9.18事件(IDOLM@STER)

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&font(#6495ED){登録日}:2010/10/06 Wed 18:16:52 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 20 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 9.18事件とは、TGS(東京ゲームショウ)2010における[[IDOLM@STER>THE IDOLM@STER]]関連の騒動。もしくはそれを発端とした出来事の一部始終である。 まず、IDOLM@STER(以下、アイマス)についての概要であるが、 ・プロデューサーとなってアイドルを育成する「育成シミュレーションゲーム」 ・アイドル以外のキャラの没個性化により、アイドルに焦点の当たる作りに ・ゲームのユーザーは男性が殆ど ・ソフトの売上自体は特筆すべきものではないが、ユーザーのDLC課金によって莫大な利益を生みだし一躍キラータイトルとなった(なんとその売り上げは当時世界3位) 特にニコニコ動画では、[[東方>東方Project]]・[[VOCALOID]]に並んで「御三家」と呼ばれ、爆発的な人気を得ている。 また多数のアニメ化やゲーム作品が出ている現在とは違い、事件当時は、 ・アーケードゲームが元であった為にストーリーが希薄であり、その影響で二次創作が隆盛を誇っていた。 ・この事件以前に[[アニメ化>アイドルマスターXENOGLOSSIA]]はされてはいるが完全に別物。 ・一部の固定ファンから愛されている地下アイドル的な人気。 ・ゲームの開発のスピードは比較的遅い方で新作はとても貴重。 といった特徴も挙げられていた。 事件は2010年9月18日、東京ゲームショウで起きた。 「&font(#ff0000){プロデューサー決起集会}」と銘打たれたアイマスイベントでは、 アイマスガールズ(所謂キャラの中の人)と坂上プロデューサーが壇上に上がり、新作アイドルマスター2の情報を告げる等、かなりの盛り上がりを見せていた。 しかし、時が進むごとに告げられる新情報は観客の度肝を抜く余りにも衝撃的なものだった。 以下、箇条書きで示すと、 #center(){●新キャラ3人がまさかの男} もともとライバルとして新キャラが登場することは事前に告知されていたが、 従来のアイマスにはなかった&font(#ff0000){男性アイドル(もちろんイケメン)}「ジュピター」の登場に会場は騒然… #center(){というより、沈黙。} これまでの盛り上がりが嘘のように観客は何ら一言も声を発さなかった。 [[涼ちん>秋月涼]]のような「男の娘」という前例もあるにはあるのだが、こちらは女装でもなんでもなくガチ男であるため、抵抗も大きかったようである。 ただこの時は会場の一部ではサイリウムを振るなどのまだ余裕のあるものもいた。しかし次の発表により多くのものがその余裕を無くした。 #center(){●[[竜宮小町>竜宮小町(THE_IDOLM@STER2)]]メンバー4人のリストラ} 既存のアイドルキャラ(伊織、あずさ、亜美、律子P)4人が、アイマス2でまさかのNPC化。つまりプロデュース(攻略)不可ということである。 このことは前情報で告知されていたものの、「どうせDLCでプロデュース可能になるだろう」と思われていた。しかしプロデューサーから&font(#ff0000){直々}に、&font(#ff0000){何のフォローもなく}告げられたことで、観客に大きなダメージを与えた。 プロデューサーから淡々と読み上げる言葉は「&font(#ff0000){死刑宣告}」に見えた。 この点に関しては問題点しかなく ・4人のファンはもとより、他のアイドルのファンにとっても、&font(#0000ff){マイナス}には成り得ても決して&font(#ff0000){プラス}には成り得ない誰得展開 ・PVでは普通に登場していた為「PV詐欺」だと揶揄されることになる ・亜美、伊織が使えなくなったことでロリトリオは解散、亜美/真美の同時プロデュース、姉妹デュオも不可能になった ・先に男性キャラの追加という情報が出ているため、容量の問題で仕方ないというような無理な納得も不可能(仮に容量の問題なら入れる方を間違っていると言われるだろう) ・この重大な問題がついでのように出された事への反発((順序として最初に最大の追加点を出すのは不自然ではないが、ファンの注目度はどちらが上かは言うまでもない))。 ・決定的な言葉は退場直前に置き逃げのようにさらっと言っている事(彼もまた表舞台に立たされてしまった一人ではあるが) といった点が挙げられる。 #center(){●MA2FS(この翌年行われたライブ)の告知} 一気に沈んだ観客のテンションも、来年度に行われるライブの告知等で息を吹き返しつつあった… しかし、 ・9人のメンバーを3×3のユニットに分け投票を行い、一番人気の高いユニットがライブで新曲を歌えるといういわば&font(#ff0000){サバイバル方式}((当時のAKB48の選挙を連想させたため「AKB商法だ」などと揶揄された)) ・結果、テーマの「団結」とはほど遠い事態に ・そして当然のように省かれる竜宮小町 等、観客に追い討ちをかけるものとなった。(後日、投票はネットで行うと発表され、さらに投票先に&font(#ff0000){「ユニット全員で歌う」}という強力な選択肢が登場した。あまりの不評に慌てて付け足したのではという憶測をよんだ) これらの情報が伝えられた後、ライブのため声優陣を残し坂上プロデューサーはステージを去ってしまった。 本来新情報発表により会場の熱気が上げるはずだったのだが、残されたのは凍りついたプレイヤーと声優たち。   その後アイマスガールズによるライブで一定の盛り上がりはあったものの、アンコールもなく失意のまま観客は退場していった。 (当時のアイマスライブでは史上初のアンコールなし) これはさすがにスタッフにも予想外だったようで、公式の動画放映サイトがアンコール枠としてとっていた6分ほどの撮影枠が、 &font(#ff0000){全て観客の退場とスタッフの撤収作業で埋められる}という凄まじい絵面となった。 何の盛り上がりもなくさっさと退場していく様子は氷点下を突き破った現場の様子を表していた。 アンコールに関しては ・単独イベントと異なり、ゲームショウのメインステージなのでアンコールをし辛い要素がある ・アンコール開始前に、参加者退席のアナウンスが流れた などという考察もあるが、公式動画サイトの時間が、アンコールを想定内していた事が伺える。 ちなみにNHKの番組『[[MAG・ネット]]』のニュースコーナーでTGSの模様が特集された際、 わずかながら決起集会の発表の瞬間も放送されており、カメラは呆然とする観客の姿を映し出していた… ナレーション小野D「(特集のBGMまで止まり)Oh, サプラーイズ…」 この知らせを受けたネットの反応は凄まじく、[[2ちゃんねる]]のギャルゲー板のアイマス本スレは大炎上。 まさに&font(#0000ff){葬式状態}であり、その落ち込みようは煽りに来た別のスレの住人が思わず慰めるほど。 &font(#ff0000){TGS2010での発表}に湧くゲハ本スレや、&font(#ff0000){公開初日}の[[劇場版 機動戦士ガンダム00>劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-]]スレ、 &font(#ff0000){発売当日}の[[ポケットモンスター ブラック・ホワイト]]スレを抑えて勢いランキングにて&font(#ff0000){一位}で走り続けた。 また、事態は18日のみに留まらなかった。 翌日のラジオにおけるミニドラマで既存キャラと新加入の男性キャラが共演。 取りようによってはフラグにも見えるやり取りをし、ファンを不安の渦に巻き込んだ((性格の悪い敵キャラならまだ許せたという人もいたのだが…))。 まあ、収録はTGS以前の為タイミングが悪かったとしかいいようがない。 余談だが、このラジオで男性キャラの中の人が「&font(#ff0000){男性キャラがアイマスに出ていいのだろうか?}」というユーザーに近い視点での発言をした為、彼に支持が集まった。 また、後日発売されたCDにおいても一騒動あった。 このCDの楽曲は以前歌われた曲のリミックスなのだが、変更された歌詞が…… #center(){&font(#0000ff){「男の人が大好きです」}} 等の……うん、なんというか、これまた本当にタイミングの悪い状況での歌詞だった。 本来なら雪歩が緊張のあまり噛んだという解釈で、笑ってスルーかちょっと一騒動起こるくらいのものだったが、本当にタイミングが悪かった……。 そして発売が近づくにつれ徐々にそれ以外の新要素も公開されていったが、その内容も ・アイドル同士の不仲や対立が行われるシステム ・芸能界特有の圧力 ・生々しい描写を暗喩するテキストや暗いシナリオ ・好評だったオンラインシステムの廃止 など、これまでの作品と比べ印象が暗いものや悪いものが多かったため火に油を注ぐ形となってしまった。 勿論、新曲や新システムなど評価すべきものもあったのだが…。 また、批判は当然開発スタッフにも集まった。 ・なぜ今回のことが騒動になると分からなかったのか。見立てが甘すぎる。マーケティングがおかしい。 ・お通夜ムードのTGS会場で、声優を残して去る坂上P(「声優を盾にした」との批判) ・ナンバリングタイトルでなぜこんな冒険を…… そういった批判が噴出する中、公式スタッフの対応でまた対立が起きた。 今回の一連の変更に対し、公式のインタビューで石原Dは「保守的なオタクには受けない(笑)」といった冗談を言い炎上、大いに批判を浴びることとなった((もともと失言の多い人だが、今回は状況が悪すぎる))。 他にも石原Dへの脅迫や殺害予告がなされたりもしたがこれは流石にやりすぎである。 現在でも石原章弘とGoogle検索するとサジェストに「石原章弘◯ね」と出てくるのはこの余波である。 またインタビュー内で「(リストラを)こっそり言うのは嫌だった」というコメントを残しているが、 動画を見ると、どう見ても去り際にさらっとこっそり言っている。 ステージで発言したのは坂上Pの方であったため多少の食い違いは仕方ないが、これをこっそりではないというのは少々無理があった。 さらに公式から「声優に対する誹謗中傷はやめて」との通達。 自分達に対する批判は無視という態度に、ファンは怒りを露わにした。 ただ実際、声優への誹謗中傷も存在しており、通達事態は正論ではあるのだが、 批判をされる様な物を作るのが悪いという意見も出て泥沼化した。 なお、この事件をきっかけに「署名騒動」に発展し10/7に署名が受け取られたが、結局反応は無かったようである(2018年1月現在)。 他にニコニコ動画内でもP達が投稿したアイマス動画にも荒らしがはびこる事態や、 動画のカテゴリタグである「アイドルマスター」を登録した動画自体の減少(2010/9/19には123,873件あった動画も、2010/9/24には122,960件にまで減少)という影響が見られ、 「&font(#ff0000){御三家崩壊}」すら噂になったほど。 基本的に動画の削除は運営に削除されるか、&font(#ff0000){up主が削除しない限り減らない}。 舞台外でもファン同士の苛烈な衝突が見られた。「2を認めるか否か」「プロデュース(ゲームプレイ)を続けるか否か」などで衝突が起こり、コミュニティが崩壊した事例もあったようだ。 さらに当時全盛期であった某アフィブログどものおもちゃにされて内輪揉めが拡大するなど阿鼻叫喚といった風情であった。 余談だが、この騒動が影響してか開発元のバンダイナムコホールディングスの株価が800円を割る下落を見せる。 そして2010年10月1日、終値が&font(#ff0000){765(ナムコ)円}になるというちょっとした奇跡が起こった。 **その後の展開 2011年2月24日にアイマス2が発売されたが、その内容は事前情報よりも更にファンの期待を裏切るものだった為、ファンの怒りが収まることはなかった。 遂には初回版の売り上げ不振で通常版が販売前に廃盤という事態に陥ってしまう。 ただ、これはアイマス2のゲームとしての完成度の低さ(前作から引き継ぎなのに小町組がNPCになった事を差し引いても割とアレ)に由来するというのも否めない。 CGモデルは木星含めても出来が良かったのだが、ネット対戦を消去するなどゲーム性を悪化させたのも響いた。 まあ、無印家庭版からしてゲームよりモデルが重点されていたと言われればそこまでだが… 実際にアイマス2発表~アニメ放送までの間を冬の時代と評するプロデューサーもいる。 また同時期にアニメ化も発表され、アニメとの連携狙いの念願?のPS3でも後に発売。 この際PS3版限定で一部DLCが同梱され、短時間ではあるが竜宮小町のメンバーと触れ合えるモードも追加された。 またG4Uというモデルの撮影に特化したPS3専用ゲームをアニメBDに付けるなどもし割合好評であった。 この際、一部で切望されていたDS組のHDモデルも作られこれも大好評であった。&font(l){涼ちんにアレがないっぽいのはなんでなんですかね…} しかしこれらは箱○ではプレイ出来ず、一部の箱○ユーザーからは批判を浴びた。 G4Uに関してはアニメ制作会社がA-1Picturesやアニプレックスなどソニー系列だから仕方ないが。 //ソニー系列会社だったらまぁ切り捨てと言われても事情的にどうしようもないんだろう。 さらに、ゲームと両輪であったCDの売上もDS組辺りから本隊も初動一万を切るのが珍しくなかったが、2絡みのCDは一万切り常連となってしまった。 この傾向はアニメのOPであるREADY!!の発売まで続いた。もっとも、MA2リリースの頃からは立ち直りの気配があったが。 ちなみに、竜宮小町組のMA2もしれっと発売されている。ここはコロンビアいい判断した。 余談になるが、千早のMA2は初動売上約&bold(){7200枚}を記録した。くっ その後、アニメOPのREADY!!が過去最高の初動売上を記録し、アニメのMAとも言うべき生っすか!?SPECIALシリーズはレコード大賞で企画賞を受賞。 シンデレラやミリオンのCDも(おまけ付きの上シンデレラのシリーズは安めの設定になっているとはいえ)軒並み初動1万超えする優良コンテンツに戻った。 