バイク

登録日:2010/07/26(月) 11:08:24
更新日:2022/06/26 Sun 22:52:47
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バイク(自動二輪車、オートバイ)、それは風を切り、乗り手と一体になれる乗り物。
その排気量やスタイル、種類は様々であり現在の国産メーカーはホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキの4社。
バイクと聞くと中型以上の車両がバイクと言われがちだが、ここでは排気量関係なくバイクとする。
ちなみに英語圏でバイクというと所謂オートバイではなく、自転車を指す。
英語ではモーターサイクルであることを覚えておこう。*1

構造

タイヤが前後二つとそれを結ぶフレーム、その間にエンジンが乗っていて、その上から馬に乗るがごとく股がる。
右手のアクセルとそれぞれのブレーキで動かすが、車と違ってブレーキが前後で別になっている*2。冷暖房やオーディオ系は基本ない、移動に特化した乗り物である。

特徴

移動するためのツールとしてとても優れた機動性を持っている、通称「地上の戦闘機」、「鉄の馬」。車と比べるとパワーは低いが車重も車の1/4~1/5と軽いのでとても機敏に動ける。
通勤通学、郵便やピザの配達など自動車以上に気軽に、自転車以上に遠くまで素早く動き回れる。また(法律上)車庫が必要ないので書類手続きがかなり手軽で置く場所もさほど困らない。税金も軽自動車よりは安い。

また最大の利点として緑のメットに赤いマフラーで仮面ライダーごっこができる風とひとつになれる。この心地よさは実際に乗ってみないとわからないので是非体感してもらいたい。体感する系が好きな人にはとことん向いてる乗り物である。


主な欠点は不安定さ。車輪が前後に2つしかないため走っていないと転けやすく、路面が・濡れてる・滑りやすい素材(鉄とか)・凍ってる、状態だと転けやすい。また操縦主を守る部分が少なく体がほぼ露出しているため投げ出される、直撃するなどして大ケガを負いやすい。死亡率も高め。
ヘルメットや各種防具はケチらずしっかりしたものを買おう。
また温度調節が服でしかできないので、真夏、真冬は超過酷。こちらもしっかりと対策しよう。
あと雨、雪などが降ってる場合は地獄もいいとこ。この中で走ってると「なんで俺バイク乗ってるんだろ?」となるぐらいの精神修行レベルと化す。ライディング用のレインコートも必須になる。*3

また荷物をのせるトランクというのが基本的に無い*4ため積載性はかなり低い。
まさしく移動するためのツールならではである。



そして最大の欠点は、とにかく盗まれやすい。これは車体が軽いゆえで、並大抵のバイクは大人2、3人もいれば抱えて持っていける。車輪にロックかけただけでは防犯上無意味なのだ。
有効な防犯手段としてはまず、周りの建造物にワイヤーなどをかける「地球ロック」の徹底(特に自宅での保管)、アラームロックの使用などが有効。本体の鍵以外にも複数の種類のロックを掛ければ安全性はより高まる。盗まれたときの対策として、GPS装置を取り付けて追跡可能にしておくことや、金銭面のフォローが効く盗難保険に入っておくのも良いだろう。

防具

法律上必須のもの

ヘルメット
これなく運転するとお巡りさんのお世話になる必須装備*5。頭を守るためで、他にも風や寒さから守るのに必要。前述の通りバイクにはライダーを守る機能はまずないので最重要。かならず被りましょう。
主な種類としては頭全部を守るフルフェイス、フルフェイスの顎の部分をあげれるようにしたシステム、口元のガードを省いたジェットの3つ。防御力はフルフェイス>システム>ジェットの順。快適性はその逆順である。
ジェット以上に手軽とされてるハーフヘルメット(半ヘル)は、ヘルメットじゃなくてほぼ帽子。原チャリならともかくバイクで転けたときの防御力は無きに等しい*6。また上記の3種のメットでもPSCやSGの規格を通ったものでないと法律違反になる。

高くてもちゃんとしたのを買おう。

着けた方がいいの

ライディンググローブ
アクセル、ブレーキ、クラッチ操作がしやすくバイクからの振動を抑えてくれる専用の手袋。手の甲や手首付近にプロテクターが入ってるのが基本。だがたまにないのもある。素手や軍手などでは事故の時には無力なのでできれば買っておこう。夏用冬用、その間用があるのでケチらず適切なのを使ってね。

ライディングシューズ
グローブと同じくプロテクターがあり、足先が固めでギア操作しやすく、また靴底のグリップ力が高め。見た目はがっつりなバイク用から普段履きと変わらないものがあるので、できれば買っておこう。

