Flowey(UNDERTALE)

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Flowey(UNDERTALE) - (2022/02/27 (日) 00:45:10) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2017/08/15 Tue 23:49:01
更新日:2024/04/23 Tue 11:35:33
所要時間:約 15 分で読めます




「Howdy! I'm FLOWEY! FLOWEY the FLOWER!」
(ハロー!ボクはフラウィ。おはなのフラウィさ!)


Flowey(フラウィ)とは、インディーズゲーム『Undertale』に登場するキャラクターの一人である。
黄色いお花のモンスターで、礼儀正しく親しみやすさを持ったキャラクターである。

地下世界に落ちた主人公が最初に出会うモンスターで、本作のチュートリアルを担当。
まず始めに、主人公の自機であるタマシイ(赤いハート)と強さを表すLV(LOVE)の簡単な説明を行い、LV上げに必要な「なかよしカプセル」を分けてくれる。
















という訳で、早速なかよしカプセルを回収しようとすると……















触れた瞬間、HPが残り1になってしまう。










「YOU IDIOT!」
(バカだね)
「In this world, it's kill or be killed.」
(このせかいでは ころすか ころされるかだ)


上記の性格については真っ赤なウソで、本来の性格は「殺すか殺されるかの弱肉強食」がモットーの残忍なモンスターである。
チュートリアルに関しても、説明が非常にいい加減な上、途中で友好の証と称してなかよしカプセルという名の攻撃弾に当たることを促し、
それに当たると上の台詞を吐いて邪悪に笑いながら主人公を全方位弾で殺害しようとするなど非常に狡猾。
(ちなみに避け続けてもバカにされたことに逆上して全方位弾で殺しにかかる)

トリエルの横槍で上記の攻撃が失敗した後は、いせき内での主人公の行動を観察しており、いせきを抜けた後に行動に応じて評価を下してくる。

セーブ&ロードとリセットについて把握しているキャラクターの一人で、トリエルを殺してしまったプレイヤーがロードでやり直して生存させた場合、
上記の評価でそのことを指摘してくる上、その能力は以前は自分の能力であったことを明かしてくる。

また、ウォーターフェルで発生するサンズとの食事イベント(inグリルビーズ)では、パピルスに何度か接触しているらしきことを明かされる。
サンズは「エコーフラワー*1が自発的に喋るはずはない」と疑いの目を向けている。

このような強烈なキャラクターから憎しみと親しみをこめてプレイヤーからつけられた愛称は「クソ花」ここまで直球だといっそ清々しい。

そのほか、特定のポイントで逆走するとフラウィが地中に引っ込む姿を見ることが出来る。
特にウォーターフェルで逆走すると、あるエコーフラワーに主人公を挑発するような言葉を残している。

※以下ルート毎のネタバレ

+ Nルート
アズゴアとの戦いが終着した直後に乱入し、アズゴアにトドメを刺した後、彼の所持していた6つのタマシイを吸収してゲームを強制終了させる。
再びゲームを開くとフラウィの手によってセーブデータやタイトルバーが改変されており、データをロードしてセーブポイントを調べるとセーブウインドウを破壊して現れ、
主人公のタマシイを手に入れて神に等しい力を手に入れ、この世界の全員に自分のモットーである「殺すか殺されるか」の世界を教える事を目論むフラウィを止めるべく戦うこととなる…
だが、


「What? Do you really think you can stop ME? 」
(…え? ボクを とめられると おもってるの?)
「Hee hee hee... 」
(フフフ…)
「You really ARE an idiot...」
(キミは ほんとうに バカだね。)







*2


HUH HAHAHAHAHAHAHAHAHA! AH HAHAHAHAHAHAHAHAHA!

タマシイの力を使ってフラウィは花の姿とは大きくかけ離れた異形の姿となり主人公に襲い掛かる。
公式名の「Photoshop Flowey」の名前の通り、他のボスがドット絵なのに対してこいつは実写の写真素材を歪に貼り合わせ、機械と植物で花と人間を模したような姿をしており、
中央のテレビの画面にはフラウィの顔の他、白黒のノイズのかかった人の顔のようなもの*3が映り非常に恐ろしい。
また、TPルートでのみ行ける「しんじつのラボ」の道中にある「ケツイ抽出マシーン」やその隣の扉から入れる部屋にあるテレビのデザインは…

