The Division

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The Division」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2019/09/28 Sat 21:13:52
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 24 分で読めます

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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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#center(){
状況が悪いのは、最初からわかっていた。

いや───

&bold(){想像以上だ。}


|>|SIZE(15):BGCOLOR(black):COLOR(white):LEFT:&bold(){尤}Tom Clancy's|
|SIZE(20):BGCOLOR(BLACK):COLOR(coral):&bold(){THE}|SIZE(40):BGCOLOR(BLACK):COLOR(coral):&bold(){DIVISION}|
|SIZE(1):BGCOLOR(BLACK):|~|
|>|SIZE(1):BGCOLOR(BLACK):|
}


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*概要
「The Division」は、Massive Entertainmentが開発し、UBISoftが販売・運営しているオンライン専用ゲーム。プラットフォームはPC/PS4/XboxOne。
プレイヤーは秘密組織「Division」のエージェントとなり、殺人ウィルスによって荒廃したマンハッタンの治安回復のために奔走する。
ジャンルはTPSだが、装備集めを行うハック&スラッシュ要素やプレイヤーキャラクターの成長、クールダウン制のスキル等といったRPG的な要素を併せ持つことが特徴…というか「TPSの皮をかぶったRPG」と言われるほどにRPG寄りの仕様になっている。
4人までのチームを組んで戦う協力プレイと、ゲームモードによっては最大で24人までの対戦プレイが可能。
舞台はマンハッタン島の&ruby(ミッドタウン){中央部}で、エリア中央に存在するダークゾーンでは高性能のアイテムを獲得できる反面、強力な敵NPCや他プレイヤーとの対人戦といった危険が待ち受ける。

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*目次
#contents(fromhere=true)

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*ストーリー
ブラックフライデー直後に始まった謎の伝染病「ドルインフル」の&ruby(パンデミック){感染爆発}によって、ニューヨーク・マンハッタン島は完全封鎖された。
今やマンハッタンは生活基盤が崩壊し、危険な無法地帯と化している。
そんな中、ある組織が活動を開始した。「The Division」と呼ばれる彼らは、秩序を回復するための戦いに身を投じていく───

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*組織・キャラクター
**&font(#ff7800){&ruby(ディビジョン){Division}}
正式名称「[[Strategic Homeland Division]]」。略称は「SHD」もしくは単に「Division」とか「The Division」と呼ばれている。不死鳥を象ったエンブレムと「オレンジの輪」がシンボル。
アメリカ国内で災害やテロによって甚大な被害が発生した際の「政府の存続と秩序回復」を目的とする極秘組織で、ドルインフルの流行以前は存在すら知られていなかった。
&ruby(エージェント){構成員}は高度な技能を持った民間人から選抜されており、平時は一般市民として生活する傍ら、米国内で壊滅的な事態が起こった際に大統領令「Directive51」によって招集され、活動を開始する。
最新の装備と最大の権限を与えられた精鋭で各個人に大きな裁量権も認められているが、その性質上極端なまでの秘密主義であるなど色々と問題も多い。
所属するエージェントの詳細などは[[個別項目>Strategic Homeland Division]]も参照のこと。
作中ではパンデミック発生直後に招集され消息を絶った「第一波」と、主人公の所属する「第二波」のエージェントが登場する。

:主人公|
Divisionからの招集を受けたエージェント。消息を絶った「第一波」の任務を引き継ぎ、第一波に何が起きたかを調査するための「第二波」として送り込まれた。
本作のストーリーは主人公がマンハッタンの対岸、ブルックリンで活動を開始するところから始まる。

:フェイ・ラウ|
&bold(){「街を取り戻せたら一杯奢るわ。…いいえ、絶対取り戻す!」}
Divisionの上級エージェント。
マンハッタンで生まれ育ち、崩壊したマンハッタンの秩序回復を心に誓う。
ゲーム冒頭で重傷を負い、以降は主にオペレーター兼指揮官として主人公のサポートを行うこととなる。妹がマンハッタンにいるらしい。
2にもムービーでちょっとだけ登場しており、前線に復帰したことが判明した。


