STAR WARS エピソードⅢ シスの復讐

登録日:2017/09/24 Sun 20:42:12
更新日:2023/11/14 Tue 21:42:09
所要時間:約 25 分で読めます




遠い昔、はるか彼方の銀河系で‥‥


STAR WARS
EPISODE Ⅲ
REVENGE OF THE SITH







2005年に公開された、スター・ウォーズシリーズ第6作。監督はジョージ・ルーカス。配給会社は20世紀FOX。
新三部作の第三作目にして、前日譚(プリクエル)シリーズ、およびスター・ウォーズサーガ全体の完結編として製作された。






概要

新三部作の終わり、そして旧三部作への橋渡し

前日譚である新三部作の最後を飾るものとして、避けては通れない題材があった。そう、当然、銀河共和国の終わり、そしてダース・ヴェイダーの誕生である。
今作はそれを徹底的に描き、そして旧三部作の始まりであるEP4へと繋げなければならない。
そのため、ルーカスは前2作よりもはるかに力を入れて描く必要があった。
脚本はルーカスが納得がいくまで練り上げる必要がある。だが、監督業である彼の執筆作業は思うように進まなかった。
そこで、プロデューサーのリック・マッカラムは制作現場が再撮影しやすいデジタル撮影中心である利点を生かし、撮影ギリギリまでに脚本執筆を行い、
その都度撮影して、気に入らなければ撮り直すという製作方針をとった。
EP2の時点でデジタル撮影へのこだわりを見せ始めたルーカスは、今作の製作効率化をもってしてフルに活用したのである。

元よりルーカスは今作をもってスター・ウォーズが完結し、ダース・ヴェイダー/アナキン・スカイウォーカーの内面を描き切ることで旧三部作の新しい側面を打ち出すという目的があった。
アナキンを中心とした物語をパズルとして表現するならば、本作は最後のピース。妥協するわけにはいかないのである。



有終の美、伝説の完結

興行成績は公開初日で5000万ドルを突破し、歴代2位の記録を打ち立てた。
最終的に全米興行収入は3億8千万ドルとなり、2005年の全米映画興行収入トップを記録。

批評家受けの悪かった前2作と比較しても、今作の評価は非常に高く、「新三部作の最高傑作」との呼び声が高い。
DVDの解説でも、共和国元老院の描写は古代ローマ帝国における民主政治の崩壊と帝政による独裁への移行を意図して描いたものであり、
前2作で散りばめた全てのピースが埋まる、集大成たる作品である。

惜しむファンの声も高い中、スター・ウォーズシリーズは今作をもって完結を銘打たれ、映画界の伝説と化したのだ。

今作以降、スター・ウォーズシリーズは2008年より、3DCGアニメ『クローン・ウォーズ』が細々と放送されていくに留まっていた。
しかし、2012年10月、大手エンターテインメント企業ディズニーがルーカス・フィルムを買収し、事態は急転することとなる…。





ストーリー

クローン大戦勃発から3年。分離主義者と銀河共和国軍・ジェダイ騎士団との戦いは激化の一途を辿った。

ある日、分離主義者の艦隊がコルサントを強襲し、共和国の代表であるパルパティーン最高議長が拉致されてしまう。
コルサントの上空で激しい攻防戦が行われる中、ジェダイ騎士団の英雄、オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーはパルパティーンの救出に向かう。
辛くもパルパティーンを救出した2人であったが、アナキンは追い詰めた仇敵・ドゥークー伯爵を、パルパティーンの命令で殺してしまう。
動けなくなった相手を殺した罪悪感を引きずるアナキンを、更なる凶報が襲う。秘密の妻・パドメが死の危険に瀕する予知夢を見たのだ。

大戦終結の兆しが見え始めた中、ジェダイ騎士団はパルパティーンに疑惑の目を向けていた。この短期間で、彼には余りに多くの権限が集まりすぎていた。
評議会はアナキンにパルパティーンのスパイを命じるが、彼を尊敬するアナキンは命令に納得できず、ジェダイ全体への不信感を抱く。
その心の隙間に入り込むように、彼の悩みを見抜き、「ジェダイには出来ない、死を克服する方法」をちらつかせるパルパティーン。

やがて固い絆で結ばれた師弟が任務の都合で離れ離れになった時、全ての崩壊は始まった。
明かされるシスの素顔、新たなる暗黒卿の誕生、そして銀河共和国の終焉――
暗黒へと突き進むサーガは、2つの希望の誕生で終わる。






