STAR WARS フォースの覚醒

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STAR WARS フォースの覚醒 - (2017/10/19 (木) 10:18:57) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2017/10/19 (木) 00:03:40
更新日:2023/06/13 Tue 17:12:33
所要時間:約 20 分で読めます







遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・・


STAR WARS
EPISODE Ⅶ
THE FORCE AWAKENS






2015年に公開された、スター・ウォーズシリーズ第7作。監督はジェフリー・ジェイコブ・エイブラムス。配給会社はウォルト・ディズニー。
今やSF映画の古典的名作、神話とまで崇められるSWシリーズの再スタート地点、新三部作に続く続三部作の第1作である。




制作もろもろ

2006年にEPⅢの公開をもって完結したSWシリーズ。なんやかんや言われつつもサーガを完結させたジョージ・ルーカスは人生の岐路を迎えていた。
70歳近くなり、これからの作品制作と会社の運営をどうしていくのか。彼はかつて口にしていたエピソードⅦ以降の制作を考え始めていた。
ルーカスは、ルーカスフィルムの共同会長であり、『E.T.』や『ジュラシック・パーク』を手掛けた超敏腕ブロデューサーのキャスリーン・ケネディに後を託し、新三部作に比べれば少し引いた立場から制作を監督しようとしていたようだ。
同時に、今後について様々な友人・著名人にも相談していたらしい。ウォルト・ディズニーCEO、ロバート・アイガーもその一人だった。

2012年。EPⅠの3D編集版が公開されたこの年、ルーカスは自社・ルーカスフィルムをウォルト・ディズニーに40億ドルで売却。
SWシリーズの版権や制作権のほとんどを手にしたディズニーは高らかに新プロジェクトの始動を宣言。
エピソードⅦから始まり、外伝作品を挟みながら毎年一本のペースでSWシリーズを公開していくという、夢のようなプロジェクトである。3D編集版? 聞こえんなぁ?

2016年のインタビューによると、ルーカスは当初、制作総指揮としてEPⅦに関わるつもりだったらしい。
しかし事実上の監督も兼任していたEPⅤやEPⅥの頃とは違い、完全に外様のディズニーとの連携が上手くいかず、自らの限界を悟ることになる。
同時に、自分の脚本案もディズニー側から難色を示され、結局自分がトラブルの元になるのは御免だと決心し、完全に作品を手放すことにしたのであった。
新三部作が気に入らないファンからひたすらバッシングされ、ほとほと嫌気がさしたことも理由の1つらしい。

最も、当然というべきかルーカス本人は残念無念極まりないようで、流石に公開直後はあいまいな発言をしていたものの、同インタビューではシリーズの売却をどう思っているかを聞かれて「奴隷商人に売ったみたい…(笑)」と口を滑らせる。
どちらかというと自嘲のニュアンスだったが、こういう発言に敏感な米国では「【悲報】ルーカス、ディズニーを奴隷商人呼ばわりする」とプチ炎上し、ルーカスは一週間後に撤回・謝罪する羽目になった。


再起動

ルーカスが完全にEPⅦから離れたことで、新たな監督が招聘され、脚本は書き直された。
監督選考は例によって難航し、最終的に呼ばれたのは、当時『スター・トレック』のリブート映画を製作した新鋭気鋭のレンズフレアフェチ監督、J.J.エイブラムスだった。J.J.は「SW大好きだけど、よりにもよってスタトレ撮った俺がそっち行っていいの?」と困惑したらしいが、最後はディズニー側の熱烈オファーに応じた。
脚本はエイブラムスと、EPⅤ・EPⅥの脚本を手がけたローレンス・カスダンの共同執筆である。ルーカスの「一族の絆」を中心にしたメロドラマから、ディズニー側が望む「ファンムービー」路線へ舵が切られた。