**&font(green){JTF}
正式名称「JointTaskForce」。主に警察やFBI、消防士、州軍、政府機関((CERA(災害緊急即応部)やDCD(疾病対策局)など))、民間ボランティアなどで構成された組織。迷彩服に緑色のヘルメットやベストを着用しているのが外見上の特徴。
作中でも頻繁に共闘することになるのだが、&font(red){NPCとしての性能は全勢力中最低}で、大抵敵に圧倒されている。JTFェ…
混乱した上記の機関を再編する形で組織され各地の治安維持に当たったものの、物資・人員の慢性的な不足によりパンデミックを抑え込むに至らず、ジリ貧の戦いを強いられてきた。
マンハッタンでの拠点は中央郵便局だが、完全に機能不全に陥っている。
主人公たちはまず彼らJTFの立て直しを図り、医療・警備・技術各方面を担う人材を救出して回ることになる。

:ジェシカ・カンデル|
&bold(){「ウィルスの正体を突き止めなければ、救う市民すらいなくなるわ」}
&bold(){「いつかクリーナーズに会ったら話してみたいものね。動機について聞きながらゆっくり首を締め上げてやりたい」}
JTF所属の医師。アメリカに於けるウィルス研究の権威でもあり、「遠心分離機を食べたって良い」とか「安物のドレスみたいに使えない」などどこか独特のボキャブラリーを持つ。
JTFでは主にワクチン開発を担当しているが、それ故ウィルスに関連した全てを燃やしてしまうクリーナーズを研究の障害と看做しており、苛立ちを募らせる場面が見られる。
逆に研究の為となるとタガが外れがちで、彼女の問題発言にフェイが冷静なツッコミを入れることも。
彼女を救出することで「医療棟」の機能が回復する。
ちなみに同性愛者で、元妻はマンハッタン在住。

:ロイ・ベニテス|
&bold(){「悪気はないが、狼に餌を与えるようでな…」}
麻薬捜査官。かつて9.11同時多発テロ事件の現場に居合わせ初動対応に当たった経験がある。
JTF内では「隊長」と呼ばれており、マンハッタン島のJTFにおける事実上の指導者だが、ゲーム開始当初は行方不明。
彼を救出することで「警備棟」の機能が回復する。

:ポール・ローズ|
&bold(){「頼れるのは、民間だ。バスラで学んだよ」}
&bold(){「相棒なんざいらねえ。欲しいのはすぐに使える情報だ」}
JTFに協力している技術者。元米軍のコンバットエンジニアで、過去にはPMCにも所属していたらしい。
主に電力や水道・通信など生活インフラを維持する技術部門を指揮し、敵の通信の傍受などといった情報収集も彼の管轄。
パンデミックに伴う混乱で妻を亡くしたらしく、皮肉とも卑屈ともとれる発言が目立つ。
偏屈で他人を褒めることがめったに無く、愛国者を自認するが政府に対する評価は低い、突如として現れたSHDに対して不信感を隠そうとしないなどクセのある人物。
彼を救出することで「技術棟」の機能が回復する。

**敵対組織

***&bold(){暴徒}
明日を生き延びる為に殺人や略奪等、非道な手段を厭わなくなった生存者達。
危険である事を除けば基本的に単なる市民の集まりである為に戦闘に関しては素人に多少毛が生えた程度だが、故に明確な指導者もいない=&bold(){過剰な行動による自滅を防ぐ為のストッパーが居ない}ので、数が集まればそれに任せて何をしでかすか分からない危険性も持っており、侮る事は出来ない。
#right(){&font(b,silver){「アレックスがやられた!」>}}


***&font(blue){ライカーズ}
マンハッタンにほど近い「ライカーズ島刑務所((実在する刑務所で、2027年までに閉鎖されることが決まっている。看守による囚人への虐待が行われてきたことでも有名。))」からの脱獄囚が大半を占めるならず者集団。
パンデミック以前から社会に対する不満を抱いていたためか、特に警察やJTFなどの公権力に対して敵意を剥き出しにする。
主に警察から奪った武器・装備で武装し、マンハッタン各地で略奪や殺戮を続けている。

:ララエ・バレット|
ライカーズのボス。元々ライカーズ島の囚人で、自ら脱獄を指揮しライカーズをマンハッタンへと連れてきた張本人。
異常なまでの暴力性を秘め、敵や裏切り者を容赦なく惨殺することで恐怖によって組織を纏めている。
また、ただの狂人ではなく生活基盤の崩壊したマンハッタンにおいてライカーズが安定して活動できるだけの物資や拠点を確保するなど指導者の素質も垣間見える。


