絶版(アニメ映像ソフト・漫画書籍)

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絶版(アニメ映像ソフト・漫画書籍) - (2014/11/28 (金) 19:07:17) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/02/29(水) 21:16:39
更新日:2023/11/19 Sun 18:35:17
所要時間:約 3 分で読めます




絶版とは、広義の意味ではその形の商品の製造・販売を終了し、以後は中古の世界でしか購入できないものを指す。

アニヲタ的には、主にある漫画の単行本が発行されなくなる、あるアニメ作品のソフトがレンタルビデオやソフト販売店から消えるといったことである。
ここでは主に漫画とアニメ映像作品を例にとる。


アニメにも漫画にも共通するのは、人気がなくなって全く売れる気配や借りられる気配がなく、
利益にならないと判断されて生産を中止となるケースが多いということ(数え切れないほどの例がある)。
漫画家にとっては印税が途絶えてしまう可能性があるため、事前に出版社のほうから絶版にする旨の情報を入れる場合があるが、
ほとんどの出版社は予告なく絶版とする。
ひどい出版社の場合、単行本の元になる生原稿を破棄してしまうこともあるという。
そのせいで、後日再び別作品でブレイクした漫画家の以前の作品を再出版しようとしたら原稿がなくなっていた……ということも。
映像作品においても大体は同じ。人気のない作品は容赦なく絶版扱いとされ、元のマスターテープが破棄されてなくなっていたというのもよくある話である。


次に多いのが、出版社や映像製作会社の倒産により、財産整理の最中に原稿やマスターテープが散逸するという現象である。
ただしこちらの場合は事情が異なる。
ベストセラーになった漫画や映像作品などは個人が多数所持している可能性が高いため、後々にリマスターされることもありうるからである。


三つ目は不祥事による絶版。
他作品からの盗作や表現上の問題、漫画の場合は作者が犯罪を犯すなど、言い訳できない事態である。
一部の例外を除いては二度と日の目を見ることはないため、中古市場で暴騰することもしばしば。


四つ目は、作者や倒産以外の会社側の要請。
例を挙げると次のようになる。

  • 作者側からの要請
→これ以上作品を書くことが出来ないが未完では心残りになるからと、あえて絶版にする

  • 会社側からの要請
→経営戦略の転換などで転換後の会社ニーズに合わないと考え絶版にする

……など。映像作品も同様で、原作が絶版になると映像作品も絶版になることが多い。


次は、原作者が出版社側と揉めて絶版になるケース。
その出版社のドル箱作品であった場合、作者が連載をやめたくてもやめられない時に、
突如として第三者を介して連載の打ち切りとそれまで出していた単行本を絶版扱いにしてしまうこと。
この場合、連載をしている出版社から連載する権利を事前に買い取っておいたり、商標登録をして出版社に二度と連載させないようにすることもある。


また映像作品も、いわゆる原作レイプなどをしてしまうと作者側から猛反発を受けてソフト化が事実上出来ず、
ソフト化をアナウンスしておきながら、日の目を見ずに絶版となることもある。

逆に作者の日頃の不行状から、出版社側から一方的に連載を拒否され、絶版となるケースもある。
この場合は、売れているのをいいことに職務怠慢で原稿を仕上げない等の不義理な作家に対し、最後の策として行う。
この場合、出版社側ですべての原稿を焼却処分にしたり、連載権を全く出版とは関わりないところに売り飛ばして、知らん顔となる。

あとは、LDでしか出していないソフトが、DVDなどにリマスター出来ないなど、技術的な問題で出来ずに、そのまま絶版というケースがある。

レアなケースとしては、『ローゼンメイデン』の作者が、幻冬舎のひどい仕打ちに耐えかね、幻冬舎からすべての権利を買い取って、集英社に移籍した例があり、
幻冬舎版はすべて絶版とした。



絶版になる前にどうか追記・修正願います。

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