&color(dodgerblue){ハァ…}」 「&font(#ffdc00){どったの?}」 「&color(dodgerblue){疲れたの。君が時間いっぱい連れ回すから…}」 「&font(#ffdc00){だらしないなあ}」 「&color(dodgerblue){ルイスがタフなんだよ}」 「&font(#ffdc00){ねえ沙慈!見て見て!}」 「ん?」 「&color(dodgerblue){駄目だって、ルイス!勝手にそんなとこ行っちゃ…!}」 「&font(#ffdc00){綺麗ね…}」 「&color(dodgerblue){うん、ホントに……}」 「&font(#ffdc00){映像で見たのと…全然違う}」 「&color(dodgerblue){うん…}」 「&color(dodgerblue){痛った!}」 「&font(#ffdc00){余所見すんな!}」 「&color(dodgerblue){あ…すみません……!}」 「&font(#ffdc00){私達…あとちょっとで死んじゃってたんだね…}」 「&color(dodgerblue){ルイス…}」 「&font(#ffdc00){実感ないよ…。でも、良かった……}」 「&color(dodgerblue){ねえルイス、最後に言おうとしてた言葉って…何?}」 「&font(#ffdc00){えっ?}」 「&color(dodgerblue){……教えて}」 「&font(#ffdc00){……教えない}」 「&color(dodgerblue){あっ…。丁度良かった。筑前炊き。姉さんが作り過ぎちゃって…。良かったらいかがかな…なんて}」 「&color(blue){今から出掛ける}」 「&color(dodgerblue){あぁ、そう…?}」 「&color(blue){……災難だったな}」 「&color(dodgerblue){えっ?…ああ、ステーションでの…。ホントにね。まさか…ソレスタルビーイングに助けられるなんて、思ってもみなかったよ}」 「&color(blue){…俺もだ}」 「&color(dodgerblue){えっ……?}」 「&color(dodgerblue){どうしてだよ…?}」 「&font(#ffdc00){え?}」 「&color(dodgerblue){おかしいよ、ルイス。ソレスタルビーイングは僕達を救ってくれたのに、戦争なんかしちゃって…!}  &color(dodgerblue){そんな事しても世界は変わらない。憎しみを生むだけだよ……!彼等は、世界を混乱させるだけだ……!}」 「&font(#ffdc00){沙慈、私達ソレスタルビーイングに助けられたのよね?}」 「&color(dodgerblue){ああ、そうだよ。そうだけど……}」 「&color(dodgerblue){ルイス、何もこんな時に出掛けなくたって…}」 「&font(#ffdc00){まだモラリアの事気にしてるのぉ?}」 「&color(dodgerblue){ルイスこそAEU側じゃないか。気にしないわけ?}」 「&font(#ffdc00){モラリアなんて行った事無いし、分かんないって}」 「&color(dodgerblue){ハァ…。で、何処に行こうとしてるの?}」 「&font(#ffdc00){へへーん、まずは…洋服を見て、洋服を見て、洋服を見て、洋服を見る!}」 「&color(dodgerblue){みんな自分のでしょ}」 「&font(#ffdc00){フフッ…}」 「&color(dodgerblue){正直…今迄他人事のように考えてたよ…}」 「&font(#32ccb6){何が?}」 「&color(dodgerblue){何ていうか…。世界の状況みたいな事}」 「&color(dodgerblue){ソレスタルビーイングが現れても、此処は戦争なんかしてないし、自分には関係ない事だって。でも……。}  &color(dodgerblue){バスが爆破されて、大勢の人が巻き込まれて…。それを見た時、関係なくないんだって。分かってなかっただけで…。}  &color(dodgerblue){何も知らなかっただけで…}」 「&font(#32ccb6){あたしもよ}」 「&color(dodgerblue){えっ…?}」 「&font(#32ccb6){さっき被害者の遺族を取材してきたけど、正直きつかったわ…。}  &font(#32ccb6){何もしてないのに、ただその場所に居合わせたというだけで、その人の一生が消えたのよ…。}  &font(#32ccb6){遺族達がソレスタルビーイングを恨む気持ち、分かるわ…}」 「&color(dodgerblue){どだい無理なんだよ。世界から戦争を無くすだなんて……!}」 「&font(#32ccb6){…彼等もそう思ってるんじゃないかしら?}」 「&color(dodgerblue){ッ…。どういう意味?}」 「&font(#32ccb6){戦争根絶なんていう無茶な目的の裏には何かがある。ソレスタルビーイングが成し遂げたいと思う本当の目的が……。ただの憶測だけどね}」 「&color(dodgerblue){でも人は死んだよ。大勢死んだ…!悲しんでる人達も一杯いる…}」 「&font(#32ccb6){そうね。ホントそう思うわ……}」 「&color(dodgerblue){……父さん達生きてたら、どう思うだろう?}」 「&font(#32ccb6){きっと悲しむわ、沙慈の様に……}」 「&font(#e9bc00){会いたかったわ、ルイス!}」 「&font(#ffdc00){今は渡航規制が掛かってるのに…どうして?}」 「&font(#e9bc00){代議士の先生にお願いしてね。ルイス、こちらの方は?}」 「&font(#ffdc00){ああ…。前に言ったでしょ?私のボーイフレンド}」 「&color(dodgerblue){沙慈です。沙慈・クロスロードです}」 「&font(#e9bc00){そう?娘がお世話になっております}」 「&color(dodgerblue){ああ、いえ…}」 「&font(#e9bc00){でも、もう結構ですので。さ、帰るわよ?ルイス}」 「&font(#ffdc00){っ…何言ってるの、ママ?}」 「&font(#e9bc00){世界がこんな状況なのに、一人娘を留学させておけないでしょ?さ…}」 「&font(#ffdc00){嫌だ、帰らない!何とか言ってよ、沙慈!}」 「&color(dodgerblue){と言われても…}」 「&font(#ffdc00){恋人が連れてかれちゃうのよ!?}」 「&font(#e9bc00){“恋人”!?}」 「&color(dodgerblue){い、何時の間に!?}」 「&font(#e9bc00){あ…あなた!}」 「&color(dodgerblue){ご…誤解です、お母さん!}」 「&font(#e9bc00){“お母さん”!?}」 「&color(dodgerblue){あ、いや…。そういう意味では…なくて…。その…}」 「&font(#ffdc00){男の子ならハッキリして!!}」 「&color(dodgerblue){えぇッ!?}」 「&font(#ffdc00){沙慈ぃ!!}」 「&color(dodgerblue){ハァ……}」 「&font(#e9bc00){やっぱりママの見立ては正しかったようね。―――あら?}」 「&color(dodgerblue){ど、ど……。どうも…}」 「&font(#e9bc00){あなたを招待した覚えはありませんけど?}」 「&font(#ffdc00){私がしたの!ねぇ、沙慈?}」 「&color(dodgerblue){僕は…断ったんですけど…}」 「&font(#e9bc00){意志が弱いのね}」 「&color(dodgerblue){よく言われます…}」 「&font(#e9bc00){なら…ハッキリと言って差し上げましょう。お帰りなさい!}」 「&color(dodgerblue){は…はい!}」 「&font(#ffdc00){駄目!!}」 「&color(dodgerblue){でも…}」 「&font(#e9bc00){お帰りなさい!!}」 「&font(#ffdc00){駄目ったら駄目ェ〜ッ!!!}」 「&font(#e9bc00){んまぁ〜!凄いじゃない、ルイス!