クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ園児

登録日:2024/05/04 Sat 17:39:51
更新日:2025/02/17 Mon 21:23:35
所要時間:約 10 分で読めるゾ





オラのゲームがスーパーファミコンになったぞ!
ま、ようするに、冒険ゲームだな。じゃ、そゆことで、買えば~!
(パッケージ裏より、一部抜粋)


【概要】

1993年7月に発売された、テレビアニメ『クレヨンしんちゃん』のSFCゲーム
家庭用ゲームとしてはFCに続いて二作目となる。
アニメがベースになっているとはいえ発売時期が時期のため、初期のブラックなノリが色濃く残っているのが特徴。
タイトル画面のBGMは2代目オープニングテーマである「夢のENDは目覚まし」のインスト版。
おなじみ「オラはにんきもの」は2作目「大魔王の逆襲」の方で流れる。

【メインストーリー】

全部で4つのステージから構成され、各ステージは5つのエリアからで構成される。
3つめと5つめのエリアはクリア後にミニゲームが挟まれる。
(2ステージ以降は条件を満たすと、スロットのミニゲームが差し込まれる)

●第一ステージ

テーマは春。しんのすけが無くした(置き忘れてきた)シロの散歩道具や、シロそのものを探すステージ。
ちなみに見つける道具やシロまでも、カードとして表現されている*1

●第二ステージ

テーマは夏。肝試し大会という名目で、各ステージでお札を見つけて、それをお堂に持って行くことになる。
登場する敵がすべてお化けで不規則な動きをするものも多く、対応しにくい。
第一パートと異なりループしている部分もあったりするので、お堂にたどり着けないといった難しさも。
このステージからシロのカードが登場。

●第三ステージ

テーマは秋。しんのすけの夢の中で、ブラックメケメケ団に捕まったアクション仮面を救出するというカオスなステージ。
秋の要素無くない?シリアスな展開に似つかわしくないBGMと、戦闘員たちのやられ具合が素敵。

●第四ステージ

テーマは冬。幼稚園が主催のようだが、町内全体で行われる雪合戦大会。
吉永先生が指定するカードを見つけてくることがクリア条件となる。

計20ステージに加えて、強制的にミニゲームが入ることもあり、クリアにはある程度の時間がかかるのだがセーブ機能は無い。
やるなら一気に踏破してしまってください。


【登場人物】

野原しんのすけ

主人公。アクションゲームにふさわしく、ジャンプ攻撃、電柱やはしごの上り下り、ダッシュなど一通りできる。SFCのアクションゲームにしては珍しいXボタンでジャンプである。
でんぐり返しや物を投げるアクションもできるが、隙が大きすぎるのであまり使わないだろう。
オープニングだけでなく、人と会話するときも要所でボイスが入っている。

野原ひろし

ミニゲームで登場するだけだが、そのミニゲームはプレイした人に強烈な印象を与えた。

野原みさえ

ミニゲームで登場する他、各ステージでも会話キャラとして登場する。
オープニングではしんのすけとボイスの掛け合いもあり。

●シロ

第一ステージでは散歩に行ったあと、道具ともども置き去りにされたというあんまりな設定。
一応、エリア5のネネちゃんをぶっとばせば返してもらえる。
第二ステージ以降はお助けカードとして登場し、任意のタイミングで召喚できる。

●お友達のみんな(かすかべ防衛隊

第一ステージから早速、敵キャラとしてわらわら登場する。
ジャンプ攻撃や水風船(雪玉)投げをしてくる他、単に接触するだけでもダメージを受ける。
ステージのボス扱いとして出てくることもあり、異様なスピードで物を投げてきたり、
特別な道具でこちらを攻撃してくるという鬼畜。
散々敵対しておきながら、ミニゲームや会話キャラとしてもちょこちょこ登場する。

