ケセド(Lobotomy Corporation)

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ケセド(Lobotomy Corporation) - (2022/01/02 (日) 20:37:08) の1つ前との変更点

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&font(#6495ED){登録日}:2020/06/18 Thu 20:44:43 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&color(blue){俺は福祉チームを担当してるんだ。挨拶は後でするとして、福祉チームを開放して管理パートに行きたいみたいだな?}} ケセドとは、[[lobotomy corporation]]に登場するキャラにして、セフィラの一人。 #openclose(show=●目次){ #contents() } *概要 ケセドは、ゲーム進行的には[[ティファレト>ティファレト(lobotomy corporation)]]が擁する中央本部部門を全開放した後、[[ゲブラー>ゲブラー(lobotomy corporation)]]と選択で交流を深めることができるセフィラである。 特徴としては、&font(l){[[野菜王子>ベジータ]]もかくやというMハゲ}……失礼、勿論手に持っているマグカップに入ったコーヒーをいつも手にしていることと、目の下に疲れを象徴するクマができている点。 ……ここまでロボトミー記事を読んで頂いた諸兄ならもうお分かりだろうが、セフィラは基本的に"ある事情"から眠る必要がない。なのにクマができているのは妙であるが……? 性格としては、ややダウナー気味ではあるものの親しみやすくフレンドリーな性格をしていて、こういったキャラにしては珍しいことに、他者からの評判や信頼は厚く、人気があるセフィラである。 それは彼の下になって働く職員は勿論のこと、なんと下層セフィラやゲブラーを除けば同じセフィラ間でもそれは同じらしい。 まさにロボトミー社の人気者、である。 「でも、やっぱセフィラなんだから職員は当然のように虫ケラ扱いに違いないよなあ……」と思った方もいるかもしれない。が、彼と出会った初日、彼の部下が 「E.G.Oの整備に見落としがあり、暫く機能しないものと思われます……」 といった、まあ所謂ミスの報告をした際も、 &color(blue){「なるほど、了解したよ。通常の業務もあるのにE.G.Oの見直しまであって大変だね?} &color(blue){(中略)俺も後で見直しに行くよ。今からでも発見ができて良かったじゃないか」} といった対応をとってみせた。 ……ミスの報告をしにきた部下に対して責めることをせず労り、その上メンタルのアフターフォローまで完備だと……!? なんと上司としては理想的な……と、思うのもつかの間。 &color(blue){「管理人、お前はたくさんのことを学んできただろう。今までお前がやってきた分、職員の命もそれなりに延命できてる」} &color(blue){「悪いことは言わない。それで満足しろ」} と言い切り、&bold(){この会社を良い方向にするのは諦めろ}、とまで断言してみせた。 それだけに限らず、彼のストーリー後半で福祉部門でアブノーマリティが脱走を引き起こした際、ゲブラーが &color(red){「これ以上犠牲者を出さないようにクリフォト抑止力を上げろ」} と要求するも、 &color(blue){「アンジェラ様の許可なくてはクリフォト制御器の操作はできない、諦めな?(要約)」} と言って要求を退ける始末。 だが彼の鬱屈した心は、次第に限界を迎えて……? *研究・ミッション ケセドが出題するミッションはどれもテーマは統一されていて、&bold(){「一日の迅速なクリア」}である。 ミッション発令中は制限時間が内部タイマーで切られていて、その制限時間内にクリアできれば、リザルト画面でクリア確認ができる。 コツとしては、[[ティファレト>ティファレト(lobotomy corporation)]]のミッションと同じように、なるべく高い危険度クラスのアブノーマリティの世話を確実にこなして、脱走はなるべく起こさない。この点に尽きる。 エンサイクロペディアの開放なども、普段から着実にこなして、前準備を整えていれば、達成は難しくない筈。 報酬となる研究は、&bold(){職員を癒やす弾丸}。