あれ(手遊び)

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あれ(手遊び) - (2018/01/20 (土) 01:57:08) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/01/20 Sat 01:54:02
更新日:2023/07/04 Tue 19:56:01
所要時間:約 6 分で読めます




よう、そこのWiki籠り! 「あれ」やろうぜ、「あれ」!



……え?全くわからないって?

しょうがないなぁ、まずは互いに向き合うだろ?

で、両手を前に出す。そして人差し指を一本ずつ突き出す。

……ほら、もうわかっただろ?「あれ」やろうぜ、「あれ」!




以下真面目な解説

要はあの「遊び方は知っているけど名前を知らない」ゲームのことである。
地域によってはちゃんとした名前があるのだが、 間違いなくその地方ローカルな名前 なので、他の地方出身者には絶対通じない。
というか小学生同士なら指を突き出し合って「あれ」or「これ」と言ってしまえば通じるので、特段名前を付ける必要性もないのだが。

ウィキペディアによると名前は割り箸・マッチ・グリンピース・戦争・プラフィンなどらしい。

ルール

ぶっちゃけ統一ルールなどないに等しい ため、一番基本的な遊び方を紹介する。

  • ステップ1…互いに向き合い人差し指を突き出し合う。

  • ステップ2…じゃんけんで順番を決める。
    • 大抵は一度勝負の体勢を取った後にじゃんけんすることになるため、若干見苦しい。正式名称がないことの影響がこんなところに。

  • ステップ3…先攻から交互に相手の好きな手をタッチする。

  • ステップ4…タッチされたら「タッチした手の指の本数だけ」タッチされた手の指を開く。
    • 例…1本しか伸ばしていない指に2本指の手でタッチするとその手は3本になる。

  • ステップ5…指が5本開いた手はアウトとなり、下に下げる。先に両方の手がアウトになった方の負け。

「ダメージ量=攻撃力」となるシンプルながら奥深い駆け引きがこの遊びの売り。
四本指の手は相手を一撃必殺できるが、相手にも一撃必殺されてしまう。

が、何よりこの遊びが小学生の間で重宝されるのは、 一切の道具を必要としないシンプルさと勝負中は声を出す必要がない隠密性だろう
……そう、このゲーム 退屈な授業や集会の間に遊ぶのにもってこい なのである。

皆さんも間違いなく先生から隠れてコソコソとこれをやった経験があるはずだ。

派生ルール

このままではあまりにシンプルすぎるため、派生ルールが付け加えられることも多い。
「自分の出身地域ではこのルールで遊ぶのが普通だった!」という人も多いだろう。

  • 分身or蘇生
    • 片方の手がアウトになり、もう片方の手の指が2本以上なら、残った手の指の数を任意に振り分けて分身ができる。
      • 両方を同時に仕留めないと勝てないためより駆け引きが奥深くなるが、頭の回らないプレイヤー同士だと互いに蘇生の連続で延々決着がつかないことも。

  • 自分に攻撃
    • 自分の手に自らタッチして自分の手の指の数を増やせる。
      • 寿命を縮めるが、同時に攻撃力を上げられる諸刃の剣。上記の分身と合わせて採用されることが多い。

他の手遊び

こっちはちゃんと名前があることが多い。上の遊びと違って声を出さなければならないものが多いためだと思われる。
全部挙げるのはさすがに厳しいので、代表的なものを挙げる。

皆でグーを作った後、順番に数字を言い合うと同時に指を上に突き出し、その指の数の合計を当てるもの

…と説明されてもイマイチピンとこないかもしれない。以下の名前のどれかが思い当たるかも。

せの、せのじ、いせのせ、いっせーのーで、いっせーのーせ、いせので、いっせっせ、ちゅんちゅん、ちょんちょん、ちっち、ルンルン、あおざめ、せっさん、たこたこ、バリチッチ、チーバリ、そろばん、ジンチ、指スマ

そう、この遊び ローカルなネーミングがものすごく多い のである。下手すると 校区一つ離れただけで名前が全然違う ということもザラ。
大抵は各人の手番での掛け声がそのままゲームの名前になっている。(例:指スマなら「指スマ、2!」などと宣言する)

  • ステップ1…参加プレイヤー全員がグーを作って突き出す。
    • …実はこの段階で地域差が出る。「両手でグーを作る」地域と「片手でグーを作る」地域があるのだ。後者の方がゲーム展開は早くスピーディーに終わる。

  • ステップ2…じゃんけんなりなんなりで決めた順番ごとに、掛け声と共に数字を宣言し、同時に参加者全員が親指を立てるor立てない。

  • ステップ3…立てられた親指の合計数が宣言した数字と同じだったらそのプレイヤーは上がり。以下残ったプレイヤーで同じように続けていく。
    • 両手を使うパターンの場合「当てても下げられるのは片腕だけで両手を下げて初めて上がり」ルールの場合もある。

「ゼロ!」と宣言しながら指を立ててしまうのは誰もが通ってしまう道。
確率論的には参加者が増えるほど極端に大きいor小さい数字になる可能性は低くなるので、真ん中ぐらいの数字を選び続けるのが常道なのだが小学生にそんなことがわかるはずもなし

これもローカルルールが多い。記事執筆者の地域では両手を使うパターンで、「スマッシュ!」を宣言して全員が指を上げたらその時点で一発上がりというルールがあった。

手で型を作って見せつけ合う遊び

記事執筆者の地域ではこれが「戦争」という名前だった。ウィキペディアによると他の名前は「㏄レモン」「寿司じゃんけん」など。
なんとなくドラゴンボールっぽいのでその辺の漫画から影響を受けているのだろう。

これは基本タイマン戦である。

  • ステップ1…互いに向き合いながら手を2回叩きその後同時に「アクション」する。

  • ステップ2…アクションごとの効果で勝敗を決める。

とかなりシンプル。アクションの種類は基本は以下の3種類。

  • 溜め。両手を胸の前で指同士をひっかけ合うように重ね合わせる。エネルギーを1点チャージする。
    • 最初はこれをしないと何もできない。地域によっては手間を省くため「ゲーム開始時点で既に1回溜めた状態」ということもある。

  • 攻撃。文字通りかめはめ波のポーズ。ため状態の相手に攻撃できる。必要なエネルギーは1点の地域と2点の地域がある。攻撃同士でかち合ったら両者ノーダメージ。

  • 防御。手を胸の前で交差する。相手の攻撃を無効化できる。必要なエネルギーは0という地域もあれば1という地域もある。

これ以外にも「強攻撃(防御を貫通できる)」、「反射(攻撃を反射できる)」、「封印(相手のアクションを封印)」などがある地域もある。それぞれの必要エネルギーも千差万別で、違う地域の子供と遊ぶ時はルールの確認をしないとゲームにならない。


「俺の所にはこんなルールがあったぞ!」という方は追記・修正をお願いします。

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