***&font(red){クリーナーズ}
マンハッタンの消防士や清掃局員、救急隊員等かつて防災・衛生管理に従事していた者達が中心になって結成された組織。 構成員の殆どはパンデミックにより家族や恋人、親友等の大切な人々を失った者たちで占められている。
「街を救い、家族を守りたい」というその決意は本物だが、結果として&bold(){僅かでも感染の兆候を見せた者全てを「保菌者」と断じ、それが女子供や元仲間だろうと一切の容赦なく焼き殺し、感染の疑いがある生存者集団があればそれが集まるキャンプや建物ごと焼き払う}という非道の徒と化した。
装備も特徴的で、全員が手作りの化学防護服((多くは消防服や清掃局の制服・土木工事用のツナギなどを改造したもの))を着用し一番下っ端の戦闘員ですらアサルトライフルに自作の火炎放射器を合体させた魔改造銃器で武装している。 
中~遠距離では銃撃、近距離になれば物理防御を無視+燃焼による継続ダメージを与える火炎放射や火炎瓶等で徹底的に火攻めにしてくる厄介な相手。&font(l){ただし装備の特性上ほぼ全員が可燃物タンクを担いでおり、そこを狙われると非常に脆い}
特に初めて相手にする頃は満足に非物理系攻撃系統への防御手段が揃ってない筈なので、兎に角近付かれる前に手早く倒せるかがクリーナーズの「浄化」から逃れる為の鍵になる。

:ジョー・フェロ|
清掃局員達の親方的な存在。パンデミック最初期にドルインフルで妻を亡くし政府組織の無力さに絶望した彼は、&bold(){「もはや役所に任せてはおけない。俺達の手でこの街を”浄化”しよう」}という信念のもと、クリーナーズを組織した。
道を外れてしまう前の彼はラジオ番組に電話するのが趣味の善良な一般市民であったらしい。
クリーナーズの仲間からも「怒りっぽいが、頼りになるボス」として慕われており、作中で聞ける死んだ仲間への弔いの言葉からもその人間性の一端が伺える。


***&font(silver){LMB}
正式名称は「Last Man Battelion」。所謂PMC(民間軍事企業)で、DLCで入手できる音声ログによれば元々は政府から「汚れ仕事」を請け負うために発足した組織であるとのこと。外見は白っぽい都市迷彩服を纏った完全武装の兵士たち。
証券会社に雇われ、パンデミックの混乱から社屋や社員といった資産を警護するよう依頼されてマンハッタンへとやってきた。当初はJTFにも協力していたらしい。
やがてマンハッタンの強制封鎖に伴い島に閉じ込められ、雇い主は尚も資産のことしか考えていない…などの理由から契約を破棄し、JTFと袂を分かつ。
建前上は治安を維持し、市民の安全を確保することが活動目的だが、実際には支配地域を武力で制圧し、挙げ句市民を強制連行・拷問・虐殺するなど暴虐の限りを尽くしている。((このやり方についてはLMBが手持ちの兵力だけで支配地域の統制を維持するためにやむを得ない措置であり、そもそも治安の維持ができていないJTFを引き合いに出して「半分のコストで二倍の成果を出している」と主張する音声ログがある))
PMCだけあって訓練が行き届いており、軍用規格の装備を整え、グレネードランチャー等の重火器や挙げ句には&bold(){攻撃ヘリや装甲車等の兵器}も持つなど敵対組織の中でも別格の強敵。
また、使用する装備の一部には何故か&bold(){国家機密である筈のディビジョンエージェントの装備}と酷似した物が見受けられるが・・・?

:チャールズ・ブリス|
マンハッタンに降り立ったLMBの指揮官で元米軍人。「ブリス中佐」と呼ばれており、スピーチが得意で兵士たちの心を掴む強いカリスマ性を持つ。経験豊富な兵士だったが、封鎖によって閉じ込められた身となって以来、野心的な独裁者となった。
マンハッタンの惨状については着任する前から「徹底的な制圧が必要」との認識を持っていたらしく、JTFの失敗により「ダークゾーン」が生み出されてからはその考えに拍車がかかった模様。

#region(その裏で蠢く者達(ネタバレにつき折り畳み))
&bold(){&color(snow,black){ローグエージェント}}
上述の「消息を断った第一波」のエージェントらの生き残り達。
彼らもまた使命と共にパンデミックの渦中に身を投じたのだが事態は既に彼らを投入したところで&bold(){焼け石に水であり}、程無くして合衆国政府は&bold(){マンハッタンの一時放棄と封鎖を決定。}
これにより生存者のみならず、第一波のエージェントらも取り残される事になってしまう。
それからは任務を放棄して行方を眩ます者もいれば最後の最後までエージェントとして任務に殉じた者もいたが、やがては第一波のエージェントの一人であった&bold(){アーロン・キーナー}を皮切りに殆どが国家機密のディビジョンエージェントの技術を提供する見返りとしてLMBに保護を求め、LMBもまたより強力な装備を欲していた事もあり利害が一致した。
LMBがディビジョンエージェントの装備と酷似した装備を使用しているのはこれが理由である。
現在はそのアーロンを筆頭としてLMBの精鋭部隊として組み込まれており、当然ながらディビジョン側からは&bold(){離反者(ローグ)}である為こう呼称されているが、当のアーロンは腹に一物を抱えているようで…?

