Papyrus(UNDERTALE)

登録日:2017/05/04 Thu 19:08:00
更新日:2025/03/15 Sat 15:20:08
所要時間:約 10 分で読めます





NYEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHE!!! HEH!
(ニャハハハハハハ!!)


Papyrus(パピルス)とは、UNDERTALEに登場するキャラクター。





概要

スノーフル在住のスケルトン兄弟の弟にあたるモンスター。
名前の由来は同名のフォントで、彼の台詞は全てこのフォントで表される(大声で話しているせいか、すべて大文字)。
ちなみに公式日本語版ではなんと 台詞が一人だけ縦書き (顔の向きも反転している)。
1行5文字の縦書きで後述の性格に合わせた独特な台詞を入れなければならなかった為、スタッフは相当苦労したとか。


人間を捕らえ、手柄を立てることでロイヤル・ガード(王国騎士団)に入隊するという野望を抱いており、
主人公に対してスノーフルの街への道中に、様々なパズルを設置して待ち構えるのだが……

容姿

全体的にずんぐりむっくりのとは対照的に、スマートで背の高い体型。顔は常ににやけているような表情をしている。
普段から「バトルボディ」と呼ぶヒーローのような服装をしているが、これは以前のパーティで気に入ったものを着続けているらしい。
なお、この服の左胸部分をよく見るとスターマンの胸のマークがデザインされている。

性格

公式日本語版での一人称は「オレさま」。
ただし、サンズの部屋のイベントではサンズがいるものと思って「ボク」と発言しているため、ニンゲンの前でだけ「オレさま」であり素の一人称は「ボク」であると推察出来る。

やや尊大でどこか抜けている部分はあるものの、基本的には純粋無垢な努力家であり、主人公の暴言すら前向きに解釈してしまう程の超ポジティブマン。
基本的に善人しかいないモンスターの中でも トリエルに並ぶお人好しである。

とはいえアンダインと主人公の仲を取り持つために、敢えて彼女を煽り立てることで思い通りの展開に持っていくなど、決してただのアホの子ではない、機転が利く一面もある。

几帳面な性格でもあり、家では怠け者のサンズの代わりに殆どの家事を行っていることが窺える。







ここから先には、UNDERTALEのネタバレが書かれています。

UNDERTALEをプレイ中、もしくはこれから遊ぶ予定の方は、ここから下は読まないという決意を抱き続けてください。
















主人公を捕らえるため、数々のパズルを仕掛けてくるパピルス……なのだが、
そのいずれもツッコミどころ満載で、ほとんどが簡単にクリアできてしまう。



そんな状況でも主人公と仲良く遊んだことでパピルスは友達になりたいと思いつつあったものの、
ロイヤル・ガードへの憧れを捨てきることはできず、snowdin(スノーフル)の街を出た主人公に対してとうとう実力行使に踏み切る。

THAT・S PAPYRUS!!! THE NEWEST MEMBER……OF THE ROYAL GUARD!
(それが、この パピルスさま!じきに...ロイヤル・ガードの いちいんに なる おとこだ!)


*Papyrus blocks the way!
(パピルスに ゆくてを ふさがれた!)





Papyrus- 8 ATK 2 DEF
He likes to say:''Nyeh heh heh!''(「ニャハハ!がくちグセ」)


攻撃は骨型の弾幕を放ってくるタイプなのだが、画面枠に沿ってしか動かないので、被弾する方が難しいだろう。
サンズに事前に警告された「あおこうげき」も、骨が青くなるだけなので、動かなければどうということはない。





















と思いきや……








\キーン/
❤︎





YOU'RE BLUE NOW.
(きさまは あおくなった!)

THAT'S MY ATTACK.
(これが パピルスさまの「あおこうげき」だッ!)

NYEH HEH HEH HEH HEH HEH HEH HEH HEH!!
(ニャハハハハハハハハ!)