HPを固定値回復する弾丸、同じくMPを回復する弾丸など。 こまめに使えばエージェントの延命が可能なので、上手く使おう。 但し、ダメージを受ける「前」か「後」かで、これらの弾丸が有効なのかは異なる。「前」ならば、回復量よりも多くダメージを防ぐことができる「シールド弾」を使おう。 *福祉チーム ケセドが統括する部門。 オフィサー生存効果は、&color(blue){弾丸の基本数増加。} 部門勤続効果は、&color(blue){E.G.O防護服の耐性値が上昇する。} 部門説明としては、病気による流行や二次感染を防ぐために、予防措置や従業員の体力やメンタルヘルスなどの福祉に取り組んでいる……のだとか。 安全チームが文字通り安全を確保することに特化しているならば、こちらは医療方面で特化しているらしい。 &font(red, b){※以下はネタバレを多数含みます。} #region(正体) 生前の名前は、&bold(){ダニエル}。旧ロボトミー社の研究メンバーである。 彼はカルメンが披露した学会演説を見て旧ロボトミー社に入社した人物の一人。 ダニエルはとても優秀な人物だった。場違いな高級スーツに身を包み、自らの優秀さを鼻にかけるところがあったものの、優秀なことは事実である上にユーモア溢れるその人格と、整った顔立ちに優しい笑顔の持ち主。まさに、人気者になれる素養マシマシの人物で、すぐに旧ロボトミー社の面々から愛された。 特に能力に関しては折り紙付きで、かのAをして&bold(){「彼程の能力を持ってすれば、どの翼(この世界における、26社程存在する大企業の名称)にも容易に入社することができただろう」}と語っている。 &font(l){お前、そうやって潔く評価することをエリヤにもしてればあんなことには……} コーヒー好きなのはダニエルだった頃からのようで、回想で旧ロボトミー社に入社したての時は、&bold(){「自分が入社するための条件として、コーヒーメーカーを導入してくれ」}なんてものも付け加えた程。 そんな、優秀で、明るい、ムードメーカーの活躍は &bold(){奈落の絶望に突き落とされたことによって、全てが終わりを告げた。} [[ミシェル>ホド(lobotomy corporation)]]の裏切りにより、「爪」を連れて襲来した&bold(){「調律者」}。 彼女はアブノーマリティ収容室の制御室でコーヒーを楽しみながら勤務していたダニエルに詰め寄り、こう言い放ったのだ。 &bold(){「では、この正体不明の化け物共の収容室を全て開放しろ。} &bold(){(中略)私の要求に応じてくれたら……そうだな……。もしかしたら、ここにいる人間だけでも、助かるかもしれんぞ?」} 心臓まで凍てつくような恐怖は、味わったものにしか語ることは許されない。 結論から述べると、&bold(){ダニエルは「調律者」の要求に応じて、収容室を全て開放した。} ダニエルを卑怯者だと思うのは簡単だが、果たして10人いたら10人全員が命を奪われる恐怖に立ち向かうことができただろうか? 答えは否。人間はいつでも誰でも、[[規格外の人間>ゲブラー(lobotomy corporation)]]のように強いわけではない。 誰か、彼を責められようか。 アブノーマリティが脱走し、血と肉と絶叫が飛び交う中。 息も絶え絶えのダニエルは、無線機を使ってAに連絡した。 &color(blue){「俺だけが生き残った……」} &color(blue){仕方なかった……どうしようもなく怖かった……助けられるだけでも救いたかったとか……。} &color(blue){どれも無意味は言い訳だ……。} &color(blue){もうすぐ俺も死ぬ……。} &color(blue){頭が……そっちに向かっている……} &color(blue){……。} &color(blue){地獄でまた会おうな……A……」} Aは、無線に何も返事をすることなく。 沈黙を、その答えとした。 #endregion #region(セフィラコア抑制) &font(red){WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING} &font(red){セフィラ崩壊によるクリファ顕現} &font(red){セフィラコアの抑制が必要} &font(red){WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING} &color(blue){クリフォト暴走レベル8達成&「エネルギー精製」} &color(blue){受けるダメージに異常を感知しました} #center(){&color(blue,black){雨が降っている。