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&font(#6495ED){登録日}:2010/12/30 (木) 22:07:02
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます
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真夜中、
全てのスパイが、
スーパーヒーローが動き出す。
知りすぎてしまった者たちを
狩り出す為に…。
─ボブ・ディラン
・コメディアン
「コメディアン(THE COMEDIAN)」はアラン・ムーア作、デイブ・ギボンズ画のアメコミ作品『ウォッチメン』の登場人物の一人。
物語の主人公の一人でありながら、冒頭で彼自身は死んでしまうものの、劇中に於ても特に重要な役割を果たしているキャラクターでもある。
ムーアは、このキャラクターにの説明に際し「CIAの謀略を一纏めにした様な人物で、ある国の指導者が反米的で邪魔ならばコメディアンが行ってケリを付ける。…ある国の反米政権を潰したいならコメディアンが潜入してコトを起こす…」と記している。
実際、作中に於てもDr.マンハッタンを除けば唯一キーン条例制定後以降も活動を許されており、非合法活動に手を染めるプロフェッショナルとして描かれている。
【人物】
本名エドワード・ブレイク
1924年生まれ。
生まれつきの巨体と怪力の持ち主で、年表によれば僅か15歳でスーパーヒーローとしてデビューを果たしている。
尚、スーパーヒーローとなったのは自らの破壊衝動、暴力の欲求を満たす為と云う超危険人物であり、1939年に結成されたミニッツメン…。
更に、1966年に結成されたクライムバスターズ(ウォッチメン)の両方に所属したベテランヒーローでもある。
40年近く(映画では以上)に及ぶ長い活動の中でヒーローとしての自警活動を越えて、政府の依頼する非合法活動に従事していた様である。
…実際の所、経歴を見れば解る様に単に粗暴なだけの人物では無く、かなり頭も回る人物で、「コメディアン」と云うコードネームも破滅に向かい変革して行く時代の中で、自らが道化となる事を選んだと云う皮肉(ジョーク)を込めたが故の名称であり、劇中に於ては当、アニヲタWikiでも絶大な支持を受けているロールシャッハが〝唯一〟尊敬する人物であり、この事はムーアによる紹介文でもわざわざ説明されている程である。
その一方で、劇中に於てコメディアンはかなりの悪漢、疑惑の持ち主としても描かれている。
作中に於て特に重要な事件として扱われているのは、1940年の初代シルク・スペクター=サリー・ジュピターへのレイプ未遂であろう。
この事で作中の主人公の一人…メインヒロインであるシルク・スペクターⅡ=ローリー・ジュスペクツィクから激しく憎まれる原因となっている。
その他、作中で描かれている場面としてはベトナム戦争に参加した際の虐殺行為と、現地で関係を持ち妊娠させた女性に対する仕打ち…等があるが、この時のDr.マンハッタンとのやり取りと交わされる会話はコメディアン=エドワード・ブレイクと云う人物の複雑な人となりを良く表わしており、非常に興味深い物となっている。
その他、1963年のJ.F.ケネディの暗殺や1973年のウォーターゲート事件の揉み消しに関わった事が示唆されている(映画では明確に描写されている)。
それらの活動は、60歳を迎えた1985年に於ても続いていたのだが、ある「島」をブレイクが目撃し、そして…。
…物語は、こうして始まる。
【関連人物】
◆リチャード・ニクソン
第37代合衆国大統領。
タカ派の代表格として知られ、正負の評価を一身に受ける人物。
劇中でもDr.マンハッタンがベトナム戦争への介入を命じられた際に「前任者達なら絶対に頼まなかった事だ」と術介する場面がある。
…現実にはウォーターゲート事件の疑惑を追及された事により、任期の途中で退陣した唯一の大統領なのだが、作中ではベトナム戦争の勝利を呼び込んだ事や、その後の反対意見の封じ込めにより、5期目の当選を果たす等、合衆国を意のままにしている。
◆サリー・ジュピター
初代シルク・スペクターとして知られる往年のセックスシンボルで、年代物のポルノ漫画の題材になっている他、映画では大戦中の爆撃機の側面に姿が描かれていた。
前述の様に、かつてブレイクにレイプされかけた経験があり、この事は半世紀近くが過ぎた現在でもスキャンダルとして扱われている様である…。
…しかし、劇中で、そして作品に挿入されている彼女のインタビューに於ても、彼女が〝エディー〟・ブレイクを悪く言う事は無い。
◆フーデッド・ジャスティス
◆初代ナイト・オウル
◆キャプテン・メトロポリス
◆ダラー・ビル
◆モスマン
◆シルエット
※初代シルク・スペクターと自らを含め、元ミニッツメンのメンバーで、殆どが悲劇的な末路を迎えている。
◆Dr.マンハッタン
◆オジマンディアス
◆ナイトオウルⅡ世
◆ロールシャッハ
◆シルク・スペクターⅡ
※クライムバスターズ(映画ではウォッチメン)のメンバーとなった新世代のヒーロー達。
会合の際にエディー(コメディアン)が取った行動…そこで語った言葉は『ウォッチメン』のテーマにそのまま直結していると言っても良い。
【余談】
原作でのコメディアンは、ベトナム戦争の終結の際に負った傷を隠す為に、それ以後は分厚い革製のマスクを着用する様になっているのだが、映画版では目許のみを隠すドミノマスクを引き続き着用している。
上記の様に、ロールシャッハが唯一尊敬する存在であると共に、
Dr.マンハッタンは
「興味深い人間」
オジマンディアスは
「狂気の時代に生きる賢者」
と、最大級の賛辞(彼らにしては…)を送っている。
粗暴な人物にも関わらず、聖母(マリア)に祈りを捧げる癖がある。
※日本語吹き替えでは「母さん…」となっている箇所。
朝がこようと寝てたまるか。
心臓がガタつこうが知ったことか
オレは祝杯を挙げるのさ。
あんな
コメディアンどものためじゃない、
ここにいない
ダチ公のために…
─エルビス・コステロ
※最後にネタバレ。
!