全体としてもアニメのヒットを起点にアニメ終了に揃えてリリースされたシンデレラ、 シンデレラの大成功を受けてグリーがアニメスタッフと始めたミリオンらソシャゲ勢の台頭などにより、 以前より勢いを増した快進撃で本隊・DS・シンデレラ・ミリオンついでに木星が完全合体した&font(l){[[XENOGLOSSIA>アイドルマスターXENOGLOSSIA]]?知らない子ですね…。まあ2017年になって色々回収されはじめたけど}、 最大規模のSSA2Daysライブを成功に導き、&font(l){直後に次々と中の人が結婚し、}シンデレラとミリオンもそれぞれ単独ライブイベントを打つなど大きく発展した。 そして遂には10周年に到達し念願のリアルライブでの「ドームですよ!ドーム!」も達成出来た。 今回の事件はブランド展開の仕方などに教訓を与えた件であるのは間違いない…と思う。 現に2014年には765プロメンバー全員がプロデュースできる『アイドルマスターワンフォーオール』や、 男アイドルだけのアイマス『アイドルマスターSideM』の展開が決まったため、見方によってはこの事件の影響でナムコ(その後のバンナムも)もだいぶ反省したともとれる。 ちなみに、ワンフォーオールは前述の通り物議を醸したプロデュース不能アイドルがいるという点はなくなり、 更に映画のラストを思わせるような13人同時ステージの実装を施し、 新規のライバルキャラも女性アイドル(CVはドラマCDで魔王エンジェルメンバーを演じた経験のある茅原実里)、 ギスギスするシステムの廃止と、2で不評であった要素を極力廃止するように進化。 売上はコミュの難易度緩和などによる難易度低下(千早あたりはアケとは難易度がダンチ)、 DLCで2でゲストで出てきたDS組以外のもシンデレラ・ミリオンのアイドルが参戦するというアニメ以降のファンを狙った事もあって2に比べて大幅に改善。 発売週だけで8.3万本を売り、本隊たるゲームも勢いを取り戻しつつある。 この全員プロデュースの概念は受け継がれ、 シリーズ最新作である2016年発売のPS4専用ソフト『アイドルマスタープラチナスターズ』も765プロメンバー全員がプロデュースできるようになっている。 また今回の事件の中心となったジュピターの扱いは2発売後はまちまちなものであった。 一応ゲーム内で歌われた曲のフルバージョンが入ったCDが発売されたり、続編のゲームでも僅かに登場するなど出番はあったが日に日に出番が少なくなっていた。 アイマス声優であればほぼ全員が体験しているライブも彼らのライブについては彼らの曲を女性声優たちがカバーしたり休憩時間に会場内で流したりするだけで、 今回の騒動や男と女のファン層の違いなど様々な問題があり参加する事はなかった。 だが、男性アイドルだけのSideMが発表され同時にそこで彼らをプロデュースする事も可能となった。 そして2015年12月に行われたSideMの1stライブにて、ジュピター発表から約5年念願の初ステージとなった。 ライブではSideMでの楽曲しか歌わなかったもののライブ内のミニドラマやキャラ紹介に元961プロと示された。 声優陣のコメントでは5年間待ち続けてくれたことについてファンに感謝の意を捧げ、 御手洗翔太役の松岡禎丞や伊集院北斗役の神原大地は嬉しさと感動のあまり男泣きをした。 また天ヶ瀬冬馬役の寺島拓篤もブログでこの5年間について深く語っている。 今後の彼らの夢はライブでいつか961時代の曲を歌う事、そして事件当時叶わなかった765と同じステージに立つ事とのこと。 ライブでの961時代楽曲の披露については2018年の3rdライブツアー幕張公演にて「Alice or Guilty」を披露して達成。 765プロとの同じステージについては2019年、 アイマスシリーズが初めて東京ドームに立ったバンダイナムコエンターテインメントフェスティバル(以下バンナムフェス)の1日目にそれぞれ見事に実現している。 バンナムフェス1日目での765プロ側は『765ミリオンスターズ』名義で、 ASから春香、千早、響、真がミリオンの後輩アイドルたちを率いる形で出演。 一方のジュピター側も315プロの仲間たちと共に出演し、『SideM』がオープニングとエンディングの両方を担当。 ジュピターは「BRAND NEW FIELD」にてエンディングで披露されたユニット曲のトリを務める大役を見事に果たした。 ラストは『SideM』の全体楽曲である「DRIVE A LIVE」を全出演者で熱唱し、 ついにジュピターと765ASが同じステージで同じ曲を共に歌う日が来たのであった。 最後に長らく出されなかった謝罪の言葉だがアイマス10周年のインタビューで石原Dが10周年の節目ということでこの事に振り返り謝罪した。 氏曰く2でやろうとした事の難しさや言葉足らずだったことに反省し、 この時の出来事は「制作サイド」と「応援するファンサイド」の関係性についても、いろいろと考えるきっかけとなったという。 ただ一つ当時の騒ぎの中心となった設定である竜宮小町・ジュピターに関しては当時も今も心底納得しているという。 この2つの設定は当時2と同時に動いていたアニメにも無くてはならなかった存在だったらしい。 また竜宮小町のメンバーのNPC化については上層部からの時間や予算の制約によってなってしまったもので、 そこでライバルアイドルとして彼女達を登場させて少しでもカバーしようとしたがカバーしきれなかったとのこと。 そして今回の件で中心となった石原Dは制作スタッフが誰に変わろうと永遠に作品が続く「自分の理想のIPの姿を見たい」という理由から、 2016年1月31日バンダイナムコを円満退職した。 このようにアイドルマスターは9.18後も様々な展開をし続け遂には10周年、更に15周年にも到達した。 そして15周年に到達してもなお勢いは衰えることはなく今度は20年、25年に向けて走り続けている。 //外部リンクを張るのは原則禁止です。 トラブルの原因になりますのでおやめください。←りどみ参照。 追記・修正はこの事件後も活動し続けたプロデューサーの皆さんのみお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,56) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 一旦、リセット -- 名無しさん (2014-09-04 21:20:33) - どっちかというとキャラ削除が大きい -- 名無しさん (2014-11-25 21:24:00) - ホントあのお通夜状態からよくここまで持ち直したよ。アニメの出来が大きかったのかな。 -- 名無しさん (2014-11-26 02:22:57) - アフィブログの扱いがゴルゴムじみてきたなw -- 名無しさん (2014-11-26 11:03:44) - キャラ追加とかはアレとしても、発表した情報がマイナス要素しかなかったのが最大の要因な気が…. -- 名無しさん (2014-11-26 11:31:45) - 周りは参考になっただろうなホント。