World of Tanksに登場する戦車

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&font(#6495ED){所要時間}:約 24 分で読めます

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本項目は[[World of Tanks]]に登場する各国の代表的戦車の一覧である。

&sizex(5){&bold(){&color(#9dc889){『ソ連』}}}

カラーリングは草色。Wot自体がロシア産(正確にはウォーゲーミング自体はキプロスの企業である)ということもあってか、質・量ともにかなり力が入っているツリー。
ぶっちゃけ他国の同格と比べ明らかに強力な戦車も多く、プレイヤーから&bold(){「アカめ!ソ連優遇やめろや!」}との叫びが上がるのもしばしば。

性能傾向としては基本的に高次元でバランスがとれており、特に装甲・火力・機動性・隠ぺい率といった重要な部分の性能に隙が無く、単純に強い。
ただし全体的に砲の精度がやや悪く、視界範囲もやや狭い傾向がある。また砲の俯角もしょっぱいため、全体的に「殴り合いには超強いが、それ以外はあまり得意ではない」という感じになっている。
この弱点を正確につくことができるベテランが相手だと、一転して苦境に立たされることも。

国別の乗員強化アイテム((その国の兵士たちの好物。飲食物なので消耗品だが、乗員のスキルを10%も上げてくれる優れもの))は[[予備戦闘糧食>レーション(戦闘糧食)]]。[[ソ連製のとてもマズい>ビッグボス/ネイキッド・スネーク]]予備戦闘糧食。
ただしこれは予備=Extraの翻訳ミスで、正確には「追加戦闘糧食(チョコやアメなどのおやつ的なもの)」と看做すべきだろう。

#openclose(show=代表的な赤軍戦車。クリックで展開){

&bold(){「[[T-34>T-34(戦車)]]」}

&sizex(5){&color(#ff0000){&italic(){Урааааааааа!!!!}}}
救国の赤い英雄こと、頼れる鋼鉄の同志T-34。tierは5で、区分は中戦車。
傾斜装甲による高いAP弾耐性、素晴らしい機動性、tier帯屈指の貫通力と精度とDPM((Damage par Mine。1分間当たりのダメージ総量))を誇る主砲など、走攻守いずれにおいても十分なスペックを発揮する良戦車。
……なのだが、Wotではどうにも環境に恵まれていない面がある。
というのも同tier帯のライバル中戦車([[4号H型>Ⅳ号戦車]]や[[M4シャーマン>M4中戦車]])は強力な榴弾砲、通称「十榴(口径が10センチの榴弾砲、の略)」を搭載できることが多く、その大口径HE弾に対してはT-34自慢の傾斜装甲の優位性が薄れてしまうのである。

とはいえ同格ライバル達とのタイマンではやや不利がつくというだけの話で、総合性能で言えばそれらライバル達よりも優位に立てる高性能戦車ではある。
同志達よ、祖国を信じろ。

85mm砲搭載型のT-34-85は別戦車扱い(無印T-34から開発で入手可能)。


&bold(){「KV-1」}

恐らくはこのゲームを始めたプレイヤーが、最初に実感することになる「壁」であり、tier5にして突如出現するラスボス級重戦車。
史実では足回りのあまりの残念さ故にまともな運用を諦められた((有名な逸話「ソ連戦車兵は金槌でシフトレバーをぶん殴ってギアチェンジしていた」もおそらくこの戦車によるもの))欠陥戦車だが、故障などという概念が存在しないWotでは話が別。

&bold(){初心者「露助の欠陥戦車なんかに負けたりしない!」}

~3秒後~

&bold(){初心者「重戦車様には勝てなかったよ……」}

という即堕ち2コマは最早Wotの風物詩である。

tier5としては許されざる火力と装甲を誇り、同格以下の戦車の砲弾はガンガン弾きながら、次々に敵をKOしていくという重戦車の典型的な「[[こっちだけズルして無敵モード>ヤン・バレンタイン]]」を早々と見せてくれる超高性能重戦車。
視界範囲が超せまいというソ連戦車共通の弱点もあるのだが、機動性もそれなりにあるし、第一まだまだ初心者ばかりのtier5ではその弱点を正確につくのも難しく、低tier帯の戦場はしばしばKV-1無双と化す。

ちなみにこれでも度重なるnerf(弱体化)を受けた状態であり、かつては今よりさらに強かった。なんだそれ。

&bold(){「KV-2」}

「君たちはなぜ戦車の上に冷蔵庫を乗せているのかね?」って見た目の”街道上の怪物”。tierは6で、区分は重戦車。
同格中戦車のHPが750前後、重戦車のHPが850とかの世界に、HE弾ダメージ910という驚天動地のビッグキャノンを引っ提げて登場する何かおかしい重戦車。
ちなみにドイツtier10重戦車マウスの128mmHE弾ですらダメージ620である。なんなのこの子…

当然その152mm砲の直撃をもらえば同格以下の戦車なら一撃昇天(軽戦車などなら至近弾でももれなく昇天)、格上戦車ですら大ダメージを免れない。
その超絶的火力を除けば、装甲はtier5のKV-1から据え置きなので相対的に弱体化、砲塔旋回速度も超悪化、装填速度は最早論外といまいち不器用な戦車ではあるが、圧倒的な長所がそれを補って余りある。