ゲームの主導権を握られてしまった為か、本来のRPGとSTGの間を取ったような戦闘とは打って変わって全面STGとなっており、
攻撃も、蔦で串刺し・火炎放射・爆弾投下・画面を反射するモルボル口のついた植物弾・ハエ取り草がおびき寄せたハエによる攻撃・拡散弾・主人公のタマシイを取り囲む米粒弾など多種多様かつ非常に激しい、
さらに後半になるとセーブ&ロードの力を悪用して主人公の位置を強制的に変えてきたりする。
時折たたかうコマンドが表れて攻撃できるが、雀の涙ほどのダメージしか通らずまさに絶望的な戦いと言える。

BGMの「Your Best Nightmare」はそんな絶望とフラウィの殺意を象徴する楽曲であり、
警告の様に赤と黒で画面が点滅しながら重々しいイントロが流れ、フォトショップフラウィの全貌が現れると同時にフラウィの狂気的な笑いが響き、
イントロに激しいドラムとベースを加えたメロディパートと彼のテーマである「Your Best Friend」のアレンジが交互に流れる。

しかし、時折攻撃を仕掛けてくるタマシイに流れてくるこうどうを使って助けを求め、6つのタマシイ全てに助けを求めるとBGMが変わり、タマシイ達が体力を回復した後に

*Flowey's DEFENSE dropped to 0!
(*フラウィのぼうぎょりょくが 0に なった!)

というメッセージが表示され、それと同時にたたかうコマンドの出現頻度も上昇し、ようやくフラウィに有効打を叩きこめるようになる。
さらに攻撃を続けるとどんどん与ダメージが増えていき、最終的には700近くのダメージを入れられるようになる。*4

6つのタマシイに助けを求めた後のBGM「Finale」は「Your Best Friend」のアレンジだが、
↑のとは一転して絶対負けないという決意を感じさせる非常にアツい曲となっており、
サビに入ると同時に攻撃も激化、ひたすら激しいサビをループする曲調と激化した攻撃を掻い潜りながらひたすらたたかうを押し続ける殴り合いの様な展開がマッチしており、
印象に残るものになっている。

主人公に撃破された後、ロード能力によってダメージをなかったことにして必要以上に主人公を痛めつけほくそ笑むが、主人公の助けを呼ぶ声に再び答えたタマシイによって今度こそ撃破される。
そこに残されたボロボロのフラウィを殺す選択をすると「思った通りだ」と主人公を嘲笑い、見逃す選択をすると「またお前の友達を傷付けるぞ」と脅しをかけつつも結局逃げる。
これ以降、「完全なリセット」を行わない限りは「ぼくを殺したくらいで何か変わると思ったかい?」もしくは「キミと戦ってもムダだ、どうせタマシイに反抗される」と言ってタマシイを取り込む演出は見れてもフラウィとの戦闘はカットされることになる。

+ 正体

「I wonder... What happens when something without a SOUL gains the will to live?」
(もしも… タマシイを もたないものが いきる いしを てに いれたら どうなるのだろう?)

その正体は、アズゴアとトリエルの息子アズリエルのタマシイを持たない生まれ変わりとして誕生した存在。*5
彼は、"最初に地下世界に来た人間"が死んだ後に人間を故郷に返す為にタマシイを吸収して地上に出たが、
彼を「人間を殺したモンスター」だと勘違いした人間により攻撃され、地下世界に帰ると同時に死亡し灰となってしまう。

彼が死んだ跡には黄色い花が咲き、そこにアルフィー博士が実験の一環としてその花にDetermination(ケツイ)を注入した結果生まれたのがフラウィである。

タマシイを持たないがゆえに不感症のような症状を抱えており、本人をして「愛も楽しさも感じることができなかった」と語る一種のサイコパス。
また、主人公のそれには及ばないものの彼もまたDetermination(ケツイ)の力を扱うことが可能で、その力=セーブ&ロードを用いて世界のあらゆるものに干渉していた。こうしてUNDERTALE世界を繰り返し繰り返し“プレイ”していった結果、今の残忍な性格となってしまった。
その為、アルフィーとサンズは本編通してフラウィの動向を警戒している。

+ TPルート
アズゴアと主人公の戦いを止めるべく、主人公が仲良くなった仲間達が駆けつけた直後に登場する。
パピルスに働きかけて全員がここに集まるように仕組んでおり、隙をみはからって蔦で彼らを拘束。
主人公がクリアしそうになるたびに何度でもそれを取り上げると宣言し、主人公を殺そうとするも拘束されながらも仲間たちがそれを阻止。
さらに、行く先々で和解したモンスター達も集結し主人公を応援する。
これに業を煮やしたフラウィはここにいる全員のタマシイを吸収するという暴挙に出るが…








「Finally... 」
(やっとだ…)

「I was so tired of being a flower. 」
(もう はなの すがたは こりごり)

「Howdy! <Player Name> are you there?」
(ハロー! <Player Name> きこえてる?)

