バイク

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バイク - (2021/10/24 (日) 03:04:54) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/07/26(月) 11:08:24
更新日:2024/04/08 Mon 10:52:24
所要時間:約 5 分で読めます




バイク(自動二輪車、オートバイ)、それは風を切り、ライダーと一体になれる乗り物。
その排気量やスタイル、種類は様々であり現在の国産メーカーはホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキの4社。
バイクと聞くと中型以上の車両がバイクと言われがちだが、ここでは排気量関係なくバイクとする。
ちなみに英語圏でバイクというと所謂オートバイではなく、自転車を指す。
英語ではモーターサイクルであることを覚えておこう。*1

特徴

移動するためのツールとしてとても優れた機動性を持っており、通勤通学、郵便やピザの配達など自動車以上に気軽に動き回れる。また車庫が必要ないので書類手続きがかなり手軽で置く場所もさほど困らない。税金も軽自動車より安い。
また最大の特徴として緑のメットに赤いマフラーで仮面ライダーごっこができる風とひとつになれる。この心地よさは実際に乗ってみないとわからないので是非体感してもらいたい。

最大の欠点は不安定さ。2輪しかないため走っていないと転けやすく、また操縦主を守る部分が少なく、露出しているため投げ出される、直撃するなどして大ケガを負いやすい。死亡率も高め。
また荷物をのせるトランクというのが基本的に無いため積載性はかなり低い。
まさしく移動するためのツールならではである。

そしてそれら以上に盗まれやすい。これは車体が軽いゆえで、並大抵のバイクは大人2、3人もいれば抱えて持っていける。車輪にロックかけただけでは防犯上無意味なのだ。
有効な防犯手段としてはまず、周りの建造物にワイヤーなどをかける「地球ロック」の徹底(特に自宅での保管)、アラームロックの使用などが有効。本体の鍵以外にも複数の種類のロックを掛ければ安全性はより高まる。盗まれたときの対策として、GPS装置を取り付けて追跡可能にしておくことや、金銭面のフォローが効く盗難保険に入っておくのも良いだろう。

種類

ミッション別

マニュアル
車と同じくギアを手動(足でだけど)で選択するタイプ。基本的にバイクはこれ。仕組み自体の特徴は自動車の項目でどうぞ。

オートマチック
アクセル捻るだけでいいタイプ。通称スクーター。
乗る姿勢がマニュアルと全く違い、車体幅も広い。原付はほぼこのオートマ。仕組み自体は(ry


排気量別


~50cc
原付、50、ポケバイ、ミニバイク、スクーターと様々な呼び方がある。

法廷速度三十キロ規定、二段階右折等制限があるが、その小さな排気量のエンジンは驚異的な燃費性能を持ち、軽い車体重量は非常に取り回しが楽である為、
通勤通学の強い友になる。

有名どころのホンダ・カブは二輪最強の燃費性能を持ち、スペック上はリッター100キロ以上を叩き出す程の名車である。
また通称カブエンジンと言われる横型エンジンの驚異的耐久性能は、郵便局や新聞配達のビジネスバイクとして愛用され、
全くバイクに興味が無い人でもその名前を知っている程である。
ちなみにサラダ油を入れても走るらしい。

このクラスのバイクは、カスタムパーツの安さと代表的なホンダ・モンキー等車体の造りが簡単な物がほとんどなので、
ある程度バイクの知識があれば手軽にカスタムできる。
その自由度の高さから一部ライダーから熱烈な支持を得ている。

しかしその中途半端な速度制限から違反者が多々出て、かつ事故が多い。

51cc~125cc
通称原付二種、125、小型

法律的括りはまだ原付であるが三十キロ規定解除、二段階右折の解除等、高速道路に乗れない事以外のすべてができるようになった。
また車体にタンデム用の乗車装置があれば二人乗りが可能になる為、
原付故の保険料の安さ維持費の安さあってリターンライダーやセカンドバイクとして高く評価されている。街乗りとしても人気。2018年7月からは、普通免許持ちならAT限定の小型二輪免許を最短二日で取得できるようになったため、より乗り始めやすくなった。

最近ではホンダがビジネススクーターとしてPCXを発売した。
他にもカワサキのDトラッカー125、KLX125共に前後ディスクブレーキ、デジタル式メーターユニット、
インジェクション等原付としては充実した豪華装備と申し分ない高い性能がオフロード、モタードとして高い評価を得ている。
また欧州でも免許等の関係でこのクラスが盛んであり、馬力こそ規制で絞られているが非常に優れたバイクが多い。


126cc~250cc
通称ツーハン
普通自動二輪免許で乗れるバイク。世の原付乗りの憧れの的。
このクラスで初めて高速道路での走行が可能になりまた殆どの車両がタンデムが可能になっている。
このクラス最大の特徴としては車検が無い為、大排気量のバイクと比べ比較的に維持がしやすい*2

125よりパワーがあるのでより遠くへ行きやすいが、400ほどはないため若干中途半端になりがち。またこのクラスはなにかを切ってなにかに性能を振ってるピーキーな車種もたまにある、玄人向けとも言える。

