ファイター(ユニコーンオーバーロード)

登録日:2024/04/24 (水曜日) 20:39:12
更新日:2025/04/22 Tue 20:41:49
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ATLUS×ヴァニラウェアのSRPG「ユニコーンオーバーロード」に登場するクラスのひとつ。


+ 目次


●概要


◯ファイター

プレートアーマーを纏い、中盾を装備した歩兵。
武器はグラディウスのようなショートソードを扱う。
高い物理防御とガード率によって味方を守る事に優れ、特に弓などの飛び道具に対して滅法強い。


◯ヴァンガード

ファイターがクラスチェンジした上級職。
相手の攻撃を強制的に自身に集中させる「アトラクト」によって、さらに確実に味方を守る事ができる。

男性のみが属するクラスで、西洋の戦記物で連想される王道な甲冑の騎士と言えばその姿が分かりやすいだろうか。


●特徴


◯長所

  • 遠隔攻撃全般をシャットアウトできる
パッシブスキルの「アローカバー」は遠隔物理攻撃から味方を守りつつ、ノーダメージに抑える事ができる。
弓攻撃で大ダメージを受けてしまう飛行系や、ハンターの必中攻撃に弱い斥候系のユニットを守るのにうってつけ。
また、飛行系ユニットの攻撃は見かけ上は槍などを使った近接攻撃に見えるが、実は遠隔物理攻撃に属しており、意外なところではワイバーンナイト系の「ファイアブレス」等も一見防げそうにないが遠隔物理攻撃であるため、アローカバーで防御可能。アローとは一体…?
ただし、デバフや状態異常などの追加効果を防ぐことはできない。


  • 自身に攻撃を集中させてより確実に味方を守る
PPはどれだけ増やしても4個が上限のため、カバー系スキルで味方を守り切るにも限界がある。
ヴァンガードになると習得するパッシブスキル「アトラクト」は、敵の攻撃のターゲットそのものを自分に向けさせる事ができるため、より少ないPPの消費で味方を守ることが可能。


  • 見張り台やカタパルトに居座る敵の釣り出し
ブレイブスキルでも「アトラクト」が使用できる。
チュートリアルでは「ゴールドスティール」を使って逃げていくシーフを強制的に自分に向かわせる使い方が解説されるが、他にも
  • 見張り台に陣取ってアシスト攻撃をばら撒いてくる弓兵や術士
  • バリスタやカタパルトなどを使用している部隊
…等の厄介なマップギミックに居座っている敵を引き剥がして釣り出す事ができる。
後半マップでは2〜3方向から同時にアシストが飛んできて思わぬダメージを食らうという事態も発生しやすいため、これらをブレイブの消費のみで無力化できるのは安全な進軍経路を確保する上で重宝する。
マップギミックのダメージはアイテムやホプリタイのブレイブスキルで防ぐ事も可能だが、部隊を配置して操作するギミックに対しては敵の排除も両立できるこちらの方が利便性は高い。


◯短所

  • 特攻範囲が広く、魔法攻撃にも弱い
歩兵と重装兵両方の特性を持つので、騎馬兵の歩兵特攻とウォーリアの重装特攻の両方に弱点を突かれてしまう。
また魔法防御も低く、一部の装備品で多少は補強できるが術士クラスに対しても基本的に不利。
要するに、弓兵と飛行兵以外のユニットには概ね大ダメージを受けてしまうのである。
敵の火力が上がってくる後半にかけては、前衛で敵の攻撃を一手に引き受けるには耐久力が心許なくなってくる。


  • 火力が低い
剣が装備できるので武器そのものの選択肢は幅が広く恵まれている部類だが、攻撃力が低く火力には期待できない。
自前で気絶を付与できるスキルはあるのである程度の搦め手はこなせるものの、攻撃は他のユニットに頼る事になる。
そのため、攻撃参加は純粋な攻撃力を求めるよりも、スキル付きの武器でデバフを付与させる等、あくまでサポーターとして動かすのが無難。
ファイターやヴァンガードというクラス名に惑わされてはいけない。


  • 他の重装クラスの存在
物理防御に優れるクラスとしては、さらに堅牢なホプリタイや、スキルで自己再生ができ、夜間に能力が強化されるワーベアの存在も気がかり。
特に能力傾向が似ている上に持ち味の物理防御で上回られ、騎馬の歩兵特攻すら自前のスキルで安定して防ぎきれるホプリタイは競合相手としてかなり手強い。


以上のように、純粋なタンクとして運用するには他のクラスに劣る面が目立ち、頼みの綱である「アトラクト」も他に強力なスキルが目白押しで競合が激しい開幕時発動型のスキルなので、優先して採用するかはプレイヤーの好みが分かれる。
さらにブレイブスキル版のアトラクトはダークマーキスのベレンガリアも習得する上に戦闘能力はあちらが遥かに上回るなど、「ファイターだからこそ果たせる役割」という物があまり無く、不遇なクラスと見做されている。
ストーリーでは基本的に攻めが強いバランスなので評価が低いものの、バトルが1戦限りの闘技場では無理に相手を倒し切る必要が無く、敵味方ともに強力なスキルが飛び交うため、遠隔攻撃無効がメタとして刺さる場面もあり再評価が進んでいる。


