「HOUSE(ハウス)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
HOUSE(ハウス) - (2020/04/13 (月) 20:23:11) の最新版との変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
&font(#6495ED){登録日}:2012/01/20(金) 21:55:24
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます
----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
#center(){
&font(32px,b,#9900ff){紫色の森の中で年老いたハウスは若い娘たちを待っていた…}
}
『&font(#ff0000){HOUSE}』は東宝が1977年7月30日に公開したホラー(?)映画である。
【物語】
女子学生のオシャレは仲のよいグループの仲間と夏休みの話をしていた。オシャレはパパと一緒に軽井沢の別荘に行く予定だ。
家に帰ったオシャレだがパパから再婚相手を紹介され、いきなり新しい母親が出来ることを嫌がったオシャレはパパと別荘に行くことを止める。
そして何年も会ってない伯母であるおばちゃまの屋敷に行くことを思い付き、仲間と先生を誘って屋敷に行くことになった。
先生が出発直前に怪我をして後から合流することになり、少女達だけで先に屋敷に向かう。
屋敷に着いた少女達を迎えたのは車椅子に座った優しそうなおばちゃまだった。しかし、おばちゃまと屋敷にはある秘密があった………
【概要】
当時洋画に押されていた邦画界に対するカンフル剤的な存在として制作された作品である。
従来の撮影所主導ではなく、外部から監督を招聘して製作された当時としては画期的な製作体制による作品だった。
それまでCMや自主制作映画で評価を得てきた大林宣彦の最初の監督作品である。
原案は娘の大林千茱萸で、家が人を襲うというその突飛なアイデアや登場人物の末路はその娘からによる物が大きい。
作品のジャンルとしてはホラーに属するが、従来のホラーと比べてファンタジックな演出、わざとらしくチープでシュールな特殊効果、唐突なコメディ描写やあまりにも独特な演出等からカルト映画として扱われることも多い。
また、主演女優グループをアイドル的に売り出し、作品のプロモーションに利用していることから一種のアイドル映画とも言える。
つまり、本作は&font(#ff0000){アイドル映画で、ホラー映画で、コメディ映画で、特撮映画で、カルト映画である}という、世にも稀な作品なのである。
主演女優グループ「ハウスガールズ」はあらゆるメディアにて作品を宣伝。メディアミックスの先駆けという点で評価できるだろう。
【登場人物】
ハウスガールズ
女子学生の仲良しグループ7人組。見事なまでに個性がバラバラなのが仲良しのコツかもしれない。
全員本名は明かされずニックネームで呼び合う。
上記グループ名は主演7人組を半ばアイドルみたいな扱いで売り出した時の呼び名である。
◆オシャレ(演:池上季実子)
本作の主役で、ファッション方面に強い模様。グループ内でも一際美人として描かれている。
母親は他界しており、その分父親とは仲が良かったがその父親が再婚相手を紹介したことから物語が始まる。
◆ファンタ(演:大場久美子)
一番普通の女の子で可愛らしい。何故か他の女の子が犠牲になる場面によく出くわすが、オシャレ以外では一番最後まで残った。
先生に憧れているようだ。
この後2代目コメットさんになるのは別の話。
◆ガリ(演:松原愛)
勉強家でしっかり者なためかリーダー格である。
メンバーで唯一メガネをしている。他の女の子が犠牲になる中で屋敷の正体の考察や逃れる手段を考える等していた。
◆クンフー(演:神保美喜)
格闘技好きな女の子で運動神経が抜群。終盤まで生き残ったメンバーの1人で、そのアクションや格好から結構な人気を博したとか。
◆マック(演:佐藤美恵子)
ややぽっちゃりとしており、常に何か食べている。
一番最初の犠牲者のためあまり出番はない。
◆スウィート(演:宮子昌代)
やや弱虫だが、優しい女の子。途中でなかなかグッとくる格好に着替えるが、その間もなく後に犠牲に。
◆メロディー(演:田中エリ子)
音楽が好きな女の子。描写から見るに色んな楽器をある程度演奏できる模様。
◆おばちゃま(演:南田洋子)
オシャレの母親の姉にあたる。田舎の羽臼(はうす)屋敷にて1人で暮らしている。白い猫を飼っている。
フィアンセ(演:三浦友和)がいたが戦争で亡くなっている。それからずっと独身だった。
