自分語り

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自分語り - (2019/04/26 (金) 19:02:55) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2015/03/28 (土) 23:28:30
更新日:2024/04/13 Sat 14:43:59
所要時間:約 6 分で読めます






俺さ、地元では有名な高校の出身なんだけど~


俺の知り合いから見るに、低学歴の奴らは駄目だね~


私ったらこの間、電車で痴漢を二人も捕まえてやったのよ~


俺の近所の店で子供がダサいって言ってたからこの作品は売れない~

目次



概要


自分語りとは、自分の今までの人生や日々の出来事などを語ることを指すネット用語である。

大抵誰でもすることだが、自分語りという単語は、相手が聞いてもいないのに無視して自分のことを語る行為を指すことが多い。
近年のインターネットでは、自己愛や自己顕示欲が強い人への蔑称として使われることもある。


初めに


最初に誤解を生まないために言っておくが、自分を語ることは悪いことでは無い。

自分自身の境遇や人生を相手に喋るということは、自分という存在を相手に知ってもらうためには必要なことであり、
自分自身の境遇を話すうちに、相手も自分との共通点を見出して仲良くなるなんてことはよくある。

言ってしまえば、偉人の生涯を描いた伝記も壮大な自分語りと言えるだろう。
テレビ番組で流れる芸能人などのトークも、突き詰めれば自分語りに値する物とも言える。

インターネットこそ、最も自分語りが多いだろう。

TwitterやFacebook、ブログなどで、自分語りに値することを喋っている人は多いはず。
2ちゃんねるのニュー速VIP板などでも、自分の出来事を語っている人間は多い。

自分語りは他人から聞いていて面白い話も多い。
このように、会話のネタとなってくれるのが『自分を語る』という行為なのだ。

……だが、度を越した自分を語るという行為はかなり害悪なものと化す。


何が問題となっているか


上記でも述べたように、会話を弾ませる材料となる自分語り。

ところが、最近ではこの『自分語り』という行為が問題視されている。
相手の心境を試みずに、一方的に自分のことを喋りだす人も多いのだ。以下がその一例。


■嫌われる自分語りの一例


  • 自慢話や愚痴や不満、説教や自分が嫌いなものへの批判など、相手が聞いてもいないのに一方的に自分の事を語る。その話に興味のない人間には迷惑この上ない。また聞いている相手がそれに納得するとは限らない。
  • 相手の話を一切無視し、自分の語りたいことだけを優先して喋り続ける。
  • ある議論の最中に、唐突に自分の人生談や体験談を絡めて議論の課題に当てはめてくる(※具体例として有益なこともあるため必ずしも否定されるべきではない。本人が分かりやすく説明するために語った可能性もある。)
  • 全く別の話題から何故か自分語りを持ち込んでくる。ネットの掲示板ではテーマを勝手に無視し連投することもある。
  • 過度な自分語りをする相手に自分語りで反論する
  • 犯罪自慢
  • 自分が分かっていることを相手も分かっていて当然という態度で話す。そのため具体的な説明をしない。中には根拠のない妄想を事実の様に話すことや、こんなこともわからない方が悪いと逆ギレすることもある。
  • 上記と関連することだが、自分で勝手に作った意味不明な造語を使う事がある。それがどういう意味なのか全く説明することもないため無論相手には全く理解できない。そもそも本人がその意味を理解しているのかも不明である。

このような相手の事を全く無視した自分語りは嫌われて当然である。どこか「空気が読めない」という言葉と共通するところもある。

もちろん、度を越した自分語りは人間関係に大きな亀裂を生むこととなる。
現実世界ではもちろんだが、インターネットでの人間関係も壊すこととなる。

特に、匿名社会であるインターネットでの自分語りはかなり嫌われる傾向にある。

名前も顔も分からない全くの他人の自分語りをネットで聞いても面白くないというのが一番の理由。
まぁ、現実でも過度な他人の自分語りなど聞いていて面白くは無いが、匿名性の高いネットではその面がさらに強く出る。
それに、嘘をついてもばれにくいネットでは、自分語りの信憑性が薄い。
喋っている内容が全て嘘や妄想の可能性だってある。

さらに言うと、ネットは不特定多数がコミュニティを形成している。
そんな中で、ネットというある意味公共の場を私物化する自分語りをしたらどうなるだろうか。
もれなく「ブログかチラシの裏にでも書いていろ」という罵声が飛んでくる。

このように、場をわきまえずに自分を語ることが『自分語り』と呼ばれて嫌われる原因となる。
あまりにもしつこい場合には荒らし認定されることもある。


高度な自分語りの例
(生卵の値段の話題)
地域差あんのかな?
ちな千代田区住みやけど生まれてこのかた卵は一個200円前後くらいが普通やったで
今は高校のときに告白されて付き合った彼女が奥さんで料理家事は任せっきりやけど
それでも4個もあれば100円越えると思うで
地域や時期などを含んだ情報を下敷きにして話題と全く関係ない情報を織り交ぜ中に挟み込むテクニックが用いられている
そして、この2015年の自分語り界の新星を評した「隙あらば自分語り」という言葉はまたたく間にインターネット上のミームとなった


下手すれば身を滅ぼす自分語り


最近では、ネットでの自分語りによって人生が狂った人間も報告されている。

詳細は伏せるが、その人間は自己愛が強く自分語りが大好きだった。
ところが、その自分語りをしていた場は不特定多数の人間の溜まり場である匿名掲示板だった。
そのため、どうでもいい自分語りで掲示板を荒らされていた匿名掲示板のユーザーから激しい怒りを買う。

ある時、ついに自分語りをしていたその人間は個人情報をばらまかれてしまう。
しかも、個人情報が暴かれるきっかけが全て「自分語り」から飛び出した情報だった。

結果的に彼は、人生の歯車が大きく狂う。

しかし、誰も彼を擁護してくれる人は見当たらなかった。
何故なら彼の過去の自分語りは、多くの人間を馬鹿にしながらの「自分語り」だった。
他人を侮蔑した自分語りの結果、誰も彼に同情しなかったのだった。

こんな感じで、下手すれば自分語りは自分自身を傷つけることとなるのだ。


最後に


上記で述べたことをもう一度繰り返すが、自分を語る行為は悪いことではない。

自分の体験談を他人に話さないということは、人間である以上難しい。
むしろ自分の人生談・体験談などは、他人に自分を深く知ってもらうには必要なことである。

だが、話す際には他人の心情を考えよう。

他人の体験談などには全く興味を持たない人だっている。
それに、自分の事ばかり喋っていれば「自己愛が強い」とか「他人の話には興味が無いやつ」だという風に思われる。

つまり何を言いたいのかというと、利いている他人の気持ちに配慮して自分のことを適度に話せるようになろうということである。












筆者は昔~……という自分語りをする前に、追記・修正をお願いします。

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