物語の舞台

◆コルサント
銀河共和国首都惑星。今作では物語の大半がここで展開される。
今作ではパルパティーンを誘拐しに来た艦隊と共和国軍が低軌道で大激戦を繰り広げた。戦艦や戦闘機も多数撃墜されたため地上への被害は甚大。
空港にも戦艦インヴィジブル・ハンドが不時着したため大損害である。
そして、シスが水面下で蠢き銀河共和国を支配してた巣窟でもあり、その顔を出した今、数千年にもわたった共和国、ジェダイを終わらせた場所でもあった。

◆ウータパウ
辺境に位置する、乾燥した縦穴で覆われた惑星。地殻変動により乾燥した大地の中に無数の穴が開き、縦穴内に都市と海洋を形成した。
長身の上流階級部族パウアンと、小柄な労働階級部族ウータイの二種族が住んでいる。
原始的な文明を築き戦争にも中立を示していたが、分離主義者に制圧され彼らの新しい拠点とされてしまった。

◆キャッシーク
森林と湖に覆われた密林惑星。類人猿種族ウーキーの故郷であり、ロシールの木と呼ばれる大木の上に集落を形成している。

◆ムスタファー
宇宙に誕生したばかりで絶えず活動する活火山とマグマに覆われた赤い惑星。一応原住民もおり、鉱物採掘にせっせと取り組んでいる。
レアメタルであるマーカナイトの同素体の産地であるため、分離主義者に属する産業企業テクノ・ユニオンが所有し鉱物工場が稼働している。
追い詰められた分離主義者の最後の逃げ場となったが、新しいシス卿により彼らの墓場となってしまった。そして変貌してしまった弟子と師の運命の戦いの場となる。



基礎用語

◆クローン大戦
ジオノーシスの戦いを発端として始まった、分離主義勢力改め独立星系連合と銀河共和国間の戦争の通称。
共和国の主力戦闘力としてクローン・トルーパーが用いられたことからこの名が付けられた。
共和国軍にはジェダイ騎士団の指揮も加わったが、騎士団の中にドゥークー伯爵に賛同して分離主義者側に加勢する者も現れ、戦争は激化の一途を辿っていった。


◆非常時大権
クローン戦争開戦時にパルパティーン総合議長に与えられた権限。
緊急時には元老院の採決なしで法律の改正、軍の武力行使を命令できる。
当初絶大な支持を得ていたパルパティーンを全面的に信頼していた結果として「何をもって非常事態と定義するか、期限を何時までにするか」
といった重要な条項が抜け落ちていたため、議長が非常事態だと言い張ればこの特権が半永久的に持続してしまう。
万事の裁量が議長の思うままになってしまっていた。
クローン戦争時にあまりにこの権限が多発されるようになったため、ジェダイ騎士団や一部の元老院の間では不信と反感を買うようになった。

◆2000人の嘆願書
未公開シーンのみ登場。非常時大権を元老院に帰すためにパルパティーンに提出された、反対派元老院議員の嘆願書。
銀河帝国樹立時には、署名者が反乱因子として次々と逮捕されている。
2000人の議員達にとって、パルパティーンの良心を信じる善意に根差した民主主義に基づく一手だった。
しかし、パルパティーンに悪用される可能性も僅かであれ有り得ると危惧したパドメら主要メンバーが再考した結果、当初署名する予定だったベイル・オーガナやモン・モスマといった後世の主要人物達は敢えて署名を控えて、後に降りかかる災難から生き延びた。
パルパティーンはこれを「ジェダイのクーデターに与する犯罪者達の名簿」と称してアナキンにも開示し、それと共にパドメもこの嘆願書に名を連ねていると告げた。
これにより、アナキンは妻に対する不信を抱くと共に「自分が妻の分も議長に忠誠を尽くして、何としても妻を濡れ衣から救わねばならない」と思い詰めて、夫婦の心理的距離感は広がってしまった。

◆オーダー66
パルパティーン議長改め銀河帝国皇帝によってクローン・トルーパーに出された緊急命令。内容は「ジェダイ騎士団の皆殺し」。
元より、クローン・トルーパーは遺伝子レベルで上官の命令に忠実に実行するよう刷り込まれている。
そのため、彼らはクローン戦争中苦楽を共にしたジェダイ騎士たちを感情を伴わず、かつフォースの機微を察知されず疑いをもたれることなく殺害することが出来た。
この命令により、戦場に派遣されたジェダイのみならず、ジェダイ聖堂にいたジェダイ、幼年パダワンを含めてほとんどが殺され、ジェダイ聖堂も焼かれジェダイの歴史は終焉を迎える。
なお、オビ=ワン・ケノービやヨーダ以外の難を逃れたジェダイも100人程度と僅かながらも存在した。