設定上のフルネームは「羽臼 香麗(はうす かれい)」…何かおいしそうな名前である。
◆先生(演:尾崎紀世彦)
グループの先生で、本来ならグループの引率役として一緒に屋敷に行くはずだった。
出発直前に怪我をしたことで彼だけ出発が遅れ、車で追いかけるが屋敷には辿り着けなかった。
◆パパ(演:笹沢左保)
オシャレの父親で妻を亡くしてからはオシャレと2人だった。
しかし恋人もおり、再婚しようとしていた。
ちなみにリアルでの本職は小説家で、代表作が『木枯し紋次郎』なせいで設定上の名字が&bold(){木枯}だそうな。
なおこの後書いた小説を元に制作されたのが、おばちゃまの演者もゲスト出演した『[[タクシードライバーの推理日誌]]』である。
◆涼子(演:鰐淵晴子)
パパの再婚相手。母親になる覚悟も出来ていたようで、オシャレの反発に対しても話し合おうとしていた。
オシャレと話すため屋敷に赴く。
以下各キャラの最後とおばちゃまの正体について。
マック
井戸に食われて死亡。
スウィート
布団に襲われて食べられた。
メロディー
ピアノに指から食べられる。
クンフー
必死に抵抗したが、電灯の傘に上半身から食べられた。
ガリ
屋敷に現れた真っ赤な池に飲み込まれた。良い子は見ちゃダメ。
オシャレ
風呂上がりの隙を突かれておばちゃまに体を乗っ取られてしまい、
そのまま屋敷に取り込まれてしまった。
ファンタ
最後まで残っていたが、何故かおばちゃまともオシャレともつかない存在に抱かれてフェードアウト。(恐らくはそのまま犠牲となったと思われる)
涼子
屋敷に来てオシャレと話そうとしたが、オシャレはすでに屋敷の一部だったため…
先生
車で屋敷に向かったが、全然辿り着けなかった。
ラスト付近で先生の車にバナナが山盛りになってたが…
おばちゃま
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){おばちゃまは実はすでに死亡し屋敷と一体化、屋敷そのものがおばちゃまである。}}}
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){未婚の女性を食べる度に若返り、花嫁衣装を着れるようになっていく。}}}
【余談】
配役も独特で、先生役の尾崎紀世彦は本来は歌手である。また、監督と監督夫人がカップルで登場したり、音楽担当のゴダイゴや小林亜星(後に息子がバルパンサーに)が出演したり、併映作品『泥だらけの純情』主演の三浦友和が友情出演している。
男はつらいよやトラック野郎といった当時の人気映画のパロディが所々に登場する。
また、小説も存在する。
なかなか名作だが、細かいところはちょっと違ったりする。
追記・修正をお願いします。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 随分昔にテレビ放送されたのを見たが、マックの生首がトラウマになったなぁ… -- 名無しさん (2013-08-17 20:38:07)
- 私はメロディーの死に方(ピアノ)がトラウマだった・・・・・。 -- 名無しさん (2013-09-09 14:39:32)
- 実はコミカライズも存在する作者はあのわたなべまさこ先生! -- 名無しさん (2013-09-09 14:40:23)
- ↑↑メロディーがピアノに食われる場面はニコで見られるな -- 名無しさん (2013-09-10 01:07:37)
- 何度見ても悪趣味(ほめ言葉)な映画 -- 名無しさん (2015-08-27 01:26:47)
#comment
#areaedit(end)
}
&font(#6495ED){登録日}:2012/01/20(金) 21:55:24
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます
----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
#center(){
&font(32px,b,#9900ff){紫色の森の中で年老いたハウスは若い娘たちを待っていた…}
}
『&font(#ff0000){HOUSE}』は東宝が1977年7月30日に公開したホラー(?)映画である。
【物語】
女子学生のオシャレは仲のよいグループの仲間と[[夏休み]]の話をしていた。オシャレはパパと一緒に軽井沢の別荘に行く予定だ。
家に帰ったオシャレだがパパから再婚相手を紹介され、いきなり新しい母親が出来ることを嫌がったオシャレはパパと別荘に行くことを止める。