}} #center(){&color(blue,black){これは職員たちの涙だよ。決して止むことのない……}} ケセドはかつて、[[マルクト>マルクト(lobotomy corporation)]]に負けないレベルで熱意に溢れていたセフィラだった。 彼は自身が周囲の職員に愛されていたことを自覚していたが故に、彼もまた周囲の職員を愛した。だから、彼らのための最高の職場を提供しようとした。 だが、そこに意識の齟齬が生じた。アンジェラの目的は施設の運営ではなく、あくまでエネルギーの生産。 そのためなら、職員をアブノーマリティの餌にすることも何らためらいがない。 セフィラを統括するアンジェラの命令の元、呆然と職員を犠牲に送り出してきたケセドの心はもう限界だった。 ケセドは最後に、アンジェラと管理人に対し、反乱を企て、暴走を始めた。 管理人Xは、ケセドの自己犠牲を承知の反乱を止めなくてはならない。 暴走したケセドは、福祉部門のメインルーム二階に鎮座している。 &bold(){その姿は、各属性を象った三角のモニュメントを上下左右に配置した、十字架のような形状をしている。} なお、暴走形態であってもマグカップは手放さない。 #left(){&color(blue,black){今日はやけに気まぐれが酷いな}} ケセドが施設に与える悪影響は以下の通りである。 &bold(){・開始後:画面中央上部に表示されている、ダメージ属性を象った三角のモニュメントの十字架の内、一つが点灯する。} &bold(){点灯したモニュメントに対応した属性は、受けるダメージが5倍になる。} &bold(){・クリフォト暴走発生時:点灯する属性を変更する。} &bold(){・クリフォト暴走レベル3達成:属性が二つ点灯する。} &bold(){・クリフォト暴走レベル6達成:属性が三つ点灯する。} #right(){&color(blue,black){この苦痛に満ちた感覚が分かるか?}} ケセド戦のみ、画面中央上部に各属性を象った三角で作られた十字架が表示されている。 これは我々管理人からみて、 &bold(){上の三角がRED} &bold(){右の三角がWHITE} &bold(){下の三角がBLACK} &bold(){左の三角がPALE} であることを示している。 このうち、点灯している属性によって受けるダメージは全て5倍になる、というのがケセド戦のカラクリ。 対応する属性が点灯していた場合は、気をつけて指示を飛ばすこと。 作業ダメージやアブノーマリティ脱走時に攻撃に始まり、やや変わったところだと殺人性パニック職員の攻撃や徘徊性パニック職員の持続WHITEダメージなども対象となるため、いつも以上に「安定し、かつ余裕のある施設運営」を求められる。 そもそも、ダメージを受ける機会を少なくしてしまえばいいのだ。 #left(){&color(blue,black){俺に良心というものが残っているだろうか?}} 勿論、避けられないものは避けられない。 クリアのためには当たり前だがアブノーマリティに作業をしなくてはならないし、それによるダメージも考慮しなければ。 更に、試練も無慈悲に発生するため、出現した敵が点灯属性による攻撃を一種類でも持っているなら、遠距離攻撃E.G.Oなどで倒すようにするといい。 ケセドがかつて望んだことを、管理人Xが叶えてやる時なのだ……。 #left(){&color(blue,black){罪を悔いるには、あまりにも長い日々が過ぎてしまった}} #center(){&color(blue,black){仲間は先に旅立ち。俺は一人、この闇の中で夜明けを待っている}} #right(){&color(blue,black){もう二度と目覚めたくなかった。罪を犯したまま地獄に堕ちたかった}} #center(){&color(blue,black){&big(){ついに……俺の世界が壊れるのか?}}} セフィラコア抑制を達成すると、ケセドは管理人に対して、以下の恒久的なアップグレードを与える。 ・エージェントが死亡もしくはパニックに陥った時、25%の確率で復活する(一日につき一回まで) ・福祉チームに対するクリフォト暴走を免除 #endregion #region(セフィラコア抑制後) セフィラコア抑制後、ケセドは自身の「反乱」が失敗に終わったことを悟る。 