なんと、パピルスの攻撃によって主人公のタマシイが青く染まってしまい、重力の概念が追加される。

こうなると先ほどの画面枠に沿って動く骨の弾幕も意味を持つようになり、ジャンプアクションゲームのような動きが要求されるようになる。

BGMも彼のテーマ曲である「Nyeh Heh Heh!」からアレンジである「Bonetrousle」に変わり、ここから本格的なバトルが始まるのである。

序盤のボスともあって弾幕の激しさはそれほどでもないが、青色になったタマシイには独特の慣性が働いており、初見だと弾幕の回避に苦戦するかもしれない。

尤もパピルスの目的はあくまで主人公の捕獲であるため、HPが1になった時点で戦闘は終了し、彼お手製の牢獄へと連れていかれる。

その牢獄も格子の作りがガバガバなせいで脱獄は容易であり、4回目の再戦の時点でパピルスの方から戦いを諦めてくれるため、
どうしても勝てなくてもゲームの進行が止まることはないから安心しよう。

みのがすには特に特別なことをしなくても、弾幕を最後までしのげば彼の方から停戦を申し出てくれるので、トリエルとは違って泣く泣く倒してしまうようなことはまずないだろう。

勿論倒すことも可能だが、その後のサンズとのデートイベントは全て見られなくなるうえに、サンズとアンダインからは激しい憎悪を向けられるようになってしまう。
とはいえ、スノーフルの道中で彼の優しさ、純粋さに触れてきたプレイヤー達なら、よほど捻くれていない限り初見で倒すことはまずないだろう。


BGM

専用BGMは「Nyeh Heh Heh!」とそのアレンジである「Bonetrousle」の2種類。やや違ったバージョンがトレーラームービーでも使用された。

ロシア民謡のような旋律が特徴的な、アップテンポの曲であり、特に後者はパピルスの力強さとどこか抜けた性格を彷彿とさせ、
アスレチック的な戦闘を盛り上げてくれる良曲と言えるだろう。


デートイベント

パピルスとの戦闘を終えたのちに彼の家へ赴くと、彼とのデートイベントが始まる。


……始まる……のだが……

正直言って彼とのデート内容はカオス極まりない。ネタバレにならない程度に表現するならば、人類には早すぎるレベル
ゲームという次元すらも利用してくる無茶苦茶さには、人によってはシュールな笑いがこみ上げるか、唖然とするかだろう。

こればっかりは読者が実際にプレイして見てもらった方がいいだろう。動画サイトで見るだって? 馬鹿なことを言ってないで今すぐSteamかゲーム機を立ち上げるんだ!

デートイベントの後は携帯電話にパピルスの番号が追加され、主人公のいるエリアの情報を聞くことが出来る。台詞のテキスト量が膨大なため、こまめに電話するのがおすすめ。
アンダインとのデート後はエリア案内を2人で行う。


交友関係

  • サンズ
同居している兄。対照的な性格故に彼に対してイラつくことも多いが、お人好しさが災いしてか大抵はサンズの口の上手さの前に言いくるめられている。
ただ、パピルスもダジャレを言うあたりはさすが兄弟というべきか。

そんなパピルスのことをサンズは「リアルスター」(日本語版では「本物のスター」とも)と称するほど大事に思っており、
パピルスを殺した場合その後のサンズが絡むイベントはほぼ見られなくなるうえに、
最終的には「dirty blotherkiller(薄汚い兄弟殺し)」、日本語版では「このクソニンゲンが。」とまで言われてしまう。
彼が今際の時に口にするのも、パピルスである。

  • アンダイン
友人であり、戦闘の師匠。……だったのだが、現在では戦闘の稽古は料理へとすり替えられてしまっている。

これは決してパピルスに見込みがないからというわけではなく(上述のステータスの通り、パピルスの本来の戦闘能力は、他のモンスターと比べてもかなりのものである)、
彼の熱意に根負けしたものの、その心優しい性格故に、争い事には向いていないことに気が付いたからである。彼女曰く、「笑顔でズタズタにされるのがオチ」。その推測は、Gルートで実現することになってしまう。

……尤も、彼女の項目を見て貰えばわかると思うが、彼女の料理はとても料理とは言えない代物であるため、弟子のパピルスの作るスパゲッティの味も、一口で渋い顔になってしまうほど。
それでも見た目は普通のスパゲッティであり、サンズ曰く「来年には食えるものができる」ことから、料理の才能もあるようだ。

  • Annoying dog (うざいイヌ)

誰かって? ほら、あの作者の分身って言われている、小さいのことだよ!

