SCP-1500-JP

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SCP-1500-JP - (2021/01/21 (木) 19:22:52) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2017/01/25 (水) 00:46:45
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めます

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SCP-1500-JPとは、シェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]](SCiP)。項目名は「和魂祭」。
[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はEuclid。JPのコードが示す通り、日本支部で生まれたSCPである。

このオブジェクトで特筆すべき点は、日本支部の把握する他のオブジェクトや[[要注意団体>要注意団体(SCP Foundation)]]が多数関わっている、または関わっている疑いがある、ということである。


#openclose(show=●目次){
#contents()
}

*概要
コイツが何かというと、簡単に言えば&font(#ff0000,b){「日本SCP大集合フェスティバル」}。
複数のSCPが絡む謎のお祭りがSCP-1500-JPなのだ。

財団世界恒例の「どうやって収容するんだシリーズ」の一つ現象系SCPだが、本部の方の[[キング・オブ・認識災害の湖>SCP-2316]]や、日本支部の[[世界に混ざりこむ草原>SCP-427-JP]]とかと違って、収容自体は割と簡単である。

というのはこのオブジェクト、まあぶっちゃけてしまえばお祭りは、とある場所の地下に存在する石室の向こうに広がる異空間で開かれているのである。
じゃあ誰か迷い込むんじゃないの? と思われるかもしれないがその心配はない。
なぜならばこの場所、正確な位置は削除されているが、実はこの場所自体がサイト-8181と指定されている。そしてこのサイト=石室のある場所は、何と&bold(){蒐集院の本部だった場所}である。

日本支部が蒐集院と合併した際、その本部がまるごとサイト-8181に流用されたのである。
さらに、この異空間に向かうには、日本支部が収容している別のSCPオブジェクトを使わなければならない。

が、これについてまで詳説するとキリがないため、時々で概略のみを述べることとする。


コイツは実質財団職員しか、しかも特定の時間帯に、特定の手順を踏まなければアクセスできず、これ自体は外界に危険を及ぼすものではない。
そのため収容プロトコルは、アクセスするにはクリアランス4以上の職員3人の許可と同行が必要、とされているだけの簡素なもの。
基本の収容手順は、元々このオブジェクトを管理していた蒐集院のものがそのまま使われている。



それでは、この祭りはどんなものなのか?
この祭りは、石室の奥に広がる異空間にて、毎日午後9時から翌日午前2時まで行われている大規模な祭りである。
この石室はかなり古いものだが、異空間に接続しうること以外に特筆すべきことはない。

この異空間ことSCP-1500-JP-Aは石室の面積を無視した広大な空間であり、半径約2kmの歪な円形をしており、空間の端には光を吸収する半透明の障壁が存在する。
この円形の外のことは、一切わからないのだ。

また、上空には常に満月を観測することができる。
さらにこのオブジェクトに対する実験だが、珍しくGPSが仕事をしている。Dクラスを用いた実験では、GPSの反応は石室から移動しなかった。
つまり、SCP-1500-JP-Aは基底世界内の空間、要はどこか別の世界ではなく財団世界に存在する場所であり、手順:1500により空間が歪んだ結果発生していると思われる。

SCP-1500-JP-A内では常に音源不明の祭囃子や歌声が響いているものの、ざわめきなどの環境音や、後述する神輿エリアの喧騒により内容の判別は困難である。
また、SCP-1500-JP-A内の大気は気化したアルコールにより湿度が100%を超えており、侵入者は最長でも50分以内に酩酊状態に陥る。そして、酩酊状態に陥った侵入者はSCP-1500-JPの祭りを楽しもうと行動を開始する。
文字通り、空気に酔ってしまうのである。しかも物理的に。

SCP-1500-JP-A内部は、中心から半径500mの地点を境に大きく二つに分かれており、外縁の「屋台エリア」と中央の「神輿エリア」に大別することが出来る。
SCP-1500-JP-A生成時、内部には常時、最低でも1000体以上の人型実体が存在している。これら人型実体は様々な年齢層の個体が存在しているものの、一様にSCP-1500-JPについての質問には要領を得ない返答ばかり(そんなことより祭りを楽しもう、という内容が大半)のため、オブジェクトの一部と考えられている。
本部に収容されてる[[毎日がクリスマスな連中>SCP-784]]みたいなもんだろうか。外に出てこない分だいぶマシだが。

