マジンカイザーSKL(機体)

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マジンカイザーSKL(機体)」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2011/05/21 (土) 22:50:52
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 27 分で読めます

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&tags()
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#center(){&sizex(7){&font(#ff0000,b){最強の魔神よ 戦え!}}


&sizex(7){&font(#ff0000,b){今、地獄の果てまでも}}


&sizex(7){&font(#ff0000,b){美しき闇の中 戦場を照らせ!}}

&sizex(7){&font(#ff0000,b){カイザー!!}}


#ref(キャプチャ.JPG6436.jpg6362.jpg)}
#right(){&sizex(1){画像出典:「マジンカイザーSKL」(2011年1月28日から2011年4月7日までリリース/全3巻)第1話「Death caprice」より}
&sizex(1){© 2010 永井豪/ダイナミック企画・マジンカイザー製作委員会}}



#center(){&sizex(7){&font(#ff0000,b){俺達が、地獄だ!!}}}



マジンカイザーSKLは、同名のOVA作品『[[マジンカイザーSKL>マジンカイザーSKL(OVA)]]』に登場する主人公ロボット。




***●機体概要
同作主人公の「[[海動剣>海動剣(マジンカイザーSKL)]]」および「[[真上遼>真上遼(マジンカイザーSKL)]]」の二人にしか使いこなすことのできない二人乗りの最凶ロボ。
神や悪魔をも超える力を持つ究極の巨大ロボット&bold(){「魔神」}と畏れられている。

マジンガーZが「神にも悪魔にもなれる」、マジンカイザーが「神をも越え悪魔すら倒せる」のに対し、
このSKLは「神に会うては神を斬り、悪魔に会うてはその悪魔をも討つ」である。

その強大な力を以て戦場狭しと暴れまわり、&bold(){&color(RED){他の巨大ロボットを壊しまくる。}}

カラーリングは&bold(){&color(BLACK){漆黒}}。
逆三角形の上半身にマッシヴな四肢と[[過去作>マジンカイザー(OVA)]]の[[マジンカイザー>マジンカイザー(機体)]]に似たフォルムだが、
末端部はシャープに尖った意匠でアグレッシヴな雰囲気が増している。面構えも凶暴で目つきも悪い。

何も知らない人に&bold(){&color(RED){「敵だよこいつ」「元祖カイザーのライバル」}}と言えばスムーズに信じ込ませられそうである。

内蔵火器を多用する&bold(){要塞志向のスーパーロボット}であるマジンガー系の中では異色の&bold(){&color(RED){手持ち武器を主体にした戦法}}を得意としており、
&bold(){&color(RED){巨大な剣を揮い敵を薙ぎ倒す剣戟戦闘、}}&bold(){&color(BLUE){[[二丁拳銃>二丁拳銃/二挺拳銃]]を駆使した[[ガン=カタ]]を髣髴とさせる銃撃戦闘}}
の2パターンのバトルスタイルに合わせて複座式のコックピット内で&bold(){メイン操縦者が交代する}のが最大の特徴。

作中では「SKL(スカル)」という呼称はされず、
&bold(){「魔神」「髑髏の機体」}といった通り名を除くと単に&bold(){「カイザー」}としか呼ばれていない。
&bold(){&color(RED){「マジンカイザーSKL」}}という正式名称が出てきたのはウイングクロス時のコンソール内の文字だけである

名前の由来は&bold(){&color(RED){「Separated Killing Lord (分かたれた殺戮の王)」}}(魔神戦風)、もしくは&bold(){&color(BLACK){「Slum King Legend」}}(魔神大戦21)。


OVAでは開発経緯などその出生は詳しく語られることはなかった。
スパロボや以前のOVA版に登場するマジンカイザーとの関係も不明である。
また、背景となる設定も前日談である短編小説「PROJECTカイザー誕生篇」と漫画作品「マジンカイザーSKLヴァーサス」では、
微妙に齟齬をきたしたパラレル構造になっており、決定的なデータというものが現状ないロボットである。((脚本の早川氏曰く「マジンガーZ」にもテレビマガジン版とジャンプ版が存在するようなもの))
オーディオコメンタリーではOPに出てくる&font(#ff0000){「どこかで見覚えのある研究所」}の地下に封印されていたという発言があるが、
「魔神大戦21」の鼎談では見る側の想像の余地を残すために細かい設定はあえてしていないという趣旨の発言をスタッフ側はしている。
同書によると、本機はとある機体の模造品であることが仄めかされているが果たして…。
後記のMODEROIDシリーズでは全体の色がやや明るく、メカニカルなモールド等情報量が増えたデザインになっている。
また、本編ではブレストリガーマウント時に半透明なバイザーシールドが被さっていたために判然としなかったものの、
そのさらに奥には、まるで彫像のように有機的な意匠の&bold(){「真の顔」}((豪ちゃんお得意の青森のねぷたみたいな目力MAXな憤怒相))があるという新事実が浮上した。