戦闘においてはプレイヤーが使うスキルと同じものを使用することに加え、&font(){プレイヤーが設置したタレットをハッキングして乗っ取る}という特性も持つため一筋縄ではいかない難敵。


&bold(){&color(red,black){ハンター}}
最近になってマンハッタンの各所に出没が確認された正体不明の集団。
目的は不明ながら、特にダークゾーンや地下で活動するディビジョンエージェントをターゲットにし、その&bold(){抹殺}の為に動く。
不気味なマスクで素顔を隠し、&bold(){何故かディビジョンエージェントだけにしか許されていない筈の装備を使用している}うえ、エージェントの物と比べ&bold(){スペックは非常に高い。}
その胸元には勲章の如く、&bold(){抹殺したディビジョンエージェントのSHDテックを何個もぶら下げている。}
常に三人一組で行動し、エージェントを発見次第高度な連携を駆使して無力化した後、専用装備と思われる&bold(){斧状の刃物で「処刑」し、テックを強奪して去る}のが常套手段。
一人一人の戦闘力も高く、故にディビジョンエージェントらにとっては既存の敵対組織と同等かそれ以上の脅威として大きな障害となっている。

戦闘ではローグエージェントを更に強化したような性能となっており、運動性能はプレイヤーと同等以上であるほか回復アイテムまで使用するため一気にトドメを刺せないと長期戦を強いられてしまう。
#endregion

**市民、重要人物等
:リック・ヴァラッシ|
封鎖されたマンハッタンで海賊放送ラジオ番組「知らないなんて言わせない」を放送し続けるジャーナリスト。
各勢力の動向やマンハッタンで起きている現象を皮肉(と時々メタ発言)を交えて論じるその内容は必聴モノだが、電力の確保すら覚束ない状況下でどうやって放送を維持しているのか、Divisionについての細かな情報などをどうやって得たのかなど謎が多い。
DLCでは彼の素性を追った市民が登場するが、その結末は…

:エイプリル・ケーラー|
作中に散りばめられた収集アイテム「サバイバルガイド」の持ち主で、ある事件を追い続けている。

:ゴードン・アマースト|
このパンデミックに関わっていると目されるウィルス学者。かつてはDCD&size(10){※}に所属していた。
JTF及びディビジョン双方から&bold(){最重要指名手配}されており、ストーリーではマンハッタンの混乱を収めつつ、彼の行方も追っていく事になるが…
&size(10){&font(#555555){※DCD…「アメリカ疾病対策局」の略称。現実における「アメリカ疾病予防管理センター(CDC)」に相当する架空の研究機関}}
#openclose(show=ネタバレにつき折り畳み){
この事件に関わっている…どころか、全ての元凶。
作中で閲覧できる「ウィルス進捗報告書5」にはアマースト自身の音声ログが残されているが、それによればドルインフルを作った目的は「淘汰」であるという。
「テクノロジーを振るう人類の欲求が地球を破壊している」として、人類を減らすのが目的であると嘯き、メッセージはこう結ばれる。

&bold(){「もし何らかの奇跡でドルインフルを生き延びたのなら、それは自然の決定だ。生きるに値する。」}
&bold(){「残りは、値しない。よって死ぬ。神の加護を。地獄で会おう…」}

最終的にアマースト自身もドルインフルに罹患し、死亡した。しかしその遺産は引き継がれ…
}

:ヴィタリー・チェルネンコ|
ロシアのウィルス学の権威。講演の為にマンハッタンを訪れていた所でパンデミックに巻き込まれ、現在はロシア領事館にて事実上の軟禁生活を余儀無くされている。
ロシア国立ウィルス学・生物工学研究センター、通称&bold(){V.E.C.T.O.R}(ヴェクター)所属の学者でもあり、JTFのジェシカ・カンデルや上記のゴードン・アマーストとは知古の間柄。
パンデミックの断片的な情報からその原因のウィルスが&bold(){天然痘と非常に似ている}と誰よりも早く気付き、同時にそのウィルス株サンプルが現存しているのは世界でたったの2箇所──即ち、知人であるゴードンの所属していたDCDか自分の居るV.E.C.T.O.Rという、名実共に&bold(){世界最高レベルのウィルス研究センター}のみの筈という事に疑問を抱き、軟禁生活の傍らで独自に解明すべく研究を行っている。