ユーザーとズレがこんなことになるなんて -- 名無しさん (2015-01-12 00:57:26) - ↑結局マトモに残ったのはジュピターのみか… -- 名無しさん (2015-03-19 23:09:50) - 最近の武内Pの受け入れられ方を見てると、男キャラうんぬんっていうか竜宮小町と入れ代りで入ったのが男だったってのが一番デカかったんだろうね  仮に竜宮小町リストラでP達にショックがあったとしても、まだ新キャラが未知の女の子かつプロデュース化だったら、せめてライブでアンコールぐらいはあったかも -- 名無しさん (2015-03-25 00:00:33) - すさまじい衝撃だったろうな・・・これ -- 名無しさん (2015-03-25 00:13:18) - ↑これに尽きるだろうな -- 名無しさん (2015-06-04 19:37:20) - 悪い意味でアイマスの過渡期か転換期だったのかもな。 -- 名無しさん (2015-08-03 07:16:32) - 順風満帆に見えるアイマスも、いろんな危機があったんだな。新米Pとしては、初期から支え続けてきた古参Pに頭が下がる思いだ。 -- 名無しさん (2016-02-02 15:08:19) - アイマスってゲームはファンの二次創作とかでキャラ付けされてきた面があるから、開発者側とユーザーの認識のズレが、ここまであからさまに出たのかもしれないな -- 名無しさん (2016-02-11 14:06:17) - なんでジュピター関連のコメント全部消したんだい -- 名無しさん (2016-02-11 15:15:10) - ジュピターはMマス1stでライブ出来て本当によかった。来年も来て欲しい -- 名無しさん (2016-02-11 15:25:11) - 対象層が違うとは言え、同じアイドルアニメのプリパラ(だったはず)で男キャラのスピンオフが作られたりするのを見ると、時期が早すぎたのかなって思う今日この頃 -- 名無しさん (2016-04-20 22:53:53) - 時期ではなくやり方が悪すぎた。 -- 名無しさん (2016-04-20 23:07:26) - 勘違いされてるけど、問題は竜宮組のプロデュース不可の方でしょう。自分はアニメ以降(しかも本放送終了後)からのファンで、Pになったのは更に後だけれども、そのせいでどれだけのPがショック受けたかは想像できる。アニマスも自分は大好きだが、律子がアイドルしてないってことを受け入れられないPもいるだろうし、それが9.18からが原因ってのも分かるし。OFAやミリオンでアイドルやってる律子はやっぱり魅力的だし、選択肢を狭めたのだけが最大の問題であったと思うよ。逆にクリアーしてからでも竜宮のプロデュースは勿論、ジュピターも弄れれば評価もダメージも違ってたかもしれない。 -- 名無しさん (2016-04-20 23:27:24) - 竜宮のがでかいよなやっぱ -- 名無しさん (2016-07-25 13:00:25) - ネガティブな締め方をしないほうがいいと思うね -- 名無しさん (2016-07-27 14:53:00) - 事件よりその後の方が文量多いのはアイマスの歴史が長い証拠か -- 名無しさん (2016-10-30 23:43:27) - 正直この件は荒らされたP達には災難だったが、被害者面した発狂アンチ共にはまるで同情の余地がねえんだよなぁ・・・ -- 名無しさん (2016-11-13 09:16:27) - ↑5プロデューサーも社長も女にすべきですねわかります -- 名無しさん (2016-11-23 22:41:58) - ↑2それって、今の話題で楽しんでる人たちにあれこれ割り込んで言ってるわけじゃないのか。 -- 名無しさん (2016-11-23 23:11:53) - 有名無名関係なく引退した二次創作者がいるのはともかく、売上激減で限定版さばききれず通常版なし……って事実考えりゃ、どうあっても無かったことにゃできないだろうにねぇ -- 名無しさん (2016-11-26 02:34:24) - ↑2それで全体をもうヤダっていうやつはもっと嫌なやつだと思うが -- 名無しさん (2016-11-26 09:42:00) - 可能性があるだけでアウトだっていうのはこの事件を端的に表したセリフだと思う -- 名無しさん (2016-12-01 06:13:09) - ぶっちゃけアイマスってユーザーを篩にかける事大なり小なりやってきてるし9.18はちょっと大なりが行き過ぎちゃっただけだろう -- 名無しさん (2016-12-01 08:12:05) - ジュピターがそれ以前に下積みや大規模な事前報道がされていれば問題にはならなかったとは思う。あのギスギスしたシステムや芸能界の云々は実はSPやDSから続いてきた系譜なんだよな・・・盛り上げる為のエッセンスメインディッシュにしたばかりに -- 名無しさん (2016-12-01 09:10:35) - ニコマス→アニマス(ただし放送終了後)→からのファンでありPとしてはアニマスは確かに以前のゲームの再現ではないけど、再設定だったんだろうなあとは思う。ミリオン辺りは後輩設定だからとはいえ歌も引き継いでくれてるし、まだ若い中の人達もその辺を意識してるコメントしてくれてるのは普通に嬉しい。ジュピターも自分達のステージ時間がかかっても持ててよかったなあ、と。 -- 名無しさん (2016-12-06 04:37:58) - ↑5全体が嫌とかじゃなくて、煽りだけじゃなくて本当に「なんか嫌だなぁ」って人も多かったのは間違いないのに「こんなのなかった、アンチの陰謀だった」って一部が恣意的に言ってるのが嫌なのよ -- 名無しさん (2016-12-11 16:09:24) - どれも本家でしょうが… -- 名無しさん (2017-01-17 06:25:09) - デレ中心のPだからよくわかってないんだが、プラチナスターズって失敗扱いなの? -- 名無しさん (2017-01-17 10:22:31) - プラチナスターズは今後への試金石的な意味合いが強かったと聞くから(公式も、発売前にそう言っていたとか)、失敗扱いかどうかは微妙かなと思う。まずないと思うけど、PS4世代のうちに次回作が出なかったら失敗と認定することはできるんだろうけど -- 名無しさん (2017-01-17 10:28:07) - ↑×8しかしそこで最初期からのユーザーが去った事で新規ユーザーとうまく入れ替われたのは結果的に怪我の功名だと思う。モバマスが古参とアニメやデレステから入った新規で軋轢が生まれてるのを見ると -- 名無しさん (2017-01-25 10:04:08) - ↑ いや、それはない。ガンダム然りドラクエ然り、古参と新規の軋轢が生まれながらも長く支持されているコンテンツがどれだけあると言う話でな -- 名無しさん (2017-01-25 10:25:51) - 発表直前にスタッフのようなのが2ちゃんに書き込みに来て、「ユーザーに受けない発表がある」というのを自覚していながらも「男が追加されたから文句が出た」「ジュピターなんかPが打倒するからもんだいだろ」としか認識せずに消えたのがなんともいえなかったな… -- 名無しさん (2017-03-14 11:54:17) - この事件から数年後、タイムクライシスで可能性を本当にアウトにしてくるとは思わなかった -- 名無しさん (2017-05-09 22:15:48) - 問題のあるコメントを削除 -- 名無しさん (2017-05-11 16:58:06) - 「アイマスの敵Pリンク」タグ付ける行為とかマジキチの所業だわ、宗教団体の異端審問か -- 名無しさん (2017-05-13 22:47:53) - 2は小町プロデュースOK、ギスギス廃止だけでだいぶマシになったんだけどなあ。