恐らく最もファンを沸かせた情報は、ハン・ソロ、レイア・オーガナ、ルーク・スカイウォーカーを演じた三人の俳優が再び同役で出演することだろう。
予告編でハリソン・フォードが「帰って来たぜ」と言えば大歓声をあげ、予告編その2でキャリー・フィッシャーがコンマ数秒登場しただけで涙ぐむファンが続出した。
最後の最後まで映像が隠されていたマーク・ハミルは、公開前インタビューで「前に映画に出た時とは違い、とにかくネタバレしようとするバカタレが多いことが気が気でない(意訳)」と心配していた。ちなみにウェッジ・アンティリーズ役のデニス・ローソンにもオファーが行ったそうだが「うんざりしそう」との理由で断られたらしい。
音楽も勿論、シリーズ通して担当する映画界の巨匠ジョン・ウィリアムズが続投している。


ルーカスの脚本こそ蹴ったディズニーだが、SWというシリーズ自体は大事にしており、「映画の世界観にそぐわない」という理由で、いつものシンデレラ城ロゴをエンド・クレジットの後に回している。20世紀FOXのロゴとファンファーレが無くなってしまったのは寂しいが、即映画が始まるのでせっかちなファンにもあんしんだ。
また、新規客にも見てもらいやすくするためか、EPⅣ以来久しぶりに『EPISODE ○』がタイトルに含まれない。オープニングタイトルの「これまでのあらすじ」ではばっちり書かれているのでごあんしんだ。

日本ではいつも斜め下の宣伝をするディズニージャパンが過度の一般層受けを狙い、「愛」推しや『ワンピース』コラボ予告が極々一部で騒ぎになった。
結果的には芸能人吹き替えの起用もなく、つつがなく進行した。特に旧作からの続投組には、映像ソフト盤で吹き替えを担当した旧キャストを起用する心憎い気配りをしている。


評判

興行的には当然のように大ヒット。初日興行収入の米国最高記録を更新し、当時の世界歴代興行収入第3位にランクイン。日本でも2016年公開の外国映画トップの興行収入(116億3000万円)を得た。
批評家の評価も押しなべて高く、視聴者からも「普通に面白かった」「新作として素晴らしい」と好評。
……が、その割には「悪くはないがそこまで良くもない」「期待はずれの駄作」などとダメ出しする視聴者もそれなりに見受けられる。

一番の不評点は「EP4の焼き直しに過ぎない」という所。リブート作ということで原点回帰を意識したのか、はたまたEPⅠが「コレジャナイ」と叩かれたからか、全体的に無難にまとまりすぎている感がある。
そういえばJ.J.の野郎、ジャー・ジャー・ビンクスの頭蓋骨を砂漠においておこうとか言ってましたね
ルーカスもJ.J.ら新スタッフの頑張りは大いに評価しつつも、「レトロ映画」を作ろうとするディズニーの姿勢にははっきり苦言を呈していた。新三部作である意味大いに外した彼が言っても説得力があるんだかないんだか……。

「新キャラの魅力が薄い」という意見もある。無難すぎる女主人公レイ、中盤まで自分勝手でヘタレのフィン、詰めの甘さと豆腐メンタルで悪のカリスマ性が皆無のカイロ・レン、そして文字通りゴミクズ同然に扱われたファズマ。押しが弱い彼らをハン・ソロとチューバッカの活躍がすべて持って行ってしまっている所がある。
ただし、裏を返せば、これは続編での成長に大いに期待が持てるということでもある。これまでの作品の主役に比べてどこか大人になりきれていない彼らが、光の道を行くか暗黒に墜ちるのか、いい意味で予想がつかない。

他にも「話の展開が雑」「詰め込み過ぎ」「上映時間の割に物語が余り進んでいない」という声もあるが……。
脚本についてはこれは新三部作以降言われていることだし無問題。粗も少し考えれば引っ掛かる程度なので、頭空っぽにして楽しむのが吉。娯楽作なのだから。
物語展開については第一作という都合上、やむを得ないだろう。かつてのEPⅠと同じく、三部作完結後の再評価を楽しみに待とう。

良くも悪くも堅実すぎて、地味。古参ファン受けを狙いすぎて微妙に滑った感がある。
逆に、ここからSWワールドに入る人には安心して勧められるようになっている。旧三部作を先に観るか、新三部作から通して観るかで印象が大きく変わってくるSWシリーズだが、旧三部作を長すぎる前日譚として、新三部作やクローン・ウォーズをジェダイ神話として楽しめる新しい見方が出来るようになったわけだ。