◆銀河帝国
権力を増大させ、分離主義者や反逆者であるジェダイ騎士団を一掃したパルパティーンが打ち出した、銀河共和国の新たな統治体制。
各星系に総督と呼ばれる統治者を置き、配下にトルーパーによる軍隊を設置、武力によって市民を制圧する。
このあからさまな独裁政権は、肥大化した権力欲に支配され、かつ分離主義者という共和国の敵を一掃し有頂天となったほとんどの元老院議員にとっては歓迎される事態となっていた。
ある意味既に皇帝に近い権限をパルパティーンは保持していたし、それでも彼は善意の人だった。だから今更彼が皇帝を名乗り帝国を建立しても、事態が悪化することはないだろう。
殆どの議員は未来をそのように楽観視して、自分達が何を歓迎してるかも理解しないままに民主主義の死を万雷の拍手をもって受け入れた。
それほどまでに、シスの暗黒卿の前準備は周到だったのである。






登場人物

ジェダイ騎士団

○/●アナキン・スカイウォーカー/ダース・ヴェイダー
(演:ヘイデン・クリステンセン/吹替:浪川大輔)(マスク装着後の声:ジェームズ・アール・ジョーンズ/吹替:大平透)
新三部作の主人公、そして実質、全6作の主人公。
クローン戦争で先陣を切り、マスターと共に戦場を駆け抜けた23歳のジェダイ騎士団の英雄。ライトセーバーの色は青。
ドゥークー伯爵に斬られた右腕は義手となり、右目には戦争時に切り傷が出来た。
小説版やレジェンズの設定では、数多の戦いをオビワンと共に乗り越え、共和国のプロパガンダを通して、絶対に勝たねばならない戦いに駆り出される共和国の希望の星として人々に知られる存在となっていた。
妹弟子をとった経験を経たためか、開戦時よりは落ち着き、マスターのオビ=ワンと息の合ったコンビネーションで活躍し、互いに信頼し合っていた。
一方で相変わらず精神的に不安定な面もあり周囲のジェダイ騎士からは不安視されていたが、「フォースにバランスをもたらす者」の予言やその実力と実績から期待を向けられている。
禁欲が義務付けられるジェダイ騎士団の目を盗んで結婚したパドメとも順調で、子供も授かり絶頂に立つ。
しかし、パドメの死の予知をきっかけに愛する者を再び失う恐怖に苛まれ、さらに尊敬するパルパティーンへのジェダイ評議会からの疑念によりジェダイそのものへの不信感を募らせていく。
そこをパルパティーンに付け込まれ、「死を克服する方法」を習得すると言われ自らの正体を明かした彼に誘惑される。それは暗黒面(ダークサイド)への誘惑に他ならなかった。
そして、メイス・ウィンドゥの刃からパルパティーンを守った時、己の全てが崩壊し、新しいシス卿「ダース・ヴェイダー」として生まれ変わる。

クライマックスで登場したヴェイダースーツは演じたヘイデン・クリステンセン本人が装着している。身長が合わなかったためシークレットブーツを着用したとのこと。

オビ=ワン・ケノービ(演:ユアン・マクレガー/吹替:森川智之
新三部作のもう一人の主人公。
大戦を経て老成した38歳のジェダイ・マスター。ライトセーバーの色は青で、師弟お揃いである。
クローン戦争の最中で無茶をしつつも実力をつけてきた弟子のアナキンをパートナーとして認め、固い絆で結ばれていた。
アナキンを信じてコルサントに置き、グリーヴァスの追跡のためにウータパウへと向かって凄まじい追走劇の末に彼を仕留めることに成功するが、それは運命の分かれ目だった。
その裏で弟子は着々と暗黒面にほだされ、自身もオーダー66の発令により危うく抹殺されそうになったが湖に落ちたため助かり、同じく脱出したヨーダと合流、共和国の異変と弟子の堕落に気付く。
自身の見落としに気付き、アナキンに会いに向かったパドメのシャトルに密かに乗り込み、宿命の対決を迫られる…。

今作では最終奥義ブラ=サガリやチノ=リをフルに活用。エレベーターやムスタファーで大いに活躍する。

ヨーダ(演:フランク・オズ/吹替:永井一郎)
ジェダイ騎士団の長老にして最強クラスのマスター。
次第に存在を現し始めるシスの暗黒卿の存在をパルパティーンに感じ取り、彼がシスと繋がりがあると察知、シスとの決戦を覚悟する。
その最中でウーキーの加勢のためにキャッシークに派遣されるが、その隙をつくようにオーダー66が発令し、ウーキーたちの助力で脱出に成功する。
その後、オビ=ワンと合流してコルサントに戻った彼は、正体を現したパルパティーンとの決戦に挑む。
なお、ジェダイの粛清により歴史が終わりを告げたことについては一種の諦観の意を示していた。
未公開シーンでは、特に重要なシーンが多い。
アナキンから愛する人を失わないための相談を受けるが、「運命を受け入れるしかない」という悟りの境地に至った答えでアナキンに反感を買われている。
また、パルパティーンとの戦いを通して、自分を含めた従来の教育方針で鍛えたジェダイでは真の暗黒卿には勝てないと悟り、自分も新たな修行に就くことと、希望の双子を人の手に託す決意を固めた。