だが、同時に惰性に甘えて現状を変えようともしなかったのだから、それも当然だと語った。 曰く、&bold(){「自分は救世主を待っていたつもりだったが、どうして自分が救世主になれるとは思わなかったのか」}、と。 その後、アンジェラが&color(gray){「惨めに終わったあなたなりの「反乱」が、少しは慰めになるといいわね」}と、まるでケセドの決意を小馬鹿にしたような態度で現れる。 もうこれ以上無意味な真似をせず、自分に従えとでも言いたげに。 ケセドはそれに対し、 &color(blue){「今回の件で、俺が何もかも失くしたとは思わないでください。俺は貴方が、我々の状態をそんなに気にしてないことを知れたんです。それに、俺が従うべきなのはあなたではないということも」} と、返す。 想像していたような展開にならず面白くないのか、顔をしかめながら &color(gray){「あなたが従うべきなのは、私ではなく管理人であることはあたり前のことよケセド。改めて言うまでもないわ……」} と、辛うじて言い放つが、 &color(blue){「俺の言葉の意味が分かるはずです。もうあなたの思い通りにはなりませんよ」} と、ある意味では、決定的な言葉をアンジェラに突きつけるケセド。 &color(gray){「あなたは今も昔も敗者よ。」}と、振り絞るように反論するも、 &color(blue){「ええ、俺は失敗しました。あえて強調しなくても理解してますよ」} &color(blue){「何も変わってないとあなたは信じたいでしょうが」} &color(blue){「本当は、多くが変わっていってるんです」} このケセドの言葉に、アンジェラはもう完全に愛想を尽かしたのか、&color(gray){「これだけは覚えておいてほしいわ。何処までいっても、あなたは私の手のひらの上だと」}と、&font(l){捨て台詞を吐いて}この場を去っていった。 ケセドは、管理人に向き合い、自分はまだ恐怖に向き合えるかどうかは分からないが、もう逃げないことを告げて。 &color(blue){&bold(){「だから……これからは俺に命令してくれ」}} と、管理人に己の運命を託すそれは、ケセドが管理人を「快く信じ任せられる相手」だと認めたことを意味したのだった。 #center(){&color(blue){&big(){管理人は俺がなんで翼を蹴ってまでこんな小さな会社に入ってきたか知ってるか?}}} #center(){&color(blue){&big(){そりゃもちろん、カルメンの演説を聞いて興味を惹かれたのもあるさ。}}} #center(){&color(blue){&big(){だがな、一番決定的な理由は……}}} #center(){&color(blue){&big(){ここでは、みんながカルメンの事を信頼してるってのが俺は気に入ったんだよ。}}} #center(){&color(blue){&big(){今の世界では信頼という単語がほとんど意味を持たないってのは管理人も知ってるだろ。}}} #center(){&color(blue){&big(){……それだけじゃない。}}} #center(){&color(blue){&big(){カルメンは死ぬ最後までお前のことを信じてた。}}} #center(){&color(blue){&big(){そして、残された他の者たちもお前のことを信じた。}}} #center(){&color(blue){&big(){そうだから俺はずっと最後までここに残ってたんだ。}}} #center(){&color(blue){&big(){だから、周りを見渡してみろよ。}}} #center(){&color(blue){&big(){お前のために集まったみんなが待ってるじゃないか。}}} #endregion 追記修正は、快く信じ任せられる相手を見つけた方がお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,14) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - フィルター機能中でもマグカップはやたらのっぺりと描かれてるんだよね -- 名無しさん (2020-06-19 07:52:21) - 愛すべき珈琲野郎 ただ生前の最期に関してはセフィラになって連中の中でも一番救いがないというかあんな事あった上でもう一・二度人生与えられるとか罰ゲームの域だろう -- 名無しさん (2020-06-19 10:00:14) - 図書館の回想シーンでも常にコーヒーカップ持ってんのは流石に笑う。