ただし敵からのヘイトもKV-1以上に高く、その脆さとド近眼故に孤立にも弱いため、KV-1とはうって変わって(重戦車の中では)かなり慎重な立ち回りが要求される。
ちなみにもうちょっと数を撃ちたいなら107㎜砲も搭載可能。こちらもたまーに見かけるが、やはり152㎜砲装備を推奨。


&bold(){「IS」}
ご存知、元祖スターリン戦車。通称書記長。
このゲームでの所属はTier7重戦車であり、IS-1とIS-2初期型が統合されている(最初はIS-1仕様だが、開発を進める事でIS-2初期型装備となる)。
ちなみにスターリンシリーズは他に-2後期型が中国とソ連に2種類、-3、-4、-7が登場する。
史実通りの傾斜装甲による高い跳弾能力と高い機動性を誇る人気車両…なのだが、その分砲性能、というか精度と貫通力に問題を抱えている。
とはいえ総合的には扱いやすく強い戦車であること、開発までにキツい戦車がない((Tier4のT-28が火力&機動力極振りでちょっと苦しいくらいで、明確な「ガレージの無駄」な戦車に乗る事は無い))事から「KV-1からもっと先に行きたい」と言う向きには自信をもってオススメ出来る戦車である。

もちろん単純に「[[ノンナ>ノンナ(ガールズ&パンツァー)]]が乗ってたから」で選んじゃってもOKである
というかこいつに限らず、ガルパンで印象的だった戦車はやはり人気が高めである。


&bold(){「Object 260 mod. 1945」}
ソ連重戦車、IS-7の試作機。全てのパーソナルミッション((通常ランダム戦において、特殊な条件を満たして達成する特殊実績のようなもの。4段階にわかれており、それぞれの段階をクリアすると特定の戦車がもらえる))のクリア報酬としてもらえる。
 
この戦車の何がやばいのかというと、戦車自体の性能ではなく、それに乗ってるプレイヤー。
数だけでもパーソナルミッションは15×6×4の合計360もあり、またそれぞれ軽戦車・中戦車・重戦車・駆逐戦車・自走砲に均等に振り分けられている。
つまりWotに登場するすべての車種を完璧に乗りこなせなければクリアできないということである。
 
そしてミッションの内容も、最初は「軽戦車で敵車両の履帯を1回切断せよ」「駆逐戦車で300m以上の距離から敵車両にダメージを与えよ」といった簡単なものだが、
最終的には「重戦車で自車両のHPの3倍以上のダメージを装甲で止め、かつ自分は3000以上のダメージを与えよ」とか「自走砲で1発の砲弾で敵2車両以上を同時に撃破せよ」などといった鬼畜なものになる。
ここまでくると本人の高いスキルは勿論は大前提として、どうしようもない運も達成に絡んでくるため、クリアには相応の試行回数が必要不可欠。
 
つまりこの戦車を持っているということは即ち、軽戦車・中戦車・重戦車・駆逐戦車・自走砲の全てを乗りこなすことができて、それぞれの車種の長所や欠点を知りつくし、
かつ当然ながら高いプレイヤースキルを持ち、運が絡むミッションをコンプリートできるほどに試合経験も豊富な、まさしくスーパープレイヤーであることの証明なのである。

この戦車に乗っているという時点で中の人が(アカウントRMTとかでもない限り)超上級者であるということであり、戦場での注目度は半端ない。


}



&sizex(5){&bold(){&color(#b9a170){『アメリカ』}}}

車両カラーはカーキ色。
圧倒的な国力を誇る大正義アメリカ合衆国に相応しく、戦車ラインナップは質・量共にソ連に勝るとも劣らない充実ぶり。

性能面では全体的に走・攻・守のいずれもが高いバランスでまとまった優等生が多く、他国戦車に比べて明確な欠点が少ない傾向にある。
そのそつないオールラウンダーぶり、また圧倒的戦車ラインナップの充実度から、ソ連と並び初心者にも強くお勧めされるツリーの一つになっている。

専用強化アイテムはケース入りコーラ。Burrrrrnp!銘柄の指定はされてないが、ケースお呼びロゴの色的には完膚なきまでに[[C社のコーラ>コカ・コーラ]]である。

#openclose(show=代表的な米国面戦車。クリックで展開){


&bold(){「M3 Lee」}

…などと書いておきながらいきなりそれを裏切る、「明確な欠点しかない」アメリカ屈指の苦行(弱くて活躍しにくい=経験値が溜めづらい戦車のこと)戦車。
tierは4で、区分は中戦車。通称&bold(){リー先生}。

まず見た目通りのクッソでかい車体故に隠ぺい率が極悪なまでに低く、茂みに隠れていても余裕で見つかってしまう。そして逆にこちらの視界は同格中戦車の中でも最低。
装甲やHPも全然頼りにならないため、&bold(){&color(#ff0000){「敵からは見つかりやすく、こちらは見つけにくく、かつ死にやすい」}}という驚愕の3重苦を背負っている。

これだけならまあいいのだが(よくねぇよ!)、より深刻な欠点は中戦車なのに砲塔が回らないこと。
Wotにおいて各戦車はそれぞれ主砲1基しか武器を使用できないので、リー先生の場合は車体に搭載する固定式の砲しか使えない。
このため敵との接近戦=死と言っても過言ではなく、柔軟なポジショニングを求められる中戦車なのに、前線を張ることができないのである。

