黄瀬涼太

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黄瀬涼太 - (2023/03/11 (土) 03:18:16) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/01/16(月) 19:18:01
更新日:2024/03/20 Wed 20:38:36
所要時間:約 5 分で読めます




俺は負けねぇっスよ

誰にも、黒子っちにも



黄瀬涼太(きせりょうた)とは、『黒子のバスケ』に登場するキャラクターである。


CV.木村良平



基本データ

身長189cm、77kg。片耳ピアス。
6月18日生まれの双子座、A型。

海常高校一年生のSF。
一番最初に登場した「キセキの世代」であり、一番最初の試合相手。
  • モデルをするぐらい容姿端麗
  • スポーツ万能
  • 勉強もまあOK
と勝ち組だが、性格とやや不憫な扱いの為か余り憎めない。*1

バスケをはじめた理由は偶然目撃した青峰の「誰にも真似できない」自分だけのスーパープレイに憧れたため。


性格

普段はやや軽めで、よく居そうな高校生の雰囲気。
「キセキの世代」にしては一見して取っ付き易く、マトモな感性の持ち主。

ただし「認めた相手に対しては懐っこいが、そうでない人間には冷淡」という二面性があるため、単純にいい奴とも言えない。
その辺も笠松からツッコまれたり黒子から「特別仲良くなかった」と言われたり、不憫な場面やギャグ場面の多さで緩和している。

バスケについては青峰の影響からか謙虚にしつつ尊大、自ら誠凛高校に乗り込んで黒子を引き抜こうともした。
どうやら練習もサボり気味だった模様。
だが黒子と対戦し、試合後に話をした事で考え方が少し変わり*2、周りとバスケするのが楽しくなり、練習にも真面目に顔を出すようになった。
認めた相手には「っち」を付ける癖がある。

作中一番のイケメンでモデルをしているので、本人も自覚する通り、物凄くモテる。
が、本人はバスケに夢中の為特定の誰かと付き合う気は無いらしい。
モデル自体はそんなに好きでもなかったらしく、今やどうでもよくなってるらしい。


プレイヤーとして

スタンダード且つ万能なフォワードであり、内からも外からも決める事が出来る。
更に一目見たプレーを完全に模写可能なコピー能力持ちで、作中でもフェイダウェイやクイックシュートなどを見た直後に披露している。

当初は「自分はキセキの下っ端、他の4人とは格が違う」と称していた通り、オンリーワンの才能を持つ「キセキの世代」のプレーはコピー出来なかったが、桐皇戦にて青峰への憧れを捨て去る事で遂にはオリジナルと全く同じではないものの、自分なりのコピーに成功した。*3

そもそもスポーツにおいて類い希なセンスの持ち主で、始めると相手がすぐいなくなってしまう才能の塊。
バスケも中学二年から始めていてプレイヤー歴はまだ短く、敵にして伸びしろがかなりあり、その点も脅威的と言えるかも知れない。



完全無欠の模倣(パーフェクトコピー)

WC福田総合戦で披露された新技。
他の「キセキの世代」全員の技や能力をすべて使えてしまうというチート能力。

といっても、オリジナルの能力をそのまま使うのには黄瀬のスペック(経験や体格・体重・筋力等)が足りないため、完全なコピーを行うことは出来ていない。
しかし、足りない要素を他の要素で補うことによってオリジナルに非常に近いレベルの完成度の高さを実現している。
最低速度を更に低くすることで青峰の緩急ある動きを再現したように、
  • 緑間のスリーポイントシュートはより溜めを長くし、さらに利き手である右手でリリースすることで飛距離を。
  • 赤司の天帝の目は様々な動きをコピーしてきた観察眼と経験則によって視る未来の正確性を。
  • 紫原のディフェンスは予測とジャンプ力によって守備範囲を再現している。
また黒子の『ミスディレクション』はコピーは出来ないので使用不可能だが、「加速するパス廻」などのパス技術は使用可能であり、「幻影のシュート」も、ミスディレクションをオリジナルよりも高いループと素早い弾速で代用することでコピーしてみせた。
火神曰く、「『キセキの世代』全員と一度に戦ってるのと同じ」らしく、実際、火神や灰崎はこの状態の黄瀬に全く手も足もでなかった。

