TRON(映画)

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&font(#6495ED){登録日}:2012/07/21(土) 03:25:05
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TRON(トロン)は、1982年公開のディズニー映画。
世界で初めて全面的にコンピューターグラフィックスを導入した映画として話題を集め、その美麗なビジュアルは多くの人々を魅了した。
現在でこそ珍しくないが、当時としては珍しい「ソフトウェア・プログラムの[[擬人化]]による電脳世界の描写」という手法を取ったことも特徴。

◆ストーリー
ソフトウェアメーカー・エンコム社。
エンコム社に在籍するケヴィン・フリンはゲーム「スペース・パラノイド」を開発する。
スペース・パラノイドはたちまち大ヒットし、彼はその業績を手に大躍進…かと思いきゃ、スペース・パラノイドのデータは同僚のデリンジャーに盗まれていた。
デリンジャーは「スペース・パラノイドは自分の作品」と主張し、スペース・パラノイドの大ヒットという功績はデリンジャーに掠め取られてしまう。
この件でフリンはエンコムを追われ、場末のゲームセンターの店主にまで落ちぶれてしまう。

憤慨したフリンは自作のハッキング・プログラムを使いエンコム社を幾度と無くハッキングする。
彼は社のネットワークからスペース・パラノイド盗作の証拠を見つけ出そうとするが、証拠のデータはネットワークを管理するマスターコントロール・プログラムによって厳重に隠蔽されており、彼の努力も虚しく、証拠はかけらさえ見つかることはなかった。

そんなある日、偶然にもフリンのハッキングの事実を知ったエンコムの社員アランが、恋人のローラと共にフリンの元を訪ねて来る。
これをチャンスと考えたフリンは、エンコム内部からの直接アクセスが出来ないかとアランに頼み込む。
二人はこれを承知し、フリンをエンコム内部に導き、自らも不正調査の為に開発中のセキュリティプログラム・トロンをエンコム社内のネットワークに送り込む。

しかし、フリンらの侵入はMCPに察知されていた。
MCPは実験中の物質転送装置を利用し、フリンを電脳世界へと転送。そこで彼を始末せんと配下のプログラムに彼を捕らえさせた。
エンコムのネットワーク内は、MCPによって圧政を敷かれていたのだ。

果たしてフリンは、MCPの魔の手から逃れ現実世界へと戻ることができるのか?
そしてトロンは、ネットワーク内で横暴の限りを尽くすMCPを破壊することができるのか?

◆作品について
冒頭でも述べた通り世界で初めて全面的にコンピューターグラフィックスを導入した映画として話題を集めた本作。
その電脳世界を描写したビジュアルは現在でも非常に評価が高く、あのロバート・エイブル(※)らが手がけた電脳空間への突入シーンを始めとするフルCGを使ったシーンは名シーンと名高い。
また電脳空間内のデザインやメカ・衣装デザインもジャン・ジロー(メビウス)(※2)や[[シド・ミード>ターンX]]など大御所が手がけており、現実世界の生々しさを排除し直線主体で構成されたメカ・衣装デザインも今なお評価されている。
その徹底たるや、電脳世界の登場人物は&bold(){毛髪の一本さえ見せない}ほど。&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){決してハゲではない}}}

一方でストーリーの評価は芳しくなく、はっきり言ってデタラメ。
突っ込みどころも多い上、ラストシーンに&font(#ff0000){&bold(){謎の[[NTR>寝取られ]]があったり}}と中途半端な恋愛要素のせいで色々おかしくなっている。
放映当時もこの点については大きく批判されたという。
また全面的にCGを導入したとは書いたがフルCGのシーンは映画全体で見ると&bold(){96分中15分}とかなり短い。これは納期・コストの問題もあるが当時動画で高画質のフルCGを扱うにはそれこそスパコン並みのPCスペックが必要だったからであり、CGを使用していない部分はアニメーションと光学合成で描写している。

総じて映像以外ではイマイチな出来と言わざるをえない作品ではあるが、そのビジュアルは年月を経た今も色褪せない。
当時このビジュアルを見てCGの道を志したという人も少なくないという。

(※)映像作家。アメリカで多くのCMを手がけたことで有名。日本でもパナソニック・レナウンなどのCMを手がける。
(※2)フランスの漫画家。[[大友克洋>AKIRA(大友克洋)]]が影響を受けたことで知られる。

◆登場キャラクター
本作はフリンを除き、同じ役者が現実世界と電脳世界で違う役を演じている。
 
・ケヴィン・フリン(演:ジェフ・ブリッジス)
元エンコム社員。場末のゲームセンターの店主。
スペース・パラノイド開発の功績を横取りしたデリンジャーを恨み、その証拠を探し出すべくアラン・ローラと共にエンコム本社に乗り込むも、MCPにより電脳世界に転送されてしまう。
生身の人間の特権として「ユーザー・パワー」と呼ばれる特殊能力を持ち、ユーザー・パワーや自身のゲームのセンスを生かして窮地を切り抜けていく。

・クルー(演:ジェフ・ブリッジス)
フリンの組んだハッキングプログラム。
戦車型のプログラムを駆ってエンコムのネットワークに乗り込むが、監視機に捕捉され阻まれる。

・アラン・ブラッドリー(演:ブルース・ボックスライトナー)
エンコム社員。
社内の不正を正し、ネットワーク内をMCPの圧政から解放すべく自らが組んだセキュリティプログラム・トロンを送り込む。

・トロン(演:ブルース・ボックスライトナー)
セキュリティプログラム。
強大な性能を持ち、MCPに囚われるもゲームに勝ち残ることで生き延びてきた。
フリンと合流し、MCPを破壊すべく行動する。
 
・ラム(演:ダン・ショア)
計算プログラム。
トロンと同じ牢屋に幽閉されていた。
トロン・フリンとともにMCPの幽閉から脱出し、二人に同行する。

・エド・デリンジャー(演:デビッド・ワーナー)
現エンコム社社長。
フリンから「スペース・パラノイド」のデータを奪い、自分が開発したという嘘をついて手柄をだまし取る。
その手柄でエンコムの社長となり、管理プログラムのMCPに社の管理を任せているが…。

・サーク司令官(演:デビッド・ワーナー)
MCPの配下。
プログラムたちの指揮官を務め、MCPが捕らえたプログラムたちをゲームへと送り出す。

・MCP(マスターコントロール・プログラム)
デリンジャーの組んだ管理プログラム。
ネットワーク内で圧政を敷き、プログラムたちをその支配下においている。
その支配を脅かすフリンをネットワークに取り込み、自らの手で始末しようとする。




#center(){そして、物語は27年後、ケヴィンの息子サムへと受け継がれる…。}






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- 続編と映像に差がありすぎて……  -- 名無しさん  (2015-04-24 17:11:09)
- キングダムハーツで初めて知った  -- 名無しさん  (2017-04-14 04:08:02)
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