そして最大の問題は、アメリカの中・重戦車ルートを進めるためにはこの戦車を絶対に避けて通れないという点だろう。
初心者はアメリカツリーがいいぞ!とよく言われるが、それは&bold(){「リー先生はまあ、その、あれな」}という暗黙の前提が附されていることを忘れてはならない。


&bold(){「[[M4 Sherman>M4中戦車]]」}

物量帝国アメリカを体現する中戦車シャーマン。tierは5で、区分は中戦車。リー先生による長きにわたる&font(l){拷問}教育を終えたプレイヤーにようやく与えられるご褒美である。

突出して厚い部分はないが全周に渡ってそれなりの装甲、10榴による高いパンチ力、中戦車として必要十分な機動性、中戦車にしては広い視界など、アメリカ戦車らしいそつのない優等生ぶりが魅力。
さらにこれもアメリカ戦車に多い特徴だが、砲の俯角が大きく、稜線射撃が非常に得意。
偵察気味に前に出るもよし、ダメージ交換で殴り合うもよし、遮蔽物を使って撃ち合いもよし、地形をつかった待ち伏せもよしと、対応できる戦況の幅が非常に広い。

アメリカンサイズな車高の高さゆえに若干被弾しやすいという欠点もあるが、バランスが取れた性能と懐の深い対応力を持つ、中戦車の鑑ともいうべき一台。

ちなみにシャーマン系列基本であるこれ以外にもバリエーションが多く、重装甲化タイプのA3E2シャーマンジャンボ、かの名作[[08小隊>機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]の元ネタ(の一つ)・A3E8イージーエイト、
そして珍しく英国アレンジが常識的な方向に働いたファイアフライ(こちらは英国ツリー所属)などはそれぞれ独立してツリーに存在している。


&bold(){糞猫(くそ-ねこ)}

殺せ!今すぐ殺せ![[糞猫殺すべし!慈悲はない!!!>ニンジャスレイヤー]]
…と長い間言われ続け、Wot屈指のヘイトを集めてきた&font(l){クソ}戦車。正式名称はM18 Hellcat。tierは6で、区分は(一応)駆逐戦車。

前述したとおり、駆逐戦車と言えば「高い火力と引き換えに、他の性能は低い」というのが相場だが、この糞猫ちゃんは畜生なので後者の条件を忘れてしまっている。
つまり、軽戦車すら上回る高い機動性、常軌を逸した超高隠ぺい、駆逐戦車としては異常に広い視覚範囲、装甲は薄いが小さい上にHPが高いのでそこそこタフと、あらゆる点で自重しないスペックを誇るのである。
しかもそこまでぶっとんだ性能を持ちながら、一般的な駆逐と違って砲塔が普通に回ってしまい(ただし砲塔旋回速度は流石にとろい)、隠ぺいを維持しやすい上に、戦況対応力が段違いに高い。
その機動性と視界故に、駆逐戦車ながら場合によっては軽戦車のような偵察任務も充分に可能。更に軽戦車と違って自身が充分な火力を持っているので、必要に応じて自分で攻撃役も兼任できてしまう。

そして真に驚くべきは、これでも数度にわたるnerfを経た末の性能であるということ。
実装当初は機動性・照準精度・後退速度などがさらに強力で、今のように駆逐戦車と軽戦車のハイブリットどころか、中戦車の役までこなせてしまう正真正銘のぶっ壊れ戦車筆頭であった。
全盛期においては「ランダム戦に出たら全30両中18両が糞猫でした」などといったにゃんこ天国も日常茶飯事であり、当然ながら他車から向けられたヘイトは半端ではなかった。

ちなみにこの次のtierにはM41 Walker Bulldogという軽戦車が存在し、これまたえげつないほどに強いのでめでたく「糞犬」の名前で呼ばれている。&bold(){保健所だ!保健所に行け!}


&bold(){「M56 Scopion」}
課金戦車の1台で、区分はTier7の駆逐戦車。
DPSには劣るが単発威力と貫通に優れた主砲、すっごく隠れやすい車体、機敏な出力比…まではいい。

装甲が&bold(){一番分厚いところでも1mmしかない}。当然どんな戦車相手でも被弾すなわち貫通。
おまけに覗き穴やらなんやらのせいで天井以外にも装甲無し(装甲厚0mm)の部分があるので防御力は&bold(){一切ない}。

弱くはないのだが、&s(){アメ車らしからぬ}極端な性能をした戦車である。

&bold(){「T49」}
Tier8の軽戦車。
軽戦車としても薄い装甲、軽戦車らしい高い機動力、そして何より&bold(){LTのくせに152㎜砲を装備できる}珍車。
こんなトンデモ車両でも制式採用・量産化した米軍((シェリダン空挺戦車の事。152㎜砲装備タイプも量産&実戦投入された記録がある))を褒めるべきか皮肉るべきか。
流石にTierとマッチングの都合上、KV-2と違って格下~同格を[[デデーン★する>ブロリー]]のは無理(というかマッチング仕様上、同格以上としか戦えない)だがそれでも軽戦車の機動力でこれを持ち運べるのは凄い。
&s(){というかTier9~10に通用する主砲をTier5とかTier6で使える日本重戦車とKV-2の方がおかしい。}