この技の強みはそれぞれのプレイを複合できる性質にあるので非常に強力な技である。
しかし、「キセキの世代」の能力のコピーは非常に体力を消耗するため5分間以上使うことはできないという制限時間がある。
黒子による分析によると、咄嗟の時には1番得意な青峰の模倣を多様する傾向と、同じ模倣を続けて出すことを無意識に避ける傾向にある。黒子はこの二つの傾向を利用してチームメイトとの連携で黄瀬のプレイを意識的に誘導して、破る直前までに至った。


試合

作中での詳細な試合描写は4試合で、誠凛、桐皇、福田総合、そしてWC準決勝での誠凛との再戦の4試合である。

誠凛戦は作中最初に行われた練習試合。
火神を上回る身体能力を見せ付けて立ちふさがるが、黒子のミスディレクションへの対策の無さから食い下がられ、最後は火神のジャンプ力に競り負けて敗北。
試合終了直後に無意識に涙を流すが、これが彼にとってのバスケの試合初敗北であった。

桐皇とはインターハイ本戦準々決勝で激突。
当初は青峰との地力の差からジリジリと点差を付けられるが、青峰を「憧れるのをやめる」事で遂に自分なりのコピーを体得するまでに至る。
青峰を4ファウルにまで追い詰めノーガードの点の取り合いにまで持ち込むが、最終的には仲間を頼った所を突かれ、敗北。
誠凛戦後からずっと撒き散らしていた負けフラグを、遂に回収してしまった。

福田総合とはWC準々決勝。
試合前から抱えていたオーバーワークによる脚の負傷に加え、対戦相手の技術を奪う灰崎との相性の悪さから敗北手前まで追い詰められるが、黒子の一声で気合いを取り戻す。
新たな技5分間限定の「完全無欠の模倣(パーフェクトコピー)」で圧倒し、逆転勝利。
誠凛が待つ準決勝へ駒を進めた。

そして準決勝で遂に誠凛と正式な試合では初めての勝負を迎えた。
序盤いきなりパーフェクトコピーで誠凛の出鼻を挫く事に成功し流れを作った。
しかし、前回の試合で灰崎に痛めつけられた足の影響で終盤までベンチに引き下げられてしまう。
海常レギュラーが必死に食らいつくも徐々に誠凛との点差が広がってしまう。
そして終盤、監督に無理を言い黄瀬が再び舞い戻った。
パーフェクトコピーの限界を越えるプレイで誠凛との点差を縮めていった。
一度は逆転したが、黒子と火神の連携プレイで惜敗。
限界を越え、最後は立つ事もままならなくなり笠松に担がれながら悔し涙を流した。

味方?

最初に登場したキセキなので出番が多いのはある種当然なのだが、そこで誠凛の肩を持つ事が非常に多い。
試合観戦に訪れると誠凛側に立っての解説役となり、時には明確な声援を以て誠凛を応援している。
これはどうやら、自分が負けた相手が他の相手に負けるのは我慢ならないかららしいが、ウインターカップの誠凛vs桐皇でもどちらかと言えば誠凛側のコメントをしていたりする。

更に番外編では主役を張り、海常vs桐皇は海常中心で進められたりと、まるで味方のような立ち位置を務めていて、近い将来戦うだろう相手には余り思えない…?


余談

ファンブックにて作者から「実在したら絶対優しくできない」「笠松が好き、黄瀬をシバいてくれるから」など辛辣なコメントを寄せられている。
黄瀬という名字からか、丁度同時期に活躍する某少女アニメのあざとい娘関連でネタにされることがある。

ちなみに、声優の杉田智和はこの二人の兄妹ネタがお気に入りであるらしく、Twitterで妄想を垂れ流していた。



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