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*用語類
:&ruby(アイザック){ISAC}|
Divisionのエージェントが運用しているコンピュータネットワークの管理AI。名前は「Inteligent System Analytic Computer」の略。
AIといっても感情や自我はなく、音声対話型インターフェイスを備えるプログラムに過ぎない…が、移動経路や戦闘状況の提示、敵味方識別、ウィルス汚染の検知、各種装備の制御、立体映像(Echoデータと呼ばれる)の記録など、凄まじい多機能ぶりを見せる。%%2ではガラクタ呼ばわりされたけど%%
ゲーム画面に表示される各種HUDはゲーム上の演出ではなく、ISACによってエージェント自身にも見えている映像である、という設定がある。

:SHDテック|
Divisionが使用する機器全般の呼び名。主に以下のものを指す。
+SHDエージェントが装備するウェアラブルデバイス。&br()&ruby(SHDウォッチ){腕時計型端末}や肩に装着する小型PC等で構成され、設定上はコンタクトレンズ状のARディスプレイなども存在している。上記のISACの利用も、これらの装置を介して行われる。&br()動力については&ruby(ワイヤレスパワーグリッド){無線送電網}が存在することが作中のISACのアナウンスで明らかになっており、これが機能しない場合(ダークゾーン等)は予備電源を利用する模様。&br()また通信が途絶するダークゾーン内部でもISACが使用でき、識別機能と通信・電源以外に異常をきたす様子もないことからエージェントが身に着けているSHDテック一基でエージェント一人分の機器制御やナビゲーションが可能な処理能力はある、ということになる。
+プレーヤーが使用する武器・スキル類&br()作中で閲覧できるEchoデータで「SHDテック」として扱われている。&br()武器スロットに装備する銃器のほか、プレーヤーが使用できるスキルでは、Pulse、ランチャー(ファーストエイド、粘着爆弾、スマートカバー)、サポートステーション、追尾マイン、タレット、バリスティックシールド、モバイルカバーが該当。
+それ以外のSHD関連のネットワーク機器&br()一部の音声ログに「複数のSHDテックを接続して装置を作った」といった旨の表現が見られるため、おそらくSHDのネットワーク機器も含まれていると思われる。
+「レジスタンス」や「ラストスタンド」モードにおける通貨&br()上記2つのゲームモードでは、NPCが「SHDテック」というポイントをドロップする。&br()どちらのモードでも、貯めたSHDテックを支払うことで各種防衛設備の起動などが行える。

:ダークゾーン|
マンハッタンのミッドタウン中央に位置する、巨大な汚染エリア。本作ではマンハッタン全体が隔離エリアになっているのだが、そのマンハッタンの中でも汚染と治安の悪化がより深刻な地域。
JTFがパンデミックの進行と暴動に対処しきれなくなり、そこにあったヒトとモノ全てを置き去りにして壁を築き、封じ込めた場所。
そのため貴重な装備や物資が未だ大量に残されているが、取り残された者たちが暴徒と化し獲物を求めて彷徨い歩いている。
しかしその物資や装備目当てに、あるいは各勢力から逃れるために、感染する危険を承知の上で壁面の破損した部位などから入り込む輩が後を絶たないと言われている。
ディビジョンエージェントはSHDテックによって検疫所から出入りでき、内部の情報や物資を収集するために侵入することになる。
エリアの汚染の深刻さに応じてDZ01~DZ09とランクが設けられており、当然ながら最深部である09に近付けば近付く程&bold(){この世の地獄}と言える光景が広がっていく。
またダークゾーン全域に情報規制の為に極めて強力な電波妨害が行われており、それによりエージェントが足を踏み入れるとSHDテックがネットワークから遮断され、特に敵味方の識別機能が不調になり結果として本来ならば起こらない筈の&bold(){エージェントの同士討ち}が起こってしまうようになる。

:第一波|
Divisionがマンハッタンに最初に送り込んだエージェントの一団。
この第一波の全員が消息を絶ち、主人公ら「第二波」が組織された。
規模としては第二波よりも大きく、彼らが居て尚も事態の収拾が不可能だったことからもパンデミック初期の悲惨さが伺える。
所属するエージェントについては[[SHDの個別項目>Strategic Homeland Division]]を参照。

