都市伝説

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都市伝説 - (2023/03/14 (火) 00:56:08) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2011/11/27 Sun 02:29:34
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&size(18){&font(#ff0000){私の友達のお姉さんが実際に見たらしいんだけどね}}


&size(18){&font(#ff0000){アニヲタwikiっていうサイトがどっかにあるらしくてさ}}


&size(18){&font(#ff0000){それでね…そのサイトにはね…………}}










*概要
都市伝説とは、主に戦後社会において噂話に尾ひれ背びれが付く形で全国的に広まった俗説・口承のこと。

都市と言えば機能的で明るく快適なイメージがあるが、都市伝説はそれとは対照的に闇の部分で蠢くものにスポットをあてている。

最近の[[日本>日本国]]では都市伝説=怪談というイメージがあり、実際「消えるヒッチハイカー」「ベッドの下の[[殺人鬼]]」「エイズ・メアリー」「白いソアラ」など、知名度が高い都市伝説は怪談が多いのも事実である。
だが都市伝説の本来の意味は「確かな情報源がないにもかかわらず事実のように語られている話」であり、怪談とは言えない話も多い。
例えば日本では知名度が低いが「全裸でバースデーパーティー」や「セメント詰めのキャデラック」などは笑い話であり、
「猫レンジ」「カブトムシの電池交換」「地下鉄の線路は有事の際に自衛隊の戦車が走る」といった、怪談ではないが奇妙な話、
「なんちゃっておじさん」「有名人の[[死亡説]]」などの三面記事的な話も数多くある。
また物理学・医学・心理学・化学などに関する俗説や陰謀論も都市伝説とされることがある。

よく誤解されるが、「確かな情報源が示されない」という点が重要で、結果的に実話か創作かはあまり問題にならない。
また、特定の土地に根差した伝承と対比する意味での「都市」であるため、「くねくね」や「きさらぎ駅」のように地方を舞台としたものもある。

中でもアニオタ的に外せないのは[[漫画>マンガに関する都市伝説]]・[[アニメに関する都市伝説]]だろう。
特に「[[サザエさん]]の[[最終回]]」ネタと「[[ドラえもん>ドラえもん(作品)]]の最終回」ネタは二大伝説体系と言ってもいいくらいで、詳細に調べれば相当なバリエーションがあると思われる。
また、[[ジブリ作品>スタジオジブリ]]と[[ポケモン>ポケットモンスター]]もよく都市伝説のネタにされる。

それ以外では、

「ドラえもんの幻の回『タレント』」
「[[ムーミン>楽しいムーミン一家]]は核戦争後の世界が舞台でムーミントロールは放射能の影響で生まれた変異種」
「[[クレヨンしんちゃん]]は[[みさえ>野原みさえ]]が死んだ[[息子>野原しんのすけ]]を主人公に書いた創作」

などが有名な部類。
他に[[オタクに関する都市伝説>サブカルチャーに関する都市伝説#id_8f328665]]として、
「90年代初頭にとあるテレビ番組がコミケを取材し、その時リポーターが『ここに10万人の宮崎勤がいます』と発言した」
という話がある。
現在でもしばしば「事実」として語られることが多いが、放送時期・番組名・リポーターの名前ともにはっきり語られることがなく(語られてもソースによってバラバラ)、事実かどうかは怪しいとされている。

怪談系の都市伝説の場合、小説並みのストーリーが仕立てられている事もあるが、基本的には「あたかも本当にありそうな怖い話」が主流。
アニヲタ的には[[リアル都市伝説に遭遇した]]が記憶に新しい。
「真実を隠すため、大事な部分だけ作り話にしている」と言われることもあり、[[陰謀論]]とも相性が良い。
かつては子供たちの間で噂されていたものが雑誌の特集や付録冊子により広がったが、近年はネットの普及によりコピペなどの形で広がっている。


*有名な都市伝説の一覧

***医療・性
・[[ピアス]]穴から白い糸
ピアス用に耳たぶに穴を空けると白い糸が出てくる。それは視神経で、引っ張ると失明する。
これはガセ。そもそも視神経は耳たぶを通っていない上に太いので、ピアスの穴から出てくることは医学的に有り得ない。ピアスの危険性を誇張した大人が言った嘘が都市伝説として流布したというのが一つの見解。
なおピアス穴から白い糸のようなものが出ることは実際あり、その正体は再生上皮である(「脂肪」としている文献もあるようだが)。ピアス穴と同じ長さだが皮膚なので伸縮性がある。白いといっても剥けた皮程度の白さ。


・[[チョコレート]]と[[鼻血]]
チョコレートを食べ過ぎると鼻血が出る。
医学的な根拠がなくガセ。食べ過ぎを防ぐため、チョコレートは栄養が豊富で行き場を失った栄養分が鼻血となって放出されると考えられていたなどの説がある。
なおチョコをたくさん食べた後に本当に鼻血が出たという経験をした人は単に栄養バランスが崩れていただけです。反省しましょう。


・エイズ・メアリー
旅行先の外国で行きずりで一夜を共にした女性が翌朝姿を消しており、風呂場の鏡に口紅で「これであなたもエイズ」と書かれていた。これは日本国外が舞台の場合で、舞台が日本国内の場合は「ルージュの伝言」という名前がついている。ユーミンの楽曲とは多分無関係。
更に男女が逆転した物語もある。こちらは「エイズ・ハリー」と呼ばれ、行きずりで一夜を共にした男性から渡された小箱を帰りの飛行機の中で開けたら「エイズの世界にようこそ」というメッセージが書かれた紙と棺桶型のブローチが入っていたというもの。

これらのエピソードはやや誇張が入っているものの、その多くが本当だとされる。
ちなみに[[イギリス]]、オーストラリア、カナダ、[[アメリカ>アメリカ合衆国]]の一部、スウェーデン、ドイツ、バーレーン等では自身がエイズ感染者であることを隠して[[セックス]]した人間を性犯罪者として取り締まっている((ちなみに日本においても傷害罪に問われる可能性がある。))。


・I am AIDS
とある商社に勤める男性が出張でニューヨークを訪れた時の話。
出発前に同僚から「ゲイに[[レイプ]]されそうになったら『I am AIDS(私はエイズだ)』と言え。そうすれば助かる」と教わり、
実際にゲイにレイプされそうになる。とっさに「I am AIDS!」と叫んだものの、レイプ犯は「Me too(俺もだよ)」と囁いた。
レイプ犯は黒人であるという設定がついている。黒人に同性愛者が多いという偏見が強かった時代に生まれたものだそうな。