かつては2st250ccのレーシングバイクを参考にした「レーサーレプリカ」と呼ばれるスポーツバイクが盛んだったが、排ガス規制などの関係で今は廃れている。

ホンダ伝統のVTシリーズである新型VTR250は、若者の二輪離れに歯止めをかけようと徹底した車両の低価格を目指し、
エンジンは燃費と耐久性に定評あるV型ニ気筒エンジンを搭載したVツインロードスポーツバイクである。
しかし、初心者ライダーでもスタイルを重視したフルカウルバイクを求める声は今もあり、カワサキのNinja250RやホンダのCBR250Rは高い人気を持つ。
排ガス規制のなかベテランライダーからも再びレーサーレプリカのブームの再来を強く望んでいる声も多い。
ただこの排気量に入るレースマシンであるmoto3は250ccながら単気筒であり、これをデチューンで市販車に積もうとすると振動の問題が消せないため可能性は低い…。
ただレーサーレプリカではないが、スーパースポーツの弟分として250からフルカウルのスポーツバイクが増殖している。

ヒョースンGT250R

韓国メーカーが造り出したフルカウルバイク。

スズキ製二気筒エンジン、倒立フォーク、電子メーター等装備はレーサーレプリカ顔負けに豪華ではあるが……


251cc~400cc
普通自動二輪免許で運転できる一番大きいバイク。
このクラスから車検が必要になる。
ホンダCBR、カワサキZXR、ヤマハFZR、スズキGSXーR等、所謂レーサーレプリカブームを支えた名車達。このブームのおかげで各社の技術が各段に上がった
他にもホンダCB系、ヤマハXJ系、スズキGSX(カタナ系)等の各社が名車を造り出したが、
現在の排ガス規制法や馬力規制によりそのほとんどが生産終了になってしまっている。
だが80年代90年代のバイクでも基本的なメンテナンスを欠かさなければ現行のバイクにも負けない走りを見せる為、
今でも絶版車は沢山のライダー達から愛されている。

250ccより維持費があがるので敬遠されがちで、250ccでも高速は走れるが安定性や余裕さ、人と車体の疲労蓄積度合いなどを考慮するとこの辺りが適している。また250ccと違い何かを切り捨ててなにかを得てるのではなく、しっかりした基盤の上にそれぞれ特徴を付与されてることが多い、癖のない扱いやすいクラスでもある。


401cc~
通称大型バイク、化け物、ビックバイク。
所謂ナナハン(750)、リッタークラス。
大型二輪の免許が必要な為、ライダーの中でも敷居が高い部類である。
大きな車体、大排気量のエンジンは爆発的な加速と凄まじい最高速を叩き出し、乗ったことのある者しか体感出来ないあの感覚は沢山のライダー達を魅了した。
誰でも聞いた事が有るであろうハーレー・ダビッドソンは、今でも大型外車メーカーとしてアメリカンバイクの頂点に君臨している。

オフ車だと450ccに一つ山がある。これはダカールラリーのマシン規定が450ccのため、これに合致するようにレプリカ車が投入されているため。

オン車では600ccと1000ccに境がある。
ヨーロッパ的には600cc近辺を境にして、任意保険の税率が上がることから、その手前として600ccに人気がある。
故に台数が多いことから、moto2(のエンジン)やスーパーバイクの下位クラスであるスーパースポーツ等、レースの中級クラスは600ccで行われる*3

日本ではさらに750ccにもう一個境がある。こちらは最初に作ったCB750がきっかけのようだが、この排気量になった理由は不明。

1000ccが境になるのは、ここまでがスポーツメイン、この上はツアラー等の別ベクトルとなるため。
スーパーバイクに使われるのも1000ccクラス。motoGPはプロトタイプなので何ccでもいいのだが*4、市販車との関わりを考えて1000ccとしている。

そして1000cc超となると1200ccクラスのメガスポーツやアメリカンバイク系のクルーザーがメインとなる。
メガスポーツと言っても、振り回してなんぼというよりかは、直線番長が多い。まあエンジン重量やそれを支えるフレーム重量がかさんでしまうので仕方なし。
このクラスの代表バイクであるスズキの隼は、ライダーであれば誰でも聞いた事がある化け物バイクであり、
その名前に恥じぬ驚異的な加速は最速ツアラーと恐れられ、スロットルを捻る=死に繋がるとも過言では無い程である。

他にも有名イタリア外車メーカーであるドゥカティも、その車両の多くが大型二輪に部類。
一時期フラグシップにまでL型2気筒エンジンを積んでたので、1200ccなのにスーパースポーツという一見さんには難しい所もあったが、パニガーレV4世代からは4気筒1000ccになってわかりやすくなった。
その中でもデスモセディチRRは新車価格八百万を超える最高技術の塊故に、殆どのライダーがそれを使いこなす事はできなかった。
何たって二輪の世界最高峰レースのMotoGPで同社が使用しているバイクをまんま公道で走れるようにしただけの、
かつて日本のレーサーレプリカを遥かに凌ぐモノホンのレースバイクである。
車で言えばF1のマシンを売っているようなもの。
ホンダも後で真似した。


ちなみに、1970年代物の750ccクラスのマシンは(ホンダCB750K0、スズキGT750、カワサキRS750ZU等)現在では極上車なら100万円以上で取引されている。


ちなみに、バイクの後輪部分を二輪に改造し三輪車にした奴をたまに見かけるが、あれはトライクというオート三輪の再来別の乗り物である。だが逆に前輪が二つはバイク。なんでだろうね。

ジャンル別

  • ネイキッド
カウル(外装)がほとんどない文字通りの裸の車体

  • スポーツ
オンロードでの加速や最高速を重視した種類
  • クルーザー
  • ストリートファイター
  • オフロード
険しい林道や道なき道を走破することを重視した種類。
  • ツアラー
長距離のロングツーリングを重視した種類。
  • アドベンチャー
ある程度の走破性を持たせたオンロード重視のクロスオーバー


新たなライダー誕生を願う



バイクを楽しむのに排気量は関係ないのさ。



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