***●動力源
動力は&bold(){&color(GOLD){光子力エネルギー}}。
エンジンは&bold(){&color(GOLD){グラビティ型光子力縮退炉}}であることが判明している。
通常でも外部からのエネルギー補給が不要な永久機関である。((ただし消費そのものはあるのでそれをセーブする運用方法は無駄ではない))
小説版ではこれが最大限に稼働した場合、その出力はSKLの世界における常識的なロボット工学に準じたそれを100万桁ほど上回り、ほぼ無限のパワーを引き出せるという予測がされていた。
&font(l){どう見ても闇属性とか言わない。}


***●ボディ
極めて堅牢な金属でできているが、装甲の材質は不明で、現行の技術では組成の絞りこみや再現は不可能。
謎の研究施設の地下に封印されていた時点では、外付けの武装も含めて欠損しているパーツがあったため、
新規に&bold(){「強度だけは遜色のない素材」}を鋳造して補完してある箇所もある。
しかし、全身が純正のパーツで構成された状態でないとシステムが上手く働かない(内蔵武器なども使えない)という問題点があり、
それを克服するために後付のパーツとオリジナルの部分の接地面には有機接合用のシナプスセンサーが設けられている。
なお、カイザーのサポート機であるウイングルは100%この代用素材で機体を構成されている(つまりカイザーの翼も代用品)ため、完成そのものはカイザーよりも早く、動かすのも容易なものとなった。

ちなみにオリジナルの構成素材は、封印されていた地下のような状況に長い時間放置されると、&bold(){&color(RED){人体に有害な放射線}}を放つようになるという恐ろしい性質があり、
本編開始から20年近く前の発見当時は近づいた研究者が次々と怪死を遂げ&bold(){「魔神の呪い」}と畏怖されていた。
現在は半減期に達したためにそうした事象は起きていない…らしい。


***●操縦系統
髑髏を模した小型戦闘機「スカルパイルダー」が頭部にドッキングすることで操縦が可能となる。
&bold(){本来は一人乗りの機体であり}、現在のディメンショナル・ロータリー方式の複座はパイルダー内部の広さが充分だったために後付けで改装・追加されたものである。((つまりかつてこの機体に乗っていた人物はカイザーの機能を単身で使いこなす巨体の持ち主ということになる…ロボットの操縦を覚えたバイオレンスジャックだろうか…))
この仕様は操縦を分担することで細かい動作のデータ取りを容易にする程度の狙いであり、ガンコン搭載の奥側の席はガンナーズ・シート(援護用の銃座)にでもしようという予定だったのだが、
カイザーを動かせる才能を持った化け物が2人手に入ったことで、恐ろしい方向性で活用されることとなったのは本編の通りである。

また操縦席には搭乗者の精神状態と連動することで機体の力を引き出す「エモーション・センサー」というシステムが組み込まれている。
これは平たく言うと&bold(){「搭乗者の気迫に呼応するが如くカイザーはその強さを増していく」}ということであり、このシステムを発見した由木はその逸脱ぶりに圧倒されていた

しかし、逆に言うと&bold(){「カイザーを操るにはそれに相応しいだけの気迫を持たねばならない」}ということであり、
その条件を満たすことは&bold(){ほぼ不可能である}というおぞましい事実が実験を通して浮上してきた。
本来生物は危険な状況下に放り込まれると、そこから脱するために思考・行動するが、カイザー操縦時にセンサーに組み込まれた搭乗者は、&bold(){「出口のないパニック状態」}とでもいうべき環境に叩き落とされてしまう。
ゆえに正気を維持したまま作戦行動を取ることなど叶わず、発狂して暴走するか廃人になってしまうのだ((小説版の説明では覚醒剤を打った人間にさらに覚醒剤を投与し続けるようなものと表現されている))。
経験を積んだ屈強の兵士でさえも神経が焼き切れるような負荷をかけられてなおカイザーを立ち上がらせることさえできないという狭き門、これをクリアできる人材。