「It's me. Your best friend. 」
(ボクだよ、キミの しんゆう…)

A S R I E L D R E E M U R R
(アズリエル・ドリーマー)


*It's the end.
(*おわりだ。)

タマシイをすべて吸収したことでアズリエルの姿に戻ったフラウィは、成長した姿に変身し世界の全てを0に戻す為に主人公と戦う。
攻撃にはこのゲームでは珍しく名前が付いており、次に使う攻撃がメッセージダイアログに表示される。
  • スターブレイジング、ギャラクティックブレイジング(強化版)
    • 着弾すると小さな弾をばらまく流星群を降らせ、最後に巨大な星を落とす
  • ショッカーブレーカー、ショッカーブレーカーII(強化版)
    • !マークの出た地点に落雷を落とす
  • カオスセーバー、カオススライサー(強化版)
    • 両手に剣を召喚し、数回剣を振って切り裂いた後。両手の剣を振って小粒弾をいくつか放つ
  • カオスバスター、カオスブラスター(強化版)
    • 召喚した砲台で拡散弾を連射した後、エネルギーを溜めてレーザーでフィニッシュ
  • ハイパーミッシング
    • 中央に骸骨が表れ、ひし形の何かを吸い込んでいく。使用後はHPが必ず1残る

ハイパーミッシング使用後、攻撃を耐え続ける主人公をしとめるためさらなる力を開放し、死の絶対神(God of Hyperdeath)に変身する。

絶対的な力に主人公はもがくことしかできない。
セーブファイルに手を伸ばしても届かない。*6
もう一度やっても届くことはない。

もうセーブデータを書き換えることは不可能なようだ。

 ・
 ・
 ・




けれど、残された力で まだ他の何か(仲間たちを) を SAVEする(ふっかつさせる) ことならできるかもしれない。


主人公はアズリエルの中にある友達たちのタマシイに呼び掛けることで、彼らを救えることに気がつく。
記憶を失ったタマシイ達にかつてと同じように接し、彼らの記憶をよみがえらせていく。

「I MUST CAPTURE A HUMAN!」(ニンゲンを つかまえる のだッ!)
「just give up. i did.」(オレは とっくに あきらめた)
「All humans will die!」(ニンゲンは みなごろし だッ!)
「You hate me, don't you..?」(わたしの こと キライ でしょ…?)
「This is for your own good.」(これは あなたの ためなの)
「Forgive me for this.」(どうか ゆるして くれ)

*Suddenly, [the/its/her/his] memories are flooding back!
(*まよえるタマシイの きおくが いっきに よみがえる!)

「NO! WAIT!! YOU'RE MY FRIEND! I COULD NEVER CAPTURE YOU!!」(きさまは オレさまの ともだち! つかまえる なんて、 やな こったッ!)
「nah, i'm rootin for ya, kid.」(オイラは アンタを おうえん してるぜ)
「Well, some humans are OK, I guess! 」(でも いいニンゲンも いるよねっ!)
「No, that's not true! My friends like me! And I like you, too!」(ちがう! みんな わたしの なかまだよ! わたしも みんなが だいすきだよ!)
「Your fate is up to you now!」(あなたの みらいは じぶんで きめるのよ!)
「You are our future!」(きみは われわれの みらいを になうものだ!)

そうして、友人全てのタマシイを救出し彼らが主人公のことを思い出す。しかし、まだ足りていない。
まだ誰か、知らない誰かが、救いを求めている。

いったい誰が、そう思いはたと気づく。その誰かが目の前にいることに。

「What's this feeling...? What's happening to me?」(この かんじょう… おれは… いったい どうしたと いうのだ?)
「STOP IT! Get away from me! Do you hear me!? I'll tear you apart!」(それいじょう ちかづくな! ちかづいたら… ようしゃ しない!)

それでも、ふっかつするのを辞めない。
そこに口とは裏腹に救いを望んでいるアズリエルが確かにそこにいるのだから。

「... ... <Player Name>... Do you know why I'm doing this...?」(<Player Name>… ボクが どうして こんなことを するか わかる…?)
「Because you're special, <Player Name>.」(キミは とくべつだから だよ… <Player Name>…)
「... No... That's not JUST it. I... I... I'm doing this because I care about you, <Name>!」
(ううん… ちがうな それだけじゃない ボクが こんなことを するのは… <Player Name> キミが だいじだからだ!)

そう、こうまでして行おうとした彼の目的である世界のリセットは決して悪しき目的のためなどではなく
ただただ、かつて家族だった人間とまた一緒にいたいという望みのためものだった。

「So, please... STOP doing this...」(だから おねがい… ていこうするのは やめて…)

「AND JUST LET ME WIN!!!」(ボクに かたせてよ!!)