●その他

お隣のおばさん(北本さん)、酒井しのぶ、売間久里代、ネネちゃんのママなども会話キャラとして登場する。
中には会話がステージクリアに必須となっていることも。


【カード】

ステージ攻略中に拾え、任意のタイミングで使用できるお助けアイテム。
ぶっ壊れアイテムというものは無いので、一度も使ったことが無い人も少なくないかも。

●アクション仮面カード

使用するとしばらくの時間、無敵状態になる。
ただし「ダメージを受けない」タイプの無敵であり「触れただけで倒せる」ような無敵ではない。

●ぞうさんカード

使用するとしばらくの間、敵の動きが止まる。
ステージのボスにも有効だが、止まっている間は敵を攻撃する事ができない為、こちらが圧倒的有利になるわけでもない。
「2」ではダメージを与えるようになった。

●天使カード

使用するとしんのすけが受けたダメージを初期化する。
ちなみに、3回接触ダメージを食らうとクリア失敗(1ミス)となる。

●シロカード

ステージ2以降に登場。シロを召喚する。
召喚されたシロは一定時間しんのすけの前方に配置され、触れる敵を倒してくれる。
次のマップに移動すると帰ってしまう他、高い所にある足場では呼び出せない。


【ミニゲーム】


よくきけよ このゲームは しっぱいすると のこりの しんのすけの かずが ひとり へるんだ

ステージ中に強制的に挿入されるミニゲームだが、これだけを遊ぶこともできる。
各ステージの最後のミニゲーム(★のもの)はクリアできないと残機が1減らされ(その旨を説明するのが「残りのしんのすけの数が減る」というあまりにも身もふたもない文章)、ゲームオーバーになると直前のエリアからやり直しになってしまう。
そのため、ある程度予習しておかないと手も足も出ないということもまぁまぁある。
「●」のミニゲームはBGMが共通。

●じゃんけん追いかけっこゲーム

みさえとしんのすけが、じゃんけんをしてマス移動をし、追いつかれたら負け。いわゆるグリコ
コースを一周してスタート地点までしんのすけが先に到着すれば勝ち。
しんのすけは10マス先の位置からスタートになる。
パー:パンパンマン チョキ:チョコビー グー:グリグリこうげき の文字数だけ進むことができる。
ジャンケンポンの掛け声はあるが、みさえの手はランダムなので、最初からしんのすけの手を選択しておいて良い。
ちなみに手を選ばないと後だしと認識され、1マス後退させられる。
グーかパーのどちらかを出していれば大体勝てる。
しんのすけが勝つとみさえが家から閉め出されるという鬼畜な展開が待っている。

★カード探しゲーム

ひろしが指定する頭文字から始まる言葉を、イラスト一覧から選ぶゲーム。
ワギャンランドのしりとりと画面はそっくりで、時間制限のしんのすけが尻を出し、
背景もストレートに「しり」と書かれているが、ルール上はしりとりでは無く、カルタに近い。
「やきいも」や「ウシ」といったシンプルなカードは問題ないのだが、
「幼稚園のバス*3」「カンタムロボ*4」「組長*5」「おとこのヤクソク(男同士のお約束)」「したいごっこ」*6といった、
イラストだけみても正解の言葉が分からないカオスなものが多い。
一度カードの名前を憶えてしまえば簡単だが、メインストーリー上はこれのクリアが必須。
加えて時間制限が意外と厳しく、カードを見て迷っているとあっさり時間切れになる。
ちなみに間違ったカードを選択すると「もっとよく絵を見ろよ」と言われるが、問題はそこでは無い…。

●水泳大会ゲーム

風間くん、ボーちゃん、マサオくんとプールを泳いで順位を競うゲーム。
ボタン連打することでしんのすけが犬かきで進むが、連射機でも使わない限り連打だけでトップを取るのは至難の業。
コース上には、プロペラ・フィン(足ヒレ)のアイコンがあり、これに触れるとスピードが上がるのでうまく触れていきたい。
逆に渦潮、泡に触れるとしばらく操作不能になったり、スピードダウンする。
他の子と接触するとしんのすけだけが少しだけ操作不能になるというデメリットつき。