それは

&bold(){&color(RED){「体質・経験を問わずそんな状況下で感情を抑制できる人間」}}

あるいは

&bold(){&color(BLUE){「それが可能なように人工的な手段で予め設計・創造された人間」}}

…だと結論づけられた。
いずれにせよ、そんな存在が&bold(){まともな人物であろうはずがない}。
&bold(){&color(RED){マジンカイザーSKLは、狂人専用のスーパーロボットである}}。

ゆえに現状、海動と真上にしか操縦することができず、
「普通の人間」が乗れば操縦桿を握った途端に生じる&bold(){&color(RED){「体中に炎が燃え上がる」}}幻覚に苦しみ、
最終的に自身の肉体を掻き毟る自傷行為の果てに「壊れ」てしまう。
ヴァーサスで海動が初めて搭乗した際の感想が&bold(){「"この野郎"(カイザー)、乗り手を試してやがる」}とのこと。
それどころか常人はパイルダーオン状態のコックピットに乗るだけでも危険であり、ヴァーサスで道案内をさせた時には手のひらに乗せて案内させていた。

結果として&bold(){&color(RED){「人として普通でない」}}((一般的にそういう人物を「狂人」と呼ぶ))二人にしか操縦できない機体となった(真上はともかく海動は普通の出生のはずなのに……)。((この前提があるからかはさだかではないが、スパロボにおいてデス・カプリースの2名は精神攻撃の類が効かない(あるいは体感してもまったく苦痛に思わない)描写が散見される。初参戦の『UX』では「二人乗りでどちらもメインパイロット」というシステム上の仕様からイベントでメインパイロットの気力を強制的に下げられた際も海動/真上はサブ側の気力が参照されて気力が下がらないバグがあったが、設定と噛み合っているせいか『BX』においても引き続きこの2人はイベントによる気力低下が通用しない。))
また、海動・真上両名もカイザーの由来にはさしたる興味は持たず、純然たる『力』(巨大ロボット)以上の思い入れは無い。
むしろ&bold(){自身の技量こそがカイザーを無敵にしている}という強固な自負を以て魔神を駈っている。

小説版の真上曰く
&bold(){&color(BLUE){「命を失うかもしれない緊張感、他に扱えない力を自由に操る優越感を味わうのはいい退屈しのぎになる」}}
&bold(){&color(BLUE){「ロボットひとつポンと渡されても扱いに困るだけだが、軍が総力をあげて維持管理する機体を好きな時にだけ乗って楽しむ、そういう選択肢もあり」}}(大意)
とのこと。
気の利いた動機や理由のようなものなど、彼らは持ち合わせていないし必要ともしていないことがわかる。

***●バックアップ体制
上記のようにオカルティックな側面を持つ機体でもあるが、オリジナルから欠損したパーツを新規に鋳造していることもあってか、軍の施設で充分な整備・修理・補給は可能。
武装に関しても、対アイアンカイザー戦における対消滅で失ったはずの牙斬刀がラストシーンではきちんと装備されているので、いくつか予備をストックしているのかもしれない。
ただ、奇械島の激戦で破損した右眼だけは一件落着して以降修理されることなく放置されており、『隻眼のマジンガー』であることがトレードマークとなった感がある。


デザインはバンダイとプレックスに所属する野中剛氏が担当。
原作者である永井豪氏のラフスケッチを元にして、完成までにデザイン・ギミック・各名称が非常に細かく変遷している。
&bold(){「Slum King Legend」}も野中氏が考えた名称案らしい。


ちなみにマジンガーシリーズ初の軍属のマジンガーである(ゲッターロボはちょくちょく自衛隊等の軍属扱いになっている)。
その後、『[[劇場版 マジンガーZ / INFINITY]]』にて、[[グレートマジンガー>グレートマジンガー(機体)]]が軍属になった。