こんなに日本料理が上手だなんてママ感激だわ!}」 「&font(#ffdc00){食べてみて。とっても美味しいんだから!}」 「&font(#e9bc00){……ハッ!}」 「&font(#ffdc00){美味しい?}」 「&font(#e9bc00){ええ、とっても…}」 「&font(#ffdc00){ママがとっても美味しいって言ってるよ、沙慈!}」 「&font(#e9bc00){え?}」 「&color(dodgerblue){どうも…}」 「&font(#e9bc00){い…いくら料理が出来ても、ルイスとの交際を認める訳ではありませんから。でも、料理が美味しい事は認めてあげるわ}」 「&color(dodgerblue){お口に合って良かったです}」 「&font(#e9bc00){まぁ、美味しそう!わざわざ差し入れなんてしなくても良いのに…}」 「&color(dodgerblue){あ…。アハハ……}」 「&font(#ffdc00){言ったでしょ?ママは物に弱いの}」 「&color(dodgerblue){ピザ1枚だけど…}」 「&font(#e9bc00){あなた}」 「&color(dodgerblue){はい?}」 「&font(#e9bc00){その恰好は?}」 「&color(dodgerblue){あ…。僕、この店でアルバイトしてるんです}」 「&font(#ffdc00){ママ。沙慈はね、御両親が早くに亡くなられて、今はお姉様と2人で暮らしているの…!}」 「&font(#e9bc00){まぁ、御両親を…。それでわざわざアルバイトして……。偉いのね……!}」 「&color(dodgerblue){い、いえ…。そんな…}」 「&font(#ffdc00){ママは涙脆いの}」 「&color(dodgerblue){脆過ぎだよ……!}」 「ガ、ガンダムです!ガンダムが上空から降下してきました!」 「&font(#ffdc00){凄い…!ホントに来た!}」 「&color(dodgerblue){……ガンダム……}」 「&color(dodgerblue){あっ…。ねえ、突然なんだけど、今日時間あるかな?}」 「&color(blue){何故だ?}」 「&color(dodgerblue){…ちょっとお願いしたい事があって……}」 「&font(#ffdc00){うわぁ〜ん!ママぁ……!!}」 「&color(dodgerblue){こうなると思った…。来てくれてありがとう。人数が多い方がルイスの気も紛れると思って…}」 「&color(blue){そうでもないようだ…}」 「&font(#ffdc00){うわぁ〜ん!!!}」 「&color(blue){母親が帰ったぐらいで、何故泣く?}」 「&font(#ffdc00){寂しいからよ!!}」 「&color(blue){会おうと思えば何時でも会える。死んだ訳じゃない}」 「&font(#ffdc00){うわぁ〜ん!!沙慈、コイツ嫌い!叩くか殴るかしてぇ!!}」 「&color(dodgerblue){いや、出来ないって…。ていうか、同じ意味だよ―――}」 「&font(#ffdc00){うわぁ〜ん…!}」 「&color(dodgerblue){ご免ね……}」 「&color(dodgerblue){ルイス…。何時までそうしてるのかな?}」 「&font(#ffdc00){ママが帰って落ち込んでます}」 「&color(dodgerblue){ッ…よく分かってるよ?}」 「&font(#ffdc00){…励まして下さい}」 「&color(dodgerblue){元気出してよ、ルイ―――}」 「&font(#ffdc00){物理的に!お願いします}」 「&color(dodgerblue){ッ……?(ルイスの指差す方を見て)ええッ!?無理だよ、ルイス!こんなブランド物、買える訳ないよ……!}」 「&font(#ffdc00){……アタシの為に買って!}」 「&color(dodgerblue){えっ…!そんな……}」 「&font(#ffdc00){買って買って、アタシの為に!アタシの為にぃ〜ッ!!}」 「&font(#ffdc00){どうしたの?さっきから…。大欠伸なんかしちゃって}」 「&color(dodgerblue){夜中にさ、“合同演習部隊にソレスタルビーイングが武力介入した”ってテロップが流れてたから、ずっとニュースを見てたんだよ。}  &color(dodgerblue){で、気が付いたら朝になっちゃって…}」 「&font(#ffdc00){へぇー、そうなんだ}」 「&color(dodgerblue){大事だと思わないの?}」 「&font(#ffdc00){明日からのテストの方が心配です}」 「&color(dodgerblue){だよねぇ……}」 「&font(#ffdc00){ようやく終わったね、定期試験}」 「&color(dodgerblue){しんどかったぁ…!バイトと掛け持ちだったし…}」 「&font(#ffdc00){試験前くらい休めばいいのに}」 「&color(dodgerblue){ルイスがそれ言う?}」 「&font(#ffdc00){え?何?}」 「&color(dodgerblue){いいよ、もう…}」 「&font(#ffdc00){何?何?}」 「&color(dodgerblue){それよりさ、試験休みどうする?見たい映画とかあるんだったら―――}」 「&font(#ffdc00){ああ…。ごめん。私、ちょっとスペインに戻ってくる。従兄弟の結婚式があるの}」 「&color(dodgerblue){……そうなんだ。ゆっくりしてくると良いよ、うん}」 「&font(#ffdc00){浮気すんなよ}」 「&color(dodgerblue){何を?}」 「&font(#ffdc00){浮気すんなよ!}」 「&color(dodgerblue){ッ…しないってば!}」 「&color(dodgerblue){気を付けてね、ルイス。お父さんやお母さんに宜しく。えっと…それから―――}」 「&font(#ffdc00){そんな事は良いから}」 「&color(dodgerblue){えっ?}」 「&font(#ffdc00){ん…}」 「&color(dodgerblue){な…何?}」 「&font(#ffdc00){お別れのチュウしれ}」 「&color(dodgerblue){えぇっえッ!!?}」 「&font(#ffdc00){チュウしれ!}」 「&color(dodgerblue){ッ…!あぁ……。出来ないよぉ!!}」 「&font(#ffdc00){もう…!沙慈ったら、気にし過ぎ!でも…そういう沙慈が良いよ}」 「&color(dodgerblue){ルイス…}」 「&font(#ffdc00){じゃあ、行ってくるね}」 「&color(dodgerblue){うん!}」 「&font(#ffdc00){ハァ〜イ、沙慈!元気してる?}」 「&color(dodgerblue){バイトの途中。シフト入れ過ぎてもうクタクタだよ…。そっちは?}」 「&font(#ffdc00){結構盛り上がってる。花嫁さんがすっごく美人でね!料理も良い感じだし、それから―――}」 「&color(dodgerblue){あれ?切れちゃった…。まいっか、目標金額まであと少し…!(伸びをして)もう一頑張り!}」 「&color(dodgerblue){ルイス…?}」 「&font(#ffdc00){沙慈…。どうして?}」 「&color(dodgerblue){……ふぅ…。事故に遭ったって聞いて…。ご免、来るのが遅くなって}」 「&font(#ffdc00){学校サボって…}」 「&color(dodgerblue){そんなのいいよ。でも良かった、元気そうで。ホント良かった…!あっ、そうだ!お見舞いって訳じゃないけど…これ}」 「&font(#ffdc00){何?}」 「&color(dodgerblue){(ペアリングを見せ)}」 「&font(#ffdc00){ッ…!これ…?}」 「&color(dodgerblue){フフッ…!ほら、前にルイスが欲しがってたやつ!試験休みの間にバイトしまくってさぁ…!ようやく買ったんだ!受け取って、ルイス!}」 「&font(#ffdc00){……綺麗……}」 「&color(dodgerblue){……ル、ルイス…。