メイス・ウィンドゥ(演:サミュエル・L・ジャクソン/吹替:玄田哲章
冷静沈着だが戦いとなると熱くなりやすいジェダイ騎士。
権力を増していくパルパティーンを不信に思い、彼の元にアナキンをスパイとして派遣。
その後、アナキンの報告でパルパティーンがダース・シディアスその人であると発覚し非常事態として彼を直接逮捕に向かい、交戦する。
しかし、その件がジェダイ騎士団の議長への反逆として物証に残り、かつ自身の死へと繋がってしまう。

キ=アディ=ムンディ(演:サイラス・カーソン/吹替:水野龍司)
面長のジェダイ・マスター。マイギートーでクローン・トルーパーに射殺される。
「評議会のメンバーにしておいてマスターにはしない?ジェダイの歴史に前例がない」と憤るアナキンだが、
実は彼がEP1の時点では評議会のメンバーではあるが、ジェダイ・ナイトだったはずなのだが……。

キット・フィストー
魚人類のジェダイ・マスター。メイスに同行し、パルパティーンに討たれる。
一応↓の二人よりは奮戦していた。

サシー・ティン
イクトーチ出身のジェダイ・マスター。メイスに同行し、パルパティーンに秒殺される。

エージェン・コーラー
ザブラクのジェダイ・マスター。メイスに同行し、パルパティーンに秒殺される。

プロ・クーン
ケル・ドアのジェダイ・マスター。ケイト・ニモーディアで併走していたクローン・トルーパーの戦闘機に撃墜され死亡する。

ルミナーラ・アンドゥリ
ヨーダと共にキャッシークに派遣される。各媒体によって最期が異なり、アニメ『反乱者たち』では生存が確認されている。

シャアク・ティ
角の大きなジェダイ・マスター。
未公開シーンでは二通りの死亡シーン(グリーヴァスに見せしめとして殺されるパターンと、アナキンにジェダイ聖堂で殺されるパターン)が描かれた。

○アイラ・セキュラ
トゥイレックの女性ジェダイ騎士。フェルーシアで行動を共にしていたクローン・トルーパーに理由もわからず撃ち殺された。ついでに死体蹴り

○バリス・オフィー
ルミナーラのパダワン。当初はオーダー66で殺されていたが『クローン・ウォーズ』でジェダイに反逆し投獄された。

○幼年パダワンたち
ジェダイ聖堂での修行中、オーダー66の発令でアナキン/ダース・ヴェイダーやクローン・トルーパーに虐殺される。

クワイ=ガン・ジン
本作では直接登場はしないが、フォースの霊体化に成功した人物としてヨーダが言及している。
未公開シーン、および小説版ではヨーダと対話し、「光ではなく、愛こそが闇に対する答え」と助言する。


銀河共和国

○パドメ・アミダラ(演:ナタリー・ポートマン/吹替:坂本真綾
惑星ナブー選出の元老院議員で、アナキンの最愛の妻。
互いに仕事で忙しく、かつ非公式な夫婦関係であったため、たまに人の目を盗んでの逢瀬だったため愛し合いながらも互いに寂しさを感じていた。
初めて会った時にアナキンからもらったジャポーのお守りを未だに大切に持っている。
そんな中、妊娠が発覚し、ナブーの湖畔で家族揃っての生活を夢見るようになるが、パドメの死を察知したアナキンはその件で神経質になり、逆に身を案じるようになる。
一方で、同僚の議員たちがパルパティーンへの疑念を抱き、当初はその疑念を信じていなかったが徐々にそれが確信へと変わっていく。
やがてジェダイの抹殺命令を経て事態の深刻さと、アナキンの異変に気付き、真意を聞くために単身ムスタファーへと向かうが…。

未公開シーンではアナキンのことでオビ=ワンに相談したことやパルパティーンがアナキンにオビ=ワンとパドメの不倫をほのめかす言葉などが相まって、
アナキンに不貞を疑われるような描写がある。

○ベイル・オーガナ(演:ジミー・スミッツ/吹替:てらそままさき)
惑星オルデラン選出の元老院議員。元老院きっての穏健派で、平和を愛する共和国の理念に忠実でありジェダイ騎士団とも懇意な関係。
次第に権力を行使するようになったパルパティーンを危険視し、同じ考えの元老院議員を募って彼への嘆願活動を進める。
トルーパーによるジェダイの虐殺を目撃し、異常事態に備え生き残りのジェダイとしてオビ=ワンとヨーダを救出し、彼らの雲隠れの手助けをした。
やがて、同志であるパドメの子供の一人を養子として迎え、その最期の時までオルデランで育て上げることとなる。