:ドルインフル|
ブラックフライデー直後に拡がったウィルス性の伝染病。その症状はかつて世界を震撼させ、今は根絶されたはずの&bold(){天然痘}に酷似しているが、それとは比較にならない驚異的な感染能力と致死率を持ち、あっという間にマンハッタンを地獄に変えた。
ゲーム開始時点でパンデミックはある程度沈静化しているものの、感染者の治療法は確立されておらず各所に汚染エリアも残っているなど依然脅威となっている。
#openclose(show=以下ネタバレのため折り畳み){
その正体はゴードン・アマーストがアパートの一室で製造した&bold(){&font(red){人造ウィルス}}。ドル紙幣から検出されたことでこの名前がついたとされる。
やはり天然痘をベースにインフルエンザ等他のウィルスの遺伝子を混ぜ込み、より強力なウィルスとして生まれ変わらせている。
作中で判明している特徴としては以下の通り。
・天然痘に比べ潜伏期間が非常に短い(天然痘は通常1~2週間程だが、ドルインフルは&bold(){僅か2~3日、体質によっては即日発症する})
・潜伏期間中の二次感染が可能((天然痘は潜伏期間中は二次感染を起こさない))
・天然痘よりも発症した場合の致死率が高い。製作者のアマースト曰く&bold(){「目標は90%以上」}とのこと。
・接触感染および空気感染で拡散する((天然痘は接触もしくは飛沫感染。稀に密室などで空気感染的な現象が起こることはある。))
・天然痘ワクチンは効かない
・適応性が高く、ワクチンや抗体の発見が難しい
・天然痘と同じく、人間のみに感染する
・強い紫外線で不活化する((オリジナルの天然痘と同じ特徴。作中でUVライトをゲートに置いている施設が多いのはそのため))
…最早ここまで来れば立派な&bold(){&color(red,black){生体兵器}}である。
更に最も特徴的なのがその製造法で、デジタル化されたゲノムデータを直接加工し、コンピュータ上でシミュレーションを繰り返して調整を重ね、最終型のデータを産業用タンパク質レプリケータと呼ばれる機械((チェルネンコは「高性能の3Dプリンター」ど呼んでいたが、言い替えれば3Dプリンターで玩具を作る感覚で殺人ウィルスを量産出来るという洒落にならないもの))で出力──つまり文字通り工業的に&bold(){「製造」}するというもの。
これによって時間のかかる「培養」工程を省き、従来よりも遥かに速くウィルスの改良が可能となった。((「研究室レベルで1世代培養する時間があれば、コンピュータ上で1000もの変異を試せる」とされる))
加えてチェルネンコが発明した&bold(){「ウィルスをデジタル加工する技術」}の論文と「天然痘のゲノムデータ」の双方が全世界に公開されていたため、アマーストは先述の天然痘ウィルスのサンプルを盗む必要すら無く、前触れも無くウィルステロを実行することが出来てしまったというオマケ付き。
LMBに寝返りながらも「ある目的」の為に独自に調査をしていたキーナー曰く「相応のノウハウと設備、それに想像力を持つ人間なら誰でも作れる状態」だったとのこと。
}

:汚染エリア|
レーダー上に表示される&font(#ff0000){バイオハザードマーク}で埋め尽くされた危険地帯。
深刻なドルインフルの影響下にある場所であり、この場所で活動する為には除染フィルター付きのマスクを装着しなければ瞬く間に人体に異常をきたしてしまう。またエリアの汚染レベルが高ければ高い程、より高性能なフィルターを搭載したマスクが必要になる。&font(l){「マスクだけでいいのか?」は禁句}
大抵は&bold(){大規模な仮設死体安置所か埋葬所、無造作に遺体が詰め込まれた裏路地等}、一見して明らかに危険だと判断出来るような場所が汚染エリア指定されている事が多い。

:オペレーション・ダークウィンター|
9.11同時多発テロ事件をきっかけにアメリカ政府において&bold(){現実に行われた}軍事訓練。作中でもベニテス隊長が言及している。
ニューヨークにおいて生物化学テロが発生した場合の影響をシミュレーションしており、「ウィルスの致死性が十分に高ければ瞬く間に人口の90%が死亡し、数週間以内に都市の機能が完全に失われる」という結果がはじき出された。
この結果に基づいて大統領令「Directive51」が正式に発令され、その下に自己裁量によって活動する特殊部隊が創設された、という部分までが現実の話で、その特殊部隊がSHDである、という部分からがフィクションとなっている。