僕…ルイスの事……。ルイスの事が―――}」 「&font(#ffdc00){ごめんね、沙慈}」 「&color(dodgerblue){え…?}」 「&font(#ffdc00){折角買って貰ったのに…。凄く綺麗なのに……。……もう…嵌められないの}」 「&color(dodgerblue){……えッ?}」 「&font(#ffdc00){……嵌められないよ……}」 「&color(dodgerblue){……ルイス…。そんな……}」 「&font(#ffdc00){ッ……!ごめんね、沙慈……}」 「ガンダム……!」 「&color(dodgerblue){ルイス、お花……。こっちに置くね}」 「&font(#ffdc00){……沙慈、日本に帰って}」 「&color(dodgerblue){えっ…?}」 「&font(#ffdc00){学校休んじゃ駄目だよ。一緒にいてくれるのは嬉しいけど…でも、何時までもいたらいけないよ}」 「&color(dodgerblue){そんな事…出来ないよ…!ルイスを一人にして帰るなんて…!!}」 「&font(#ffdc00){…沙慈の夢は、宇宙で働く事でしょ?私の所為で、沙慈の夢が叶わないのは…嫌}」 「&color(dodgerblue){でも…!}」 「&font(#ffdc00){今一緒にいても、後で辛くなるよ。―――私は、ずっと引け目を感じて…沙慈は、後悔し続ける……}」 「&color(dodgerblue){そんな事…!!}」 「&font(#ffdc00){……ねえ、私の夢を沙慈に託しても良い?}」 「&color(dodgerblue){えっ……?}」 「&font(#ffdc00){夢を叶えて。それが…私の夢なの。だから…私の夢を叶えて、沙慈……}」 「&color(dodgerblue){ルイス……}」 「&font(#ffdc00){約束よ}」 「&font(#ffdc00){こんな所で寝てると、風邪引いちゃうよ?}」 「&color(dodgerblue){えッ…?あっ……。き、君は?}」 「&font(#ffdc00){自己紹介は男の子からでしょ?}」 「&color(dodgerblue){えッ?あぁ、えぇっと…。沙慈・クロスロード…です…}」 「&font(#ffdc00){ルイス・ハレヴィ!宜しくね、沙慈!}」 「&color(dodgerblue){いきなり呼び捨て?}」 「&font(#ffdc00){ダメ?}」 「&color(dodgerblue){いや、そういう訳じゃ…ないけど……}」 「&font(#ffdc00){……良かった!}」 「&color(dodgerblue){どういう事ですか?左手の再生治療が出来ないだなんて…!}」 「患部の幹細胞に異常が見つかったの。先生によると、『ガンダムのビーム兵器には、細胞障害を起こすものが含まれてるんじゃないか』って…」 「&color(dodgerblue){そ…。そんな……!}」 「&font(#ffdc00){ダメだよ、沙慈。ちゃんと帰らないと。&ruby(そら){宇宙}で待ってて。すぐに追いつくから……。&ruby(そら){宇宙}で……}」 「&color(dodgerblue){ッ……。クッ…!ルイス……!}」 「姉さん、また出張かな……」 「姉さん……。どうして……?どうして!?姉さん!姉さん!!姉さん!!姉さん……!!姉さん……!」 「&color(dodgerblue){僕の父は、フリーのジャーナリストでした}」 「報道屋で、クロスロード氏の名前を知らない奴はいないよ…。お姉さんが我が社に入ったのは、やはり親父さんの影響が…」 「&color(dodgerblue){父が取材相手の企業に濡れ衣を着せられ、投獄された事は…}」 「知っている」 「&color(dodgerblue){面会に行った時、父は…姉さんによくこう言っていたそうです。“事実を求め、繋ぎあわせれば、其処に真実がある”と…}」 「そっか…。だから絹江はあんなに…」 「&color(dodgerblue){教えて下さい…!姉さんは何を取材してたんですか!?}」 「ハッ…!」 「&color(dodgerblue){事故で死んだんじゃない事ぐらい、僕だって分かります!姉さんは…何を?}」 「……絹江は…イオリア・シュヘンベルグの追跡取材を…選任でしていた」 「&color(dodgerblue){えっ…?イオリアって、あの…?}」 「ソレスタルビーイングの…創設者と目される人物だ。すまない沙慈君…。私が止めておけば……!」 「姉さん……!」 「やられちゃえよ、ガンダム……」 「ルイス、久しぶりにメールを出します。  君から返事が来なくなって、もう…2年が経ちました。でも…どうしても伝えたい事があったから……。  僕、今年から宇宙で働く事になったんだ。悲しい事が沢山あったけど…でも、小さな夢を…1つだけ叶えたよ。  だから…もう1つの夢を叶えさせて欲しい。待ってるよ、ルイス。&ruby(そら){宇宙}で待ってるから」 「&color(dodgerblue){あっ…。あれは……}」 「あれは…GN粒子の光か?何処の機体だ?」 「&color(dodgerblue){あれは…連邦のものじゃない}」 「えっ?」 「&color(dodgerblue){粒子の色が違うよ}」 「あっ…。ああ…。確かに……」 「あの光…。そう、あの光は……。ガンダム……?」 } 【台詞集2】 #openclose(show=クリックにて展開){ 「中々やるようになったじゃないか、新入り!」 「&color(dodgerblue){来てもう半年ですよ。いい加減“新入り”じゃなくて、“沙慈・クロスロード”って…}」 「&color(dodgerblue){ミヤサカさん!いきなり何を!?}」 「貴様を連行する!」 「&color(dodgerblue){ッ…!何で僕が!?}」 「放して下さい!僕が何をしたっていうんですか!?止めて下さい!!」 「こんな事で…凹んでられない…!宇宙にいれば、何時かはルイスに…!」 「&color(blue){大丈夫か?}」 「&color(dodgerblue){……ありがとう。あっ…。もしかして…刹那・F・セイエイ?}」 「&color(blue){沙慈・クロスロード……}」 「&color(dodgerblue){刹那、どうして君が?}」 「&color(blue){黙っていろ}」 「刹那…。どうして…君が……!?」 「&color(dodgerblue){刹那・F・セイエイ…!君はガンダムに乗っていたのか?}」 「&color(blue){沙慈・クロスロード}」 「&color(dodgerblue){答えてくれ!}」 「&color(blue){……ああ}」 「&color(dodgerblue){それじゃ…5年前から武力介入を?}」 「&color(blue){ああ、していた}」 「&color(dodgerblue){分かってるのか!?君達がやった事で、多くの人が死んだんだ!君達がそうしたんだ!}  &color(dodgerblue){……君達の所為で、僕の…好きだった人は…傷ついて…。家族や親戚を殺されて……!}  &color(dodgerblue){僕の…唯一の肉親だった姉さんも……ソレスタルビーイングに関わったばかりに…殺されてしまった……!}  &color(dodgerblue){ルイスも……。姉さんも……!いなくなったんだ!!何とか言えよ!!―――言えよッ!!}  &color(dodgerblue){……返せ…!返してくれ…!!二人をッ!!!返してくれよぉおおおおおッッッッッ!!!!!}」 「&color(indigo){何故刹那を撃たなかった?}」 「&color(dodgerblue){人を殺せば、君達と同じになる。そんなのは御免だ……}」 「&color(indigo){刹那に感謝するといい}」 「&color(dodgerblue){ッ!}」 「&color(indigo){彼が君を此処に連れて来なければ、君は…反連邦勢力カタロンとして、処刑されていた…}」 「&color(dodgerblue){そんな事!!}」 「&color(indigo){君は現実を知らな過ぎる。自分のいる世界ぐらい、自分の目で見たらどうだ?!}」 「&font(#1e90ff){……何時まで僕をこうしておくつもりですか?