R2-D2(演:ケニー・ベイカー)
アナキンの相棒のアストロメク・ドロイド。
クローン戦争では戦闘機の操縦補佐、敵基地のハッキング、軽い戦闘など優秀なサポートで主人を支えてきた。ガソリン攻撃が凶悪。
主人が暗黒面に堕ちた時でも文句を言わず彼を見守り続け、その最期の時も何も言わず「見て」いた。
そして彼は、メモリを消去されることなくオルデランへと所属を移ることとなる。すなわち、スカイウォーカー家の物語の唯一の生き証人となったのだ。

○C-3PO(演:アンソニー・ダニエルズ/吹替:岩崎ひろし)
パドメに仕えるプロトコル・ドロイド。外装ボディが綺麗な金ぴかになった。
前作以来パドメ専属となり彼女の身の回りの世話をするが、肝心な時にお節介を焼いて主人に煙たがれることもしばしば。
シャトルの操縦も出来るようになり、宇宙旅行にも慣れたようだった。
R2同様、アナキンとパドメの悲劇に立ち会うのだが、ベイルの配慮でメモリを消去され、自分の創造主に関する記憶を一切失うこととなってしまう。

○R4-P17
オビ=ワンの相棒のアストロメク・ドロイド。
コルサントの戦いで戦闘機に取り付いたバズ・ドロイドに破壊されてしまう。

○R4-G9
オビ=ワンの新しい相棒のアストロメク・ドロイド。

○モン・モスマ(演:ジュネヴィーヴ・オライリー)
未公開シーンにのみ登場。
惑星チャンドリラ選出の元老院議員。史上最年少の女性議員として注目を集めていた。
ベイルと共に、パルパティーンの政治に疑問を抱き、2000人の嘆願書の署名を集める。そして帝国樹立後は、水面下で皇帝に対する勢力を蓄えていく。

○ジャー・ジャー・ビンクス(演:アーメド・ベスト)
ナブーの水棲部族グンガンの代表。前作での役回りが共和国終焉の遠因となり(勿論本人に悪意はなく、平和を願ったための行動であったが)、不人気に拍車がかかってしまったためか、本作ではゲスト扱いで台詞もなし。
○シオ・ピプル
ナブー首都のシード市長。
○タイフォ隊長
パドメの警護隊長。ムスタファーへの同行を志願するが断られる。
○アパイラナ女王
ナブーの現女王。

○ブレハ・オーガナ(演:レベッカ・ジャクソン・メンドーザ)
ベイルの妻でオルデラン女王。子宝に恵まれなかったため、ベイルの連れてきた養子を喜ぶ。
○アンティリーズ船長(演:ローハン・ニコール)
タンティブⅢの船長。ブレハとは親戚関係にあり、ベイルに最も信頼されている。


●マス・アミダ(演:デヴィッド・ボワーズ/吹替:小島敏彦)
パルパティーンに忠実な副議長。無論、彼がシス卿であることも知っており、帝国の樹立を歓迎する。
なお、エンドアの戦いの後にコルサントで起こった反乱を鎮圧するのに一役買ったらしい。
●スライ・ムーア
パルパティーンの補佐官。

ウィルハフ・ターキン(演:ウェイン・ピグラム)
共和国時代、非クローンながらも優れた戦術で総督まで上り詰めた士官。
帝国の時代に入ると、皇帝、ヴェイダー卿から最も信頼される腹心となる。
後年には銀河帝国の施政方針を定めた超重要人物として定義される。
旧作で演じたピーター・カッシングは94年に逝去しており、今作では代役起用で登場。

●CC-2224/コマンダー・コーディ(演:テムエラ・モリソン/吹替:金田明夫)
ウータパウに派遣されたクローン・トルーパーの指揮官。
オビ=ワンとは大戦中組むことが多く、互いに軽口をたたき合う仲だった。
しかし、オーダー66の発令によりその関係は一瞬で消え、無情にもオビ=ワンを崖下から撃ち落したが、その落下先は湖であった事や彼の生存には気付かなかった。
小説版によるとその時の感想は「ライトセーバーを渡す前に発令してくれたらよかったのに」だった。

クローン・トルーパー
共和国に忠実で、上官の命令に従うクローン兵士。
ジェダイ騎士団とも、分離主義者と戦う中で苦楽を共にする仲間として信頼関係を築き上げていたが、実際には最高権力者であるパルパティーンの命令に絶対遵守する遺伝子レベルの刷り込みがされており、心境の変化をすることなく忠実にジェダイの抹殺を遂行していった。
なお、中には命令に疑問を抱き共和国、並びに帝国に反旗を翻したクローン兵もいたようだ。