手順:1500だが、これにはSCP-233-JP-1を使う。
石室に入る時、そのまま入るのではなく入口部分に当該オブジェクトを設置、石室側に向けて扉を開くことで異空間が発生する。
石室の内部に人がいる場合は発生しない。

・&bold(){SCP-233-JP「押し入れの冒険」}
旧犀賀邸の押し入れ。中に入って扉を閉めると異空間への扉が現れる。SCP-233-JP-1はこの押し入れの扉。


*異空間内部
さて、異空間の内部はどんな塩梅だろうか?

**屋台エリア
文字通り、色んな屋台や出店や的屋がずらーりと並んでいるエリアである。
確認された限りでは600を超えているが、大半は日本各地の普通の祭りで見られるような、ごく一般的なものである。
しかし、中には要注意団体との関連が強く疑われる出店がいくつかある。

一つ目。
焼き鳥や&bold(){イナゴ}の佃煮を売っている屋台に&bold(){「[[日本生類創研>日本生類創研(SCP Foundation)]]」}のロゴが確認されている。&bold(){ま た お ま え ら か 。}
なお、&bold(){イナゴの佃煮自体はちゃんと実在しており[[0個ではなかった。>SCP-240-JP]]}

二つ目。
SCP-012-JP「金魚」、SCP-166-JP「自由な空へ」に酷似したオブジェクトをおもちゃとして売っている出店を確認。
東弊重工との関連が疑われているが、日本支部が収容しているものと違い自立行動はしない。

・&bold(){SCP-012-JP「金魚」}
金属を食べる、金属でできた金魚のロボット。

・&bold(){SCP-166-JP「自由な空へ」}
1メートルくらいの鳥を模したオーニソプター。環境や状況に左右されず、常に一定の速度で飛行する。

三つ目。
「博士の不思議見世物小屋」なる屋台を確認。詳細は削除されているが、あの[[ワンタメさん>ワンダーテインメント博士(SCP Foundation) ]]の&bold(){パチモン博士}がまた何かやらかした、というか現在進行形で何かやってるらしい。


ともかく、これらを含め屋台や出店の店主とは、購入のやり取りでしか会話が成立しない。
値引き交渉は3割までは成功している。
それら以外の人型実体はおおむね客であるが、使用している通貨は日本の現在のものである。さらに屋台や出店には商品が途切れることがないことに加え、&bold(){日生研、東幣重工、「博士」}と最低三つの要注意団体との関連から、外界との未知の物流ルートが存在していると考えられている。

**神輿エリア
このオブジェクトの本体というべきエリアである。
このエリアの中心には全長11mほどのソメイヨシノに酷似した樹木が、常に開花した状態で存在している。花びらは散っているが、その都度即座に再生している。
その四方には四神、つまり&color(white,blue){青龍}・&color(white,black){白虎}・&color(black,red){朱雀}・&color(black,green){玄武}を模したと思われる全長約5mの祠が4つ存在している。
また、この異空間内部は常に無風であるにも関わらず、神輿エリア内では大量の桜の花弁が舞い散っており、視界は非常に不明瞭である。視界が遮られるレベルで散るってどういうことだ。

これらのオブジェクトには大量のSCP-052-JPが、樹木には規則正しく、祠には極めて乱雑に付着しており、外的存在である外からやって来た人間には物理的接触が出来ない。さらに、カント計測器による測定では樹木、祠ともに基準値を大きく上回るヒューム値が検出されている。

[[SCP-1000-JP]]で出てきたこの単語、要は現実としての強さである。これが強い方が、弱い方の現実を書き換えるのだ。
正確な数値は不明だが、あのSCP-1000-JPを遥かにしのいでいるのは疑いない。&bold(){なぜなら機器が振りきれた揚句にぶっ壊れたからである。}((一応、しっかりとしたものではなく持ち運び可能な程度の小型サイズの計測器だが))