●スキル


アクティブスキル

  • ガードスラッシュ
敵単体に攻撃しつつ、自身の物理防御力を20%アップする。
攻撃しながら物理防御にバフをかけて、その後の攻撃へと備えられる。
しかし、ファイターの行動速度はそれほど速くはない事には留意したい。


  • シールドバッシュ
盾で殴りつけて相手に気絶を付与する。
気絶は防御や回避を封じる強力な状態異常だが、ガードされてしまうと発動せず、威力も50と低いので火力としては計算に入れにくい。
確実に通すならヴァイキングの「バトルホルン」等で前もってガード封じのバフを付与しておきたい。


  • ディフェンダー
ヴァンガードになると習得できる。
敵単体に2回連続攻撃しつつ自身の物理防御力を50%アップし、攻撃が命中するとPPを+1する。
防御力アップの倍率がかなり高くなり、緩い条件でPPを補充できる。
ヴァンガードは「アトラクト」や「アローカバー」を回す関係でPPが枯渇しやすいため、手軽な手段でこれを補填できるのは嬉しい。


パッシブスキル

  • アローカバー
味方が遠隔物理攻撃される前に発動。
対象の味方をかばい、ダメージを無効化する。
弓矢や弩による攻撃やソルジャーの「ジャベリン」系のスキル、一見すると盾では防げそうにない「ファイアブレス」等の遠隔攻撃全般を抑え込めるファイターの真骨頂。
エルフアーチャーの使う魔法属性を含んだ弓矢もノーダメージとなるので、こればかりは魔法防御に劣るホプリタイで無理にカバーさせるより被害が少なく済む。
また今作における飛行系の攻撃は、近づいて武器で攻撃しているように見えるものも、大半が遠隔物理攻撃扱いなので、PPが許す限り飛行系からの攻撃もだいたい防げる。
飛行系の味方に随伴させると飛び道具に対しても強気に出られるようになる。同じように騎馬系を飛行系から守る芸当も可能。

欠点としては、遠隔攻撃は列攻撃のものも少なくない中、アローカバーの使用者+味方1名しか守れない点と追加効果は防げない点。
確実に守りたいターゲットは事前に作戦で設定するのを忘れないようにしておきたい。
類似した性能のスキルとしてはエルフフェンサーの「シルフィードバリア」があり、あちらと比べるとアローカバーは必中攻撃に強くデバフや状態異常付きの攻撃に弱い…という一長一短の関係。
ただし飛んできたのがファイター+1名を巻き込むような複数対象の遠隔攻撃という場合(グリフォンナイトのハイスイングやスナイパーのラインショットが使用者+1名の列に飛んできた等。)は、PP1でカバー対象+本人共にダメージ無効化という有利な展開を作れるのはエルフフェンサーには真似できないオンリーワンの強み。後述のアトラクトとの組み合わせで意図的にこの状況に持ち込む事ができるのは他のクラスには中々真似できない役割。彼らを扱うつもりならぜひこの状況に誘い込めるように隊列・作戦を練ってやろう。


  • クイックガード
物理攻撃を受けた際に、敵の攻撃を中ガードで防ぐ。
前衛で敵の攻撃を引き受けるなら持っておいても良いが、PPの消耗が激しくなるので他の味方を守るために編成するなら「アローカバー」にPPを回すために、こちらは外してしまうのも手。


  • アトラクト
ヴァンガードになると習得できる。
敵一列の攻撃を自身にむけさせ、ガード率を50%アップする。
PP1の消費で最大で敵3人の攻撃を自分に向けられるため、「アローカバー」よりも効率的に味方を守る事ができる。
ただし、ヴァンガードの耐久力は決して高い訳ではないので、あまりにも強烈な攻撃を畳み掛けられると防ぎきれずに落とされてしまう事も多々ある。
特に術師系クラスの攻撃を集中させてしまうのは自殺行為に等しいので、発動させる際には注意が必要。


ブレイブスキル

  • アトラクト
パッシブスキルの「アトラクト」と同名のブレイブスキル。
敵ユニット1部隊を対象とし、こちらに引き付ける。
見張り台や投石機などに居座っている厄介な敵を、そこから引き剥がす際に有効。


  • アトラクトⅡ
ヴァンガードになると習得するブレイブスキル。
範囲指定できるようになり、複数の敵の注意をこちらに引き付けられるようになる。
用途が多い上に消費BP1という優秀なブレイブスキルだが、よりによって今作最強格のベレンガリアでも使えてしまうのが不遇ポイント。

●キャラクター


  • レックス
アレインの幼馴染でパレヴィア島の漁師の息子。
解放軍結成時から仲間に加わるメンバーの1人。
解放軍のリーダーとなり、いずれは王になるであろうアレインに対してもあくまで対等の友人として接しており、アレインもレックスの前では年相応の少年らしい振る舞いを見せる。
デフォルトの成長タイプ(タフネス・アタッカー)がファイターの性能に噛み合っておらず、そのまま使おうとすると後半は力不足を感じる場面も。
本格的に起用するなら「イデアの手鏡」での改造も視野に入る。


  • コーム
メイエ家の当主・メリザンドの側近。
早くに両親を亡くした彼女の親代わりとして幼い頃から仕えているが、その奔放な性格に手を焼かされている苦労人。
モブキャラのような特徴の薄い見た目のオッサンだが、メリザンドの加入条件を満たすと一緒についてきてくれる。



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最終更新:2025年04月22日 20:41