ドロシー・カタロニア

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ドロシー・カタロニア - (2020/08/11 (火) 14:26:18) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2011/03/09(水) 18:23:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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#center(){&bold(){&color(GOLDENROD){早く戦争になぁ〜れっ☆}}}



『[[新機動戦記ガンダムW]]』の登場人物。

年齢:15歳
身長:158cm
体重:41kg
人種:アーリア系
声優:[[松井菜桜子]]



秘密結社OZの母体であるロームフェラ財団、その代表であるデルマイユ侯爵の孫娘。
美しい金髪と、そのV字型眉毛が特徴的すぎる少女である。

本作品のメインキャラクターはほとんど数字が名前の由来になっているが、彼女には明確な由来が無い。
 

OZ総帥であるエレガント閣下こと[[トレーズ・クシュリナーダ]]とは遠縁の親戚で、彼の従姪にあたる。
また、彼女の父はトレーズ閣下の前任であるカタロニア将軍。

幼い頃からトレーズや、サンクキングダム王子[[ミリアルド・ピースクラフト>ゼクス・マーキス]]とは親交があり、よく遊んでもらう仲だったようだ。

その言動はエキサイティングかつエキセントリック。
サンクキングダムの王女である[[リリーナ・ピースクラフト>リリーナ・ドーリアン]]を「時代のヒロイン」と呼び、「ファン」を自称している。
しかし当の本人の言動はリリーナとは正反対の、まるで戦いを待望しているかのようなもの。
当然、その思想の違いからリリーナと衝突する場面も見られた。

戦いには独特の美学を持っているらしく、新たな戦場の主役となった[[MD(モビルドール)>モビルドール/MD]]に対して「お人形さん」と軽蔑の眼差しを向けていた。
一方でガンダムのパイロット達に対しては「理想の戦士」として、その在り方に惹かれていたようである。

歳に見合わぬ知略を持つ人物でもあり、様々な暗躍を行う事もあった。
紛れもなく、作中の歴史を動かした人物の一人。

その歪み、そして一見破綻しているような性格の裏には、かつて父を奪った戦争に対しての憎しみがあった。
彼女が戦争を望むのは、未だ争いを捨てられない人類に対して「二度と見たくなくなるような、凄惨な戦争」を見せる事で、人類から争いをなくす為。
つまり戦争を望む理由は[[トレーズ>トレーズ・クシュリナーダ]]や[[ゼクス>ゼクス・マーキス]]と同じである。
ちなみにトレーズは心から人と人による戦争を望む悪人でもあるので、言っていることややっていることなどは大体同類ではあるものの根の部分は意外と似ていない。

そんな人なので前述の「ファン」発言なども本心からのもので、リリーナと衝突することもあるが尊敬や心配する気持ちも本物である。
リリーナとの出会いのきっかけである、完全平和主義を学びに来たというのも建前ではなく本心であると思われる。
行動しない人も戦争と同じく嫌っているため、リリーナを挑発することもあったし、前述の通り暗躍もしている。
これは完全平和主義というのがいかに困難で、そして脆いものであるかを知っていたためでもある((暗躍時の情勢では単純にサンクキングダムで完全平和主義を唱えるだけでは未来がなかった。そもそも過去にも同様の流れで崩壊している。))。

そのためサンクキングダム防衛戦の最中、リリーナが『サンクキングダムが火種となる』のでサンクキングダムを解体すると決断し、
そして完全平和主義を諦めないどころか、より強かに行動し始めた時にはとても喜んだ。

歪んではいるし、表向きの発言は一番狂っているのだが、彼女もまた、平和を強く望む人間なのである。
……なのだが、&bold(){本作品は制作現場がゴタゴタでボロボロだったので、そういった彼女の心境を深く掘り下げる場面は少ない。}
&bold(){終盤の一連の流れだけで把握するのは中々難しく、多くの視聴者の目には単にブッ飛んだお嬢様に映ってしまった。}
まあ、彼女が地球圏で一番ブッ飛んだお嬢様である事には変わりはないが……。

しかし、地味に漫画版での扱いが悲惨で彼女の背景が何一つ描かれておらず、ガチで戦争大好きなだけのブッ飛んだお嬢様と化している。
(最終話で[[ヒイロ・ユイ]]とゼクスの決闘を見て考えを改めたが)
そもそも漫画版の初登場回ではデザインすら固まっていなかったらしく''ウェーブのかかった髪に黒目がちの目''という外見だったり
(単行本ではマルティウスと一緒に修正)''誰も見てないところでウソ泣きする''奇癖の持ち主だったりしている。
ただし、漫画版作者のときた洸一のお気に入りキャラだったりもする。