&bold(){「T110E3」}

アメリカ駆逐の到達点であるtier10駆逐戦車。見た目は[[筋肉モリモリ、マッチョマンの変態>コマンドー(映画)]]以外の何物でもなく、威圧感抜群。

駆逐戦車は基本的に「隠蔽率と速度を活かして隠れながら動く」タイプと「鈍足だが装甲を活かして突き進む」タイプに分かれている傾向が強いが、この戦車は完全な後者。
その正面装甲厚はなんと驚愕の330mmにも達し、同じtier10内の一部の重・駆逐戦車、それも課金弾以外ではこの装甲を貫通することは不可能。
弱点の車体下部を隠し、かつ自走砲の砲弾が当たらない位置に陣取ると、真正面からは絶対突破が不可能な火力要塞と化す。

そしてここまで突出した装甲防御力を持ちながらも、火力や機動性も必要十分なレベルを確保している。総じてアメリカ戦車らしく、抜群に使い勝手が良い駆逐戦車に仕上がっていると言える。

&bold(){「T92」}
上のT110E3が駆逐の到達点ならこっちは自走砲の到達点、アメリカのTier10自走砲。
自走砲ならではの無いに等しい装甲と機動力、性能のよろしい無線機はやはり扱いやすいアメリカ戦車。
そして最大の特徴が砲の威力が一発2250と凄まじく高い上に爆発半径がデカイ事。
かのMausですらクリーンヒットすれば体力の7割が消し飛ぶ超威力。HEの貫通が120㎜と自走砲にしては貫通力が高い=ダメージが満額で入りやすいのもうれしい。
ちなみにAPは直撃させないといけない代わりに1800ダメージ・貫通370mmとこちらもWoT最高性能。

ただし精度とリロードは劣悪な上、俯角(下向きの角度)が全く取れないため他の自走砲よりも坂道と接近戦に弱い。
}


&sizex(5){&bold(){&color(#cec29d){『イギリス』}}}
[[こちらを参照のこと。>World of Tanksに登場する戦車(イギリス)]]


&sizex(5){&bold(){&color(#999999){『ドイツ』}}}
[[こちらを参照のこと。>World of Tanksに登場する戦車(ドイツ)]]


&sizex(5){&bold(){&color(#42a696){『フランス』}}}

第二次大戦ではろくに出番がなかったスケベ野郎(偏見)のツリー。カラーリングは青銅色。

史実では早々にドイツに降伏したため、他国の戦車が百花繚乱の開発競争を続けていた1941~45年の時期に開発がぴったり止まっているのだが、試作戦車・計画だけの戦車などが普通に出てくるWotではそのあたりはあまり問題にならない。
低Tier帯では戦前に開発された戦車が、中Tier帯では降伏前に計画されていた戦車が、高Tier帯では戦後戦車が登場する感じ。

性能水準としては全体的に高めにまとまっているのだが、イギリスにも勝るとも劣らぬ個性派が多い上に、「同じルート内でも開発するごとに使い勝手がまったく変わる」というケースが異常に多いのが困りもの。
この辺りは実戦で練り上げられた戦車ではなく、計画段階の戦車がそのまま登場するが故か。

また低~中tier帯では乗員が非常に少ないのも泣き所で、乗員の育成がやりにくい上に、乗員負傷時の戦力低下が半端ない。
車長(兼砲手・兼通信手・兼装填手)+操縦手という過労死必至の社畜戦車などは、どちらか一人がやられると戦力ダウンどころの話ではない。

強化アイテムはフランスだからエロ本かと思いきや(偏見)そんなこともなく、フランス名物の濃い[[コーヒー]]。名前には反映されてないが、小さなクロワッサンもついている。

#openclose(show=芸術の都の代表的な戦車。クリックで展開){


&bold(){「AMX 40」}

フランスのtier4軽戦車。通称アヒルちゃん。くわっくわっ!

なぜそう呼ばれるのかというと、当然見た目が完膚なきまでにアヒルなため。B1もカモっぽいとか言われているが、こちらは[[あちらよりずっとアヒルだ。思ってたよりずっとアヒルだ>ジャンヌダルク(ドリフターズ)]]。
全周に渡って丸みを帯びた局面装甲、頭のようなまるっこい砲塔、クチバシのようにちょこんとつきでた砲がとってもキュート。

しかし丸くて小さくてかわいいからといって侮るなかれ。その実はかのMatildaさえ上回る超重装甲で身を固めた脅威のモンスターアヒルである。
あれ、この戦車って軽戦車じゃなかったっけ……?

だがあまりに分厚い装甲の代償として、速度がかのMatildaなみに遅い。味方に置いて行かれる、戦場から離脱し損ねるなどは日常茶飯事である。
あれ、この戦車って軽戦車だよね……?

と、ここまでなら「分類は軽戦車だけど実質は重戦車」で済む話なのだが、こいつの場合は火力があまりに乏しいのが困りもの。貫通力や威力はそれなりだが、連射速度が冗談のように遅く、DPMは同tier戦車中文句なしの最低クラス。
あ、よかったちゃんと軽戦車だった。

低tier帯のフランス軽~重戦車は火力や機動性を犠牲にして装甲に注力したものが多いが、これはその中でも特に顕著。
よってその装甲が通じる相手に対しては無敵に近いが、逆にこの装甲をもってしても貫通される相手に対しては、逃れられないダメージレースで完敗せざるを得ないという、かなり相手を選ぶ戦車になっている。

え?偵察?平地で20km/hしか出ないアヒルちゃんにどうやって偵察をせよと?