各種プロテクター
頭だけ守っても体がやられたらやはり危険なので着けた方がいい。種類としては主に胸と背骨のボディ、膝、肘の3つ。ライディングウェアを買う予定がない、私服で乗りたい、というときはつけておこう。

ライディングウェア、ツナギ
全身の擦り傷から体を守る服。最近だとプロテクターがだいたい内蔵されてる。一応丈夫であればいいので革ジャンなんかでも代用は可能。アメリカンスタイルのバイクなら革ジャンの方が様になるかも。
一応長袖長ズボンであればOKなのだが、Gパンなんかは簡単に擦り切れて地面に大根おろしされるので非推奨。


上下つながってるとツナギと言われる。見た目はスキューバダイビングのウェットスーツ。
怪我への防護としては上下別れている物よりも遥かに上。
伊達や酔狂であんな格好をしているわけではない。
高級スーツになるとエアバッグが内蔵されており、Gセンサーでコケたのを判断して展開、肩などを防護する。
サーキットでは必須装備。けどめちゃ高いので一般の人はレンタルで済ませることが多い。

反射タスキ、等
夜はバイクも見つかりにくく引かれやすいのでできればあった方がいい。ダサくなるから着けたくない人もいるだろうが、「死にたくなければ着けてこい」。
反射素材の入ったライディングジャケットもあるのでそちらも検討を。


バイクの種類

ミッション別

マニュアル
車と同じくギアを手動(足でだけど)で選択、左手のクラッチで接続するタイプ。基本的にバイクはこれ。姿勢は前傾よりが多い。仕組み自体の特徴は自動車の項目でどうぞ。
バイクといえば基本これ。上記のまたがるようなスタイルが主でニーグリップしやすいから運転もしやすく車体も細め、短めに作りやすい。
操縦は、左のレバーがクラッチ、右足が後輪ブレーキ、左足がシフトペダルが主。


オートマチック
アクセル捻るだけでいいタイプ。通称スクーター。
乗る姿勢がマニュアルと全く違い、車体幅も広い。原付はほぼこのオートマ。DCTもこれに含まれる。仕組み自体は(ry
MTと違い、椅子に座って運転するようなバイクが多く、乗って移動するだけならとても快適。シート下に収納があるのが大半で買い物とかもしやすい。しかし車体をニーグリップして一体化するのができないのでコーナリングなどでは不安要素が多く、車体も大きめになって取り回しにくかったりする。
操縦は右手のアクセル&前ブレーキと左手の後ブレーキだけというのがベーシック。


排気量別

日本では排気量によって分類されている。

~50cc
原付、50、ポケバイ、ミニバイク、スクーターと様々な呼び方がある。

法廷速度三十キロ規定、二段階右折等制限があるが、その小さな排気量のエンジンは驚異的な燃費性能を持ち、軽い車体重量は非常に取り回しが楽である為、
通勤通学の強い友になる。

有名どころのホンダ・カブは二輪最強の燃費性能を持ち、スペック上はリッター100キロ以上を叩き出す程の名車である。
また通称カブエンジンと言われる横型エンジンの驚異的耐久性能は、郵便局や新聞配達のビジネスバイクとして愛用され、
全くバイクに興味が無い人でもその名前を知っている程である。
ちなみにエンジンオイル代わりにサラダ油を入れても走るらしい。

このクラスのバイクは、カスタムパーツの安さと代表的なホンダ・モンキー等車体の造りが簡単な物がほとんどなので、
ある程度バイクの知識があれば手軽にカスタムできる。
その自由度の高さから一部ライダーから熱烈な支持を得ている。

しかしその中途半端な速度制限から違反者が多々出て、かつ事故が多い。ネット上でも乗ることは止めた方がいいという声がよく上がってる。

51cc~125cc
通称原付二種、125、小型

街乗り最強クラス。法律的括りはまだ原付であるが三十キロ規定解除、二段階右折の解除等、高速道路に乗れない事以外のすべてができるようになった。
また車体にタンデム用の乗車装置があれば二人乗りが可能になる為、
原付故の保険料の安さ維持費の安さあってリターンライダーやセカンドバイクとして高く評価されている。街乗りとしても人気。2018年7月からは、普通免許持ちならAT限定の小型二輪免許を最短二日で取得できるようになったため、より乗り始めやすくなった。

最近ではホンダがビジネススクーターとしてPCXを発売した。
他にもカワサキのDトラッカー125、KLX125共に前後ディスクブレーキ、デジタル式メーターユニット、
インジェクション等原付としては充実した豪華装備と申し分ない高い性能がオフロード、モタードとして高い評価を得ている。
また欧州でも免許等の関係でこのクラスが盛んであり、馬力こそ規制で絞られているが非常に優れたバイクが多い。