木星は当初の予想と180度逆で普通に受け入れられてたし -- 名無しさん (2017-07-14 17:41:05) - 受け入れられてたんじゃなくてどっちでもいいぐらいにしか存在感なかっただけだよ ジュピターは正直男だからというより男アイドルと女アイドルじゃ支持層違うからまずライバルに据えるのおかしいと思う -- 名無しさん (2017-09-16 13:46:56) - 後の展開からすると竜宮小町NPC化以外はそんな悪手ではなさそう -- 名無しさん (2017-09-16 16:45:53) - >この2つの設定は当時2と同時に動いていたアニメにも無くてはならなかった存在だったらしい。 寝言ほざくのも大概にして欲しい -- 名無しさん (2017-09-24 15:24:59) - 正直、アイマスが何かやるたびに918の事を引き合いに出すのはいい加減ウンザリする -- 名無しさん (2017-12-03 23:22:22) - この騒ぎの当事者は現在はどう思ってるのかなぁ -- 名無しさん (2018-02-07 09:27:46) - この事件だけにいえることじゃないけど、「言葉足らずだった」っていう言い訳本当に嫌い。まるで「言葉が足りていればお前らを納得させられたはずだ!」みたいな傲慢さが滲み出てる -- 名無しさん (2018-02-07 10:12:31) - 編集しました。ところでアイマス2発表~アニメ放送のところが全く書かれて無くて意味不明ですね。シンデレラやミリオンも唐突に書かれていますし -- 名無しさん (2018-02-07 10:36:34) - ↑6 実際これは大いにあると思う。なおこれを言うと今やP無しでのNPC紛いのイベントなんて大量にある、やはりこの程度の事にキレてた俺嫁厨を追い出して正解だったと袋叩きに合う模様 -- 名無しさん (2018-04-30 03:00:53) - 結局一番の被害者は木星の3人組だったりする… -- 名無しさん (2018-10-03 14:04:53) - ジュピター最初は受け入れられなかったんだな。PSからのPで7thライブで一番歓声が大きかったのがジュピターの漫画の発表だったってのを経験した者からすると結構意外だ。 -- 名無しさん (2018-10-03 14:17:07) - 煽りに来たお客様が慰めるレベルのお通夜とか想像するだけで心臓がキュッてなりそう -- 名無しさん (2018-10-03 15:03:31) - 叩かなきゃ敵扱いだったな -- 名無しさん (2018-10-03 15:32:28) - ↑竜宮(+真美)ファンの気持ち考えたらとてもじゃないけど擁護なんかできんよ… -- 名無しさん (2018-10-03 15:44:16) - 当時高校生だったけど部活の顧問と部長が伊織Pで大荒れだったなあ… -- 名無しさん (2018-10-03 15:52:00) - 敢えてこの日にアリギル実装したの好き。 -- 名無しさん (2018-10-03 17:13:51) - 作品ファンが(世界観やキャラ一新でもしない限り)保守的なのは当たり前だろう。特に変えちゃいけない部分だし…>保守的なオタクには受けない(笑) -- 名無しさん (2018-11-01 13:30:34) - 何もかも中途半端だったのがいけなかった。新規向けにも既存ファンにも男性、女性ファンにも各p達にも何もかも中途半端に対応しようとした結果。皆がどう解釈すればいいか全く理解できずに呆然とした悲しい事件 -- 名無しさん (2018-11-01 20:37:21) - どんな言い訳しようが、出張荒らしは絶対悪以外の何物でもないんだよなぁ… -- 名無しさん (2018-11-02 00:23:31) - 純粋な疑問なんだが、この事件をリアタイで経験してて且つ今ジュピター受け入れてる人ってどれくらいいるんだろう。ジュピターの支持層って大抵がアイマス2より後からのユーザーって印象なんだけど。 -- 名無しさん (2019-03-01 09:53:22) - 絶対に忘れない。 -- 名無しさん (2019-07-10 17:21:48) - 私的には対岸の火事だったが、複数のシリーズ動画作成者が手を引いてしまったのは残念だった -- 名無しさん (2019-07-10 17:26:18) - 歴史は繰り返す -- 名無しさん (2020-01-21 00:44:46) - ↑しかも今度は真逆の男性アイドルがハブられたという皮肉すぎる状況。まぁ、入れても結局荒れた気はするんだけども… -- 名無しさん (2020-01-23 12:37:16) - 寧ろ、今回のはAS以外は選ばれたら損てレベルじゃねーの?クオリティ高いモデル採用ならあんまりDLCでのアイドル追加とかもされなそうだし。 -- 名無しさん (2020-01-27 20:00:33) - >2016年1月31日バンダイナムコを円満退職した。 …ってあるけど、これは本当なの?某ゲームカタログWikiの人名ページには疑問が残る書き方がされてたんだけど… -- 名無しさん (2020-03-21 04:36:31) - ↑あっちの文章が信用できるならそう思ってればいいんじゃない。真相なんて当事者にしかわからない話だし。 -- 名無しさん (2020-03-21 06:44:41) - ↑2あそこには人名ページはないけど -- 名無しさん (2020-06-05 00:29:10) - ↑統合前のクソゲーwikiに記事があったはず。9.18で時間が止まったままのガイジが妄想垂れ流してただけで読む価値すら無い文章だった。 -- 名無しさん (2020-08-24 02:12:53) - 追い出して正解とかアンチの仕業とか未だに言ってるやつは当時否定派を執拗に叩いてた「アンチのアンチ」だろ。こいつらは9.18後1カ月後位から出てきたが、それまでは、ほぼ2否定派しか存在しない状況だったんだよな。 -- 名無しさん (2020-09-22 08:53:25) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2010/10/06 Wed 18:16:52 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 20 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 9.18事件とは、TGS(東京ゲームショウ)2010における[[IDOLM@STER>THE IDOLM@STER]]関連の騒動。もしくはそれを発端とした出来事の一部始終である。 まず、IDOLM@STER(以下、アイマス)についての概要であるが、 ・プロデューサーとなってアイドルを育成する「育成シミュレーションゲーム」 ・アイドル以外のキャラの没個性化により、アイドルに焦点の当たる作りに ・ゲームのユーザーは男性が殆ど ・ソフトの売上自体は特筆すべきものではないが、ユーザーのDLC課金によって莫大な利益を生みだし一躍キラータイトルとなった(なんとその売り上げは当時世界3位) 特にニコニコ動画では、[[東方>東方Project]]・[[VOCALOID]]に並んで「御三家」と呼ばれ、爆発的な人気を得ていた。 