●医療ドロイド
その名の通り、医療行為専門のドロイド。
正確無比のマニピュレータ操作で、破損した四肢に義手を接続したり、出産の立ち会いも可能。

シス

シーヴ・パルパティーン/ダース・シディアス(演:イアン・マクダーミド/吹替:稲垣隆史)
表の顔は銀河共和国元老院最高議長、裏の顔は共和国を影で支配しその下地を整えていたシスの暗黒卿。
通商連合のナブー占拠から始まり最高議長への就任、ドゥークー伯爵を使っての分離主義者の暴走による非常時大権の獲得、クローン軍の設立と、着々と独裁の下地を作っていき、
優秀な素質を持つ新しい弟子の発見と分離主義者の敗北によりその本性を発揮した。
わざわざ狂言誘拐を利用して共和国の危機と分離主義者の悪辣さを演出し、さりげなく用済みとなった古き弟子を始末。
パドメの死の危機に悩むアナキンに付け入り、自分のマスターであるダース・プレイガスの話題を持ち出して「死を克服する方法」の伝授を餌に暗黒面へと勧誘。
加えてジェダイ騎士団の先急ぎによる自分の逮捕を利用し、「ジェダイ騎士団の国家反逆」をでっち上げてジェダイ抹殺の命令の大義名分を作り上げた。
戦闘力としても、ライトセーバーの剣戟はマスター3人を瞬殺し、ヨーダとも互角、フォース・ライトニングで不意打ちとはいえメイス・ウィンドゥを葬り去るほどの実力を有する。
彼の三手先まで読んだ下準備、そして凄まじく悪辣な意思によって、銀河共和国とジェダイ騎士団はその歴史に幕を閉ざし、まんまと銀河帝国の皇帝として絶対的な権力を手にする。
何もかも筋書き通りに事が進み、弱体化し反逆が叶わなくなった弟子も手に入れた彼の野望が潰えるのは、まだ先の話である。

ドゥークー伯爵/ダース・ティラナス(演:クリストファー・リー/吹替:羽佐間道夫)
共和国の腐敗に失望し暗黒面に堕ちた元ジェダイ・マスター。
パルパティーンの狂言誘拐の実行犯役として彼を監禁し、救出しに来たオビ=ワン、アナキン師弟と再戦。
激しい戦いの結果アナキンに追い詰められ、さらに見切りをつけたパルパティーンの命令により首を刈られ殺される。
その最期の瞬間には、自分を殺した者をマスターが新しい弟子にすることを見抜いたのであった。

ダース・プレイガス
ダース・シディアスのマスターであり、シスの歴史に名を残す伝説のシス卿。
フォースの優劣を左右するミディ・クロリアンを操る技術に長け、その技術を利用して生物にとって避けられぬ事象である「死」を克服し、ゆくゆくは新しい生命を生み出す研究に没頭した。
しかし、弟子のシディアスに寝首を掻かれ、呆気なくその命を落とすこととなる。
彼の研究の成果がどうなったのかはレジェンズでは様々な形で現れているが、カノンにおいてはいまだに明かされていない。



分離主義勢力/独立星系連合

グリーヴァス将軍(演:マシュー・ウッド/吹替:後藤哲夫)
分離主義者きっての実力を持つ戦闘指揮官。
かつては惑星カリーの偉大な軍事指導者だったが、分離主義者の起こしたシャトルの墜落事故で瀕死の重傷を負い、肉体を半ドロイドのサイボーグ化させられ分離主義者に加担。
ドゥークー伯爵にライトセーバーの戦闘術を授かり、持ち前のポテンシャルと四本の手による四刀流で次々とジェダイを討ち取り、殺したジェダイのライトセーバーをコレクションにしていった。
そのためジェダイの間では「彼と遭遇してはいけない」という噂まで立つほど。
コルサントの戦いで戦闘指揮を執り、パルパティーンを誘拐して共和国に甚大な被害をもたらし逃走。その後ウータパウへ雲隠れした後、オビ=ワンと再戦する。
…が、尺と予算の都合でかなりあっさりした戦いとなってしまった。
本作のボバ枠。

ヌート・ガンレイ
通商連合総督。グリーヴァスとは犬猿の仲。
ムスタファーまで逃げてシディアス卿に安心を保証され油断していたところ、ダース・ヴェイダーに「ばらばら(ピース)」にされる。
●ポグル・ザ・レッサー
ジオノーシス大公。ムスタファーでヴェイダー卿に首を刎ねられて死亡。
●シュ・マーイ
コマース・ギルド会長。ヴェイダー卿に命乞いするが、聞き入れてもらえず死亡。