なお、漫画版を越える勢いで悲惨だったのが『[[スーパーロボット大戦α]]』で、背景が描かれないばかりか&bold(){エピオンに乗って現れた((ゼクスはトールギスIIIに乗ってくる))挙句、説得とかもできずエピオンを落とすと死ぬ}。((一応死が明言されているわけでもないのだが、以後のαシリーズで一切姿を見せないし、そもそも落ちた時の台詞が覚悟決まりすぎている。))
そもそもEWの時期のドロシーの動向が初めて描かれたスパロボが[[第3次Z>第3次スーパーロボット大戦Z]]だったという……。
そのくせ、Fとか[[第2次Z破界篇>第2次スーパーロボット大戦Z]]では[[後編>スーパーロボット大戦F完結編]]へと繋げる前編ED最後のシメが彼女の「早く戦争にな~れっ」だったりする(&bold(){音声付き})辺り愛されてるんだかそうじゃないんだかよくわからない。

また、[[何故か金色を好み、リムジンだのシャトルだのトラックだのはすべて金色に塗装されている。>アレハンドロ・コーナー]]
本人のキャラクターと併せて、妙な威圧感がある。



【劇中の活躍】

復興したサンクキングダムに、ロームフェラからの留学生として登場。
リリーナに真っ向から意見をぶつけたり、ヒイロ・ユイとフェンシングをしたりと[[最初からクライマックス>モモタロス]]だった。

暗躍によってサンクキングダム崩壊を招いたのは彼女だが、これは緻密な暗躍というよりは当時の情勢からサンクキングダムが崩壊間際だったということが大きく、彼女はその引き金を引いただけの形である。
決してまともとも善良な行動とも言えないが、彼女が行動しなくとも遅かれ早かれ崩壊していたか、ズルズルと落ちぶれていくだけだったと思われる。
サンクキングダムの崩壊後はリリーナと財団のパイプ役を務め、彼女を財団に連れていった。
彼女の祖父デルマイユはその生い立ち・年齢・後ろ盾の無さなどから傀儡としてリリーナを財団の象徴に据えるつもりだったが、ドロシーはその目論みを知りつつ放置した。
彼女は&bold(){リリーナがその程度で収まる人間ではないと見抜いていた。}

実際、デルマイユはリリーナの求心力の前に立場を失ってしまう。
焦るデルマイユに宇宙行きをほのめかし、結果的に彼を葬り去った。
 
その後、ミリアルドが率いるホワイトファングに赴き、彼の手助けを約束する。
そして、ミリアルドが考案した「[[ゼロシステム>ゼロシステム(新機動戦記ガンダムW)]]連動型MD指揮システム」を操作。
なんと一発で使いこなし、MDにかつてないチームプレイをもたらし、ヒイロを除く4人のガンダムチームを追い詰めてしまった。

ちなみに、作中でゼロシステムを一発で使いこなしたのは彼女(ある意味ではトレーズと五飛も)だけ。
ただし彼女はモビルドールシステムの遠隔操縦だったので、自分や味方の人間が犠牲になる未来はほぼ見ることが無いという違いは非常に大きい。((自分や大切なモノが犠牲になる未来が見えない分、パイロット状態で使うより負担は遥かに小さい。システムに飲まれればヒイロやカトルのようにシステムの指示通りにMDへの指示を繰り返す人形に成り下がっていたのだが、ドロシーは使用中も正気を保っていた。))

そう考えると今までバラバラに単独で戦っていた仲間に対して、MSパイロットとして戦闘しながら指揮していた[[カトル>カトル・ラバーバ・ウィナー]]って……。

結果的にはゼロシステムを克服したカトルとの指揮合戦になったが、相手が上手で敗北した。

リーブラ攻防戦では、リーブラ内部で生身のカトルと戦い、本気で殺しに来ない彼に苛立ちを見せつつゼロシステムの力で彼を圧倒。
(この際戦争を望む『本音』を吐き出したため、この場面で視聴者も彼女の今までの行動や発言の真意がようやく分かる)
しかしカトルに勝利するも、その勝利のむなしさとトレーズ戦死の報により、生きる気力を失ってしまう。
だがカトルの優しさに触れ、トロワに説得されて再び気力を取り戻し、崩れ行くリーブラから脱出した。

エピローグでは、トレーズとミリアルドの墓に花を添えている。
 

【[[Endless Waltz>新機動戦記ガンダムW Endless Waltz]]】

劇場版にのみ登場。
マリーメイアの脅威にただ黙っているだけの群衆を挑発し、扇動した。

また、その群衆の移動手段として大量のトレーラー(やはり金色)を提供している。
やはり地球圏最強のお嬢様は格が違った。


【SDガンダム外伝】
鎧闘神戦記編にて堕天使ドロシーとして登場。天使族でありながらバロックガンに与する敵。
大体人間モチーフのキャラはアムロやシャアレベルでない限りスポットが当たりづらいのだが
今作の彼女はエピソードカードにて絶大なインパクトを残していった。それは…


***「眉毛が伸びる」


のである。
それも生半可な伸び方ではなく、&bold(){触手のように伸びた蟹眉毛がリリーナに絡みついてそのまま攫っていく}というもの。
[[何を言ってるのかわからないと思うが>ジャン=ピエール・ポルナレフ]]その通りなので仕方がない。





【主な台詞】

「早く戦争になぁ〜れっ☆」

「強く、気高く、激しく生きて!……死ぬのは、それからでもいいでしょう?」

「リリーナ様はずるいわ。皆を平和なんて言葉で集めておいて、いざとなったら自分では何もしないんだもの」

「いいえ、ますますファンになっちゃったわ!」

「死を恐れてはいけないわ。死は、生まれた時から既に与えられた結果なんですもの」

「さあ、お人形さん達! 華麗なダンスを踊りなさい!」

「破壊と殺戮は戦争の責任ではないわ! 倒さなければならない敵は、私たちの心の中にあるのよ!」

「あなた方は尻尾を振る犬ではなく……犬に振られる尻尾なのよ!」

「私の知る男たちは墓の中か……あそこにしかいないわ!」






早く[[追記・修正]]なさったらどう?
この項目こそ、あなた方[[Wiki篭り]]が求めていた新しい編集箇所よ?