・膝の中のフジツボ
ある時海岸の岩場で転び、膝をフジツボで切って怪我した男がいた。その時は絆創膏を貼るだけで済ませたが、後日膝に違和感を感じた男が病院で検査したところ&bold(){フジツボの卵が傷口から体内に入ってしまいそのまま膝の中で繁殖していたことが発覚した。}
体内の塩分量と海水の塩分量ではあまりにも差がありすぎてそもそもフジツボが育たないためデマとされる。
なお、&bold(){皮膚の内側で巻貝が育っていたという事例は実際にある。}


・天然痘の[[予防接種]]を発明したエドワード・ジェンナー医師は、最初に自分の息子でワクチンの実験をした
ジェンナーが最初に牛痘を摂取して天然痘を防げないか試したのはフィリップスという8歳の少年であり、最初に自分の息子で実験をしたのではない。
明治時代に日本に伝わった情報に誤りがあったそうだが、いかにも「美談」的な都市伝説である。


***食品
・ミミズを使った[[ハンバーガー]]
某有名チェーン店のパティは食用[[ミミズ]]を使っているという噂。
食用ミミズ自体は存在するが、生産から加工までの技術が確立された牛肉の方がコストがかからないため、ミミズでパティを作っているというのはデマである。
ある雑誌が誌上企画でミミズを使ってハンバーガーのパティを作ったものの、不味くてとても食えた代物にならなかったという話もあり、ミミズを美味しく調理することは、難しく手間がかかる。
牛肉は高額という印象や、ひき肉の製造工程で、機械から細くニュルニュル出てくる様子がミミズのように見えたことから広まったのではないか、とも言われている。


・ファストフード店のハンバーガーは腐らない
上記に関連して「ハンバーガーは保存料を大量に使っているから腐らない」というのもあるが、これも少し考えたらおかしいことがわかる。
そもそもハンバーガーの材料は、工場で大量生産された後、即座に冷凍or無菌パックされて店に配達され、調理後はすぐに食べることが前提になっているため、根本的に保存料を使用する理由がまるでないのだ。
ファストフード店も営利企業なので、意味のない材料を入れて無意味にコストを引き上げるようなことをやるわけがない、というのは誰でもわかることだろう。
「長期間保存しても腐らなかった」というような実験結果もあるが、実際のところ、高温で加熱殺菌された後、乾燥された場所に置いておけばハンバーガーに限らず保存料なしでも割と腐らないものなのである。


・マーガリンの危険性
「マーガリンが含むトランス脂肪酸と呼ばれる成分は人工物質であるため健康に悪い」
「マーガリンは言わば『食べるプラスチック』である」
「マーガリンは腐らない。腐らないのは危険な物質を使っているからだ」
……などと言われる。

そもそもトランス脂肪酸は牛や羊などの体内でも生成されており、人工物質ではない。

トランス脂肪酸が人体に悪影響で、WHOが摂取を控えるよう呼び掛けているのは事実である。
しかしマーガリンに含まれている分量からして、常識的な使用範囲であればマーガリンが原因で健康に害を及ぼす様な事態にはならない。
他の多くの添加物と同じく、「そればかり毎日山の様に食べなければ問題ない」類である。
またトランス脂肪酸はマーガリンに限らず、牛乳やバターにも含まれているため、マーガリンだけ控えてもトランス脂肪酸の摂取を避ける事はできない。

「マーガリンはプラスチックである」という見方は、''事実と言えば事実''である。
しかし''「石油から作られる合成樹脂」である訳ではない''。
そもそも「Plastic」とは「可塑性」、即ち''「熱や外力によって形を自在に変えられ、変わったら勝手に元に戻らない」''という意味である。
例えばアメコミに『[[プラスチックマン>プラスチックマン(水木しげる版)]]』がいるが、これも身体に可塑性がある=伸縮変形自由自在のヒーローなんだよ、以上の意味はない。
その意味では、マーガリンのみならずバターも味覇も食べるプラスチックといえば食べるプラスチックという事になる((似た様な誤解をされているものとして[[プラスチック爆弾ことC4>爆弾]]がある。これも合成樹脂でできているのではなく、「粘土の様に形を自在に変えられる」という特性からプラスチック爆弾と呼ばれている))。

マーガリンが腐らないのは当然である。そもそも''油は腐らない''。
腐らないのはサラダ油もごま油も[[エキストラバージンオイル>オリーブオイル]]も同じである。
酸化による劣化は起こるが、これもまたマーガリンに限った話ではなく油全般に言える事である。

総じて、マーガリンに格別の危険性は無いと言える。


***教育
・現代の小学校では円周率を3と教わる
[[ゆとり世代/ゆとり教育]]批判でよく使われる。「2002年以降、小学校では円周率を3として教育するようになった」というもの。
正しくは''「手計算の場合、簡略化のために時と場合によって近似値の3を用いても良いとする」''であり、「円周率を3と教育している」訳ではない。

このようなデマが広がったのは、1999年に大手学習塾「日能研」が、
>''ウッソー!?'' 円の面積を求める公式
>''半径×半径×3!?''
>2002年、小学5年生は円周率を3.14ではなく、「およそ3」として円の求積計算を行います。ホントです。
>(中略)
>''新学習指導要領の問題点は、これだけに留まりません。''2002年以降、小学校に限らず中学校でも、子どもたちの基礎学力は確実にレベルダウンしています。
>だからこそ、''我が子の将来につながる中学校を選び取るための学力をそなえること''は、もはや時代の必然と言っても決して過言ではありません。
といった広告を打ち出し、マスコミもこれを取り上げたため。

科学計算であれ作図であれ、計算で円周率のような無限小数を扱う場合、
計算方法や必要な計算速度・精度に合わせて小数点以下何桁まで使うかを吟味しなければならないのが実態である。
そもそも&b(){円周率は「3.14」ではない}以上、それを考慮すれば2002年以降の「状況に応じて円周率の近似値を使い分けよ」とする方針は、
「いかなるときでも円周率を3.14とする」という従来のものよりも&bold(){レベルダウンどころかレベルアップしている}とも言える。
日能研の広告内容は普通に受け取って誇大広告、良く取れば[[ミスリード>ミスリード(手法)]]、悪く取れば虚偽・詐欺である。