バトル・ドロイド
独立星系連合の主力戦闘ドロイド。
クローン・トルーパー全盛期となった大戦末期では、すでに時代遅れの戦力となり、最早ジェダイに切り伏せられトルーパーに撃ち殺される存在となった。
相変わらずマヌケな仕草は本作の笑い所の一つである。

ドロイディカ
独立星系連合の攻撃特化型ドロイド。共和国からは「デストロイヤー・ドロイド」と呼ばれる。
基本設計時期こそB1と同じく旧式に属するが、シールドの強化などを施されていまだに最強クラスの戦闘能力を誇る。

マグナガード
グリーヴァス将軍の護衛を務めるドロイド兵。頭部や部品を破損しても活動を続行する不屈の兵器。
優れた運動性能を持ち、ライトセーバーに対抗可能な電撃棒エレクトロスタッフを装備している。
人間的な会話が可能等、学習能力と柔軟な思考力を備えたAIの性能は他のドロイドとは比較にならず、
更にグリーヴァス自ら訓練もつけ、実際にジェダイを仕留めた経験がある個体も混じっている強敵。

ドロイド・トライ=ファイター
最新鋭のドロイド宇宙戦闘機。三つの円弧状の翼からなる形状で、正面から見ると三又型に見える。
機動力、火力共に大幅に性能をアップしており、中でも小型ユニットバズ・ドロイドを内蔵したミサイルにより敵戦闘機を確実に破壊できる。

●バズ・ドロイド(ピストウカ・サボタージュ・ドロイド)
ドロイド・トライ=ファイターのミサイルに搭載された昆虫型ドロイド。
敵戦闘機に取り付き、シールドを突破しながら外装や機器を少しずつ破壊して制御不能にさせる。

●ドロイド・スターファイター
通商連合が所有するドロイド宇宙戦闘機。ナブーの戦いでの主力戦闘機である。

●クラブ・ドロイド
蟹型のバトル・ドロイド。沼地での戦闘に適している。

●パースウェイダー級ドロイド・エンフォーサー
重機動のタンク型ドロイド。企業同盟が所有。



その他

○ティオン・メイドン(演:ブルース・スペンス)
ウータパウの宇宙港行政長官。長身の民族のパウアンである。
分離主義者に占領された星を解放するため、潜入したオビ=ワンや共和国軍に協力する。
○ランペイ・フェイ
メイドン長官の副官。

○ターフル
ウーキーの都市カチャーホの市長。奴隷商人から救ってくれたことを機に、共和国軍に協力している。
分離主義者との戦いの中で兵士たちを率いて戦いを挑む。ヨーダとは親しく、オーダー66の発令時にはこっそり彼を逃がしていた。

○チューバッカ(演:ピーター・メイヒュー)
ウーキーの若手戦士。勇猛果敢な精神で仲間からの信頼も厚い。
銀河帝国時代、壮絶な人生を辿った末に生涯の相棒と出会う。


○オーウェン・ラーズ(演:ジョエル・エドガートン)
○ベルー・ラーズ(演:ボニー・マリー・ピエス)
タトゥイーンの水分農場を営むアナキンの義兄弟夫婦。
表向きには戦死したということになっているアナキンの忘れ形見を引き取り、20年間大事に育てる。






クリーチャー

○ヴァクラティル
ウータパウに生息する巨大なトカゲのような生物。ウータイが移動手段として利用しており、人間に従順。
オビ=ワンがその中の一匹をボーガと名付け、滞在中の相棒にしたが、オーダー66時に撃ち殺され、湖に沈んだ。

○ダクティリオン
ウータパウに生息する巨大な鳥類型爬虫類。ヴァクラティル同様、ウータイの飛行手段として用いられた。

●ムスタファー・ラーバ・フリー
ムスタファーに生息してる巨大ノミ。溶岩を正確に飛び跳ねて避ける性質があり、ムスタファーリアンが乗り物として利用している。





メカニック

ジェダイ・インターセプター(イータ2・アクティス級・ライト・インターセプター)
クローン戦争中にジェダイの間で使用されていた宇宙戦闘機。
旧式のスターファイター・デルタ7と比べて小型化されており、かつ機動性も向上している。
通常時、機翼は折り畳まれているが、戦闘時には翼端が展開され真正面から見たらH型になる
機体色は、アナキンが黄でオビ=ワンが赤。

○/●ARC-170スターファイター
共和国軍が所有する、インコム社製の爆撃用宇宙戦闘機。
レーザー砲、プロトン魚雷を搭載し大火力を有し、三人のクローン・トルーパーが操縦する。
戦闘時には放熱のため機翼が展開され六枚の翼となり、正面からはXに一本線を足したように見える