ちなみにプール上部には数字が刻まれており、50mプールと思われる。
幼稚園児に泳がせるには割ととんでもない距離なのだが、この四人って…。

★旗上げゲーム

どでかいテレビ画面に映るアクション仮面が出す指示に従って、赤と白の旗を正しく上げ下ろしするゲーム。
幼稚園で行われている、旗上げ大会の決勝戦という設定。対戦相手は吉永先生で、2勝するとクリア。
判定は赤か白か、指示のタイミングでどちらかだけであるため、例えば「赤あげて」と言われたときに赤を上げていれば、白は上げていても下げていてもOK。
段々と指示速度が速くなっていき、吉永先生が失敗しないでいると、最終的にとんでもないスピードで指示が飛んでくる。
稀にアクション仮面が指示を間違えて仕切り直しになることがあるが、最高速をキープしたまま再開するという鬼畜仕様。
現在なら脳トレの一種と言えなくもない。

●給食運びゲーム

風間くんとマサオくんの間に立つしんのすけを、教室まで操作するゲーム。
操作はシンプルで、ボタンを押しっぱなしで進み、放すと止まる。水泳大会ゲームのせいで、連打する必要があると思った人も多いのでは。
前の風間くん・後ろから近づくマサオくんが接触すると一発アウト。
しんのすけもお約束通り変なモーションで移動する為、不安定な姿勢で立ち止まると次に移動するタイミングがワンテンポずれて接触しやすくなる。
風間くんはともかく不規則に移動するマサオくんが曲者。

★神経衰弱ゲーム

風間くんと行う、説明不要のカードゲーム。
但し風間くんと対戦するわけでは無く、しんのすけだけがカードをめくっていき、規定のミスの回数内でカードをすべてめくればクリア。
計18枚のカードだが、その都度、ある規則性に従って並べられているので、お手付きの中で規則を見破ることができるかどうかがカギ*7
ストーリー上ではクリア必須のミニゲームの上、残機をすべて失うとボス戦からやり直しになるのだが、このボスがまぁまぁ鬱陶しいという二段構えである。

●しんちゃんを探せゲーム

出題者は松坂先生。色々なしんのすけが公園全体に散らばっているので、指定された衣装・ポーズのしんのすけを見つけるゲーム。
画面全体にモザイクがかかっているが、時間経過とともにモザイクが薄くなる。
同じポーズや左右対象のポーズ、色違いの衣装などの引っ掛けも紛れているが、ミニゲームの中では単純である。
その分、次のミニゲームに難易度が集約されている。

★スライドパズルゲーム

組長園長先生が出題する、最後の難関。俗にいう15パズルゲーム。
16マスで構成されるイラストの、右下1マスを抜いてシャッフル。それを元に戻すというもの。
適当にカチャカチャやっていてもクリアはまずできない上、5分間という時間制限付き。
時間が進むにつれ、園長先生が笑顔から真顔になり、煽ってくる。「もうあきらめるかい?」
秒読みでカウントダウンした後に「でも できなかったんだから しょうがないよね」と鬼のような発言をする。
イラストは3種類(幼稚園、野原一家、シロ)が用意されており、正解のマスにイラストがくるとそのマスはカラーになる。
特にシロのイラストは難易度が高く、青空のマスは似通ったものが多いので、そもそもどこに戻すのが正解か見当がつきにくい。
旗上げゲームと同じく、現在ならこのミニゲームも脳トレの一種と言えなくもない。


じゃ、そゆことで、追記・修正すれば~!

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最終更新:2025年02月17日 21:23

*1 使用できるカードと色合いは異なる。

*2 しんのすけ談

*3 「幼稚園の」と付くので「よ」から始まる言葉の正解となる。だがこんなものは序の口で。

*4 アニメ版と大きく異なるデザインで、色は緑ですら無い。

*5 園長先生なのだが、「く」から始まる「組長」が正解という初見殺し。

*6 どちらもしんのすけのポーズのみから言葉を推測する。アニメ・原作の初期にはよく登場していたが、最近はモラル的にほとんど登場しないので、見たこと無い人もいるのでは。

*7 なお、当時発売されていた攻略本にはカードの配置が掲載されていた。