SCP-155

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SCP-155 - (2017/10/09 (月) 08:42:06) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2017/10/09 (日) 01:35:36
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SCP-155は、シェアード・ワールド[[The SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(The SCP Foundation)]] (SCiP) のひとつである。 
項目名は『Infinite Speed Computer (速度無限のコンピュータ)』。[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(The SCP Foundation)]]はSafeである。

*概要
SCP-155は、高度に改造されたクレイCS6400スーパーコンピュータであり、電源として放射性同位元素製熱電発生装置と、未だ十分にリバースエンジニアリングされていない (即ち仕組みが不明な) 装置が接続されている。
元々は[[プロメテウス研究所]]が使用していたようだが、収めていた施設の崩壊後財団が介入し回収された物である。

プログラムと付属データを読み込ませると計算を開始する点は普通のコンピュータと変わらないが、SCP-155の特徴は、約半径5mの球形時間歪曲フィールドを展開する点である。
このフィールドの中では時間が急激に加速しており、それに従って実効演算処理速度も双曲線的に増加する。
この処理速度は、プロセッサの劣化から遅くなるものの、実行時間が約8分14秒より長くなると、実質的に処理速度は無限大に到達するる。
プロメテウス研究所では、普通のコンピュータでは演算に数ヶ月はかかるだろう事を処理するためにSCP-155を使用していたらしい事が、回収した文章から判明している。

*危険性
もしこれだけがSCP-155の特性ならば、これほど便利なオブジェクトはない。
何しろ処理速度が無限大、どのような問題でも処理が可能という事である。どんな数学や物理学の難題でも解く事が可能だろう。

しかしながら、そうは問屋が卸さないがSCiPである。
実際、財団内では、プログラムの実行にはレベル3上級研究員2名の許可が必要となっている。
また、SCP-155自体はなぜか耐熱耐放射線収容チャンバーに収める事となっている。

なぜなら、計算速度を速めているフィールド内では、演算で発生した熱と放射が蓄積されるためである。
フィールド内外は一種の事象の地平線が形成されており、発生した熱や放射が外部に出られない為にこの蓄積が発生する。
この為、演算時間が6分を超えると、収容チャンバーを除染しなければ再入場できないほどの放射線が発生する。
放射線が発生する理由は明示されていないが、時間が加速すれば、熱として放出された赤外線など低エネルギーの電磁波の波長が短くなり、X線やγ線のような高エネルギーの放射線に変わるからであろう。

そして実際、財団はSCP-155で重大な事故を起こしている。誤って処理が停止しない、無限ループに陥るプログラムを実行してしまったのである。
途中でエラーに気付き緊急シャットダウンを行った物の、演算は8分3秒まで停止しなかった。この影響で、収容チャンバーの完全融解、11名の犠牲者と施設の一部崩壊をもたらした。
SCP-155自体のダメージは軽微だったが、劣化したプロセッサの交換と収容チャンバーの再構築が必要となり、実験は保留となっている。
また、これにより、SCP-155で実行するプログラムは、必ず3重のチェックが科せられるようになった。

*他のSCiPとの関連
SCP-155の使用を実際に検討した例として、[[SCP-1941]]の停止コードと思われる、示された巨大数の素因数分解を試みている。
自己複製するマシンを停止させるために、小さなエネルギー放出は許容範囲とされているが、その推定された下限値でさえ&bold(){1ギガトン}である。一方で上限値は…。


追記・修正は3重チェックの後にお願いします。

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#right(){SCP-155 - Infinite Speed Computer
by Aelanna
www.scp-wiki.net/scp-155
scpjapan.wiki.fc2.com/wiki/SCP-155 (翻訳)
この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。
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