シリアスな話してんのにどうしてもそっちに目が行く。 -- 名無しさん (2020-06-19 15:10:02) - 髪型がガンダムSEEDのアスランそっくり。ついでに何かと前髪の後退をネタにされる点も(ry -- 名無しさん (2020-06-19 23:32:02) - ↑同士よ。何故かそのせいで石田ボイスで脳内再生される -- 名無しさん (2020-06-20 08:52:39) - ゲブラーのロボット体にタバコ吸うための穴が搭載されてるように、彼にもコーヒーを注ぐためのユニットがついている -- 名無しさん (2020-06-20 10:14:59) - セフィラ一のシリアスブレイカーにして最早マグカップが本体のセフィラ。 -- 名無しさん (2020-06-20 11:21:48) - 図書館では増毛して余裕のある立ち振る舞いを見せるようになった、カップ持ちっぱなしなのも相変わらず -- 名無しさん (2020-12-14 14:47:21) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2020/06/18 Thu 20:44:43 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&color(blue){俺は福祉チームを担当してるんだ。挨拶は後でするとして、福祉チームを開放して管理パートに行きたいみたいだな?}} ケセドとは、[[Lobotomy Corporation]]に登場するキャラにして、セフィラの一人。 #openclose(show=●目次){ #contents() } *概要 ケセドは、ゲーム進行的には[[ティファレト>ティファレト(lobotomy corporation)]]が擁する中央本部部門を全開放した後、[[ゲブラー>ゲブラー(lobotomy corporation)]]と選択で交流を深めることができるセフィラである。 特徴としては、&font(l){[[野菜王子>ベジータ]]もかくやというMハゲ}……失礼、勿論手に持っているマグカップに入ったコーヒーをいつも手にしていることと、目の下に疲れを象徴するクマができている点。 ……ここまでロボトミー記事を読んで頂いた諸兄ならもうお分かりだろうが、セフィラは基本的に"ある事情"から眠る必要がない。なのにクマができているのは妙であるが……? 性格としては、ややダウナー気味ではあるものの親しみやすくフレンドリーな性格をしていて、こういったキャラにしては珍しいことに、他者からの評判や信頼は厚く、人気があるセフィラである。 それは彼の下になって働く職員は勿論のこと、なんと下層セフィラやゲブラーを除けば同じセフィラ間でもそれは同じらしい。 まさにロボトミー社の人気者、である。 「でも、やっぱセフィラなんだから職員は当然のように虫ケラ扱いに違いないよなあ……」と思った方もいるかもしれない。が、彼と出会った初日、彼の部下が 「E.G.Oの整備に見落としがあり、暫く機能しないものと思われます……」 といった、まあ所謂ミスの報告をした際も、 &color(blue){「なるほど、了解したよ。通常の業務もあるのにE.G.Oの見直しまであって大変だね?} &color(blue){(中略)俺も後で見直しに行くよ。今からでも発見ができて良かったじゃないか」} といった対応をとってみせた。 ……ミスの報告をしにきた部下に対して責めることをせず労り、その上メンタルのアフターフォローまで完備だと……!? なんと上司としては理想的な……と、思うのもつかの間。 &color(blue){「管理人、お前はたくさんのことを学んできただろう。今までお前がやってきた分、職員の命もそれなりに延命できてる」} &color(blue){「悪いことは言わない。それで満足しろ」} と言い切り、&bold(){この会社を良い方向にするのは諦めろ}、とまで断言してみせた。 それだけに限らず、彼のストーリー後半で福祉部門でアブノーマリティが脱走を引き起こした際、ゲブラーが &color(red){「これ以上犠牲者を出さないようにクリフォト抑止力を上げろ」} と要求するも、 &color(blue){「アンジェラ様の許可なくてはクリフォト制御器の操作はできない、諦めな?(要約)」} と言って要求を退ける始末。 