また多数のアニメ化やゲーム作品が出ている現在とは違い、事件当時は ・アーケードゲームが元であった為にストーリーが希薄であり、その影響で二次創作が隆盛を誇っていた。 ・この事件以前に[[アニメ化>アイドルマスターXENOGLOSSIA]]はされてはいるが完全に別物。 ・一部の固定ファンから愛されている地下アイドル的な人気。 ・ゲームの開発のスピードは比較的遅い方で新作はとても貴重。 といった特徴も挙げられていた。 事件は2010年9月18日、東京ゲームショウで起きた。 「&font(#ff0000){プロデューサー((この場合はアイマスシリーズのユーザーを意味する。))決起集会}」と銘打たれたアイマスイベントでは、 アイマスガールズ(所謂キャラの中の人)と坂上プロデューサー(以降坂上P)が壇上に上がり、新作アイドルマスター2の情報を告げる等、かなりの盛り上がりを見せていた。 しかし、時が進むごとに告げられる新情報は観客(アイマスシリーズのユーザー、以降P)の度肝を抜く余りにも衝撃的なものだった。 まず、 #center(){●新キャラ3人がまさかの男} もともとライバルとして新キャラが登場することは事前に告知されていたが、 従来のアイマスにはなかった&font(#ff0000){男性アイドル(もちろんイケメン)}「ジュピター」の登場に会場は一瞬ざわつき、やがて静まり返った。 これまでの盛り上がりが嘘のように、Pたちは何ら一言も発さなかった(([[涼ちん>秋月涼]]のような「男の娘」という前例もあるにはあるのだが、こちらは女装でもなんでもなくガチ男であるため、抵抗も大きかったようである。))。 ただ、この時はサイリウムを振るなど、まだ余裕のあるものもいた。しかし次の発表により多くのものがその余裕を失うことになる。 #center(){●[[竜宮小町>竜宮小町(THE_IDOLM@STER2)]]メンバー4人のリストラ} 既存のアイドルキャラ4人(伊織、あずさ、亜美、律子)が、まさかのNPC化、つまりプロデュース(攻略)不可であることが決定的となったのである。 これは前情報で告知されていたものの、多くのPは「どうせDLCでプロデュース可能になるだろう」と考えていた。しかし坂上プロデューサーから&font(#ff0000){直々}に、&font(#ff0000){何のフォローもなく}告げられたことで、その場にいたPたちは大きなダメージを負った。 続いて坂上Pが淡々と告げる言葉は、それまでアイマスを支えてきたPたちにとって、まるで「&font(#ff0000){死刑宣告}」のように響いた。 ・4人のファンはもとより、他のアイドルのファンにとっても、&font(#0000ff){マイナス}には成り得ても決して&font(#ff0000){プラス}には成り得ない誰得展開 ・PVでは4人も普通に登場していた(その為、後に「PV詐欺」だと揶揄されることに) ・亜美、伊織が使えなくなったことでロリトリオは解散、亜美/真美の同時プロデュース、姉妹デュオも不可能になった ・先に男性キャラの追加という情報が出ているため、容量の問題で仕方ない、と無理に納得することも不可能だった ・この重大な問題がついでのように出された事への反発((順序として最初に最大の追加点を出すのは不自然ではないが、ファンの注目度はどちらが上かは言うまでもない。)) ・決定的な言葉は退場直前に置き逃げのようにさらっと言っている事((彼もまた表舞台に立たされてしまった一人ではあるが。)) こうしてPたちのテンションは一気に沈んだのだが、それでも来年度に行われるライブの告知等で、多少は息を吹き返しつつあった。 しかし続く発表は、 ・9人のメンバーを3×3のユニットに分け投票を行い、一番人気の高いユニットがライブで新曲を歌えるといういわば&font(#ff0000){サバイバル方式}((当時のAKB48の選挙を連想させたため「AKB商法だ」などと揶揄された。)) ・結果、テーマの「団結」とはほど遠い事態に ・そして当然のように省かれる竜宮小町 等、Pたちの傷心に追い討ちをかけるものでしかなかった((後日、投票はネットで行うと発表され、さらに投票先に「ユニット全員で歌う」という強力な選択肢が登場、あまりの不評に慌てて付け足したのではという憶測をよんだ。))。 これらの情報を伝えた後、ライブのためアイマスガールズを残し、坂上Pはステージを去ってしまう。 本来なら新情報発表により、会場の熱気は最高潮に達している…はずだったのだが、実際にはもはや成す術もなく呆然とするPたちが取り残されているだけだった。 この惨状に、律子役の若林直美は「プロデューサー((ややこしいが、律子というキャラクターが前作から望んでいた役職という意味である。))になれました」と明るい口調で挨拶し、他のアイマスガールズたちもなんとか場を盛り上げようと元気よく歌い、踊った。 しかし冷めきった空気はもはやどうにもならなかった。一部のPたちはサイリウムを振る元気すらもなく、アンコールの声も上がらないという、前代未聞の事態となる。 これはさすがにスタッフにも予想外だったようで、公式の動画放映サイトがアンコール枠としてとっていた6分ほどの撮影枠が、&font(#ff0000){全て粛々と退場するPたちとスタッフの撤収作業で埋められる}という凄まじい絵面となった((単独イベントと異なり、ゲームショウのメインステージなのでアンコールをし辛い要素がある、アンコール開始前に、参加者退席のアナウンスが流れたため、などの考察もあったが、公式動画サイトの放送予定枠が、アンコールを想定していた事をうかがわせていた。))。 ちなみにNHKの番組『[[MAG・ネット]]』のニュースコーナーでTGSの模様が特集された際、わずかながら決起集会の発表の瞬間も放送されており、カメラは呆然とする観客の姿を映し出していた。 ナレーション小野D「(特集のBGMまで止まり)Oh, サプラーイズ…」 この知らせを受けたネットの反応は凄まじく、[[2ちゃんねる>2ちゃんねる/5ちゃんねる]]のギャルゲー板のアイマス本スレは大炎上。 まさに&font(#0000ff){葬式状態}であり、その落ち込みようは煽りに来た別のスレの住人が思わず慰めるほど。 &font(#ff0000){TGS2010での発表}に湧くゲハ本スレや、&font(#ff0000){公開初日}の[[劇場版 機動戦士ガンダム00>劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-]]スレ、&font(#ff0000){発売当日}の[[ポケットモンスター ブラック・ホワイト]]スレを抑えて勢いランキングにて&font(#ff0000){一位}で走り続けた。 また、事態は18日のみに留まらなかった。 翌日のラジオにおけるミニドラマで女性アイドルとジュピターのメンバーが共演。 取りようによっては恋愛フラグにも見えるやり取りをし、ファンを不安の渦に巻き込んだ((素直に憎めるような性格の悪い敵キャラなら逆にまだ許せた、という人もいたのだが、いかんせんジュピターのメンバーはイケメンなうえ、それぞれに癖はあるものの性格も良かった。))。 まあ、収録はTGS以前の為タイミングが悪かったとしかいいようがない。 