&bold(){「AMX ELC bis」}

アヒルちゃんの後継機であるtier5軽戦車。愛称は後述。

軽戦車のアイコンをつけた重戦車であったアヒルちゃんと異なり、高い機動性と隠ぺい率を兼ね備え、普通に偵察任務がこなせるちゃんとした軽戦車。
特にその小柄な車体からもたらされる高い隠蔽率は、同tier帯のみならず全戦車中でも屈指のレベル。偵察機としてはやや視界が短いのが気になるが、その高い隠蔽を活かして一歩前に出ることで補うことも可能だ。

そしてなにより恐ろしいのは、車体に見合わぬその強大な火力だろう。軽戦車でありながらなんと同tier帯トップの貫通力・攻撃力を誇る超強力90mm砲を搭載しており、格上重戦車ですら平気でぶち抜いてしまう。
 
偵察役として働くに十分な性能を持ちながら、駆逐戦車並みの単発火力を併せ持った極めて強力な軽戦車である。
その性能の高さ、そして高速で走り回る小さな車体から、プレイヤーからは「[[ゴキブリ]]」と&font(l){罵られ}呼ばれ愛されて(?)いる。アヒルの次がゴキブリとは、フランスっていったい…

ただし欠点が無いのかと言われればそんなこともなく、単発火力はあるがそれ以外は劣悪でDPM・命中率共に悪い、砲塔旋回角度が限定されていてドックファイトが死ぬほど苦手、同じ理由で自走砲狩りも苦手……など、
一般の軽戦車にはない弱点を結構持っている。


&bold(){「105 leFH18B2」}

ドイツの、じゃなくてフランスの課金自走砲。tierは4。史実ではフランス降伏後にドイツが接収した戦車(ルノーB2)を改造し、自国の10.5cm榴弾砲を乗せて自走砲化したもの。
よって運用国は完全にドイツなのだが、なぜかこのゲームではフランス所属。

かのファッキンビークルことFV304すら上回る、自走砲としては破格の連射速度を誇る。
単発あたりの火力は低いのだが、その恐るべき連射速度によって履帯を切りながらハメ殺したり、怪しいとみた茂みにめくら撃ちしてプレッシャーをかけたりと多彩なワンサイドゲームが可能。
 
自走砲なのに視界も軽戦車並に広いので、最後に自走砲の自分だけが残ってしまった!という状況でも、茂みで待ち伏せしてカウンターキルしやすい。

課金戦車としては、というかこのtier帯の他自走砲と比較しても極めて優秀な一両であり、人気も高かったが、暴れすぎたせいか今では限定的な販売しか行われていない。


&bold(){「Bat.-Chatillon 25 t」}

おフランス軽戦車ルートの到達点である中戦車……いや、厨戦車。tierは10。通称バッチャ。なんでフランス戦車ってすぐ変なあだ名がつくんだろう。AMX-30との競争に敗れた試作戦車である。

5連射オートローダー((意味通りに取れば自動装填装置だが、Wotにおいてはより狭義の、一度に複数の弾丸を装填して連射できるマガジン式砲のことを指す))砲のえげつないまでの瞬間火力、軽戦車並の機動力、どう考えても小さすぎる車体&高隠蔽と、Wotにおいてちょこちょこ登場する「高機動・高火力」タイプの頂点に君臨する存在。
このタイプの常として当然装甲はペラッペラなのだが、その紙装甲をもってしてもなお同格中戦車とのダメージレースに勝てるほどの逸脱した超火力を誇る。
 
防御面の脆さは勿論、砲精度や視界などに一部弱点もあるが、相応のプレイヤースキルがあればたやすくカバーできるレベル。
度々nerfの噂がささやかれているが、っていうか実際に1回されちゃったのだが、そんなもの全く意に介さないほどの力をもってWot中戦車の玉座に今なお君臨する。
ただし圧倒的な強戦車であることは人口に膾炙しているため、この戦車に乗った時点で既にチームメイトから相応の働きを期待されている。あっさり撃破されたりすると外人さんから容赦ない罵倒が飛んでくるぞ。

ランダム戦でも十分に強いが、固定メンバーで戦術を練った上で戦うチームバトルにおいてはその火力はもはや反則レベル。
チーム戦で行われる2016世界大会の壇上では、敵もバッチャ、味方もバッチャの老人ホームと化し、決勝戦など&bold(){「最後に残った敵味方の4両が全部バッチャ」}という凄まじい有様に。ゲートボール大会か何か?