何にせよ、「円周率は3」はゆとり教育・ゆとり世代を批判する上で非常に使い勝手が良い事もあり、事実の訂正は中々広まっていない。


・アメリカの一部の州では、聖書を根拠として円周率を3と教えている
「円周率は3」アメリカ版。非営利団体「New Mexicans for Science and Reason」が1998年4月1日に発行したニュースレターのエイプリルフール記事が元ネタであると判明している。
当時アラバマ州は進化論を学校で教えないとする州法案を議会で審議中であり、それに同団体のマーク・ボスローが反発して書いたネタだったのだが、ネットを回っているうちに事実だということにされてしまったようだ。

「円周率は3」の根拠になるであろう箇所は旧約聖書の「列王記上」第7章23節にある。
>また海を鋳て造った。縁から縁まで十キュビトであって、周囲は円形をなし、高さ五キュビトで、その周囲は綱をもって測ると三十キュビトであった。
数学的には、文中に出てくる数値の有効数字が一桁であり、これらの数値から円周率を計算すると3にしかならないため、まさしく円周率を3で近似しても良い事例と扱われる。
しかし、そもそも聖書は教えや倫理について記載された本((テモテへの第二の手紙第3章16節「聖書は、すべて神の霊感を受けて書かれたものであって、人を教え、戒め、正しくし、義に導くのに有益である。」))であって科学書ではないため、&bold(){「聖書の数値から科学的な何かを算出する」という行為自体が不適切な目的外使用である}とする見方もある。


・手をつないでゴール
現代の小中学校の運動会では、ゆとり教育に因む「順位を付ける」事への忌避感や最下位になった子供への配慮から、
駆けっこに参加した子供たちを手をつないで同時にゴールさせ、「全員一位」とするのが全国的に一般的、というもの。
上記の円周率の件と同じく、ゆとり世代を批判する意味合いで多用される。

実のところ具体的な実施例や目撃情報に関する報告がほとんど無く、デマか、実際にあったとしても一部地域・一時的なものだったと考えられる。


***妖怪・怪談
・[[人面犬]]
人間の顔を持ち、人間の言葉を話す犬がおり、深夜の高速道路で人面犬に追い抜かれた車は事故を起こす、繁華街でゴミを漁っていたところに声を掛けると「ほっといてくれ」の一言を残して立ち去る。などが語られる。
その発祥は
-ティーンエージャー向けの雑誌編集部とジャーナリストが結託し、その雑誌に寄せられた読者投稿に尾ひれを加えて広めた
-とある俳優の仲間内で冗談として話していた内容をあるラジオDJが耳にし放送で取り上げた
-とある放送作家が以前お笑いコンビを組んでいた時の相方が広めた
などがある。更に江戸時代にも人面犬の話があったという。
近年でも[[妖怪ウォッチ]]などに登場し&font(l){アニメ版での扱いはお世辞にも良くはないが…}、メディア媒体としての扱いは概ね近代妖怪の代表例である事が多い。


・てけてけ
真冬の鉄道事故で下半身が引きちぎられた人間が、寒さで出血が少なかったため、死にきれずに上半身だけでしばらく這いずっていた。
発生場所は真冬の[[北海道]]室蘭だとする物が多い。
童謡「サッちゃん」の都市伝説にも、これに類似した展開がある。
これもほぼガセ。まず列車に跳ねられると高確率で内蔵損傷、全身粉砕骨折などで即死する。即死しなかったとしても意識があることはほぼありえない。
話を聞いた人の所に上半身だけの女性の[[霊>幽霊]]が笑顔のまま凄まじい速度で追いかけてきて決まった呪文を唱えないと恐ろしい目に合う…というこういった話ではお決まりの設定が付与される場合もある。((創作などではこちらの上半身だけの霊という現代妖怪としての扱いの場合も多い))


・ジェットババア
深夜の高速道路で、自動車を追い越す程の速度で走る謎の老婆。
話によってはターボババア・ターボばあちゃん等と違う名で呼ばれたり、老婆以外の存在だったりとバリエーション豊か。
いわゆる現代妖怪の一つで、その多くは単に人を驚かすだけの無害な類型。


・首なしライダー
ある人が毎晩暴走族の暴走行為に頭を悩ませており、懲らしめる目的で道路を横断する形でピアノ線を張った。そこに猛スピードでバイクが突っ込んできて乗っていたライダーはピアノ線で[[首を切断されて>首ちょんぱ/首切断]]死亡してしまう。しかしバイクだけは首のない主を乗せたまま走り続けた。ライダーは亡霊となり、夜な夜な事件現場付近をさまよい続けている。
この都市伝説にも元になった事故が存在し、暴走族の暴走行為に頭を悩ませていた住民が道路にロープを張ったところ、走ってきたバイクが転倒するという事故が変質したもの。
映画『マッドストーン』や『大脱走』などにも似たような描写が存在する。


・NNN臨時放送
ある日の深夜、国営放送の放送終了後に、廃墟の写真をバックに人名を列挙したテロップが流れ、最後に「明日の犠牲者はこの方です。おやすみなさい」と表示される、というもの。
画面に表示される人名は受信料未払い者の名前だというバリエーションも存在する。

[[2ちゃんねる>2ちゃんねる/5ちゃんねる]]発祥のガセネタだが、1985年の日航機123便墜落事故の犠牲者の氏名読み上げ(1995年の阪神・淡路大震災の際にも類似の放送があったとされる)、1986年の伊豆大島三原山の噴火映像、クロージングで流れるイージーリスニング系の音楽などの記憶がごっちゃになって生まれたという説がある。

余談だが、「NNN」というのは「日本ニュースネットワーク」の略で、日本テレビ系列の民放ニュースネットワークであり、&bold(){国営放送ともNHKとも関係なかったりする。}

・白いソアラ
とある中古車販売店に白いソアラが数万円という破格の安値で売られていた。
有名な高級車がたった数万円+諸費用で手に入るということで早々に売れてしまった。しかし暫く経つとまた同じような値段でソアラが店頭に並ぶ、ということが繰り返されていた。
実はこのソアラ、乗った人全員が運転中の事故で首を切断され、死亡しているのである。主人を失ったソアラはまた売りに出され、店先で新たなオーナーを待ち続けるのだ…

現実的に考えて、ドライバーが物理的に首チョンパになるような事態が走行中に起きたら、車の方もただでは済まないだろう。
発祥は不明だが、海外には「呪われたポルシェ」が似たようなストーリーで存在するため、それが日本でローカライズされたものと思われる。舞台は多くが[[群馬県]]内の国道沿いであるとされる。
ちなみにソアラはトヨタが発売していた高級クーペ(1981~2005)。発売後、それまでの高級車を凌駕する性能と先進的装備から、ナンパ車として若者の間で大人気車種となっていた。