}」 「&font(#f8b500){えっ?}」 「&font(#302833){お前は、アロウズに目を付けられた}」 「&font(#1e90ff){僕はカタロンなんかじゃない!!}」 「&font(#302833){向こうもそう思ってくれれば良いがな……}」 「&font(#1e90ff){あなた達は…また武力介入を行うつもりですか?}」 「&font(#302833){いいや。アロウズを叩く}」 「&font(#1e90ff){連邦軍を…!?}」 「&font(#302833){その政府直轄の、独立部隊だ。奴らは既に、14件もの“鎮圧”という名の…“虐殺”を行っている。}  &font(#302833){被害は数万人規模、その情報はすぐに揉み消されている。お前も…奴らのやり方を味わった筈だ……}」 「&font(#1e90ff){……だから何です!?連邦政府は、あなた達の武力介入で出来たんじゃないですか!}」 「&font(#302833){だから…ケジメをつけるのさ}」 「&font(#1e90ff){戦えば…また罪の無い人が傷付く!}」 「&font(#302833){戦わなくても…人は死ぬ}」 「&color(dodgerblue){……。クッ……!}」 「『スペインでの民間人への攻撃は、ガンダムスローネによる攻撃と断定。攻撃理由…不明』ガンダムスローネ…?  『スローネの機体は本計画に入っていない。また、スローネは擬似GNドライヴを搭載。放出される攻撃用粒子には、人体に影響を及ぼす可能性あり』…!  人体に影響…!?」 「&color(dodgerblue){ガンダムスローネ…。この機体がルイスを…!}」 「&font(#d7003a){アイツラテキ! アイツラテキ! アイツラテキ! アイツラテキ!}」 「&color(dodgerblue){えっ…?それってどういう…?}」 「&font(#d7003a){テキブタイセッキン! テキブタイセッキン! セントウジュンビ! セントウジュンビ!}」 「&color(dodgerblue){そんな…。戦うのか……?}」 「……ガンダム……!」 「&color(blue){確かに記録にある通り、スローネと俺達は、別の立場で武力介入を行っていた}」 「&color(dodgerblue){仲間じゃないと…!?}」 「&color(blue){ああ}」 「&color(dodgerblue){……それでも、君達も同じ様にガンダムで人を殺し、僕と同じ境遇の人を作ったんだ…。君達は憎まれて当たり前の事をしたんだ…!}」 「&color(blue){分かっている}」 「&color(dodgerblue){世界は平和だったのに…。当たり前の日々が続く筈だったのに…!そんな僕の平和を壊したのは君達だ!!}」 「&color(blue){……自分だけ平和なら、それで良いのか?}」 「&color(dodgerblue){ハッ…!そうじゃない…。でも、誰だって不幸になりたくないさ……!}」 「&color(dodgerblue){艦内が騒がしいようだけど、何をしようとしているの?}」 「&font(#d7003a){ナカマキュウシュツ! ナカマキュウシュツ!}」 「&color(dodgerblue){“仲間”…?}」 「&font(#d7003a){サクセンカイシ! サクセンカイシ!}」 「&color(dodgerblue){また戦いを……}」 「……イアンさん。あなたは…どうして此処にいるんですか?」 「&color(dodgerblue){あの子供達も君達の犠牲者だ!君達が変えた世界の…!}」 「&color(blue){ああ、そうだな}」 「&color(dodgerblue){何も感じないのか!?}」 「&color(blue){感じてはいるさ…。俺は二度と…あの中に入る事は出来ない}」 「&color(dodgerblue){それが分かっていて、何故戦うんだ!?}」 「&color(blue){…理由があるからだ。分かって貰おうとは思わない。恨んでくれて構わない……}」 「&color(dodgerblue){……刹那……}」 「ソレスタルビーイングもカタロンも、戦いを引き起こす奴等じゃないか…。そんな所にいられるか…!」 「……僕は……カタロンでもソレスタルビーイングでもありません……!」 「僕の存在を知られたって…。もしかして…!?」 「ぼ、僕が……。僕が話した所為で……!そんな……!そんな……!!嘘だぁあああああああッッッッッ!!!!!」 「&color(indigo){何をした?}」 「&color(dodgerblue){ッ…!ぼ、僕は…}」 「&color(indigo){したんだな?誰だ君は?アロウズのスパイか?}」 「&color(dodgerblue){ち、違う!僕は……!!}」 「&color(indigo){……訳を話して貰うぞ、沙慈・クロスロード}」 「&color(indigo){何という…。何という愚かな事を…!}」 「&color(dodgerblue){こんな事になるなんて、思ってなかった…。僕は、戦いから離れたかっただけで…!こんな事に…!!そんなの、僕…}」 「&color(indigo){彼等の命を奪ったのは君だ!}」 「&color(dodgerblue){ハッ……!}」 「&color(indigo){君の愚かな振舞いだ!“自分は違う。自分には関係無い。違う世界の出来事だ”}  &color(indigo){そういう現実から目を背ける行為が、無自覚な悪意となり、この様な結果を招く!}」 「&color(dodgerblue){ッ…!ぼ、僕は……!そんなつもりじゃ……!}」 「僕のした事でここまで……。僕は…どうしたら……?姉さん、ルイス……」 「カタロンの人達を守るんですよね?僕にも、何か手伝わせて下さい!」 「何かしなきゃ……!」 「&font(#1e90ff){イアンさん!僕にも手伝わせて下さい!}」 「&font(#393f4c){…覚悟はあるんだな?}」 「&font(#1e90ff){あの人達を守りたいんです!}」 「&font(#393f4c){…ッ!分かった、ついてこい!}」 「&font(#1e90ff){はい!}」 「&font(#393f4c){何してる!?撃て!}」 「&color(dodgerblue){(人を殺せば、君達と同じになる……)}」 「&font(#393f4c){どうした!?早く!!}」 「&color(dodgerblue){(戦えば、また罪の無い人が傷付く!)}」 「&color(dodgerblue){く、来るな…!}」 「&color(dodgerblue){(君達は憎まれて当たり前の事をしたんだ…!)}」 「&color(dodgerblue){来ないでくれ!}」 「&color(dodgerblue){(あの子供達も君達の犠牲者だ!)}」 「&color(dodgerblue){僕は…!!}」 「僕はあぁあああああああッッッッッ!!!!!」 「&color(blue){沙慈・クロスロード…。良いのか?お前はガンダムを…}」 「&color(dodgerblue){カタロンの人達が無事に逃げられる迄は、何でもやるよ…}」 「君でも…笑うんだ……」 「&color(dodgerblue){彼女…}」 「&font(#d7003a){サビシイノ?サジ! サビシイノ?サジ!}」 「&color(dodgerblue){あ…。そうだね、少しね……}」 「&color(dodgerblue){ルイスと…会った?}」 「&color(blue){ああ、偶然にな}」 「&color(dodgerblue){……元気だった?}」 「&color(blue){ああ…。お前の事について聞かれた。&ruby(そら){宇宙}で働いていると答えた}」 「&color(dodgerblue){そう…。そうなんだ……}」 「&color(blue){連絡取ってないのか?}」 「&color(dodgerblue){あっ…。……それは……}」 「&color(darkorange){今、“ママ”って言わなかった?}」 「&color(blue){ああ、言った}」 「&color(dodgerblue){という事は…}」 「&font(#393f4c){そうか、会うのが初めての奴もいたなぁ。わしの嫁だ!