***●武装
&bold(){・格闘}
搭乗者の操縦スキルと天性のカン、そして機体の頑丈さとパワー&スピードが凄まじいことになっているため、
これという武器を使わず単純に素手で暴れるだけでも圧倒的な破壊力を発揮する。
小説版では牙斬刀とブレストリガーがない未完成の状態での初戦闘でも殴る蹴るで群がる敵を悪鬼の如く一方的に蹂躙した。
海動はテンションがアガってくると&bold(){コクピットのある頭部でしれっとパチキをかましだす}ため危険極まりないほか、
ヴァーサスではちょこまか鬱陶しい敵を釣るためにわざと苦戦を演じて寄って来たところを倒れた姿勢から蹴りを入れてブチ壊すなど、割とクレバーな駆け引きも用いている((海動は頭脳プレーと大得意だったが、離れた相手を仕留めたいならさっさと真上に交代すればいいだけなので当然ながら真上の評価は絶対零度だった))


&bold(){・エネルギーライフル}
SKLの世界観では軍用・民間の別なくロボット兵器がそこそこ普及しているため、それらの携行する武器も手に入りやすく、
軍の所属ということでカイザーにはこれらのロボット用の武装との互換性が持たされており、
ハンドセンサーを同調させることで問題なく真上側のガンコンで使用することができる。
なお、ライフルを使う際は二丁あるガンコンを縦に揃えて構えるようにすれば良い模様。
小説版ではブレストリガーがない状態だった初戦で真上が射撃スキルを活かすべく、海動が破壊した敵機が装備していた普及型のエネルギーライフルを用いている。
照準の感覚を掴む肩慣らしに接近しようとする敵機16体をほぼ同時に撃ち抜いて全滅させ、
ウイングルを鹵獲して戦場を離脱しようとした敵輸送機を止めるためにコンピュータの補正なしで3000m近く離れた対象を肉眼で狙撃し、
輸送機ではなくその近くの管制塔を破壊してその破片をランディングギアの隙間から混入させることで機体内をズタズタにするという地獄めいた離れ業を見せた。


&bold(){・牙斬刀(がざんとう)}
カイザーが操る巨龍の頭蓋骨を思わせる形状をした巨大な刀剣。
これを用いた剣戟戦闘時は海動が操縦を担当する。
カイザーの剛力にブ厚い刀身と重量が加わり岩だろうが鋼だろうが問答無用で叩き斬る。
また、峰にズラリと並んだ龍の牙に当たるスパイクも飾りでなく、
叩き込んでから手前に引くことで獲物を真っ二つに裂いてしまう極悪な代物。

ただでさえ長大なリーチを持つが、柄が伸縮自在であり、薙刀のように使うことも可能。
さらに振り回す際に&bold(){&color(PALETURQUOISE){不可視の衝撃波}}が発生し、生半可なロボットはこの剣風に&bold(){&color(RED){巻き込まれただけで叩き潰される。}}
大上段から振り下ろした際は地形がフライパン状に圧潰しており、攻撃判定は想像以上に広い。

普段は背中にマウント可能。
&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){スーパーロボット超合金を見るに多分マジンガーZでも使いこなせる。}}
企画初期のボツ案では両刃の[[蛇腹剣]]であり、使わない時は後頭部に接続して辮髪のようになる、というものもあった


&bold(){・ブレストリガー}
マジンガー共通の特徴である&color(RED){胸部放熱板}に当たるパーツ。
SKLの場合は&bold(){背中合わせにマウントした二丁拳銃}というデザインになっており、
随時取り外して銃撃戦を行うことが可能である(操縦担当は真上)。
真上曰く&color(BLUE){「カイザーの真の武器はコイツ」}。

名称は&color(RED){BREAST(胸板)}+&color(RED){TRIGGER(銃爪)}を合わせた造語。
&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){なお、マウント時に正面から見た輪郭はデビルマンの顔に見える。}}

通常時は実弾を発射し、両腕に各5基の予備弾倉を備える。
銃口下部に銃剣・台尻に斧状のブレードが設けられており、弾を撃ち尽くしても持ち替えて小型の手斧として格闘戦が可能。
柔軟かつ迅速な機動で並み居る敵をズタズタに斬り刻む。

また、二挺を背中合わせに合体させると銃口部から柄が延び(どこから生えてくる!?)
双刃の大戦斧(ポールアックス)である&bold(){&color(RED){「ブレストマホーク」}}にもなる。