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- カトルと結婚したって書いといて  -- 名無しさん  (2013-06-09 14:32:13)
- リアルタイム放送当時、あまりにもワケの分からないキャラだったので強烈に印象に残っていたのだが、大人になってから「ウィング」を観直してようやく理解できた。最終回でカタギに戻れて良かったね。  -- 名無しさん  (2013-06-09 14:55:39)
- 金ぴかリムジンを自分で運転するという凄まじいお嬢様  -- 名無しさん  (2013-09-16 23:13:42)
- SDガンダムだと眉毛が触手になってリリーナお持ち帰りしてたな  -- 名無しさん  (2013-10-01 21:11:31)
- がんばれドモンくんで眉毛をウィングゼロやアルトロンのアンテナの形にするという芸当をこなしたな  -- 名無しさん  (2013-10-01 20:31:28)
- 眉毛ネタばっかかww  -- 名無しさん  (2013-11-12 21:31:24)
- ↑あんな眉毛の人間いないよ!  -- 名無しさん  (2013-11-12 21:51:30)
- 見づらい項目だな  -- 名無しさん  (2013-12-25 01:55:09)
- (ゞ・>)  -- 名無しさん  (2014-02-11 22:32:34)
- イワトビペンギンを連想した人多数。  -- 名無しさん  (2014-02-23 02:55:09)
- 当時、EWの台詞で痺れたぜ  -- 名無しさん  (2014-04-12 09:59:35)
- 23歳くらいかと思ってた。  -- 名無しさん  (2014-04-27 18:14:40)
- 歪んでこそはいたが彼女も平和を求めていた人間だったんだなとWを見返してわかることができた。  -- 名無しさん  (2014-05-04 17:19:42)
- 第三次Zで「~墓の下か、あの空にしかいないわ」地上専用機体のZ-blue達「ファッ!?」  -- 名無しさん  (2014-05-04 18:02:53)
- 15歳!?!?  -- 名無しさん  (2014-06-30 17:42:08)
- 別段彼女に限った話じゃないが、どんな地獄を見れば15であんな人格が完成するんだろうな  -- 名無しさん  (2014-07-17 00:07:58)
- BFのマシタ会長の金ピカリムジンってドロシーが乗ってた奴かな? &br()  -- 名無しさん  (2014-07-28 11:43:39)
- 完全平和主義唱えるリリーナへのツッコミが的確すぎたな。理想と現実のいい対比だった  -- 名無しさん  (2014-09-20 07:28:47)
- 名前の由来はオズ(OZ)の魔法使いじゃないかな?  -- 名無しさん  (2015-02-16 23:03:53)
- カタロニアはカタロニア讃歌かもしれないね。数字の法則をわざわざ外すとは、意外にメッセージ性の高いキャラだったのかもしれない。記事中にあるゴタゴタとやらが絡んでいるのかな。  -- 名無しさん  (2015-03-17 03:33:37)
- 何気に強いキャラ。しっかりと経験を積めば最強になり得ただろう  -- 名無しさん  (2015-11-03 10:29:10)
- ときた漫画版に初登場したときは眉毛が割れてはいたがおとなしくて髪にウエーブがかかっていて(単行本では修正)キャラもなんかおかしかった。直前で設定が変更されたんだろうか?  -- 名無しさん  (2015-11-03 10:45:09)
- 月刊連載の少年誌でドロシーのキャラまで掘り下げる余裕はなかったんだろうな。ときた先生もWがコミカライズ2作目で試行錯誤も多かっただったろうし。  -- 名無しさん  (2016-04-28 12:52:07)
- つかなんだよこれ。文字の色のせいでスゲー見づらいんだけど  -- 名無しさん  (2016-04-28 13:00:25)
- 松井菜桜子の声だからあのキャラになりえた。お嬢様らしく上品でシビアで威圧感があるよね。戦争で親を失ってるとはいえ、貴族階級の立場でどんな扱いを受けたんだろう?親も軍人ではなくロームフェラ財団の貴族(安全圏にいる立場)だったろうに。  -- 名無しさん  (2016-04-30 03:35:08)
- どう見ても建主の自己満足でしかない記事文字色を修正。  -- 名無しさん  (2016-04-30 03:47:07)
- 戦争への憎しみという本心は種デスのシンと同じだが戦争をなくすための手段という点では相いれなさそうな感じ  -- 名無しさん  (2020-07-23 12:46:47)
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