「[[地獄先生ぬ~べ~]]」にはこれを元ネタにしたエピソードがあり、ポルシェ911カレラに取り付いた女性の霊を成仏させるべく、ぬーべーが乗り込んで奮闘するというストーリー。
……が、実際は車の運転ができないぬーべーが成仏を手伝う代わりに運転を教えて貰おうとしていたのだった。しかも事情を知らない生徒の活躍で霊の未練が晴らされてしまい……


・犬鳴村
[[福岡県]]の犬鳴峠の近くにある「犬鳴村」という村に関する伝説。
-村の入口に「この先日本国憲法は通用しません」という立て看板がある
-日本の行政記録や地図から完全に抹消されている
-全ての携帯電話が圏外となる。村の近くのコンビニの公衆電話は警察へ通じない
-面白半分で村に立ち入った若いカップルが惨殺された
-江戸時代以前から激しい差別に晒された村人は外部との交流を一切拒み、近親交配で子孫を残し、完全自給自足の生活を送っている。
これらは全部ガセ。確かに犬鳴という村はあったが、1691年に福岡藩城下町から人が移り住んで成立した村であり、それ以前は無人。
また犬鳴村とされる場所は現在ダムの底に沈んでいる。


・見たら死ぬ絵
特定の絵画作品に、見た者を殺す呪いがかかっているという都市伝説。
「絵の作者は自殺した」「所有者が次々に亡くなっている」などと説明されることもある。
こうした噂のほとんどは裏付けが無く、ガセと判明したものも多い。

中でも有名なのは、「3回見たら死ぬ」とされる、ポーランドの画家ズジスワフ・ベクシンスキーのとある作品((荒野に置かれた椅子の上に、女性の生首が乗っている絵))だろう。
これも根拠不明のガセネタ(発祥は恐らく日本)で、少なくとも2007年頃には広まっていた模様。
作品に退廃的で不気味なものが多いこと、絵の意味付けを極端に嫌った(タイトルすらつけなかった)ために憶測を呼びやすかったこと、ベクシンスキー自身が凄惨な最期を遂げたことなどが、伝説につながったのだと思われる。


***犯罪・事件
・消えた我が子
遊園地にある親子が遊びに来ていた。しかし子供が迷子になってしまい、あるトイレの前を探していたところ、一組の子供連れが出てきた。髪の毛の色・長さに服装こそ違っていたもののその子供は自分の子供と同じ靴を履いており、まさかと思って声をかけてみたら探していた我が子だった。我が子を連れていた大人は臓器売買目的の誘拐犯で、子供を遊園地内で攫ってトイレへ連れ込み、そこで染髪、散髪を行って違う服に着替えさせていたのである。
舞台の遊園地が[[ディズニーランド>東京ディズニーランド]]とされるパターンもある。


・置き去りにされた子供
ノルウェー発祥とされる都市伝説。
幼い子供のいる夫婦が長期旅行に行くため、ベビーシッターに子供を預けることにした。
ところが旅行当日、シッターの車が故障してしまい到着が遅れるという連絡が入る。シッターの到着を待っていたら間に合わない。そう判断した夫婦は子供をベビーチェアに座らせ、裏口のドアを開けて出かけた。
その後シッターが家に到着した((家に着く前に交通事故で死亡するというパターンもある))ものの、風によって裏口のドアが閉じてしまい、中に入れなかった。
夫婦が子供を連れて行ったと判断したシッターはそのまま帰ってしまう。
夫婦が旅行から帰ると、子供は息絶え、死体は腐敗が始まっていた。

ベビーシッター文化が発達している欧米では、このような「シッターが(直接あるいは間接的に)子供を死なせる」という伝説がいくつか流布している。


・ベッドの下の男
アパートの自室で友人と過ごしていたら、しきりに友人が外へ出たがる。
友人はベッドの下に見知らぬ男が潜んでいるのに気づいていたのだ…。
アメリカ発祥とされる都市伝説だが、日本でも平安時代の説話集に似たような話((『今昔物語集』の「東国より上る人、鬼に値う語」。旅人の一行が空き家を見つけ、そこに泊まろうとするものの、室内に鬼がいることに気づき、「つないである馬の様子を見てくる」と(鬼に聞こえるように)言って逃げ出すという内容))が出てくるため、どうやら昔からよくあるタイプの怪談らしい。


・ルームメイトの死
ルームメイトと2人暮らしの女性が夜遅くに帰宅し、ルームメイトを起こさないよう電気をつけずに寝た。
朝目覚めると、部屋には殺されたルームメイトの死体と、「電気をつけなくてよかったな」という血文字が残されていた。
女性が帰宅した時点でルームメイトは殺されており、犯人はまだ部屋に隠れていた。もし電気をつけていたら彼女も殺されていただろう…
アメリカ発祥とされる都市伝説で、「忘れ物を取りに部屋を訪ね、後日警察から事件のことを聞く」というパターンも存在する。


・人間シチュー
風呂場で突然死した人間が、追い焚き機能で煮られてしまい、シチュー状態になってしまう。
昭和30年に[[長野県]]で起きた事件が元になっているという説がある。

ちなみに、古代アステカでは儀式的な意味を持つ「ポゾール」という人肉シチューがあったという。
そして2008年の[[メキシコ]]で、死体をドロドロに溶かして証拠隠滅する死体始末屋、通称「エル・ポゾレロ」(ポゾールを作る人、英語で言うとシチュー・メーカー)と呼ばれる人物が逮捕された。複数のフィクション作品で彼をモデルにした「エル・ポゾレロ」あるいは「シチュー・メーカー」と呼ばれるキャラが登場している。


・オウム製アサルトライフル
[[オウム真理教]]の施設から[[AK-47]]アサルトライフルが押収されたというもの。
そもそもオウムはAK-47は密輸も製造もしていない。
ただしAK-74を密輸・製造しており、押収記録も残っている…が、記録を見る限りどうやら弾薬を製造できずにポシャってしまったようだ。((銃に詳しい読者ならご存知だろうが、現代銃の「マトモに使用できる」ライフル弾を作るにはそれなりの技術能力が要求される。工場設備のないオウム拠点では難しかったのだろう。))おそらくこの話がいつの間にか改変されてしまったのだろう。