余談だが、このラジオで男性キャラの中の人が「&font(#ff0000){男性キャラがアイマスに出ていいのだろうか?}」というPに近い視点での発言をした為、彼に支持が集まった。 さらに、後日発売されたCDにおいても一騒動があった。 このCDの楽曲は以前歌われた曲のリミックスなのだが、変更された歌詞が…… #center(){&font(#0000ff){「男の人が大好きです」}} 等の……うん、なんというか、これまた本当にタイミングの悪い状況での歌詞だった。 本来なら雪歩が緊張のあまり噛んだという解釈で、笑ってスルーかちょっと一騒動起こるくらいのものだったが、本当にタイミングが悪かった……。 そして発売が近づくにつれ徐々にそれ以外の新要素も公開されていったが、その内容も ・アイドル同士の不仲や対立が発生するシステム ・芸能界に特有の圧力を表現 ・生々しい描写を暗喩するテキストや暗いシナリオ ・好評だったオンライン対戦システムの廃止 など、これまでの作品と比べ印象が暗いものや悪いものが多かったため火に油を注ぐ形となってしまった。 勿論、新曲や新システムなど評価すべきものもあったのだが……。 批判は当然開発スタッフにも集まった。 ・なぜ今回のことが騒動になると分からなかったのか。見立てが甘すぎる。マーケティングがおかしい。 ・お通夜ムードのTGS会場で、声優を残して去る坂上P(「声優を盾にした」との批判) ・ナンバリングタイトルでなぜこんな冒険を…… こうした批判が噴出する中、公式スタッフの対応でまた対立が起きる。 今回の一連の変更に対し、公式インタビューで石原ディレクター(以降石原D)が「保守的なオタクには受けない(笑)」と(本人的には冗談のつもりで)発言し、大炎上となってしまったのだ((もともと失言の多い人だが、今回は状況が悪すぎた。))。 これには大きな批判の声が集まり、さらには石原Dへの脅迫や殺害予告まで飛び出す始末だった((これは流石にやりすぎというか犯罪。なお、現在でも石原章弘とGoogle検索するとサジェストに「石原章弘◯ね」と出てくるのはこの余波である。))。 石原Dはインタビュー内で「(リストラを)こっそり言うのは嫌だった」というコメントを残しているが、 動画を見ると、どう見ても去り際にさらっとこっそり言っている。 実際にステージで発言したのは坂上Pの方であったため多少の食い違いは仕方ないが、これをこっそりではないというのは少々無理があった。 さらに公式から「声優に対する誹謗中傷はやめて」との通達がなされる。 心無い者による声優への誹謗中傷があったことは事実で、通達自体はごく正論であった。しかしこれが、自分たち(運営陣)に対する批判は無視するということかと一部Pたちの神経を逆撫で、批判をされる様な物を作るのが悪い、と泥沼化してしまった。 なお、この事件は現状に不満を持つPたちの「署名騒動」に発展。8,000名にも及ぶ署名が集まり、10月7日にバンナムに宛て提出されたが、結局反応は無かったようである(2018年1月現在)。 ニコニコ動画内でもP達が投稿したアイマス動画に荒らしがはびこり、動画のカテゴリタグである「アイドルマスター」を登録した動画自体の減少(2010/9/19には123,873件あった動画も、2010/9/24には122,960件にまで減少)という影響が見られ、「&font(#ff0000){御三家崩壊}」と言われるまでの騒ぎとなった((ニコニコにおいてアイマスのファン動画は一つの文化となっており、ほぼ権利者削除も行われていなかったため、いかにこの件でショックを受けて創作活動を止めたPが多かったかを示すものと言える。))。 舞台外でもファン同士の苛烈な衝突が見られた。 「2を認めるか否か」「プロデュース(ゲームプレイ)を続けるか否か」などで衝突が起こり、崩壊するコミュニティも出たという。 さらに当時全盛期であった某アフィブログにより、PV稼ぎの餌にされて内輪揉めが拡大するなど、事態は混乱を極めた。 余談ながら、この騒動が影響してか開発元のバンダイナムコホールディングスの株価が800円を割る下落を見せる。 そして2010年10月1日、終値が&font(#ff0000){765(ナムコ)円}になるというちょっとした奇跡が起こった。 **その後の展開 2011年2月24日にアイマス2が発売されたが、その内容は事前情報よりも更にPたちの期待を裏切るものだった為、彼らの怒りが収まることはなかった。 遂には初回版の売り上げ不振で通常版が販売前に廃盤という事態に陥ってしまう。 この結果にはアイマス2のゲームとしての完成度の低さに大きな原因があったと言える。 CGモデルは出来が良かったのだが、シナリオのまずさやネット対戦を消去するなどゲーム性を悪化させたのも響いた。 まあ、無印家庭版からしてゲームよりモデルが重視されていたと言われればそこまでだが……。 アイマス2発表~アニメ放送までの間を冬の時代と評するプロデューサーもいる。 その後、アニメのDVD・BDの発売に合わせた2011年7月21日、アイマス2はPS3でも発売された。 このPS3版限定で一部DLCが同梱され、短時間ではあるが竜宮小町のメンバーと触れ合えるモードが追加された。 またアニメBDにはG4U(グラビアフォーユー)というモデルの撮影に特化したPS3専用ゲームが付属し、好評を呼ぶ。一部で切望されていたDS組のHDモデルも作られ、これも大好評であった。&font(l){涼ちんにアレがないっぽいのはなんでなんですかね…} しかしこれらは箱○ではプレイ出来ず、一部の箱○ユーザーからは批判を浴びた((G4Uに関してはアニメ制作会社がA-1Picturesやアニプレックスなどソニー系列だから仕方ないが。//ソニー系列会社だったらまぁ切り捨てと言われても事情的にどうしようもないんだろう。))。 さらに、ゲームと両輪であったCDの売上もDS組辺りから本隊も初動一万を切るのが珍しくなかったが、2絡みのCDは一万切り常連となってしまった。 この下がり傾向はアニメのOPであるREADY!!の発売まで続いた。もっとも、MA2リリースの頃からは立ち直りの気配があったが。 ちなみに、竜宮小町組のMA2((CDシリーズのTHE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2。))もしれっと発売されている。ここはコロムビアいい判断した。 余談になるが、千早のMA2は初動売上約&bold(){7200枚}を記録した。くっ しかしその後、アニメOPのREADY!!が過去最高の初動売上を記録し、アニメのMAとも言うべき生っすか!?SPECIALシリーズはレコード大賞で企画賞を受賞する。 アイマスシリーズ全体としても、アニメのヒットを起点として、その終了に揃えてリリースされた[[シンデレラガールズ>アイドルマスター シンデレラガールズ]]やグリーがアニメスタッフと組んで始めた[[ミリオンライブ>アイドルマスター ミリオンライブ!]]らソシャゲがヒットし、シンデレラやミリオンのCDも(おまけ付きの上シンデレラのシリーズは安めの設定になっているとはいえ)、軒並み初動1万超えする優良コンテンツに育った。 こうして以前より勢いを増した快進撃で本隊・DS・シンデレラ・ミリオンついでにジュピターが完全合体した&font(l){[[XENOGLOSSIA>アイドルマスターXENOGLOSSIA]]?知らない子ですね…。