ストーリー

銀河帝国の崩壊によって、銀河は一応の平穏を取り戻していた。しかし、帝国の過激派残党である「ファースト・オーダー」は日に日に勢力を拡大し、
レイア・オーガナ将軍が率いるレジスタンス組織と火花を散らしていた。
一方、最後のジェダイとなったルーク・スカイウォーカーはジェダイ騎士団を復興させるべく、フォースを学ぶ道場を作る。
しかし、暗黒面に墜ち、ファースト・オーダーに迎合した者達の反乱によって道場は壊滅。
失意のルークはわずかな手がかりのみを親しい者に託し、人々の前から姿を消した。

帝国と反乱同盟軍の一大決戦から30年。最早フォースが遠い伝説となった時代。
ファースト・オーダーの機動歩兵であるFN-2187は、無辜の民を虐殺する組織に嫌気がさし、囚われていたレジスタンスのパイロットと共に脱走する。
撃墜され、一人砂漠の惑星ジャクーに降り立ったFN-2187は「フィン」と名を変え、安息の地を求めて逃亡する。
同じころ、ジャクーに暮らす廃品漁りの少女・レイは、BBタイプのアストロメク・ドロイドと出会う。
そのドロイド・BB-8はレジスタンスの極秘任務を帯び、ルークの所在地の手がかりを所持していた。

数日後、レイとフィンは廃品市で出会うが、そこへフィンの始末と「ルークの地図」回収のため、ファースト・オーダーの戦闘機隊が来襲する。
市場の隅に放置されていたポンコツ高速艇を強奪し、宇宙へ飛び立つレイ、フィン、BB-8。新たなる伝説が目覚めた瞬間であった。


物語の舞台

◆惑星ジャクー
惑星タトゥイーンによく似た、というかいくらなんでもタトゥイーンすぎる、銀河系辺境の不毛な砂漠の惑星。本作のスタート地点。
エンドアの戦いの1年後に新共和国と帝国残党の戦いが行われ、多数の兵器が墜落した「船の墓場」が点在している。
現在ではそれを漁るスカベンジャー達の聖地と化し、ハット族がジャンク屋の入植地を仕切っている。
原住民たちの聖なる村も各地に点在している。その中の1つであるトゥアナル村はジェダイ伝説を崇める「フォースの教会」の中心地であった。

◆惑星タコダナ
銀河系中遠部の端に位置する、水と山岳地帯に覆われた惑星。銀河系辺境への遠征拠点として知られ、太古の昔にはジェダイとシスの戦争の舞台にもなったらしい。
裏社会では女海賊カナタの拠点としても知られる。様々なアウトローが彼女の城に逗留し、情報交換やギャンブルに興じている。

◆惑星デイカー
イリーニウム星系に属するレジスタンスの本部惑星。ぶっちゃけ木が減ったヤヴィン

◆スターキラー基地
ファースト・オーダーの拠点である惑星。……惑星?
その実態は、針葉樹林と雪原に覆われた1つの寒冷惑星をまるまる超兵器に改造した移動要塞。つまりデス・スターとエンドアのキメラ
近場の恒星からエネルギーを吸い取り、惑星全体を強力な防御シールドで覆い、ハイパードライブ航行まで行う。
地表に穿たれた直径数十キロの砲口から放たれるエネルギーは、ハイパースペースを通過して飛翔。複数の惑星を同時に貫き、爆砕させる。


基礎用語

◆ジェダイの騎士
2万5千年の長きに渡り、銀河共和国を守護してきた戦士達。万物に宿る力「フォース」と共に歩み、光線剣「ライトセーバー」を振るう。
ファースト・オーダーによる造反劇と、唯一生き残ったルークの失踪を経て、その存在は伝説と同義になりつつある。

◆フォース
森羅万象に宿る不思議な力。素質のある人物は訓練を積むことで、このフォースを自在に操れるようになる。
具体的には瞬間的な未来予知や透視能力、対象の精神操作やサイコキネシスによる攻撃など。
現在ではおとぎ話と同義になりつつある概念だが、悪と戦う者達の間では「フォースと共にあれ」「フォースが共にあらんことを」という言いまわしが激励の文句として使われることもある。