・テロリストのお礼
ある人が困っている外国人を助けた。その人は去り際に「暫くの間、○○には乗らないほうが良い」という一言を残す。後日、その告げられた乗り物でテロ事件が発生し、テロ実行の容疑者が助けた外国人だったというもの。乗り物の他に施設名や地名の場合もある。


・当たり屋グループ
都市伝説と言うよりは[[不幸の手紙]]やチェーンメールに等しい性格のもの。
「当たり屋グループにご用心」という題のチラシが存在し、そこには車のナンバープレートが列挙され、これらの車と事故を起こした場合はすぐ警察に通報するようにと書かれている。
いくつかは実在する車両のナンバーだったが、大半は存在しなかったり既に廃車となった車のナンバーだったりという怪文書。


・訴訟大国アメリカ
確かにアメリカでは訴訟が日本に比べて多いのは事実。だが、その際引き合いに出されるエピソードには都市伝説めいたものも多い。

特によく語られるのは、「電子レンジに猫を入れて温めたせいで猫を殺した飼い主がメーカーを訴えた」と「マクドナルドの[[コーヒー]]をこぼして火傷して賠償金3億円」というエピソードだろう。
しかし、前者は完全な都市伝説であり、実際にそのような訴訟があった事実はない。
後者については概ね事実だが、被害者が皮膚移植を必要とするほど重度の火傷を負っていたこと、
マクドナルドの裁判での態度がかなり裁判官の心証を損ねたことなどの複合的な原因が重なっての判決であり、
決して「コーヒーをこぼしただけ」の事件ではない。また、最終的には和解しているため実際に3億円の賠償金が支払われたわけではないことにも留意。


***陰謀論
詳しくは[[個別項目>陰謀論]]を参照。

・アポロやらせ説
[[アポロ11号>アポロ計画]]は[[月>月(天体)]]に行っておらず、写真や映像はスタジオで撮ったやらせ、というもの。
反論が非常に多く存在し、多くの人にとっては与太話となっているが、これを真面目に支持する人も[[キリスト教]]の保守派に多い。


・9.11陰謀論
9.11アメリカ同時多発テロ事件はアルカイダのテロではなく、当時支持率が低迷していたブッシュ政権の支持率向上のためにアメリカが自作自演したというもの。陰謀論としては最もメジャー。


・日本の[[パチンコ]]屋は[[北朝鮮>朝鮮民主主義人民共和国]]が営業している
「パチンコは北朝鮮の資金源になっていて、打った分は[[ミサイル]]になって返ってくる」というもの。
実際にはほとんどのパチンコメーカーは日本企業。
仕事の一部を海外に発注していることはあるかもしれないが、北朝鮮の資金源になっているとまで断言するのは言い過ぎ。


・[[どこでもドア]]は実現可能
地球上はもちろん光年単位の遠方まで一瞬で移動可能な、お馴染み[[ドラえもん>ドラえもん(作品)]]のひみつ道具。
どこでもドアの基本技術は既に完成しており、作ろうと思えばいつでも作れるが、自動車などの移動手段を開発している企業が既得権益を失わない様、その一切を封印している……というもの。
この手の陰謀全般に言えるが、「一社でも裏切ってその技術を独占すれば競合他社を全て蹴落とせるのに、既得権益を守るためにそんな強固なカルテルを作り出せるか?」という点に極めて大きな疑問点が残る言説である。


***ファンタジー
・海外の[[TRPG]]の本来の[[スライム]]は強く、[[ドラクエ>ドラゴンクエストシリーズ]]などが弱いスライム像を作った
非常にややこしい事情があり、デマとも真実とも言えないが、「ドラクエが日本において弱いスライムのイメージを確立させた」という意味合いならほぼ事実。
最古のTRPGと言われる『ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)』の時点では「オーカー・ジェリー」や「グリーンスライム」はそれなりに危険なモンスターと見做されており、最初期から雑魚扱いだったかというとそこまでは断言できない(D&Dの時代は今のTRPGやCRPGとゲームバランスが違うことも考慮する必要がある)。

しかし、ドラクエ以前でも、D&Dを電子化したような存在である「ウィザードリィ」の時点で最弱レベルのスライムは存在しており、「弱いスライムの元祖がドラクエ」という意味合いならばデマと断言していいだろう。
そして日本でスライム=雑魚を決定づけたのはドラクエではなくドルアーガの塔。(ただ、同作のスライムは移動中完全無敵やスペルなどで弱いわけではない)
ドル塔開発者のエベゾーこと遠藤雅伸は「日本版スライムA級戦犯」と自虐的に名乗る事がある。
その後ドラクエで「形がしっかりしているスライム=弱い」というのが定着したというのが真相。

むしろ[[ドラゴン>ドラゴン(西洋の神話)]]にすら匹敵する様々な上位スライムが登場するドラクエは&bold(){スライム優遇の作品}である。


・[[日本刀]]は技術によって切断する武器だが、西洋の[[剣]]に術は存在せず、力で叩き斬る武器である
西洋剣にも刃は付いているし、「西洋剣術」を使って斬る。
というか「西洋の剣」の範囲は広くて色々ありすぎる。
その範囲内には確かに叩き斬るヘビー級の西洋剣も存在するが、マンガやゲームでもお馴染みの「細剣・レイピア」や「軍刀・サーベル」を見ればそれだけではないとすぐ分かると思うし、日本刀だって技術だけではなく力はいる(刀剣乱舞でもおなじみ、2mある熱田神宮の太郎太刀などの「そもそもサイズが大きい」ものはそれなりの重量があるため、当然自在に振るにはある程度の力がいる((ただ、「極端に長い・大きい」ものは東西問わず実用するには重すぎるため「最初から奉納品として寺社教会に渡すためだけの非実用品ではないか」とする説もある。)))。
因みに創作作品で良く見られる「身の程以上の刀身を持った剣を上段に構える」というのは重心と金属の重量の関係で人間には不可能。


・剣よりも[[鈍器]]は使いやすく常人でも戦いやすい
上記の都市伝説に関連した伝説。
西洋剣に西洋剣術があるのと同様、鈍器にも「鈍器術」があり、何も習得していない常人が殺人をするのが簡単なわけがない。
ビール瓶と包丁、どちらが殺傷力が高いか等考えるまでもなくわかる事である。
「腕力さえあれば扱える容易な武器」などと言われることもあるが、
術理を知らず力だけで容易に撲殺できるような怪力男は&bold(){どう考えても常人ではない}。
詳しくないものを「ない」とか「簡単」と思ってしまうのは人間の悪い癖。
&font(l){鈍器が強いなら世間の騎士や侍は剣や刀じゃなくて棒を腰に差してる。}