まあ2017年になって色々回収されはじめたけど}、最大規模のSSA2Daysライブが成功をおさめ、&font(l){直後に次々と中の人が結婚し、}シンデレラとミリオンもそれぞれ単独ライブイベントを打つなど、コンテンツとしてのアイドルマスターは大きく発展する。 2014年には765プロメンバー全員がプロデュースできる『アイドルマスターワンフォーオール』が発売。 ワンフォーオールは全員プロデュースに戻り、2で不評だったシステムも改善され、DLCでシンデレラやミリオンのアイドルが参戦するなど、アニメで取り込んだファンを狙った事もあり、発売週だけで8.3万本を売りあげる。 そしてアイマスは10周年に到達、念願のリアルライブでの「ドームですよ!ドーム!」を達成した。 **ジュピターのその後 9.18において最悪の形でユニットがお披露目されてしまったため、一時は謂れのない中傷を受けるなど、もう一方の被害者とも言えるジュピターだが、公式からの扱いはまちまちなものであった。 一応ゲーム内で歌われた曲のフルバージョンが入ったCDが発売されたり、続編のゲームでも僅かに登場するなど出番はあったが、日に日に露出は少なくなっていた。 アイマス声優であればほぼ全員が体験しているライブも、彼らの曲を女性声優たちがカバーしたり休憩時間に会場内で流したりするだけであり、今回の騒動や男と女のファン層の違いなど様々な問題があり参加する事はなかった。しかし、そんな中でも彼らの魅力に気付き、応援するファンが徐々に増えて行った。 そして2014年7月17日、プロデュース対象を男性アイドルとしたSideMが発表され、ジュピターも2で所属していた961プロから315プロへ移籍するという形で参加、プロデュースが可能となる。 そして2015年12月に行われたSideMの1stライブにて、ユニット発表から約5年、ジュピターは遂に念願の初ステージを踏んだのである。 ライブではSideMでの楽曲しか歌わなかったものの、ライブ内のミニドラマやキャラ紹介には元961プロと示された。 担当の声優陣は、この時を5年間待ち続けてくれたことについてファンに感謝の意を捧げた。御手洗翔太役の松岡禎丞や伊集院北斗役の神原大地は嬉しさと感動のあまり男泣きし、天ヶ瀬冬馬役の寺島拓篤もブログで長く苦しかった5年間について深く熱くその思いを語り、「見たか、765プロ!!」と雄叫びを上げている。 2018年の3rdライブツアー幕張公演では、961プロ時代の楽曲「Alice or Guilty」を披露し、長年にわたる雪辱を晴らした。そして2019年、バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル(以下バンナムフェス)において、765プロや346プロの面々と共にジュピターもまた、アイマスシリーズのライブ初となる東京ドームに立った。 バンナムフェス1日目での765プロ側は『765ミリオンスターズ』名義で、ASから春香、千早、響、真がミリオンの後輩アイドルたちを率いる形で出演。 一方のジュピター側も315プロの仲間たちと共に出演し、『SideM』がオープニングとエンディングの両方を担当。 ジュピターは「BRAND NEW FIELD」にてエンディングで披露されたユニット曲のトリを務める大役を見事に果たした。 ラストは『SideM』の全体楽曲である「DRIVE A LIVE」を全出演者で熱唱し、ついにジュピターと765ASが同じステージで同じ曲を共に歌う日が来たのであった。 しかし、同年発表された「アイドルマスター スターリットシーズン」では5ブランド中SideMだけがハブられることが判明。9.18事件の時とは逆に「男がいないこと」に非難が殺到した。 その後2023年2月開催の5ブランド合同ライブ「M@STERS OF IDOL WORLD!!!!!2023」では2日目に寺島と神原が出演。特に寺島は春香役の中村繪里子と「GO MY WAY!!」を歌唱するなど、9.18の完全精算を達成した。 だがそれから間もない4月、「GROWING STARS」の7月終了が告知。これに先立つ1月にモバゲー版SideMも終了しており、ついにSideMのゲームが全滅するという扱いの悪さに猛烈な非難が殺到した。事件から12年もの月日が流れ男性キャラも受け入れられたこともあり、これには他マスのPからも同情が寄せられている。 **石原D アイマス10周年のインタビューにおいて、石原Dは10周年の節目ということで、9.18を振り返り謝罪した。 石原Dは、2でやろうとした事の難しさや言葉足らずだったことを反省し、この時の出来事は「制作サイド」と「応援するファンサイド」の関係性についても、いろいろと考えるきっかけとなったと語った。ただ、当時の騒ぎの中心となった竜宮小町やジュピターの設定に関しては、当時2と同時に動いていたアニメにも無くてはならなかったものであり、当時も今も心底納得しているという。 また竜宮小町のNPC化については、上層部からの時間や予算の制約によるものであるとし、そこでライバルとして彼女達を登場させることで、少しでも出番をカバーしようとした結果だったとのこと。 その後、石原Dは制作スタッフが誰に変わろうと永遠に作品が続く「自分の理想のIPの姿を見たい」と述べ、2016年1月31日をもってバンダイナムコを円満退職した。 //外部リンクを張るのは原則禁止です。 トラブルの原因になりますのでおやめください。←りどみ参照。 追記・修正は頑張るアイドルたちをこれからも応援し続けるプロデューサーの皆さんにお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,62) } #include(テンプレ3) &sizex(5){&color(red){&b(){愚痴や煽りコメントが多発したため、コメント欄をリセットしました。現在、相談所にてコメント欄の撤去について議論されています。}}} &sizex(5){&color(red){&b(){今後、愚痴や誹謗中傷等を行った場合はIPの規制や公的機関への通報等の処置、最悪の場合はコメント欄が撤去される可能性もありますので、マナーにはお気を付け下さいます様お願い致します。}}} #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - コメント欄撤去について、相談所内で反対意見が無かったため、コメント欄をリセットしました。今後、コメント欄が改善されない場合、コメント欄が撤去される可能性がありますのでご了承下さい。 -- 名無しさん (2023-04-23 00:41:34) - これ、スターリットシーズンでSideMだけハブられた事について非難の声が上がった事について追記しても良いんじゃないだろうか…? -- 名無しさん (2023-04-23 01:41:53) - わざわざ新しい火種を焚べる必要なんてないのでは -- 名無しさん (2023-04-23 01:45:36) - SideMの顛末とかサ終の話は関係ない話でしょ。別に変なことはしてないし -- 名無しさん (2024-04-22 13:12:51) #comment #areaedit(end) }

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