だが彼の鬱屈した心は、次第に限界を迎えて……? *研究・ミッション ケセドが出題するミッションはどれもテーマは統一されていて、&bold(){「一日の迅速なクリア」}である。 ミッション発令中は制限時間が内部タイマーで切られていて、その制限時間内にクリアできれば、リザルト画面でクリア確認ができる。 コツとしては、[[ティファレト>ティファレト(lobotomy corporation)]]のミッションと同じように、なるべく高い危険度クラスのアブノーマリティの世話を確実にこなして、脱走はなるべく起こさない。この点に尽きる。 エンサイクロペディアの開放なども、普段から着実にこなして、前準備を整えていれば、達成は難しくない筈。 報酬となる研究は、&bold(){職員を癒やす弾丸}。HPを固定値回復する弾丸、同じくMPを回復する弾丸など。 こまめに使えばエージェントの延命が可能なので、上手く使おう。 但し、ダメージを受ける「前」か「後」かで、これらの弾丸が有効なのかは異なる。「前」ならば、回復量よりも多くダメージを防ぐことができる「シールド弾」を使おう。 *福祉チーム ケセドが統括する部門。 オフィサー生存効果は、&color(blue){弾丸の基本数増加。} 部門勤続効果は、&color(blue){E.G.O防護服の耐性値が上昇する。} 部門説明としては、病気による流行や二次感染を防ぐために、予防措置や従業員の体力やメンタルヘルスなどの福祉に取り組んでいる……のだとか。 安全チームが文字通り安全を確保することに特化しているならば、こちらは医療方面で特化しているらしい。 &font(red, b){※以下はネタバレを多数含みます。} #region(正体) 生前の名前は、&bold(){ダニエル}。旧ロボトミー社の研究メンバーである。 彼はカルメンが披露した学会演説を見て旧ロボトミー社に入社した人物の一人。 ダニエルはとても優秀な人物だった。場違いな高級スーツに身を包み、自らの優秀さを鼻にかけるところがあったものの、優秀なことは事実である上にユーモア溢れるその人格と、整った顔立ちに優しい笑顔の持ち主。まさに、人気者になれる素養マシマシの人物で、すぐに旧ロボトミー社の面々から愛された。 特に能力に関しては折り紙付きで、かのAをして&bold(){「彼程の能力を持ってすれば、どの翼(この世界における、26社程存在する大企業の名称)にも容易に入社することができただろう」}と語っている。 &font(l){お前、そうやって潔く評価することをエリヤにもしてればあんなことには……} コーヒー好きなのはダニエルだった頃からのようで、回想で旧ロボトミー社に入社したての時は、&bold(){「自分が入社するための条件として、コーヒーメーカーを導入してくれ」}なんてものも付け加えた程。 そんな、優秀で、明るい、ムードメーカーの活躍は &bold(){奈落の絶望に突き落とされたことによって、全てが終わりを告げた。} [[ミシェル>ホド(lobotomy corporation)]]の裏切りにより、「爪」を連れて襲来した&bold(){「調律者」}。 彼女はアブノーマリティ収容室の制御室でコーヒーを楽しみながら勤務していたダニエルに詰め寄り、こう言い放ったのだ。 &bold(){「では、この正体不明の化け物共の収容室を全て開放しろ。} &bold(){(中略)私の要求に応じてくれたら……そうだな……。もしかしたら、ここにいる人間だけでも、助かるかもしれんぞ?」} 心臓まで凍てつくような恐怖は、味わったものにしか語ることは許されない。 結論から述べると、&bold(){ダニエルは「調律者」の要求に応じて、収容室を全て開放した。} ダニエルを卑怯者だと思うのは簡単だが、果たして10人いたら10人全員が命を奪われる恐怖に立ち向かうことができただろうか? 答えは否。人間はいつでも誰でも、[[規格外の人間>ゲブラー(lobotomy corporation)]]のように強いわけではない。 誰か、彼を責められようか。 アブノーマリティが脱走し、血と肉と絶叫が飛び交う中。 息も絶え絶えのダニエルは、無線機を使ってAに連絡した。 &color(blue){「俺だけが生き残った……」} &color(blue){仕方なかった……どうしようもなく怖かった……助けられるだけでも救いたかったとか……。} &color(blue){どれも無意味は言い訳だ……。} &color(blue){もうすぐ俺も死ぬ……。