異空間の発生時、神輿エリアでは常に最低10、最大100以上の神輿を担いだ群衆が、雄叫びや掛け声をあげながら、樹木と祠を取り囲み、不規則に動き回る。
神輿のぶつかり合いに近い有様であり、規則性のない動き、突然の進路変更、神輿同士の衝突に加え、時には神輿を投げ飛ばすため、人型実体は負傷し、個体によっては死亡するケースもある。人型実体の死亡、神輿の破損などが生じても群衆に動揺は見られない。&bold(){喧嘩神輿ってレベルじゃねーぞ。}
当然というか、外から来た人間が巻き込まれると死亡することもあるが、祭りが終わると蘇生した状態で石室の外に転送されている。

・&bold(){SCP-052-JP「護符」}
文字通りお札。張り付けたポイントから一定範囲を保護し、異物を遠ざけようとする。
蒐集院がオブジェクト収集に用いていた物で、現在も離反した残党が用いているような形跡がある。

Dクラス職員を用いた調査の結果、祭りのタイムラインがおおむね明らかになった。
こんな感じである。

|&bold(){時刻}|&bold(){SCP-1500-JP-A内での出来事}|
|21:00|SCP-1500-JP-Aに侵入可能に。侵入時点ですでに祭囃子や喧騒が聞こえる。神輿エリア内ではまだ神輿は担がれていない。群衆はアルコールらしき飲料を飲んでおり、このとき神輿エリア内の人型実体は成人男性と思われる個体のみ。|
|21:20頃|神輿エリア内にて群衆が神輿を担ぎ動き始める。|
|22:00~23:30|屋台エリア内にて同時多発的、かつ連鎖的に喧嘩騒動が発生。この騒動は最大でも1時間程度で収束する。確認される騒動の件数は日によって完全に不定のため、必ず発生する現象ではないと思われる。|
|24:00頃|&bold(){神輿エリア内で死人が出始める。}|
|24:30頃|屋台エリアの人型実体が神輿エリア内で死亡した人型実体の代わりに神輿を担ぐ群衆に参入している様子が確認され始める。後からの参加者には女性型、子供型、老人型も存在する。|
|1:00頃|群衆が血に塗れた神輿を、次々と祠へ向けて衝突させる。このとき祠に付着しているSCP-052-JPの異常性が発揮されている様子は見られない。しかし祠への物理的ダメージも確認されていない。|
|1:40頃|上空に無数の花火があがる。祭囃子の調子もより力強くなり、群衆の喧騒は大合唱となる。このころには屋台エリアの通行人は全て神輿エリアへ移動しており、業者らしき人型実体は店仕舞いの仕草を見せる。|
|2:00|神輿の最後の一基が祠へ衝突したのと同時に、侵入していた人員は強制的に石室へ転移する。&br()&bold(){死亡していた人員はこのとき蘇生する。}|


&bold(){……何ともまあ物騒な祭りである。}



*祭りの目的
祭りとは本来、神にささげる、あるいは神に感謝するなど、上位存在に対する肯定的なアプローチのために行われたものである。
この祭りはかなり古くからおこなわれ、時代の流れとともに細部を変化させつつも未だに続いている。
では、この祭りは何のために行われているのか?

率直に言えば、神輿エリアに存在する桜とその周囲の四神、5柱の「カミ」を慰撫するためのものである。
蒐集院が財団と合併した際、この祭りを管理していた研儀官がこれについて詳述している。

それによれば、そもそもの始まりは&color(hotpink){&bold(){「桜主」}}と呼ばれる女性神格、つまり女神が宿った桜の木だったらしい。おそらくは「コノハナサクヤヒメ」であろう。
本来この桜は、日本においては菊の花や日輪に並ぶ崇拝や尊敬の対象であった。ソメイヨシノに酷似しているのも、ソメイヨシノが既存の桜を「桜主」に近づけるための品種改良をした産物だから。要は「桜主」の模造品がソメイヨシノなのだ。
美しい桜が文化に根ざし、ある種の崇敬をうけてこそ、「桜主」の神格は保たれるのだ。

そしてこの祭りは、「桜主」に喜びをささげるために行われているものだという。
「桜主」は人々の意志、感情を糧に存在している、言い換えれば「&bold(){人の心を糧として存在する神霊}」である。それ故彼女は人々を守り、人々は彼女に喜びや、楽しさ、愛の感情を捧げたというのだ。
では、「桜主」は何から人々を守っているのか? それは、財団の言うところのSCPオブジェクトから、である。

