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ゆきかぜ(宇宙戦艦ヤマト)

登録日:2015/01/13 Tue 18:46:39
更新日:2026/07/19 Sun 07:38:32
所要時間:約 4 分で読めます




「沖田さん、男だったら、戦って、戦って戦い抜いて、ひとつでも多くの敵をやっつけて死ぬべきじゃありませんか!」

『ゆきかぜ』とは、宇宙戦艦ヤマトシリーズに登場する架空の宇宙艦艇のことである。艦長は古代守。






諸元

全長 80m
(異説68.5m)
全幅 不明
(異説24m)
全高 不明
(異説23m)
武装 3連装魚雷発射管 ×1基
艦首レーザー砲 ×2門
三連装小口径光線砲塔 ×2基



概要

制式名称は「M-21881式雪風型宇宙突撃駆逐艦」。
冥王星会戦の際はミサイル艦17号と呼ばれた。
後の地球型駆逐艦に通じる葉巻型船体をしており、配色は赤・白・黄と非常に目立つ。
武装は三連装小口径フェザー砲塔が上下に一基ずつ、艦首に三連装ミサイル発射管を備えている。
ブリッジは上部砲塔とミサイル発射管の中間にあり、後方以外がすべてガラス窓(恐らく硬化テクタイト)となっていて見通しがいい。
資料によっては全長60メートル強しかなく、戦闘用艦艇としてはシリーズ中最小クラス。これは旧軍の陽炎型駆逐艦(雪風はこの8番艦)さえ118メートルあったことからしても、水雷艇サイズと言っていい。



劇中での活躍


◇TV版

地球防衛軍日本艦隊の一員として冥王星会戦に参加。
味方艦が次々に撃沈される中で奮戦し、艦首ミサイル駆逐型デストロイヤー艦一隻を撃沈する戦果をあげた。
その後、沖田艦からの撤退命令を拒絶して敵艦隊に単独突入。完全に敵艦隊に包囲された状態で十字砲火を浴びながらもミサイルで反撃するが、耐え切れずに爆発した。

その後、土星の衛星タイタンで漂着して氷付けになっている様が古代進によって発見された。


当初の描写では古代守の独断による特攻に思われた上記の行動だが、後に真田志郎の言によれば出撃前にはすでに廃艦寸前にまでガタが来ており、どのみち地球への帰還は不可能であったと語られた。


※このゆきかぜとは別だが、完結編においてヤマトが率いた駆逐艦の一隻がゆきかぜであった。
しかし、残念ながらこちらのゆきかぜもヤマトを庇って撃沈されてしまう。


復活篇(DC版)

ディレクターズカット版(地球消滅エンド)にのみ同型艦が多数登場。
地球防衛軍旗艦ブルーアースと共に太陽系に取り残された人々の救援活動を行っていた。


◇漫画版

ひおあきら版では、古代守が後にキャプテン・ハーロックを名乗り、沖田艦とゆきかぜを合わせたような形の宇宙戦艦で度々ヤマトを助けている。
武装は艦首大型ビーム砲など。最終局面ではロメル将軍の戦艦との一騎打ちとなり、大破させられるもののこれを撃沈している。

松本零士版では、冥王星会戦でガミラスデストロイヤー艦に対して艦首のレーザー砲で至近距離射撃を試みるものの、かすり傷を与えるだけで精一杯であった。
最後の突撃時にはガミラス艦の一隻に体当たりを敢行、どてっ腹を貫通して撃沈するがそのまま宇宙の彼方へと消えた。
こちらでも古代守がハーロックとなり再登場するが、搭乗する艦はデス・シャドウ号に近い容姿をしている。

『新・宇宙戦艦ヤマト』においては古代進32世が乗る宇宙戦艦として「雪風」が登場する。
輸送船団を護衛していたが、突如”無”の塊の襲撃を受けて緊急ワープを試みるものの、間に合わずに船団は消滅
「雪風」は船体の半分を消滅させられながらも逃げ切るが、ワープ終了後に艦内に残っていたのは古代進32世たったひとりだけであった。


◇小説版

『熱血小説 宇宙戦艦ヤマト』では役割は概ねTV版と同様だが、名前がカミカゼとなっている。


◇ゲーム版

『宇宙戦艦ヤマト・遥かなる星イスカンダル』に登場。
ほぼTV版に準拠するが、撃沈寸前にデストロイヤー艦一隻に体当たり同然にゼロ距離射撃を敢行して撃沈。
そのまま爆発する敵艦を貫通する形で通過するが、直後に敵の砲撃が命中して爆発した。
なお、この際に駆逐型デストロイヤー艦と比較してさえ半分程度の大きさしかないことが見て取れる。また、なぜか艦首ミサイル管からレーザーを発射している。