}


&sizex(5){&bold(){&color(#33681c){『日本』}}}
[[こちらを参照のこと。>World of Tanksに登場する戦車(日本)]]


&sizex(5){&bold(){&color(#56b04e){『中国』}}}

基本的には中国共産党側(国旗も共産党マーク)なのだが、一部に国民党戦車も存在する。国共合作か?カラーリングは人民服色(薄い緑)。

「え?第二次大戦時の中国って戦車開発できるようなレベルじゃないだろ?」と疑問に思うかもしれないが、その通りである。
中国ツリーはそのほとんど、特に中~tier帯のほぼすべてが輸入戦車・鹵獲戦車で構成されている。&font(l){流石と言わざるを得ない。}チハたんもWotで初登場したのは実はこちらのツリー。

ゲーム的に言えば他国のツリーに登場する戦車をそのまま流用している形になるが、性能、特に足回りと砲などに改修(微調整)を受けているケースが多い。
全体的に火力・速度性能がオリジナルより増強されている反面、運動性・砲精度などが目だって低下している傾向がある。
俯角も顕著に悪化しており、「強くはなったが、不器用になった」という感じのものが多い。このあたりはソ連戦車の特徴をより極端にした感じか。
また装甲は基本据え置きだが、エンジンが&font(l){中国らしく}[[炎上しやすくなっている>中国の爆発事故]]ことが多い。というかエンジン以外にもモジュールの耐久力が全体的に低く、砲弾が貫通するとだいたいなにがしか壊れる。
これは高tierの自国製戦車になってもおおむね共通する、中国戦車全体の特徴になっている。

ちなみに中国は法律によって他国と同一のサーバーにつなげないため、中国国内専用の運営会社がサービス提供を行っており、中国国内でしか使えない課金戦車が結構あるようだが、当然マッチングに登場することはない。

強化アイテムは世界三大美食である[[中華料理]]の国なのに、なぜか「[[改良型戦闘糧食>レーション(戦闘糧食)]]」という無味乾燥なもの(でもアイコンはお肉がゴロゴロしてる感じでけっこうおいしそう。[[叉焼>チャーシュー]]?排骨?)。
しかし当時の人民解放軍に、パッケージングされた戦闘糧食なんてあったのか?

#openclose(show=中国の代表戦車のこと?これ けっこうイタんでる。クリックで展開ね ガコーン!){


&bold(){「Type 2597 Chi-ha」}

中華版チハたんアルよ。[[チャイニングガンダム>天郷2号]]的なものじゃなくて日本軍からの鹵獲・接収品。tierはオリジナル同様の3だが、区分は軽戦車になっている。
ただ正確に言えば中国ツリーの方が日本ツリーより先に実装されたので、先述したとおりゲーム内ではこちらがオリジナルと言うべきか。

区分こそ違うものの、性能は日本のチハとほとんど一緒。中間砲が日本製の37mm砲からソ連製の40mm砲に替わったぐらいの差しかない。

軽戦車としては機動力がちと物足りないが、日本チハ同様に最終砲の火力は一級品。
まだまだ初心者ばかりで、偵察もクソもない単なる撃ち合いにしかならないtier帯であることも考えると、軽戦車枠に分類されている(=相手が軽戦車になりやすい)ことはむしろ利点かもしれない。


&bold(){「Type59」}

[[「りょ、りょりょ呂布だーーーー!」>呂布 (三國無双)]]

区分は課金中戦車。お前のような中戦車がいるか。天安門事件で人間煎餅をつくった例のアレである。
ソ連のtier9中戦車であるT-54の中国ライセンス生産版であり、ツリー移植にともなってTierが1個下げられて8に。

これと同じようにtier下げられて輸入、という経緯をたどった課金戦車としては、日本の6式重戦車の例がある。
これはドイツから輸入・生産したという設定のティーガーI日本仕様で、火力を除き装甲厚や他の性能のほとんどがオリジナルとまったく同一なのにtierが1下がっているため、相対的に強力になった戦車である。
とはいえ、オリジナルのティーガーそのものがtierに見合わないポンコツなので、戦場が1ランク下がってようやく水準レベルの重戦車になれたという程度で、特に強力な戦車というわけではなかった。

そして''「じゃあオリジナルが強戦車だったら?」''というもっともな疑問に答えてしまったのがこの戦車である。

Type59の原型機であるT-54は、洗練された傾斜装甲による高い防御力、中戦車としても高めの機動性、HEATで貫通力330mmを誇る大火力を併せ持ったtier9屈指、いや格上のtier10に対してすら普通に通用してしまうWot屈指の強戦車。
それと殆ど同じ性能の戦車がtier8扱いされてしまうというのは、もはや理不尽以外の何物でもない。
流石に課金戦車らしく火力は顕著に低下しているが、防御性能が殆ど低下していない(というか砲塔はむしろ硬くなっている)ため、重戦車の装甲と軽戦車の機動力を持つ呂布めいた戦車になってしまい、あまたの戦場を蹂躙した。

どう考えても強すぎたため速攻で販売中止の措置をくらったが、それ故に目立ったnerfもなされず全盛期の実力を保っている。お主こそ真の三國無双よ!