そして何年も会ってない伯母であるおばちゃまの屋敷に行くことを思い付き、仲間と先生を誘って屋敷に行くことになった。
先生が出発直前に怪我をして後から合流することになり、少女達だけで先に屋敷に向かう。
屋敷に着いた少女達を迎えたのは車椅子に座った優しそうなおばちゃまだった。しかし、おばちゃまと屋敷にはある秘密があった………
【概要】
当時洋画に押されていた邦画界に対するカンフル剤的な存在として制作された作品である。
従来の撮影所主導ではなく、外部から監督を招聘して製作された当時としては画期的な製作体制による作品だった。
それまでCMや自主制作映画で評価を得てきた大林宣彦の最初の監督作品である。
原案は娘の大林千茱萸で、家が人を襲うというその突飛なアイデアや登場人物の末路はその娘からによる物が大きい。
作品のジャンルとしてはホラーに属するが、従来のホラーと比べてファンタジックな演出、わざとらしくチープでシュールな特殊効果、唐突なコメディ描写やあまりにも独特な演出等からカルト映画として扱われることも多い。
また、主演女優グループをアイドル的に売り出し、作品のプロモーションに利用していることから一種のアイドル映画とも言える。
つまり、本作は&font(#ff0000){アイドル映画で、ホラー映画で、コメディ映画で、特撮映画で、カルト映画である}という、世にも稀な作品なのである。&s(){ホラーに付き物の&color(#EF93B6){ヌード}もあるよ。}
主演女優グループ「ハウスガールズ」はあらゆるメディアにて作品を宣伝。メディアミックスの先駆けという点で評価できるだろう。
【登場人物】
ハウスガールズ
女子学生の仲良しグループ7人組。見事なまでに個性がバラバラなのが仲良しのコツかもしれない。
全員本名は明かされずニックネームで呼び合う。
上記グループ名は主演7人組を半ばアイドルみたいな扱いで売り出した時の呼び名である。
◆オシャレ(演:池上季実子)
本作の主役で、ファッション方面に強い模様。グループ内でも一際美人として描かれている。
母親は他界しており、その分父親とは仲が良かったがその父親が再婚相手を紹介したことから物語が始まる。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){最後はおばちゃまの嫁入り道具に魅入られ、体を乗っ取られてしまい、そのまま屋敷に取り込まれてしまった。}}}
◆ファンタ(演:大場久美子)
オシャレの親友で夢見がちな女の子。東郷先生に憧れているようだ。
名前の由来は「[[ファンタジー]]」から。&s(){[[炭酸飲料>ファンタ学園]]ではない。}
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){オシャレの変容を否定し続け、最後はおばちゃまともオシャレともつかない存在に優しく抱きしめられてフェードアウト。恐らくはそのまま犠牲となったと思われる。}}}
この後2代目コメットさんになるのは別の話。
◆ガリ(演:松原愛)
丸メガネをかけた勉強家の女の子。しっかり者なためかグループのリーダー格である。
始めは理屈っぽく怪奇現象を否定していたが、いざ化け物を目にした後は屋敷の正体の考察や逃れる手段を考える等していた。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){最期は屋敷に現れた血の池に飲み込まれ、溶けていった。良い子は見ちゃダメ。}}}
◆クンフー(演:神保美喜)
格闘技好きな女の子で運動神経が抜群。
そのアクションや露出の多い服装から、公開当時は結構な人気を博したとか。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){屋敷の攻撃に必死に抵抗するも、電灯の傘に頭から飲み込まれて死亡。}}}
◆マック(演:佐藤美恵子)
ややぽっちゃりとした、食い意地の張った女の子。
あだ名は「ストマック」の略で、常に何か食べている。なお料理は作るのも得意。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){最期は井戸に食われて死亡。一番最初の犠牲者のためあまり出番はない。}}}
◆スウィート(演:宮子昌代)
やや弱虫だが優しい女の子。
綺麗好きで、&s(){[[オタク]]に刺さる}エプロンドレスに着替えて屋敷の掃除を始める。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){掃除中、アンティークドールに誘われるように蔵に閉じ込められ、布団に襲われて行方不明に。遺体は柱時計の中で見つかった。}}}