一応資料によっては「騎馬兵はランス+剣を携帯しつつ、馬の方にメイスをストックしていて、下馬時にはメイスと剣を使い分けていた」というのもある。
なんで「常人でも戦いやすい」の部分は嘘でも、「使いやすい」の部分は正しい可能性がある。
というのもこの頃は金属鎧が発展していた時期であり、剣では関節部分などの金属が無い部分を狙う必要があるが、
鈍器で殴れば脳震盪を誘発できたので効果的という説があるため。
ただちゃんと鎧下を着るような、完全なプレートアーマーの場合鈍器で殴っても効果が無いという意見もあり、専門家間でも別れている模様。

その後銃の発展により重装鎧が無くなる→ならサブウェポンはメイスでなく剣の方が殺傷力が高いよねで廃れた模様。
いわゆるメタゲーム的サムシングである。

都市伝説上では、「常人が調達しやすい(≠強い、使いやすい)から使っていた『簡便な武器』としての鈍器」と
上記の「訓練を受けた者が重装鎧をメタるため、ランスや剣とは別にわざわざ持ち込んだ『特殊兵器』としての鈍器」が混同されて
誰でも使えて鎧を貫通する空想上の超兵器が完成しているところがある。

実際に常人でもハードルが低かったのは鈍器ではなく槍と火縄銃で、それも「皆で並んで槍衾を作るだけでなんとかなるので、ガチで振れないと役に立たない日本刀よりはまあ…」「慣れはいる。ただ、弓よりはエイムしやすいので慣れやすい」程度のもんである。
一応日本でも南北朝時代には、剣ではなく棒で戦っていたという記述がある。
こちらも槍と銃によって駆逐されるわけだが。


・聖職者は血を流す武器が禁じられているので戦場では[[鈍器]]しか使用できない
モデルになった歴史上の事実はあるかもしれないが、全ての聖職者がそうしていたわけではないようだ。
(「歴史上の聖職者」という範囲が広すぎるので、無いと断言することもできないが)
ゲームでは[[回復魔法]]を持つ[[僧侶]]が剣で高い攻撃力を発揮できたら困るのでバランスの都合。


・[[刀]]は両手でないと振れないほど重く、片手で扱っても斬れない
刀の種類にもよるが、標準的な日本刀は片手でも触れるし斬れる。
というか片手で斬れなかったら二天一流とかなんなんだという話である。
「両手で持った方がいい(繰り返しになるが、金属の棒である事や重心が体の外側に来る以上、日本刀に限らずあの手の長い刀剣は結構重いし実際の重量よりも重く感じる)」と「両手でないと使えない」は全く違う。
ゲームでも見るバックラーのような[[盾]]を使った武術がある西洋剣術に対し、日本剣術で盾の存在感が薄いことから、「日本には盾がない→日本刀は片手では扱えない」というイメージで生まれた都市伝説だろうか。


・近接武器より飛び道具の方が威力が低い
これも恐らくゲームバランスから生まれたイメージ。
射程が長い攻撃が威力まで高かったらバランスが崩れるから、だろう。
少し調べればわかるが昔から戦争というものは飛び道具が強い事を前提として行われている。
矢は簡単に鎧を食い破ったし、銃の存在は鎧という物自体を過去のものにした。
そして砲弾とまで行けば人が装備出来る物では防御自体が不能である。


・[[貴族]]の一つ「辺境伯」は名前から田舎貴族として思われているが実は偉い
ファンタジーに登場する辺境伯は辺境=国境を守る領主であり、外敵に対抗するための強力な軍備と高い独立性を持つ高位の貴族であるとされ、
[[小説家になろう]]作品や[[ファイアーエムブレム 風花雪月]]などでも採用されている人気の爵位である。
だが現実でどうだったかというと、「辺境」にも時代や国家によって色々ある、辺境伯を含めた日本語の爵位は訳語の一つであり、海外の爵位に厳密に対応しているわけではないなど、解釈の幅が広く、決め付けるのには少し危険なライン。
広大なヨーロッパで数百数千年単位で使われていた色々な爵位の扱いをにわか知識で扱うのは難しい。
&font(l){辺境伯を誤解するより「辺境伯は誤解されてるが実はすごいんだぞ」と知識自慢をしてる人を見る方が遥かに多い。}


・本来の女[[ドワーフ>ドワーフ(種族)]]はヒゲモジャであり、[[萌えキャラ化]]しているのは日本による[[魔改造]]
[[ドワーフ(種族)]]の項目を読んで欲しいのだが、妖精的な存在だったドワーフは伝承では普通に女も存在し、
それをオッサンやヒゲしかいない種族に設定したのは後世の作家によるもの。美女ドワーフはむしろ原点回帰。


***その他・ジョーク
・軍事用語に「ゼロ距離射撃」と呼ばれるものは存在せず、正しくは「接射」と呼ぶ
[[接射]]の項目を参照。


・パトカーの廃車
役目を終えたパトカーは真っ黒に全塗装してから解体されるために他の一般車と見分けがつかなくなり、パトカーの解体作業を見かけることが少ない。
これもガセ。車の全塗装をやったことがある人は分かるかもしれないが、あれにも万単位のカネがかかる。ただでさえ予算がそんなに多くない警察が解体されるだけの車両にそんな手間をかける必要がない。


・墾田永年私財法は現在でも有効
奈良時代に発布された、新しく開墾した土地の永久所有を認める法律についての噂。
明確に廃止にされたことがないため、半ばジョークとして「現在でも有効」と語られることがある。
実際には、明治維新に伴い旧体制の法律は否定されている、と解釈されるのが一般的。そもそも現行の法律では「誰のものでもない土地」は国有地になると定められているため、墾田永年私財法の対象となる「誰のものでもない(誰でも開墾可能な)未開地」そのものが存在しない。


・サッカーは元々捕虜の首を用いて行われていた
よくオカルトなどで語られるサッカーの起源の伝説。
信ぴょう性というと、捕虜の首でサッカーというのはあり得るものの起源と言うには根拠が弱い。
そもそも球をける遊びは世界各地に存在し、人の首をける行為が起源と言うのは無理があると言うのが大方の見解である。