&bold(){「113」}

中国tier10の重戦車。鹵獲品でもソ連のコピー品でもなく1964年に作られた人民解放軍の試作戦車で、ゲーム内でもかなり時代的に新しい戦車である。
実装当時はイマイチ目立たない凡庸な戦車だったが、&font(l){チャイナマネーを稼ぐため}ちょこちょこbuffを受け続け、それらの集積で今では立派な強戦車。
 
最大の長所はその重戦車らしからぬ高い機動力で、出力重量比はtier10帯のほとんどの中戦車より大きい。当然加速や旋回性能も非常に良好。それでいて砲塔をはじめとした装甲防御力も十分に高い(車体はちょっと不安)。

火力面でも決して悪くはないが、中国戦車の通弊である俯角の足りなさがやはりきつい。ちょっと角度がついてしまうと真正面にうてなくなったりするが、しかしまあここまで中国戦車ツリーを進めてきた人ならだいたい慣れちゃっているかも。

「攻撃を集めつつ、生き延びること」にかけてはゲーム内屈指の強戦車と言ってよく、走攻守をバランスよく兼ね備えた守りの要として大会などでもちょくちょく使われている。


}


&sizex(5){&bold(){&color(#97750c){『チェコスロバキア』}}}

専用カラーは薄い茶色。ドイツのアイドルへったんの母国でもある。
ドイツに併合され、その保護国として第二次大戦を戦ったチェコスロバキアだが、ソ連戦車が普通に入ってくる中国ツリーと異なり、ドイツの戦車はあまり入ってこない。

ラインは完全に一本線で、軽戦車から始まり途中で中戦車に移行し、そのままtier10までいくことになる。
戦車の特徴としては、何と言ってもオートローダーの本場であること。
この為瞬間火力が極めて高く、高い機動性と相まって「蝶のように舞い、蜂のように指せ!」と言わんばかりの素敵な戦いが可能な戦車が多い。
反面、装甲が日本車ばりにペラペラな上に、弾薬庫が車体の前にあるために誘爆しやすい戦車が多く、数値以上に防御面は脆い。

ラインが1本しかないこともあって、全体的に似たような傾向の性能を持つ戦車が多く、乗り代わりにも(プレイヤー・乗員双方が)スムーズに対応できるというのも利点。

強化アイテムはブフテルン。ブフテルンってなんぞ?こんなお菓子らしいです。[[→外部リンク>https://ja.wikipedia.org/wiki/ブフテルン]]

#openclose(show=チェコじゃなくてチェコスロバキアの代表戦車。クリックで展開){


&bold(){「LT vz. 38」}

ドイツ軍表記で言えばPz.Kpfw. 38 (t)。つまり所謂38(t)である。[[カメさんチーム>カメさんチーム(ガールズ&パンツァー)]]が乗ってたやつと言えばわかりやすいか。tierは3、区分は軽戦車。

ドイツの38(t)は「火力は高いが、鈍重な軽戦車」といった感じだったが、オリジナルに当たる(ゲーム内で先行実装されたのはドイツの方だが)こちらはよりその傾向を顕著にした感じ。
砲塔装甲は厚くなり、機動性は下がり、ますます中戦車よりの戦車になったと言える。

特筆すべきはその火力で、チェコツリーのお家芸ともいえるオートローダーがここで初登場。
3連発マガジンの37mmオートローダー砲は貫通力・DPM共に抜群で、攻撃面では同格のどんな戦車に対しても引けを取らない。
課金弾を使えばかのMatildaや、それどころかtier5重戦車であるKV-1の装甲さえやすやすとぶち抜いてしまう。

軽戦車らしい立ち回りはできないが、tier帯からしてまだあまり軽戦車らしい立ち回りが求められる時期でもなく、その火力を活かして中戦車気味に戦うのは決して難しくない。


&bold(){「TVP T 50/51」}

チェコツリーの到達点となるtier10中戦車。戦後に計画されたが、試作はされていない計画戦車。

チェコ製オートローダー車の完成型ともいうべき戦車。
同じオートローダー車としては先に紹介したフランスのバッチャが有名だが、あちらは5連発マガジン・単発390ダメージなのに対し、こちらは4連発マガジン・単発320ダメージでしかない。
が、バッチャの劣化かと言うと無論そうではなく、連射速度が実に2倍近く速い。オートローダー車としての実用火力でいうなら、明らかにバッチャを超える域にある。
このえげつないまでの瞬間火力が本戦車最大の武器であり、マッチングされたtier8軽戦車などにとっては究極的な脅威になる。
また全弾打ち切るのに4.5秒しかかからないというのは数字以上の利点で、さっと連射してさっと隠れて装填、という基本アクションをやりやすい。マガジン交換速度もオートローダー車としては抜群に早い。

装甲がペラペラ、機動性は十分に高いという点でもバッチャに並ぶものがあるが、あちらのような非常識なまでの隠蔽率は持たないので、軽戦車な運用はやや難しい。
あくまで「瞬間火力が超高い攻撃特化中戦車」としての運用が主になるだろう。バッチャ同様、世界大会などでも大活躍する強戦車である。

}


&sizex(5){&bold(){&color(#4b681c){『スウェーデン』}}}

2016年12月に追加された最新ツリー。専用カラーは目に優しい若葉色。
スウェーデンは第二次大戦では中立を貫いて戦わなかったため知名度は低いが、実はソ連やドイツに劣らない高性能戦車を作り出していた戦車大国でもある。

そのため、新顔にも拘わらず軽戦車→中戦車→重戦車と変化していくルートと、駆逐戦車ルートの2本が用意されており、これは先輩であるチェコスロバキアの2倍、日本とほぼ同じボリュームである。

