“黒陽”(終わりのクロニクル)

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&font(#6495ED){登録日}: 2011/09/03(土) 22:41:36
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『黒陽』とは[[川上稔]]著〈AHEADシリーズ〉『[[終わりのクロニクル]]』に登場する機動兵器である。
初登場は『終わりのクロニクル4上下』。
 


○概要
[[概念戦争>概念戦争(終わりのクロニクル)]]中最強戦力とも言われた、竜を模した航空機動兵器『機竜』。
その本家とも言うべき“5th-G”にて建造された全長300m以上の戦闘用大機竜。
 
5th-Gには二つの惑星があり、概念戦争初期にて一つを生産用の基地に、もう一つを防衛用前線基地とし、“黒陽”はその防衛拠点に配備された。
しかし“人を護り戦う”という命令を曲解。
まず人々を戦いに駆り出すための防衛用の惑星を破壊することで“誰も死なず、他の世界の人間も殺さない”ようにし、さらに“世界から争いを無くすため”に武器を生産する惑星を破壊――かくして二つの惑星は砕かれ、5th-Gの人々は大気圧の変化に耐えきれず死滅した。
“黒陽”は『“護るため”の行いで人々を死に追いやった』という矛盾による自壊を避けるために暴走し、5th-Gの生き残りたる機竜との戦闘に突入。
 

その後、北海道沿岸での決戦にて敗北、大破し海底へと沈んでいった。
 


○特徴
その他を圧倒する個体数。
単体最強でありながら敗北を喫した原因を『個体数の差』と解釈、その不備を補うために自身の部品から複製品を作り、大群を形成した。
複製した中型機――300m級機竜は、アメリカUCAT空軍の機竜が十数機同時に攻勢を仕掛けてようやく撃墜出来るものであり、本体に至っては双胴型の追加パーツを装備。
その巨体と莫大なペイロードに裏打ちされた凄まじい火力を誇る。
 
また追加パーツを排した本体は、中型機と同じく300mではあるが全てのスペックにおいて中型機を上回っている。
 

○本編での動向
失わせてしまった5th-Gの残り香を追い掛ける“迷い子”状態。
自身が落ちたLow-Gを『偽物の世界』と定義し、“どこかに行ってしまった”5th-Gの人々追い続ける。
またかつて自身を撃墜した機竜を“脅威”と認識し、そして自身を唯一滅ぼしうる兵器『ヴェスパーカノン』を破壊するために動く。
終盤では進化を終えて東京湾上空に出現。
アメリカUCAT空軍の機竜『ブランカ9』六機編成と壮絶な空戦を行い、相討ちとなった。
 




たのしい
 
たのしいね
 
ここはとてもたのしい
 



しかしその機竜は囮であり、本体は“自身を敗北させた力”と偽物の人々を滅ぼすために行動を開始する――世界を自分で満たし、護れば、何時か居なくなった人々が戻ってくるかもしれないから。
 



○“ほめられたいよ”
その戦いの最中、ショートル3の持っていた記憶から“5th-G崩壊”の真相が明かされる。
“黒陽”は命令を曲解し、惑星を破壊したのではなかった。
概念戦争の際、他Gの化学兵器により苦しみ死んでいく人々を見ていられず、“黒陽”は一つの選択をした。
 


「すまない。
 
――メンテ中の“黒陽”に全てを頼んだ。
 
もし、君達が苦しみ、そして私達が間に合わないようならば――、
 
星を、――きっと“黒陽”は悩み苦しむだろう。だから――」
 


「頑張ってくれ。最後の時間まで。――そして“黒陽”に告げてくれ。」
 

「幸せになれと」
 


“黒陽”は『暴走』を口実に、化学兵器によって苦しみ続ける人々を滅ぼした。
『彼らに頼まれた』と、そんな責任をも被せぬため、暴走の理由も何もかもを作り上げて。
 
しかしわずかな生き残りは生産していた機竜と合一して人としての記憶を失い、人を想うが故に世界を砕いていく“黒陽”との戦闘に入ることになる。
5th-G崩壊――それはお互いが大切なものを護ろうとした結果なのである。
 

○結末
全てを知り、戦うことを決意した[[ヒオ・サンダーソン]]とそのパートナー、[[ダン・原川]]が駆るショートル3――新名『[[サンダーフェロウ]]』と交戦。
一時は物量と火力で優位に立つも、サンダーフェロウが独自進化の元生み出した新機構により不意を突かれ、追加パーツを破壊され、それを放棄。
さらにヴェスパーカノン破壊にも失敗。
ヴェスパーカノンを受け取ったサンダーフェロウと近接戦闘を仕掛け、しかし“パワーダイブを仕掛けると見せかけて、全身を分解してそのまま落下し、敵の背後を取る”という奇襲にかかり、頭部損傷。
続けざまに放たれたヴェスパーカノンに被弾。
 
もはや助からぬことを自覚しつつも全てを思い出し、ただ空へと昇っていった。
 

一番高い場所から、世界を見るために。
もう自分を誉めてくれる人はいないのだと、確認するように。
そして今また誰かを失わせてしまった償いのために。
 


――“黒陽”である
 

勝者に送ったのは、敗者として記憶してもらうための名前、全ての責任を押しつけるべき名前。
 

時刻十時十二分。
北極星の空に一つの光が生まれた。
それが、ゴールを告げる“黒陽”の合図だった。
 


誰かに“ほめられたい”方は追記・修正お願いします。
 
















停めねばならない。
 
――もう一人の私とも言える、敵を
 


停めねばならない。
 
人々のいる世界を守るために。
 

何故なら――
 


彼も、守るための存在だったからだ……!!

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- 褒められたいよは反則。小説で涙でたのは久しぶりだった。あと連射帝の黒陽クソ強えぇ。  -- 名無しさん  (2013-12-29 21:57:39)
- この子見てるとD.Tのメクトン思い出す  -- 名無しさん  (2014-04-08 22:12:12)
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