◆ファースト・オーダー
単に「オーダー」とも。新共和国との和平を良しとせず、銀河系辺境部へ逃亡した旧帝国残党や、その支持者たちが結成した組織。
ダークサイドのフォースに通じる「指導者」スノークが率いる。
規模自体はかつてと比べ物にならないが、旧帝国の機密情報をごっそり持ちだせたことで、軍事面に限ればむしろ前よりも進歩した状態になった。
人材を確保するため女性士官も登用するようになったが、相変わらずエイリアン種族はいない。子供を拉致して兵士にする外道行為もしている。
日和見主義の新共和国からほとんど放置されていたのをいいことに勢力を拡大し、今や銀河系の覇権を争える規模にまで成長してしまった。
旧帝国よりも遥かにナチ臭がキツイのは気のせいだろうか。

◆銀河共和国
旧反乱同盟軍を母体として創設された新たなる統治組織。特定の首都惑星は設けず、加盟惑星間での輪番制になっている。現時点の首都はホズニアン・プライム。
帝国との和平協定を結んだあとは急速に日和見化が進み、ファースト・オーダーに内応する者のロビー活動も相まって、彼らを過小評価して内政に勤しみすぎている。長い帝国支配の反動と考えればわからないでもないのだが……。
一部の加盟者や、軍縮で行き場を無くした旧軍人はレジスタンスへの援助を行っている。

◆レジスタンス
軍縮路線に反発し、共和国を辞したレイア・オーガナが設立した軍事組織。辺境部の惑星デイカーに本拠地を置いている。
旧反乱同盟軍からスターバードのエンブレムを引き継ぎ、装備も旧来からの改良品を用いている。
はっきり言ってファースト・オーダーにはかなり劣勢で、レイアは双子の兄ルークの助けを求めている。

◆ニーマ・アウトポスト
惑星ジャクーの廃品市。ジャクーの戦いの後、原住民やハット族を初めとするならず者たちが集まってできたもの。

◆マズ・カナタの城
惑星タコダナのとある湖のほとりに位置する古城を改造した物。中は「政治と戦争禁止」のルールの元、幾多ものアウトローが集っている。

◆スカイウォーカーのライトセーバー
アナキンが造り、ルークが託され、そして失われたはずの青いライトセーバー。
どういう訳か、30年が経った現在ではマズ・カナタのコレクションの一つになっている。




登場人物

※(演者/吹替担当)表記※

味方サイド

○レイ(デイジー・リドリー/永宝千晶)
ジャクーで廃品回収をして生計を立てている少女。育った環境故に口数少なく、ぶっきらぼうだが、根はやさしい。拾った反乱軍ヘルメットや花飾りを大切にしている女の子らしい面も。
5歳の頃に「必ず戻る」と言って惑星を出た両親を待ち続けているが、心の奥底ではもう二度と会えないことを察しており、それがどことなく暗い雰囲気に繋がっている。
廃品回収の腕はよく、本人も自画自賛している。幼少期から色々な保護者(≒ヤクザ)の元を転々としてから独立し、放棄されたAT-ATの居住区をねぐらにする。
メカや操縦の知識にも長け、自分で組み上げたスピーダーを乗り回している。我流ながら棒術や剣術の腕もいい。そして実はフォース使いとしての素質を秘めており、物語の中で覚醒していく。

○FN-2187(フィン)(ジョン・ボイエガ/杉村憲司)
丸まっこい黒人のファースト・オーダー機動歩兵。同僚からは下の数字をもじって「エイトセブン」と呼ばれていた。
幼少期に実の家族の元から拉致され、機械の様な名前を与えられて生きてきた兵隊。トゥアナル村の掃討で仲間の死と村人の虐殺に恐怖し、脱走を決意。
その道中でポーから「名前が呼びにくい」ということで、FNをもじって「フィン」と呼ばれるようになり、自分もそう名乗るようになる。
乗り物の運転は上手くないが、一兵士としての能力は結構高い(実は訓練課程主席)。しかし性格面はかなり未熟で、その場しのぎの嘘をついたり、衝動的に怒り散らしたり、場当たり的に対応する子供っぽいところがある。虐殺が嫌で脱走した割にはかつての仲間を容赦なく砲撃するなど、当初は自分だけが助かりたいあまりの行動にでることも多い。
ただ、本質的には「何が善で何が悪か判る、優しい奴」であることは確か。使命のために戦うポーや、人生の先輩ハン、気になる女の子レイとの出会いによって、やがて真の戦士へと覚醒していく。