:エキゾチック|
ゲーム内で手に入る、特別な武器や防具類のこと。
クリティカルヒットするごとに回復する、撃ち続けることで威力が上がっていくなど他の汎用装備にはない特殊な性能とタレントを持ち、見た目も非常に特徴的になっている。
手に入れるのにもかなりの苦労を要するが、その労力に見合った性能を発揮してくれるだろう。(一部[[使い所に困るもの>産廃(AC)]]もあるが…)

:クラシファイドギア|
エキゾチックとは違い、特定のセットを揃えることで真価を発揮する装備群。通常の「セット装備」の上位版。
セットを全て揃えるのはエキゾチック以上に困難だが、その性能はゲームバランスに影響を与えかねないほど強力なものばかり。
時折開催されるグローバルイベント等が手に入れられる最大のチャンスとなる。


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*ゲームモード
:オープンワールド|
所謂本編で、シナリオに関わるミッションをこなしマンハッタンの各地域を開放していく。
オープンワールド各地にはメインミッションのほか、多数のサブミッションや収集アイテムなどが散りばめられている。
このモードを攻略することで各種スキル・設備・下記のモード等の開放が行われるようになっているので、ゲームを始めたらまずこの本編を進めていくことになる。
4人までの協力プレイが可能。

:ダークゾーン|
4人までのチームを組み、PvP(対人)とPvE(対NPC)が入り交じる独特のモード。
巨大な汚染エリア「ダークゾーン」に侵入し、武器・装備を収集する。
ここで入手したアイテムは汚染されているのでそのままでは使えず、除染をしてもらう為に特定のポイントでヘリコプターを呼び「回収作業」を経る必要があり、その間にNPCや他のプレーヤーから妨害を受ける危険が大きい。
逆に自らが奪う・襲う側に回ればSHDテックが赤く光り&bold(){&font(#ff0000){ローグ(造反者)指定}}を受け、賞金が掛けられその間はダークゾーンからの脱出は不可能になり、更にその状態からローグ行為を続け過ぎると最終的にISACが&bold(){最重要排除対象}と認定し&bold(){&color(black,#e5bf00){マンハント}}が発令、ダークゾーンのどこに居ようと居場所がマップに表示されるので大きな注目を集め賞金もグレードアップするため、腕利きのPKKを呼び込む恐れもある。
バージョンアップによって大きく仕様が変わっており、リリース当初は「通常のプレイヤーが他のプレイヤーを攻撃すると自動的にローグエージェントに設定される」という仕組みだったが、後に「他のプレイヤーを攻撃するには事前に操作してローグになる必要がある」という仕様に改められた。

:レイド(日本語版では「侵略」)|
敵対組織の最重要拠点に進軍し、最深部に居る目標を撃破する。
道中には様々なギミックや強力な敵のラッシュポイントがあり、時には敵の猛攻を掻い潜りながらギミックを解き、時には襲い来る敵集団のラッシュを凌ぎ切りながら進んで行く事になる。
装備、プレイヤースキル共に高いレベルが求められ、それでも楽な攻略は望めないが、クリアすればその見返りも非常に大きい。

:アンダーグラウンド|
有料DLC。
ランダムに生成されるマップに挑むPvE専用モード。4人までの協力プレイが可能。
マンハッタンの地下に潜む人々の在り様を、各勢力の音声ログを集める形で追っていく。
普通にプレイする以外にも、出発前に敢えて自分達に不利な状況を設定する事で攻略難易度の上昇と引き換えに、道中でボックスから入手したり敵がドロップする装備の質を向上させる事も可能。

:サバイバル|
有料DLC。
ダークゾーンの中に残された試作型抗ウィルス剤を求めて、猛吹雪のマンハッタンを駆ける。
事故によってウィルスに感染し装備を失った状態で始まるため、体温低下や脱水、空腹、感染の進行などの危険を退け、自力で装備を整え、ダークゾーンを徘徊する敵対組織を切り抜け抗ウィルス剤を確保して脱出ポイントを目指し、生還しなければならない。
しかしその脱出ポイントには&bold(){&color(red,black){ハンター}}と呼ばれる、死神の如き集団の影がちらつく…
4人までのチームを組み、他のチームとの対人戦あり/なしが選択可能。

:スカーミッシュ|
片方は&font(#0000ff){ディビジョンエージェント}、もう片方は&font(#ff0000){ローグエージェント}に別れての4対4で行われるチームデスマッチ。