}」 「&font(#ff3333){リンダ・ヴァスティです}」 「&font(#1e90ff){わ、若い……!}」 「&color(orangered){どうかしました?}」 「&color(dodgerblue){ッ…。どうして良いか分からないんです。僕の所為で、多くの人が命を落とした…!その償いはしなきゃいけない…。}  &color(dodgerblue){でも、戦う事なんて…人を殺す事なんて……!僕にはとても……}」 「&color(orangered){出来ないのが当たり前です}」 「&color(dodgerblue){でも……!何かしないと……。自分に出来る事を、何か……。あの、聞いていいですか?}」 「&color(orangered){何をです?}」 「&color(dodgerblue){あなたは、これからも彼らと一緒にいるつもりですか?}」 「&color(orangered){ええ。アレルヤがここにいる限りは}」 「&color(dodgerblue){戦いに巻き込まれても?}」 「&color(orangered){……私は軍人でしたし、そういう覚悟も出来ているつもりです。それに…もう決めたから。}  &color(orangered){私は何があっても、アレルヤから離れないと……}」 「&color(dodgerblue){羨ましいな…。僕にもそう思える人がいて……。もし再会する事があったら、二度と離れないって思ってて…。}  &color(dodgerblue){でも、何だか不安で…。無性に不安で……}」 「&color(blue){トレミーに残る?}」 「&color(dodgerblue){ああ。僕にも、何かやれる事があると思うんだ。戦わなくても、やれる事が……!}」 「&font(#1e90ff){イアンさん!しっかりして下さい!イアンさん!}」 「&font(#393f4c){あっ…。オーライザーの…調整は終わった……}」 「&font(#1e90ff){オーライザー?}」 「&font(#393f4c){コイツを…ダブルオーに……}」 「&font(#1e90ff){そんな事より、早く医務室へ…!}」 「&font(#393f4c){わしの事はいい……。オーライザーを…届けるんだ……。そうでないと、わしらは全員やられる……!}」 「&font(#1e90ff){イアンさん……!}」 「&font(#393f4c){守るんだ…。皆を…仲間を……!}」 「&color(dodgerblue){オーライザー、出します!}」 「&font(#302833){お前が!?}」 「&color(darkmagenta){クロスロード君!}」 「&color(dodgerblue){イアンさんに言われたんです。ハロも手伝ってくれますから!}」 「&color(dodgerblue){刹那!}」 「&color(blue){沙慈・クロスロード?!}」 「&color(dodgerblue){イアンさんに言われて、この機体を刹那に!}」 「えっ…!?ドッキングした!?」 「声が…聞こえる…?」 「&font(#ffdc00){ガンダム……ッ!}」 「&color(dodgerblue){ッ…!その声…。まさか……ルイス…!ルイス!!}」 「&font(#ffdc00){何?どうして沙慈の声が…?}」 「&color(dodgerblue){ルイス、まさかモビルスーツに…?}」 「&font(#ffdc00){何処にいるの!?沙慈、何処に?まさか…ガンダムに……?}」 「&color(dodgerblue){ルイス…。まさかアロウズに……?}」 「&font(#ffdc00){……沙慈、どうして?}」 「&color(dodgerblue){……どうして君は……?どうして……?}」 「&font(#ffdc00){……どうして…あなたが……?}」 「&color(dodgerblue){どうして此処にいるんだ!?}」「&font(#ffdc00){どうして此処にいるの!?}」 「&font(#ffdc00){沙慈ぃいいいいいッッッ!!!!!}」 「&color(dodgerblue){ルイスゥウウウウウッッッ!!!!!}」 「行かなきゃ…。行かなくちゃ……。ルイスの…所に…。ルイスの……!」 「動け!動いてくれ!頼むから…!!動けってんだよぉッ!!!―――ルイスの所に行くんだ…。ルイスの所に……!」 「&color(blue){沙慈・クロスロード……}」 「&color(dodgerblue){……ルイスの声が聞こえたんだ……。モビルスーツに乗っていたんだ……。僕の名を…呼んでたんだ……}」 「&color(blue){……何故…彼女はアロウズに?}」 「&color(dodgerblue){ハッ……!決まってるだろ?ガンダムが憎いんだよ…!ルイスの両親はガンダムに殺されたんだ!!}  &color(dodgerblue){……君等の所為だ…。君等の所為でルイスはアロウズに入って、そして……。何故…。何故なんだ…?どうしてこんな事に……!?}」 「&color(blue){戦え}」 「&color(dodgerblue){ッ…。えっ…?}」 「&color(blue){ルイス・ハレヴィをアロウズから取り戻すには、戦うしかない}」 「&color(dodgerblue){僕が…戦う…?}」 「&color(blue){彼女の事が大切なら、出来る筈だ}」 「&color(dodgerblue){ッ…!人殺しをしろって言うのか!?}」 「&color(blue){違う!彼女を取り戻す戦いをするんだ}」 「&color(dodgerblue){そんなの詭弁だ!戦えば人は傷付く!ルイスだって!}」 「&color(blue){お前の為の…戦いをしろ…!}」 「&color(dodgerblue){クッ…!(刹那を殴り飛ばし)冗談じゃない…!僕はお前等とは違うんだ!一緒にすんな!!}」 「この宙域を離れたら、ルイスには…!」 「会いに行かなきゃ、ルイスに…!アロウズなんかにいちゃいけないんだ!  僕達は関係無いのに、こんな所にいるのがおかしいんだ!戦争なんて、やりたい奴等だけで勝手にやってろよ!」 「&color(dodgerblue){僕達は取り戻すんだ…。あの頃を…。あの日々を……!}」 「&color(indigo){(そういう現実から目を背ける行為が、無自覚な悪意となり、この様な結果を招く!)}」 「&color(dodgerblue){ハッ…!}」 「&color(indigo){(彼等の命を奪ったのは君だ!君の愚かな振舞いだ!)}」 「&color(dodgerblue){……また僕は…同じ事を……。どうすれば…!どうすればいいんだ…!?ルイス……!}」 「ル…ルイス……!」 「&color(dodgerblue){ルイスを知ってるんですか!?}」 「&color(orangered){はい…。といっても彼女が着任した直後、私は此処に…}」 「&color(dodgerblue){ルイスはモビルスーツの…}」 「&color(orangered){ええ、パイロットでした}」 「&color(dodgerblue){やっぱり…!やっぱりあの時、ルイスは近くにいたんだ…!}」 「これが…ソレスタルビーイングの戦い……」 「&font(#f8b500){兎に角、直せる所だけでも直すです!}」 「リョウカイ! リョウカイ!」 「&color(dodgerblue){僕達も手伝うよ}」 「&font(#f8b500){協力…感謝です!}」 「&color(dodgerblue){あのモビルスーツは…!}」 「&color(orangered){あっ…!私の…機体……?}」 「&color(dodgerblue){ルイス!}」 「ルイス…!止めてくれ、ルイス!!」 「&font(#393f4c){オーライザーにパイロットが必要だ。ラッセに頼みたい所だが……}」 「&color(blue){オーライザーに乗れ}」 「&color(dodgerblue){えっ…!僕が…!?}」 「&color(blue){6万もの人命が懸かっている。これは…守る為の戦いだ}」 「&color(dodgerblue){…守る為の……}」 「&color(blue){成功の確率は低いだろう…。だが、始める前から諦めたくない!