続編である『イスカンダルへの追憶』『暗黒星団帝国の逆襲』『二重銀河の崩壊』には再生されて【ゆきかぜ・改】として登場。
ゲームオリジナルキャラクターである大山歳郎によって、タイタンに沈んだままになっていたところを波動エンジンを搭載され、大改造を施されて蘇る。
正式名称は『突撃駆逐艦雪風改級大山式・雪風改』。大山いわく、「眠らせておくには惜しい船」
旧ゆきかぜと比較して、葉巻型船体はそのままに船体が大型化しカラーリングも上部が赤、下部が白に変わっている。
※全長だけでヤマトの2/3ほど、200メートル前後として約3倍にも巨大化している。大和をヤマトに改造するのに比べれば可愛いものかもしれないが…
船体の大型化によって武装も格段に強化され、連装ショックカノンを上部に二基、下部に一基装備。さらに連続発射可能な艦首ミサイル発射管も持つ。
総合的に防衛軍の一般的な駆逐艦をはるかに上回り、雷撃性能においては最強と呼んでいい。
最大の特徴は、人工頭脳搭載により完全自律行動可能な無人艦として運用できること(人間が乗り込むことも可能)
これを真田は「血の一滴もかよわないメカニズムの結晶」と呼んだが、大山は「人間が科学を屈服させるのでも、その逆でもない、人間とともに助け合うメカニズム」の船だと言い返している。
事実、この無人艦という特性にヤマトは何度も助けられることになり、劇中非常に重要な位置を占めている。設定資料では巡洋突撃艦となっており、当初は巡洋艦的な位置づけとされていた。


◇実写版

SPACE BATTLESHIP ヤマト』に登場。
正式名称は「M-2188-1型 宇宙艦隊突撃駆逐艦」で、アニメのゆきかぜとはほぼ別デザインとなったが、艦首の形状は引き継がれた。

艦種は宇宙駆逐艦のままだが全長209.03mと巨大化。武装も既にショックカノンが装備されていたり豊富なミサイル・宇宙魚雷を持つなどかなりの重武装。
だが、原作同様ガミラスには全く歯が立たなかった。



リメイクシリーズ



「このままでは、艦隊は全滅です。それでは、地球を守る者がいなくなってしまいます。沖田さん、貴方はここで死んではいけない人だ!」

全長 80m
全高 不明
全幅 不明
乗員 24名(設定資料では10名~20名)
機関 核融合炉推進×1基
武装 12.7サンチ三連装高圧増幅光線砲 ×2基
12.7サンチ対艦砲 ×2基
魚雷発射管 ×3基
ミサイル発射管 ×8基


リメイクアニメシリーズでは艦名が「ユキカゼ」とカタカナ表記になっている。
艦級名は「磯風型突撃宇宙駆逐艦」と設定され、同型艦にも名前が付いた。ユキカゼの登録番号はDDS-117。

高い火力と機動力が売りの小型コルベット艦で、ガミラス戦役以前の内惑星戦争で運用された宙雷艇にルーツを持つとされるが、映画『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』で描かれた内惑星戦争時には既に多数が配備されていた。
全長は80mに再設定され、旧作よりは大型化したがそれでも小さい。

特徴的な艦首は装甲の塊であり、艦を傾斜させて艦橋並びに魚雷発射管を守る盾として用いるほか、後方にはロケットアンカーを内蔵している。
サイズの割に重武装で、その機動性と合わせて一撃離脱に向いている。

ユキカゼにはヤマトに搭載する新型魚雷の試作品が搭載され、これにより敵艦の撃破に成功した。
TV版同様、冥王星会戦(メ号作戦)に参加。最終的に旗艦キリシマ(沖田艦)からの撤退命令を無視し、キリシマを逃がすため盾となって戦場に留まり大破。エンケラドゥスに漂着後生存者は捕虜となりガミラスへ移送され、途中で輸送艦が事故によってイスカンダルに墜落した。
墜落事故の生存者は古代守のみだったのは旧作と同様だが、リメイク版ではその守も致命傷を負い、ヤマト到着まで生き永らえることは出来なかった。
しかし…

本作では冥王星会戦の真の目的は太陽系に進入するイスカンダル第二の使者からガミラスの目を逸らすことであったが、このことは艦長クラスを含めほとんどの将兵には秘匿されていた。
旧作では守一人の独断で行われた撤退命令無視も、艦橋要員が「銀河航路」を歌唱するという形で全員同意の意志を示すという描写になった。


磯風改型突撃宇宙駆逐艦

旧来の磯風型はガミラス戦争で殆どが失われてしまったが、続編『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』では主機を次元波動エンジンに換装した「磯風改型突撃宇宙駆逐艦」として再生産された。

外見上は改良前と変わらないが、波動エンジンの力により主砲が12.7センチ三連装陽電子衝撃砲となり、機動性も向上。
他勢力の艦艇と比べても十分戦える艦に生まれ変わった。

しかしアンドロメダを始めとする次世代艦の就役が目前ということもあってか、種別こそ「駆逐艦」とされているも識別番号が「TB-〇〇〇」と魚雷艇扱いされており、個艦名も付けられていない。
結局のところ新戦力が投入されるまでの繋ぎでしかなかったのか、護衛艦やパシフィック級(パトロール艦)の登場によって戦場から姿を消していった。





追記・修正はタイタンの氷付けのキノコをかじりながらどうぞ。

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最終更新:2026年07月19日 07:38