これらの機能からもわかるように、SKLの戦法チェンジは単なる遠近のスイッチというわけではなく、
&bold(){&color(RED){真上操縦時に近接戦闘が疎かになるといった弱点は全くない。}}
牙斬刀とブレストリガーは発見時には取りつけられておらず、残されたデータを元に現行の技術で復元された装備である


&bold(){・地獄砲}
読みは&bold(){「バスター・ヘル」}。本編には登場せずマジンカイザーをテーマとした立体造形物「MODEROID」シリーズにSKLが登場した際
追加された新規オリジナル武装。牙斬刀と二丁のブレストリガーを合体させた巨大な両手持ちのライフルで
インフェルノブラスターを凌ぐ威力の熱線&bold(){&color(RED){「ファングバースト」}}で敵を殲滅する
これに伴い、合体機構を追加された牙斬刀とブレストリガーも微妙にデザインが変更されている


&bold(){・トルネードクラッシャーパンチ}
単に「トルネードクラッシャー」とも。所謂[[ロケットパンチ]]。
両腕側面に生えた5基のエッジを高速回転させて発射する((拳そのものは回転しない))。
軌道上にいる敵ロボットを数体まとめてアルミ缶の如くぶち抜く貫通力を誇る。

しかし、通常モードのSKLの攻撃手段はほぼ両腕に依存しているため、
それを切り離して飛ばしてしまうこの武装はある意味両刃の剣でもある。
&bold(){「威力は凄ぇんだけどよ戻ってくるまでがまどろっこしいんだよな」}とは海動の談。
&font(l){つまり真上操縦時に近接戦闘が疎かになるという弱点はないが、海動操縦時には仕様上遠距離戦闘に難がある。}

逆に手放してしまった武器を回収するために&bold(){どこへでも届く手}として利用したり、牙斬刀を持ったまま発射して広範囲の敵を殲滅することも。
5つのエッジはブレストリガーの予備マガジンでもある。

SKLの世界観においては上述の欠点もあり非常に奇妙な武装という扱いだが、
強固極まりない超合金の塊を加速してブチ当てるというシンプルな攻撃手段に伴う威力は実に&bold(){&color(RED){TNT火薬300tの炸裂に匹敵する。}}
これは言い換えれば「&bold(){&color(RED){核爆弾の1/3弱の威力}}が拳の着弾点に発生する」ということであり、
まともに喰らえばまず無事では済まない、文字通りの必殺武器である


#center(){&bold(){&color(BLUE){俺が狙い!}} &bold(){&color(RED){俺がブチ抜く!}}}
#center(){ &bold(){くらえ!!鋼の右!!}}


&bold(){・鋼の右}
漫画版『ヴァーサス』にて披露した応用版。
通常モードで唯一海動と真上の操縦スキルを並行して発揮した技で、
真上の神業級の狙撃技能で照準をロックし、海動がそのタイミングを逃さず渾身のトルネードクラッシャー(右)を叩き込む。

劇中ではコンビのロボット乗りであるセイレントとゼムを相手取り、
セイレント機をゼム機に放り投げてキャッチさせた無防備の瞬間を狙い、
二機を同時に貫いて撃破した。&bold(){&color(RED){肉盾の応用っぽくて地味にエグイ。}}

なお、これは戦場における「臨機応変の産物」であり、元から練習していたといった類の技術ではない。
本当はシートの前後入れ替えを挟まずしての操縦コマンドの同時入力は『ウイングクロスを経てで初めて解禁される機能』なので、この描写はそれとは矛盾している。





#center(){&font(#ff0000,b){奥の手を残してたのは、}

&font(#ff0000,b){そっちだけじゃねぇって事よ!!}

#ref(a0189879.jpg3634626.jpg)
#right(){&sizex(1){画像出典:「マジンカイザーSKL」(2011年1月28日から2011年4月7日までリリース/全3巻)最終話「Final Count」より}
&sizex(1){© 2010 永井豪/ダイナミック企画・マジンカイザー製作委員会}}}




&bold(){・ティアラエール&アーシュガード}
カイザーの翼。
普段はカイザーのパートナーロボット「ウイングル」に装備されており、
頭部のティアラエールと腰のアーシュガードが分離してカイザーに合体(ウイングクロス)することで飛行能力を得る。
この&bold(){「「空飛ぶマジンカイザーSKL」}の状態こそ、真の力を発揮できるカイザー本来の姿であり、
翼の無いカイザーはリミッターをかけた弱体化状態と言える