ローリーはエディーの娘
!
追記、修正お願いします
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- 映画版の吹き替えの「母さん」はほんとアホかと。ねぇ、ウィンチェスター? -- 名無しさん (2014-04-24 12:04:37)
- マリアを母さん呼ばわりは、それはそれで面白いと思うけどね -- 名無しさん (2014-05-18 13:27:28)
- 話しかけちゃいけねえのか? -- 名無しさん (2014-05-20 23:58:09)
- フード・ジャスティスもこいつが殺した疑惑かかってたよな -- 名無しさん (2014-05-21 00:07:36)
- ↑正体含めて知ってたらしいしね。↑3,4聖母を母さん呼ばわりは「意訳」かと思ってた。キリスト教では神に正義を預けるから、エディが敬虔なクリスチャンなら狂った世界と道化の自分を含めて、それでも信仰に帰依してる結果かなあ…と。他人からすりゃ狂った理屈にしか見えないが。 -- 名無しさん (2014-05-21 01:14:27)
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真夜中、
全てのスパイが、
スーパーヒーローが動き出す。
知りすぎてしまった者たちを
狩り出す為に…。
─ボブ・ディラン
・コメディアン
「コメディアン(THE COMEDIAN)」はアラン・ムーア作、デイブ・ギボンズ画のアメコミ作品『ウォッチメン』の登場人物の一人。
物語の主人公の一人でありながら、冒頭で彼自身は死んでしまうものの、劇中に於ても特に重要な役割を果たしているキャラクターでもある。
ムーアは、このキャラクターにの説明に際し「CIAの謀略を一纏めにした様な人物で、ある国の指導者が反米的で邪魔ならばコメディアンが行ってケリを付ける。…ある国の反米政権を潰したいならコメディアンが潜入してコトを起こす…」と記している。
実際、作中に於てもDr.マンハッタンを除けば唯一キーン条例制定後以降も活動を許されており、非合法活動に手を染めるプロフェッショナルとして描かれている。
【人物】
本名エドワード・ブレイク
1924年生まれ。
生まれつきの巨体と怪力の持ち主で、年表によれば僅か15歳でスーパーヒーローとしてデビューを果たしている。
尚、スーパーヒーローとなったのは自らの破壊衝動、暴力の欲求を満たす為と云う超危険人物であり、1939年に結成されたミニッツメン…。
更に、1966年に結成されたクライムバスターズ(ウォッチメン)の両方に所属したベテランヒーローでもある。
40年近く(映画では以上)に及ぶ長い活動の中でヒーローとしての自警活動を越えて、政府の依頼する非合法活動に従事していた様である。
…実際の所、経歴を見れば解る様に単に粗暴なだけの人物では無く、かなり頭も回る人物で、「コメディアン」と云うコードネームも破滅に向かい変革して行く時代の中で、自らが道化となる事を選んだと云う皮肉(ジョーク)を込めたが故の名称であり、劇中に於ては当、アニヲタWikiでも絶大な支持を受けているロールシャッハが〝唯一〟尊敬する人物であり、この事はムーアによる紹介文でもわざわざ説明されている程である。
その一方で、劇中に於てコメディアンはかなりの悪漢、疑惑の持ち主としても描かれている。
作中に於て特に重要な事件として扱われているのは、1940年の初代シルク・スペクター=サリー・ジュピターへのレイプ未遂であろう。
この事で作中の主人公の一人…メインヒロインであるシルク・スペクターⅡ=ローリー・ジュスペクツィクから激しく憎まれる原因となっている。
その他、作中で描かれている場面としてはベトナム戦争に参加した際の虐殺行為と、現地で関係を持ち妊娠させた女性に対する仕打ち…等があるが、この時のDr.マンハッタンとのやり取りと交わされる会話はコメディアン=エドワード・ブレイクと云う人物の複雑な人となりを良く表わしており、非常に興味深い物となっている。
その他、1963年のJ.F.ケネディの暗殺や1973年のウォーターゲート事件の揉み消しに関わった事が示唆されている(映画では明確に描写されている)。