}」 「&color(dodgerblue){守る為の…戦い…}」 「&font(#393f4c){コイツを着ていけ}」 「&font(#1e90ff){んっ?}」 「&font(#393f4c){頼むぞ、命を守れ……}」 「&font(#1e90ff){……ッ!はい!}」 「相手は機械だ…。人じゃないんだ……!」 「…沙慈・クロスロード、発進します!」 「協力するのは今回だけだ。衛星兵器を破壊する為なら…」 「ルイスも同じなんだろうか……。家族を失った悲しみを、憎しみに変えて…。僕はルイスに何を言えば……?」 「&color(dodgerblue){僕は…}」 「&color(blue){(ルイス・ハレヴィを取り戻すには、戦うしかない。彼女を取り戻す戦いをするんだ)}」 「&color(dodgerblue){……それが……。僕の…戦い……!}」 「&color(blue){沙慈・クロスロード…}」 「&color(dodgerblue){アロウズの部隊の中に、ルイスの乗った機体があったよ。―――この4ヶ月は戦力を整える為に、敵から逃げ続けてきた…。でも、もう戦うんだろ?}」 「&color(blue){ああ…}」 「&color(dodgerblue){ルイスを討つつもり?}」 「&color(blue){それは…お前次第だ}」 「&color(dodgerblue){ッ……?}」 「&color(blue){戦いは…破壊する事だけじゃない。作り出す事だって出来る。俺は信じている。俺達のガンダムならそれが出来ると。―――あとは…お前次第だ}」 「&color(dodgerblue){……僕は…引き鉄を引けない…}」 「&color(blue){分かっている}」 「&color(dodgerblue){…ルイスに叫び続ける事しか出来ない…}」 「&color(blue){分かっている}」 「&color(dodgerblue){……それでも、僕は…。僕は……}」 「&color(blue){逢いに行こう、ルイス・ハレヴィに……!}」 「&color(dodgerblue){……ああ……。ああ!}」 「&color(blue){逢いに行くぞ、沙慈!}」 「&color(dodgerblue){ああ。行こう、刹那!}」 「オーライザー、沙慈・クロスロード…発進します!」 「ルイス……」 「&color(blue){沙慈、ルイス・ハレヴィに逢いに行くぞ!}」 「&color(dodgerblue){ああ!ルイス…!}」 「ルイスは……?ルイスの機体は……!」 「&color(blue){沙慈、彼女の機体は?}」 「&color(dodgerblue){何処にもいない…!}」 「&color(blue){よく探せ!}」 「&color(dodgerblue){やってるよ!}」 「&font(#302833){ミサイル…一斉発射!}」 「&color(blue){止めろぉおおお}&color(dodgerblue){おおッッッッ!!!!!}」 「ずっと待ってた…!会いたかった!!」 「&color(dodgerblue){ルイス……!ルイス!}」 「&font(#ffdc00){あっ…。さ…沙慈…?}」 「&color(dodgerblue){そうだよ、僕だ!沙慈・クロスロードだ!!}」 「&font(#ffdc00){…沙慈……}」 「&color(dodgerblue){ルイス!ルイス!!}」 「&font(#ffdc00){……クッ……!}」 「&color(dodgerblue){ルイスゥウウウウウッッッッ!!!!!}」 「&color(dodgerblue){綺麗だ……。5年前も、こうやって2人で…地球を見たよね?あの時僕は…この青い地球を見て、宇宙で働こうって決めたんだ……。}  &color(dodgerblue){そして何時か…この景色を、もう一度君と見ようと…そう思ったんだ……}」 「&font(#ffdc00){……もう…会わないと決めていたのに……}」 「&color(dodgerblue){ッ……!―――でも…僕達はこうして出逢えた。ずっと待っていたんだ!君を…この&ruby(そら){宇宙}で!}」 「&font(#ffdc00){……}」 「&color(dodgerblue){戻ろう、ルイス…!あの頃へ!何もかも穏やかだった…あの日常へ!}」 「&font(#ffdc00){……出来ない}」 「&color(dodgerblue){えっ…。どうして…?僕の声を聞いただろ?僕はソレスタルビーイングじゃない。ただ巻き込まれてあそこに―――}」 「&font(#ffdc00){そういう…事じゃない…}」 「&color(dodgerblue){だったら…!?}」 「&font(#ffdc00){(拳銃を構え)}」 「&color(dodgerblue){あっ……!}」 「&font(#ffdc00){……統一世界、恒久和平を実現する為…私はこの身を捧げたの。世界を乱す…ソレスタルビーイングを倒す為……。そして…ママとパパの仇を!}」 「&color(dodgerblue){…ルイス……}」 「&font(#ffdc00){邪魔をしないで!もし邪魔をするなら…あなたを撃つ……!}」 「&color(dodgerblue){……おかしいよ…。おかしいよ!君はそんな女の子じゃなかった!}」 「&font(#ffdc00){……}」 「&color(dodgerblue){何が君を変えたんだ?}」 「&font(#ffdc00){……自分で変わったのよ。自分の意思で}」 「&color(dodgerblue){それは嘘だよ!僕は知ってる、ルイスの事…!優しい女の子だって事!}」 「&font(#ffdc00){……}」 「&color(dodgerblue){宇宙に行く為に、一生懸命勉強した事も!}」 「&font(#ffdc00){……}」 「&color(dodgerblue){我儘を言って、相手の気を引こうとする不器用な所も!!}」 「&font(#ffdc00){……}」 「&color(dodgerblue){本当は…寂しがり屋だって事も……}」 「&font(#ffdc00){……}」 「&color(dodgerblue){……僕は…知ってるんだ……。ルイス……}」 「&font(#ffdc00){……沙慈……}」 「&color(dodgerblue){ルイス……}」 「&font(#ffdc00){……わ…私は……}」 「&color(dodgerblue){(優しく抱き締め)ルイス……}」 「&font(#ffdc00){ッ……。私は……。私は……!}」 「&color(darkorange){もう止すんだ、マリー!}」 「&color(orangered){邪魔をするな!私は、大佐の仇を―――!}」 「&color(dodgerblue){止めろぉおおおおおッッッッ!!!!!}」 「……もう止めてくれ!―――何も変わらない……。仇を討っても、誰も生き返ったりしない…!悲しみが増えるだけだ……!  こんな事してたら、皆どんどんおかしくなって…。何処にも…行けなくなる……!前にすら進めずに……!」 「……戦うよ……!ルイスを取り戻す為に、僕は…僕の戦いをする!」 「分かり合ってるのに…。なのに……。何時か僕も、ルイスと……」 「&color(dodgerblue){他に方法は無かったの…?}」 「&color(blue){無かった。あの時、彼女は……アニュー・リターナーではなかった…}」 「&color(dodgerblue){どうしてそう言い切れるんだ?}」 「&color(blue){何故だろうな…。だが俺には確信があった…。ああしなければ、ライル・ディランディは死んでいた}」 「&color(dodgerblue){そんな……}」 「&color(blue){ルイス・ハレヴィもそうだ}」 「&color(dodgerblue){えっ……!}」 「&color(blue){彼女も何かに取り込まれている…。そう感じる……}」 「&color(dodgerblue){……最近の君はどこかおかしいよ。今迄とは何か……}」 「&color(darkmagenta){トレミーは迂回して、敵の目を引き付けるわ。その間に、通信者との接触をお願い}」 「&color(blue){分かった。いけるな?}」 「&color(dodgerblue){人助けでしょ?