1998年第3回NHKマイルカップ

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&font(#6495ED){登録日}:2019/09/12 (木) 03:16:00
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#center(){&font(#ffdc00){的場が今、ステッキを抜いた!}}

1998年5月17日に東京競馬場で行われた第3回NHKマイルカップはエルコンドルパサーが勝ったレースである。
 
出走馬
 
1 マイネルメッサー
2 フィールドフラワー
3 ジムカーナ
4 キュンティア
5 シンコウエドワード
6 エルウェーサージュ
7 スギノキューティー
8 トキオパーフェクト
9 エルコンドルパサー
10 ロードアックス
11 マイネルラヴ
12 アマロ
13 スノーボンバー
14 ゲイリーセイヴァー
15 キングオブジェイ
16 エアジハード
17 ダブリンライオン

夜の間に降った雨で馬場が重くなっていたが、昼ごろから晴天になり芝の状態は稍重まで回復していた。
1番人気は前走無傷の5連勝でNZT(ニュージーランドトロフィー)4歳ステークス勝ちのエルコンドルパサー。
2番人気はこれまた無傷の4連勝で前走クリスタルカップ勝ちのトキオパーフェクト。
3番人気は5か月の休養明けながらこれも無傷の3連勝で前走ラジオたんぱ杯3歳ステークス勝ちのロードアックス。
4番人気は前走NZT4歳ステークス3着のマイネルラヴであった。

3月に3歳チャンピオンのグラスワンダーが故障で戦線から離脱し、1度は白紙になったエルコンドルパサーの鞍上はデビュー以来乗っている的場騎手に決まった。
エルコンドルパサーはダート戦でデビュー。3戦目の共同通信4歳ステークスも本来なら芝のレースだが、大雪のためにダートのレースに変更されこれも勝っていた。
前走のNZT4歳ステークスも芝のレースながら重馬場だったため、NHKマイルカップ当日の稍重の馬場は力のいる馬場で連勝してきたエルコンドルパサーにとって歓迎するものだった。
人気3頭はいずれも無敗の馬であったが、3番人気のロードアックスは休養明けのため、実質2強対決の様相だった。

スタートは各場並んでまずまずの出であった。
まずは内からキュンティア、エルウェーサージュ、トキオパーフェクト、アマロが先陣争いを始める。
そしてその後ろにエルコンドルパサーがつけた。
3コーナーからは馬群はグッと縮まり、5,6馬身差の間のせめぎ合いとなる。

4コーナーに向けてアマロが内に陣取り、その外へエルウェーサージュ、トキオパーフェクト、そしてエルコンドルパサーが並びかける。
4頭が並ぶように最後の直線に入っていく。

#center(){&font(#ffdc00){エルコンドルパサーはちょっと外にふくれ加減だ!!}}

アマロを内に見て、エルコンドルパサーとトキオパーフェクトが並んで抜け出しにかかろうとした。
しかし、華麗に脚を伸ばしてきたエルコンドルパサーに比べてトキオパーフェクトは伸び切れずじわりじわりと馬群に呑み込まれようとしていた。
人気2頭の明暗はここで分かれた。

残り200m。早くもエルコンドルパサーが先頭に立った。
最内でアマロが粘りを見せるがその外から前走ひいらぎ賞(500万下)勝ちの無敗馬シンコウエドワードが伸びてくる。
外からスギノキューティーとゲイリーセイヴァーが伸びてくるが、最内のアマロを交わしたところがゴールだった。


#center(){&font(#ffdc00){強いモノは強い!}}
#center(){&font(#ffdc00){エルコンドルパサー、無傷のG1制覇!!}}


結果 


1着 エルコンドルパサー
2着 シンコウエドワード
3着 スギノキューティー
4着 ゲイリーセイヴァー
5着 アマロ
6着 ジムカーナ
7着 マイネルラヴ
8着 エアジハード
9着 ロードアックス
10着 ダブリンライオン
11着 キングオブジェイ
12着 スノーボンバー
13着 フィールドフラワー
14着 キュンティア
15着 トキオパーフェクト
16着 エルウェーサージュ
17着 マイネルメッサー

払い戻し
単勝:9番 180円(1番人気)
複勝:9番 120円(1番人気) 5番 470円(6番人気) 7番 330円(5番人気)
枠連:3-5 1410円(6番人気)  馬連:5-9 1840円(7番人気)

勝ったのはエルコンドルパサー。着差以上に余裕のある完勝、強かった。
これで無傷の5連勝。すでに実績を挙げているグラスワンダーやセイウンスカイ、スペシャルウィークら同期の名馬たちとの対決が大きく楽しみになった勝利である。
翌年、凱旋門賞制覇を目指してフランスへと長期遠征をすることなり、フランスG1サンクルー大賞などを制覇するのだが、奇しくも前年のNHKマイルカップ馬のシーキングザパールもまた、この日から約3ヶ月後にフランスG1モーリスドギース賞を制覇するのだ。

2着のシンコウエドワードはこれで燃え尽きたのか、その後は時折好走はするものの準OPを1勝するのみとなる。

3着のスギノキューティーもまたこの後は勝ち星に恵まれずに連敗を続け引退していくこととなる。

2番人気だったトキオパーフェクトはこの後、G1を勝つことはできなかったが、その後地方に移籍し長い間活躍を続け、最終的には97戦19勝で引退することになる。

このレースは8着だったエアジハードはこの後から1年半にわたり複勝圏内を外すことなく活躍し、翌年はマイルG1を2勝、天皇賞・秋3着などその実力を示した。

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