◆メロディー(演:田中エリ子)
音楽好きの女の子。ギターやウクレレを携え、屋敷ではピアノを弾いたりと多才。
屋敷のピアノに魅入られる。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){最期はピアノに指から引きずり込まれ、食べられた。「まぁ卑猥ねぇ」。}}}
◆おばちゃま(演:南田洋子)
オシャレの母親の姉。山奥の羽臼(はうす)屋敷にて、白猫の「シロ」と共に1人で暮らしている。
若い頃にフィアンセ(演:三浦友和)を戦争で亡くして以来独身を貫いており、屋敷にはその頃の花嫁衣裳が未だ残されている。
設定上のフルネームは「羽臼 香麗(はうす かれい)」…何かおいしそうな名前である。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){実は数年前に既に死亡しているが、嫁に行けなかった無念によって屋敷と一体化。屋敷そのものがおばちゃまである。}}}
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){未婚の女性を食べる度に若返り、花嫁衣装を着られるようになっていく。}}}
◆東郷先生(演:尾崎紀世彦)
演劇部の顧問。頼りない性格だが、ファンタには慕われている。
本来なら合宿に引率するはずだったが、出発直前に怪我をしたことで彼だけ出発が遅れ、一人[[車>自動車]]で屋敷に向かう。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){珍道中の果てに屋敷ふもとのスイカ屋まで辿り着くも、化け物と化したスイカ屋に襲われ「バナナ」という断末魔を残してフェードアウト。後日発見された車の運転席には、先生の帽子と山盛りのバナナだけが残されていた。}}}
◆パパ(演:笹沢左保)
オシャレの父親。映画音楽の作曲家。8年前に妻を亡くしている。
親子仲は良好だったが、涼子との再婚の件でギクシャクした関係になってしまった。
ちなみに演者の本職は小説家で、代表作が『木枯し紋次郎』。その為か、彼の家の表札に出ている苗字は&bold(){「木枯」}である。
なおこの後書いた小説を元に制作されたのが、おばちゃまの演者もゲスト出演した『[[タクシードライバーの推理日誌]]』である。
◆涼子(演:鰐淵晴子)
パパの再婚相手。母親になる覚悟も出来ていたようで、オシャレの反発に対しても話し合おうとしていた。
オシャレと話すため屋敷に赴く。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){ラストシーンで屋敷へ到着するも、オシャレはすでに屋敷の一部だったため…}}}
【余談】
配役も独特で、先生役の尾崎紀世彦は本来は歌手である。また、監督と監督夫人がカップルで登場したり、音楽担当のゴダイゴや小林亜星(後に息子が[[バルパンサー>太陽戦隊サンバルカン]]に)が出演したり、併映作品『泥だらけの純情』主演の三浦友和が友情出演している。
『[[男はつらいよ]]』や『[[トラック野郎]]』といった当時の人気映画のパロディが所々に登場する。
また、小説も存在する。
なかなか名作だが、細かいところはちょっと違ったりする。
追記・修正をお願いします。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,1)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 随分昔にテレビ放送されたのを見たが、マックの生首がトラウマになったなぁ… -- 名無しさん (2013-08-17 20:38:07)
- 私はメロディーの死に方(ピアノ)がトラウマだった・・・・・。 -- 名無しさん (2013-09-09 14:39:32)
- 実はコミカライズも存在する作者はあのわたなべまさこ先生! -- 名無しさん (2013-09-09 14:40:23)
- ↑↑メロディーがピアノに食われる場面はニコで見られるな -- 名無しさん (2013-09-10 01:07:37)
- 何度見ても悪趣味(ほめ言葉)な映画 -- 名無しさん (2015-08-27 01:26:47)
- メロディーがピアノに喰われた後、生首だけで「まあ、卑猥ねえ」とか言い出すの闇落ち感あって好き -- 名無しさん (2021-06-07 15:14:05)
- 大昔に見た覚えがあるが、ほんの断片しか覚えていない -- 名無しさん (2021-12-08 22:13:53)
#comment
#areaedit(end)
}