そういう事なら協力するよ}」 「&color(dodgerblue){ありがとう}」 「&color(blue){あっ…。何を…?}」 「&color(dodgerblue){そう言いたい気分なんだ……}」 「&color(dodgerblue){行くよ。僕の戦いをする為に…!}」 「&color(darkmagenta){クロスロード君…?}」 「&color(dodgerblue){決めたんです。もう迷いません…!}」 「&color(blue){本当に良いんだな?沙慈}」 「&color(dodgerblue){心配しないでくれ。僕だって…未来を見つけたいんだ…!}」 「&font(#ffdc00){お前達は……世界を乱す悪だ!!!お前達さえいなくなれば!!!}」 「&color(dodgerblue){幸せになれるの!?}」 「&font(#ffdc00){沙慈…!?}」 「&color(dodgerblue){戦いで勝ち取る未来なんて…本当の未来じゃないよ!僕達は分かり合う事で……未来を築くんだ!!そうだろう!?ルイス!!!}」 「&font(#ffdc00){その未来を奪ったのは……ソレスタルビーイングだ!!戦争を仕掛けたのも…世界を歪めたのも!!!}」 「&font(#ffdc00){もう逃げられないぞ、ガンダム!!}」 「&color(dodgerblue){止めるんだ!このままじゃルイスも…!!}」 「&font(#ffdc00){それがどうした?!貴様達を…倒す為なら!!}」 「&color(dodgerblue){ッ…!駄目だぁあああああああッッッッッ!!!!!}」 「ルイス!どうしたんだよ!?ルイス!!!」 「ル…。ルイス……?……あぁ…ッ……。ああぁ……ッ!ルイスゥウウウウウウウッッッッッ!!!!!」 「&color(dodgerblue){ルイス……!}」 「&font(#ffdc00){沙慈……。沙慈……}」 「&color(dodgerblue){ハッ……!ルイス……!}」 「&font(#ffdc00){沙慈…。私…もう……}」 「&color(dodgerblue){……何も言わなくていいさ…。分かってる……!}」 「&font(#ffdc00){……ねえ、この暖かな光は…何?心が…溶けていきそうな……}」 「&color(dodgerblue){…刹那だよ}」 「&font(#ffdc00){…刹那…?}」 「&color(dodgerblue){そうだよ。彼の心の光…未来を照らす光だ……!}」 「ルイスの体を蝕んでいた細胞異常は、その進行を完全に止めた。それも…刹那の放ったあの光のおかげなんだろうか?  真実が…その理由は分からなくても…。でも、彼女は…此処にいる」 「&font(#ffdc00){ねえ、沙慈。世界はこれから…どうなるのかな?}」 「&color(dodgerblue){……正直…僕にも分からない。でも…僕達は、無自覚ではいられないと思う。平和の中にいた僕等は……現実を知り、戦いを知り……その大切さを知った。}  &color(dodgerblue){考える必要があるんだ。本当に…平和を求めるなら……。世界について考える事が……}」 「&font(#ffdc00){うん……}」 「&color(dodgerblue){世界がどうなるか…それは誰にも分からない……。でも…どうにでもなれると思うんだ。過去は変えられなくても、未来は変えられる…。僕達が望む世界へ……}」 「&font(#ffdc00){もし…間違ってしまったら?}」 「&color(dodgerblue){……悲しい擦れ違いが起きて、戦いになってしまったら……。きっと…彼等が立ち上がる。全ての矛盾を抱え込んでも、きっと……!}」 } 【台詞集3】 #openclose(show=クリックにて展開){ 「中々面白かったなぁ!」 「&color(dodgerblue){美化し過ぎだよ…}」 「映画ってそういうもんだろ?」 「&color(dodgerblue){現実はあんな綺麗事なんかじゃないよ…。戦いは…もっと怖いものなんだ……}」 「僕、出てなかったな……」 「あれから…2年の月日が流れた。  私設武装組織 ソレスタルビーイング。彼等の行った武力介入は世界に変化を齎し、緩やかだけど、戦争の無い世界へ向かっている。  だけどそれは、多くの紛争に対して武力介入を行ったソレスタルビーイングと、様々な弾圧行為を行った独立治安維持部隊アロウズが、  人々に武力による恐怖を植え付けた所為だ。  今ある平和は、忘れられない恐怖による仮初の平和…。だから僕達は…考える必要があるんだ。変わっていく世界を見つめ、本当の平和を手に入れる為に……」 「&font(#ffdc00){あ…。沙慈……}」 「&color(dodgerblue){このところ安定してるようだね}」 「&font(#ffdc00){発作も起きないし、そろそろ退院でも良いのに……}」 「&color(dodgerblue){慌てないで、ルイス。時間は…幾らでもあるから}」 「&font(#ffdc00){うん……}」 「この2年間、ソレスタルビーイングは姿を現していない。刹那…。君は今…どうしてる……?」 「&color(dodgerblue){もしもし…。ルイスが…!?あの…すみません、急用が…}」 「またかよ?」 「&color(dodgerblue){本当にすみません!}」 「&color(dodgerblue){ルイス?}」 「&font(#ffdc00){嫌…。来ないで…!}」 「&color(dodgerblue){ルイス!しっかり……!}」 「&font(#ffdc00){嫌……!}」 「&color(dodgerblue){ハッ…!そんな……!}」 「&color(blue){大丈夫か!?}」 「&color(dodgerblue){どういう事だよ、刹那!?}」 「&color(blue){俺にも分からない…。だが……!}」 「&font(#ffdc00){来る…!沙慈、私怖い……!}」 「&color(dodgerblue){大丈夫だよ、ルイス…。大丈夫さ……}」 「&font(#ffdc00){沙慈……?―――行くのね?}」 「&color(dodgerblue){うん…。この世界を…そして、君を守りたいから……}」 「&font(#ffdc00){……気を付けて}」 「&color(dodgerblue){ああ……}」 } 【ゲームでの活躍】 ・vs.シリーズ(『[[NEXT PLUS>機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダムNEXT]]』、『[[Extreme vs.>機動戦士ガンダム Extreme vs.]]』) ダブルオーライザーに搭乗し、声のみ出演。 出撃開始時に原作と同じように刹那との掛け合いや一部攻撃、勝利時等で台詞が存在する。 レグナント戦ではルイスと掛け合いがあるが、結構長い為、最後まで聞けない事も。 ・[[スーパーロボット大戦シリーズ]] 『[[第2次スーパーロボット大戦Z]]』にて初登場。 『破界篇』ではエリア11にある私立アッシュフォード学園に通っている男子学生。 日本人(イレヴン)の血を引いているという事で遠巻きにされていたが、 それを気にせずに自分を好いてくれた留学生のルイスやその環境を憂いて自分を生徒会に入れてくれたミレイ、 自分を受け入れてくれた生徒会メンバーの存在もあり、自分の血は特に気にしておらず、屈折もしていない。   中盤では原作同様、ルイスが大怪我を負い、やはりガンダムを憎む事になる。 『再世篇』ではアッシュフォード学園を退学して宇宙技師として働いていたが、スザク&アロウズに黒の騎士団の関係者ないしはカタロンの構成員と疑われ、 オートマトンで基地諸共消されそうだった所を刹那達に救われ、ZEXISに身を寄せる事になる。 ZEXISがアロウズ以外にもインベーダーや暗黒信者などの侵略者から人類を守る為に戦っている事や、 非戦闘員でも「自分に出来る事」を見つけて自分達なりの戦いをしている事を目の当たりにした為、原作より比較的早く刹那達を受け入れている。 その為、原作に会ったカタロンの基地から脱走の場面が無く、結果としてカタロンが虐殺される事が無くなり、 そう言った意味ではスパロボに参戦して救われたキャラの一人だろう。 刹那も刹那で「&font(#0000ff,b){戦いは俺がやるから、お前は戦ってはならない}」と対応が間逆なのもポイント。 