} &color(blue){頭が……そっちに向かっている……} &color(blue){……。} &color(blue){地獄でまた会おうな……A……」} Aは、無線に何も返事をすることなく。 沈黙を、その答えとした。 #endregion #region(セフィラコア抑制) &font(red){WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING} &font(red){セフィラ崩壊によるクリファ顕現} &font(red){セフィラコアの抑制が必要} &font(red){WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING} &color(blue){クリフォト暴走レベル8達成&「エネルギー精製」} &color(blue){受けるダメージに異常を感知しました} #center(){&color(blue,black){雨が降っている。}} 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このうち、点灯している属性によって受けるダメージは全て5倍になる、というのがケセド戦のカラクリ。 対応する属性が点灯していた場合は、気をつけて指示を飛ばすこと。 作業ダメージやアブノーマリティ脱走時に攻撃に始まり、やや変わったところだと殺人性パニック職員の攻撃や徘徊性パニック職員の持続WHITEダメージなども対象となるため、いつも以上に「安定し、かつ余裕のある施設運営」を求められる。 そもそも、ダメージを受ける機会を少なくしてしまえばいいのだ。 #left(){&color(blue,black){俺に良心というものが残っているだろうか?}} 勿論、避けられないものは避けられない。 クリアのためには当たり前だがアブノーマリティに作業をしなくてはならないし、それによるダメージも考慮しなければ。 更に、試練も無慈悲に発生するため、出現した敵が点灯属性による攻撃を一種類でも持っているなら、遠距離攻撃E.G.Oなどで倒すようにするといい。 ケセドがかつて望んだことを、管理人Xが叶えてやる時なのだ……。 #left(){&color(blue,black){罪を悔いるには、あまりにも長い日々が過ぎてしまった}} #center(){&color(blue,black){仲間は先に旅立ち。俺は一人、この闇の中で夜明けを待っている}} #right(){&color(blue,black){もう二度と目覚めたくなかった。罪を犯したまま地獄に堕ちたかった}} #center(){&color(blue,black){&big(){ついに……俺の世界が壊れるのか?}}} セフィラコア抑制を達成すると、ケセドは管理人に対して、以下の恒久的なアップグレードを与える。 ・エージェントが死亡もしくはパニックに陥った時、25%の確率で復活する(一日につき一回まで) ・福祉チームに対するクリフォト暴走を免除 #endregion #region(セフィラコア抑制後) セフィラコア抑制後、ケセドは自身の「反乱」が失敗に終わったことを悟る。 だが、同時に惰性に甘えて現状を変えようともしなかったのだから、それも当然だと語った。 曰く、&bold(){「自分は救世主を待っていたつもりだったが、どうして自分が救世主になれるとは思わなかったのか」}、と。 その後、アンジェラが&color(gray){「惨めに終わったあなたなりの「反乱」が、少しは慰めになるといいわね」}と、まるでケセドの決意を小馬鹿にしたような態度で現れる。 もうこれ以上無意味な真似をせず、自分に従えとでも言いたげに。 ケセドはそれに対し、 &color(blue){「今回の件で、俺が何もかも失くしたとは思わないでください。俺は貴方が、我々の状態をそんなに気にしてないことを知れたんです。それに、俺が従うべきなのはあなたではないということも」} と、返す。 想像していたような展開にならず面白くないのか、顔をしかめながら &color(gray){「あなたが従うべきなのは、私ではなく管理人であることはあたり前のことよケセド。改めて言うまでもないわ……」} と、辛うじて言い放つが、 &color(blue){「俺の言葉の意味が分かるはずです。もうあなたの思い通りにはなりませんよ」} と、ある意味では、決定的な言葉をアンジェラに突きつけるケセド。 &color(gray){「あなたは今も昔も敗者よ。」