そのツリーの最大の魅力は、何と言っても最強クラスのハルダウン適正にある。ハルダウンとは上り坂の頂上(稜線)から車体の前半分だけを出して射撃する戦法で、全面投影面積を限りなく小さくすることができる、Wotにおける射撃戦において大いに有利なスタイルである。
これは全ツリー中ぶっちぎりで最強を誇る俯角によるところが大きいが、さらには機動性や隠ぺい性も良好なため、とにかく地形を利用した戦闘に関しては他国戦車の追随を許さないものがある。
一方で装甲やHPなどの耐久面は最低水準なので、むしろ地形を利用しなければ生き残れないという言い方もできる。&font(l){芋砂特化という言い方もできる。}

強化アイテムはコーヒー&シナモンパン。シナモンパンは多分スウェーデン語でいうところのカネールブッレ、つまり日本で言うところのシナモンロールだと思われる。実はスウェーデン発祥のお菓子だったらしい。

#openclose(show=できたてほやほや、スウェーデンの代表的戦車。クリックで展開){


&bold(){「Strv m/42」}

tierは5、区分は中戦車。スウェーデンが第二次大戦中に運用していた国産戦車である。

「十榴」持ちのM4や4号HやルノーG1、DPM特化型のT34やM7、装甲と機動力を両立した5/4号など、個性豊かな戦車達がしのぎを削っていたtier5中戦車界に飛び込んだスウェーデンの新星。

最大の特長は、主砲の高い単発火力。単発火力と言えば無論十榴の方が上だが、こちらは通常の高速AP弾なので、低速・山なり弾道・低精度な榴弾砲より遥かに運用しやすい。
当てやすさと威力を両立させているのである。ただし連射速度はあまり早くなく、貫通力もやや不足気味。
またスウェーデン戦車の最大の長所である俯角も抜群。そこそこ厚い正面装甲、きびきびした機動力と併せると、ハルダウンにおいてはtier5最強の性能を誇ると言えよう。 
 
正面以外はペラペラな上にHPも高くないこと、砲のDPMが低いことを考えると、足を止めてのダメージレースにはとことん向いてない戦車。
カタログスペックはそこまで高いわけではないのだが、実際のゲーム性に鋭く適合した中戦車で、実戦性能は非常に高い。


&bold(){「Kranvagn」}

誰が呼んだか「ハルダウンの魔王」。tierは10、スウェーデン通常戦車ルートの到達点である。区分は重戦車。

稜線から頭だけをだして撃つハルダウン戦術においては、「俯角の大きさ」「頭(砲塔正面装甲)の硬さ」の2つが重要なポイントになるのだが、この2つを非常にハイレベルで兼ね備えた戦車。
砲塔正面装甲は実厚225mm、水平時には傾斜付きで345mm相当、ハルダウン時はなんと450mmにまで達し、このゲームに登場するあらゆる砲弾を通さない鉄壁の防御力を誇る。
また戦後戦車は背を低くすることに腐心したため俯角が取れないことがおおいが、この戦車はなんと戦中戦車並に12度も取れてしまう。これはtier10戦車中単独トップの数値である。

しかしハルダウンへの凄まじい適正に比べ、機動性や車体防御力、DPMや貫通力などの基本性能においてはあまりパっとしない。つまり重戦車に求められる正面からの撃ち合いは苦手である。
要するにハルダウンという戦術に徹底的に特化した戦車であり、ここまでそれに振り切った戦車はゲーム内でも他に見られない。


&bold(){「Strv 103 B」}

S戦車として知られるスウェーデンの第二世代MBT。MBT…?うん、でもゲーム内では駆逐戦車なんだ。tierは10。Kranvagnがハルダウン特化とするなら、こちらはスナイパー特化である。

その小柄で背の低い車体はtier10屈指の隠蔽率を誇り、また全面投影面積が異常に小さいので、普通に目視で狙いにくいという効果もある。茂みに隠れて遠距離から狙い撃つのに最適と言える。
また機動力も駆逐としては抜群に高く、特にスウェーデン駆逐の長所である後退速度の速さは特筆もの。前進とほとんど同じ速度で後退できるので、危険だと思ったらするする後退して仕切り直しができる。
肝心の火砲にも隙は無く、通常弾でも300mというえげつない貫通力で大抵の戦車の正面装甲をぶち抜けるし、弾速も抜群に早く狙撃しやすい。

そしてここまで走・攻に優れているのだから防御に欠陥が…と思いきや、これがそうでもない。
実厚は紙といっていいほどに薄いのだが、その見た目通りの異様な傾斜のせいで跳弾(装甲に対して水平に近い角度で当たると、滑って弾かれてしまう)が起きやすく、AP弾は正面からだとほとんど通用しない。
正面に搭載された対HEAT柵もかざりではなく、HEAT弾に対しても異様に高い防御力を誇っている(ただしHEに弱い)。

またこの戦車を含むスウェーデン駆逐の一部だけが持つ独自機能として、Xキーを押すことで「射撃モード」という特殊な状態になることができる。
これはS戦車の特徴である「砲が完全に固定されているので、油圧サスペンションを操作することで車体自体を動かして射角を得る」機能を再現したもので、このモードにはいらないと実質的に砲撃ができない
(通常モードでも撃つこと自体はできるが、機体が向いている方にしか飛ばない)。

これによって常に装甲を最適な角度で相手に向けることができるのだが、モード突入、解除にはわずかなタイムラグがあるため、これが非常に独特な癖になる。

}

&bold(){追記:修正求む。}
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