感情をささげるというのは、感情を差し出すことではない。彼女の宿る桜の周りで、祭りを開いてお花見を楽しむ、それだけである。
その楽しい感情こそが、「桜主」の糧となり力となるのである。

&bold(){問題なのは、「桜主」の玉座たる桜を囲む四神の祠。}
これは、慰撫ではなく封じ込めのためである。

当初は「桜主」と同様の性質を持ちながらも方向性が逆、つまりは&bold(){祟り神の荒魂}であった四神を慰撫する為に祭っていたのだが、抑えられなかったため封印に変更されている。
そして、蒐集院らは「桜主」の教えに従い、科学と化学と神事によって四神を無力化した。

これら四神も蒐集院のオブジェクトとして番号が振られているという。

が、異変が起きている。
「桜主」の花びらが散り始めたのだ。本来神が宿る神木の花は、決して散るはずがないのに。
彼女が弱っているのではないか、と危惧した蒐集院は、ある大穴を研究していた時空物理学の学者を中心としてこのSCP-1500-JPを作り上げたのである。
「桜主」を保護するために。
ところが、これがまずかった。

曰く、

>&bold(){妙な男}が祭りに混じっていた。祭りを楽しむ役として多くの人柱が必要だったから、それがわかったのは事が終わってからだった。
>妙な屋台に妙な見世物。神聖な祭りの空気に悪い酒を撒きやがって、酔っぱらった人柱たちもそれを楽しんじまってる。
>本来花見の場所だった広間は、どこから持ってきたのか神輿をぶつけ合って、今や喧嘩祭り会場になってる。
>&bold(){一番おっかないのは、桜主までそれで笑ってるらしいことだな。}

あの人型実体の群は祭りを成立させるために、時間と空間を縛り付けられた人柱たちだったようだが、外界の要注意団体が紛れ込んでしまったらしい。

つまり本来のSCP-1500-JPのお祭りとは、外界からの奇怪な出店など存在せず、アルコール漬けの空気もそれで泥酔する酔っ払いどもの喧騒も無く、
死人が出ようがお構いなしの喧嘩神輿の馬鹿騒ぎも無い、ただ人々が静かに美しい桜を愛でながら楽しむお花見だったはずなのだ。

そして本当ならそういったマナーを守ったお花見で喜ぶはずの「桜主」自身が、風情も情緒も減ったくれもない喧嘩祭りと化したそれを見て笑っているという。
これが彼女の権能に何らかの影響を及ぼしているとは考えられないだろうか?

本来は、人々の喜びを受けて存在し、異常な存在から人々を守る守護神だった「桜主」。
その彼女は今、人死にさえ普通に出る喧嘩を見て笑っている。

それは果たして、守護の権能を残しているといえるのだろうか。



最後に、解析によって判明した祭り囃子の内容を挙げる。

>木と花と[未解読] ふして見下ろす[未解読]よ
>子らが見上げるわが眼 笑みをたたえる われをたたえる
>
>
>[未解読部過多につき中略]
>
>懐かしき玩具よ 心地よき青い春よ
>[未解読]を紡ぎ ハレをわたす
>没す日輪 寄ろう月輪
>常世にたたえる [未解読]が統べる
>
>&bold(){楽しもう}ぞ 和の魂とともに



……なーんか「博士」の影が見え隠れしているような。
というか、「懐かしき玩具」は明らかに特定のオブジェクトを示しているとしか思えないが。



*余談
ところで、「四神」は封じ込めの結果どうなったのだろうか?
実は、研儀官はそれについても大ざっぱに語っている。

>財団の言う封じ込めほど決定的ではないが、青龍の魂はもろいガラクタの身体に封じ込め、ヒトの手で壊せるようになった。
>朱雀も魂だけの存在になって、今では人々の無意識の中でしか生きられない。
>白虎は西の果ての大穴に突き落とされ、最後に玄武は桜主と身内になった。
>おおむね、全て丸く収まっていると伝えられているよ。

つまり、

青龍→ガラクタの体に魂を閉じ込め、破壊可能に
朱雀→魂だけになり、人の無意識の中でしか存在できない
白虎→西の果ての、恐らくは空間の歪んだ大穴に突き落とされた
玄武→桜主の眷属になった

ということらしい。ちなみに元記事の脚注では蒐集院の番号は全部消されているが、青龍と白虎は[編集済]、朱雀と玄武は[削除済]になっている。
……カンのいい諸兄はお気づきのことと思うが、あえて述べる。
桜主のもとに残った玄武はともかく、「人の心を糧とする」青龍、朱雀、白虎。この三柱の末路の形容を、どこかで見たことがないだろうか?