126cc~250cc
通称ツーハン、250はクオーターとも呼ばれる。
普通自動二輪免許で乗れるバイク。世の原付乗りの憧れの的。
このクラスで初めて高速道路での走行が可能になりまた殆どの車両がタンデムが可能になっている。
このクラス最大の特徴としては車検が無い為、大排気量のバイクと比べ比較的に維持がしやすい*7

125よりパワーがあるのでより遠くへ行きやすいが、400ほどはないため若干中途半端になりがち。高速道路もちょっと厳しい。またこのクラスはなにかを切ってなにかに性能を振ってるピーキーな車種もたまにある、玄人向けとも言える。

かつては2st250ccのレーシングバイクを参考にした「レーサーレプリカ」と呼ばれるスポーツバイクが盛んだったが、排ガス規制などの関係で今は廃れている。

ホンダ伝統のVTシリーズである新型VTR250は、若者の二輪離れに歯止めをかけようと徹底した車両の低価格を目指し、
エンジンは燃費と耐久性に定評あるV型ニ気筒エンジンを搭載したVツインロードスポーツバイクである。
しかし、初心者ライダーでもスタイルを重視したフルカウルバイクを求める声は今もあり、カワサキのNinja250RやホンダのCBR250Rは高い人気を持つ。
排ガス規制のなかベテランライダーからも再びレーサーレプリカのブームの再来を強く望んでいる声も多い。
ただこの排気量に入るレースマシンであるmoto3は250ccながら単気筒であり、これをデチューンして市販車に積もうとすると、振動の問題が消せないため可能性は低い…。
あと回さないと排気音がしこたまかっこ悪い。


251cc~400cc
普通自動二輪免許で運転できる一番大きいバイク。
このクラスから車検が必要になる。あと燃費が良いのが多い。
ホンダCBR、カワサキZXR、ヤマハFZR、スズキGSXーR等、所謂レーサーレプリカブームを支えた名車達。このブームのおかげで各社の技術が各段に上がった
他にもホンダCB系、ヤマハXJ系、スズキGSX(カタナ系)等の各社が名車を造り出したが、
現在の排ガス規制法や馬力規制によりそのほとんどが生産終了になってしまっている。
海外では免許区分が排気量でなく馬力で規制されている場合も多く、特に400ccの意味がないという事で、日本専用になってしまうのもありかなり下火。

だが80年代90年代のバイクでも基本的なメンテナンスを欠かさなければ現行のバイクにも負けない走りを見せる為、
今でも絶版車は沢山のライダー達から愛されている。

250ccより維持費があがるので敬遠されがちで、250ccでも高速は走れるが安定性や余裕さ、人と車体の疲労蓄積度合いなどを考慮するとこの辺りが適している。また250ccと違い何かを切り捨ててなにかを得てるのではなく、しっかりした基盤の上にそれぞれ特徴を付与されてることが多い、癖のない扱いやすいクラスでもある。


401cc~
通称大型バイク、化け物、ビックバイク。
所謂ミドル(~650)、ナナハン(750)、リッター(1000)クラス。
大型二輪の免許が必要な為、ライダーの中でも敷居が高い部類である。
大きな車体、大排気量のエンジンは爆発的な加速と凄まじい最高速を叩き出し、乗ったことのある者しか体感出来ないあの感覚は沢山のライダー達を魅了した。
誰でも聞いた事が有るであろうハーレー・ダビッドソンは、今でも大型外車メーカーとしてアメリカンバイクの頂点に君臨している。

オフ車だと450ccに一つ山がある。これはダカールラリーのマシン規定が450ccの2気筒なので、これに合致するようにレプリカ車が投入されているため。

オン車では600ccと1000ccに境がある。
ヨーロッパ的には600cc近辺を境にして、任意保険の税率が上がることから、その手前として600ccに人気がある。
故に台数が多いことから、moto2(のエンジン)やスーパーバイクの下位クラスであるスーパースポーツ等、レースの中級クラスは600ccで行われる*8

日本ではさらに750ccにもう一個境がある。こちらは最初に作ったCB750がきっかけのようだが、この排気量になった理由は不明。

1000ccが境になるのは、ここまでがスポーツメイン、この上はツアラー等の別ベクトルとなるため。
スーパーバイクに使われるのも1000ccクラス。motoGPはプロトタイプなので何ccでもいいのだが*9、市販車との関わりを考えて1000ccとしている。