そうして悲痛な叫びをあげながら、回避不能の渾身の一撃で主人公を倒そうとするが。。。

HP 20/20

HP 10/20

HP 1/20

「But It Refused(Re-Fused).」(いやだ。こわれるもんか。)

HP 0.1/20

HP 0.001/20

HP 0.00001/20

この戦いの最中もそうであった*7ように、たたかう・アイテム・みのがす あらゆる行動が消し飛び、
体力も限りなく0に近い数になるまで削られたとしてもふっかつする決意だけは失わず、倒れることも決してない。
なぜなら、そうしなければ誰も救われなくなってしまうから。

HP 0.00000001/20

そして「主人公のふっかつする決意」と「吸収したタマシイから感じるお互いを大切に思う気持ち」についに折れたアズリエルは、元の姿に戻りある事に気がつく。

「... I know.You're not actually <Player Name>, are you?」(わかってる。 キミは ホントは <Player Name>じゃない。 )
「What IS your name?」(キミの… なまえは?)


「"Frisk?"That's...A nice name.」(「フリスク」?そっか… いい なまえだね。 )

そう、プレイヤーが最初に入力した名前は「最初に地下世界に落ちた子供」の名前であり、今までプレイヤーの分身として操作していたのはフリスクという別の子供だったのである。
アズリエルは自身の持つタマシイでバリアを破壊し、フリスクに両親のことを任せることをお願いし、
面識も無いにも関わらず自身を救ったフリスクと離れることを惜しみながら去っていく。

また、和解後に最初の花畑に戻ると彼の姿がある。
ここでは
  • 最初に落ちてきた人間は人間を憎んでいたこと(詳細は語らなかったそうな)
  • 服の趣味は似ているものの全く真逆のフリスクにその子供を重ねていたのは、フリスクこそがアズリエルの望んでいた友達の姿だったこと
  • タマシイが融合した時は身体の主導権が半々の状態になっており、遺体を持ち上げたのは人間の方の意思だったとのこと。また、人間に攻撃された際にも「反撃しろ」と心の中で声が響いていたという
…などのことを語ってくれる。
Gルートラストに会う「彼」の言動は生まれついてのものらしい…

戦闘曲のメインテーマである「Hopes and Dreams」とまよえるタマシイをふっかつさせる際の「SAVE the world」は、
名前の通り「夢」や「希望」といったものを胸に最後の戦いに挑む主人公を表すような明るく希望に満ちたものであり、ラストの演出も相まって印象に残る人も多い。


+ Gルート
Gルートでは、いせきを抜けた際、主人公の中に最初に地下世界に落ちた子供がいることに気が付き、そのことについて「どんなに時が経っても離れられない運命なんだね」と言及する。既にTPクリアまでプレイしていることを前提とした発言であり、同時にアズリエルとしての記憶も保っていることが分かる発言である。
そしてニューホームの回廊で自身が花となってからの経緯と主人公とともに「殺るか殺られるかの世界」を教えようと提案するも、
すでに過剰なまでなLOVE(暴力レベル)で欠片ほどの良心も持たない主人公の殺意が自身にまで向けられていることに気が付き、感情を持たないはずにもかかわらず恐怖を感じて逃亡する。
そして、アズゴアに忠告をするも彼も成す術もなく主人公にやられてしまい、アズゴアのタマシイを破壊することで裏切っていないことを証明し、「親友」に訴えかけるかのようにアズリエルの顔を使ってまで殺意をかわそうとするも、
プレイヤーが操作するまでもなく、執拗なほどに何度も何度も攻撃され殺害されてしまう。*8

ニューホームでのとある発言は、Gルート特有のメタ発言の中でも特に一部の人に刺さるものになっている。


「At least we’re better than those sickos that stand around and WATCH it happen…Those pathetic people that want to see it, but are too weak to do it themselves. 」
(ま すくなくとも じぶんで やらずに みてるだけの ヤツらよりは マシさ… どうなるのか しりたい クセに じぶんでは できない なさけない れんちゅう…)

「I bet someone like that’s watching right now, aren’t they…?」
(いまも きっと そんなヤツらが ボクたちを みてるんじゃ ないかな



+ 『DELTARUNE』では
Pルートのようにニンゲンとモンスターが共存しているが、微妙に違うこちらの世界においては、アズリエルの存在はクリスの兄として言及される。
町を出て大学に通っているらしいが…

プレイヤーからは仲間キャラクターのラルセイとの関連性を疑われている。




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