どうやらパピルスの骨はうざいイヌのお気に入りらしく、戦闘中でも必殺技用の骨を持ってかれていく他、家の中に保存してある骨まで持ってかれる始末。
そして、サンズにトロンボーンで茶化される。

  • フラウィ
ちょくちょくパピルスと接触していたらしく、ウォーターフェルで発生するサンズとのデートイベント(グリルビーズでの食事)ではそのことを言及される。
ただ、サンズは「最後に聞いた言葉を繰り返すエコーフラワーを使って誰かがイタズラしているだろう」と推測している。本当はどこまで勘付いているかはこの時点では不明だが…
そしてPルートではパピルスを利用してトリエル、サンズ、アンダイン、アルフィーの4人をアズゴアと主人公の決戦の場に誘き寄せ、ニンゲンの魂と彼らのタマシイをいっぺんに手に入れるという狡猾なやり方を取って彼らを捕縛した。


エンディング

Nルートのエンディングでは、その身の振り方は多岐にわたる。
例を挙げると憧れの王国騎士団に入隊したり(但し戦わせてはもらえない)、メタトンのマネージャーになったり、地下世界の王になったりなど。

Pルートのエンディングではハイウェイをゴキゲンなでかっ飛ばすというを叶えてご満悦のパピルスの姿が見られる。そして、サンズに三輪車で追い抜かれる。


+ Gルートでは……
他のルートと同様主人公にパズルゲームで挑もうとするが、全てのパズルを無視するうえに手を塵まみれにしている主人公の様子に、流石に不信感を覚えるようになる。他のモンスターと違って、主人公のことは終始ニンゲンとして見ていたようだが…

そして、主人公が間違った道を進もうとしていることを確信し、それでも改心させるために自分と友人になることを持ちかける……

チェックしたりアイテムを使ったりしてもパピルスは動じない。

+ たたかう
主人公の放った攻撃はパピルスの体を一撃で破壊し、残された彼の頭部は悲しそうな表情で「こんなはずじゃなかった」と呟く。
それでも自分以外の誰かが主人公を正しい道へと導いてくれるはずだと告げ、最後まで主人公のことを信じながら塵になっていくのであった。
ちなみに空振りしてもパピルスは静かに見守ったまま。


+ みのがす
主人公がみのがすを選んだ場合、パピルスは内心主人公のことを恐れていたことを告白しつつも、友人となってくれる。
その後は他ルートと同様にデートイベントが進められるようになり、サンズとのデートも可能となる(その際、デートイベントの台詞の一部やサンズの台詞の一部が変化する)。
勿論Gルートの進行は失敗となる。
Gルートを進もうとした多くのプレイヤーはここで断念したことから、Gルートの門番と言われている。どんだけイイ奴なんだお前は。


+ 余談
遺跡をGルートで進んだ後、スノーフルでGルートのフラグを立てず(=Nルート)にパピルスに挑んで3回敗北した後、Gルートの条件を満たして挑むとGルートの会話ではなく戦う/戦わないの選択肢を出す会話が優先されるが戦闘はGルートのもの、という特殊な状況が発生する。
普通はパピルスからアクションを仕掛けてこないが、この場合のみこちらが空振りなどでいたずらにターンを浪費すると普通に攻撃を仕掛けてくるし普通に喋る。
そして最後の普通の攻撃が終わると枠に囚われたままゲーム進行が不可能になる。
あの兄にしてこの弟ありである。





DELTARUNEでは

サンズが言及するだけで、直接の登場はCHAPTER2現在はまだない。
一通り会話した後立ち去ろうとすると「友達のいない弟と友達になってくれないか」と言われる。
曰く引っ越してきたばかりとのことなので、まだ友達は出来ていないのだろうか。
また、サンズの自宅を調べると骨がガタガタ言う音がするという。荷解きでもしているのだろうか?
CHAPTER2ではサンズに「まだ会えない、会えるのは明日かもしれないし2年後かもしれない…」とはぐらかされる。








I MUST CAPTURE A HUMAN!
(ニンゲンを つかまえる のだッ!)



THEN EVERY ONE WILL,
(そうすれば にんき もの…)









NO! WAIT!! YOU'RE MY FRIEND! I COULD NEVER CAPTURE YOU!
(きさまは オレさまの ともだち! つかまえる なんて、 やな こったッ!)




「ついき しゅうせいは クールに やってくれよ、ニンゲン! オレさまの よう にな! ニャハハハ!」

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最終更新:2025年03月15日 15:20