・[[エイプリルフール]]で嘘をついていいのは午前中だけ
午前中に嘘をつき、午後にネタバラシをするのが本来の慣習、という都市伝説。
主に欧米圏で広まったとされる。
幾つかの説((「イギリスのオークアップルデー(王政復古の記念日で、午前中だけオークアップルの小枝を身に着ける風習がある)と混同された」という説が有名だが、これも確証はない。))が存在し、「地域によっては~」とされる場合もあるが、実際の所ハッキリしておらず(そもそもエイプリルフールの起源自体が諸説ある)、
&bold(){誰かがエイプリルフールでついた嘘}かもしれない。


・水洗[[トイレ]]の水は北半球では左回り、南半球では右回りに流れる
慣性力の一種である「コリオリの力」によって、[[台風]]は北半球では左に、南半球では右に渦を巻く。
だから水洗トイレや風呂の水の流れも同じなのでは…という説。
映画『大脱出』の劇中で、主人公はこの説を基に自分の現在位置を推理した。


コリオリの力は非常に小さい慣性力なので、台風の様な地球規模の超巨大レベルな渦ならともかくとして、
水洗トイレのような小さなレベルにはほとんど影響しない。
トイレやバスタブにおける水の流れは、容器のデザインでほぼ左右されている。


・江戸の街は徳川家康が四神相応の土地として整備した霊的防御都市である
江戸から東京に至る街づくりに絡んで時折語られる伝説。これを計画したのが天海であると続くことも。
四神相応の土地というものに現実的な意味があるかは別として、徳川家康が本気でそれを気にして土地を整備したかというと限りなく疑わしい。
この伝説では、江戸城から見て西が東海道(白虎)、南が江戸湾(朱雀)、東が平川(青龍)に当てはめられており、ここまでは一見辻褄が合っているように見えるのだが、北の玄武に当てはめられているのがなんと&bold(){富士山}。当たり前だが江戸の北に富士山はない。
荒唐無稽な説であることを物語っている。

そもそも日本列島の形を考えると、太平洋側の開けた土地ならば大抵は南は海で北が山地、となれば道を伸ばしやすいのは東西方向で、北に山があれば大きな川も比較的近くにある…と、四神相応でない土地を探す方がむしろ難しかったりする。

また、北東の鬼門を寛永寺で、南西の裏鬼門を増上寺で封じた…という伝説もあるが、これもGoogleマップあたりで調べればすぐにわかるが、増上寺は江戸城(現在の皇居)のほぼ真南であり、どう見ても南西には対応していない。


・鉄道忌避伝説
・我田引鉄
どちらも鉄道と政治、特に鉄道路線の敷設にまつわる噂。
大まかに言うと、「あの鉄道が納得しがたいルートを通っているのは…鉄道忌避伝説→元々の計画線の沿線住民が反対運動をやったのが原因でその計画が中止されたせいだ/我田引鉄→元々計画になかったのに政治家が横やりを入れて無理矢理敷設計画を捻じ曲げたせいだ」という噂であり、時にはその噂が地方史研究や政治、学校教育などの場においてさも事実であるかのように流布されることもある。
交通インフラというのは規模の小さいものでは市区町村道の敷設から大きいものでは空港の建設に至るまで関係地域にとっては重大な関心事であり、往々にしてそれに基づく利害の対立や政争が勃発するため、鉄道に限らずこの手の政治介入の噂は交通政策においてしょっちゅうついてまわる。

これに関しては個別の事例を見てそれぞれで判別する必要があるが、そういった鉄道のルートにまつわる政治介入の噂については、根拠の浅い俗説であることが往々にして存在する。

特に明治~戦前あたりの「鉄道忌避伝説」に関しては、実際には鉄道建設反対運動が起こるどころかむしろ激しい誘致合戦が繰り広げられていたとする史料が多数確認されており、鉄道黎明期において鉄道路線のルートが沿線の有力都市や市街地を避けたルートになる原因は、沿線住民の反対によるものよりも技術的・経済的制約や敷設者側による沿線の軽視が原因であることが圧倒的に多いという見解が多数を占めている。
//・軍隊は3割が損耗したら「全滅」である
//軍隊は全ての兵士が戦死せずとも3割がやられるだけで「全滅」するというもの。
//確かに一定以上のダメージで軍隊としての動きを続けられなくなるラインはあるかもしれないが、それを「3割」で「全滅」とするのは根拠が不明。
//少なくとも、旧日本軍の定義では「損耗率3割で全滅とみなす」というのはほぼ間違いないようです。参考> http://www.warbirds.jp/sudo/artillery/artillery_2_5.htm 現代の軍隊や逆に中世の軍隊などではまた別かもしれませんが、根拠そのものは十分あります。


*個別項目のある都市伝説
・[[赤いクレヨン>赤いクレヨン(都市伝説)]]
・[[赤い部屋/紅い部屋>赤い部屋]]
・[[生き人形>生き人形(現代怪談)]]
・[[S県月宮>S県月宮(都市伝説)]]
・[[きさらぎ駅]]
・[[口裂け女]]
・[[くねくね>くねくね(都市伝説)]]
・[[ゴキブリ男]]
・[[コトリバコ]]
・[[鮫島事件]]
・[[人面犬]]
・[[だるま>達磨(だるま)]]
・[[東京の地下>東京の地下(都市伝説)]]
・[[不幸の手紙]]
・[[ヒサルキ>ヒサルキ(都市伝説)]]
・[[メリーさんの電話>メリーさんの電話(都市伝説)]]
・[[ゆかりちゃん>ゆかりちゃん(都市伝説)]]
・[[ラストバタリオン]]
・[[良栄丸遭難事故]]


*[[概要項目]]のある都市伝説
・[[陰謀論]]
・[[学校の七不思議]]
・[[Creepypasta(都市伝説)]]
・[[検索してはいけない言葉]]
・[[実は言ってない台詞]]
・[[実は言ってない台詞(架空人物)]]
・[[死亡説]]
・[[新耳袋]]
・[[心霊スポット]]
・[[生存説]]
・[[ソシャゲー/スマホゲーのガチャにおけるジンクス]]
・[[サブカルチャーに関する都市伝説]]
・[[アニメに関する都市伝説]]
・[[マンガに関する都市伝説]]
・[[ゲームに関する都市伝説]]
・[[動物に関する都市伝説]]
・[[未確認生物(UMA)]]
・[[未確認飛行物体(UFO)]]
・[[300人委員会>300人委員会(科学ADVシリーズ)]]
・[[オーパーツ]]