そして1000cc超となると1200ccクラスのメガスポーツやアメリカンバイク系のクルーザーがメインとなる。
メガスポーツと言っても、振り回してなんぼというよりかは、直線番長が多い。まあエンジン重量やそれを支えるフレーム重量がかさんでしまうので仕方なし。
このクラスの代表バイクであるスズキの隼は、ライダーであれば誰でも聞いた事がある化け物バイクであり、
その名前に恥じぬ驚異的な加速は最速ツアラーと恐れられ、スロットルを捻る=死に繋がるとも過言では無い程である。

他にも有名イタリア外車メーカーであるドゥカティも、その車両の多くが大型二輪に部類。
一時期フラグシップにまでL型2気筒エンジンを積んでたので、1200ccなのにスーパースポーツという一見さんには難しい所もあったが、パニガーレV4世代からは4気筒1000ccになってわかりやすくなった。
その中でもデスモセディチRRは新車価格八百万を超える最高技術の塊故に、殆どのライダーがそれを使いこなす事はできなかった。
何たって二輪の世界最高峰レースのMotoGPで同社が使用しているバイクをまんま公道で走れるようにしただけの、
かつて日本のレーサーレプリカを遥かに凌ぐモノホンのレースバイクである。
車で言えばF1のマシンを売っているようなもの。
ホンダも後で真似した。

そしてみんな大好き白バイも基本このクラス。大出力、大重量の大型バイクを手足が如く操る様は正にライダー。交通法規にはちゃんと従いましょう。


ちなみに、1970年代物の750ccクラスのマシンは(ホンダCB750K0、スズキGT750、カワサキRS750ZU等)現在では極上車なら100万円以上で取引されている。


ちなみに、バイクの後輪部分を二輪に改造し三輪車にした奴をたまに見かけるが、あれはトライクというオート三輪の再来別の乗り物である。だが逆に前輪が二つはバイク。なんでだろうね。

ジャンル別

  • ネイキッド
THE・Bike。カウル(外装)がほとんどない文字通りの裸の車体。中身が(当然ガードはされてるが)剥き出しのためいじりやすいのが特徴。ただその分錆びやすいし風の流れを考慮されてないので長距離や高速は体力を多く必要とする。

  • フルカウル
外装部品が全てつけられたバイク、レースに使われるのもこの手のバイク。
とはいえフルカウルが全てレース向けというわけではない。ヤマハを筆頭に元はネイキッドで単にカウルを付けただけというバイクも非常に多い。

  • スポーツ
第二のTHE・Bike。オンロードでの加速や最高速を重視した種類。姿勢がかなり前のめりになる、など快適性は二の次になってる。

  • スーパースポーツ・スーパーバイク
前者は600cc、後者は1000cc付近でスポーツ性全振りのバイク。
各種レースのベースマシンとなることから、この2機種だけはマジキチ仕様が多い。

  • ストリートファイター
ネイキッドから装備をさらに削った街乗り特化マシン。

  • オフロード
険しい林道や道なき道を走破することを重視した種類。車重を減らし整備性を上げるため装備を削りに削ってる。軍用も大体これ。最近はマシになったが、装備を削った分オンロードでの快適性は低いためツーリングには不向き。
ただ装備を削った分値段も安いので意外と出回っている。

  • ツアラー
長距離のロングツーリングを重視した種類。ばりばりに素早く加速したりカーブを曲がったりするのではなく、走るときに疲労やストレスがたまりにくい、燃費がとてもいい、燃料タンクの容量が大きいなどが特徴。

  • アドベンチャー
ある程度の走破性を持たせたオンロード重視のクロスオーバー。ツアラー以上にロンツーするときの疲労が溜まりにくい用設計されていることが多い。


新たなライダー誕生を願う



バイクを楽しむのに排気量は関係ないのさ。



追記・修正お願いします。

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最終更新:2022年06月26日 22:52

*1 ただし、スラングとしてバイクをbikeと言う場合もある。バイク好きのネイティブと友達になりたいなら、むしろ恥ずかしいのでモーターサイクルは厳禁

*2 よく効く前ブレーキのみ多用して転倒、はよくある話

*3 おすすめはワークマン。そこそこの雨ならバッチリ耐えるし、それ以上の雨なら乗らない方がいい

*4 オプションでケースやバッグを追加すれば多少解消できる

*5 道路交通法第七十一条の四

*6 よく半ヘルは126cc以上は法令上使えないと言われるがそんなことなく、これで高速に乗っても逮捕されない。死にてぇなら、の話だが

*7 それは逆にメンテを怠れると言う意味でもあるので、中古で買うときは注意が必要

*8 moto2は2019年から765ccエンジンに変わったが、3気筒なのでほぼ同レベル。

*9 一時期800ccになった。