○ポー・ダメロン(オスカー・アイザック/小松史法)
レジスタンスの若きエースパイロット。コールサイン「ブラック・リーダー」として、専用の黒いXウイング「ブラック・ワン」を駆る。
エンドアの戦いでAウイングを駆った母と、同じく地上部隊に参加していた父の間に生まれたサラブレッドで、当初は新共和国軍に入隊。しかしファースト・オーダーの脅威を感じとり、オーダー打倒のためにレジスタンスへ身を投じた。
本作では数少ない真っ当な好青年であり、レイアからの信頼も厚い。出会ったばかりのフィンともすぐに打ち解け、兄貴分として自らのジャケットを譲り渡す。
操縦の腕はかつてのアナキンやハンにも負けず劣らず。劇中ではTIEファイター9機を秒殺する滅茶苦茶なテクニックを披露している。

○BB-8
全高0.67mのBBユニット・アストロメク(修理)ドロイド。白とオレンジの小さな雪だるま風のマスコット。ポーの相棒。
(メタ的な意味で)前任者のR2-D2同様、表情豊か(?)で芸達者。固定用ワイヤーでスパイディごっこをしたり、バーナーの炎を親指に見立ててグッドサインを出したりする。

○ハン・ソロ(ハリソン・フォード/磯部勉)
ご存じソロ船長。旧大戦の英雄で、戦後はレイアと結婚して1児も設けた彼ではあるが、現在は養育の失敗と仕事の重責から逃げ出すように家庭を放棄し、しがない密輸業者に逆戻りしてしまった。愛機ミレニアム・ファルコンも盗まれた現在は、チューイと一緒に貨物艇エラヴァナ号を動かし、怪しげな生物を捕まえたり、借金取りに追われたりしている。成長しねーなこの人は!
偶然ファルコン号と再会を果たし、その過程で転がり込んできたレイとフィンの保護者役を務めることになる。今作で改めてダメ人間であることを知らしめた彼だが、歴戦の戦士としてのカンは鈍っておらず、レイの才能を見出して副操縦士にスカウトしたり、ふらふらしているフィンを激励したりする。

○チューバッカ(ピーター・メイヒュー/スタント:ヨーナス・スオタモ)
ご存じチューイ。毛むくじゃらのウーキー族で、ハンの長年の相棒。
今作でも変わらずハンやレイ、フィンのサポートを行うが、アクション面での活躍が大幅増加。愛銃ボウキャスターの破壊力も存分に描かれる。
彼の奮戦ぶりと慟哭に思わず涙した観客も多いのではなかろうか。

○レイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー/高島雅羅)
ご存じレイア姫。かつてのロールパン髪女も今や美しい老婦人となった。しかし、戦う意思は往年のまま。
ファースト・オーダー危険論を唱え続けた為に主戦論者のレッテルを張られ、共和国を辞してレジスタンスを指導する。
一方、彼女もハンとの間に設けた子供を上手く育てることが出来ず、やがて仕事に逃げるようになり、そのことを深く後悔している。

○ロー・サン・テッカ(マックス・フォン・シドー/有本欽隆)
ジャクーのトゥアナル村に暮らす、フォースの教会の中心人物。
ジェダイではないがフォースの強い信望者であり、クローン大戦の時代からフォースの教会の活動を続ける傍ら、ジェダイの伝承を記録していた。
ジェダイ騎士団の復興を目指すルークにも協力したことがあり、その縁でルークの地図を託されていた。
いかにも老オビ=ワンっぽい感じだったが、最序盤であえなく処刑されてしまう勿体ないキャラクター。スピンオフでの補完に期待したい。