ウイングクロス時にはカイザーの&bold(){&color(DODGERBLUE){青い瞳}}が&bold(){&color(GOLD){黄色}}に変わる。
また、操縦時の複座コックピットの入れ替えが不要となり、後部座席からでも武器コマンドの入力が可能となる。
以下の武器や技は、内蔵兵器の使用制限が解除されたものとなり、通常時から一変、必殺武器の名前を叫びまくるようになることから音声入力が解禁される可能性もあるのでは?とファンからは考察されている((製作サイドの狙いとしては破天荒とはいえミリタリー気味な通常時から「いつものマジンガーが帰ってきたぜ!」という実感を味わってもらいたくてこういった仕様にしたという))


&bold(){・地獄の門}
前述のMODEROID版に追加された装備。翼の表面に骨のような意匠が施され、
カイザーの全身を背後から包み込むことで前面に巨大な悪魔の髑髏のような顔が浮かび上がる鉄壁の防御態勢。
他作品でいうとガンダムデスサイズヘルのアクティブクロークと同じ構造である。
守りに徹することでカイザーの安全も保たれるが、実のところこの形態を取った際に最も安全なのは、
&bold(){攻撃している敵の側}である。
&bold(){&color(RED){もし手を緩めれば反撃で殲滅されるから}}、という意味合いであるが…


&bold(){・ブレストリガー・パルスビームモード}
ウイングクロス後に使用可能になる、ブレストリガーの機能。
実弾ではなく青白い光弾を発射する光学兵器になる。
胸部装着中にエネルギーがチャージされ、使用時に薬室部分が赤く発光する。


&bold(){・強力なレーザー兵器}
小説版でリミッターが解除された際に使用可能になる武器のひとつとして挙げられたもの。
ブレストリガーの機能とはまた別に存在するらしいが本編では使われていない。
旧作の流れで行くと光子力ビームに相当するものであろうか?


&bold(){・ルストストリーム}
ウイングクロス後に使用可能になる、口のダクトから出す猛烈な暴風。
ルストハリケーンにあたる武装。名前や小説版の&bold(){金属腐食ガスの発生装置}という表現からして多分当たると錆びる。


&bold(){・トールハンマーブレイカー}
ウイングクロス後に使用可能になる必殺技。
耳のアンテナで雷雲を呼び、牙斬刀に落雷させてエネルギーを高め、敵目掛けて一気に放つ&bold(){&color(SKYBLUE){「雷神の鉄槌」}}。
グレートマジンガーのサンダーブレークの系譜に連なる武装と思われる。
オリジナルのマジンカイザーのテーマ曲に対して。&bold(){「稲妻で敵を撃て、ってあるけどカイザーに電撃技ないよね?」}と言う意見があったが、こちらにはきっちり搭載された形となる。


&bold(){・インフェルノブラスター}
ウイングクロス後に使用可能になる、胸部放熱板パーツから放つ最強の熱線。
最大火力を誇る&bold(){&color(CRIMSON){「地獄の業火」}}のごとき灼熱光線を受けた標的には、悪魔の顔が焼き付けられる。
マジンガーZのブレストファイヤーにあたる武装。

『スーパーロボット大戦BX』でのダイナミック・コンビネーションの時の真上の気合が入ったシャウトは必聴。


&bold(){・インフェルノギガブラスター}
漫画版でOVAの後日談である『ヴァーサス』3巻の最終戦にて使用。
「魔王」を焼き尽くす「魔神」の業火。インフェルノブラスターの出力強化版と思われるが詳細は不明。
とりあえず武装の存在自体は海動に把握されていた。発射はOVAのインフェルノブラスターとは違い、真上ではなく海動が担当。

『スーパーロボット大戦BX』にてSKL-RRの〆として実装されるが、その際の海動の声と表情はそりゃもう実に楽しそうなものであった。
ちなみにダイナミック・コンビネーションではインフェルノブラスターの出力を上げる描写があるが、それがギガブラスターなのかは不明。