○/●V-ウイング・スターファイター
共和国軍が所有する、クワット・システムズ・エンジニアリング社製の短距離宇宙戦闘機。
ジェダイ・スターファイターを基に製造された量産機で、クローン・トルーパーが操縦する。

○/●ヴェネター級スター・デストロイヤー
共和国軍の主力大型戦艦。
兵士、戦闘機等の武装の運搬だけでなく宇宙空間での艦隊戦も想定されており、レーザー砲、トラクター・ビームなどの武装も充実している。
加えて、亜光速エンジンによる高い機動力で、広範囲にわたる活動も可能となった。
後に銀河帝国設立後も、帝国軍の主力として大型化が進んでいく。

○AT-AP
All Terrain Attack Pod(全地形用攻撃ポッド)。三本足の移動式ウォーカー戦車。
旋回式キャノンと中距離用の大型ヘヴィ・プロジェクティル・キャノンを有する。
○AT-RT
All Terrain Recon Transport(全地形用偵察兵器)。二本足の軽装偵察機。
偵察用なので武器は最小限だが動きが素早く、コクピットはオープン式。
○AT-OT
All Terrain Open Transport(全地形用開放型歩行兵器)。陸上型の兵士輸送艦。
○HAVwA6ジャガーノート
重強襲型自走式戦車(Heavy Assault Vehicle/wheeled)。10個の巨大な車輪で駆動する大戦車。
前部と後部それぞれにコクピットがあり、前進・後進の切り替えが自在。

○ポラックス38・スターファイター
ウータパウの小柄な種族ウータイが使用する宇宙戦闘機。

○オウヴァオア・ジェット・カタマラン
ウーキーが使用するエアスピーダー。元はスポーツ用に製造されていたが、キャッシークが戦場となり急遽戦闘用に改造された。
なお、武装は装備されておらずパイロットのウーキーが直接攻撃する。
○ラドーフ・ナスプ・フッタークラフト
ウーキーの小型偵察機。

○救急ファイヤースピーダー
消防車タイプのレスキューエアスピーダー。

○ナブー・スター・スキッフ
ナブー王室用のヨット型宇宙船。パドメが個人で所有し、C-3POが操縦する。

○タンティブⅢ(CR70コルヴェット)
ベイル・オーガナ所有の宇宙輸送船。武装はベイルの主義でついていない。艦長はレイムス・アンティリーズ。
ジェダイ粛清の中で生き残ったジェダイを救出するため通信で呼びかけながら航行していった。




●インヴィジブル・ハンド(プロヴィデンス級キャリアー/デストロイヤー)
グリーヴァス将軍の母艦である、分離主義者が所有する巨大戦艦。
鋭い円錐型の形状が特徴で、武装、スピード共に強襲型に適している。その圧倒的な力で次々と共和国の惑星を滅ぼしてきた。
コルサントの戦いでも旗艦を務め、主戦力として活躍するが、最高議長奪還に来たジェダイ騎士との戦いで機器が破損しグリーヴァスに捨てられ、最終的には文字通り船体が真っ二つになって大破しコルサントに不時着した。

通商連合バトルシップ
●バンキング・クラン・フリゲート
●コマース・ギルド・サポート・デストロイヤー
それぞれ通商連合、インターギャラクティック銀行グループ、コマース・ギルドの所有する戦艦。コルサントの戦いで活躍。

●ツェミュウ6パーソナル・ホイール・バイク
Zゴーモット・ターンブエル・グパット社製の大型ホイールバイク。スパイク付きの巨大な車輪の中に運転席が設置されている。
最高時速は330kmに達し、四足を展開することで器用な方向転換も可能。武装としてダブルレーザー砲を装備。
グリーヴァス将軍が所有しており、ウータパウではオビ=ワンのボーガと激しいチェイスを演じた。

●ベルバラブ22・スターファイター
分離主義者の所有する宇宙戦闘機。グリーヴァス将軍はカスタムモデルを愛用。
オーダー66で死を偽装したオビ=ワンがウータパウから脱出するために拝借した。

●テクノ・ユニオン・スターファイター
テクノ・ユニオン製の宇宙戦闘機。バトル・ドロイドが操縦する。

●シータ級T-2Cシャトル
銀河共和国の政治家や官僚といったVIPが使用する宇宙船。
ハイパードライブだけでなくレーザーキャノンといった武装まで装備され、搭乗者の安全が保証されている。















THE CIRCLE IS NOW COMPLETE――
NEXT:EPISODE Ⅳ A NEW HOPE/MISSING LINK:SOLO&ROGUE ONE

THE STAR WARS SAGA CONTINUES――
EPISODE Ⅶ THE FORCE AWAKENS

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最終更新:2023年11月14日 21:42