それらの活動は、60歳を迎えた1985年に於ても続いていたのだが、ある「島」をブレイクが目撃し、そして…。
…物語は、こうして始まる。
【関連人物】
◆リチャード・ニクソン
第37代合衆国大統領。
タカ派の代表格として知られ、正負の評価を一身に受ける人物。
劇中でもDr.マンハッタンがベトナム戦争への介入を命じられた際に「前任者達なら絶対に頼まなかった事だ」と術介する場面がある。
…現実にはウォーターゲート事件の疑惑を追及された事により、任期の途中で退陣した唯一の大統領なのだが、作中ではベトナム戦争の勝利を呼び込んだ事や、その後の反対意見の封じ込めにより、5期目の当選を果たす等、合衆国を意のままにしている。
◆サリー・ジュピター
初代シルク・スペクターとして知られる往年のセックスシンボルで、年代物のポルノ漫画の題材になっている他、映画では大戦中の爆撃機の側面に姿が描かれていた。
前述の様に、かつてブレイクにレイプされかけた経験があり、この事は半世紀近くが過ぎた現在でもスキャンダルとして扱われている様である…。
…しかし、劇中で、そして作品に挿入されている彼女のインタビューに於ても、彼女が〝エディー〟・ブレイクを悪く言う事は無い。
◆フーデッド・ジャスティス
◆初代ナイト・オウル
◆キャプテン・メトロポリス
◆ダラー・ビル
◆モスマン
◆シルエット
※初代シルク・スペクターと自らを含め、元ミニッツメンのメンバーで、殆どが悲劇的な末路を迎えている。
◆Dr.マンハッタン
◆オジマンディアス
◆ナイトオウルⅡ世
◆ロールシャッハ
◆シルク・スペクターⅡ
※クライムバスターズ(映画ではウォッチメン)のメンバーとなった新世代のヒーロー達。
会合の際にエディー(コメディアン)が取った行動…そこで語った言葉は『ウォッチメン』のテーマにそのまま直結していると言っても良い。
【余談】
原作でのコメディアンは、ベトナム戦争の終結の際に負った傷を隠す為に、それ以後は分厚い革製のマスクを着用する様になっているのだが、映画版では目許のみを隠すドミノマスクを引き続き着用している。
上記の様に、ロールシャッハが唯一尊敬する存在であると共に、
Dr.マンハッタンは
「興味深い人間」
オジマンディアスは
「狂気の時代に生きる賢者」
と、最大級の賛辞(彼らにしては…)を送っている。
粗暴な人物にも関わらず、聖母(マリア)に祈りを捧げる癖がある。
※日本語吹き替えでは「母さん…」となっている箇所。
朝がこようと寝てたまるか。
心臓がガタつこうが知ったことか
オレは祝杯を挙げるのさ。
あんな
コメディアンどものためじゃない、
ここにいない
ダチ公のために…
─エルビス・コステロ
※最後にネタバレ。
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ローリーはエディーの娘
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- 映画版の吹き替えの「母さん」はほんとアホかと。ねぇ、ウィンチェスター? -- 名無しさん (2014-04-24 12:04:37)
- マリアを母さん呼ばわりは、それはそれで面白いと思うけどね -- 名無しさん (2014-05-18 13:27:28)
- 話しかけちゃいけねえのか? -- 名無しさん (2014-05-20 23:58:09)
- フード・ジャスティスもこいつが殺した疑惑かかってたよな -- 名無しさん (2014-05-21 00:07:36)
- ↑正体含めて知ってたらしいしね。↑3,4聖母を母さん呼ばわりは「意訳」かと思ってた。キリスト教では神に正義を預けるから、エディが敬虔なクリスチャンなら狂った世界と道化の自分を含めて、それでも信仰に帰依してる結果かなあ…と。他人からすりゃ狂った理屈にしか見えないが。 -- 名無しさん (2014-05-21 01:14:27)
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