***●その他
&bold(){・スカルパイルダー}
ドクロを模したデザインが特徴的な縦列複座の小型戦闘機。
禍々しいように見えて単体だとキッチュな使い魔みたいでけっこうカワイイ。
ガパッと開いた口の中に入るような恰好で搭乗する。
ドクロの眼に当たる部分がキャノピーになっているが、これは永井豪が
「2人乗りだから左右の眼からそれぞれパイロットが見えるように」という意図でデザインした結果。
実際は縦列で交替して操縦する形式になったために使われなかったアイディアである


マジンガーの伝統に乗っ取り、カイザーの頭部にドッキング(パイルダーオン)する事で操縦が可能になるシステム。
ドッキング時は垂直尾翼が前方にスライドして『角』のような外観になる。
カイザーを含めて操縦はこの複座コックピットの前側に座る者が行い、
戦況に応じてシートがスライドして入れ替わるようになっている。銃を扱う真上の席にはガンコンも備わっている。

また、スカルパイルダー単体では主翼基部から通常弾の「パイルダーミサイル」で攻撃する。
ミサイルは通常型と拡散型で使い分け可能。

最終決戦の真っただ中に唐突に分離して敵方のパイルダーとドッグファイトするなど、結構いい見せ場をもらっている。


&bold(){・SKL-RR}
最終話のエピローグでカイザーが騎乗していたサポートメカ。
&bold(){「アールアール」}なのか&bold(){「アールツー」}なのか&bold(){「ダブルアール」}なのか読みははっきりしていない。
WSOの大型輸送機「カーゴ」から大型バイク形態で降下し、山岳用のホース形態(骸骨の天馬)にチェンジするビークル。
同時に長大な槍((構造は和槍に近い))も装備される。&bold(){「鋼鉄の軍馬」}と共に天地を駆け抜けるその姿は、まさに死神である。

名称は「魔神大戦21」で判明した。
鼎談ではバイクが地上用で馬が山岳仕様としている。
存在する理由は、SKLの動力も永久機関とはいえ消費するので、移動のエネルギー消費を抑えるためとのこと。
名前や設定は後付けらしく、アニメーターの山根宰氏が勝手に描いてきたらしい。
また、これに搭乗した状態のカイザーを(冗談めかしてだが)&bold(){「マジンライダー」}と称している


『スーパーロボット大戦BX』ではウイングクロスイベントと同時に武装として解禁。

#center(){
&bold(){ブレストリガーを連射しながらバイク形態で突撃}
↓
&bold(){ホース形態に変形して敵を引きずり回す}
↓
&bold(){放り投げてインフェルノギガブラスター}
↓
&bold(){最後はやっぱり「俺たちが地獄だ!!」}
}


&bold(){・ダイナミック・コンビネーション}
『スーパーロボット大戦BX』で登場したマジンガーZとの合体技。
しばらくご無沙汰だったファイナルダイナミックスペシャル枠とも言える。

第37話にて蘇った暗黒大将軍に対して放ち、重力炉もろとも暗黒大将軍を葬り去った。

その内容は

#center(){
&bold(){ビッグバンパンチ形態のマジンガーZにカイザーが飛び乗って突撃}
↓
&bold(){激突したところでカイザーが飛び上がり、上方からトールハンマーブレーカーをぶち込んで吹き飛ばす}
↓
&bold(){光子力ビームとインフェルノブラスターで挟み撃ち}
↓
&bold(){最後に背中合わせで大見得を切って三人で}


&sizex(7){「俺たちが!地&font(#ff0000){獄}&font(#0000ff){だ}!&font(#ff0000){!}&font(#0000ff){!}」}
}


という、トドメにトドメを加えトドメを重ねてトドメを指すというとんでもない代物。
やたらめったら力の入った演出と、まさかの甲児の地獄入り((しかも「地獄だ!」のイントネーションは海動と真上が甲児の方に合わせている))のインパクトでプレイヤーの度肝を抜いた。
どういうわけか、構図が変形した[[ビルバイン]]にダンバインが乗って突撃するツインオーラアタックに酷似しており、
プレイヤーからはツインオーラアタック(マ)だの、ハイパー地獄斬りだのと呼ばれている。
ちなみにこのイベント戦闘、相手の暗黒大将軍には「鉄壁」と「不屈」がかかっていたのだが、
その上から97740の数値を叩き出している。つまり直撃ならダメージの総量は&bold(){&color(RED){3108080。}}