}と、振り絞るように反論するも、 &color(blue){「ええ、俺は失敗しました。あえて強調しなくても理解してますよ」} &color(blue){「何も変わってないとあなたは信じたいでしょうが」} &color(blue){「本当は、多くが変わっていってるんです」} このケセドの言葉に、アンジェラはもう完全に愛想を尽かしたのか、&color(gray){「これだけは覚えておいてほしいわ。何処までいっても、あなたは私の手のひらの上だと」}と、&font(l){捨て台詞を吐いて}この場を去っていった。 ケセドは、管理人に向き合い、自分はまだ恐怖に向き合えるかどうかは分からないが、もう逃げないことを告げて。 &color(blue){&bold(){「だから……これからは俺に命令してくれ」}} と、管理人に己の運命を託すそれは、ケセドが管理人を「快く信じ任せられる相手」だと認めたことを意味したのだった。 #center(){&color(blue){&big(){管理人は俺がなんで翼を蹴ってまでこんな小さな会社に入ってきたか知ってるか?}}} #center(){&color(blue){&big(){そりゃもちろん、カルメンの演説を聞いて興味を惹かれたのもあるさ。}}} #center(){&color(blue){&big(){だがな、一番決定的な理由は……}}} #center(){&color(blue){&big(){ここでは、みんながカルメンの事を信頼してるってのが俺は気に入ったんだよ。}}} #center(){&color(blue){&big(){今の世界では信頼という単語がほとんど意味を持たないってのは管理人も知ってるだろ。}}} #center(){&color(blue){&big(){……それだけじゃない。}}} #center(){&color(blue){&big(){カルメンは死ぬ最後までお前のことを信じてた。}}} #center(){&color(blue){&big(){そして、残された他の者たちもお前のことを信じた。}}} #center(){&color(blue){&big(){そうだから俺はずっと最後までここに残ってたんだ。}}} #center(){&color(blue){&big(){だから、周りを見渡してみろよ。}}} #center(){&color(blue){&big(){お前のために集まったみんなが待ってるじゃないか。}}} #endregion 追記修正は、快く信じ任せられる相手を見つけた方がお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,14) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - フィルター機能中でもマグカップはやたらのっぺりと描かれてるんだよね -- 名無しさん (2020-06-19 07:52:21) - 愛すべき珈琲野郎 ただ生前の最期に関してはセフィラになって連中の中でも一番救いがないというかあんな事あった上でもう一・二度人生与えられるとか罰ゲームの域だろう -- 名無しさん (2020-06-19 10:00:14) - 図書館の回想シーンでも常にコーヒーカップ持ってんのは流石に笑う。シリアスな話してんのにどうしてもそっちに目が行く。 -- 名無しさん (2020-06-19 15:10:02) - 髪型がガンダムSEEDのアスランそっくり。ついでに何かと前髪の後退をネタにされる点も(ry -- 名無しさん (2020-06-19 23:32:02) - ↑同士よ。何故かそのせいで石田ボイスで脳内再生される -- 名無しさん (2020-06-20 08:52:39) - ゲブラーのロボット体にタバコ吸うための穴が搭載されてるように、彼にもコーヒーを注ぐためのユニットがついている -- 名無しさん (2020-06-20 10:14:59) - セフィラ一のシリアスブレイカーにして最早マグカップが本体のセフィラ。 -- 名無しさん (2020-06-20 11:21:48) - 図書館では増毛して余裕のある立ち振る舞いを見せるようになった、カップ持ちっぱなしなのも相変わらず -- 名無しさん (2020-12-14 14:47:21) #comment #areaedit(end) }

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