ゆきかぜ(宇宙戦艦ヤマト)

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ゆきかぜ(宇宙戦艦ヤマト) - (2016/01/23 (土) 11:55:52) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2015/01/13 Tue 18:46:39
更新日:2023/11/14 Tue 16:55:53
所要時間:約 4 分で読めます




「沖田さん、男だったら、戦って、戦って戦い抜いて、ひとつでも多くの敵をやっつけて死ぬべきじゃありませんか!」



『ゆきかぜ』とは、宇宙戦艦ヤマトシリーズに登場する架空の宇宙艦艇のことである。艦長は古代守。

正式名称はM21881式宇宙突撃駆逐艦。冥王星会戦の際はミサイル艦17号と呼ばれた。
後の地球型駆逐艦に通じる葉巻型船体をしており、配色は赤・白・黄と非常に目立つ。
武装は三連装小口径フェザー砲塔が上下に一基ずつ、艦首に三連装ミサイル発射管を備えている。
ブリッジは上部砲塔とミサイル発射管の中間にあり、後方以外がすべてガラス窓(恐らく硬化テクタイト)となっていて見通しがいい。
資料によっては全長60メートル強しかなく、戦闘用艦艇としてはシリーズ中最小クラス。これは旧軍の特型駆逐艦(雪風はこの8番艦)さえ118メートルあったことからしても、水雷艇サイズと言っていい。


劇中での活躍

◇TV版
地球防衛軍日本艦隊の一員として冥王星会戦に参加。
味方艦が次々に撃沈される中で奮戦し、艦首ミサイルで駆逐型デストロイヤー艦一隻を撃沈する戦果をあげた。
その後、沖田艦からの撤退命令を拒絶して敵艦隊に単独突入。完全に敵艦隊に包囲された状態で十字砲火を浴びながらもミサイルで反撃するが、耐え切れずに爆発した。

その後、土星の衛星タイタンで漂着して氷付けになっている様が古代進によって発見された。


当初の描写では古代守の独断による特攻に思われた上記の行動だが、後に真田志郎の言によれば出撃前にはすでに廃艦寸前にまでガタが来ており、どのみち地球への帰還は不可能であったと語られた。


※このゆきかぜとは別だが、完結編においてヤマトが率いた駆逐艦の一隻がゆきかぜであったと言われる。


◇漫画版
ひおあきら版では、古代守が後にキャプテン・ハーロックを名乗り、沖田艦とゆきかぜを合わせたような形の宇宙戦艦で度々ヤマトを助けている。
武装は艦首大型ビーム砲など。最終局面ではロメル将軍の戦艦との一騎打ちとなり、大破させられるもののこれを撃沈している。

松本零士版では、冥王星会戦でガミラスデストロイヤー艦に対して艦首のレーザー砲で至近距離射撃を試みるものの、かすり傷を与えるだけで精一杯であった。
こちらでも古代守がハーロックとなり再登場するが、搭乗する艦はデス・シャドウ号に近い容姿をしている。


◇ゲーム版
『宇宙戦艦ヤマト・遥かなる星イスカンダル』に登場。
ほぼTV版に準拠するが、撃沈寸前にデストロイヤー艦一隻に体当たり同然にゼロ距離射撃を敢行して撃沈。
そのまま爆発する敵艦を貫通する形で通過するが、直後に敵の砲撃が命中して爆発した。
なお、この際に駆逐型デストロイヤー艦と比較してさえ半分程度の大きさしかないことが見て取れる。また、なぜか艦首ミサイル管からレーザーを発射している。


続編である『イスカンダルへの追憶』『暗黒星団帝国の逆襲』『二重銀河の崩壊』には再生されて【ゆきかぜ・改】として登場。
ゲームオリジナルキャラクターである大山歳郎によって、タイタンに沈んだままになっていたところを波動エンジンを搭載され、大改造を施されて蘇る。
正式名称は『突撃駆逐艦雪風改級大山式・雪風改』。大山いわく、「眠らせておくには惜しい船」
旧ゆきかぜと比較して、葉巻型船体はそのままに船体が大型化しカラーリングも上部が赤、下部が白に変わっている。
※全長だけでヤマトの2/3ほど、200メートル前後として約3倍にも巨大化している。大和をヤマトに改造するのに比べれば可愛いものかもしれないが…
船体の大型化によって武装も格段に強化され、連装ショックカノンを上部に二基、下部に一基装備。さらに連続発射可能な艦首ミサイル発射管も持つ。
総合的に防衛軍の一般的な駆逐艦をはるかに上回り、雷撃性能においては最強と呼んでいい。
最大の特徴は、人工頭脳搭載により完全自律行動可能な無人艦として運用できること(人間が乗り込むことも可能)
これを真田は「血の一滴もかよわないメカニズムの結晶」と呼んだが、大山は「人間が科学を屈服させるのでも、その逆でもない、人間とともに助け合うメカニズム」の船だと言い返している。
事実、この無人艦という特性にヤマトは何度も助けられることになり、劇中非常に重要な位置を占めている。



追記・修正はタイタンの氷付けのキノコをかじりながらどうぞ。

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