*アニメ・漫画・特撮・ライトノベルなどの作中で広まっている都市伝説
・[[脱ぎ女>木山春生]]
・[[オンドゥルな仮面ライダー>オンドゥル語]]
・[[首無しライダー>セルティ・ストゥルルソン]]
・[[くそみそ>くそみそテクニック]]
・[[ジェノサイダー翔]]
・[[戦慄怪奇ファイル コワすぎ!]]
・[[ゴム人間>モンキー・D・ルフィ]]
・[[ハイランダー症候群]]
・バネ足ジョップリン
・[[マヨナカテレビ]]
・[[メン・イン・ブラック(MIB)]]
・[[誘拐魔(鎌倉ものがたり)]]


最後に…信じるか信じないかはあなた次第。
だが信じたとて嘆いてはいけない。
なぜなら、都市伝説があるならば[[対抗神話]]もあるのだから。

怖くて眠れなくなった時は、[[寺生まれのTさん]]に「破ぁー!」と解決してもらいましょう。
「寺生まれってすげえ」、そう思えるはず。



追記・修正をするかしないかはあなた次第。

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- 今もなお、増え続けている。 今までも。 そして、これからも。  -- 名無しさん  (2013-08-09 00:00:23)
- 「順位の無い運動会」ってのも、噂があるだけで実際にそんな学校が実在したという証拠が無い、都市伝説だったらしいな  -- 名無しさん  (2013-08-09 00:10:44)
- ↑俺の小学校は都市伝説だったのか…  -- 名無しさん  (2014-02-08 17:55:44)
- 彼女のいるアニヲタだって…?そんな事が本当にあるのか…?  -- 名無しさん  (2014-02-08 17:59:16)
- 妖怪ディスクシャッフル、妖怪コード絡ませetc…  -- 名無しさん  (2014-03-29 18:33:17)
- 東京スカイツリーの地下で、宮本武蔵のクローンを作っているらしい。  -- 名無しさん  (2014-08-09 10:25:04)
- 「  -- 名無しさん  (2014-08-09 10:28:13)
- コンビニの弁当には防腐剤が入っているので食べ続けると死んでも腐らないらしい。  -- 名無しさん  (2014-08-09 10:29:13)
- 以前、上○動物園の地下には、クローンパンダが大群で暮らしている(白と黒の位置がおかしかったり、色が違ったりする失敗作)と言う都市伝説を流行らそうとして失敗した事がある。が、考えて見れば、下手したら名誉毀損だか何だかに触れますよね。失敗して良かった。  -- 名無しさん  (2014-08-09 11:03:11)
- ↑バレなきゃ犯罪じゃないんですよ(ニャル子並感)  -- 名無しさん  (2015-12-22 17:03:51)
- ↑2 どう考えても信じがたいジョーク的なものはそういう判断されるから大丈夫  -- 名無しさん  (2016-10-19 09:45:34)
- ベッドの下の男は確か現実で本当にそんな事件が起こったってウィキペディアに書かれてた  -- 名無しさん  (2017-01-09 20:28:53)
- マンボウがすぐ死ぬアレも都市伝説に該当するんだろうか?結局デマだったそうだけど  -- 名無しさん  (2017-03-24 01:21:51)
- 『NNN臨時放送』の詳細が知りたい。あれは元々何の目的で作られたんだろう(あのテロップに載ってる人達は何者で、背景のゴミ処理場みたいな所は何処なのか)。そもそも本当に放送されてたのか・・・。  -- 名無しさん  (2018-07-22 20:00:20)
- ↑都市伝説古今東西ってサイトが分かりやすく説明してるゾ  -- 名無しさん  (2018-10-09 15:59:11)
- 「テロリストのお礼」に関しては、日本の蘇民将来や、ユダヤの出エジプト記(長子殺し)との類似が気になるな。どちらも「大量殺戮のなか、ある情報をリークされた特定人だけが難を逃れた」というもの。  -- 名無しさん  (2018-10-09 18:09:39)
- 手をつないでゴールはしんちゃんの運動会の話のオチでマサオくんが転んだの見て敵の組のチーターともう一人の子がマサオ君の手を取って一緒にゴールするっていうほのぼのな奴  -- 名無しさん  (2019-04-08 19:14:43)
- 音楽の教科書の君が代のページに校歌のプリントを貼らせる、とかは  -- 名無しさん  (2019-04-08 19:30:35)
- 「リアル」には対抗神話が存在しないから最強って話だけど、寧ろ俺には「最強の都市伝説」という性質を持たされた怪異にしか見えない  -- 名無しさん  (2019-05-14 11:12:15)
- S◯Xで性器が抜けなくて病院に搬送されたっていう都市伝説もあるよな。まあ私には関係ないことだけどね(遠い目)  -- 名無しさん  (2019-07-11 14:11:18)
- 犬鳴村の単独ページ作ってほしいです。昨年映画になりましたし、同監督の新作公開記念で地上波放送もされまして見ましたが普通に面白かったので。  -- 名無しさん  (2021-02-03 19:09:36)
- 都市伝説一覧の数が増えてきたので、「犯罪」「医療」「動物」などにジャンル分けしてまとめた方が見やすいと思います。  -- 名無しさん  (2021-09-30 11:05:01)
- ↑5それどっちかというと陰謀論とかそっち系じゃないですかねえ…日教組のアレとか全くないわけじゃないかもしれないけど普通に考えたら君が代って一番最初か最後のページ、もしくは裏表紙の裏あたりに載ってるだろ?校歌が教科書に載ってるわけないし配布されたプリントを貼るとしたらまずは教科書の先頭か最後尾になること自体はごく自然だし。四隅を完全に糊付けして君が代見れないようにするレベルならともかくとして。  -- 名無しさん  (2021-10-12 00:30:21)
- ふなっしーが梨皮被ったまま片手で巻き藁切断してたな  -- 名無しさん  (2021-11-13 02:13:58)
- 「この絵を見ると3年後に死ぬ」という都市伝説(もちろんデマ)で有名なベクシンスキーの事も載せてほしい。  -- こち亀大好き  (2021-12-18 19:21:12)
- モスキート隊とパウダー王女のCMもある意味都市伝説  -- 名無しさん  (2022-01-08 18:48:27)
- 中国に旅行に行った夫婦が現地の衣服屋で妻が行方不明になって探したけども見つからず数年後中国に再び訪れた夫がダルマになった妻を見世物小屋で見つけたみたいなのもあった気がする  -- 名無しさん  (2022-01-28 16:04:13)
- 現代の噂話を「都市伝説」って名付けたのはセンスの塊だと思う  -- 名無しさん  (2022-02-01 00:54:16)
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