:ラストスタンド|
有料DLC。
最大12vs12での拠点争奪戦。NPCも混ざっての乱戦となる。
終わりに近付けば近付く程、乱入してくるNPCも非常に強力になるので時には敵同士で一時協力する事になったりする。


追記・修正は、エージェントとして招集を受けながらお願いします。

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#include(テンプレ3)

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- ボーダーランズとかフォールアウトみたいな半分化け物相手ならまだしも真正の人類相手にン百発銃弾を叩き込まないと死なない(そのくせこっちの耐久力はそこらのFPS並み)というのはどうしても違和感が拭えなかった  -- 名無しさん  (2019-09-29 15:42:44)
- 所謂ポストアポカリプスな舞台が好きな自分には久し振りにハマれたMMOだった。途中のギアレベル最大値下げアップデートとその次で結局最大値を元に戻すけど下げられた装備はそのまんまという迷走アップデートが来るまでは  -- 名無しさん  (2019-09-29 20:37:27)
- ↑2 だから、浄化する必要があるんですね(火炎放射)  -- 名無しさん  (2019-09-30 10:36:37)
- ニューヨークでの現地方言の再現なのか日本語吹き替えだと関西弁を話すモブがちょくちょくいる  -- 名無しさん  (2019-09-30 14:20:45)
- 新DZが解放された時に遊び半分で飛び込んで絶句した思い出。あの遺体袋の山はもう…ね  -- 名無しさん  (2019-09-30 16:23:13)
- 取り敢えずアサルトライフルにスナイパーライフル用のスコープ付けてちまちま狙撃した思い出、後タレット放ってその合間に回復したり  -- 名無しさん  (2019-09-30 16:52:03)
- 大量のバグやユーザーガン無視のアプデでピーク時から90%以上アクティブユーザー減少というドン底から奇跡の復活を遂げた作品。2はどうなんだろうね…?今の所否寄りの意見が多いけど、これからに期待。  -- 名無しさん  (2019-09-30 16:55:39)
- ドルインフルの由来も重要じゃないですかね?  -- 名無しさん  (2019-09-30 18:13:04)
- そこはネタバレになっちゃうから敢えてぼかして置いてるんだけど、まあリリースから数年経つし、折りたためばOKかな? あとはドルインフルだけ個別項目にしてしまうって手もあるけど。  -- 名無しさん  (2019-09-30 18:28:10)
- ↑折り畳みに一票。ついでにゴードンの目的と末路も併せておくのも良いかもな  -- 名無しさん  (2019-09-30 18:41:10)
- 一応ドルインフルの詳細を折り畳みつきで追記。  -- 名無しさん  (2019-10-02 00:53:47)
- ドルインフルの致死率が90%以上って情報はどこかに出てたっけ?アマーストのメッセージで「目標は90%だが、そこまで行けるかはわからない」って言ってたのは覚えてるんだけど…  -- 名無しさん  (2019-10-02 19:54:21)
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#openclose(show=「救難信号、重要度・オメガレベル。全エージェント、応答してください。」){
ここまでマンハッタンの事だけに触れてきた。ではマンハッタンの外は無事なのか?

答えは否。作中冒頭で既にブルックリンが無法地帯になっているが、リック・ヴァラッシが「知らないなんて言わせない」で語るところによればヒューストン、デトロイト、ピッツバーグ、ペンシルバニア、ボストン、フィラディルフィア、シカゴ、アトランタ、サンフランシスコ、ロサンゼルスでも「感染者の数は天井知らず」らしい。

加えて作中の隠しミッションで聞ける音声でも、ボストン、パリ、ロンドン、ロサンゼルス、オタワ、その他32の都市からの連絡が途絶え、アナーバーやハンツビルのNASAからも応答が無いとされる。
このうちアナーバーはシナリオ終盤にワクチン(「2」における広域スペクトル抗ウィルス剤)のプロトタイプを送った場所であり、そこでワクチンを量産化する予定だったはずなのだが…

さらに「2」の音声ログでは「アメリカ国内22箇所で感染が拡がり、国外では14箇所でウィルス拡散が確認された」としている。
この音声ログはウォーラー大統領と秘書官のやりとりを記録したものだが、ウォーラー大統領はSHDに第二波の許可を出して程なく亡くなっているため、少なくとも「The Division」から2までの間にドルインフルはマンハッタンのみならず、世界中に拡散してしまったということになる。アマーストが最初にどれだけの「仕掛け」をしたのかははっきりしないが、少なくとも地球規模での惨劇が起きたのは間違いないだろう。
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