○マズ・カナタ(声:ルピタ・ニョンゴ/杉本ゆう)
齢1000歳を数える老エイリアンの女性。現在はタコダナの湖畔に砦を築き、同業者や流れ者相手の宿場と賭場を経営している。
数々の武勇伝から“海賊の女王”の異名を持ち、同業者からの信頼も厚く、彼女を恩人とする者も多い。
フォースの信望者でもあり、砦の地下室に放り込んである長年のコレクションの中にはジェダイゆかりの品も多い。帝国時代にはそのコネクションと物品を帝国当局に狙われ、信頼できるエージェントを雇って帝国と暗闘を続けていたとかなんとか。
ハンの紹介で訪れたレイには、フォースの存在と故アナキン・スカイウォーカーのライトセーバー、そしてフィンには戦いの心構えを教授し、2人の人生の転機となる。

○C-3PO(アンソニー・ダニエルズ/岩崎ひろし)
ご存じ金ぴか。今もレイアの傍に付き従う。

○R2-D2
ご存じR2ユニット。今作ではルークの地図情報の一部を抱えたまま休眠状態。


敵サイド

カイロ・レン(アダム・ドライバー/津田健次郎)
ファースト・オーダーの最高指導部に繋がるダーク・ジェダイ。29歳。ルークを裏切り、仲間のジェダイ候補生を皆殺しにした張本人。
気色悪い不気味なマスクをかぶり、仕上がりが雑な古代シスの構造を模したライトセーバーを振るう「ジェダイ・キラー」。フォース使いとしては凄腕だが、ジェダイの修行を満了していないため、真のジェダイにも、真のダーク・ジェダイのどちらにもなりきれずに苦悩する「等身大の悪役」。
その不安定さと如何にもなもやし野郎っぽさ故に、存在自体がネタになりかけている続三部作のニューホープ。詳しくは個別項目をチェックだ!

●アーミテイジ・ハックス(ドーナル・グリーソン/川本克彦)
ファースト・オーダーの前線司令官。旧帝国のアケニス士官学校の指導者だった父親を持ち、成人してオーダーを束ねるようになってからは父の訓練メソッドを導入。烏合の衆だったオーダーを一躍強化させた立役者である。
カイロとは犬猿の仲で、最高指導者スノークを前にして足を引っ張り合う毎日を送る。
原語版の演説シーンは絶妙にナチ臭い鬼気迫る迫力なので必見。

●スノーク(アンディ・サーキス/壤晴彦)
ファースト・オーダーの最高指導者。どこかに潜んでおり、巨大なホログラム映像のみで登場する。
カイロを暗黒面に誘惑した真の黒幕と目されているが、彼自身の正体や出自は全て謎に包まれている。

●ストームトルーパー
お馴染み、白と黒の装甲服を着た機動歩兵。旧帝国時代から細部が改良されている。
とあるシーンでは6代目007役のダニエル・クレイグが中の人を演じている。『スペクター』の撮影中にスタジオ見学に訪れ、その縁でカメオ出演することになったらしい。

●キャプテン・ファズマ(グェンドリン・クリスティー/斉藤貴美子)
クローム加工された装甲服を纏う、トルーパー部隊のトップ。素顔は分からないが実は女性。
公開前から大々的に紹介され、強キャラ感を出していたが……とどのつまりボバ枠だった。その活躍のしょっぱさは実際に作品を見て頂きたい。

●グアヴィアン・デス・ギャング / カンジクラブ
宇宙を股にかけるごろつき共。ハンの借金主で、代表グループがエラヴァナ号に乗り込んでくる。


その他

○ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)
ご存じ前章(製作順で言えば前々章)の主人公。バラバラにした地図データを残すという構ってチャン全開の行動をした後、失踪した。
最初のジェダイ寺院を探しに行ったのでは、と推測する者もいるが……。

●アンカー・プラット(サイモン・ペグ/辻親八)
ニーマ・アウトポストのボス。レイの元保護者の1人でもある。
レイの実力は買っており、独立した彼女の元に用心棒を派遣するなど、事実上の支援者になっている。
ただしあくまでも利用価値があるから彼女を重宝しているのであって、時には彼女の儲けを平然とハネようとする。