さらに、囃子の後半の四つのセンテンス、あれはおそらく四神に対応している。

だから、

青龍→「懐かしき玩具よ 心地よき青い春よ」
朱雀→「[未解読]を紡ぎ ハレを渡す」
白虎→「没す日輪 寄ろう月輪」
玄武→「常世にたたえる [未解読]が統べる」

となる。


―――すでにお気づきのことだろうが、これらは現在、財団のリストにオブジェクトとして乗っている。そのうち一つは、ナンバーだけが公開され中身は永遠に明かされない。


「懐かしい玩具と青春の思い出」で構成された、ガラクタの体に魂を封じられた青龍。
これは間違いなく、[[SCP-173-JP]]「恐竜-イミテーション」であろう。

朱雀は一発である。バラバラの言霊を紡いで復活を遂げた、人の無意識の世界を、晴れ渡る赤い平原として飛ぶ魂だけの赤い鳥。[[SCP-444-JP]]「緋色の鳥よ[アクセス不許可]」。

白虎、これは「時空のゆがんだ大穴」の中に潜む白い獣。
心を食うのだから、恐らく[[SCP-040-JP]]「ねこですよろしくおねがいします」。囃子は「ねこ」の現れる暗闇=夜の暗喩か。

玄武については諸説あるが、有力なのは[[SCP-777-JP]]「鶴の翁」……ではなくその関係者。
記事の元ネタは「山幸彦と海幸彦」だが、777-JPの本体であるじーさまは山幸彦に当たる。このじーさま、かつて「常世」にて「トヨタマヒメ」という神格と結婚したのだが、正体に気づいて逃げ出したという経緯がある。姫様の方はじーさまが老衰死して常世に来た時にもう一度結ばれようと、おい衰える呪いをかけた。
じーさまはこれを防ぐために鶴になっているのだが老化が抑えられず、もしじーさまが死ねば姫様はじーさまを迎えにくる。&bold(){XK-クラスシナリオを引き連れて。}

で、このじーさま=山幸彦は、コノハナサクヤヒメ=桜主の息子にあたる。だから、「玄武は桜主と身内になった」のだ。
トヨタマヒメは「常世」の統治者なのだから、囃子の部分はこれで解決。姫様=玄武の図式については消去法にしかならないが、記事内に浦島太郎のエッセンスが投じられていることと、1500-JPの執筆時点で該当するものが他にない。




こうしてみるとわかるが、玄武だけケタ違いである。
朱雀=緋色の鳥は財団世界の住人が認識しない限り今のところは安全、青龍と白虎もかかわらねば安全。
だが、玄武=トヨタマヒメノミコトはいずれ必ずK-クラスを起こして現れる。はっきり言ってAinである。


四柱の主にあたる「桜主」からして「博士」の扇動でえらいことになっているし。
SCP-1500-JP自体はさして危険でもないが、付随する要素に世界終焉が付きまとっている。



&bold(){財団世界は大丈夫か、マジで。}



追記・修正は祭りを楽しみながらお願いします。

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#right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-1500-JP - 和魂祭
by 29mo
http://ja.scp-wiki.net/scp-1500-jp

SCP-173-JP - 恐竜 - イミテーション
by soilence
http://ja.scp-wiki.net/scp-173-jp

SCP-444-JP - █████[アクセス不許可]
by locker
http://ja.scp-wiki.net/scp-444-jp

SCP-040-JP - ねこですよろしくおねがいします
by Ikr_4185
http://ja.scp-wiki.net/scp-040-jp

SCP-777-JP - 鶴の翁
by tokage-otoko
http://ja.scp-wiki.net/scp-777-jp

この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。
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