**●[[スーパーロボット大戦シリーズ]]

***『[[スーパーロボット大戦UX]]』
初参戦。
従来のマジンガーより柔らかいため、いつもの鉄壁突撃戦法は使えない。
擬似的なエレメントシステムを積んでいたり真上の回避能力が妙に高かったりと、割と癖の強い機体だが使いこなせば強い。

ウイングクロス解禁以降は癖とかそんなの割とどうでも良くなるレベルの地獄っぷり。
待望の空地形適応に加え、全体的な火力強化、装甲強化、運動性強化で避けて硬くて強い地獄ユニットが誕生する。
特にパイロット2人がスキルパーツを共有するというわけのわからない仕様のためSP節約の集中力とSPアップを使うだけで使い勝手は良くなる。
海動が「熱血」、真上が「覚醒」と分担することにより1ターンに複数回ボスに熱血インフェルノブラスターをお見舞いできる。


機体性能的にはゲッターロボに近く、マジンガーとしては珍しい機体性能だったため、発売当初は弱いと勘違いされていたが、能力や運用法が確立するにつれ、本作屈指の強機体へと躍り出た。
単純な数値だけ見ても、総合力は自軍最強ランクである。

特に[[デモンベイン]]やリベル・レギスと相性がよく、組ませれば向かうところ敵なし。圧倒的な火力で敵を蹂躙できる。
しかし神を斬り、悪魔をも討つ魔神が、神とのタッグが相性抜群なのは皮肉というかなんというか……

参戦作品の中では特に出自に謎が多く、ループする世界を救うためにどこかの世界から呼び寄せられたこと以外は一切謎。


***『[[スーパーロボット大戦BX]]』
引き続き参戦。今作では『[[真マジンガー 衝撃! Z編]]』と共演することになった。
本作では海動曰く「神が恐れ、悪魔すら慄く」と号される存在となった。

ウイングクロス前は特に変化はないが、前述した「SKL-RR」が最強武器として追加された。
しかもトドメ演出は「インフェルノギガブラスター」。
まともに設定の無かった武装と漫画版のみの必殺技がセットで採用された形となる。

さらに、上述したマジンガーZとの合体技、「ダイナミック・コンビネーション」も追加。
[[どこかで見たような演出>聖戦士ダンバイン]]の合体攻撃で、〆には甲児も含めたまさかの''トリプル地獄''。

この追加により、UXの時点で強機体だったのに、火力が大幅に向上。
流石にバランスブレイカー過ぎるため、その分パラメータが調整され、''なかった''。まさかの据え置き、それどころか真上がちょっと強化((精神コマンドの直撃が、加速突撃直撃の複合の「強襲」へと変更))。スキルパーツ共有仕様もそのまま。
SPアップと集中力をつぎ込めば、熱血合体攻撃を覚醒で複数回。後半のボスはほぼ蒸発する。

一部では本作の[[聖戦士ネタ>聖戦士コウムイン]]を指してスカルバインやドクロバイン等と呼ばれることもある(ちなみにスカルバインは実際に存在する)。

本作では「太古の時代に何者かがゼウス神を模して造り上げた物ではないか」と推測されている。


***『スーパーロボット大戦Card Chronicle』
またソーシャルゲームという特殊な作品ではあるが参戦。
元祖OVA『マジンカイザー』シリーズや『[[真マジンガー 衝撃! Z編]]』も同時参戦しており、
[[甲児>兜甲児]]と[[甲児(真マジンガー)>兜甲児(真マジンガー)]]の駆る元祖マジンカイザーや[[マジンガーZ>マジンガーZ(機体)]]との共闘も可能。

マジンガーZ+[[グレートマジンガー>グレートマジンガー(機体)]]+マジンカイザー+マジンカイザーSKLの合体攻撃でハーデスを打ち破るという、
スパロボファンからすれば夢の様なクロスオーバーを展開してくれた。


***『スーパーロボット大戦X-Ω』
第3期参戦作品の第6弾として発表され、2017年10月に追加参戦。「ヘボット!」と並び立つ。
「劇場版 マジンガーZ / INFINITY」のイベントクエストでは甲児や鉄也の後輩ポジとして登場する。
なお、真上がメインとなるユニットはこのタイミングで実装。


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