余談だが、会話の表情パターンが少ない為、ちょっとびっくりする程度の事でも有り得ないレベルの驚愕顔を見せる。 #center(){&font(#1e90ff){「今…ママって…」}} その為、この不意討ちに多くのプレイヤーの腹筋が[[トランザム>トランザムシステム(機動戦士ガンダム00)]]した。 劇場版設定の『[[第3次Z>第3次スーパーロボット大戦Z]]』にも引き続き登場。 アッシュフォード学園に復学した後、『時獄篇』ではより専門的な事を学ぶべくアナハイム工業専門学校に転校した事が明かされる。 どこか浮いている[[バナージ>バナージ・リンクス]]を何かと気に掛けていた。 『天獄篇』では大勢の民間人共々サイデリアルに拉致されかけたが、Z-BLUEの活躍により救出された。過去の経験から何とか平常心は保てていたらしい。 『[[UX>スーパーロボット大戦UX]]』では劇場版設定の為、出番は少なめ。ルイスと共に刹那の無事を祈る。 まぁ[[別の入野キャラ>春日井甲洋]]の見せ場が多いから仕方ないとも言えるが。 しかし、『[[BX>スーパーロボット大戦BX]]』では出番が増加。主人公・ヨウタの実家である骨董品店のバイトとして働いており、1話から当然のような顔をして登場する。 ヨウタや悠宇とは知り合いで、様々な経験をしてきた事もあって時には人生の先輩としてヨウタを導いていく。 そのおかげで原作未見のプレイヤーは、沙慈を&font(#ff0000,b){バンプレストオリジナルキャラだと勘違いしたとか…。} 『[[V>スーパーロボット大戦V]]』でも劇場版設定だが、こちらはUX以上に出番が少ない。 というかメインシナリオには殆ど出てこない……のだが、中盤に[[ウリバタケ>劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-]]に「バイトで雇った沙慈というやつのおかげで[[ガイン>勇者特急マイトガイン]]を修復できた」といわれ、例によってのクロスオーバーを果たしていることが判明した。 これには刹那も「&font(#0000ff,b){何!?}」とびっくり。 #center(){ &font(#1e90ff){……編集するよ……!} &font(#1e90ff){……良項目を取り戻す為に、僕は…僕の追記・修正をする!} } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,19) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 『戦争に巻き込まれた一般人』を最も良く体現したキャラだと思う -- 名無しさん (2013-08-23 15:28:16) - イノベイターを受け入れる普通の人間っていう役割もありそうだ。刹那やルイスを見ていると。そういう意味では沙慈もまた『選ばれし者』なのかもね -- 名無しさん (2013-08-24 13:55:29) - ちなみに女性声優陣からはダントツの人気を誇る。 -- 名無しさん (2013-08-24 17:47:10) - 1stの沙慈とルイスとルイスのおかんとのやり取りが好きだった…なんか日常って感じで…それがあんな風にぶっ壊された時に愕然としたわ -- 名無しさん (2013-08-24 17:55:36) - ガンダム・クロスロード -- 名無しさん (2013-08-24 18:40:00) - ルイスも劇場版では完全に回復してないし、容態が急変した時は上司に迷惑がられる… &br()もう少し劇場版では活躍してくれてもよかったのに -- 名無しさん (2013-08-24 20:49:27) - 迷惑がられてたか? -- 名無しさん (2013-08-24 20:55:50) - 刹那と結構友情が深まっていたからファーストで刹那は沙慈君がくれたお姉さんの煮物食べてくれても良かったのに。 -- 名無しさん (2013-08-25 13:34:31) - タグに友人は刹那のみとあるけど赤ハロもいるよ。 -- 名無しさん (2013-08-26 21:40:50) - 劇場版で一緒に映画見に行ってた奴も友人じゃないの? -- 名無しさん (2013-08-27 02:27:54) - 主人公の刹那は基本戦うことに葛藤は抱かないので、逆に戦うことに疑問を葛藤を抱く彼がいないと話が単調になっちゃうんだろうな。沙慈の態度がウザいと言うのもそれはそれで正しいし、もう一人の主人公っていうのはそういう葛藤を抱えたキャラだから、ってことだと思える。 -- 名無しさん (2013-09-13 20:10:13) - 刹那とは対極の主人公だったのかな? -- 名無しさん (2013-09-17 22:02:06) - どういうことだよ刹那ァ! -- 名無しさん (2013-11-27 20:56:09) - サジもいつかガンダムになる……そんな風に考えていた時期が僕にもありました -- 名無しさん (2013-11-27 22:34:09) - 未来は手にしたようですね。 -- 名無しさん (2013-12-17 22:27:55) - 当時引き金引けなかったことを責める人もいたけど、それこそが沙慈の強さだったんだと思うがなあ。戦場でドンパチするだけが戦いじゃない。 -- 名無しさん (2014-04-16 17:03:50) - 時獄篇ではバナージ達の先輩ポジション -- 名無しさん (2014-05-15 21:49:19) - ↑2その辺含めて、スタッフも視聴者層を少し見誤ってた部分があると思う。思ったよりガキが多かったんだろ -- 名無しさん (2014-05-15 21:55:40) - ただオーライザーで脱走を踏みとどまったのはまあ良かったかな -- 名無しさん (2014-05-15 22:05:20) - いわゆる「お前ら」に近いポジだからだろうな批判されるのって。自分も多分彼と同じ状況になったら同じことしそうって思っちゃうし -- 名無しさん (2014-05-15 22:19:12) - ルイズ死ぬ展開も構想にあったらしいが、もしそうなってたら幸せになれた気がせんなぁ -- 名無しさん (2014-07-02 06:19:52) - 劇場版でELSリボンズが病院で襲いかかって刹那が助けて来た時もなかなかの名場面だと思う。リボンズが影になってるのに刹那が何か投げた途端ルイス庇って物影隠れて、その後の「どういう事だよ刹那!」に万感の思いがこもってると言うw -- 名無しさん (2014-08-27 00:14:36) - 白いパイロットスーツというスター性の高い物を着てたけどガンダムには、乗らなかった。でもそれで良かった。 -- 名無しさん (2015-02-09 16:47:47) - スパロボとかのオリジナル展開でガンダムに乗る機会とか無いかな?刹那がダブルオーライザーを一人で操縦して沙慈はエクシアリペア2で戦うとか -- 名無しさん (2015-11-20 13:59:29) - 映画館で劇場版見たが沙慈の「僕全然出てなかったな…」に笑いが起こってたな。まああの戦いで沙慈の存在は多分公表されてないだろうし -- 名無しさん (2016-05-18 14:45:19) - どうせ今度はマイトガインのサリーちゃんとバイト先が同じなんだろう沙慈・スケコマシロード -- 名無しさん (2016-06-09 23:48:55) - 何回か話題に出てるかもしれないが、実は映画は最初ら辺の脚本だとイノベイターに覚醒する兆候があったと思われる描写が。でも思い直して一般人でいこうってなって大正解だと思う -- 名無しさん (2016-10-16 22:27:23) - もしネーナと出会ったらどんな事になるだろうか…? -- 名無しさん (2016-11-09 22:24:00) - そろそろスパロボでまたダブルオーに相乗りして欲しい・・・・二人分の精神コマンドあると凄く楽なんだよ -- 名無しさん (2016-12-15 21:27:30) - や関し -- 名無しさん (2017-04-16 11:31:13) - ↑違ル聞 -- 名無しさん (2017-05-07 14:12:07) #comment #areaedit(end) }

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