○オビ=ワン・ケノービ(声:アレック・ギネス/ユアン・マクレガー)
ご存じ前々章(製作順で言えば前章)の主人公。本作では回想シーンにおいて声のみ登場。
声優はもちろん、かつて彼を演じた故アレック・ギネスとユアン・マクレガー。マクレガーの台詞は新録。ギネスについては過去の音源を加工して喋らせている。

○ヨーダ(声:フランク・オズ)
ご存じリトルグリーンフレンド(by皇帝)。本作では回想シーンに(ry
こちらも声優はフランク・オズ。新録もされたが、結局はEPⅤの音声が使用されている。



メカニック

○ミレニアム・ファルコン号
ご存じ「銀河系最速のガラクタ」。コレリアン・エンジニアリング社のYT-1300貨物艇を改良した高速艇。
エンドアの戦いの後にハンの手を離れ、現在はアンカー・プラットが保有している。レイ曰く「何年も前から置きっぱなし」。
エンドアの戦いで破損したパラボナアンテナは新型に挿しかえられているが、他は旧三部作の造詣を忠実に再現している。
古臭すぎて逆に浮いているブラスターの照準器や、デジャリック・ホロ・ゲームの描写に感動したファンも多いのではないだろうか。

○エラヴァナ号
コレリアン・エンジニアリング社のバリーン級重貨物船。ファルコン号を手放したハンとチューイの新たな船。
重貨物船というだけあってペイロードは大きく、ファルコン号を呑みこむように収容できる。

○T-70 Xウイング・ファイター
レジスタンスが使用する新型Xウイング。ここでの「新型」とは映像作品としての意味合いで、作中設定としては既に最新型のT-85が登場しており、実は旧型化している。
レジスタンスは独自に機体を生産するほか、軍や元老院のシンパから型落ちした機体を提供してもらうことで辛うじて戦力を維持している。
Sフォイル戦闘翼の一部が切り抜かれ、エンジン・ナセルが延長。全体的に細身の流線型になるようにリデザインされ、技術進歩を感じさせてくれる。

○レイのスピーダー
ジャクーでレイが乗りまわしている1人乗りのスピーダー・バイク。彼女の手作り。
デザイン性をガン無視した、消しゴムか冷蔵庫を横倒しした武骨極まりない外見が特徴。


●リサージェント級巡洋戦艦「ファイナライザー」号
インペリアル級スター・デストロイヤーの流れを組むファースト・オーダーの最新鋭宇宙戦艦。
和平協定による新型艦開発禁止条項を無視し、闇取引したメーカーが密かに設立した子会社によって仕上げられた。
外見はインペリアル級、エグゼキューター級をミックスした感じで、インペリアル級の2倍近いサイズになっている。横幅が広くなり、ブリッジも潰れたような形になった。防御シールド、火器管制システムの全てが改良され、同時代の最強戦闘艦として君臨する。
流石に現在のオーダーでは大量生産できず、数はまだまだ少ない。ファイナライザーはその内の1艦で、ハックス将軍とカイロの旗艦として運用されている。

●ファースト・オーダー TIEファイター
人的資源を大事にしなければならないオーダーは、旧帝国軍の主力機・TIEファイターにも改良を加えている。やっぱり和平協定による新型機開発禁止条項を無視し(ry
TIE/fo型は標準機種。これまでのTIEからソーラーパネルが小型化された以外に外見上の変化はないが、機動力が強化された上に、なんと防御シールドと脱出装置を搭載している。
TIE/fs型は特殊部隊用の2人乗り機種。動力源がグレードアップされ、機体下部に回転式の武装ユニットを追加搭載。機体の前後へブラスター&ミサイル攻撃が可能になっている。更にコクピットも与圧され、宇宙服無しでの操縦も可能。こんなTIEがあっていいのか!?

●ユプシロン級コマンド・シャトル
カイロがファイナライザーとの地上連絡用に使っているシャトル。それだけ。








THE CIRCLE IS NOW COMPLETE――
A LONG TIME AGO・・・・:EPISODE Ⅲ REVENGE OF THE SITH
BEFORE:EPISODE Ⅵ RETURN OF THE JEDI



THE STAR WARS SAGA CONTINUES――
NEXT:EPISODEⅧ THE LAST JEDI



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